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2018年03月16日

漫画『元カレが腐男子になっておりまして。』1巻の感想とあらすじ 社会人の腐男女たちが熱くBLを語るオタコメディ

『元カレが腐男子になっておりまして。』1巻の感想。



タイトル:元カレが腐男子になっておりまして。
著者:麦芋
掲載:ガンガンpixiv
1巻発売日:2018年1月22日

あらすじ・概要

24歳の社会人である赤土 桃(あかど もも)は、純粋にBL作品を楽しむだけではなく、自ら同人誌づくりにも勤しむ年季の入った腐女子。
ある日、イベントで買い逃した本を入手するため、給料日にウキウキして書店のBLコーナーを訪れた桃は、そこでBL本を物色していた腐男子を見つける。初めて遭遇した腐男子のことが気になって仕方ない桃は、好奇心に駆られてどんな人かと顔を覗いてみると、その彼はまさかの昔付き合っていた“元カレ”片倉錫也だった。
付き合っていた当時、隠れオタクだった自分が彼の部屋に置き忘れたBL本が原因で、BL好きになったらしい元カレ。この一時を昔より楽しい時間だったと思いながらも、かつての罪悪感が邪魔して「これからはオタ友だね」とは言えずに別れる。もう会うことはないだろうと思っていた桃だったが、翌日会社に出社すると・・・。


根っからのBL好きである社会人腐女子と、その趣味が原因で腐男子になっていた高校時代の元カレとの、再会から始まるオタ友交流を描いた物語。
元カレ元カノな腐男女オタコメディー。帯での謳い文句は「男子、三日会わざれば腐ることもある。」。スクウェア・エニックス×pixivがコラボしたWEBコミック雑誌「ガンガンpixiv」で2018年1月から連載開始。
作者はPixivにこの作品を投稿したところ話題が爆発し、単行本発売にまで至った麦芋(むぎいも)先生。

紹介・感想

ここ数年ますます腐っていく女性たちが増え、書店のBLコーナーが拡大していたりと、BL市場は大盛況中でありますが、なにやら男子の中にもBL好きがじわじわと増加中とのこと。
そのせいか、腐女子ならぬ「腐男子」をテーマにした漫画もよく見かけるにようになり、それがブームの兆しをみせているという驚きの状況だったりします。『腐男子高校生活』や『うちの相方が腐なもんで。』とか。
女性からも「あるある」と共感されるようですし、内容はこじらせたオタの日常コメディであることが多いので、男性が読んでも楽しめるのが特徴ですね。

そんなわけで本日は、腐女子と腐男子のオタライフを描いた漫画『元カレが腐男子になっておりまして。』を紹介させていただきます。

内容は、BLをこよなく愛する年季の入った腐女子が、自分のせいでBL沼にハマり腐男子となっていた元カレと再会し、同じ趣味を持つ同志になったことで、他の腐仲間を交えて仲良くオタ道を駆けるお話。
腐男女たちがBLについて熱く語り合うオタコメディ。なんかWebマンガ総選挙のインディーズ部門で第3位にランクインしたそうです。

主人公は24歳の社会人腐女子・赤土 桃(あかど もも)。自身も同人活動している生粋の腐女子である桃は、給料日にお決まりとなっているアニメイトのBLコーナーへ直行。すると、そこでスーツを着た成人男性を発見したことでテンションは上昇。しかし、BL本を物色していた男性はまさかの元カレ・片倉錫也(かたくら すずや)でした。

BL趣味を隠してなんとなく付き合っていた高校時代、BL本を錫也の部屋に置き忘れるというボンミスをしてしまい、顔も合わせることができなくなって結局自然消滅。
しかし、別れる原因となったあの本が、錫也を腐男子にするきっかけにもなっていたのです。なんて罪な本・・・。BLに興味ない私でもその中身が気になります。

どっぷり腐っていた商社勤めの元カレとBLコーナーで再会して意気投合だけでもありえないのに、後日会社が入っている同じビルのエレベーターで奇跡の再再会。桃の友人で同僚で腐仲間でもある春日幸音(かすが ゆきね)を交え、3人は腐談義に華を咲かせます。特に、同じ趣味を持つヲタ友が出来たことを泣くほど喜ぶ錫也です。
個人サークルで同人活動をしている桃と幸音ですが、自分たちの性癖がバレるのはさすがにアカンと、そのことは隠すことに。しかし、錫也が現在最も推しているサークル「行き止まり」の作家は桃ちゃん当人というミラクル。「行き止まりの」の素晴らしさを当人の前で熱く語る錫也と、気恥ずかしさから心の内で悲痛な叫びをあげる桃。傍目から見るぶんにはなんとも面白過ぎる構図ですね。

幸音も旅行先のイタリアで外人のイケメンオタク・シルヴィオと知り合い、留学して来た彼と夏コミ会場で再会。恋人いない暦イコール年齢であるため、テンション高い彼のコミュ力にたじたじ。
新たなオタ仲間も加わり、さらにヒートアップしていく彼女たちの腐ったオタ道。桃と錫也の関係は交際当時よりも深まっていくが、果たして2人の間にラブは芽生えるのかどうか・・・。

締めにだらっと

ということで、腐女子と腐男子、元カノと元カレがBLについて熱く、そして仲良く盛り上がる漫画『元カレが腐男子になっておりまして。』1巻の紹介でした。

予想以上に面白かったです。最初は、桃と錫也が同じ趣味を通して距離を詰め、元鞘になっていく様を全面に押し出していくラブなストーリーなのかと思っていたのですが、どちらかというとオタコメディの面がより濃い内容でした。まあ、おそらくラブな展開も見せるんでしょうけど。普通にくっつけばいいのにとも思いましたしね。

BLに興味ない人だとタイトル見ただけで嫌厭しそうですが、男同士の絡みなどのディープなBL描写はなく、描かれているのは、好きなことについて熱く盛り上がるオタトーク。私自身BL関連はさっぱりですけど普通に楽しめました。『ヲタクに恋は難しい』のラブを薄くしてオタネタを濃くした感じかな。

受けた印象は、「楽しそう」っていうのが一番強いですね。大好きなことについて真剣に向き合い、その楽しさを語り合える相手もいるというのは、素直に羨ましいく思います。

かつて本来の自分を隠してなんとなくな交際をした挙句、たいした思い出も作れず自然消滅した相手と、再会してからは趣味を通して以前よりも仲を深め、楽しいを共有できるようになったのも良い関係だなと。

恋か、友情か、2人の関係がこれからどうなっていくのか、とても気になります。桃の正体が推しの作家だと知ったとき、錫也がどんな反応を見せるのかも楽しみです。


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2018年03月14日

漫画『熱帯魚は雪に焦がれる』1巻の感想とあらすじ 

『熱帯魚は雪に焦がれる』1巻の感想。



熱帯魚は雪に焦がれる
著者:萩埜 まこと
掲載:電撃マオウ
1巻発売日:2017年12月26日

あらすじ・概要

父の海外転勤が決まったことから、叔母の家に預けられることになり、東京から海辺の田舎町に引っ越してきた女子高生の天野小夏(あまの こなつ)。
これから通う七浜高校の前を通りかかると、休日にも関わらずなにやら賑やかな様子。なんとなく覗いてみると、校内では月に一度だけの水族館が開かれていた。半ば強引に入館させられた小夏は、見慣れないものばかりのこの場所で、水族館部に所属する先輩女子部員の帆波小雪(ほなみ こゆき)と出会う。
なかなか新しい生活に馴染めず、寂しさを感じていた小夏。そして、小雪もまた周囲から高嶺の花として特別視されることに、息苦しさと空虚感を抱えていた。
お互いの孤独な心に触れ、惹かれ合っていく小夏と小雪。小夏がひとり部員だった水族館部への入部を決め、小雪と同じ時間を共有するようになったことで、距離を縮めていくふたりは――。


海辺の高校で出会った孤独を抱える2人の女子高生が、水族館部での活動や学校生活を一緒に送るなかで、徐々にひかれ合っていく姿を描いた物語。
ガールズシップ・ストーリー。帯での謳い文句は「傍にいてほしいのは、誰ですか。その人を、なんと呼びますか。」月刊誌「電撃マオウ」の2017年8月号から連載開始。
作者は「第23回 電撃コミック大賞」において金賞を受賞した漫画家・萩埜 まこと(はぎの まこと)先生。

紹介・感想

みなさん百合を楽しんでますか?もちろん花のことではなく、女の子と女の子の恋愛の方です。私はオタとまではいかなくとも、このブログでもちょくちょく紹介してきた通り、百合は好きなジャンル。
特に最近好んで読んでいるのは、恋愛とも友情ともとれそうな百合モノ。まあ、ガッツリ恋愛してないと百合とは認めない人も多くいると思いますけど、私の場合その辺りの境界線は緩いので。むしろ、そういった関係を描いた作品の方が、妄想を膨らませる楽しみは大きいと思ってます
ストレートに恋愛感情を表現することなく、それ恋愛なの?友情なの?憧れなの?と、そのどれにも解釈できそうな曖昧さによって、なんとも言えない甘酸っぱい空気に浸ることができ、めっちゃ萌えます。

そういったことで本日は、孤独だった2人の女子高生が徐々に惹かれ合っていく様子を描く、『熱帯魚は雪に焦がれる』という漫画を紹介させていただきます。

まずは簡単に内容を説明。東京から田舎に引っ越してきたばかりでまだ学校に馴染めずにいた女の子と、高嶺の花として扱われることに寂しさを感じていた女の子が、水族館部という珍しい部活動での付き合いを通して、お互いのことを知り、少しずつ惹かれ合っていくお話。

「マジメな不器用少女」×「心配性な強がり少女」の交流を綴った百合風味のガールミーツガールです。コミック本や公式の紹介文とかを見ると、ガッツリ百合してる作品のように思えますけど、1巻はまだ百合未満といった感じでのゆったりスタート。
それと、高校の「水族館部」という斬新な設定を軸にした作品なのですが、実はこれ愛媛県大洲市に実在している長浜高校水族館部をモデルにしているそうです。

舞台は愛媛県の海辺の田舎町にある七浜高校。父親の海外赴任のため、叔母の家にひとり預けられることになった1年生の天野小夏(あまの こなつ)が、転校先の学校で「水族館部」に所属する先輩・帆波小雪(ほなみ こゆき)と出会ったところから物語は始まります。

主人公のひとりである小夏は、父親を心配させまいと強がって元気にふるまってはいても、転校して来たばかりでまだクラスには馴染めず、友達もいない環境に少し寂しさを感じています。

小夏のひとつうえの先輩である小雪は、学校では優等生・高嶺の花と思われてる人気者でありながらも、そのイメージ通りに振る舞うことには息苦しさもあり、同級生と距離のあることに寂しさを感じていました。

そんな2人の出会いは、心に積もった雪が溶けていくかのような変化をもたらすことに。小夏は父親譲りの心配性なこともあって、相手の反応をよく観察しています。心の機微にも敏感なので、小雪のふとした様子から、彼女は人気者でありながら実は孤立していることにも気がつきます。

それゆえ、ありのままの自分を見てくれる小夏の言葉は、小雪の心を大きく奮わせることになり、小雪の中で小夏の存在がどんどん大きくなっていくんですね。
ひとりしかいなかった水族館部に小夏が入部してくれたときには、喜びのあまり心が浮き足だち、「また明日ね」が会心の一撃となったようで、押し隠せない嬉しい感情が溢れて見事なニンマリ顔に。ずっと孤独だった反動もあってか、自分でも「どうしちゃったんだろう」と悩むぐらい、頭の中は彼女のことでいっぱいの様子です。

同じ部活になったことによって時間を共有することが増えた小夏と小雪。相手のいろいろな面を知っていくにつれ、2人の距離は縮まり、互いに惹かれ合っていきます。果たしてこの2人の関係はどうなっていくのか・・・。

締めにだらっと

今回は、学校に馴染めずにいた転校生の後輩と、高嶺の花と思われて孤立気味だった先輩の、2人の女の子が部活動を通して関係を深めていく、『熱帯魚は雪に焦がれる』1巻の紹介でした。

田舎のまったりした空気感の中で紡がれていく小夏と小雪の関係は、水槽の中にいるような息苦しさも少しありながら、2人から可愛らしいピュアな反応を見ることができ、雰囲気はとても爽やかです。

特に、あまりスキンシップに慣れていない小雪の反応がいちいち可愛いため、見ている私も恥ずかしくなってきます。小夏のことで一喜一憂する彼女の姿に顔のニヤニヤも止まりません。

タイトルから察するに、最初は「熱帯魚=小夏」が「雪=小雪」に焦がれると思っていたのですけど、むしろ逆?何の感情なのかは今の段階だと曖昧とはいえ、小雪の方が小夏への想いを募らせていってるように見えました。まあ何にせよ、熱帯魚と雪のように、正反対の2人が惹かれ合っていくというのは良いものです。激しく萌えますね。

小雪のラストに見せた行動の意図など、これからどうなっていくのか非常に気になります。さらに友情を築いていくのか、それとも恋に発展することになるのか、深まっていく2人の関係から目が放せません。


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2018年03月11日

【紹介した作品の新刊発売情報】放課後さいころ倶楽部 第11巻 他17作品

2018年3月12日〜3月18日発売予定の新刊。
このブログで紹介した作品や関連作品の新刊情報と、試し読みした作品の感想。



MASTERグレープ 第4巻 2017年3月12日発売

MASTERグレープの過去記事



放課後さいころ倶楽部 第11巻 2017年3月12日発売

放課後さいころ倶楽部の過去記事



踏切時間 第3巻 2017年3月12日発売

踏切時間の過去記事



早乙女選手、ひたかくす 第5巻 2017年3月12日発売

早乙女選手、ひたかくすの過去記事



水族カンパニー! 第2巻 2017年3月12日発売

水族カンパニーの過去記事



プリンセスメゾン 第5巻 2017年3月12日発売

プリンセスメゾンの過去記事



ゆるキャン△ 第6巻 2017年3月12日発売

ゆるキャン△の過去記事



舞妓さんちのまかないさん 第5巻 2017年3月12日発売

舞妓さんちのまかないさんの過去記事



勇者が死んだ! 第11巻 2017年3月12日発売

勇者が死んだ!の過去記事



ゴブリンスレイヤー 第4巻 2017年3月13日発売


ゴブリンスレイヤー外伝:イヤーワン 第1巻 2017年3月13日発売

ゴブリンスレイヤーの過去記事




>>ファンブック付き 特装版

私がモテてどうすんだ 第14巻 2017年3月13日発売

私がモテてどうすんだの過去記事



ヒナまつり 第14巻 2017年3月15日発売

ヒナまつりの過去記事



古見さんは、コミュ症です。 第8巻 2017年3月16日発売

古見さんは、コミュ症です。の過去記事



あおざくら 防衛大学校物語 第7巻 2017年3月16日発売

あおざくら 防衛大学校物語の過去記事



ごほうびごはん 第8巻 2017年3月16日発売

ごほうびごはんの過去記事



試し読みをして気になった作品もふたつ紹介します。


魔王立中ボス養成アカデミア 第01巻
著者:馬かのこ
掲載:コミックアース・スター
2018年3月12日発売


[あらすじ]――人間と魔物が世界をめぐり争っていた頃のこと。魔王によって要所に配置されていた“中ボス”たちは、日々力を増していく勇者によって次々打ち倒されていた。
その状況を打破するために立ち上がったのは、クラリッサという名の女性魔物。彼女は魔王の承認を受け、魔界に勇者と渡り合える中ボスを育てる学校を設立。その名は「魔王立中ボス養成アカデミア」。
しかし、魔王に全幅の忠誠心を示すクラリッサではあるが、彼女はあまりにも優秀過ぎる校長兼女教官だった。視察に訪れた魔王様は、魔物に教育が必要なのかを知るため、直々に生徒たちの力を試そうとするが・・・。

魔王軍の中ボスを養成する学校を舞台にした育成型RPG風学園ファンタジーコメディ
作者は馬かのこ(ばかのこ)先生。

RPG風のファンタジーコメディとのことで、1話の途中までは『魔王の秘書』的な作品なのかと思ってたんですけど、良い意味でその予想は裏切られました。

魔王軍の中ボスたちがことごとく勇者に倒されたことから、より強力な中ボスの輩出を余技なくされたことで、設立したのが「魔王立中ボス養成アカデミア」。その名の通り中ボスを育てるアカデミアです。

主人公格はこのアカデミアの校長兼教官を務める女性・クラリッサ3世。魔王への忠誠心が厚く、生徒たちのことを大切に想っている優しくて美人な先生。

もう一人の重要人物である魔王様は、クラリッサが提案したアカデミア設立を承認したとはいえ、魔物に教育が必要なのかとちょっと懐疑的なため、直々に足を運んで授業参観を実施。しかし、そこで自らの肉体をもってクラリッサが育成した生徒たちの力を試そうとしたところ、とんでもない出来事が・・・。

魔王とは世界征服を目論むラスボスであり、その力は絶対的なモノ・・・のはずなのですが、一介の生徒が軽々しく放ったのは、魔王でも難しい「最強魔法」。まさかの一撃をくらい、うっかり滅びかけた魔王様。さらに、低級魔物スライムと格闘した結果、体当たりを武術に昇華させた彼女(?)の一撃によって魔王様致命傷。その場はなんとかごまかして、生徒たちの魔王に対する株はむしろアップしましたけど。

つまりこういうこと。教師が優秀過ぎて学校バグっちゃった!
まあ、RPGでも魔王より厄介な敵って結構いますからね。

ここまでの内容だけでも十分楽しめたのですけど、この後の展開にはしてやられた気分。魔王城へ帰還した魔王様が最強モードを解いて通常モードになると、先ほどまでの厳つい魔王然とした姿とはうってかわり、まさかのイケメン青年風の姿に。しかし、こんなことはささいなこと。
魔王軍の頂点に君臨する彼のことを、気さくに「まーくん」と呼ぶ女性が。その人物とは、さきほどのとんでも生徒たちを育てた張本人、アカデミア校長・クラリッサです。とても親しげな様子のふたり。それもそのはず、なんと魔王とクラリッサは姉弟だから。

これで魔王ほどの人物が残念な有様になったのも合点がいきましたね。なんたって、弟が姉にかなわないのは世の真理ですから。これは仕方ない。
上記で彼女は魔王への忠誠心が厚いと書きましたが、忠誠とかではなく、魔王軍の強化は、単に大切な弟を守りたいがためだったわけです。

ファンタジーコメディであることに間違いはありません。ただ、それ以上にこの作品は、まさかの「姉萌え漫画」なのかもしれません。
少し設定がごちゃっとしてはいても、このテンプレ外しはナイスと言いたいです。興味が一気に膨れ上がりましたし、個人的にはかなり期待してます。

試し読みはコミックアース・スターさんの公式サイトに掲載されています。(こちら



解毒坊 第01巻
著者:久世蘭
掲載:少年マガジンエッジ
2018年3月12日発売


[あらすじ]――その男、出自・正体・一切不明の美しき坊主「解毒坊(げどくぼう)」。人に宿る邪気を払い、心身を解毒する者。
どこから来て、どこへ行くのかも分からない。彼は悩める人々に手を差し伸べ、蝕む「毒」を押し流し、身も心も癒すと、また何処かへと去っていく。
但し、邪気とはいっても、この物語には鬼のような摩訶不思議なオカルトは存在しない。

正体不明のミステリアスな美坊主が、悩める人々に救いの手を差し伸べる前代未聞の超奇作
作者は『とりぴき』を連載されていた漫画家・久世蘭(くぜ らん)先生。

試し読みだけだと確かなことは言えませんけど、思っていた以上にタメになりそうな漫画。疲れを溜め込んでる人にうってつけかも。

1話には、同じ部署で働く彼氏に二股をかけられてフラれた女性が登場。職場へ行くのも億劫になり、階段を踏み外して落ちそうになったところ、さっそうと現れた解毒坊に救われました。

女性はお坊さんに抱えていた苦しみを話し、ちょっとしたアドバイスをもらえたことで、心が楽になった様子。良い感じにすっきりできたOLは、がんばろうとその場を立ち去ろうとしたところ、「まだ、行かせたくありません」と彼女を引き寄せる美坊主。

これまでの過度な緊張とストレスによって不眠気味になっていたようで、心の傷はお坊さんとの会話で癒すことができても、身体の方はボロボロ。
「「失眠点」と呼ばれる睡眠に関わる身体のツボ」と、凝り固まった背中と腰の筋肉をほぐしてもらい、癒された身体はまるで春が訪れたかのように軽やか。そして、彼女の毒を押し流した解毒坊は、またどこかへと流れていきました。

お坊さんによる悩める子羊たちの悩み相談だけではなく、ツボマッサージについても学べる作品なのかな。手を差し伸べるってそういうこと?
ツボ押しはやったことないですけど、最近忙しくなって疲れも溜まってきたので、教えてもらえるならちょっと試してみたいですね。

面白いかどうかは現時点ではまだ何とも言えません。ただ、解毒坊の正体についても、ツボについても、これからの展開についても、色々気になる作品ではあります。

試し読みは少年マガジンエッジさんの公式サイトに掲載されています。(こちら

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2018年03月09日

漫画『ワンルームワンコ』1巻の感想とあらすじ サモエドとOLの日常を描いたモフモフと癒しのストーリー

『ワンルームワンコ』1巻の感想。



ワンルームワンコ
著者:正田しろくま
掲載:COMICポラリス
1巻発売日:2017年11月14日

あらすじ・概要

六畳ワンルームのアパートで暮らす23歳のOL・六条ひとみ(ろくじょう ひとみ)には、愛してやまない大きな同居がいる。それは、フワフワで真っ白な毛並みが特徴のでっかいワンコ「サモエド」のぽてまる。
中庭にドッグランが付いてるアパートで、ひとみとぽてまるは仲良くふたり暮らし。大好きな日課のおさんぽは雨の日でも楽しく、毛布にくるまってぬくぬく過ごし、気持ちいいプラッシングをすれば、サモエドがもう一匹作れそうなくらい大量の毛が取れる。
もちろん大型犬を飼うのは大変なことも沢山あるけど、宇宙一かわいい愛しのぽてまると暮らし始めてから、日々の楽しいことがどんどん増えていくひとみ。
甘えん坊な大型犬と、溢れる愛情をワンコに注ぐ女性との、モフモフとハッピーがいっぱいのワンダフルな日常がここに。


六畳一間のアパートにふたりで暮らす、まっしろふわふわなサモエド犬と、ペットを溺愛する飼い主のOLとの、幸せいっぱいな日常を描いた物語。
もふもふワンコとOLが織り成すワンダフルな日常ストーリー。帯での謳い文句は「おっきくてやさしいワンコ×犬好き女子。HAPPYサモエドスマイルいっぱい!六畳一間のワンダフルライフ♪」。Webコミック配信サイト「COMICポラリス」で2017年5月25日から連載開始。
作者は「第8回メテオ・ポラリス彗星賞」において、佳作&審査員特別賞をW受賞した漫画家・正田しろくま(しょうだ しろくま)先生。

紹介・感想

ペットを飼いたい・・・。結婚してないし、恋人もいない、疲れて家に帰ってきても誰もいない真っ暗な部屋。そんな毎日に最近はちょっと寂しさを感じています。
ほんとうに飼う場合、引越さないといけない問題もありますけど、それ以上に何を飼うかが悩ましいところ。ネコも可愛い、イヌも可愛い、爬虫類も可愛いので、ペットショップに行ってもあっちこっちに目移りしてしまい、迷ってばかりです。
ただ、子供のころから世界中で愛されてる『名犬ラッシー』の話が大好きだったこともあって、大型犬の「コリー」には憧れがあります。大型犬となるとさらに物件探しは難航しますし、単純に飼育も大変でしょうけど、いつかおもいっきりモフりたいなとは思っております。

本日紹介させていただく一冊は、犬好きのみなさんにおすすめしたい『ワンルームワンコ』というイヌ漫画。笑いと癒しが詰まった作品です。

内容は、六畳一間のアパートで暮らすOLと、彼女が溺愛している大型犬のサモエドとの、モフモフしまくりな羨ましい日常を描いたお話。
タイトルと表紙イラストから想像できる通りの内容です。イヌ好きOLお姉さん×甘えん坊のサモエド=癒しのモフモフ。始まりから終わりまで可愛いを満喫でき、大型犬あるあるネタもあったりと、サモエド愛がこれでもかと詰め込まれた作品となってます。

主人公は23歳のOL・六条ひとみ(ろくじょう ひとみ)。六畳一間のアパートで暮らす普通の女性ですが、ちょっとだけ人と違うところがあります。
ひとみは大型犬「サモエド」の“ぽてまる”とふたりで暮らす愛犬家。まるで我が子のようにぽてまるを可愛がり、デレッデレに溺愛しまくる親バカです。

「サモエド」というのは、ロシア原産の大型犬種。極寒の国を出身地にしていることから、分厚い毛に覆われているのが特徴であり、その真っ白いフワフワな体毛はサモエドの魅力でもあります。人間に対して友好的なとても賢い犬。ただ、その堂々とした体格の割りに、甘えん坊で寂しがり屋な性格だったりします。あと、つぶらな瞳と口角があがった独特な表情「サモエド・スマイル」が有名ですね。

そんなサモエドのぽてまるにベタ惚れのひとみ。高校生のときに着ていた制服のネイクタイをぽてまるの首に巻いたり、お留守番の様子見たさにWEBカメラを購入したり、職場で思い出しモフーしてしまうなど、頭の中はいつでもどこでも宇宙一可愛いぽてまるのことばかり。
もちろん大変なこともあります。雨の日の散歩、ぽてまるが苦手なシャンプータイム、抜け毛季節のブラッシング、それにエサも大型ですし、体力ないとなかなかキツイ。それでも、疲れはしてもなんだかんだで楽しくもあり、大変なことがあっても、全部チャラにしてしまう癒しを与えてくれるため、愛おしくてたまらないようです。

ひとみが住むアパート「ハイツ犬養」は、ペット可の物件のため、管理人兼大家のおばあちゃんを含め、犬を飼う住居人がたくさんいます。部屋の間取り自体は六畳一間とそれほど広くなくても、中庭ドッグラン付きという素晴らしい物件。愛犬家には堪らないアパートですね。

そんな住民たちと交わす飼い主トークでは、ペットに関するあるあるも聞けますので、飼ったことある人なら「わかる」と共感できるのではないでしょうか。あと、犬につけた名前の由来を語り合ったり、みんな一緒にデレっとしたり、愛犬を通して繋がる人間関係も見どころのひとつ
それから、話を面白くしてくれそうな人物がもうひとり。ひとみに想いを寄せるも、犬が苦手という致命的な欠点を持つ同僚の犬井。彼とひとみのラブ展開もあるのかどうか、その辺りも気になります。まあ、壁は高そうですが・・・。

締めにだらっと

ということで本日は、六畳ワンルームで暮らすOLとサモエドとの日常を、モフモフMAXで描いた漫画『ワンルームワンコ』1巻の紹介でした。

これはヤバイ・・・。かわい死ぬ・・・。

犬の可愛さ半端ないです。サモエドのぽてまるはもちろんのこと、大家さんちの柴犬ファミリーや、ダルメシアンにチワワ、そして私の憧れでもあるコリーも登場したりと、まさにワンダフルな漫画。
言葉が通じるわけはないんですけど、犬の気持ちを描き文字で知ることができるのもこの作品の特徴。そのおかげで愛おしさがさらに膨れ上がることに。

それに作者先生の画力が高く、ぽてまるのモフ感も上手く表現されていますし、犬の描き分けもしっかりできてました。ワンコたちの表情をとても豊かに描かれているのも良く、可愛さは二割り増しどころじゃきかないです。

このアパート羨まし過ぎますね。六畳一間でサモエドほどの大型犬と暮らすのは大変そうですけど、中庭ドッグラン付きとか犬好きには嬉しい設備。こんなん見つけたらすぐ引越したいかも。でも家賃はどのくらいなんだろうと真剣に考えてみたり。

可愛いワンコたちを、ひとみとぽてまるとの日常を、もっともっと見ていたい。そんな温かい気持ちにさせてもらえました。他の住人たちもいい人ばかりですし、犬井くんにチャンスはあるのかも気になりますから、いろんな意味で続刊が楽しみです。

だらだら書いたあとにこんなこと言うのもなんですけど、「可愛い」の一言で全部片付きますね、この漫画は。


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2018年03月07日

【聖樹のパン】マンガ 感想&あらすじ パンの魅力が溢れる小樽を舞台にしたハートフルなブレッドストーリー

ヤングガンガン。2015年17号から連載中。既刊4巻
原作:山花典之
作画:たかはし慶行



あらすじ

少し気弱な若きパン職人の青年・ほしの聖樹(まさき)は、東京のパン学校を卒業して一時パン屋でも働いていたのだが、ある事情のせいで職人としての自信を失っていた。

そんな時、北海道小樽でベーカリーペンションを営む亡き父の友人・雪森徳三(とくぞう)からの誘いを受け、母の強い勧めに背中を後押しされながら、聖樹はペンション「雪の森」の採用試験を受けることに。

北海道に降り立った聖樹を待っていたのは、入院している徳三に代わり、ペンションを切り盛りしている娘の美人姉妹・羽咲(うさぎ)と桔音(きつね)。

聖樹は他の試験を受けに来た多くの人たち(姉妹目的)と共に、徳三に課された小麦粉の品種当て試験に臨むと、そこで非凡な才能を見せたことで無事採用を勝ち取る。

支配人の羽咲とシェフの桔音に迎えられ、見知らぬ地でパン職人として再び歩み始めるも、一度遠のいた客足を取り戻すことは想像以上に困難。3人は現状を改善するため、試行錯誤し、様々な事情を抱える訪問客と向き合い、ペンション建て直していく。

そして、「人に生きる力を与えるパンをつくりたい」と望む聖樹は、パンを通じて出会った人たちとの交流をきっかけに、失いかけていた情熱を取り戻し、パンを進化させながら自らも少しずつ成長していくのだった。

ネタバレも少し含まれているので注意
ちょっとでもネタバレ嫌な人はスルーで。



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感想・見どころ

日本人の主食としてよく比較される「ごはん派」と「パン派」。近年は朝食なら「シリアル派」も増えてるとはいえ、概ねその2つの派閥に分けられますね。
私は気分によって変えるどっちつかずなヤツですけど、あえてどちらかと言うならごはん派。特に朝食は納豆ごはんがお決まりのメニューです。ただ、子供のころからあんドーナツなどの菓子パンが大好きなこともあって、おやつとか夜食にはよくパンをモシャモシャ食べております。
それに、影響を受けやすい性格のせいで、パンに関する書籍を読んだりテレビを見たりした日には、しばらくパンメインの食事が続くこともしばしば。一時期異様にクロワッサンを食べまくっていた時期もありましたね。

そういったことで本日は、読むとパンを「食べたい」・「作ってみたい」、そんな気持ちにさせてくれる『聖樹のパン』という漫画を紹介させていただきます。

自身を失っていたパン職人の青年が、美人姉妹2人で営む北海道小樽のペンションで働くことになり、そこで様々な人達の笑顔と優しさに触れ、情熱を取り戻したことでパンを進化させながら自らも職人として成長していく物語。
パン職人としての成長を描いたハートフルストーリー。帯での謳い文句は「小麦は深い。パンも深い。」(1巻)、「作り手にも素材にも物語があり、食卓にも物語がある。」(3巻)など。
原作担当は代表作に『夢で逢えたら』や『妹-あかね-』を持つ漫画家・山花典之(やまだ のりゆき)先生。作画担当は『化けてりや』を連載されていた漫画家・たかはし慶行(よしゆき)先生。

パンを通して心が繋がるほっこりストーリー

北海道小樽がメイン舞台の、「パン」をテーマにした漫画。パンに関しては本格的でありつつも、ストーリーに重きを置いており、心温まるハートフル系の内容になってます。

東京の職場で人間関係に悩み、パン職人としての自信を失っていた青年・ほしの聖樹(ほしの まさき)。新天地の北海道で情熱を取り戻し、羽咲(うさぎ)と桔音(きつね)の雪森姉妹に支えられながら、訪れて来る様々な事情を抱える人たちをパンで笑顔にしていき、少しずつ成長していくお話。

聖樹が働いているのは、パン屋を兼ねたベーカリーペンション「雪の森」。元々はパン職人の父と姉妹の家族3人で営んでいたのですが、父が過労で倒れたことから、亡き友人の息子である聖樹を誘い、ペンションの売りであったパンを彼に任せたというのが経緯。

パン職人の聖樹、支配人の羽咲(姉)、シェフの桔音(妹)を中心に、エピソード毎に訪れるゲストキャラが持ち込む問題を、聖樹たちがパンで解決していく。それが基本的な流れです。

登場するのは、乳製品アレルギーの女の子や、伝説の小麦を託せる職人を探していたおじいちゃん、家族の絆であるパンを大切にするマダムに、他人を信用できないジャム職人の女性・・・などなど。
彼女彼等にとって必要となるパンを、聖樹が試行錯誤の末に生み出し、そのパンによってみんなを笑顔にしていきます。

そのどれもが心温まる話ばかりですので、読んでるとほっこりした気持ちになれますし、とても爽やかな読後感を味わうことができます

美味しそうなパンと、タメになる豊富な知識

もちろん本作品のテーマである「パン」も大きな魅力のひとつ。エピソード毎に異なるパンがひとつずつ紹介され、そのどれもが美味しそうなのが困りどころ。

作者先生の高い画力によって描かれるパンの描写は、良くも悪くも素晴らしい。パンのふわふわ、ぱりぱり、もっちり感、そして温かさがしっかり伝わってくるため、読んでると無性にパンが食べたくなります。
ただ、温かさで満たされる心に反して、攻撃を受けたお腹からはアラームが鳴り響く辛さ。読むときは事前にパンを用意しておいた方がいいかもしれません。

パンを食べたときにキャラクターが見せるリアクションも抜かりはなく、素直な味の語りと共に、心理状態を表したイメージ演出によって、グルメ漫画的に美味しさを表現しています。

また、聖樹の成長を主軸にしたストーリー重視の内容でありながら、パンに関する知識が非常に豊富なのも特徴。実際にパン業界で活躍されている有名シェフたの協力を得ているため、パン知識や雑学を知る楽しみ方もあります。

パンを語るときは専門書並に文字量も増えるのですけど、紹介されるパンは登場キャラの抱える問題にも直結してくるため、工程や栄養素だけではなく、その詳しいルーツまで知ると、後の展開への説得力が増しますね。

さらに、聖樹のパン解説と食べた人の感想によって、味と香りの想像がしやすくなるため、「食べたい」「作りたい」気持ちが一層高まってしまうので、やはり読むときには色々と注意が必要な作品です。

ラブコメ

上記にも書いたとおり、主人公の聖樹が北海道で出会う様々な人たちの問題を、パンを通して解決していくというのが基本的な話の流れ。出会うキャラクターというのは、一話限りの人もいれば、その後もちょくちょく登場する人もいるのですけど、とりあえず全体の9割ぐらいは女性です。

ほっそりしてる見た目から、一見ちょっと頼りなさそうに見える聖樹。ですが、パンのことになると真剣で男らしい表情になり、悩みにも真摯に向き合ってくれる優しい性格のため、意外と頼りがいのある男だったりします。

それゆえ、彼の優しさに触れ、普段は見せない男らしい職人顔を見た女性の中には、彼に好意を抱く人もいます。同年代、女子高生、マダム、小学生など、キャラクターの年代は幅広く、異常にモテまくってます。はっきり言って天然のスケコマシです。

そして、そんなモテまくりな状況に気が気でない人物がひとり。一緒にペンションで働いている雪森姉妹のエロカワお姉さん・羽咲です。

羽咲が聖樹に恋心を抱いているのは明白であり、絶えない女性陣の接近に、慌てふためいたり、嫉妬したり、ちょっと積極的になってみたりと、このラブコメ展開に思わずにやけてしまうこが多々あります。

こうした、魅力溢れる女性キャラクターとの出会いや、彼女たちを交えた羽咲と聖樹のラブコメ模様も、この作品の見所のひとつと言えるでしょうね。

最後に

ということで今回は、パン職人の青年がペンションで美人姉妹と働くなかで、出会った人たちとパンを通して繋がり、少しずつ成長していく漫画『聖樹のパン』の紹介でした。

内容は全く知らずに、表紙イラストの印象だけで爽やかな青春ストーリーを予想して購入した作品でしたが、成長とふれ合いのストーリーを重視しながらも、思っていた以上にしっかりしたパン漫画。聖樹のとても詳しい説明によって、パン作りの工程や栄養素、色んな豆知識も知ることができ、パンへの興味が読み進めるごとに深まります。

そして何より、やはりパンを食べたくさせる描写が見事でした。パンの魅力を、絵と解説、食べた人のリアクションからしっかり表現されているため、それらから香ばしいパンの味わいや匂いを想像してしまい、食べたい欲求が膨らむばかり。他のグルメ漫画にも言えることですけど、深夜に読むべきモノではないことは確か。

あと、より華やかに作品を彩る女性たちも素敵でした。羽咲と桔音の雪森美人姉妹をはじめ、各エピソードごとのゲストキャラには魅力的な女性がとても多く、個人的にも気に入ったキャラが複数人いますので、そういったキャラには再登場を願うばかりです。

舞台が北海道の小樽ということで、1巻の表紙になっている「船見坂」のように、作中には実際の街の風景が描かれています。聖地巡礼してる人の画像を見てみると、ほんとそのまんまに描かれていました。作者さんの故郷でもあるとのことで、パンと合わせて故郷への愛を感じられますね。

パン好きな方はもちろんのこと、別段そうでもない人でも、主人公の成長ストーリーやラブコメ展開を楽しめる内容ですので、よければ読んでみてください。自信を持っておすすめさせていただきます。



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posted by ハネ吉 at 19:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | グルメ
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とにかく漫画が大好きです。愛してるといっても過言ではありません。どんなジャンルにも手を出しますね。正直、文章力にはあまり自信はありませんが、なるべくうまく伝えられるようにがんばります。ちょっとだけでも読んでもらえたらうれしいです。 ちなみに、甘い物とネコも大好きです。
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