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2017年09月29日

漫画『青のオーケストラ』1巻の感想とあらすじ キラキラした音を奏でるTHE青春ストーリー

『青のオーケストラ』1巻の感想。



青のオーケストラ
著者:阿久井 真
掲載:マンガワン/裏サンデー
1巻発売日:2017年7月19日


あらすじ・概要

たった4本の弦。そこから奏でられる音が俺を掴んで話さない。
今でもときどき、思い出すんだ・・・。
音が大好きだった・・・あの頃のことを・・・。

高校受験を控えた中学3年生の少年・青野一(あおの はじめ)。既に季節は秋に差し掛かっているにも関わらず、志望校の一つも決められない無気力な毎日を過ごしていた。
父親がプロのヴァイオリニストだったから、幼少期より厳しい練習の日々を送り、自身も天才少年と称えられるほどの実力者に成長したハジメ。しかし、とある家庭内での出来事がきっかけで、現在はヴァイオリンを弾くことから距離を置いていた。
そんなある日、怪我をしたハジメが保健室で眠っていると、夢の中にまで聞こえてきた雑音のようなヴァイオリンの音に目を覚ます。すると、飛び起きたハジメの前には、ヴァイオンリンを構えた一人の少女が・・・。
少女との出会いが、高校オーケストラとの出会いが、奏でることを辞めていた少年の時間を再び動かしていく――。



とある理由からヴァイオリンを辞めてしまった元天才少年が、一人の少女との出会いをきっかけに再び音楽の道を歩み始め、ソリストだった彼が高校のオーケストラ部で青春を奏でる物語。
アンサンブル青春ストーリー。帯での謳い文句は「青春の、曲が始まる」。小学館がリリースしているコミックアプリ「マンガワン」にて2017年4月25日から連載開始。裏サンデーにも2017年5月2日から掲載開始。
作者はアニメ映画『心が叫びたがってるんだ。』のコミカライズ版を担当されていた女性漫画家・阿久井真(あくい まこと)先生。

感想

なんか年を重ねるごとに、青くてクサ過ぎる青春マンガを読みたくなることが増えてるように思えます。かつてを懐かしむ気持ちが強くなっているのか、年をとってきたなと感じる今日この頃。・・・いや、まだ30にもなってないんですけどね。
青春マンガの主人公と言えば、『BLUE GIANT』の宮元大みたいに、どんな壁が立ち塞がろうとも、うだうだ悩むことなく一直線に夢へ向かってひた走る熱血主人公。或いは『青のフラッグ』みたいに、自分に自信が持てない根暗な主人公。だいたいこの2タイプに分かれているかと。
かならずしもそうではありませんけど、前者は周囲に影響を及ぼし、後者は逆に周囲からの影響を受けて成長していきますね。どちらにもそれぞれの味わいがって良いものです。
今回紹介させていただく漫画『青のオーケストラ』は、ちょっと暗い影を落とした主人公による青春物語。

この作品、あの『四月は君の嘘』を彷彿とさせるキラキラ感のある作品でしたね。ただ、こちらはオーケストラ部での話になっていくので、演奏描写はまた違った魅力を見せてくれそう。
内容をざっくり説明しますと、家庭内でのめんどくさい問題が原因でヴァイオリンを弾かなくなった少年が、ヴァイオリンを始めたばかりのちょっと強引な少女との出会いをきっかけに、奏でることの楽しさを思い出し、演奏を再開して彼女と一緒にオーケストラ部のある高校へ進学するというお話。
もっと簡単に一言で表すなら、“THE青春”音楽漫画。斬新さには欠けるものの、定番の旨みを如何なく発揮している内容で展開され、音楽が青春のさわやかさをさらに引き上げていますね。

主人公は運動オンチの少年・青野一(あおの はじめ)。プロヴァイオリニストの父親を持ち、ハジメ自身も才能と音楽の環境に恵まれたこともあって、天才と呼ばれるほどの技術を身につけていました。運動が苦手なのは、手を怪我しないようにと父親から遊びやスポーツを禁止されていたから。
ただ、中3のハジメはヴァイオリンを辞めています。その原因になったのは、くしくも技術を叩き込んだ師でもある父親。演奏者としては一流であっても、夫、父親としては誉められた人ではなかったようで、とある事情から母親は離婚へ。ハジメは出ていった父親を思い出さないように、楽しかったヴァイオリンを弾くことから距離を置いてしまいました。
これまでがヴァイオリン一筋だったこともあって、スポーツはもちろん、勉学の方も目を覆いたくなる散々な有様のうえ、無気力でちょっと暗い。
まあ、この状況では無気力になるのも頷けます。

そんな世界を閉ざし気味のハジメが出会ったのは、保健室でヴァイオリンを弾いていた本作ヒロイン・秋音律子。勝気で強引なところもあるけど、真っ直ぐな性格をした可愛い女の子。
彼女は保健室登校しながら生徒指導の武田先生からヴァイオリンを学び、オーケストラ部のある高校への進学を目指しています。
で、ハジメの演奏を聴いたことがある武田先生から、まだ初心者レベルであった律子の指導を頼まれ、ハジメはしぶいぶヴァイオリンを教えることに。ここから青春が一気に加速していきます。

以降の展開も王道ど真ん中。ハジメは律子の強引さにうんざりしながらも、そのひたむきに努力する姿勢に少しずつアテられていきます。彼女の想いと眩しい姿に胸打たれたハジメは、かつて純粋に音を楽しんで奏でていた自分の姿を思い出し、再びヴァイオリンを手に取るという流れ。
一切奇をてらわないストーリー展開は清清しく、思春期の特権とも言える青さもしっかり出ていたと思います。やはり青春とはこうあるべきもの。
同じオーケストラ部のある高校を目指すにあたり、律子にヴァイオリンを教えるハジメと、ハジメに勉強を教える律子。2人のやりとりは面白いだけではなく、こんな風に助け合う関係は素敵とも言えますね。
努力の甲斐あって武田先生の母校でもある海幕高校へ合格した2人は、いよいよ目標でもあったオケ部の体験へ向かいます。そこでハジメはライバルとも言える相手と巡り合い、2巻へ。

こんな感じでいかがでしたでしょうか?青春を王道ストーリーによってさわやかに奏でる漫画『青のオーケストラ』1巻の紹介でした。
1巻はほぼ丸ごとプロローグと言ってもよろしいかと思われます。楽器を置いていた主人公が再び演奏を再開し、目標を見つけて走り出すまでを描いた内容ですね。本番となる高校のオーケストラ部での活動は2巻から本格始動。
青春を感じさせてくれる描写やセリフの表現がグッド。とにかくベタではありますが、ベタだから良い、ベタで良いんですと強く主張したくなる作品。もうキラッキラで眩しい・・・。
演奏シーンに関しては2巻からが本番のため確かなことはまだ言えません。ただ、音楽漫画で何よりも重要とされる作画に関しては、言う事ないぐらい高い画力で描かれていたので、オケでの演奏シーンもおおいに期待を持てるかと。その片鱗を伺える描写も1巻内にありましたからね。
人間関係に重きを置いていく内容になりそうです。音楽を通した人と人との繋がり、成長と葛藤、あと恋もあったらさらに良いなと思ってます。
青春はまだ始まったばかり。これから彼らはどんな音を奏でてくれるのか、とても楽しみです。

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2017年09月27日

【ゆうべはお楽しみでしたね】マンガ 感想&あらすじ ルームシェアを始めたネカマとネナベのDQXラブコメ

ヤングガンガン/ガンガンONLINE。2014年13号から連載。既刊4巻
作者:金田一蓮十郎



あらすじ

『ドラゴンクエストX』をプレイしている女キャラクターのパウダー(種族:プクリポ)は、初めてのMMORPGながらその居心地の良さによって、今ではリアル生活の日課になるまでハマっていた。

ある日、同じチームに所属している男キャラクターのゴロー(種族:オーガ)さんから、アパートを引っ越そうか更新しようかというリアル問題の相談にのっていたパウダー。

たまたまゴローさんの勤め先が現在1人で暮らしている祖父の一軒家から近かったことから、空いてるワンルームを提供し、顔も知らないネトゲ仲間とのルームシェアを始めることに。

実はパウダーはゲーム内で女キャラを使っているものの、現実では男のネカマプレイヤー。そのことは隠さず以前から公言しているため、今回の話を受けたゴローさんも当然男だと思っていた。

しかし当日、待ち合わせ場所でパウダーを待っていたのは、まさかのギャル系女子・・・!?
登場人物

ネタバレも含まれているので注意

・パウダー
『ドラゴンクエストX』では主にマスコット的な2頭身の愛らしい種族・プリクポ(♀)を使用。通称「バウ」。プレイスタイルは“エンジョイ派”。パウにオシャレさせてロケ地を探して撮影会したりと、好きなようにのんびり遊んでいます。そのためメインストーリーは未消化。チーム「ヘブンスライム」に所属。名前の由来は、食べていたお菓子に記載されていた「なんとかパウダー配合」から。
中の人は22歳のドラクエ大好きなゲームオタクの男性。本名は「さつきたくみ」。初MMOのドラクエXにハマり過ぎて、今ではリアル生活の日課になってるほど夢中。プクリポ愛が強く、一緒におしゃれを楽しめるプク女子仲間が欲しいと思ってます。祖父の一軒家で一人暮らし中でしたが、ゲームの中で知り合ったゴローさんにルームシェアを提案しました。ゴローさんを同性だと勘違いして同い年ぐらいのサラリーマンを想像していたところ、出会ってみると実はギャル系女子であったことが判明。
専門書店「animate」の店員として働いているものの、コミュ障気味で接客が苦手。しかし、ゴローさんとの生活がきっかけで心境にも変化が現れ、努力したことで接客も克服していくが、そのことから・・・。
学生時代のトラウマでギャル系に対して苦手意識を持っていることから、当初はいかにもなギャルの風貌だったゴローさんに戸惑っていましたが、化粧を落としたすっぴん(メガネ付き)素顔に少しときめく。それ以降、少しずつ打ち解けていくなかで恋心も芽生えることになります。

・ゴロー
『ドラゴンクエストX』では主に角を生やした大柄の種族・オーガ(♂)を使用。パウとは反対に結構なガチプレイヤーで、コロシアウムでのランク上げにも積極的。その反面、使用キャラのおしゃれには無頓着。最近は特にゴツイ装備を身に付けているため一層いかつい。パウが倒れていた際に辻ザオ(通りすがりのプレイヤーによる蘇生行為)したことがきっかけで親しくなりました。名前の由来は実家で飼ってる犬のペットから。
中の人はネイルサロンで働くギャル系女子。本名は「おかもとみやこ」。アパートを引っ越すか更新するかで悩んでいたとき、ゴローを男だと勘違いしていたパウの提案を受け、彼とのルームシェアを開始。一応ネナベプレイヤーであっても、本人に性別を偽っている自覚は無く、そもそもネカマ・ネナベのネトゲ用語も知りませんでした。そのため、パウダーのネカマ宣言も全く理解しておらず、キャラの見た目と言動から女性だと勘違いして、ルームシェアの話を受けていました。パウが男性であったことには驚くも、元々さばさばした性格ゆえ、そのまま部屋を借りて住むことに。4年付き合っていた彼氏とドラクエ原因で別れてます。
当初は異性として全く意識していませんでしたが、ルームシェア生活の中で心境に変化が現れ、好意を抱くことに。

・マーブル
『ドラクエX』プレイヤー。種族「ウェディ(♀)」。「ヘブンスライム」のリーダーであり、バウとゴローをチームに勧誘した人物。ちなみに、へブンスライムはほとんどリアル友達繋がりで、顔を知らなくても友達の友達という関係のチーム。

・マリオ
『ドラクエX』プレイヤー。種族「ウェディ(♀)」。おしゃれ大好き女子で、チクチクというプレイヤーのリアル妹という設定で遊んでいますが、実際は関西在住のフレンドリーな男子大学生。
パウとはサブキャラのプリクポ(♂)「ちゃぶだい」ともよく一緒に撮影したりおしゃべりするフレンド。

・ドリップ
『ドラクエX』プレイヤー。種族「オーク(♀)」。プクリポ好き。可愛いプクリポを見つけるとあからさまにテンションが変わり、プク萌え発作も度々起すようです。プクリポのためならリアルマネーを消費することも苦にならない人。

・おおにた
パウがリアルで働いている専門書店の店長。ドラクエXは未プレイ。大阪出身でテンションは高く、ちょっとキモチ悪い満面の笑顔をふりまいて接客してます。かなりやかましい性格。パウがドラクエきっかけで異性と同棲を始めたことに興味を持ち、ちょっとだけオンラインゲームにも関心を持ちました。後に他店舗へ転勤。

・あやの
ゴローのリア友。リア充オーラ全開の女性。たくみが今まで交際してきた相手とは異なるタイプの男性であったことから、興味を持つようになります。軽いところがあり、彼氏がいながら結婚相手を探し始めました。その際にたくみが目を付けられるのですが、その理由は「働いてるから」。ただ、みやこの気持ちを知ったことで、ちょっかいを出すことはやめたようです。


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感想・見どころ


みなさんはMMORPGみたいなネトゲをプレイしたことありますか?
私は大学生のときに当時人気だったゲームを友人から勧められてネトゲデビューし、その頃はかなり夢中になってプレイしてました。まだ始めたばかりの右も左も分からなかった頃、助けてもらった方に雰囲気の良いギルドに入れてもらえたことも、ハマった理由としては大きいですね。
普通に男キャラを使っていたにも関わらず、丁寧口調で話し過ぎたからなのか、ギルメンから女だと勘違いされていたときは反応に困ったものですけど、今ではそれも懐かしい良い(?)思い出。そういえば狩りよりもフレンドやギルメンとおしゃべりばっかしてた気がします。
思い返してるとまたやってみたくなりますね。まあ、何をプレイするか決めるだけでも一苦労だったりするわけですけど。

今回はそんなネットゲームを題材にした漫画、『ゆうべはお楽しみでしたね』を紹介させていただきます。ゲーマーならこのタイトルにピンとくる人は多いはず。

MMO『ドラクエX』の世界で友達になった2人のプレイヤーが、お互いを同性だと勘違いして始めたルームシェア生活のなかで、ゆったりとのんびり、でも確実に変化していく関係を描いた物語。
『ドラゴンクエストX』が繋げるネカマとネナベのラブコメディ。帯での謳い文句は「ネカマの僕がシェアハウス始めました。」、「君と過ごすオン×オフ時間。」、「君といると初体験がいっぱいだ。」など。
作者は『ジャングルはいつもハレのちグゥ』『ニコイチ』『ライアー×ライアー』などで広く知られる女性漫画家・金田一蓮十郎(きんだいち れんじゅうろう)先生。

「ネット」×「リアル」で描く、ゆるゆるラブコメ

ゲーマーでなくとも、タイトルぐらいなら誰もが一度どころか何度も聞いたことがあるであろう超有名作品『ドラゴンクエスト』。そのシリーズの中で有料オンラインゲームとして発売された『ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族』を題材にしした漫画。

と言っても、ドラクエ世界を舞台にしたファンタジーではありません。ゲームを遊ぶプレイヤーである主人公とヒロインの、ドラクエ]内でのプレイしてる様子と、リアル生活の様子を描いた内容。
割合で言うなら、描写自体は「ネット3:リアル7」ですけど、やりとりの内容は「ドラクエ8:リアル2」でほとんどドラクエについての話題で盛り上がってます。

「ネカマの僕がシェアハウス始めました。」の謳い文句通り、リアルは男性の主人公・パウはゲーム内だと女キャラを使ってる“ネカマ”。そんな彼がゲームで親しくなったフレンドさんとルームシェアを始めることに。
しかし、同性だと思っていたそのお相手のゴローさんは、ゲーム内では男、リアルは女性。いわゆる“ネナベ”という存在でした。しかも、パウが苦手なギャル系女子で・・・。

主人公・パウとヒロイン・ゴローさんの、勘違い(お互いの性別)から始まったルームシェア生活を、2人のやりとりが織り成すラブとコメディ、そしてゲームプレイ描写で綴られていきます。
リアルとネットの入り混じったストーリー構成ですね。ネトゲエピソードの抽出も上手く、単純にプレイ日記としても楽しめるのもこの作品の大きな特徴。

ただ、ラブ要素に関してはひじょ〜にゆっくりペースで進んでいきますので、序盤は特にゲームを楽しむ男女2人のゆるい日常漫画といった雰囲気。
そのことから目まぐるしく状況が変化するドキドキハラハラ感は味わえませんけど、ゆったり好きなことについて語り合う光景はとても心地よく、いつまでもこの生活を見ていたいと思わせてくれる魅力がありますね。

ドレクエ]、プレイしてみようかな?

そんな気持ちが読む度に湧き上がってくる困ったところがあります。

パウとゴローさん、そして他のプレイヤーたちも、とにかく自分のペースで楽しんで遊んでいるため、ドラクエ]はもちろんのこと、ネトゲをやりたい気持ちにさせてくる促進力と誘惑力が凄まじい

メインストーリーやバトルよりも、おしゃれや写真撮影などのサブコンテンツを好みがちなエンジョイ勢のパウ。対してゴローさんは、リアルだとおしゃれギャルなのにゲーム内ではその辺おざなり状態で、コロシアムにこもってランク上げに熱中するガチなプレイヤー。
他にも、まんべんなく楽しんでる人、特定の種族を愛でまくりな人など、それぞれの好みの遊び方で無理なく楽しんでます。・・・いや、たまには無理もしてますね。クエスト攻略のためとか。

ネトゲやってれば良いことばかりじゃないことは当然認識してるのですけど、この作品ではあえてそういったネガティブ要素は省かれているため、その羨ましさが余計に「私もこんな風に・・・」なんて風に手を出したくなってきます。

あと、ネトゲやったことある人なら共感できる「ネトゲあるある」エピソードも多いです。この辺はドラクエでなくても通じるネタなので、何かしらのゲームプレイ経験ある人なら共感できると思います。

ほんと楽しそうでなにより。大人になっても子供の頃みたいに友達と集まって、みんなでワイワイ無邪気に遊べるというのは良いですね。

ゆっくりのんびり進展する2人の恋模様

もちろん気になるパウとゴローさんの恋の行方。ラブ要素が薄いと言っても、まぎれもなくこの作品はラブコメですからね。恋の展開も見どころのひとつであることは確か。

そもそもが勘違いから始まったルームシェア。しかもリア充と非リア充の真逆な人生を歩んできたであろう2人組なわけで、パウに関してはトラウマさえ持っていたギャル系女子がお相手。
私が同じ立場に立たされた状況を想像すると・・・・・うん、きつい。フリーズしてしまいそうになるかも。

ただ、当初こそコミュ障気味のパウは動揺しまくりでしたが、ゴローさんの普段は素朴なすっぴん素顔だったり、彼女の優しさや親しみやすさにふれ、どんどん親しくなっていきます。
2人きりでもドラクエの話題で会話のネタにはことかかないため、なんだかんだで楽しそう。ゴローさんも意外と居心地の良いこの生活には満足してる様子。

普通に生活してたらまず深く関わることはなかった2人を、共通の趣味が繋げるというのは良い設定ですね。

まあでも、ここからがっつり恋愛に持っていく展開にはなりません。お互いちょっと気になる・・・、という様子がしばらく続き、1エピソード丸々恋愛話になることはほとんどありませんでした。2人とも相手の異性関係を気にしてるあたり、意識してるのは確かで、パウに関しては惚れてる感じも伺えます。
性格や今の状況もあって一歩進むにも時間のかかる2人なんですけど、それ故微妙な気持ちの変化に受ける印象が普通の恋愛ストーリーよりも強く、ゆっくりでも飽きさせない展開を見せていました。

私の場合、むしろこのじっくり進展されていく関係性が大好き。温かく見守りたい気持ちになりますね。

最後に

ということで、『ドラクエX』がネカマの主人公とネナベのヒロインを繋げるラブコメ漫画『ゆうべはお楽しみでしたね』の紹介でした。

ルームシェアのきっかけは妄想にも程がありますけど、パウとゴローさんの2人の関係は素敵すぎて憧れます。ゆ〜っくり織り成されていく恋模様はいつまでも見続けていたいと思いつつ、その結末が気になってしまったり。

最近はネトゲから離れてましたけど、これ読んでると無償にやりたくなってきますね。読むたびに色々検索して悩んでおります。

ドラクエXをプレイしてる人はもちろん、それ以外のネトゲ経験のあるゲーマーの方々も楽しめると思いますので、よければ読んでみたください。いや、むしろネトゲ経験ない人こそ、その魅力に気づける作品かも。まあとにかく、自信を持っておすすめさせていただきます。

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2017年09月25日

漫画『Infini-T Force 未来の描線』1巻の感想とあらすじ タツノコプロ歴代ヒーローたちによる新たな英雄譚

『Infini-T Force 未来の描線』1巻の感想。



Infini-T Force 未来の描線
原者:タツノコプロ/脚本:小太刀右京(チーム・バレルロール) /漫画:江尻立真
掲載:月刊 ヒーローズ
1巻発売日:2016年4月5日


あらすじ・概要

21世紀、それはかつての人々が夢見た時代。科学という力によってあらゆる困難に打ち勝てると信じた時代。そして、今わたしたちが生きている時代――。
謎の危険ドラッグによる事件が頻発する東京。ある日、この街で暮らす機械いじりが好きな女子高生・界堂笑(かいどう えみ)のもとに、送り主も中身も不明な荷物が届けられる。その中に入っていたのは、「『ポシビリティペンシル』あなたの望みなんでも叶えます」と書かれたカードと、“1本のえんぴつ”だった。
学校の帰りにコンビニへ立ち寄ると、突然拳銃を持った強盗に囚われてしまう。幼い女の子を庇うため、犯人の気を自分に向けたことで命の危機に陥ったエミは、すがる思いで「みんなを護り助けるヒーロー」を願った。
その瞬間、握り締めたえんぴつが勝手に動き出し、その場に4つのヒーローイラストを描く。そして、まばゆい閃光と共にそこへ現れたのは・・・・。

あるアイテムを手にしたひとりの少女の願いによって、時代を超え、世代を超え、世界を越え、21世紀に現れた4人のヒーローたちが、新たな伝説を紡ぎ出す物語。
「タツノコプロ」が生み出した歴代ヒーローたちが共演する新たな英雄譚。帯の謳い文句は「伝説は蘇る――。」月刊青年漫画雑誌「月刊ヒーローズ」の2015年12月号にて連載開始。
原作は数々の名作オリジナルアニメを生み出してきたアニメ製作会社・タツノコプロ。脚本は『マクロスシリーズ』のノベライズや、TRPG関連の記事で知られるゲームデザイナー・ライター・小説家の小太刀 右京(こだち うきょう)先生。作画担当は『P2!-let's Play Pingpong!-』の漫画家・江尻 立真(えじり たつま)先生。

感想

皆さんはヒーローと言ったら何を思い浮かべるでしょうか?
今も昔も、アニメ、マンガ、特撮など、様々な媒体から数多くのヒーローが誕生しており、それらは特に少年の心をとらえて離さないものです。男なら一度はそんな強くてかっこいいヒーローという存在に憧れを抱いたことがあると思います。その憧れを抱き続けて大人になった人も決して少なくはないかと。
ここ近年で登場したヒーロー作品と言えば、『ワンパンマン』や『僕のヒーローアカデミア』、あと少し古くなりますけど『TIGER & BUNNY』あたりが注目を集めていましたね。個人的には『ZETMAN』もおすすめ。
かつての名作もリメイクされたりと、色々な形で再注目されるようになり、往年のファンはもちろん、年代の異なる人達もそれらの作品にふれる機会が増えましたね。
今回紹介させていただく漫画『Infini-T Force 未来の描線』は、そんな昭和を代表するかつてのヒーローたちが夢の共演を果たした作品です。

内容をおおまかに説明しますと、描いたものを呼び出すことが出来る不思議なえんぴつを手にした女の子によって、同じ世界へ導かれたガッチャマン、キャシャーン、ポリマー、テッカマンの4ヒーローたちが、それぞれの「正義」を抱いて悪に立ち向かうお話。
一言で喩えるなら、タツノコプロ版アベンジャーズみたいな感じです。

タツノコプロによって生み出された昭和を代表するレジェンドヒーローたちがまさかの共演、そして共闘。その偉大な4人のヒーローは以下の通り。
『科学忍者隊ガッチャマン/鷲尾健(わしお けん)』
『破裏拳ポリマー/鎧武士(よろい たけし)』
『新造人間キャシャーン/東鉄也(あずま てつや)』
『宇宙の騎士テッカマン/南城二(みなみ じょうじ)』


正直に言いますと、ガッチャマンとキャシャーンはリメイクやメディアミックスしてるので最低限の知識はあるのですけど、恥ずかしながら他の2つについては名前ぐらいしか知りませんでした。まあ、どれも私が産まれるずっと前の作品でしたので。
この作品を知ったのは漫画からではなく、タツノコプロ55周年記念として製作されているフル3DCG劇場アニメ、そして2017年秋から放送されるテレビアニメがきっかけです。興味本位で調べてみると、先駆けて漫画連載されていたので、物は試しにと読んでみました。実はその後で知ったのですが、漫画版とアニメ版ではストーリー展開が異なるようです。

ヒロインは機械いじりが好きな女子高生・界堂笑(かいどう えみ)。特徴的なヘアバンドをつけてる表情豊かで明るい今時の女の子です。
彼女のもとに届けられたのは、差出人不明の謎のえんぴつ『ポシビリティペンシル』。添えられていたカードには「あなたの望みなんでも叶えます」という一文。メッセージにしても見た目にしても幼児向けの玩具にしか見えないそれは、ペンで描いた絵を実際に呼び出すことが出来るとんでもないアイテムでした。そして、エミが命の危機に瀕した際に願って呼び出したのが、4人のヒーローたちです。

そのえんぴつは誰にでも使えるわけではなく、何かは分かりませんけど“資格”が必要のようで、選ばれし者でないと効果は発現しません。そもそも届けにきた宅配人が怪しさ100%だったことからも、何者かによって仕組まれてる感は半端ないですね。
最初は漫画・アニメの世界からガッチャマンたちが飛び出してきたのだと思ったのですが、想像上のものは呼び出せないことが判明。つまり、エミが生きてる世界とは別に、ガッチャマンやキャシャーンたちの世界が存在するという、パラレルワールド設定だったわけです。

4人のヒーローたちは原作よりも年を重ねていまして、ガッチャマンにいたっては30代半ばか後半ぐらいのおじさん(アニメ版では24歳設定)。そのため、ちょっと残念な姿もたびたび晒しはしますが、そこは何歳になっても、別の世界であろうとも、彼らがヒーローであることは微塵も変わりなかったです。
それから、「正義と悪」の前に「正義と正義」のぶつかる様も必見。4人はみんな悪を断罪する正義のヒーローとはいえ、それぞれの目指す正義の方向性や捉え方は異なります。
「正義とは法と秩序を守るものだ」と言うガッチャマンに対し、「法で裁けぬ悪を叩き潰す力。それが正義」と返すポリマー。己の正義を証明するために拳をぶつけ合うこともあります。
そのことからも、この作品は単純な歴代ヒーロー共闘というだけではなく、ヒーロー同士がぶつかる様から、「ヒーローとは?」という観点もフィーチャーされていきそうです。

今回はこんな感じで、かつてヒーローたちがそれぞれの正義を胸に同じ悪と戦う作品『Infini-T Force 未来の描線』1巻の紹介でした。
最初はあまり知識のない自分が読んで楽しめるのか不安でしたが、私は普通に楽しんで読むことができ、それぞれのヒーローたちにも興味が沸きました。ただ、馴染みある人の方が楽しめるのも確かでしょう。そんな人たちの中でも好き嫌いは分かれそうですけど。
彼らと敵対する「悪」に関してはまだぼんやりしてるのでよく分かりませんが、それぞれの世界で戦っていた敵とはまた異なる独自の敵のようです。・・・・たぶん。
1巻はヒロインとヒーローたちの紹介をしながら、彼らが敵対するであろう悪の存在を匂わせている内容。なので当然まだまだ謎しかない状態ですが、4人のヒーローが共闘することは間違いないと思います。ともあれ、漫画でもアニメでも、今後の彼らヒーローたちの活躍を期待してます。
それにしても、正義にブレがない真の王道ヒーローというのは単純にカッコイイですね。

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2017年09月24日

【紹介した作品の新刊発売情報】3月のライオン 第13巻 他4作品

2017年9月25日〜10月1日発売予定の新刊。
このブログで紹介した作品や関連作品の新刊情報と、試し読みした作品の感想。



アシガール 第9巻 2017年9月25日発売

アシガールの過去記事



ナイツ&マジック 第4巻 2017年9月25日発売

ナイツ&マジックの過去記事




>>おでかけエコバッグ付き特装版

3月のライオン 第13巻 2017年9月29日発売



3月のライオン昭和異聞 灼熱の時代 第5巻 2017年9月29日発売

3月のライオンの過去記事



試し読みをして気になった作品もひとつ紹介します。


薬屋のひとりごと 第01巻
原作:日向夏/作画:ねこクラゲ
掲載:ビッグガンガン
2017年9月25日発売


とある大国の後宮で、とある事情から下女として働かされている17歳の少女・猫猫(マオマオ)。不本意な形でここへ連れて来られてきたものの、猫猫は大人しく働いていればそのうち出られると考えていた。しかし、この読みは彼女自身の抑えられない好奇心、知識欲、そしてほんの少しの正義感が災いし、もろくも崩れ去ってしまう。
花街で薬師をやっていたことからかなりの学を身に着けていた猫猫。帝の御子が3人とも乳幼児で亡くなっていることから、呪いではないかとの噂がたっていることを耳にし、くだらないと言いつつも好奇心に駆られて調査を始める。
すぐに真相を解き明かした猫猫だったが、このことでイケメン宦官・壬氏(ジンシ)に目を付けられてしまい、面倒ごとに巻き込まれてしまう事態に・・・。

後宮で働く好奇心旺盛な少女が宮中で巻き起こる事件を解決していく痛快ミステリー。
原作は元「小説家になろう」で掲載していたヒーロー文庫の小説。原作者は『トリネコの王』の小説家・日向夏(ひゅうが なつ)先生。作画担当はスクウェア・エニックスの漫画雑誌で作品を掲載されている漫画家・ねこクラゲ先生。

人気ノベルのコミカライズ作品です。実はこれWコミカライズ作品でして、ねこクラゲ先生が作画担当している「ビッグガンガン」だけではなく、「サンデーGX」の方でも倉田三ノ路先生が作画を担って同作の漫画を連載されています。

古代中華風の世界を舞台にした宮中ミステリー。
私は小説1巻だけ読了済み。その印象から言わせていただきますと、面白いけど「ミステリー」に過分な期待はしない方がいいです。トリッキーな事件を解決していくというより、知識さえあれば解ける雑学的な事件ばかりですので。「学」のある人間が少なかった時代で用いるからこそ成立するライトミステリーですね。

とは言っても、後宮を舞台にしていながら恋愛よりもミステリーに重きを置いてる設定は興味深く、ドライな主人公が鮮やかに事件を解決していく様や、その中で渦巻いている様々な人たちの思惑を覗けるストーリーは面白いです。

主人公は17歳の女の子・猫猫(マオマオ)。花街で薬師として働いていたところ、薬草採取に出掛けた森で人さらいに誘拐され、後宮に連れていかれた不憫な子。
若い身でありながら既に色々達観しているドライな性格ながら、好奇心と知識欲が旺盛なうえ、それなりに正義感も強かったりします。薬や毒に対してかなりマッドなところもある理系女子。
そばかす顔の肉無し体型と自分のことを揶揄してる通り、どうも美人の部類には入らないようですが、はっきり言って個人的にはかなり可愛いと思ってます。基本ドライな彼女が稀に見せるデレなところも好きです。

彼女は目立たず大人しく働いてさっさと後宮を出ていこうと考えるも、事件を前にすると持ち前の好奇心を抑え込むことは叶わず、その結果出ていくどころかさらに宮中の奥深くへ関わっていくことになります。

小説もミステリーにしてはさくさく読める良作でしたけど、マンガになるとより読みやすくなりますね。元々主人公を筆頭にキャラクターの魅力がとても高く、その中にある人間関係が楽しい作品ですので、ピッタリはまった作画のおかげでキャラクターの魅力が一際輝いているように見えました。

まだ1話しか読んでないので確かなことは言えませんが、このコミカライズ化は当たりだと思います。元々のストーリーは面白く、作画も原作の雰囲気を損なうどころか魅力を高めていますので、小説共々今後がとても楽しみな作品になりそうです。

それと、このままとんとん進んでアニメ化まで行ってくれないかな、なんて思ってみたり。

試し読みはビッグガンガンさんの公式サイトで公開しています。(こちら

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2017年09月22日

漫画『熊西美術部らふすけ先輩』1巻の感想とあらすじ ヤンキー娘が美術オタにデッサンされまくるリビドーコメディ

『熊西美術部らふすけ先輩』1巻の感想。



熊西美術部らふすけ先輩
著者:おにお
掲載:別冊少年マガジン
1巻発売日:2016年6月9日


あらすじ・概要

夕日が差し込む放課後の静かな部室で、頬を赤く染めながらポーズをとるヤンキー娘・嵐恵(あらし めぐみ)。そんな彼女を見つめるのは、一つ年下の男子高校生・江田誠二(えだ せいじ)。
ひょんなことから美術部に所属する江田のデッサンモデルを引き受けた嵐は、ぶつくさ文句を言いつつ毎日サボることなく律儀にモデルを務めていた。普段は強気に振る舞うヤンキーなのだが、真剣な江田の熱い視線を向けられると、そして彼の手によって自分の体が描かれていくことを意識してしまうと、嵐はどうにもムズムズこそばゆくておかしくなりそうになってしまう。
唐変木な江田の下心無き要求に戸惑いながらも、なんだかんだで結局あられもないポーズをとらされるハメに・・・。今日も放課後を迎えた嵐は、ひっそりとした美術室で恥じらう姿を江田にさらすのだった。

腕っぷしの強いヤンキー娘が、彼女に強く引かれるものを感じた美術オタクのメガネ男子に、放課後の美術室で絶賛デッサンされてリビドーが湧き上がる物語。
美術部リビドーコメディ。帯での謳い文句は「描かれるってキモチイィ!!!!!!」。月刊少年漫画雑誌「別冊少年マガジン」の12月号から連載開始。
作者は『ふたりのじかん』や『ユキトミス』を手掛けている漫画家・おにお先生。

感想

男性がキュンときてしまう女性の仕草といえば、笑顔や髪をいじる、同じ動作をするなど色々ありますけど、「恥らう姿」が好きな人も多いのではないでしょうか。
ちなみに、私もその仕草はめちゃくちゃ好きな部類です。例えば、恥じらいながら微笑む、手をほほにあてる、すそや袖をちょこんと掴む、スッピンを見られて慌てて顔を隠そうとする姿、あとツンデレなど、見ているこちらは「可愛い!」という気持ちが胸の内に湧き上がってきます。
大人し目な子が恥じらう仕草はもちろん良いもの。けど、普段気の強い女性や年上の女性がそんな姿を見せてくれるのも、ギャップがあってとても素晴らしいですね。

まあ・・・そんなこんなで、本日は『熊西美術部らふすけ先輩』という漫画を紹介させていただきます。最初から最後まで女の子の恥らう姿を拝める作品になってます。

内容を簡単に説明しますと、喧嘩が滅法強いガチ風なヤンキー娘のヒロインが、ひとつ年下の美術オタクな主人公の絵のモデルを始めることになり、放課後の美術室で滅茶苦茶にデッサンされてムズムズ・ゾクゾクしちゃうお話。
これで間違ってないはず。マゾヒズムに目覚めようとしている少女の姿によって、読者はS心を刺激されてしまう(かもしれない)フェチなラブコメディ
直接的で下世話なエロス描写を抑え、フェチシズムなシチュエーションを追求してる内容なので、好きな人にはたまらない漫画ではないかと。

メインキャラクターは、ヤンキーな高校2年生の嵐恵(あらし めぐみ)と、美術部に所属している高校1年生・江田誠二(えだ せいじ)の2人。
帰宅部の嵐さん(16歳)は、金髪に染めたロングヘアーがプリン状態になっている髪型で、耳には複数のピアスをつけているいかにもなヤンキー娘。抜群のスタイルにムチっとした太ももが特徴。タイマンのガチ喧嘩を好み、男の不良でさえ太刀打ちできない腕っぷしの強さを誇ることから、「西の大熊」と称されて周囲の人たちに怖がられています。
一見地味で平凡なメガネ男子の江田くん(15歳)は、いわゆる芸術肌の人間によく見られる変人気質。重度の美術オタクなうえ、あまり空気を読めない唐変木でもあります。あと、大層な野望を持ってるらしい。

「至高の芸術家たちは一人の女性に執着する人が多い・・・・」と語る江田くんは、嵐さんの容姿に「これだ!」というを感じたようで、彼女にデッサンモデルを頼みました。よく引き受けたものだと思いましたけど、嵐さんは純情で押しにも弱そうな子に見えるので、絵のことになると人が変わる江田くんにぐいぐい迫られて押し切られてのかもしれませんね。

単純なケンカだったら誰も太刀打ちできないイケイケな嵐さんも、江田くんの前では終始言われるがまま、成されるがままにポージングをとってしまう受け身の嵐ちゃんに変身です。
ちょっと恥ずかしいポージングをとる姿が、彼の目を通って、彼の手によって、自分の位置からでは見えないキャンパスに描かれていくことを創造してしまう嵐さん。そこに意識を強く向けてしまうと、熱い視線によって体の隅々までなめまわされ、彼の筆によって自分の首筋や太ももを撫でられてるような感覚へ陥り、ムズムズこそばゆいものを感じておかしくなりそうになってしまいます。
当の江田くんに下心が皆無なこともあって、なんとか悟られないようにしているのですが、そのときのなまめかしさがより官能的な表情を引き出すことに・・・。江田くんも無意識で嵐さんのリビドーを刺激するような言葉を吐くものだから、彼女の心と体へのこそばゆい刺激は強まるばかりです。口では色々文句を言ってはいても、彼という人間から、そして彼との時間から抜け出せなくなりつつあるように見えました。
江田くんはあれですね。天然ジゴロ、あるいは無自覚サディスト。「攻め」の天才であることは確かなので、「受け」の心を潜ませていた嵐さんとの相性は抜群だったわけです。

こんな感じで、純情ヤンキー娘がひょろい美術オタクの少年にムズムズゾクゾクさせられてしまう漫画『熊西美術部らふすけ先輩』1巻の紹介でした。
とにかく「恥じらいヴィーナス」嵐さんの可愛さが爆発してる内容であり、その姿からリビドーを強く刺激されてしまう困った作品。パンチラやポロリみたいなあかさま過ぎるサービスシーンは皆無でありながら、そういった作品以上にエロティッシュな印象を受けました。
作者先生の画力の高さもフェチなエロスの魅力を引き出す大きな支えとなっていて、その辺りのこだわりには拍手を送りたい気持ちで溢れています。
江田くんの一挙手一投足に翻弄されっぱなしの嵐さん。怒っても悩んでも逆襲しようとしても、結局抗うことはできず、江田沼にズブズブハマっていく様子が面白い。メインの2人意外だけではなく、真性の変態マゾである美術部部長も登場したことで、嵐さんの完全なる目覚めの日はそう遠くないことでしょう。
個人的にはストライクだった作品。この2人がどこへ行くのか、どこまで行ってしまうのか、見届けてみようと思います。

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ハネ吉
とにかく漫画が大好きです。愛してるといっても過言ではありません。どんなジャンルにも手を出しますね。正直、文章力にはあまり自信はありませんが、なるべくうまく伝えられるようにがんばります。ちょっとだけでも読んでもらえたらうれしいです。 ちなみに、甘い物とネコも大好きです。
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