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2018年03月30日

漫画『ぜっしゃか! 私立四ツ輪女子学院絶滅危惧車学科』1巻の感想とあらすじ 

『ぜっしゃか! 私立四ツ輪女子学院絶滅危惧車学科』1巻の感想。



タイトル:ぜっしゃか! 私立四ツ輪女子学院絶滅危惧車学科
著者:せきはん
掲載:コミックNewtype
1巻発売日:2018年2月10日

あらすじ・概要

本州から20キロ沖、四つ輪島につくられた私立四ツ輪女子学院。本校があるその島と、橋で繋がるかもめ島には、ガラパゴスと呼ばれる絶滅危惧車学科、通称「絶車科」がある。
現代では絶滅危惧となった昭和の旧車をレストア(再生)する絶車科。ここに通う1年生の百瀬莉子(ももせ りこ)は、同級生の柚(ゆず)、やよい、乃ノ香(ののか)たちと一緒に、学園生活を楽しく送りながら、旧車のメンテナンス技術を学んでいた。
ちいさな島にある懐かしき昭和。ここは、古い車たちの楽園。莉子たち絶車科の生徒は、古いクルマをレストアすると共に、クルマに込まられたユーザーの思い出も再生していく。


懐かしき昭和の香りが残る島に作られた学校で、旧車のレストアを学ぶ女子高生たちの、青春をわかちあうまったりライフを描いた物語。
JKが旧車をレストアする青春カーグラフィティコメディ。帯での謳い文句「女子高生が「旧車」を直して、乗って、遊んじゃう!!」。KDOKAWAのWEBコミック配信サイト「コミックNewtype」で2017年5月26日から連載開始。
作者は『グッバイエバーグリーン』「恋ヶ窪ワークス」『のーどうでいず』で知られる漫画家・せきはん先生。

紹介・感想

「JK×〇〇」的な、特定のテーマと女子高生を組み合わせた作品というのは、昔から高い人気を誇っていますね。可愛かったり、楽しかったり、色んな物語が紡がれ、同時に知識を深めることが出来る作品も多いです。
例えば、少女たちがボードゲームで遊ぶ姿を描いた『放課後さいころ倶楽部』がまさにそれ。他にも、自転車、釣り、麻雀、サバイバルゲームなど、扱われているテーマはいろいろ。
専門書並みに内容の濃いガチ作品も個人的には好きですけど、こういった作品の方が手に取りやすいですから、馴染みない人に楽しさを知ってもらうためにはうってつけではないかと。

さて、本日紹介させていただく漫画は『ぜっしゃか! 私立四ツ輪女子学院絶滅危惧車学科』。昭和の懐かしき旧車がズラリと出てくる作品です。

ざっくり説明すると、絶滅しかけている車種をサルベージして、それを復活させるためにレストアを学ぶ女子高生たちの、楽しく車をいじったり、直したクルマでドライブするなど、そんなゆる〜い日常の姿を描いたお話。

「JK」×「旧車」のゆるふわな日常系青春ストーリー。注意して欲しいのは、作中で登場する「車種」や「レストア(再生)」について、専門書的な詳しい説明を書いてる作品というわけではありませんので、その辺りを期待するとがっかりしてしまうかも。あくまでこの作品は、レストアを学ぶ女子高生たちのゆるい日常を楽しむ作品です。

舞台は、本州沖20キロ地点に浮かぶ四つ輪島にある私立四ツ輪女子学院。2輪、4輪問わず様々なクルマ関連の学科が集まっている学園。さらに、四つ輪島のすぐ隣には一回り小さいかもめ島が浮かび、橋によって繋がれたその島には「絶車科」と呼ばれる、絶版となった古い車を再生する学科があります。本校は近代的なのに対し、絶車科は昔の木造校舎を利用した昭和の名残を感じる建物です。

メインとなる登場人物は絶車科に通う4人の1年生。それぞれ個性がしっかり立ってる面白い子たちばかり。女学院なので当然みんな女の子です。
明るく元気なお調子者の百瀬莉子(ももせ りこ)、少年ぽいオレっ娘の小暮柚葉(こぐれ ゆずは)、知識豊富なデコメガネの小手指やよい(こてゆび)、おっとり系の美間乃ノ香(みま ののか)
主に彼女たち4人を中心に、他の絶車科をはじめとした四ツ輪女子の生徒たちや、旧車に関わる人たちを交え、物語は展開されていきます。

旧車オートバイ漫画『ジャジャ(Jyajya)』のようなメカチュンやマニアックな語りはほぼ無く、描かれているのは、直したクルマでドライブしたり、お弁当持って島を探検するなど、莉子たちのゆるい学園生活の風景です。それに加え、思い出が詰まった旧車とドライバーとの素敵な人情話。
まだ始まったばかりということもあって、内容は学校やキャラクターや絶車科の紹介が主ですね。なので、肝心の車いじりは2巻以降からになります。

この1巻には、「スズキフロンテクーペ」 「マツダT1500 オート三輪」 「スバルサンバーバン」 「ニッサンスカイライン」・・・などなど、主に昭和の日本車が続々登場。ただ、日本車オンリーというわけでもなく、「バンデンプラ プリンセス」といったイギリスの外車も登場しています。
クルマのことを全然分からない人にも優しく、エピソードの合間には、可愛いイラスト付きで旧車を簡単に紹介している「絶車ファイル」が挟まれています。思い出話や人情話を読んだ後に、その車の分かりやすい説明を入れてくれるので、より興味が深まりますね。


締めにだらっと

というわけで、旧車のレストアを学ぶ女子高生たちの楽しい日常と、クルマとドライバーの素敵な繋がりを描いた漫画『ぜっしゃか! 私立四ツ輪女子学院絶滅危惧車学科』1巻の紹介でした。

好き嫌いが分かれそうですけど、個人的にはこの心地よいゆるふわな空気感は好みです。人情味あるほっこり話が多いので読みやく、それほどクルマに詳しくなくても楽しめる内容だったのは良かったポイント。

個性派揃いのキャラクターも可愛いく、メインの4人以外にも魅力的な子は多数登場しています。彼女たちの日常系的なやりとりも、この作品における見所のひとつでしょう。

旧車に対する掘り下げは抑え目ながらも、読者の間口は広く取られている内容ですので、より多くの人に旧車への関心を持ってもらうためならば、このぐらいが調度良いのではないかと。何を求めるかによって物足りなく感じる人もいると思いますが、だからといって玄人が楽しめないというわけではありません。詳しい人だからこそ分かるニヤリな魅力と面白さも詰まってますから。

ほどよくデフォルメされた可愛い絵が意外と旧車にマッチしていて、懐かしさがより強調されていたように感じました。細部までしっかり描き込まれていたところも好感を持てます。

1巻ではレストア的なことはほとんど描かれていませんでしたが、2巻からはいよいよサルベージ実習が開始。どんなクルマと出会い、そしてレストアするなかで、どのような想いを蘇らせるのか、楽しみです。


【eBookJapan】 ぜっしゃか!‐私立四ツ輪女子学院絶滅危惧車学科‐
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2018年03月28日

漫画『ぶっきんぐ!!』1巻の感想とあらすじ 元書店員の作者が描く、小さな本屋さんを立て直す奮闘お仕事漫画

『ぶっきんぐ!!』1巻の感想。



タイトル:ぶっきんぐ!!
著者:美代マチ子
掲載:マンガワン/裏サンデー
1巻発売日:2018年1月19日

あらすじ・概要


さかのぼること12年前。書店業界を取り巻く環境は年々厳しさを増し、躍進を見せるネット通販の影響も受け、町の書店は3日に1軒閉店するほど減り続けていた。

美大を卒業してからも、絵で有名になることを夢見て路上でライブペインティングをする大國かの子(おおくに かのこ)。しかし、絵描きとしては一向に芽は出ず、当然絵で食べていけてるわけもなく、人生を迷走するプー太郎状態になっていた。
そんなある日、シャープペンの芯を買うため、とある小さな書店「光林堂」に立ち寄ったかの子は、そこで万引きの現場を目撃する。「時代遅れ」と言われた今の自分の姿を書店に重ね、無性に腹が立ったかの子は反射的に犯人を追いかけると、見事捕獲に成功。
しかし、万引き犯を突き出すも、当の店長にやる気はなく、それどころか潰れるのを待つだけの有様。その様子にいてもたってもいられなくなったかの子は、「この店を一年後には町一番の本屋さんにしてみせます!」と豪語し、光林堂の店員として働きはじめるのだった。


美大を卒業してからくすぶっていたプー太郎の女性が、ひょんなことから町の小さな本屋で書店員を始めることになり、元気と熱意で書店を盛り上げるために奮闘する物語。
元美大生が書店員として奮闘する痛快お仕事ドラマ。帯での謳い文句は「元書店員が描く笑って泣ける小さな本屋さんの現実。書店の力、信じてる。」。コミックアプリ「マンガワン/裏サンデー」の2017年8月11日から連載開始。
作者は「第69回ちばてつや賞」において、作品『旧友』で準大賞を受賞(当時のペンネームは「みよまちこ」)した漫画家・美代マチ子(みよ まちこ)先生。

紹介・感想

最近、本屋に行きましたか?私は大学生の頃に比べるとだいぶ減りましたけど、それでも週に最低でも1回は行ってます。
ただ近頃思うのは、本屋さんが少ないということ。ここ数年でほんと減りましたね。2000年と比べて全国の書店は4割も減少してるうえに、書店がゼロの自治体も増加中とか。
特に「街の本屋さん」を全然見掛けなくなりました。私が通ってるのも大手書店チェーンですし。子供の頃は商店街に一軒くらいはあったものですけど、いまはなかなか巡り合えません。なので、見つけるとちょっと嬉しくなります。ちなみに、正月に実家へ帰ったとき、昔使ってた本屋へ行こうとしたら、整骨院になってました。ちょっと寂しい・・・。

ということで本日は、そんな街の小さな本屋さんを舞台にした『ぶっきんぐ!!』という漫画を紹介させていただきます。

ざっくりとした内容を説明します。アマゾンが台頭してきた2006年頃、美大を卒業してから人生を迷走していたプーたろうな女性が、本屋さんで万引き犯を捕らえたことをきっかけに、その店で書店員として働き始め、街一番の本屋さんにすべく、元気と熱い想いを武器に奮闘するお話。

小さな本屋さんの立て直しを目的としたお仕事漫画。出版・書店業界が抱えているリアルな問題を取り上げ、「本を売る」ためのアイデアを真剣に考えてる作品です。作者先生が書店員として働いていたことがあるようで、その経験を活かした物語となっております。

主人公は元美大生の女性・大國かの子(おおくに かのこ)。美大卒業後も就職はせず、油絵作家として成功する夢を追い続けていましたが、大成する兆しすら見ええず、かつて夢を語り合った友人からは「痛々しい」「やり方が古い」とまで言われる始末。今の自分の姿に自信が持てず、思い悩んでいました。

もう一人主人公的な存在がいまして、人生迷走真っ只中にいたかの子が立ち寄った街の本屋さん「光林堂書店」の店長さん。かの子が万引き犯を苦労して捕まえるも、「遅かれ早かれここ潰れるし・・・」と、やる気の欠片もない様子。
書店と自分の現状を重ねていたかの子は、それがなんか悔しくて、そして変わりたくて、思わず「私が変えてみせます!」と言い放ち、続けて「この店を一年後には町一番の本屋さんにしてみせます!」と豪語。こうして、かの子の書店員としての奮闘が始まりました。

本が特別好きというわけでもなく、本屋に愛着があるわけでもなかった主人公のかの子。街の本屋さんが置かれてる状況も、仕入やなんやらのしくみについても、当然何一つ分かっていません。多くの読者も似たような立場でしょうから、かの子と共に出版・書店業界事情やしくみを知ることがきます
それも、作者先生が元書店員だけのことはあり、描かれているのはリアルの姿。例えば、小さな本屋さんの品揃えの悪さや、書店にお取り寄せを頼むと何故こんなに日数が掛かるのかなど、色々疑問を持ったことある人もいるかと思われますが、その辺りを大型書店・チェーン店と小さな本屋さんとの違いなんと併せて、詳しく語られています。

今の時代、本を売ることが厳しいのは分かってましたけど、仕入れの段階からこんな大変だったとは、ちょっと驚き。この作品にも出版業界が抱える重たい空気がのしかかってくるかのようですが、黒船に我が身ひとつで戦いを挑むかのように、果敢に時代のうねりに立ち向かっていくかの子。
当初はやる気を見せなかった店長も、そんなかの子の姿に触発され始め、書店経営に対する意識に変化が現れだしました。

正直言うと、かの子の「町一番の本屋さんにする」という目標が成功するエンドは想像し辛いですが、この本屋さんがこれからも長くその場所にあって欲しい…そう強く思ってます。

締めにだらっと

といった感じで、時代の流れと共に、消えて無くなろうとしている街の本屋さんで働き始めた元美大生の奮闘を描いた漫画、『ぶっきんぐ!!』1巻の紹介でした。

出版・書店業界について詳しく知ることが出来る漫画。とても分かり易く説明されていますので、楽しみながら知識を増やせるのが良いところ。

本作は作者先生が以前働いていた「光進堂書店」をモデルにしているとのことです。残念ながら既に閉店されていますが、光進堂店長さんのブログによると、店の感じはよく再現されているようですし、思い入れの深さと愛情が作品から伺えますね。

魅力は何と言っても、周りがあきらむムードの中でも、諦めないかの子の奮闘。本屋さんの厳しいリアルが描かれているのだけど、バイタリティ溢れるかの子があの手この手と次々アイデアを思いつき、実行していく姿を見てると、本屋もまだ終わってなんかいない、まだまだ未来は明るいとさえ思えてきますね。そして、そんな彼女から力を貰えた気分にもなりました。

これからの展開と結末が非常に気になります。本屋の行く末、そしてかの子の行く末はどうなるのか、出来ればハッピーなエンドであって欲しいです。


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2018年03月25日

【紹介した作品の新刊発売情報】王様達のヴァイキング 第15巻 他4作品

2018年3月26日〜4月1日発売予定の新刊。
このブログで紹介した作品や関連作品の新刊情報と、試し読みした作品の感想。



3月のライオン昭和異聞 灼熱の時代 第6巻 2017年3月29日発売

3月のライオンの過去記事




>>特装版

カードキャプターさくら クリアカード編 第4巻 2017年3月30日発売

カードキャプターさくらの過去記事



王様達のヴァイキング 第15巻 2017年3月30日発売

王様達のヴァイキングの過去記事



試し読みをして気になった作品もふたつ紹介します。


ニー子はつらいよ 第01巻
著者:アルデヒド
掲載:月刊コミックキューン
2018年3月26日発売


就職面接の悪夢で目を覚ました23歳の新戸眠子(にいと ねむこ)。大学までは順調に進んでいたのだが、就職活動に失敗してしまい、現在は絶賛無職中のニート女子。
働かなくちゃ・・・でも、働きたくないニー子は、朝早くに頑張って出勤するサラリーマンの姿を目にし、心からあれが自分ではなくて良かったと思うのだった。
高校生の妹はバイトを始めようとし、かつて赤点をとっていた同級生でさえコンビニで働き、地味系女子だった友人はイケメンと結婚してリア充生活。自分もどうにかしないといけない。でも、どうにも前に進めない、進もうとしないニー子のダメダメな日常がここに。

ダメかわいいニート女子の、ツラくて楽しい(?)日常コメディ
作者はライトノベル『異世界料理バトル』のイラストなど、イラストレーターとしても活動している漫画家・アルデヒド先生。

昨今、外見と中身のギャップが魅力のポンコツ娘や残念美人が人気を博してる中で、かなり痛いダメかわ女子が登場しました。

主人公は23歳の女性・新戸眠子(にいと ねむこ)。愛称は「ニー子」。その見た目は、ナイスバディなめちゃくちゃ可愛いお姉さんなんですが、就職活動に失敗したことで、大学卒業後は無職のプー太郎に。

ということで、今作の主人公は「ニート女子」。作中で描かれているのは、ニートなニー子のダメダメな日常。それ以上でもそれ以下でもない内容です。

就職に失敗したからダメな子になってしまったかと思いきや、元々の性格がズボラなのか、「働かなくちゃ・・・、でも働きたくない・・・」とダラけた日々を送っております。
高校生の妹にバイトで先を越されそうなことに焦り、結婚した友人に見下されてると被害妄想に陥るニー子です。昔はお嫁さんになりたかったようですけど、それは「なんかラクで楽しそうだから」というどうしようもない理由から。

まだニートであることに負い目を感じてるだけマシなんですけど、なんとかしなくちゃとスーツを纏っただけで、かつて味わった就職面接での苦い記憶を思い出し、お腹が「ぎゅるるる」→「やっぱ私に就職は無理だ」と。

でも、ダメダメなんだけどかわいい。というより、可愛いところと、優しい家族がいることだけが救いですね。けっこう顔芸も豊富だったりと、いろいろな表情をみせてくれるのも楽しい。そのどれもが可愛いうえに、ダメなところだけではなく、ピシっとした格好になったときはかなりの美人さんです。まあ、長続きはしませんけど。

深く考える必要なく気楽に読むことができますね。クスっと笑いながらダメなニー子を愛でる作品。ダメかわ女子が好きな人にはたまらないんじゃないでしょうか。

試し読みはコミックウォーカーさんのサイトに掲載されています。(こちら



台所のドラゴン 第01巻
著者:みよしふるまち / 原著:縞田 理理
掲載:ジーンピクシブ
2018年3月26日発売


1980年代、東欧のとある国に、絵の勉強をするために留学した日本人女性・ののは、自宅で不思議な卵を発見する。翌日、その卵から孵化していたのは、トカゲのような小さい謎生物。
その日から、ひとりと一匹の同居生活が始まり、トカゲちゃんはすくすく成長していたのだが、驚いたことに火を噴き、背中には翼が生え、次第に伝説の生物・ドラゴンのような姿に・・・。

日本人の女性と一匹のドラゴンが織り成す、静かで温かな日々の物語
原作は『霧の日にはラノンが視える』や『モンスターズ・イン・パラダイス』を代表作に持つ小説家・縞田 理理(しまだぜ りり)先生。
漫画は『東京ラストチカ』の、みよしふるまち先生。

ピクシブ文芸に掲載された短編小説を原作としたコミカライズ作品。小説の方は書籍化してないのかな?原作では主人公が中年女性だったようですが、コミカライズに際して、若い女性の主人公を新しく作ったとのことです。

時は1980年、舞台は東欧のとある国。主人公は絵を勉強している日本人留学生・のの。現地の人からは「小人」なんて思われてしまうぐらい小柄で幼く見える18歳の女性。

ののは引っ越してきた一軒家で不思議な卵を発見したのですが、その卵から産まれたのは、想像上の生物であるドラゴンの赤ちゃん「ベビードラゴン」
ただ、彼女はそれが何の生き物なのかは分からず、トカゲみたいな見た目から「とかげちゃん」と呼んでいます。

でも、成長するにつれ、背中には翼が生え出したうえ、驚いたことに火噴き芸までマスターしたとかげちゃん。まるで友人から話に聞いたドラゴンのようで、とりあえずとかげちゃんのことは秘密にして、いつも発見ばかりの一人と一匹の穏かな生活を送っています。ちなみに、とかげちゃんの他に、のの宅には本物のとかげの先住民も一匹住んでるので、正しくは一人と二匹。

ドラゴンが登場する作品で、ここまでほのぼのした作品というのも珍しいですね。ドラゴンとの生活なので非日常ではあるんだけど、描かれているのは、日本人女性・ののと、ベビードラゴンであるとかげちゃんとの何でもない普通の日常。ゆるかで温かな空気を感じられ、読んでるとほっこりしてくる心地よさがあります。

何より、とかげちゃんがめっちゃ可愛い。「キュー、キュー」鳴くところや、少しやんちゃなところ、ののが大好きなこともよく伝わってきますし、私もこんな子と一緒に暮らしたいですね。

雰囲気もストーリーも好みの作風なので個人的な注目度は大きいです。いつか悲しい別れを迎えそうな気もしなくはないですけど、彼女たちの穏かな日常が長く続いて欲しい。そして、それを長く見守っていたいと思える作品でした。これからの展開にも期待してます。

試し読みはpixiv/ジーンピクシブさんのサイトに掲載されています。(こちら

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2018年03月23日

漫画『赤ずきんの狼弟子』1巻の感想とあらすじ 言葉と種族を超えてケモノ少女と狩人の青年が絆を紡ぐ異人種ファンタジー

『赤ずきんの狼弟子』1巻の感想。



タイトル:赤ずきんの狼弟子
著者:茂木 清香
掲載:別冊少年マガジン
1巻発売日:2018年2月9日

あらすじ・概要

世に三種の異なる人≠ェある。数は多くも脆弱な「人間」、人間を襲って捕食する獣の姿をした「獣人」、見た目は人間と同じでも圧倒的な力で獣人を狩り続ける「狩人」。ここは、皆等しく人でありながら、異なる3つの種族が住まう、狩り狩られる残酷な世界。

狩人の中でも最強と称され、「赤ずきん」の異名で呼ばれる赤髪の青年・ウル。ただ只管害を成す獣人を狩り続け、人間をも寄せ付けぬ冷たい振る舞いによって、獣人からはもちろん、人間からも畏怖される存在となっていた。
ある日、賞金首の狩りを終え、住みかに帰ろうとした途中、ウルは幼い人狼の少女・マニと出会う。狩人と獣人は言葉を通わすこと叶わぬ関係にあったが、人狼と浅からぬ縁を持っていたウルは、鈍くさいマニが一人でも生きていけるように、獣人である彼女を弟子として迎え入れ、不思議な共同生活を始めるのだった。
これは、決して交わるはずのなかった「狩人」の師匠と、「獣人」の弟子、2人が絆を紡ぐ物語。――そして、訪れる別れの物語。


異なる三種族が住まう世界で、本来は決して交わることのない狩人の青年と人狼の少女が、ひょんなことから師匠と弟子の関係になり、共同生活を送る中で心を通わせていく物語。
種を超え、言葉を超え、絆を紡ぐ異人種ファンタジー。帯での謳い文句は「最強の狩人×獣人の幼女。異なる種族。通じぬ言葉。世界が許さぬ二人が紡ぐ。新生代“異人種”ファンタジー!!!」。月刊少年漫画雑誌「別冊少年マガジン」の2017年10月号から連載開始。
作者は代表作にアニメ化もされた『pupa(ピューパ)』を持つ漫画家・茂木 清香 (もぎ さやか)先生。

紹介・感想

原作は意外と子供に読ませ辛い猟奇的な話も多かったりするグリム童話。その中でも『赤ずきん』をモチーフにした作品って結構ありますよね。
だいぶ古くなりますけど、『赤ずきんチャチャ』辺りがアニメ化もされたので特に有名かな。これは子供にも安心な作品ですが、他にも痛快なエログロが特徴の『東京赤ずきん 』みたいな、赤ずきんの女の子が異様に強い作品もちょくちょく見掛けます。

本日は、冷酷な男の赤ずきんと幼女なオオカミが織り成す、『赤ずきんと狼弟子』という漫画を紹介させていただきます。

どんな内容かを簡単に説明しますと、人間に害なす獣人を狩る狩人の青年と、幼い人狼の少女が出会い、本来は狩る側・狩られる側の立場にある異なる種族でありながら、言葉が通じない2人が師弟関係となって心を通わせていくお話。

言葉が通じない異人種の交流を描いたファンタジー作品。種族間の関係は血みどろな恐ろしい設定になっていますが、思ったよりも微笑ましいふれ合いが描かれていますし、何よりも人狼の少女・マニが可愛すぎ。

まず何より、独特なセンスを感じられるファンタジーな世界観が好きです。世界には「獣人」「狩人」「人間」の三種族が生きています。この異なる三つの種族は皆等しく「人」ではあっても、良好とは言えない血みどろな関係にあります。
獣の姿をした「獣人」は殺した人間を喰らい、「狩人」は人間に害なす獣人を狩猟し、「人間」は狩人に守られていながら多くは彼らを畏怖しています。また、人間は獣人と狩人の両者と意思疎通ができ、獣人も狩人の言葉を理解できるのに、狩人は獣人の言葉を本能的に遮断しているので聞き取れません。設定にも捻りがあって面白いファンタジー世界を構築してますね。

主人公は「赤ずきん」の通り名で呼ばれる赤髪の狩人・ウル。そして、彼が住処にしている森に迷い込んで来た人狼の幼女・マニ
圧倒的な戦闘力で数多の獣人を葬ってきた最強と称される狩人のウル。しかし、基本的に無愛想なうえに、極度の人間嫌いなこともあり、獣人だけではなく、守っている人間からも恐れられています。
マニは滅びたと思われていた人狼の孤児であり、獣人にしてはちょっと鈍くさいのですが、コロコロ表情を変える感情豊かな愛くるしい女の子です。

本来、狩る狩られる以外では、決して交わることのない狩人と獣人。にも関わらず、人狼と何かしらの縁がある様子のウルは、マニを「弟子」に迎えます
物語で主に描かれているのは、ウルが師匠として弟子のマニを育てていく姿と、そんな2人の奇妙な共同生活。言葉が通じない中でも、一緒にご飯を食べ、修行に励み、同じベットで仲良く寝て、町にお出掛けしたりと、傍目には師弟というよりも、むしろ親子のような微笑ましい関係に見えます。

最初、ウルは冷酷なマシーンのようなハンターかと思いきや、意外と情に厚く、面倒見の良い男だったりします。それは、マニを世話する姿から滲み出てますね。
気を失ったマニを住処に連れ帰ると、お風呂に入れてご飯を食べさせ、これから一人でも生きていけるように教育も始めました。さらに、絵本を読み聞かせたり、マニが弓の練習で初めて的に当てられたときは、普段のクールな表情が剥がれ落ち、喜び全開でマニをギュッと抱擁。実はかなりデレデレなのでは・・・。完全に親バカなウルです。

ただ、冒頭一話に描かれていたラストを思わせるシーンからすと、2人の絆が深まれば深まるほど、切ない結末を迎えそうな予感が・・・
これからどのような展開を見せ、あの問題となる冒頭のシーンに繋がっていくのか、非常に気になります。それに、なんかラストにはすんごい格好した変態も登場したのだけど、いろんな意味でヤヴァ気な雰囲気。

締めにだらっと

ということで今回は、言葉が通じない狩人の青年と人狼の幼女が、師弟となって絆を紡ぐファンタジー漫画『赤ずきんの狼弟子』1巻の紹介でした。

試し読み1話を読んだときには、もっと血生臭い内容を想像してたのですが、思ったよりもほっこりする擬似家族的なやり取りが多かったです。それでも、随所にちょくちょく暗い影が見え隠れしているので、ストーリーとしての面白さもしっかりしてます。アクションシーンも結構見応えがあり、狩人の強さ、ウルの最強と称される強さもよく表現されていましたね。

ファンタジーで何より重要となる世界観はよく出来ていたと思います。「言葉が通じない」という個性的な設定も面白い流れを作っていましたね。コミュニケーションはちぐはぐなやり取りながら、そこからは話を面白くするトラブルと笑いも生じ、さらに優しさと愛情をより強く感じる演出効果にもなっていたかと。

そして何より、マニが可愛い、そしてウルがカッコイイ。主人公2人のキャラがとても良かった。ウルの後をちょこちょこついてくるマニの可愛さは反則。表情をコロコロ変えるところや、感情に合わせたケモノ耳の動きとかも好きです。
ウルの狩人としての圧倒的な強さに加え、彼の覚悟やポリシーもカッコイイのですが、それよりも親バカになってしまうギャップが最高にグッドでした。まあでも、マニは庇護欲をそそる子ですから、そうなってしまうのも分からんでもないです。

今後は、2人の微笑ましい親子のようなやりとりが楽しみなのはもちろんのこと、贖罪的な何かを感じるまだ明かされていないウルの過去も気になるところ。
そして、冒頭のシーンまでにはどのような経過を辿っていくのか、結末には何が待っているのか、これからの展開が非常にに楽しなファンタジーでした。あ、でも、やっぱり最後に登場したヘンタイが一番気になってるかも・・・。


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2018年03月18日

【紹介した作品の新刊発売情報】ちおちゃんの通学路 第8巻 他11作品

2018年3月19日〜3月25日発売予定の新刊。
このブログで紹介した作品や関連作品の新刊情報と、試し読みした作品の感想。



放課後ていぼう日誌 第2巻 2017年3月19日発売

放課後ていぼう日誌の過去記事



血と灰の女王 第4巻 2017年3月19日発売

血と灰の女王の過去記事



ちおちゃんの通学路 第8巻 2017年3月23日発売

ちおちゃんの通学路の過去記事



将棋めし 第3巻 2017年3月23日発売

将棋めしの過去記事



サムライせんせい 第5巻 2017年3月23日発売

サムライせんせいの過去記事



魔法使いの嫁 第9巻 2017年3月24日発売

魔法使いの嫁の過去記事



ナイツ&マジック 第5巻 2017年3月24日発売

ナイツ&マジックの過去記事



聖樹のパン 第5巻 2017年3月24日発売

聖樹のパンの過去記事



八雲さんは餌づけがしたい。 第5巻 2017年3月24日発売

八雲さんは餌づけがしたい。の過去記事



新米姉妹のふたりごはん 第5巻 2017年3月24日発売

新米姉妹のふたりごはんの過去記事



試し読みをして気になった作品もふたつ紹介します。


ボクと師匠の秘密工房 第01巻
著者:横山知生
掲載:ガンガンONLINE
2018年3月22日発売


[あらすじ]――将来は大工になることを夢見る男子小学生の“ボク”。ゴミだらけの川沿いにある廃工場を秘密の遊び場とし、そこで工作の練習をしていた。
ある日、学校帰りに基地を訪れると、作りかけのベッドの上で寝ていた女子高生と出会う。目覚めた彼女はベットの不満を漏らすと、ハンモック作りを提案。地元の工業高校に通う彼女の、大工仕事をするカッコイイ姿に惚れ込んだボクは、彼女を師匠と呼び慕うようになる。
この日から、2人の秘密工房になった廃工場で、ボクと師匠の楽しいものづくりが始まったのだった。

廃工場の秘密工房で出会った男子小学生とJKが織り成すものづくりストーリー。
作者は代表作に『私のおウチはHON屋さん』を持つ漫画家・横山知生(よこやま ともお)先生。

ものづくりをテーマにしたDIY漫画ですね。それも、秘密基地的な工房での河原に落ちてる廃材料を用いたDIY。あと、一応おねショタにも分類できるかと。それも併せて、ロケーション的にはとてもワクワクドキドキさせられる作品。個人的にこういう雰囲気は好みです。

主人公は将来大工になりたい男子小学生の「ボク」と、ボクに「師匠」と呼び慕われている工業高校に通う女子高生。彼等の一人称は「ボク」「私」、お互いのことを「師匠」「後輩くん」と呼び合っているため、本名は不明です。

ボクが秘密の遊び場にしていた廃工場が主な舞台。そこで、河原から拾ってきたゴミを用いてベットを作っていたところ、なぜか可愛い女子高生がそこで寝ていたと。そして、一緒にハンモック作りをすることになり、その大工仕事の手際の良さとカッコ良さに感動して、ボクは女子高生のことを師匠と呼ぶようになりました。女子高生も師匠と呼ばれてまんざらでもない様子。ボクだけの秘密工房は、ボクと師匠の秘密工房になったということですね。

2人とも可愛い。見た目はもちろんのこと、師匠のお姉さんらしからぬ無邪気な明るさや、ちょっと無防備なところ。ボクの年上お姉さんとのふれ合いにドッキドキなところや、師匠に追いつこうと背伸びをするところ。毒気が全くないので見ていてほんと微笑ましいです。

肝心のDIYに関しては、電動ドリルみたいな便利器具も使ってはいますけど、持ち寄る材料のほとんどは河原に捨てられていたゴミ。それを用いて、色々工夫しながら、ハンモックや水鉄砲、かまどなんかも製作して、秘密工房もどんどん楽しい遊び場に成長しております。
材料や工作手順も話の中にわかりやすく記載されていますし、なにより2人が楽しそうなので、ものづくりに興味が湧いてきます

なかなか良いんじゃないですかね。雰囲気はほのぼのしていながら、なんというか秘密基地を広げていくかのようなワクワク感もあります。可愛い絵も内容にマッチしてました。
タイトルが『ボクと師匠の』なので、新キャラが増えたとしても基本は2人だけのストーリーになるのでしょう。ラブコメる展開はあるのかな?その辺りもあったとしたら、それはそれで面白そうですね。

試し読みはガンガンONLINEさんの公式サイトに掲載されています。(こちら



綺麗にしてもらえますか。 第01巻
著者:はっとりみつる
掲載:ヤングガンガン
2018年3月24日発売


[あらすじ]――海辺の街・熱海でクリーニング屋を営む女性・金目綿花奈(きんめ わかな)。明るくて人当たりも良く、仕事にも一生懸命に取り組む働き者。
一日の仕事が終われば、大好きな温泉で疲れを癒す。そんな金目さんは、クリーニングの仕事を熱心にこなしながら、彼女の周りにいる様々な人達と接し、穏やかな日常を過ごしていく。

クリーニング店のお姉さんと、彼女を巡る人々が織りなす、ひきこもごも日常ストーリー
作者はアニメ化もされた人気作『さんかれあ』を代表作に持つ漫画家・はっとりみつる先生。

正直、ストーリーの面白さは1話の段階だとまだ分かりませんでしたが、とにかく主人公の可愛さが突き抜けていたので紹介しときます。

主人公はクリーニング屋を営む金目綿花奈(きんめ わかな)。長くて綺麗な黒髪をリボンで纏め、ポニーテルにした可愛い女性です。明るくて優しく、仕事にも熱心な働き者。温泉が大好きなようです。

内容は日常系のお仕事モノといった感じ。確かなことは言えませんけど、金目ちゃんの仕事ぶりと日常の生活模様を見守る作品なんだと思います。
預かった衣類は一着一着大切に扱い、きっちり丁寧にお手入れをして、笑顔と一緒にお客様へお渡しする金目ちゃん。その姿がとにかく美しくて尊い

お仕事モノとしては、クリーニングの仕事に携わる人から見てもしっかりした内容のようです。作業現場、クリーニング技術、シミ・汚れの構造など、細かく調べられていながら、難し過ぎることはない解り易い説明で描かれています。

気になることがひとつ。金目ちゃんに「ほんとあなたってお洗濯が好きなのね」と話すお客に対し、「私が唯一忘れなかった事ですから」と言っているので、彼女も何か深い事情を抱えていそう。記憶喪失か何かなのかな?

まあなにわともあれ、金目ちゃんが可愛い過ぎです。こんなん惚れるわ・・・。彼女の日常を見守れるだけでも十分じゃないかと思ってしまいました。その可愛さは一目見ていただけたらすぐに分かると思います。

これからどのようなストーリー展開を見せるのか。とても楽しみです。

試し読みはヤングガンガンさんの公式サイトに掲載されています。(こちら

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ハネ吉
とにかく漫画が大好きです。愛してるといっても過言ではありません。どんなジャンルにも手を出しますね。正直、文章力にはあまり自信はありませんが、なるべくうまく伝えられるようにがんばります。ちょっとだけでも読んでもらえたらうれしいです。 ちなみに、甘い物とネコも大好きです。
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