アスペ嫁と苦悩夫の奇妙な冒険

発達障害、アスペルガーなどの言葉が社会的に認知されるようになって、
世の中の受け止め方も昔に比べて幅が広くなっていると思います。

当事者のそばにいる私たちであっても、細かい境界線まで
全てを理解できるわけは無いわけで、一般の人にはなかなか共有することが
難しい感覚だと言うことも理解しておかなければいけないでしょう。

そういう特性もありますから、あまり周りに理解されなくても
当然だろうという気持ちを持っておくと気楽で良いと思います。

現在の診断基準ですと、自閉症スペクトラムという言葉に統一されて
しまったので、一言で自閉症スペクトラムと言っても、中身の説明は
容易ではありません。PDD、ADHD、ADD、LD、ASDそれに加え、
パーソナリティ障害、AC、うつ、パニックなども混在していることも非常に多く、
症状は似ていても、1人1人違うものが混在していると考える方が
理にかなっているでしょう。

大人になればなるほど、成長過程での外的要因が影響して、
後天的な障害というのも付いてくることが多いようです。

それゆえ、子供の頃から早く認知し、療育への対策を
行っていくことが、一つの訓練になることは言うまでもありません。

ここでいう自閉症スペクトラムの子供に対する訓練というものは、
個人差があるわけで、〇〇をしたら、全ての対象者に効果がある
という認識は避けた方が良いです。

もしかしたら、うちの子にも効果があるかも。ぐらいが良いですね。
（いろんな事に過度な期待はしない）

そんなことを言っている私自身は、以前子供に対して、
発達障害に関する本やら良いと思われるグッズやら、
物に依存してばかりで、これを買いそろえば、理解してあげた気持ちになって、
子供は良くなるだろうか、成長するだろうか、とそんなことばかり考えていました。

でも、実際に必要な事って向き合う私自身の子供への姿勢でした。
親がおろおろしながら療育をしていると、どこかしらその不安が
子供にも伝わっていきます。

障害という言葉のマジックにかかってしまい、特性という
面でとらえにくい受け止め方になっていたのだと思います。

結果的に、うちのアスペ息子の場合ですと、買いそろえた
グッズよりも、UNOだとか、トランプの様な簡単な遊びの方が、
興味を持ってくれたようで、大変重宝しました。

ゲームではありますが、スマホやテレビゲームと異なり、
ルールを覚えてそれを守りながら進める訓練になったり、
カードを配ったりする事で指先の訓練になったり、
ゲームの内容によっては相手の心理を推測する訓練になったり、
親子である程度同じ目線で共有の時間を過ごす訓練になったりと、
非常に、シンプルな中にも色々な物を養うことが出来たと思います。

ただ親が勘違いをしやすいのが、これが出来たのだから、
同系列の同じような種類の事柄もできるだろうという決めつけは
頭から外しておいた方が良いです。

それは、自閉症スペクトラム圏の子供にとっては、応用になり、
訓練したことと関連性があったとしても、そこが頭の中で一致しない
ということが大いにあるからです。

この感覚を頭に置いていないと、私のように、
｢これが出来たのだから、これもできるでしょ？｣
｢何でこれが訓練してわかったのに、こっちはわからないの？｣
と問い詰めてしまいかねません。気は長く持ちましょう。

色々と便利な物や便利なクスリなどもありますが、最終的には、
親の思うように成長してもらいたいと言う願望は手放して、
その子供はどう感じるのか、ありのままを受け止めてあげるという
ところからはじめてあげないといかんなぁと実感した瞬間でもあります。





⇒【スマホに安心。タブレットに満足。信頼のバッテリーをお探しなら】