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2017年04月30日

【紹介した作品の新刊発売情報】空挺ドラゴンズ 第2巻 他1作品

2017年5月1日〜5月7日発売予定の新刊。
このブログで紹介した作品や関連作品の新刊情報と、試し読みした作品の感想。



空挺ドラゴンズ 第2巻 2017年5月1日発売

空挺ドラゴンズの過去記事はこちら



試し読みをして気になった作品もひとつ紹介します。

禁猟六区 コード・アムリタ(1) (ヒーローズコミックス)

禁猟六区 コード・アムリタ 第01巻
著者:森橋ビンゴ 作画:秋重 学
掲載:月刊ヒーローズ
2017年5月5日発売


今週1巻発売しますけどなんか0巻がもう出てるようですね。気づかなかった・・・。というわけなので今更な気もしますが、とりあえず1話読んでみたら面白くなりそうなので簡単なあらすじと感想書いておきます。


―――この世界には、吸血種(ヴァンプ)が存在する―――
始まりは、5年前。吸血種の存在が世界中で認知されたことで、これまで弾圧を怖れて正体を隠しながら生きていた彼らは、堂々と人間の日常の中で暮らし始めた。しかし、吸血種への偏見や差別は今尚色濃く、人間に比べて多くの制限を強いられ、居住区域も都内の指定六区に限定されている。
そんな六区の1つ、世田谷区に住む人間の少年・桜井太陽。吸血種たちにとって“特別”な血を持つことから、彼の日常は非日常へと巻き込まれていく。
変わりゆくトーキョー、“下北沢"で、麗しき非日常が始まる――。

人間と吸血種が共生する東京を舞台に繰り広げられるヴァンパイア・サスペンスアクション。
原作の森橋ビンゴさんは小説家・ゲームシナリオライター、漫画原作など多方面で活躍してる方ですね。漫画は麻雀系が多いようです。
作画担当の漫画家・秋重学さんは青春漫画を多く描かれているようで、漫画化・窪之内英策さんの下で修業経験もあるとのこと。

舞台は東京、吸血種(ヴァンプ)の存在が認知されてる世界。共生という形が建前上は成り立っていても、人の吸血種に対する偏見と差別は完全に消えているわけではありません。そこから生じる軋轢と対立が、東京・下北沢を舞台に繰り広げられていくという内容。

ヴァンプの特徴は世間に広く伝わっている吸血鬼のそれとさほど大差なく、血を吸わずにいる意志が強い者は少数派で、多くのヴァンプたちは良質な血を求めてるようです。外見は八重歯が発達している以外は普通の人間と変わらず、思考や言動、内面的な部分も種族間での違いは大してないように見えました。
ただ、まだ存在を認知されて5年しかたっていないことから彼等に課せられている制限は強く、居住を許されている区域も「世田谷区・渋谷区・新宿区・港区・千代田区・豊島区」の特定六区のみと決められています。その区域内でなら双方の同意があれば吸血行為も「可」。

主人公と思われる少年・桜井太陽は人間ではありますが、どうやら吸血種たちにとって特別な血の持ち主。その血を吸うと一種のトランス状態に陥るほど良質な血であることから、秘密を知ったヴァンプたちからつけ狙われている少年。
それから、天音と呼ばれる聴力に優れている少女と、太陽にご執心の妖艶な美女の2人のヴァンプもキーマンになりそうですね。

違法ドラッグ「アムリタ」という物が物語に深く関わっているようですが、1話ラストで異常な行動を見せたヴァンプらしき輩と何か関係あるのかな?
そこに太陽がどう絡んでくるのかと、どうやら警察の捜査に協力しているらしい天音の活躍が気になるところ。あと、妖艶な美女さんも。

秋重先生の絵は個人的に結構好みかも。表情が非常に豊かでキャラクターの感情が読みやすく、特に女性キャラの色気溢れる美しさは素晴らしかったです。
アンダーグラウンド的な街の空気感と、夜に棲まうヴァンプの雰囲気も良く出ていたと思います。

ストーリーに関してはこれからの展開次第ですが、作品の雰囲気と美しい絵はヴァンパイア好きなら気に入ってもらえるのではないかと思います。
0巻発売の時は気づかずスルーしてましたけどなかなか期待できそうです。

試し読みは月刊ヒーローズHIROSさんの公式サイトで1話+最新話を配信しています。(こちら

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2017年04月28日

漫画『僕のジョバンニ』1巻の感想とあらすじ

『僕のジョバンニ』1巻の感想。


僕のジョバンニ
著者:穂積
掲載:月刊flowers
1巻発売日:2016年12月9日

海辺の田舎町で家族といっしょに暮らしている小学生の鉄雄。6歳のとき、祖父が遺した古いビデオに映っていたチェロの二重奏を観た鉄雄は、その光景に魅せられてチェロを習い始めていた。東京のコンクールで優勝するまでに成長した鉄雄だったが、ビデオの中の二重奏を忘れられず、1人での演奏に寂しさを感じていた。
ある日、大型客船が海難事故によって沈没し、岸まで流れ着いた少年・郁未が発見される。海に投げ出され、広い海原を1人で漂っていたとき、自分を呼ぶ誰かの声を聞いていた郁未。彼を導いた誰かの声、それは他でもない鉄雄が奏でるチェロの音色だった。
同じ家で暮らし始め、鉄雄だけに心を開いていく郁未はいつしか彼からチェロを教わり出し、一緒に弾き始めるのだが・・・。

田舎の町で相棒を求めながら1人でチェロを弾き続けていた少年と、海難事故にあうも彼の奏でる音色に導かれて命を繋げたハーフの少年の、奇跡によって巡り合ったふたりの少年が紡ぐ物語。
「チェロ」を題材にした天才と凡才のヒューマンドラマ。帯での謳い文句は「神様って、残酷だ。」。『さよならソルシエ』『式の前日』の漫画家・穂積さんによる連載作です。
事前情報なく表紙買いした作品だったので読む前は海外の話なのかと予想していましたが、日本を舞台にした話でした。ちなみに、BL作品ではありません。たぶん・・・。

天才と凡才、多くの作品でよく取り上げられるこのテーマ。作品であろうと現実であろうとも、皮肉にも凡人は努力をすればするほどその高過ぎる壁を思い知らされることになり、そこで折れてしまうか、はたまたそれでも突き進めるかは大きな分岐点になることが多いですね。
さらに、凡人が抱く嫉妬や羨望、誰にも理解されない天才の悩みなど、凡人は凡人なりの、天才は天才なりの葛藤にあがき、そういったところから様々なドラマも生まれてきたと思います。
この『僕のジョバンニ』でも運命によって導き出会わされたのか、“天才と凡才”2人の少年の物語ということで、この先どのような展開・結末を見せてくれるのか非情に気になる内容になってます。

舞台は海沿いの小さな田舎町。この町で家族と暮らしながら祖父の影響でチェロを弾いていた少年・鉄雄が主人公。おおまかなあらすじは冒頭の通りで、二重奏に憧れて始めたチェロの腕前はかなりの域に達しているも、周囲には一緒に演奏してくれる人が誰もいないことから、鉄雄は憧れた二重奏が出来ずに孤独な演奏を続ける日々を送っていました。地主だった祖父がチェロの収集家であったことから、楽器には困らなかったようです。
そんな鉄雄の前に現れたのがハーフの少年・郁未。海難事故で沈没した大型客船の唯一の生存者です。真っ暗な海原で「死にたくない」と1人溺れかけていたところ、聴こえてきた鉄雄の弾くチェロの音色に導かれ、奇跡的に助かりました。そういった経緯があることから、声(音)の主が鉄雄だったことに気づいたことで郁未は献身的過ぎるほど鉄雄だけに懐き、独りでチェロを弾くことに寂しさを感じていた彼のため、一緒に演奏するべく郁未もチェロの練習を始めることになりました。

家族や友人に囲まれて過ごしていても、ずっと求め続けているチェロの相棒には巡り合えず孤独を感じていた鉄雄。海難事故によって唯一の家族だった母親を失い、孤独な身となってしまった郁未。状況は異なりますけど互いに孤独のなかにいた少年たち。
この2人が次第に唯一無二の存在になっていくわけなんですが、これは友情なのか、兄弟的な愛なのか、はたまた別の何かなのかが微妙なところで、その描き方が見事。
というのも特に郁未の鉄雄に向ける想いが、友人・家族・恋人に向ける「好き」なんていうものとは比べられないほど濃度が高いレベル。絶望的な死地の中で自分を導いた存在であることから無くは無いのでしょうが、「依存」や下手すると「信奉」にも近いと思います。
お前に俺の人生をやるよ/俺は生涯お前の友でいよう/俺だけはお前を裏切らない この先何があっても お前を孤独にはしない」(郁未)
こんな演劇の一幕みたいなセリフを小学生が言ってしまうのだからちょっと異様にも見えます。

そして、帯に書いてあった「神様って、残酷だ」の通りの事態へ。私だけではなく、恐らく予想していた人の方が多いと思いますけど分かっていてもやはりきついです。
求めていた片割れとやっと出会えた少年に突き付けられた絶望的とも言える展開で1巻は締められたわけですが、こうなってくると郁未が鉄雄に向けた言葉は違う響きでズシリと重くのしかかってきますね。
歪ではあってもこれまでは強く結びついていた2人の関係。それはある人物の登場、そして郁美の鉄雄のためを思っての行動によってさざなみが立ったわけですが、はたしてこの関係はどうなるのか・・・。

物語はまだ始まったばかりということでまだ決め付けられないことも多く、何を伝えたいのかもぼんやりしているとは言え、否応なく惹きつけられてしまう面白さがある1巻でした。良く練られたストーリー、雰囲気を盛り立てるきれいな絵、引き込ませる演出もすばらしかったと思います。
これからの2人の関係はどうなっていくのか、「ジョバンニ」とは鉄雄か郁未かどちらのことを指しているのかなど、続きが気になって仕方ないですね。
思わぬ掘り出し物を拾った気分。今後も目が離せません。


【eBookJapan】 僕のジョバンニ
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2017年04月26日

【ナナマル サンバツ】マンガ 感想&あらすじ 競技クイズに情熱を傾ける高校生たちの姿を描いた青春漫画

ヤングエース。2010年12月号より連載中。既刊13巻
著者:杉基イクラ



あらすじ

「ユメ」、「キボウ」、「モクテキ」、「ミライ」。そんな言葉とは無縁な人生を送ってきた高校生・越山識。

文蔵高校入学2日目、新入生歓迎会の同好会紹介で「クイズ研究会」による早押しクイズ大会が開かれ、ひょんなことから識も参加することになった。最初は戸惑って何もできずにいた識だったが、同じクラスの参加者・深見真理の早押しと言葉に刺激を受け、挑戦した最後の難問に見事正解して歓声を浴びる。

その知識量と頭の良さを見込まれ、真理からクイ研への熱烈な勧誘を受けた識は、彼女の熱意と参加した新入部員向けクイズ大会での出来事に感化され、クイ研への入会を決意した。

飛び込んだ「0.1秒の差」が勝敗を分ける世界の中で、仲間たちと励み、ライバルたちとしのぎを削り、識は競技クイズへのめり込んでいく。

主要登場人物

・越山識(こしやま しき)
主人公。文蔵高校1年生。クイズ研究会所属。小柄で眼鏡を掛けた内向的な少年。知識量と頭の回転の速さを見込まれ、真理の熱烈な勧誘に押し切られてクイ研への入会を決めました。クイ研に入るまではクイズ初心者でしたが、母親が図書館司書で幼い頃から図書館に入り浸っていたため、周囲が舌を巻くほどの豊富な知識量を持ちます。特に文学系・歴史系を得意とし、逆に芸能やマンガ・アニメ関連は苦手。「1度読んだ本の内容なら識ってて当然」と独り言をこぼすなど、吸収力も高い。識の母曰く、本の趣味は既に他界している本好きだった父ゆずりとのこと。

・深見真理(ふかみ まり)
ヒロイン。文蔵高校1年生。識のクラスメイト、クイズ研究会所属。セミロングの髪型にヘアバンドが特徴の美少女。中学時代からクイズ好きで、同じ中学で現在は麻ヶ丘女子へ進学した上月由貴と一緒にクイズを嗜んでいました。そのときの経験から「ベタ(定番)問」の早押しを得意とし、なかでも語源問題は特に強い。天性の直観力の持ち主。クイズのこととなると熱くなり過ぎるあまりおかしな行動をとることもあり、他が疎かになることからクイズバカとも呼ばれる、いわゆる残念美人です。クイズに熱中し過ぎたせいで第一志望校への受験に失敗という歴史持ち。

・笹島学人(ささじま がくと)
文蔵高校3年生。クイズ研究会会長。眼鏡を掛けた180cmを超える長身を持つ男子。1年生のときに超エリート高校・開城学園から転入して来ました。早押しクイズに使用するボタンの端子をポケットの中に忍ばせ、常日頃からボタンの感触を確かめてる生粋のクイズ馬鹿。クイズに関しては全国でも指折りの実力者で、他校の生徒からも一目置かれ、経歴の浅い後輩たちを導いてくれる存在。クイズを誰かのため何かのためにやる気はなく、自分のやりたいクイズを我が侭に楽しみたいと思っています。

・井上大将(いのうえ だいすけ)
文蔵高校1年生。識と真理のクラスメイト、クイズ研究会所属。クイ研に参加したのは真理目的。識とは反対にアニメ・マンガ・オタク関連の問題に強い。当初こそ真理への下心でクイ研に参加していましたが、識たちと一緒に励むなかで、彼らと一緒にクイズをやることが楽しいと感じるようになりました。あと、真理派か迅子派かで悩んでます。

・笹島迅子(ささじま じんこ)
学人の妹。文蔵高校1年生。関西弁を話すツインテールの女の子。兄妹仲は良好。電子工作が得意な弱電女子。「1人弱電部」でクイズで使う早押し機を製作しています。モノ作りが好きなので非生産的だと思っているクイズはやりません。

・御来屋千智(みくりや ちさと)
宮浦高校1年生。クイズ研究部所属。識とは新入部員向けクイズ大会で出会い、その時に識がしでかしたある出来事が原因で彼に興味を持ち、面識を増やしていく中でライバルと認識するようになりました。負けず嫌いで向上心が高く、クイズへの熱意は非常に強い。1年生らしからぬクイズの実力者で、驚異的な早押しのスピードを持ち、理系関連の問題には特に強い。

・深見誠司(ふかみ せいじ)
真理の兄。開城学園高校2年生。誰もが認めるイケメンで、真理がクイズを始めるきっかけになった人。プライドが非常に高く、それが災いして人。中学からクイズを始め、学人とも互角に渡り合う実力の持ち主。勝利にしか意味がないクイズに嫌気がさして距離を置いていましたが、現在は真理や学人らのやりとりを通じ、開城のクイズ研究部に復帰。



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感想・見所

高校の新入生歓迎会でクイズ大会に参加したことをきっかけにクイ研へ入会した少年が、仲間やライバルたちと切磋琢磨するなかでその面白さにハマっていく様子と、クイズに情熱を傾ける中高生たちの姿を描いた物語。
高校の「競技クイズ」を題材に扱った青春部活系漫画。タイトルの『ナナマルサンバツ』とは、クイズ形式の1つ「7○3×」(」7問正解で勝ち抜け、3問誤答で失格)が由来。
2017年夏にTVアニメが放送開始されます。メディア化企画は2014年から進んでたようですね。

クイズ番組はたまにしか観ることはないのですが、見始めると番組の出演者よりも早く答えようとしたりして、ついつい夢中になってしまいます。ゲームセンターに置いてある『QMA(クイズマジックアカデミー)』にちょっとハマっていた時期もありましたね。
今回おすすめさせていただく作品『ナナマルサンバツ』は競技クイズという珍しい題材を扱った漫画なので、クイズ好きはもちろんのこと、そうでない人もこの作品を通じてクイズへの興味を深められるかもしれません。
あと、私が読み始めた理由にもなるのですけど『ちはやふる』や『とめはねっ!』のような、マイナー競技・文化に青春をかたむける作品が好きな人にもうってつけの作品だと思います。

0.1秒を争う「競技クイズ」の世界で青春をかける高校生たちの物語

この作品は、毎年夏に開催されている「高校生クイズ」を目指して日々研鑽を積まれている全国の高校生たちのように、競技としてのクイズに取り組む高校生たちの部活モノです。
主人公は夢や希望が溢れる青春とは無縁な生活を送っていた引っ込み思案の高校1年生・越山識。ひょんなことから参加した早押しクイズ大会と、クラスメイトの深見真理からの勧誘がきっかけになり、クイ研(クイズ研究部・同好会)へと入会しました。
見た目も正確も地味で存在感は薄く、目立つことが苦手な本の虫だった主人公が、クイズを通して人間として、競技者として成長していく様子を軸に、同じ世界でクイズに燃える高校生たちの熱き青春を描いた内容です。貪欲に知識を求める姿や、仲間と切磋琢磨して絆を深め、認め合うライバルたちと熱き戦いを繰り広げるという展開。体育会系のノリにも近く、種類は違ってもスポ根漫画と言っても差し支えないような気がします。

競技クイズの入門書としてもお役立ちな基礎とテクニックの数々

そもそも競技クイズとは、様々なルールのもとで参加者がクイズで競い合い、その解答によって勝敗を決める知識の競技。メジャー競技と比べたら認知度も人口も少ないんですが、あちこちでオープン大会が開かれるなど、一定の競技人口があることは確かだと思います。
この作者さんは競技クイズについてよく学ばれていることが内容から如実に伝わってきますね。芸能人のクイズ番組ではあまり見られない0.1秒を争う超早押し、そして超難問の世界がよく描かれています。
そこには当然クイズの基礎があり、様々なテクニックや裏事情なんかも存在します。「何で問題文ほとんど読まれてないのに解答できるの?」なんて疑問に思ったことある人は少なくないと思います。読んでもらえればすぐに分かりますが、それを知って私が思ったのは、カラクリは単純(あくまでクイズ形式の1つとして)、でも実際やるとなるとかなり困難。
答えを知っていれば勝てるなんていう単純な世界ではなく、全てに当てはまるわけではありませんけど知っていることは当たり前で、その上でどうしたら勝てるかを模索して作戦を練り、知識と技術の猛特訓を積んできた人たちが戦う競技。カラクリは単純と書きましたが、クイズの世界はなかなか複雑で面白い。

個性的な登場人物たちが織り成す熱い人間ドラマ

主人公の識や真理たち文蔵メンバーはもちろんのこと、他の登場人物もとにかく個性的なキャラクターが多く、その中で繰り広げられる人間ドラマも魅力の1つ。
誰も彼もがそのときどきの場面で主人公のようにも見え、識たちだけではなく他校のライバルたちにも多くスポットを当てられているので、いろいろなキャラクター、そして高校に愛着が持てると思います。暑苦しいキャラ、チャラいキャラ、お美しキャラ、こじらせてるキャラ、そんなキャラクターたちがクイズを通じ、私には全く縁の無かった熱く爽やかな青春を送っています。
あと、中にはヒロイン・真理を差し置いてヒロインのようにも見えてしまう男キャラまでいて、なんか腐女子の餌食になりそうな友情やライバル関係が溢れてた気はしなくもない。

最後に

クイズをテーマにした『ナナマルサンバツ』、いかがだったでしょうか?このテーマの作品はほとんどないので、展開は王道であっても新鮮な気持ちで読めましたね。
クイズといっても地味さは全く無く、白熱したクイズバトルは見応えも読み応えもあり、彼らが織り成す青春はきらびやかで、知ることの楽しさや喜びにも気づかせてもらえる内容。
クイズ愛好家はもちろんのこと、クイズ番組を見るのが好きくらいの人や、ほとんど馴染みない人でも十分楽しめると思いますので、よければ読んでみてください。強くおすすめさせていただきます。



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2017年04月24日

漫画『或るアホウの一生』1巻の感想とあらすじ

『或るアホウの一生』1巻の感想。


或るアホウの一生
著者:トウテムポール
掲載:ヒバナ
1巻発売日:2015年10月7日

プロ棋士の専門養成機関である奨励会に在籍し、アホウだけどまっすぐ将棋に打ち込む日々を送っている高以良瞬(17)。同じ一門で学んでいるイケメンの夏目颯一郎(17)や、口が悪い迫右羽介(23)と穏やかな牧野司郎(23)たちと共に、プロ一歩手前まだ辿りついていたが、今年も4人は4人とも最終関門の三段リーグでつまづきプロになれなかった負けっぱなし組。
ただまっすぐなりふりかまわずがんばっていれば、いつかプロになれると思っていた瞬だったが、負け越した成績をなじられてジダンダする始末。
将棋の勉強は当たり前。皆強いのも当たり前。毎日「勝ちたい」と思い悩んでいても、どうやったら勝てるのかは分からない。それでも勝ち抜いてプロになりたい瞬が考え抜いてとった行動とは・・・。
将棋を指すしか能がない4人のお男どもは、プロになるため今日も戦いへと赴いていく。

アホウだけど愚直に真っ直ぐプロ棋士を目指して将棋を指し続けてる高校生と、同じようにプロの一歩手前でもがき苦しむ3人の男どもの、泥臭くあがきながら将棋の世界で奮闘する毎日の戦いを描いた物語。
将棋しか脳のない男どもの成長群像劇。将棋漫画で何か面白い作品がないかと探していたところ、この作品が面白いと薦められたので1巻を読んでみました。
著者はテレビ制作会社を舞台にしたワーキングBL『東京心中』で有名なトウテムポールさん。将棋監修には「ハッシー」こと橋本崇載八段が参加されています。

実はわたくし子供の頃から将棋好きでして、腕前は泣きそうになるほど弱いのですが、これまで多くの将棋関連の作品にふれてきました。
過去には将棋を題材にした漫画『月下の棋士」や『ハチワンダイバー』がドラマ化され、最近では漫画『3月のライオン』がアニメ化・映画化されるなどして何かと話題にのぼるようになりましたね。それらの作品を通じて将棋に少なからず興味を持った人もおられるかと思います。
今回紹介させていただく『或るアホウの一生』は、将棋の戦法や棋戦の内容部分を深く掘り下げているわけではないので、将棋に詳しくない人でも楽しめる作品。ですが、棋士としての生き方を覗くことができる内容でもあるので、将棋好きにこそお勧めしたい作品でもありますね。

これは将棋のプロ棋士を目指す主人公を中心とした4人の奨励会員たちを軸に展開される作品で、4人ともプロへの最終関門である三段リーグでもがいてる男たちです。
まず簡単に説明させていただきますと、奨励会というのはプロ棋士養成機関のこと。ただ、奨励会に入れば誰でもプロになれるわけではなく、満23歳までに初段への昇段、満26歳までに四段への昇段が果たされなければ退会になります。晴れてプロと名乗れる四段への最終関門として「三段リーグ」が年2回行われ、そこで1位or2位の成績を収めることが条件になっているため、通常は1年で4名のみがプロへの道へ進むことができます。(例外はあります)

その三段リーグであがく作品のメインとして戦う男たちが、主人公・高以良 瞬(17)をはじめとした、夏目 颯一郎(17)、迫 右羽介(23)、牧野 司郎(23)、この4人の奨励会員。
主人公・高以良は愚直にまっすぐ将棋に打ち込む高校生ですが、バカなうえに若干めんどくさい性格で、行き詰るととんでもないことをしてしまう「アホウ」。幼い頃から将棋を指し続けて三段までは順調に昇段するも、三段リーグでつまづいて無残な成績を連発し、さすがの不甲斐無さに先への恐怖を抱き思い悩んでいます。
他は、クールなイケメン優等生といった感じの同じく高校生・夏目。プロになる実力は十分あるけどなかなか抜け出せずにいる意地悪な伯さん。一見穏やかで優しい人だけど実は腹黒な牧野さん。この3人は当初高以良よりは若干余裕があるように見えましたが、その実プライドや年齢制限などそれぞれが持つ事情から、内面は全く余裕なんてない崖っぷち状態。
一緒につるむことの多いそれなりに仲良しな高以良たちですが、1度のリーグで合格できるのは多くても4人の中から2人だけ。2人は確実に落ちてしまうという覆しようのない事情から、微妙な人間関係が成り立っています。そこがちょっと面白かったりしますね。

基本はコメディチックな雰囲気なんですが、なりふりかまわずプロを目指す彼等の真剣な姿と、その中で響き渡る高以良の心の声には心打たれるものがありますね。
勝つためにはどうすればいいのか悩んだ末に奇抜な行動をとった高以良でしたが、その必死さは心に訴えてくるものがあります。それを笑っていながらも、「一番なりふりかまってられないのは、年寄りのはずだよな」と言葉をこぼした伯さんも、心境の変化かあるいは覚悟を決めたのか、周囲の反応を気にせず自らのための行動を見せるようになります。
そんな中でとにかく葛藤が多い高以良の心の声が印象深い。魂の叫びとも言える彼の正直な言葉を聞くと、ときに笑ったしまうこともありますが、アホウだけど純粋で素直な彼が何かをきっかけにふと気づきに達したときの言葉、心を動かされましたね。

プロ棋士を目指すことや、その世界に身を置き続けることの厳しさをリアルに描いた作品。と言っても、基本はコメディなので肩の力を抜いて読むことができ、テンポも良いので読みやすい。難点をあげるとするなら、クセの強い絵なので好みが分かれそうな点と、刊行ペースが遅いこと。
タイトルに『一生』と書いてあるので2巻以降にも大きな動きがあるのでしょうが、どうもっていくんでしょうかね。将棋漫画でしかも『一生』とあることから、このまま三段リーグでくすぶり続けるとは思えないので、あのアホウな主人公がプロの世界に進んでどう生きていくのかはとても気になります。もちろん他の3人たちも、誰がプロへ進み、誰が落ち、もしかしたら去っていく人も出るかも・・・などなど目が離せない状況ですね。
将棋好きでも詳しくない人でも楽しめる内容でした。とても面白かったです。


【eBookJapan】 或るアホウの一生
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2017年04月23日

【紹介した作品の新刊発売情報】群青にサイレン 第5巻 他3作品

2017年4月24日〜4月30日発売予定の新刊。
このブログで紹介した作品や関連作品の新刊情報と、試し読みした作品の感想。


群青にサイレン 5 (マーガレットコミックス)

2017年4月25日発売

群青にサイレンの過去記事はこちら



八雲さんは餌づけがしたい。 第3巻 2017年4月25日発売

八雲さんは餌づけがしたい。の過去記事はこちら


スローモーションをもう一度 3 (ビッグコミックス)

2017年4月28日発売

スローモーションをもう一度の過去記事はこちら




試し読みをして気になった作品もひとつ紹介します。


ミミヨリハルモニア 第01巻
著者:わだぺん。
掲載:コミックガム
2017年4月25日発売


差出人不明の怪文書で音楽準備室に呼び出された女子高生・木乃下音々(きのしたねね)は、恐る恐る教室を訪れるも中には誰もおらず、代わりにそこで高そうなヘッドホン(Fostex T50RPmk3n)を見つける。どんな音が出るのか興味が湧いた音々は、ためしにいつも聞いている音楽をそのヘッドフォンで聴いてみると、今まで聞こえなかった音まで鮮明に聞こえてくる音質に感動し、いぶし銀なフォルムから奏でられるカラフルな音色に聞き惚れていた。
聞き入るあまりに時間を忘れていた音々は、既に夜になっていたことで慌てて帰ろうとするも、いつの間にか準備室の鍵は閉められ出られなくなってしまった。必死で助けを呼ぶとなぜかロッカーの扉が勢いよく開かれ、いつから待機していたのか、中から1人の女生徒が・・・。

オーディオアイテム初心者の女子高生・木乃下音々が、その方面に造詣が深い美少女で有名人の北条響と出会い、様々なレクチャーを受けながらヘッドホンマニアへの道を突き進んでいく話。
著者は『東京自転車少女』『°Cりけい。』の「わだぺん。」さん。“サイエンス”から“自転車”ときて、こんどは音楽を楽しむオーディオアイテム“ヘッドホン”ときました。

可愛い女子高生コンビのガールズトーク×ヘッドフォンという漫画ではあまり見ない組み合わせですが、なかなかどうして面白い。
オーディオ初心者の音々が響から手取り足取り体を張った指導でヘッドホンについて学び、どんどんその沼にハマっていくという内容で、萌え要素もありながら、マニアも楽しめそうな豊富な情報でヘッドホンの魅力をあますことなく味わえる漫画。萌えとマニアックの融合で初心者読者にも優しい作品。

女の子は文句なしで可愛く、相変わらずちょっと百合ッ気があるところもお馴染みですね。
高校1年生の木乃下音々(きのしたねね)は、平面体型で眼鏡をかけたショートヘアーの女の子。オーディオ機器初心者。感情表現豊かで、感受性も強そう。
もう1人は、同じ高校に通う北条響(ほうじょうひびき)。抜群のスタイルを持ち、どこぞの財閥のお嬢様という噂もある一見知的でクールな美少女ですが、たぶん変人。オーディオ関連に深い造詣があります。経緯は分かりませんけど音々に怪文書を送った犯人です。
ヘッドホンに馴染みのない読者は音々の目線に立ち、響から様々なことをレクチャーしてもらえます。

ヘッドホンは1話で登場した「T50RPmk3n」のように、実際に販売されている機種を使っているようです。ヘッドフォンを擬人化させて開発秘話(作中の画像はあくまでイメージ)を語るなど、ヘッドホン初心者にも分かりやすく(?)、楽しませる工夫をこらした表現で解説してくれます。
このヘッドホンの作画が見事で、細部までしっかり丁寧に描かれているため、その特徴がとても分かりやすかったのも好印象。
また、ヘッドホンで音楽を聴いてる描写では、カラフルな花が舞う情景や刀鍛冶が刀を打つ姿など、登場人物が音から感じたユニークなイメージを使って表現されているので面白い。これは音楽漫画よりもグルメ漫画に近いと思います。

これまでの作者さんの作風からしてただの萌えマンガにはならないと思っていましたが、予想通りかなりマニアックな内容になってましたね。
萌えマンガ好き、ヘッドホンに少しでも興味ある人、そして愛好家でも楽しめる内容かと。

試し読みはコミックガムさんの公式サイトで1話配信しています。(こちら
あと、pixivコミックさんのサイトでは1話〜3話+最新話配信しています。(こちら

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ハネ吉
とにかく漫画が大好きです。愛してるといっても過言ではありません。どんなジャンルにも手を出しますね。正直、文章力にはあまり自信はありませんが、なるべくうまく伝えられるようにがんばります。ちょっとだけでも読んでもらえたらうれしいです。 ちなみに、甘い物とネコも大好きです。
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