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2017年11月19日

【紹介した作品の新刊発売情報】宇宙兄弟 第32巻 他7作品

2017年11月20日〜11月26日発売予定の新刊。
このブログで紹介した作品や関連作品の新刊情報と、試し読みした作品の感想。



マヤさんの夜ふかし 第3巻 2017年11月20日発売

マヤさんの夜ふかしの過去記事



宇宙兄弟 第32巻 2017年11月22日発売

宇宙兄弟の過去記事



ソフトメタルヴァンパイア 第3巻 2017年11月22日発売

ソフトメタルヴァンパイアの過去記事



ヴィンランド・サガ 第20巻 2017年11月22日発売

ヴィンランド・サガの過去記事




>>特装版

ボクラノキセキ 第17巻 2017年11月25日発売

ボクラノキセキの過去記事



理系が恋に落ちたので証明してみた。 第3巻 2017年11月25日発売

理系が恋に落ちたので証明してみた。の過去記事



試し読みをして気になった作品もふたつ紹介します。


火色の文楽 第01巻
著者:北駒生
掲載:月刊コミックゼノン/WEBコミックぜにょん
2017年11月20日発売


命を賭して、語れるか――。
まるで羽が生えてるかのような美しい跳躍を見せることから「バレエ界の星」と呼ばれ、将来を厚く期待されていた17歳の少年・迫弓矢(はこ ゆみや)。
しかし、練習中に膝を怪我したことによって、日常生活には支障がないものの、強い負荷のかかるバレエへの道は断念せざるおえなくなってしまった。羽を失い、人形のようにじっと動かず、どう飛んでいたかも思い出せなくなった弓矢が思い出すのは、怪我を負って倒れたときに感じた床と重力。
そんなある日、幼馴染の少女・湊(みなと)から伝統芸能「文楽(ぶんらく)」に誘われ、たいして興味はなかったが、しぶしぶ観劇することに。しかし、今の自分の姿と重なる演目内容に引き込まれ、さらに耳の奥に残る熱い語りに圧倒され、沈んでいた弓矢の心に再び火が灯る。
全てを失った少年・迫弓矢は、17歳の冬、気が遠くなるほど奥深い、芸の道へ足を踏み入れ――。

一生を懸けて尚たりないと言われる奥深い芸の道で、もがき悩みながらも心に火を灯し、己の全てをその道に傾ける青年たちの青春群像劇
作者は朝めしグルメ漫画『あさめしまえ』で知られる漫画家・北駒生(きた こまお)先生。

文楽の漫画とは、これまた珍しいどころか、他にはない題材なので興味を引かれます。私の知る限りでは他には見たことありませんけど、あるのですかね?

「文楽」というのは、日本を代表する伝統芸能である「操人形浄瑠璃(あやつりにんぎょうじょうるり)」。元々は専門の劇場の名前だったようですが、今ではひとつの芸能として通っています。
「三業(さんぎょう)」と呼ばれる、語り手の「太夫」、三味線を演奏する「三味線弾き」、人形を操る「人形遣い」が三位一体となって演じられる舞台。
日本の重要無形文化財に指定さら、ユネスコの無形文化財遺産にも登録されています。

主人公の迫弓矢(はこ ゆみや)は、日本バレエ界の「星」と呼ばれる優秀なダンサーでしたが、足の怪我で若くして引退することになった17歳の少年。鋭敏な感覚と高い集中力を有し、決めたことは出来るまでやり続けるストイックな努力家で、“てっぺん”への想いが強い子。
幼い頃からバレエ以外のことには目もくれず、12年間全てをその道に捧げてきたようで、それ故に友達と呼べるような相手はいなさそう。唯一人、何かと気にかけてくれる幼馴染の湊(みなと)という名の少女はいます。この子がヒロインかな?

湊の祖父が文楽の義太夫節を語る四代目の太夫であったことから、彼女に公演の観劇に誘われました。最初は居眠りこけてた弓矢でしたが、耳の奥に熱く響く語りによって一瞬で飲み込まれることに。同時に、演目内容に飛べなくなった今の自分と重なる部分を感じ、さらに湊の祖父・藤竹潮路太夫と言葉を交わしたことによって、この演劇に、そして文楽という芸に、強い感銘と衝撃を受けることになり、弓矢は底なし地獄の「芸の道」へ飛び込む決心をしました。

青年たちの青春“群像劇”と謳っていたので、これからどんどん文楽を志す若者が登場することになるのでしょう。主人公の弓矢は語り手、それから三味線弾きになりそうな子も2話に登場しているので、あとは人形遣いと、ライバルも登場する可能性がありますすね。
厳かでありながら熱さと青さを強く感じさせてくれる青春ストーリーになりそう。弓矢がデビューを飾ることは冒頭で判明しているので、そこに至るまでの物語なのか、或いは通過でしかないのかも気になるところ。

文楽に限らず伝統芸能というのは、あまり馴染みがないと敷居の高さを感じて尻ごみしてしまいがちだと思います。でも、漫画によって身近にしてもらえるのは良い機会にもなり、何より知らなかった世界を覗けることは楽しい。
今の時代だからこそ注目を集めやすいところもありますし、この手のジャンルは結構需要もあると思います。ストーリーが面白いかはまだ何とも言えませんけど、絵はテーマにマッチした少しゴツい感じで味わいがあり、文楽の演出表現も面白いので、あとはストーリーがしっかりしてれば人気出る可能性は十分ありそうです。

試し読みはWEBコミックぜにょんさんの公式サイトに掲載されています。(こちら



マッドキメラワールド 第01巻
著者:岸本 聖史
掲載:モーニング・ツー
2017年11月22日発売


文明は朽ち果て、荒れた砂地が地上を覆い、空には謎の機械が浮かぶ。そして、変わり果てた世界を徘徊するのは、奇妙な進化を遂げた危険なクリーチャー。
この世界を支配しているのは雌。数が少ない雄は息を殺して雌から逃れているが、捕まれば道具のように弄ばれ、用が済めば喰い殺される運命。それでも、雄は種を残す本能に従い、命を懸けて生殖のチャンスを伺っていた。
そんな壊れた世界で生きるニンゲンに限りなく近い少年のミツキは、四肢が義手義足になっている恐ろしく強い姉・ウサギと共に、世界の真実を知るため、危険が蔓延る冒険の旅に出る。

雌が雄を喰らう修羅の世界で繰り広げられるクリーチャーだらけのイカしたバトル漫画。
作者は『666 〜サタン〜』・『ブレイザードライブ』・『助太刀09』で知られる漫画家・岸本聖史(きしもと せいし)先生。

この作品は最初のインパクトが大切だと思いますので、試し読み時点での詳しい説明は避けときます。まあ、そもそも分からないことだらけなので解説も何もないんですけど。その辺りは1巻読んで面白かったら書こうかなと。

物語の軸となる主人公のミツキとウサギはニンゲンと呼称して良いのか、ニンゲンに近い生物と言ったら良いのか、現時点では判断に困りますね。
ミツキは「世界の真実を知るため」、ウサギは「弟のミツキを守るため」、明確な目的を持って旅に出ます。

この2人以外の登場キャラはそれぞれ異なる特性と造詣のクリーチャーばかりなのも面白いところ。ハチやイカなどの現代生物と人間が混じったフォルムです。多くは知性が欠如していますが、中には人間並みの知性を有している個体も存在するようです。生態は元となる生き物の影響が色濃く、知性のないものは欲望の赴くままといった様子で、数の少ない雄をいとも容易く殺害しています。
以前どこかで生物に繁殖本能はなく、繁殖とは生殖本能の結果に過ぎないというのを聞いたことがあります。1話の雌たちはまさにそんな感じに見えました。

面白いかどうかは今後の展開次第として、とりあえずこのイカれ具合は興味を引かれます。この手の作品は当たり外れ激しいのが不安なところですけど、岸本先生ということで期待は大きいです。

ただ、グロいのが苦手な人は避けることを推奨。不気味なフォルムや捕食シーンなど、はっきり言って色んな意味でキモイですから。終始「うわぁ・・・」って感じです。
ただ、そのキモイところはこの作品の魅力でもありますし、世界がとにかくぶっとんでるので、好きな人ならとことんハマりそうです。

1話の数ページ読めばイケるかイケないかは判断できると思いますので、試しに読んでみてください。

試し読みはモーニングさんの公式サイトに掲載されています。(こちら

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2017年11月17日

漫画『五佰年BOX』1巻の感想とあらすじ 現代と過去を繋げる不思議な箱が巻き起こすSFサスペンス

『五佰年BOX』1巻の感想。


五佰年BOX
著者:宮尾行巳
掲載:イブニング
1巻発売日:2017年8月23日


あらすじ・概要

幼なじみの真奈(まな)に頼まれ、彼女の自宅の蔵を掃除していた青年・遠野叶多(とおの かなた)。潔癖症の叶多にとって、埃まみれの作業はキツイ以外の何ものでもなかったが、昔から想いを寄せる真奈の頼みとあって、せっせと作業を続けていた。しかし、彼女には婚約者が・・・。
一人で黙々と蔵を片付けていると、なぜか地面の下から人の話し声が聞こえ、掘ってみると奇妙な木箱を発見する。その箱のフタを開けた叶多が目にしたのは、中性の日本らしき造りの世界で、ミニチュアのような人間が実際に動いて生活している不思議な光景。
しばらく箱の中の人間たちを観察していた叶多。ある時、野盗に襲われていた少女を見つけ、助けるために思わずその野盗を殺してしまう。怖くなった叶多は箱を持って真奈の家を訪ねるが、彼女の父親から「うちには真奈なんて娘はいない」という、思わぬ言葉を聞かされるのだった。

500年前の世界と繋がっている箱を発見し、不用意に過去へ干渉したことでタイムパラドックスを引き起こした青年が、箱の謎を解き明かす中で変わってしまった想い人を元に戻そうと奮闘する姿と、箱の中(過去)でも廻るドラマを描いた数奇な物語。
歴史+SFモノ。帯での謳い文句は「開けるな危険 因果律の破れか 世界線の乱立か 最愛の人が世界から抹消された」。月2回刊行される青年漫画雑誌「イブニング」の2017年3月・7号にて連載開始。
作者は本作がデビュー作となる新鋭漫画家・宮尾行巳(みやお いくみ)先生

紹介・感想

みなさんこんにちは、平凡の壁を突き破ることが出来ない男・ハネ吉です。私は昔から発想力・想像力の類が優れている方を羨ましく思っていまして、クリエイティブな仕事にも強い憧れがあります。
自分の手で何か新しいモノを生み出せるヒトはやっぱり魅力的に見えますので、私にとって漫画家や小説家という人種は眩し過ぎる存在。これだ作品が溢れているにも関わらず、次々と斬新な作品を生み出せるのはほんとにすごいことではなかろうか。
作品名挙げるとキリがないんですけど、ぱっと思い浮かぶところでは、『D.Gray-man』や『ベン・トー』とかは特に斬新だったなと感じています。あと、『魔法少女プリティ・ベル』もぶっとんでましたね。

本日紹介させていただく漫画『五百年BOX』も、タイムパラドックスという創作物ではお馴染みのテーマを扱っていながら、これまでにないSF作品になってます。

まずはさらっと内容の説明。想いを寄せる幼馴染から自宅の蔵の掃除を頼まれた主人公の青年は、蔵の片付け中に不思議な木の箱を発見。それは箱庭のようなミニチュア・・・と思いきや、奇妙なことに中の人間たちは動いていました。中をイジると現実にまで影響が及ぶ箱の世界は、今から約500年程前の戦国あたりの時代。そして、不用意に手を出したことで、最愛の幼馴染が現実世界から消失し、変わりに彼女がいるはずの家には娘ではなく息子が暮らしていました。消えてしまった想い人を取り戻すため、主人公は協力者と一緒に箱の謎を探りながら手立てを模索。それと同時に、箱の中でもとある少女のドラマが紡がれていき・・・という感じのお話。

解り辛いですね。説明下手で申し訳ありません。大きく分類すればSFタイムパラドックスになるのかな。あと、人間ドラマにも重きを置いてる様子。作者さんが歴史好きということもあって、現代世界だけではなく五百年前の話も並行して描かれていますけど、有名な武将とか偉人なんかは登場しません。

ちなみに、タイトルの『五佰年』の読み方は「いほとせ」です。箱の中はだいたい500年前の戦国あたり。箱が置いてある地点の過去を見ることができ、箱を持ってる人間が移動すると箱の中の場所も同時に変化します。中の世界には外から干渉することも可能で、さながら神様の視点で世界を観察してるかのようですが、本来なら起こるはずのない事象であるため、その影響は現代にまで及びます。
このように、本作はタイムパラドックス現象やバタフライエフェクト現象といったように、因果律やら改変やらが複雑に絡んできます。

主人公の名前は遠野叶多(とおの かなた)。潔癖症の大学生で、年上の幼馴染・真奈(まな)に想いを寄せるも、12年間その想いを告げることはせずただ隣で見ているだけで、結局彼女からは弟としてしか見てもらえず、挙句の果てに婚約者を紹介されてしまった青年。
上のあらすじにも書いた通り、不用意に箱の中の世界(五百年前)に干渉したことによって、その想い人である真奈が現実世界から消失しまうわけですが、彼女が消えた代わりに真樹という男性が和泉家の息子として、叶多の幼馴染として突如出現

幼馴染と言えど、叶多にとっては見ず知らずの男性・・・のはずが、真奈との思い出と共に、どういうわけか真樹との思い出も蘇ってきました。
この辺り面白いですね。他の人たちの中からは完全に真奈という存在が消えているのに、叶多だけはその改変の影響を受けることなく、改変前と後の記憶を同時に持っています
街を歩いていると、偶然真奈の婚約者である山崎という男性に出会いますが、やはり彼の中にも真奈の存在はありません。しかし、ふとしたことで箱の中を彼に見られたことから事情を全て説明し、想い人の婚約者というあまり頼りたくない人ではあるも、彼女を復活させるために協力して謎の究明に乗り出しました。

いつもより長くなって申し訳ないのですけど、重要なキーとなる物語はこれだけではありません。上記にも書いた通り現代と並行で描かれている五百年前のドラマも無視できない要素。
叶多の部屋と同じ位置で五百年前に暮らしているキサという少女。箱の中から叶多を確認することは出来ませんが、彼女にとっては不可思議な現象で度々彼に救われているため、神様のような存在を感じています。
そもそも、真奈が消えてしまったのも、彼女を襲おうとした野盗を殺したことが原因。ただ、実際にはキサを救ったからなのか、野盗の男を殺したからなのかは不明。
叶多は謎を解き明かすため、箱の外からキサにコンタクトを取ろうとするが、果たして彼の行動の行方は如何に・・・。

ということで、現代と過去を繋げる不思議な箱によって巻き起こる複雑なドラマを描いたSF漫画『五佰年BOX』1巻の紹介でした。
またとんでもない漫画家が出て来たものです。作者先生にとってはこれが初連載と言うのだからスゴイ。画力・ストーリーどちらも申し分なく、読者を作品に引き込ませる確かな力があったと思います。タイムトラベル、或いはスリップすることなく、このような形で過去へ干渉し、パラドックスまで引き起こしてしまうという発想は面白いですね。
1巻ではまだ箱の謎が解明されることはなく、伏線をひきながらその特性を紹介してる感じの内容で、複雑に絡んだ謎が紐解かれていくのは2巻以降。
どうなるのかな?叶多は真奈を取り戻そうと奮闘していますが、彼女は帰ってきても隣にいるのは別の婚約者であって、自分はそこには立てません。それに、変わってしまったとは言え、真樹は叶多にとって恩人ということもありますから、ほんとに多くの想いが絡み合っているので、人間ドラマを見るだけでも楽しめます。
この箱はいったい何なのか、誰か何の目的で作ったのか、改変した世界は元に戻るのか、叶多は真奈を取り戻せるのか、いったいどう物語を着地させるのかなどなど、気になる要素が非常に多く、先の読めない展開は面白すぎです。先が気になるという点においては、個人的に今年読んできた漫画の中ではトップクラス。これからがとても楽しみな作品、そして漫画家に出会えたことに感謝ですね。

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2017年11月14日

漫画『阿波連さんははかれない』1巻の感想とあらすじ 距離感が測り知れないゆるかわな学園ラブコメ

『阿波連さんははかれない』1巻の感想。


阿波連さんははかれない
著者:水 あさと
掲載:少年ジャンプ+
1巻発売日:2017年8月4日


あらすじ・概要

とある高校に通う男子生徒のライドウくんは、隣の席に座る女子生徒・阿波連れいな(あはれん れいな)さんと距離を感じていた。それは物理的な意味で、彼女が高校生にしてはとても小さかったから。
ある日、阿波連さんが落とした消しゴムを拾ったことがきっかけで、今度は近すぎるぐらい急激に距離を縮めてくる事態に。彼女は物静かで、声も小さく、何を考えてるのかも分からない。常にピッタリひっついてきたかと思えば、翌日には再び遠くなる。そう、予測不能な彼女は、他人との距離感をうまく測ることが出来ない女の子。
はかりかねない阿波連さんの行動・言動の数々に振り回されながらも、ライドウくんは彼女と物理的に、そして心の距離も縮めていくのだった。

他人との距離感を上手く測ることができない物静かな女の子と、そんな彼女の予想外な行動を受け止めてくれる男子高校生との、近すぎたり遠くなったりの不思議な距離感でのふれ合いを描いた物語。
低燃費系学園ラブコメディ。帯での謳い文句は「距離感が「はかれない」少年少女がおりなす「はかりしれない」ラブ(未満?)コメディ!!」。週刊少年漫画雑誌「少年ジャンプ+」の2017年1月29日にて連載開始。
作者はアニメ化もされた『デンキ街の本屋さん』を代表作に持つ漫画家・水あさと(みず あさと)先生。

紹介・感想

みなさんは人との距離感を掴むことは得意ですか?それとも苦手?
はっきり言って私はすんごい苦手。相手が友人であっても、家族であったとしても意外と簡単ではないと感じているので、それが知り合ってまだ間もない相手だった場合、どう接していいのかを探ってる内に気まずくなるのは必至。
それに、自分の中ではそれなりに打ち解けてるように感じていたとしても、相手も同じとは限りませんから。そうなると、タメ口になるタイミング、話題のチョイス、どの場所(席)に座るかなど、考えすぎて疲れてしまいます。
これならハシビロコウ(画像)とでも2人きりにされた方がまだマシです。(読み返して何でハシビロコウ?と自分でツッコミ入れたけど、まあいいやこのままで・・・。どうせなんで画像も入れときます。)

そんなこったで本日は、“はかりしれない”ヒロインが可愛すぎる漫画『阿波連さんははかれない』を紹介させていただきます。

人との距離感を掴むことが苦手な声も背も小さい不思議系女子高生と、そんな測り知れない彼女を深い懐で受け止める仏頂面の同級生男子との、近かったり遠かったりの日常を描いた微笑ましいお話。
ざっくりするとこんな感じの内容。日常系の学園ラブコメですね。友達以上恋人未満にも見えなくはない微妙なラインで交友を深めている主人公とヒロインの、イチャコラしてる様子をひたすら眺めるだけと言えばそれだけの作品なのですが、とにかく個性的なキャラクターとその掛け合いが魅力的。

主人公は男子高校生・ライドウくん。苗字は不詳。クラスでは仏頂面が災いして馴染めてるとは言い難い様子。ただ、とても懐が深くて面倒見も良く、ヘンに真面目過ぎたりおかしな面もあるけど、男らくてイイ奴です。

そんなライドウくんの隣の席にちょこんと座ってるのがヒロインの阿波連さん。本名は阿波連れいな(あはれん れいな)。
彼女は高校生の割に小さい。顔も、手も、身長も、そして声も。隣の席のライドウくんが、物理的な意味で遠く感じるほど小柄。そして、今の今までちゃんと声を聞いたことすらありませんでした。ところが、彼女の落とした消しゴムを拾うという些細な出来事がきっかけとなり、その距離は急接近(これも物理的な意味で)。
とにかく異様に近いんです。声が耳打ちしないと聞き取れないからという理由も無くは無いけど、それを抜きにしても常にピッタリ体を寄せてくるうらやま・・・変な距離感。
理由を聞けば、阿波連さんは人との距離感を測ることが苦手な子。それが原因で今までは気持ち悪がられることもあって、人付き合いはうまくできませんでした。でも、ライドウくんはそんなこと気にする男ではなかったんですね。その結果、なんかすんごい懐かれてしまったと。

基本的には、阿波連さんとライドウくん2人のゆるいやりとりを一話完結で描いていく形。端から見ると恋人カップルにしか見えない距離感でありながら、本人たちはまだラブ未満という微笑ましい雰囲気。でも、やっぱりイチャイチャしてる風にしか見えないからもどかしくなってしまいます。
ただ、さすがにそれだけを延々に続けていくと味気ないため、1巻には阿波連さんの幼馴染で、ライドウくんより身長が大きい女の子・大城さんが登場。阿波連さんを守るため、ライドウくんをこっそり(丸見え)ビビりながら観察してる泣き虫な子。
他にも、ライドウくんの妹ちゃんや、阿波連さんが飼ってる賢すぎる大型犬も登場しているので、今後どうメインの2人に絡んでくるのか気になりますね。

ということで、距離感も行動も言動も予測不能な女の子と、仏頂面だけど包容力ある男の子が織り成す学園ラブコメ『阿波連さんははかれない』1巻の紹介でした。
小動物みたいな阿波連さんがひたすら可愛く、阿波連さんとライドウくんのふれ合いが微笑ましい。この辺りが特に魅力の漫画、というよりもはやそれが全てと言っても差し支えない内容でしたね。終始ニヤニヤされっぱなしです。
絵はキレイですし、背景も変にゴチャゴチャしてないので見やすかったです。キャラクターで魅せるところが大きい漫画だと、絵はこのぐらいのバランスが丁度良いですね。
これ読んでてちょっと思い出したのは、アニメ化にもなった漫画『田中くんはいつもけだるげ』。あの田中と太田のやりとりに通じるゆるさがこの作品にもあったと思います。
1巻はまだラブ要素が無いも等しい様子でしたので、これからラブコメになっていくのでしょう。体の距離は既にほぼゼロ(変な意味ではなくて)、心の距離も急接近中ではあるけど、その想いが恋愛感情へと変わった時、阿波連さんがどんな姿を見せてくれるのかは楽しみ。
ゆるい日常系が好きな人や、息抜き程度に漫画をさっと読みたいときにはうってつけだと思います。

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2017年11月12日

【紹介した作品の新刊発売情報】ちはやふる 第36巻 他15作品

2017年11月13日〜11月19日発売予定の新刊。
このブログで紹介した作品や関連作品の新刊情報と、試し読みした作品の感想。



ぼくの素晴らしい人生 第2巻 2017年11月13日発売

ぼくの素晴らしい人生の過去記事




>>特装版

ちはやふる 第36巻 2017年11月13日発売

ちはやふるの過去記事




>>ドラマCD付き特装版

私がモテてどうすんだ 第13巻 2017年11月13日発売

私がモテてどうすんだの過去記事



涙雨とセレナーデ 第3巻 2017年11月13日発売

涙雨とセレナーデの過去記事



銀のスプーン 第17巻 2017年11月13日発売

銀のスプーンの過去記事



ましろのおと 第19巻 2017年11月17日発売

ましろのおとの過去記事



星野、目をつぶって。 第8巻 2017年11月17日発売

星野、目をつぶって。の過去記事



潔癖男子!青山くん 第11巻 2017年11月17日発売

潔癖男子! 青山くんの過去記事



ひゃくにちかん!! 第4巻 2017年11月17日発売

ひゃくにちかん!!の過去記事



らんま1/2 第18巻 2017年11月17日発売

らんま1/2の過去記事



血と灰の女王 第3巻 2017年11月17日発売

血と灰の女王の過去記事



BE BLUES!〜青になれ〜 第29巻 2017年11月17日発売

BE BLUES!〜青になれ〜の過去記事



柊様は自分を探している。 第6巻 2017年11月17日発売

柊様は自分を探している。の過去記事



BIRDMEN 第11巻 2017年11月17日発売

BIRDMEN(バードメン)の過去記事



試し読みをして気になった作品もふたつ紹介します。


ワンルームワンコ 第01巻
著者:正田しろくま
掲載:COMICポラリス
2017年11月14日発売


まっしろでフワフワなでっかいワンコ・サモエド犬のぽてまる。
そんな大型犬と六畳一間でふたり暮らしをしているのは、23歳のOL・六条ひとみ(ろくじょう ひとみ)。
日課である大好きなお散歩は、雨の日でも水たまりで遊べることが楽しく、ブラッシングも気持ち良くてウトウト、でもシャンプーで体を洗うときはちょっと一苦労。大変なときもあるけど、そんなぽてまるが宇宙一可愛いと愛情を注ぐひとみ。
大型犬とOL女性が贈る、ワンルームでのモフモフが溢れるワンダフルな日常。

六畳一間で織りなす、ワンコと飼い主女性とのハッピーなワンダフルライフ
作者は「第8回メテオ・ポラリス彗星賞」にて、今作で佳作&審査員特別賞をW受賞した漫画家・正田しろくま(しょうだ しろくま)先生。

はい、可愛い〜。
タイトル、そして公式サイトを見れば、読む前から内容はだいたい想像できますし、実際思っていた通りのストーリーと雰囲気でした。
でも、分かってはいても可愛いものは可愛いのです。モフモフこそ至高、モフモフこそ癒し。

本作は、変化球なしでワンコの愛らしさをこれでもかと描いてる作品。こういった作品はさして珍しいジャンルではありませんけど、肩肘張らずに楽しめるのが良いところですね。

主人公は23歳のOL・六条ひとみ(ろくじょう ひとみ)
住んでいるアパートの間取りは六畳一間なので、部屋自体はそれほど広くないのですが、大家の犬養(いぬかい)さんが犬好きということもあって、敷地内にドッグランの中庭が付いてるという犬好きには嬉しい好物件。

そのひとみさんが溺愛している愛犬の名前は「ぽてまろ」。「サモエド」というロシア(シベリア)原産の品種。スピッツ系の大型犬種で、最大の特徴は真っ白いワタのようなフワッフワの体毛。
かなり貫禄のある犬なのですが、人間にはとても友好的で遊び好き、そして甘えん坊(=寂しがり屋)な性格だったりします。あと、サモエドスマイルと言われるように、口元が笑ってるように見えるのも特徴。

ぽてまろもそんな感じで、飼い主のひとみさんと遊ぶのが大好きなちょっとやんちゃな子です。ちなみに「ぽてまろ」という名前の由来は、寝姿がまるめたポテトに似てたから。
ただでさえモフモフで可愛いのに、ひとみさんが高校生のときのネクタイを、首輪のように着けてる姿がこれまたヤバイ愛くるしさ。それに加えてあのつぶらな瞳・・・・もうこれは反則ではなかろうか。

犬の作画はデフォルメを抑えたリアル寄りです。まだデビューしてそんなに長くはないと思いますけど、作者さんの画力は申し分のない高さ。ワンコの特徴や愛くるしい仕草をしっかり描けていたと思います。
犬のセリフというか気持ちを、よく擬音で使われる描き文字で聞けるのも面白く、この表現方法でぽてまろの愛らしさはマシマシですね。

犬好き、動物モノが好きな人にはたまらない漫画。ぽてまろだけではなくひとみさんも魅力的ですし、他の飼い主さんと出てくるワンコたちもやっぱり可愛い。

ふたりの微笑ましい日常
をもっと見たいと思わせてくれる温かい内容でしたので、1巻がとても楽しみになりました。

試し読みはCOMICポラリスさんの公式サイトに掲載されています。(こちら



凛とチア。 第01巻
著者:山田 シロ彦
掲載:週刊ヤングジャンプ
2017年11月17日発売


早くに父を亡くし、現在は母と兄の三人で暮らしている少年・春野凛太郎(はるの りんたろう)。兄はお菓子作りや花の絵を描くことが好きな人で、男らしさとはかけ離れてはいたけど、自分にはないたくさんの物を持っていた兄のことが大好きだった。
幼い頃、そんな兄と一緒に行った祭りで出会ったのは――「チアリーディング」。女性チアの中にいた男性チアのパワフルな演技に感銘を受ける凛太郎。女手ひとつで自分たちを育ててくれた母をチアで笑顔にしようと考えるが、兄から聞かされたある告白によって、家族が、そして凛太郎の運命が大きく変わることに。
様々な想いを抱いて高校生に成長した凛太郎は、みんなを笑顔に出来るチアリーダーになるべく、力強い一歩を踏み出すのだった。

チアリーディングで満開の笑顔を咲かせるため、少年少女たちが華麗に、そしてパワフルに舞い踊る青春チアストーリー。
作者は「トキワ荘プロジェクト」卒業生でもある新鋭漫画家・山田シロ彦(やまだ しろひこ)先生。

「チアリーディング」を題材にした青春漫画です。

主人公の春野凛太郎(はるの りんたろう)は、とても活発な明るい性格で、同年代の子たちより大分体格が良く、笑顔が魅力な男子高校生。高校ではチアリーディング部に入部。

凛太郎がチアを志すきっかけは、失踪した兄が理由であるところが大きいです。実は女の子になりたかった兄は、それが原因でいじめを受けることになり、弟の凛太郎にまで飛び火することを恐れ、ひとり家を出て行ってしまいました。
笑顔が素敵だと誉めてくれ、チアリーディングと巡り会うきっかけにもなってくれた兄。そんな兄に笑顔を届けるため、自分を見つけてもらうため、チアリーダーになることを決意しました。

ただ、せっかくチア部のある学校に進学できたものの、やっと見つけた部室(?)はなぜかゴミ捨て場・・・。そして、そこに現れたのはチアリーディンブ部部長・沢渡沙穂(さわたり さほ)。部長と言っても部員はたった一人であり、部室が悲惨な有様のため、彼女は周囲の人たちからホームレスチア女とバカにされていました。

そんなこんなで、最初の一歩目から困難な状況に直面した凛太郎は、何をするにもまずはメンバーがいなければどうにもならないことから、部員集めを開始しました。

1話目はかなり重たい内容でちょっと引きましたが、これから先の展開が気になる面白さはあったと思います。2話、3話もシリアス描写は若干ありながら、いい感じに爽やかだったので、その辺りはちょっと安心しました。。

「笑顔」がキーになっていると思われるので、チア部のメンバー集めで出会うであろうキャラたち然り、色んな事情を抱えた人物たちが登場しそう。凛太郎がそういった人たちの心に触れ、チアリーディングで笑顔を咲かせていく・・・みたいな流れかな?あくまで予想ですけど。

あと、もちろん失踪した兄も今後また登場するでしょうから、再会したときの彼?彼女?がどう変化してるのかは気になるところ。凛太郎はともかく、母親との再会を思うとちょっと怖い。

爽やかさとシリアスのバランスがどうなるかでも評価は変わりそうですけど、試し読みをした限りではそれなりに面白かったので、作品への期待は結構大きいです。単純にチアリーディングの描写もどう演出していくのか楽しみですからね。

試し読みはとなりのヤングジャンプさんの公式サイトに掲載されています。(こちら

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2017年11月10日

漫画『保安官エヴァンスの嘘 〜DEAD OR LOVE〜』1巻の感想とあらすじ

『保安官エヴァンスの嘘 〜DEAD OR LOVE〜』1巻の感想。



保安官エヴァンスの嘘 〜DEAD OR LOVE〜
著者:栗山 ミヅキ
掲載:週刊少年サンデー
1巻発売日:2017年9月15日


あらすじ・概要

場所はアニリカ西部の荒野、強き者が掟であった開拓時代。この荒野には、あらゆる犯罪者が恐れる凄腕の保安官がいた。
その男の名、エルモア・エヴァンス。常にクールで冷静沈着、努力の末に身に付けた銃の腕前は超一流、町の人間からの信望も厚い頼れる男。しかし、彼が保安官になった理由は、町の平和を強く望んでいたわけでもなければ、犯罪者を深く憎む心があったわけでもなく、とにかく"女からモテたい”――そんな揺るぎないオスとしての欲望のため。
保安官になればモテる。その一心で父の教えに習って自分を磨き続け、一流の保安官になったエヴァンスであったが、いまだに彼女いない歴=年齢・・・。
モテないわけではない。イイ雰囲気にもなる。だが、なぜか毎回色んな偶然が重なることで誤解が生じ、さらに大事なところでカッコつけてしまうため想いを伝えることは叶わず、悲しみという弾丸がエヴァンスの胸を貫いていく。
「モテたい!」・・・ただひとつの確固たる目的を胸に、クールに決める最強保安官の残念な西部劇がいま幕を開ける。

銃の腕前は超一流、だけど年齢=彼女いない暦の最強保安官が、クールな仮面の下にモテたい下心を忍ばせながら、父親譲りのモテ持論に習って行動するも、様々な要素が絡まって中々上手くいかない哀愁漂う荒野の物語。
孤高で最強の保安官が繰り広げる西部喜劇。帯での謳い文句は『「恋愛?興味ないな」・・・・・・・・嘘だ。本当はモテたい・・・・・・切実に。』。週刊少年漫画雑誌「週刊少年サンデー」の2017年20号にて連載開始。
作者は「2013年 少年サンデーまんがカレッジ」にて『天使のはしご』で佳作を受賞した漫画家・栗山ミヅキ(くりやま みづき)先生。

紹介・感想

誤解や勘違いが生み出すしっちゃかめっちゃかなコメディコメディ展開って面白くないですか?私の中では結構有名だと思ってるんですけど、アメリカ・カナダ合作のホラーコメディ映画『タッカーとデイル』はかなりツボりました。タイトルにもなってる主人公2人組のツイてなさ、腹抱えて笑えたので是非観て欲しいです。
漫画での勘違いコメディもいろんな形がありますね。ぱっと思い浮かぶところでは、『ばらかもん』のスピンオフ『はんだくん』がまさにそれ。主人公を含め、みんながみんな勘違い爆発させてる様が笑えました。種類として似てるところでは、『古見さんは、コミュ症です。』もそれ系にあたると思います。
あと、バトル・アクション系で見られる、本来の実力とそぐわない強者・弱者として勘違いされるというのもありますね。代表的なところでは『ワンパンマン』が有名。最近ここで紹介した中であげるなら、『魔入りました!入間くん』も個人的にはおすすめです。

さて、本日紹介させていただく一冊『保安官エヴァンスの嘘』という漫画も、そんな勘違いコメディ要素が含まれた作品になってます。

簡単に内容を説明しますと、「モテたい!」一心で子供の頃から努力を積み重ねてきた主人公は、最強のイケテル保安官に成長した・・・・はずだったのだが、未だ女性との交際経験ゼロ。様々な美しき女性たちと巡り合い、ちょっとはイイ雰囲気になりながらも、勘違いや誤解が重なったり、かっこつけ過ぎたことが裏目に出たりして、結局最後は哀しきオチで締めくくられるお話。
西部劇ではなく、西部“喜”劇。帯にもしっかり目を通しておかないと、イケてる感じの表紙だけだったら騙されてしまいそうです。ハードボイルド系かと予想させておいてのギャグ・・・からのラブコメです。

時は、法と秩序がまだ弱く、犯罪が横行していたアメリカの西部開拓時代。

主人公は表紙で女をはべらかしているように見える真ん中の男「エルモア・エヴァンス」。開拓地の町で保安官を務める彼は、この地の凶悪な犯罪者たちすら恐れおののく超一流の凄腕ガンマン。
金にも名誉にも靡かず、常に冷静沈着、磨き上げた銃の腕を持って犯罪者たちを裁いていく頼れる男。しかし、そのクールな仮面の下にあったのは、「モテたい!」という強き願望

父親から数々の武勇伝を聞いて育ったエヴァンスは、いつしか自分も父のようにモテたいと思うように。その父に「『ガンマンはイケてる』。この世の心理だ・・・」と言われ、努力の末に最強のガンマンへと成長。
だがしかし、教え通りならモテ街道まっしぐらだったはずのエヴァンスは、「彼女いない暦=年齢」を現在進行形で更新中。

顔はそこそこイケてる、銃の腕前は超一流、生活は安定し、町の住民たちからは尊敬を集めています。本人の意志も強く、美女とのエンカウト率も高いので、これで恋人を作れないことの方が不思議。
なのだけど、いつも不運な出来事が重なり、さらに誤解や勘違いも生じてしまうことで、エヴァンスのイケてるはずの日常はコメディへと転じてしまうわけです
あと、かっこつけ過ぎて想いを伝える前に終幕してしまうのも大きい。まあ、その原因のほとんどが父親なのですけど。エヴァンスが女絡みで窮地に陥ると、決まって父・カートの回想が挟まれ、何の根拠があるのかも分からないどうしようもないモテの教えを語ってきます。普通なら一笑に付すようなくだらないこと。でも、なぜかエヴァンスは父を盲信しているため、その教え通りの振る舞いをするという。それで未だに彼女が出来ないのだから、少しは怪しんでもいいと思うのだけど、エヴァンスはちょっと天然でもあるのです。

ここまでの内容だと、エピソードごとにゲストヒロインを登場させる一話完結のギャグモノと思われるかもしれませんが、実はメインヒロインらしき存在も登場します。
それは、賞金稼ぎ「フィービー・オークレイ」という女キャラ。天才的な射撃の腕を持つも、大会でエヴァンスに土を付けられたことがきっかけで、彼をライバル視しています。オークレイをたった一言で表すなら、「女版エヴァンス」。エヴァンスと同じで、強いんだけど、恋愛ごとが絡むとヘッポコになる残念な生娘。
バラしてしまうと、彼女はエヴァンスに惚れてます。完全にその想いを自覚しきれていないところはありながらも、「向こうにその気があるのなら・・・」とは思っていて、それはエヴァンスも同じだったりします。しかし、何分恋愛経験ゼロの2人なため、これまた絶妙に噛み合わないというのがお決まりの流れです。
しかし、他のキャラとは悲しき別れになっても、オークレイに限ってはそれがなく、エヴァンスへの高感度もどんどん上昇。ほんと・・・・さっさとくっつけよと言いたい。

こんな感じで、モテたいかっこつけ保安官と美女たちが繰り広げるウエスタンコメディ『保安官エヴァンスの嘘 〜DEAD OR LOVE〜』1巻の紹介でした。
エヴァンスとゲストヒロインたちとのギャグ、そしてオークレイとのラブコメを楽しむ喜劇漫画です。読みやすい一話完結構成で、キャラクターはどれも個性的で女の子は可愛く、何よりも設定勝ちなところがありますね。西部劇でありながら人の死をほとんど描いてないのも気楽に読める要因。
主人公が応援したい気持ちにさせる嫌味のないカッコイイキャラなのも良いです。ただ、応援しながらも、「どうせまたムリなんだろうな」と、オチを期待してる自分がいるのも確かです。
主人公の動機は一目瞭然なので彼の振る舞いには説得力があって分かり易い。そして、動機と手段の噛み合わない様子や、メインの2人がこの地では最強クラスだからこそ成立するコメディ展開が笑わせてくれました。
エヴァンスとオークレイの掛け合いは今後も楽しみです。あと、他のゲストキャラたちが再登場しても不思議ではないので、その辺りもちょっと期待してみようと思います。最後に一言、オークレイ可愛い、以上。

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ハネ吉
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