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2017年07月31日

漫画『間違った子を魔法少女にしてしまった』1巻の感想とあらすじ

『間違った子を魔法少女にしてしまった』1巻の感想。


間違った子を魔法少女にしてしまった
著者:双龍
掲載:くらげバンチ
1巻発売日:2017年5月9日

あらすじ・概要

生きとし生ける者全てを無に帰す人類の敵「アタスンモ」から世界を守る為、宇宙の守護神「ミカ」によって魔法少女の力を(勝手に)授けられたのは、女子高生の真風羽華代(まじば かよ)。
可憐な容姿の華代に溢れる魔法の才能を見出し、ミカは追っ手に対抗すべく急ぎ力を与えるも、彼女は生粋のガチヤンキー娘だった・・・。見た目とは裏腹に態度も口も悪く、白昼堂々タバコを吸い、喧嘩っ早くてキレやすい性格をした、誰よりも魔法少女にしてはいけない女子高生。そんな彼女へ力を授けたことにちょっと後悔しながらも、変身することなくアタスンモを素手でフルボッコにしてしまう圧倒的な力を目の当たりにし、「マジパネェッス!」と舎弟のようにサポートしていく守護神・ミカ。
負オーラを垂れ流す正義感の欠片もない魔法少女物語、ここに開幕。

見た目だけは可愛いド腐れヤンキー娘がちょっとした間違いで魔法少女の力を授かり、人類の敵を魔法・・・・ではなく素手で容赦なくフルボッコにしながら、マスコットとつっぱりリーゼントの舎弟を従えて理不尽に暴れ回る話。
コメディタッチで描かれた、異端過ぎる魔法少女のバトル・アクション。帯での謳い文句は「ぶッ殺 ヤンキー×魔法少女烈伝」。WEBマンガサイト「くらげバンチ」にて、2016年10月7日より連載開始された作品。
作者は成年向けマンガ雑誌出身の漫画家・双龍(そうりゅう)先生。

感想

アニメや漫画で幾度となくブームを引き起こしているのが「魔法少女」というジャンル。それだけ広く人気を集めてると思われ、子供だけではなくいつの間にやら大きなお友達からも高い支持を受けるようになりました。今現在のブームの波はちょっと落ち着いてる感じですが、それでも魔法少女を扱った作品はよく目にします。個人的に最も印象に残っているのは、子供の頃に観た正統派の魔法少女アニメ『魔法少女リリカルなのは』ですね。
そして『魔法少女まどか☆マギカ』を皮切りに、近年は正統派からズレた亜種のような魔法少女モノが増え出したことで、なんかとんでもないことに・・・。グロ描写満載の『魔法少女・オブ・ジ・エンド』や、誰得感半端ないマッスルおじさんが魔法少女に変身する『魔法少女プリティ☆ベル』など、多様化されてるにしてもさすがに変遷 ぶりが凄いです。
本日のおすすめ作品『間違った子を魔法少女にしてしまった』も、正統派からはかけ離れまくった魔法少女漫画。多くの人が抱く魔法少女像を粉微塵に粉砕しかねない異端過ぎる内容なので、魔法少女について考えさせられてしまうかも?

魔法少女を認定するファンシーな不思議生物から、明らかな人選ミスで力を授けられた沸点が極めて低い凶悪凶暴なヤンキー娘が、襲来する人類の敵を殴る、蹴るしてほぼ瞬殺で返り討ちにしていく話。
タイトルに偽りなし。意味不明かもしれませんが、ヤンキー漫画にプリキュアとワンパンマンを混ぜたらこうなっちゃうのかな?という感じです。
勢いとインパクトのラッシュが凄まじく、ただただ笑える邪道魔法少女モノ。

負の力を養分にしている人類世界を脅かす怪物「アタスンモ」。その脅威から世界を守るため、魔法少女モノではお馴染みのマスコットサポートキャラがよく調べもせずに見た目の可愛さだけで力を授けてしまったのは、世界で一番魔法少女にしてはいけない危険度MAXのヤンキー娘でした。
お分かりの通り、表紙で読者にメンチ切ってるお方が主人公の女子高生・真風羽華代(まじば かよ)です。そのイラストからも溢れ出る「間違えちゃった」感、いかがでしょうか。私には出来ませんでしたが、萌えられるものなら存分に萌えてみてください。

どのような娘かと言いますと、見た目はセットが大変そうな金髪ツイン縦ロールの、大人しくしてれば可憐なお嬢様にも見える女の子。その実態は、取り扱いには細心の注意が必要なバリッバリのヤンキー。
美味しそうにタバコをスパスパ吸い(明らかなニコチン中毒者)、口も態度も悪く、沸点が低いのですぐにキレるなど、魔法少女らしさの欠片もないキャラクター。ヤニ臭い魔法少女って・・・。
戦闘能力に関しては、素の状態でも魔法の力が溢れちゃってる子のため、変身することなく悪魔のような怪物を素手によって瞬殺してしまう圧倒的な強さを有しています。もちろん変身して戦うこともありますが、ステッキは魔法を行使するときの媒体としてではなく、完全に鈍器扱いです。
はっきり言ってアタスンモなんかより華代さんの方が遥かに怖いので、ついどっちが悪の侵略者なのかを見失いそうになってしまいます。ちなみに、戦い方は格ゲーで学んだそうです。
変身したときの衣装はそもそもサイズが合っていないことから、パンチラシーンも連発してはいますが、ちっともサービスになっていないので全く嬉しくありませんでした。

何が悪で何が正義なのか混乱しそうになりますね。後半ではイレギュラーから誕生したもう1人の魔法少女・秀斎奈子(しゅうさい なこ)が登場し、華代さんを怪物共の仲間と勘違いしたことで、何故か魔法少女vs魔法少女の戦いが繰り広げられる事態に突入。
全体的にこちらのライバルになりそうな子の方が主人公っぽいのですが、この戦いの中で華代さんはちょっと主人公っぽい一面を覗かせてくれます。あくまでちょっとですけど。

というわけで、魔法少女の既成概念を拳一発で殴り壊してしまう漫画『間違った子を魔法少女にしてしまった』の1巻紹介でした。色んな意味で破壊力が凄まじい作品。
魔法少女モノにも関わらず、シュールな笑いと爽快な気分にさせてくれるバトルが面白い。もちろんこの作品最大の魅力は外道魔法少女・真風羽華代というキャラクターにあります。
作者さんの画力も非常に高いので、バトルだけではなく、主に華代さんの顔芸も見応え十分だったと思います。彼女のキレ顔に関しては、もう魔法少女のソレではないことは確か。
読み手を選ぶこと間違いない作品とはいえ、人気作になるポテンシャルはそこそこ高いと思いますので、今後のさらなる暴れっぷりに期待しています。とても面白かったです。

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2017年07月30日

【紹介した作品の新刊発売情報】ワンパンマン 第14巻 他6作品

2017年7月31日〜8月6日発売予定の新刊。
このブログで紹介した作品や関連作品の新刊情報と、試し読みした作品の感想。



れんあいこわい 第2巻 2017年8月3日発売

れんあいこわいの過去記事はこちら



服を着るならこんなふうに 第5巻 2017年8月4日発売

服を着るならこんなふうにの過去記事はこちら



悪魔のメムメムちゃん 第3巻 2017年8月4日発売

悪魔のメムメムちゃんの過去記事はこちら



彼方のアストラ 第4巻 2017年8月4日発売

彼方のアストラの過去記事はこちら



青のフラッグ 第2巻 2017年8月4日発売

青のフラッグの過去記事はこちら



ワンパンマン 第14巻 2017年8月4日発売

ワンパンマンの過去記事はこちら



試し読みをして気になった作品もふたつ紹介します。


ソウナンですか? 第01巻
原作:岡本健太郎  作画:さがら梨々
掲載:ヤングマガジン
2017年8月4日発売


楽しいはずの修学旅行のさなか、搭乗していた飛行機が事故によって墜落するも、奇跡的に大した傷を負うこともなく助かった鬼島ほまれ(おにしま ほまれ)、鈴森明日香(すずもり あすか)、九条紫音(くじょう しおん)、天谷睦(あまたに むつ)の4人の女子高生たち。
命は助かったものの、絶海で食料も飲み水もない絶望の状況下。極度の披露から睡眠をとった4人が目覚めると、運よく陸地の近くまで漂流していたことで、なんとか泳いで浜までたどり着くことができた4人。しかし、そこは人が住んでいない無人島だった。
元軍人の父親からサバイバルのレクチャーを受け、これまでに何度も遭難経験を持つほまれ。彼女の躊躇ないワイルドな行動に若干引きながらも、4人は知恵と知識を振り絞り、勇気を出して逞しく、手を取り合ってサバイバル生活を始めることになった。

飛行機事故で遭難した絶望的な状況下、逞しく&賢く&愛らしく生きる、それなりに元気な4人のJKたちが繰り広げる無人島サバイバル。
原作は狩猟マンガ『山賊ダイアリー』の作者で自身も猟師資格を持つ漫画家・岡本健太郎先生が努め、作画は本誌初連載の若手漫画家・さがら梨々先生が担当。

絶海の孤島にソウナンした異なるタイプの4人の女子高生たちが、可愛さもしっかり残しながら、逞しくサバイバル生活をおくるストーリーです。
登場人物がみんな女子高生という設定のうえ、絵柄が可愛い系だったので、「岡本健太郎」という名前を見てなかったらちょっと想像しにくいのですが、本格サバイバルと言っても差し支えない内容だと思います。

登場人物は・・・、
元軍人の父親に育てられたサバイバル経験豊富な、クールでワイルドなちょっと天然も入ってそうなツインテール娘・鬼島ほまれ(おにしま ほまれ)
バスケ部で陸上部も掛け持ちしているショートカットヘアの体育会系女子・鈴森明日香(すずもり あすか)
ほめられたい願望が強く、ちょっとめんどくさい我侭そうなロングヘアのお嬢様・九条紫音(くじょう しおん)
真面目で大人しそうだけど意外と自己アピールが強い頭脳明晰なメガネっ娘・天谷睦(あまたに むつ)
この、クール&ワイルド娘、体育会系女子、お嬢様、真面目メガネっ子というなかなかバランス良さげな4人のJKが、無人島でサバイバル生活を展開します。

1話を読めばこれが本格サバイバルだとすぐに納得できるかと。捕まえたトビウオを食べるのではなく、来ていたシャツにくるんで丁寧に潰し、絞って血液を含んだ水分を摂取するというガチさ。
ただ、本格的なサバイバル生活をしてはいても、全体的に明るい雰囲気でストーリーは展開されているので、良くも悪くも緊迫感はあまり感じられませんでした。無人島でのほのぼの日常系漫画といった感じです。

遭難者の中にたまたま本格的なサバイバルのレクチャーを受けた人がいたことや、飛行機が墜落したのに4人とも無傷というご都合的なところはあります。ですが、手持ちの荷物は何一つ無いなかで、食料や飲み水を自力で確保し、道具も島にあるものや着ている衣服を活用するなど、作者の豊富なサバイバル知識から描かれる無人島生活は、好きな人なら見ていてワクワクしてしまうこと受け合い。

一般的なサバイバル漫画は危機的状況から生じる緊迫感や切迫感が強く、人間同士の醜い闘争も起こりガチですが、この作品にはそういった重苦しい要素は無く、ゆったり明るい雰囲気なのでほのぼの系として読みやすい内容になってます。にも関わらず、サバイバル漫画としてのクオリティもしっかりしてるから面白い。

キャラクターは可愛く、ライトなんだけど本格的なサバイバルを楽しめ、その知識も学ぶことが出来る漫画。個人的にはかなりヒットした内容だったので今後に期待してます。

試し読みはWEBヤンマガさんの公式サイトで配信しています。(こちら

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2017年07月28日

漫画『人形の国』1巻の感想とあらすじ

『人形の国』1巻の感想。


人形の国
著者:弐瓶 勉
掲載:コミックアース・スター
1巻発売日:2017年5月9日

あらすじ・概要

遺跡層に覆われ、巨大な地底空間が体積の大半を占める巨大人口天体「アポイムズ」。地底との戦争に敗北した人類は極寒の地表へ取り残され、蔓延する人間から自我を消失させる「人形病」や、遺跡層に頻出する危険な「自動機械」などの脅威に晒されながらも、人々はなんとか生き続けていた。
極寒の遺跡層で食料採取を兼ねた戦闘訓練に勤しんでいたエオ、シオ、ピコ、エスロー先生の4人は、居住地へ帰還するさなか、リベドア帝国の兵士に追われていた自動機械の少女を助けたのだが・・・。
少女から世界をも変えうる重大な遺物「コード」と「七つの弾丸」を託されたことで、少年は地底世界の支配を目論むリベドア帝国の野望に巻き込まれていく。

巨大な人口天体を舞台に、世界を揺るがす重要な遺物を託されたことが原因で、それを奪うために現れた帝国の兵士に仲間を全て殺されてしまった少年が、自動機械の少女を引き連れ復讐の旅に出る物語。
ハードSFアドベンチャー。帯での謳い文句は「極寒の世界をめぐるーク・アドベンチャー・ファンタジー」。2017年発売の「月刊少年シリウス」4月号より連載開始。
作者は代表作に『シドニアの騎士』や『BLAME!』を持つなど、ハードなSF作品を得意としている漫画家・弐瓶勉(にへいつとむ)先生。

感想

独特な世界観や画風を持つ漫画家先生が手がける作品というのは、ちょっと読み手を選びがちなところはありますが、他では味わえない独自の魅力によって作品世界に引き込んでくれるもので、ハマる人はとことんハマってしまう面白さがありますね。
例えば私はというと、オノ・ナツメ先生が『リストランテ・パラディーゾ』からのファンでして、現在も『レディ&オールドマン』を楽しませてもらっております。それから、最近では『魔法使いの嫁』のヤマザキコレ先生や、『海獣の子供』の五十嵐大介先生にも注目中です。
さて、本日は独特の世界観と描写で数多くのコアなファンを生み出し、SFコミック界の鬼才とも称えられる漫画家・弐瓶勉先生の『人形の国』を紹介させていただきます。

前作『シドニアの騎士』では宇宙空間を舞台に巨大ロボットと謎の生物とのバトルを描いたと思ったら、今度は変身ヒーローものときました。
ざっくり説明すると、巨大な人口天体を舞台に、世界の運命さえ変えうるアイテムを自動機械の少女・タイターニアから託されてしまった主人公の青年エスローが、それを奪うために襲来した帝国兵に仲間を皆殺しにされ、復讐を誓った旅のなかで仇と変身して戦いながら人助けもする話。
ざっくりしすぎたような気もしますが、複雑のようで意外と単純な復讐劇のようにも見えましたもので。その辺の主人公の戦う動機やら価値観やら情勢など、各種設定はブラム、シドニアより大分解りやすくなっていたと思います。

作品舞台は、直径12万キロメートルにも及ぶ人口天体アポイズム。体積の大半は超構造体の殻で覆われた地底空間になっていて、それ以外は半ば遺跡化している天体です。
50世紀前、人類は地底との戦いに敗れて安全な生活圏を失い、本来は人の住める場所でない極寒の地表に追いやられながらも、細々となんとか命を繋いでいました。地表では人間から自我を奪う人形病が蔓延し、遺跡層には攻撃的な自動機械が頻出するようです。
地底空間というのは、この星を維持するための重要な装置が置かれている「中央制御層」のこと。天体中心部の中央制御層は超構造体殻によって守られ、その上に厚い遺跡層があり、そして極寒の地表が広がっているという構造。中央制御層に何がいるのかはまだ定かではなく、ヒロイン(?)のタイターニアはそこから聖遺物を持ってやって来たらしいです。

序盤にタイターニアが帝国兵に追われていた理由は、その聖遺物である「7つの弾丸」なら超構造体殻を突き破ることが可能だから。中央制御層に侵攻してアポイズムの支配を目論む帝国が必死になるのも当然。
彼らは主人公の敵ではあるのでしょうが、安全な居住圏を奪われた人類の末裔からしたら、可能性があるなら元凶である中央制御層を潰すというのは決して悪い野望でもないような気が・・・。人類の視点に立って考えるとむしろ弾丸は託すべきとも思わなくもないです。
まあ、だからといって仲間を皆殺しにされたエスローに帝国を恨むなというのも無理な話でしょうけど。彼もその襲撃の際、「正規人形」と呼ばれるサイボーグ化した人間の攻撃によって瀕死の重傷を負いましたが、エスローもまた、タイターニアの導きで正規人形へと生まれ変わります。
そもそもタイターニアの目的は何なのかという謎は晴れぬまま、エスローは「正規人形の体」と「七つの弾丸」を持ち、仇を討つべく旅を続けています。

正規人形というのは、エナによって構成された外殻を鎧として纏い、ヘイグス粒子を用いて戦う存在。・・・・これって、あれですね。シドニアの異形のヒロイン「つむぎ」に似ているというより、コンパクトになってるあたり進化バージョンとも言えなくもないかと。
読み返してみると「超構造体」「アポシムズ」という単語も前作に登場しているので、本作と地続きである可能性は否定できませんね。実は遥か未来の話で、前作ではまだ未知の部分が多かったエナやヘイグス粒子の謎を解き明かし、その技術を正規人形や人口天体などに転用しているのかも(あくまで私の妄想)

これぞ弐瓶ワールドと思わせる独特の重厚な世界観を描いたSFアドベンチャー『人形の国』1巻の紹介でした。後々ストーリーは大きく広がっていくと思われますが、とりあえず序盤はエスローの復讐劇として展開されていくようです。
主要キャラと思われた人物があっさり退場してしまうことや、シリアスでありながらクスっとしてしまうシュールな笑いも織り交ぜられているあたりは、相変わらずの作風ですね。そして、女の子が可愛い。
相変わらずと言えば、空間描写を巧みに駆使した漫画としての見せ方も素晴らしかったです。そして、どこまでも続く白い世界や、連なり重なる腐った配管の感じも良い味を出していました。
どこまでも広がりそうなストーリー、迫力あるバトル、謎に覆われた世界観、期待は否応なく膨らんでしまいます。気になることを上げたらキリがなく、ただただこれからの展開が楽しみな作品でした。
あまり上手くまとめることが出来なかったので、いずれまた、何冊か読んだらもっとしっかりとした感想書かせていただきます。

人形の国(1) (シリウスKC)

弐瓶 勉 講談社 2017-05-09
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2017年07月24日

漫画『早乙女選手、ひたかくす』1巻の感想とあらすじ

『早乙女選手、ひたかくす』1巻の感想。


早乙女選手、ひたかくす
著者:水口 尚樹
掲載:週刊ビッグコミックスピリッツ
1巻発売日:2016年12月12日

あらすじ・概要

女子ボクシングフェザー級チャンピオンとして、周囲の期待を一身に集める17歳の女子高生・早乙女八重(さおとめ やえ)。その華々しい実績に留まらず、容姿端麗、学業優秀、常人離れした身体能力を持ち、彼女のクールな性格も相まって、校内では同性の女子生徒たちからも高い人気を誇っていた。
並の男では近づくことも出来ないと言われるクールビューテー早乙女。そんな彼女が恋をした相手は、同じボクシング部に所属する冴えない同級生・月島サトル(つきしま さとる)。
「好きです。ずっと前から、あなたのことが。サトルくん・・・私と付き合いましょう」と、精一杯の告白をするも、返ってきたのは・・・「ゴメンなさい。」。
リングの上では百戦錬磨の早乙女だったが、恋愛だけはド下手な女の子。決勝戦を前にクールビューティの仮面は剥がれ落ち、隠しきれない精神的ダメージを負っていたことで、その姿に危惧した監督が2人に出した提案は――。

バキバキに割れた見事な腹筋を持つ美人ボクシング女子高生と、彼女に告白された同部員の冴えない男子高校生との、誰にも言えない秘密裏での甘酸っぱいお付き合いの様子を描いた物語。
体育会系ラブコメディ。帯での謳い文句は「バッキバキの腹筋女子高生がドッキドキの初恋!?」。「週刊ビッグコミックスピリッツ」39号(2016年8月)から連載。
作者は『明日にはあがります。』『じゅくじゅく』などの作品を持つ漫画家・水口尚樹(みずぐち なおき)先生。

感想

汗を流して一生懸命スポーツや格闘技に取り組む女性は魅力的だと思ってます。みなさんは女性アスリート好きですか?私は筋肉フェチなところもありまして、自分の体を鍛えるのも好きなのですが、バランスよく引き締まった筋肉質な女性も美しいと思ってます。
漫画でもそういったキャラクターは好きになってしまいがち。『オールラウンダー廻』のヒロイン・マキちゃんこと神谷真希(かみや まき)や、最近登場した筋トレ漫画『ダンベル何キロ持てる?』の女性キャラクターたち。あと、筋肉あんま関係ないですけど『富士山さんは思春期』のスポーツ女子ヒロイン・富士山牧央(ふじやま まきお)もかなり好きですね。

本日感想書かせていただく『早乙女選手、ひたかくす』も、磨き抜かれた素晴らしい肉体を持つヒロインが登場しており、ニヤニヤしてしまう秘密の恋模様を覗ける内容になっています。

“誰もが憧れる才色兼備のクールな女子高生”と、“一見パっとしない平凡なか弱き男子高生”の2人が、周囲には公言せずにこっそり恋人としてお付き合いする話
学園の人気者と平凡な子が恋仲になるというラブコメディは、今では特に珍しくもないありきたりな設定なのですが、この作品が他と違うのは表紙を見たら分かるように、ヒロインがバッキバキの見事な腹筋を持つ女の子というところ。
この美しい表紙イラスト(シックスパック)のせいで、気づけば本を持ってレジでお会計をしていました。

本作のヒロイン・早乙女八重(さおとめ やえ)さんは、クールビューティで同性の女子からも人気が高く、容姿端麗・頭脳明晰のうえ、常人離れした身体能力を持つ女子ボクシングフェザー級チャンピオン。将来はオリンピックへの出場も期待され、周囲は彼女をアイドル的存在に祀り上げています。
そんな並の男では怯んで声を掛けることすら難しい八重が、恋をしちゃったんですね。そのお相手は、同じボクシング部に所属する一見冴えない平凡な男子高生・月島サトル(つきしま さとる)。

あらすじに書いた通り、八重は告白して玉砕するのですが、サトルは何も彼女のことが嫌いでフッたのではなく、大事な決勝前という八重にとってはデリケートな時期だったので、今はとにかく目の前のボクシングに打ち込んでもらうため。まあ、サトル本人が自分に自信がなかったというところも大きいのでしょうけど。
で、当の玉砕した早乙女選手はというと、普段と変わらずクールビューティー・・・・・・かと思ったら、ものの見事にハートブレイクしていました。2人から事の顛末を聞いた監督は、サトルを八重専属のトレーナーに抜擢し、それでお前ら「付き合っちゃえ」ということで、交際がスタート。ただし、それが露見すると色々めんどくさいことになりそうだから、こっそりと、秘密裏に、バレないように交際するという。

魅力は、早乙女八重が可愛い。これに尽きるかと。基本は仏頂面で漢らしさすら感じる言葉少なめのクールビューティー。しかし、その内面はとっても繊細な恋愛下手の純情乙女。
リングの上では圧倒的な強さで敵をねじ伏せる勇ましい姿を見せても、彼女だってやっぱり恋をする普通の女の子。もとから表情の変化に乏しいキャラということもあってか、少しの変化でも感情の激しい揺れ動きを感じ取ることができ、サトルの何気ない言葉や振る舞いで一喜一憂する彼女の表情や態度は、見ていて面白く、そして反則的に可愛い
鍛え磨き抜かれた無駄を削いだ筋肉は美しく、その見た目に反した乙女チックな一面はギャップになり、これがさらなる魅力を生み出していましたね。

また、八重もサトルも人付き合いを得意としている人種ではなく、これまで2人とも恋愛とは縁遠い人生だったため、恋人として何をするにしても手探り状態。その初々しさが微笑ましくて、読んでるとニヤニヤが止まらなくなってしまいます。

締めに

とまあこんな感じで、八重とサトル、初心な2人がこっそり隠れて交際する漫画『早乙女選手、ひたかくす』の1巻紹介でした。
ラグコメと言ってもギャグ要素は薄く、大胆なサービスシーンもほとんどありませんが、むしろそれで良かったと思える作品内容。シリアスや突飛な展開もないので安心して読み進めることができます。でも、ちょっとぐらいは波乱があっても良いとは思いますので、その辺りは今後に期待ですかね。
お互い、恋のライバル関係になるような相手も現時点では皆無。強いて障害をあげるなら、八重をアイドルとして利用しようとしている汚い大人たち。
バッキバキの腹筋女子と、甘酸っぱい恋愛模様を楽しめる作品。とても面白かったです。

早乙女選手、ひたかくす 1 (ビッグコミックス)

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2017年07月23日

【紹介した作品の新刊発売情報】スローモーションをもう一度 第4巻 他6作品

2017年7月24日〜7月30日発売予定の新刊。
このブログで紹介した作品や関連作品の新刊情報と、試し読みした作品の感想。


兄の嫁と暮らしています。 第3巻 2017年7月25日発売

兄の嫁と暮らしています。の過去記事はこちら




>>特装版 (REXコミックス)

ろんぐらいだぁす! 第9巻 2017年7月27日発売

ろんぐらいだぁす!の過去記事はこちら



スローモーションをもう一度 第4巻 2017年7月28日発売

スローモーションをもう一度の過去記事はこちら



アオアシ 第10巻 2017年7月28日発売

アオアシの過去記事はこちら



王様達のヴァイキング 第13巻 2017年7月28日発売

王様達のヴァイキングの過去記事はこちら



ライジングサン 第13巻 2017年7月28日発売

ライジングサンの過去記事はこちら



試し読みをして気になった作品もひとつ紹介します。


ようことよしなに 第01巻
著者:町田 翠
掲載:月刊!スピリッツ
2017年7月28日発売


現代より少しだけ前、まだガラケーが最盛期だった頃のお話。若者が遊べる場所など何もない山と田んぼばかりの静かな町、富山県立山(たてやま)町。
この町で暮らす女子高生のマキは、別の高校に通う親友のようこちゃんと、毎日のように放課後の一時を2人で過ごしていた。自由気侭で傍若無人のようこちゃんは、自分が気に入らないことにはすぐ怒り、暴力的なところもある、ちょっと寂しがり屋でマキしか友達がいない女の子。ムカつくこともよくあるけど、自分だけが彼女に頼られていることは嬉しくも感じていて、どうにもようこちゃんのことが憎めないマキだった。
――私がまだ、あの田舎町に住んでいた頃。ようこちゃんは私の一番の友達だった。青春はいつだって2人乗り。

ど田舎の町で暮らすJK2人組のの友情と青春を描いた、「ムカ友(ムカつく友達)」青春アンサンブル。
作者は新鋭漫画家・町田翠(まちだ みどり)。『みどりの公園』で「第66回ちばてつや賞奨励賞」受賞。

作者さんの出身地でもある富山県立山町を舞台にした、ガラケー最盛期の頃の話。2011、12年くらいからスマホの普及率が上がりだしてたような気がするので、ガラケーの最盛期というと今から10年ぐらい前ですかね。

山と田んぼばかりの田舎・立山町で暮らす女子高生「マキ」と「ようこ」の親友2人組がメイン。中学生のときに親しくなり、今は別々の高校に通っていますが、放課後は毎日のように会っているようです。まず気になるのはやはり「ムカ友」という言葉。
【ムカ友】・・・ムカつく友達。腐れ縁。基本相手の迷惑を考えない行動をするんだけど、なぜか憎めない友達。
これがマキの友達・ようこちゃんにあたります。

見た目は黒髪美少女と言っても差し支えなさそうなようこちゃんは、気に入らないとすぐ怒るし、手も出すし、物も投げつける傍若無人な女の子。相手の都合なんて考えないので友達はマキのみです。自分らしく生きているようにも見えるけど、彼女は意外と寂しがり屋だったり。
マキと一緒に「ユニコーン☆ドリィム」なる音楽ユニットを結成し、作曲のようなこともしてるようこちゃんは、いずれカセットに録音した音源を音楽会社に送って有名になり、そしたらこの町を2人で出ていこうと話していました。音楽がどこまで本気かは不明ですけど立川町を出ていきたいという気持ちは本気。
面倒見の良いマキはようこちゃんに振り回されがちだけど、彼女に自分が頼られていること、彼女には自分しかいないことで喜びを感じているところがありますね。学校では表面上は周囲と上手く合わせていますが、人付き合いはそれほど得意ではないのかも。

上手いのか下手なのか何とも言いづらい独特なタッチの絵ではありますが、キャクターが覗かせる感情の機微が表情の変化で上手く表現されていて、説得力を生んでいたと思います。最初はどうかと思いましたけどこの絵は結構味わいあって魅力的。

これからどうなるんでしょうね。ようこちゃんの未来は不明ですが、マキに関してはいずれ町を出ていくことは最初の1ページ目で分かるので、2人の友情と田舎町からの脱出を描いた青春ストーリーになるのかな。
彼女たちがやろうとしていることは青春ロマンなのか、はたまた現実からの逃避でしかないのか。まだ方向性も何も分からないので何とも言い辛いんですが、儚げで不安定なんだけどキラキラした雰囲気がキャラクターからもストーリーからも感じられ、なかなか興味を引かれる作品でした。ノスタルジックを感じさせてくれる時代・舞台設定も良かったです。

試し読みはビックコミックBROS.NETさんの公式サイトで配信しています。(こちら

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ハネ吉
とにかく漫画が大好きです。愛してるといっても過言ではありません。どんなジャンルにも手を出しますね。正直、文章力にはあまり自信はありませんが、なるべくうまく伝えられるようにがんばります。ちょっとだけでも読んでもらえたらうれしいです。 ちなみに、甘い物とネコも大好きです。
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