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posted by fanblog

2017年06月02日

漫画『ゴブリンスレイヤー』1巻の感想とあらすじ

『ゴブリンスレイヤー』1巻の感想。


ゴブリンスレイヤー
原作:蝸牛 くも  作画:黒瀬 浩介  キャラクター原案: 神奈月 昇
掲載:月刊ビッグガンガン
1巻発売日:2016年9月13日

あらすじ・概要

神殿を出て冒険者になった女神官(15)。新人冒険者たちで組まれたパーティに誘われ、急ぎの依頼として貼りだされていたゴブリン退治へさっそく出向くことになった。弱小モンスター・ゴブリンを討伐し、攫われた女の子を救出するだけの依頼に意気揚々と出発したパーティだったが、残忍で狡猾なゴブリンの襲撃によって全滅の危機に・・・。
瀕死の仲間を背負って逃げていた女神官もついに追い詰められ、卑しく醜い魔の手が迫ろうとした直前、そこに現れた冒険者によって次々とゴブリンは倒されていった。彼女を救ったのは、自らを「小鬼を殺す者(ゴブリンスレイヤー)」と名乗る、全身を鎧に包んだ1人の戦士だった。
容赦も躊躇いもなく、ただ只管に淡々とゴブリンだけを殺戮し続けるゴブリンスレイヤー。少女たちとの出会いは、彼にいったい何をもたらすのだろうか。

上級冒険者でありながらゴブリン関連の案件以外には一切目もくれず、ただひたすら無慈悲に淡々とゴブリンを駆り続ける1人の戦士と、そんな生活の中で出会った彼を取り巻く少女たちの活躍を描いた凄惨で血生臭い冒険物語。
本格派ダークファンタジー。大人気ライトノベルのコミカライズ作品。原作は「このライトノベルがすごい! 2017」の文庫新作部門において第1位を受賞されています。
原作は小説家の蝸牛くも(かぎゅうくも)さん。漫画担当は黒瀬浩介(くろせ こうすけ)さん。キャラクター原案は『神曲奏界ポリフォニカ』でキャラクターデザインを担当したイラストレーター・神奈月昇(かんなつき のぼる)さん。

感想

ほんの数年前まではライトノベルのコミカライズ作品と言うと質が悪いイメージを持っていましたが、ここ最近はその質が非常に良くなってきたように思えます。私自身も以前ならまずは原作を読んで、評判が良ければ漫画にも手を出してみるといった感じでした。でも、最近はその流れが逆になりがちでして、まず漫画を読んでみてそれが面白ければ、より深く知るために原作を読むことが増えてますね。漫画だけで満足してしまうこともよくありますけど。
そんな中でも、異世界転生モノの『転生したらスライムだった件』や『蜘蛛ですが、なにか?』、正統派ファンタジーの『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』、現代SFファンタジーの『魔法科高校の劣等生』は個人的には特によく出来てるコミカライズ作品だと思ってます。
今回紹介させていただく漫画『ゴブリンスレイヤー』もライトノベルをコミカライズされた作品。結構グロくて胸糞悪い凄惨なシーンも満載なため、好き嫌いは分かれそうですけどこれまでにない魅力を強烈に放っている作品です。

まず、エログロにアレルギーを持っている方はこの時点で止めておくことをお勧めします。
『ゴブリンスレイヤー』の世界観は、野や森には多くのモンスターが徘徊し、人間たちは中世欧州程度の文化レベルを築いている剣と魔法の一般的なファンタジー世界。
よくあるファンタジー物語と言えば、世界を救うなどの大きな目的を持った主人公たちが、様々な敵と戦いながら少しずつ成長し、そのなかで魔王やドラゴンなどの強敵とも壮絶な戦いを繰り広げるというのが定番だと思います。
しかし、この作品での敵となるモンスターはもっぱらゴブリン。ファンタジー作品ではスライムと並んで序盤に登場する雑魚モンスターの代表格とされるアイツ。
そんなRPGのチュートリアル要因みたいなゴブリンと、冒険者の格付けにおいては上位にランクされながらも、ただ只管ゴブリンのみを殺戮し続ける主人公の戦いを描いたダークファンタジーです。

モンスターと言えど大した脅威でもない貧弱なイメージを持つゴブリンですが、それは例えばゲームでは設定によって守られているだけであって、リアルに当てはめると決して舐めてはいけない残虐で恐ろしい奴等。
作中でも「背丈、力、知恵は人間の子供並み」、「単体では最も弱いとされるモンスター」とされ、依頼を受けて討伐しても報酬額は微々たるもの。しかし、この中途半端さが被害者を生み続けてる要因でもあります。逆を言えば子供並には動けて頭も回るモンスターとも言える存在で、単体では雑魚でもそんな奴等が組織的に動き、地の利を生かした罠まで使ってきたら、かなり手強い厄介な敵になります。
にも関わらず、この世界でもゴブリンは雑魚と侮られがちで、熟練の冒険者たちも報酬額に見合わないからとゴブリン関連の依頼にはそっぽを向き、そのため駆け出しの新人冒険者に回されるわけですが、ゴブリンたちにとっては格好の餌食でしかありません。1話に登場した新人冒険者のパーティメンバーも、男はメッタ刺しで原型も留めない無残な姿になり、捕まった女性は・・・・。
現実には救いなんてものはほとんどなく、負ければ死。命は助かってもそれ以上の地獄を見ることになるこは明白で、雑魚と侮っていいわけがありませんね。

しかし、この作品のタイトルは・・・『ゴブリンスレイヤー』。タイトルが主人公の名前にもなっていて、その名の通り「ゴブリンを殺す者」という意味です。
今更ですけど登場人物に個人名はなく、女神官や戦士などの職業や通り名がそのまま名前になっています。
主人公のゴブリンスレイヤーと呼ばれる男は、全身を鎧で包んだ戦士。「銀等級」という冒険者の中では在野最上位のランクに位置づけていながら、ドラゴンなどの強敵には目もくれず、報酬額の低い「ゴブリン退治」しか請け負わない変わった冒険者。
倒し方は必要な動きと道具を使った現実的で合理的な手法を用いた見事な立ち回りなのですが、その姿は狂気そのもの。金にも名誉にも興味はなく、他の冒険者から馬鹿にされようと意にも介さず、ゴブリンならば子供であろうと慈悲も容赦も躊躇いもなく殺戮していく姿は、まさに狂気の戦士です。
幼い頃に体験したある出来事が彼の行動の大きな理由になっていて、戦うときに感情は見せませんが、平和のためというより怒りと憎しみの方が強いように思えます。ゴブリンからしたら彼こそが恐ろしい悪魔であり、自身でも言っていたように「奴等にとってのゴブリン」、それが「ゴブリンスレイヤー」という主人公です。

『ゴブリンスレイヤー』1巻の紹介でした。多くのファンタジー作品では見ることができない現実の非常さ、残酷さ、醜悪さも描いている作品。爽快感や良い読後感を味わうことは難しい内容ではありますが、ゴブリンスレイヤーの狂気とも言えるその生き様から目が離せなくなってしまいます。
画力は非常に高く、キャラクターも背景も小道具もしっかり描かれていて、戦闘描写も見応えあります。高いゆえに醜い部分にいっそう目を覆いたくなりますけど。
ハードで現実的なダークファンタジー。かなり人を選ぶ作品なので誰も彼もにおすすめできる作品ではありませんが、個人的には続きの展開が・・・というよりゴブリンスレイヤーの行き着く先が気になるので読んでいこうと思います。


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ハネ吉
とにかく漫画が大好きです。愛してるといっても過言ではありません。どんなジャンルにも手を出しますね。正直、文章力にはあまり自信はありませんが、なるべくうまく伝えられるようにがんばります。ちょっとだけでも読んでもらえたらうれしいです。 ちなみに、甘い物とネコも大好きです。
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