2012年07月24日
キヤノン、ミラーレス一眼「EOS M」を発表
キヤノンは、同社初となるミラーレス一眼カメラ「EOS M」を発表。9月中旬より発売する。
「EOS M」は、同社のデジタル一眼レフ「EOS」シリーズと同じAPS-Cサイズの撮像素子を採用するミラーレス一眼カメラ。同社製デジタル一眼レフ「EOS X6i」と同画素となる有効約1800万画素CMOSセンサーを装備し、映像エンジンには最新の「DIGIC 5」を採用。感度はISO100〜12800に対応している(拡張設定でISO25600も設定可能)。高感度ノイズ低減設定には、4枚連続撮影・合成により高画質なノイズ低減処理を行う「マルチショットノイズ低減」も用意される。
また、マウントには、新開発の「EF-M」マウントを採用。マウント径は58mm、フランジバックは18mmとなっている。ミラーレス構造と新マウントの採用により、APS-Cサイズの撮像素子を搭載しながらも、108.6(幅)×66.5(高さ)×32.3(奥行)mmで重量約265gという小型・軽量ボディを実現している。
性能面では、「EOS X6i」と同様に、撮像面で位相差AFが可能な新開発の「ハイブリッドCMOS AF」を採用。撮像素子の中央部に位相差AF用の画素を備えており、コントラストAFとの併用によって、ライブビュー撮影時のオートフォーカス速度の向上を実現している。常にピント合わせを行う「コンティニュアスAF」や「被写体追尾機能」の利用も可能だ。さらに、動画撮影「EOSムービー」では、動いている被写体にピントを合わせ続ける「動画サーボAF」が可能。連写は最高約4.3コマ/秒(AF固定)に対応している。
操作性では、29シーンを判別するオート撮影「シーンインテリジェントオート」、「静止画撮影モード」、「動画撮影モード」という3つのポジションを切り替えられる撮影モードダイヤルを装備するのが特徴。「静止画撮影モード」では、シーンモードなどを選択する「簡単撮影ゾーン」と、プログラムAEや絞り優先AEなどが用意される「応用撮影ゾーン」に分けて、計12のモードを3つの画面で選択するようになっている。
液晶モニターには、約104万ドットの3.0型タッチパネル液晶を採用。各種設定をタッチで選択できるほか、タッチAFやタッチシャッターにも対応する。撮影した画像もタッチで拡大・縮小・移動することが可能だ。
このほか、撮影モードとして、4枚を連続撮影・合成することで、ノイズの少ない夜景写真を撮影できる「手持ち夜景モード」や、露出アンダー、標準露出、露出オーバーの3枚を連続撮影し、適正露出部分のみを合成する「HDR逆光補正モード」を搭載。計7種類のフィルター機能「クリエイティブフィルター」は、撮影時に機能を選択できるようになった。周辺光量と色収差のレンズ補正機能機能も備えている。
ラインアップされるのは、ボディ単体のほか、ステッピングモーターを採用する標準ズームレンズ「EF-M18-55 IS STM」が付属するレンズキット、ステッピングモーターを採用する単焦点レンズ「EF-M22 F2 STM」が付属するレンズキット、「EF-M18-55 IS STM」と「EF-M22 F2 STM」が付属するダブルレンズキットとなっている。なお、選択できるボディカラーは、ボディ単体がブラックのみ、レンズキットがブラックとシルバー、ダブルレンズキットがブラック、シルバー、ホワイト、レッドの4色となっている。また、ダブルレンズキットには、EFレンズを装着できる「EFレンズアダプター」と小型・軽量設計の「スピードライト90EX」も付属する。
同社オンラインショップでの価格は、ボディ単体が69,800円、EF-M18-55 IS STM レンズキットが84,800円、EF-M22 STM レンズキットが79,800円、ダブルレンズキットが109,800円。com
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