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2016年12月19日

【たまゆら】アニメ 感想&あらすじ 流れていく日常の中で成長する少女たちの姿を描いた作品


たまゆら
1期:2011年10月放送
2期:2013年7月放送
監督:佐藤順一
原作:佐藤順一
脚本:佐藤順一、吉田玲子、山田由香、他
沢渡 楓の声:竹達彩奈
塙 かおるの声:阿澄佳奈

あらすじ

高校進学を機に、瀬戸内海に面した広島県竹原市へ引っ越してきた高校1年生の沢渡楓。海と山に囲まれた穏やかなその町は、5年前に亡くなった父が子供の頃に過ごしていた故郷。
父が生きていた頃、よく連れてきてもらったときに遊んでいた塙かおると再会し、その縁から岡崎のりえ、桜田麻音とも友達になることができた楓。
父の形見であるカメラを持ち、大好きになったこの町を、そして出会うことができた素敵な親友たちとの大切な一時を、シャッターを押し写真におさめていく。その写真の中には、楓がふわふわ温かい気持ちで撮ったときにだけ現れる、白く光る不思議な玉が写り込むことも・・・。

主要登場人物

・沢渡 楓
主人公。竹原南高校1年生。あだ名は「ぽって」、「ふうにゃん」。口癖は「〜なので」。横須賀の汐入から広島県の竹原に引っ越してきました。小柄で写真を撮ることが大好きな少女。愛用しているカメラは父の形見である「Rollei 35S」。ほんわか穏やかな性格をし、少しのんびりしたところもあります。

・塙 かおる
楓の幼馴染み。竹原南高校1年生。あだ名は「かおたん」ですが、本人はそう呼ばれることに否定的。ポニーテールが特徴の少女。少し危なっかしい楓を心配しながら見守っています。ポプリ作りを趣味に持っており、少し変わった匂いのするポプリに挑戦しています。

・岡崎 のりえ
竹原南高校1年生。ツインテールがトレードークの常にハイテンションな少女。元々はかおると麻音の友人で、かおるを通して楓と友達になります。スイーツ作りを趣味に持ち、将来はパティシエになるという目標から料理の専門学校に行く予定。楓の弟である香のことが大好き。

・桜田 麻音
竹原南高校1年生。長い黒髪をした大人しく優しい少女。のりえとかおるの友達。楓とは日の丸写真館に飾られていた楓の写真をきっかけに友達になりました。口下手なため、口笛で気持ちを伝えようとしています。自作した朗読劇を披露しています。実家は旅館を経営。

・三谷 かなえ
竹原南高校に通う楓たちの1コ上の先輩。2期『もあぐれっしぶ』から登場。写真コンテストをきっかけに楓のことを知ります。勝手に撮影した楓の写真を応募してしまったことで話しかけ辛くなっていたが、謝罪して打ち解けたことで写真部に入部を決めます。考えすぎて動けなくなるタイプ。愛用のカメラはPENTAX「Q」。

・三次 ちひろ
中学まで一緒に過ごした楓の親友。横須賀汐入在住。今はメールや電話でのやりとりをしています。嬉しくても悲しくても泣いてしまう涙もろい少女です。趣味はオリジナルのぬいぐるみを作ること。「ぷゆすけ」というぬいぐるみがお気に入り。

感想

将来もまだおぼろげな高校に通う少女たちが、なにげない日常の中にある温かな幸せを感じながら、自分の夢、目標を見出し未来へ歩み出す物語。
ほのぼのした少女たちの日常を描いた青春アニメです。2010年冬にOVA全2巻、2011年10からTVアニメ1期『たまゆら〜hitotose〜』、2013年10月には第2期『〜もあぐれっしぶ〜』、そして2015年春から完結編4部作の『たまゆら〜卒業写真〜』が劇場で上映されました。
『ARIA』や『カレイドスター』など、数多くの有名作品に関わってきた佐藤順一さんが監督を務めています。

物語の舞台となるのは瀬戸内海に面した町、広島県竹原市です。実在する地名を使い、風景や町並みも忠実に再現されています。美しい海や山に囲まれ、古く趣きのある建物が軒をつらねているなど、作品の内容にマッチする穏やかな雰囲気ある舞台になってますね。
今でこそ実際に存在する地名を使い、町並みも再現してしまう作品というのは珍しくないと思いますが、最初のOVAが出た頃はまだそれほどこのような作風の作品は多くなかったように思えます。私の記憶違いでしたらすみません。
町並みが再現されていることから実際に訪れると作品の世界観に浸れるため、聖地巡礼をしながらの観光も盛況でしたね。舞台となった竹原市の自治体や商店街も積極的に協力してくれたこともあり、様々なイベントを開くなどして、より広く知られる作品になりました。

基本ストーリーは女子高生たちの日常と成長。全体的に「喜び」「楽しみ」を前面に押し出し、「哀しみ」の要素は含まれつつも、「怒り」はほぼ省いた内容になってますね。穏やかな人たちが暮らすゆったりした時間が流れる町、その中でぽってと友人の少女たちが他愛もない会話を楽しみ、たまに「クスッ」と笑わせてくれるやりとりを繰り広げています。
とても優しげな雰囲気があり、舞台設定により登場人物たちを身近に感じさせつつも、どこか手の届かない夢や理想を見させられている気分にもなりますね。

それらを物足りないと感じる人には退屈になってしまう作品ではありますが、決していつも笑顔で楽しいだけのアニメではありません。登場する女子高生たちはまだ何者でもなく、将来どうなりたいのかもおぼろげな等身大の女の子たちの姿を描いています。
OVAと『hitotose』では高校1年生、『もあぐれっしぶ』では高校2年生、そして『卒業写真』では高校3年生へと、作品ごとに成長する彼女たちは当然これからの進路についても思い悩み、考え、迷います。そこで『私たち展』などを開き、それぞれが持ちうる特技、趣味としていたものなどを展示・発表し、自分自身と向き合い、今の自分たちを見てもらうなかで将来への夢を芽生えさせていきます。
今の時間は決して永遠に続くものではなく、少しずつ変わっていく日常に寂しさや儚さを感じてしんみりつつも、成長し旅立とうとする彼女たちの姿にほっこりと胸が温かくなりますね。

あと、この作品のもう1つのテーマ『写真』。主人公である楓は大好きだった父が亡くなってしまったことでカメラからも離れてしまったんですが、まだ引きずりながらも家族の想いから再び手に取ることになりました。そのカメラと撮影した写真を通して新たな友達とも出会い、様々なことを経験しながら1枚1枚大切な思い出として写真に残していきます。そして大好きだった父の写真、思い出の場所から新たな父を知り、もういないことは悲しいことだけど、その大切な時間を胸に前へと歩み出します。

シリーズ通してほっこりさせてくれる優しさに包ままれた作品だったと思います。OVAから始まり、TVアニメ1期2期へと続き、劇場4部作で見事に締めくくってくれました。派手さはなくとも心地良い雰囲気に浸れる魅力があり、その場所に触れてみたいと思わせてくれましたね。
映像・音楽も素晴らしく、背景の丁寧な描写、やさしさ溢れる音楽はこの世界の温かさを反映しており、尚且つこの作品の魅力をより引き立てる出来栄え。
記憶に、思い出に残る作品になりました。特にちょっと疲れ気味の癒されたい人におすすめします。

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posted by ハネ吉 at 18:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ

2016年12月18日

【紹介した作品の新刊発売情報】ケンガンアシュラ 第18巻 他6作品

2016年12月19日〜12月25日発売予定の新刊。
このブログで紹介した作品や関連作品の新刊情報と、試し読みした作品の感想。



ケンガンアシュラ 第18巻 2016年12月19日発売
プロレスVS殺し屋…命がけの騙し合い対決
トーナメント2回戦 第4仕合!
”獄天使”関林ジュンと“伝説の殺し屋”ムテバ・ギゼンガの対決…!
目つぶし、鼓膜破りと人体破壊(禁じ手)を連発する攻防の果てに、軍配が上がるのは――!!
ミャンマーラウェイの拳闘士“吼える闘魂”鎧塚サーパインVS.暗殺拳・雷心流の使い手“雷神”御雷 零の2回戦 第5仕合から、”美獣”桐生刹那VS.”魔槍”黒木玄斎の2回戦 第6仕合まで収録!!
巻末には、描き下ろしおまけ漫画もあり!!     (Amazonより引用)


ケンガンアシュラの過去記事はこちら


大砲とスタンプ(6) (モーニング KC)

2016年12月22日発売

大砲とスタンプの過去記事はこちら


アシガール 8 (マーガレットコミックス)

2016年12月22日発売

アシガールの過去記事はこちら



銀彩の川 第2巻(完) 2016年12月24日発売

銀彩の川の過去記事はこちら



ACCA13区監察課 第6巻(完) 2016年12月24日発売
組織の路(みち)が決する日、男たちは。
13区に分かれた世界にある、巨大統一組織ACCA。ACCA、ドーワー王家、身近な友人…全ての人間を巻き込むクーデターの決行日が迫る。鍵を握る監察課副課長ジーン・オータスは、彼の周りで起こる異変に、薄く滲み始める陰謀の正体に、気付くことができるのか…。男たちの粋様が、未来を決する最終巻。      (Amazonより引用)


ACCA13区監察課の過去記事はこちら


試し読みをして気になった作品もふたつ紹介します。



ダンベル何キロ持てる? 第01巻
著者:サンドロビッチ・ヤバ子
掲載:裏少年サンデーコミックス
2016年12月19日発売

皇桜女学院に通う17歳の紗倉ひびきは食べ歩きが趣味の女子高生。毎日買い食いばかりで運動らしいことは何もしてこなかったことにより、いつの間にか体重は55キロを超え、少しだけぽっちゃりした体型になっていた。
パンを片手にダイエットを決意したひびきは三日坊主にならないためにジムへ赴くと、そこで同じ学院に通うミス皇桜にも選ばれた奏流院朱美と出会う。朱美もひびき同様ジムを見学するために訪れたようだが、モデル顔負けのスタイルを持つ彼女は鍛え抜かれた肉体に興奮する“筋肉フェチ”だった。
朱美は筋肉に誘われ、ひびきはイケメントレーナーに惹かれ、ボディビルダーやプロ格闘家が通う本格的なジムへの入会を決める。

ダイエットのため、筋肉を鍛えるため、ジムへ通いだした女子高生たちの姿を描いた肉体改造コメディです。
著者の名前に見覚えあるなと思ったら『ケンガンアシュラ』の原案者でした。作画は別の方が担当してますけどヤバ子さんは筋肉好きなんですかね?ケンガンも素晴らしい筋肉祭り漫画ですから。

テーマは「筋トレ」&「ダイエット」。筋骨隆々な男性キャラも登場しますが、本作のメインは女子高生です。私自身も筋トレは毎日の日課になっていることもあり、さらによく食べる女性もよく鍛えてる女性も好みな身としてはどストライクな作品。
筋トレ講座が意外と解りやすく、下手な参考書やネット情報よりもタメになる解りやすい説明でした。そのトレーニング解説でのお色気シーンはここまで露骨だといっそ清清しい。

女の子は可愛く、ギャグとノリのテンポも良いので読みやすいですね。場違いなジムへ入会した黒ギャル風のひびきはボケ&ツッコミ担当、鍛え抜かれた肉体を見て「はぁ、はぁ」言ってる筋肉フェチの朱美がボケ担当。
そもそもちょっとしたダイエット目的の女子高生がガチ過ぎるジムに入会した時点でコメディです。会員はボディビルダーのような肉体を誇る男たちばかりな上、ポージングの名称を連想する言葉を口にしただけで体が反応してしまう爽やかなイケメンマッチョトレーナーがいるジムです。

朱美はとにかく筋肉に目がないらしく、さらに将来有望な人材にも目を輝かせる始末。間食を含み1日6回も食事を摂るひびきを「金の卵」と評し、己が突き進む筋肉道に引きずり込もうとしました。
ひびきもダイエットが目的のはずなのに気づけば片手にはパンを持つなど、本当に痩せる気があるのか甚だ疑問。ダイエットと言いながら、少しの運動だけで安心してすぐ間食する人って結構いますよね。ひびきの場合は既に条件反射のように自然な流れ。ひびきが次第に痩せていくという展開もアリだと思いますが、このままプラマイゼロ状態を続けていくのもそれはそれで面白そうです。

試し読みだけでもかなり面白かったので期待大。

試し読みは裏サンデーさんのサイトで1話、2話、最新話を配信しています。



安達としまむら 第01巻
著者:入間人間 、まに、のん
掲載:ガンガンコミックスONLINE
2016年12月22日発売

高校での授業中、サボろうと選んだ体育館の2階で、安達としまむらは偶然出会った。
それなりに不真面目な2人は高校からの浅い仲。示し合わせるわけでなく、サボるためになんとなく体育館2階へ向かい、そこで2人だけの時間を送る。
最初に出会ったあの時から一緒にいることが多くなり、いつの間にか友達になっていた安達としまむら。お互いのことは知らないことだらけだったけど、2人でひっそり過ごし、たわいのないことを話し、友情というものを育んでいた2人の関係は、少しだけ変わっていく??。

あまり真面目ではないサボり癖のある2人の女子高生が、授業中に体育館2階でのんびり仲良く過ごし、そんな時間を送っている内に少しずつ距離感が変わっていくという話。
入間人間さん原作のライトノベル作品のコミカライズ。ほのぼのした女子校ライフを描いた百合作品です。私は今のところ原作3巻まで読んでます。

コマ割りは4コマ形式で読みやすいですね。作画は原作の印象そのままに、柔らかいタッチでゆったりとした空気感を上手く生み出していると思います。

詳しくはネタバレになるので伏せますが、原作小説は派手さや強い刺激はないものの、独特な雰囲気の中で少しずつ変化していく2人の距離感が実に上手く綴られています。どこまで踏み込んでいいのか、触れてもいいのかなど、相手のことで思い悩むニヤニヤしてしまう心情描写も上手く表現されている作品。百合といってもふんわりしたじゃれ合いのようなやりとりなので、百合作品に馴染みない人でも比較的読みやすいと思います。

その心の変化を漫画にした場合どう表現されるのかは楽しみですね。1話では安達としまむらの体育館での出会いと、相手のことを心の中では気にしながらも問うことはせず、何気ない会話をする2人の日常を描いた話になってます。

試し読みはガンガンONLINEさんのサイトで1話を配信しています。

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2016年12月17日

漫画『ライジングサン』1巻の感想とあらすじ

『ライジングサン』1巻の感想。


ライジングサン
著者:藤原 さとし
掲載:アクションコミックス
1巻発売日:2012年7月28日

胸を熱くさせる夢や目標を持てず日々を退屈に過ごしていた高校3年生の甲斐一気。高校卒業後の仕事は決まっていたものの、このまま進んでいいものかと思い悩み、無茶をしては山に入って気を紛らわせていた。
そんなある日、イッキは山に篭って訓練をしていた陸上自衛官の伊達と出会い、彼の姿と言葉に冷めていた胸が熱く高鳴る鼓動を感じ、自衛隊を志すことを決める。
候補生となったイッキは3ヶ月間「新隊員教育隊」に送り込まれることになり、そこで様々な想いを抱き集まってきた自衛官候補生達と出会い、共に励まし合いながら厳しい地獄の訓練に挑む。

主人公をはじめとした年齢も性別も抱えている事情も異なる自衛官候補生たちが、厳しい訓練に挑む中で、共に協力し絆を深めながら自衛官を目指す友情と成長の物語。
自衛隊を題材とした自衛官候補生たちの訓練生活を描いた漫画です。これまで自衛隊の漫画というのは1度も読んだことがなかったことに思い至り、少し興味を引かれて読んでみました。

私は自衛隊や近代の軍事・兵器については詳しい方ではないのでどこまでリアルなのかは判断し辛いですが、漫画として見る分にはとても面白かったです。航空機なら少しだけ勉強したことありますけどこの作品では関係なさそうですね。
ただ、著者の藤原さとしさんは自衛隊に在籍していた経歴を持ち、現在も予備自衛官として訓練に参加してるとのことなので、それなりにリアル寄りにはなっているのではないかと思われます。

内容は結構王道な青春熱血漫画でした。
主人公のイッキは夢も目標も打ち込めるもの何一つ持っておらず、生き甲斐を見出せないまま漠然と日々を過ごしながらも全力をぶつけられる何かを求めていた子です。最初は気力を欠いている冷めた少年という印象を受けましたが、実際の彼はかなり我の強い熱血漢でした。
入隊してからのイッキはやっと全力で挑める場所を得たことにより、まるで別人のように生き生きとした姿を見せています。まだ候補生の身でありながら、自衛官になるという目標と共に、その中でも通常以上の過酷な訓練課程を乗り越えた精鋭揃いのレンジャーも目指そうとしています。目指すと言ってもレンジャーに関してはまだおぼろげな感じなので、確かな目標になるのは先の話でしょうね。

イッキと同じ班に所属する7人の隊員たちも、まだ全員の事情や目的を見受けられたわけではありませんが、それぞれ異なる想いを胸に抱いて自衛隊の門戸を叩いたようです。ただひとつ、どの候補生たちにも言えることは、ここしかなかったということですね。他に行く場所はない、ここでないとダメ、そういう人たちの集まりです。
イッキのバディとなった来栖は全体的に高い能力を有し、目指すものからしたら何も自衛隊でなくてもいいように思えましたが、彼もまた他の候補生同様何かしらの理由でここに来るしかなかった人物のようです。
バディとなったイッキと来栖の関係はいきなり険悪という、こういった青春作品ではお約束な設定。いがみ合いながらも厳しい訓練を共に乗り越える内に深まる絆、という展開になることは容易に想像できます。ただ、場所や人物、題材が異なれば新鮮味は生まれますし、分かっていてもいざそれを目にすると結局いつも感動してしまう私がいるんですけどね。

実際の自衛隊とは差異があるのかもしれませんが、候補生たちの日常、自衛官になるまでの過程など、これまで知ることのなかった物事を目にできたのも良かったです。
候補生になるにしても簡単な筆記試験と体力測定くらいはあるのかと思ってました。入り口は広くゆるめに作り、途中退場の為の非常口にも鍵は掛かっていませんが、その分出口までは過酷な険しい道のり。災害が起きた時には危険な場所で作業しなければいけないわけですから、救助する相手だけでなく自らの身を守らせるためにも厳しさは必要なんでしょうね。

自衛隊についてのあれこれだけでなく、自衛隊に集まってきた人たちの人間ドラマを見る楽しみもあります。1巻だけだとまだ面白いともつまらないとも言えない内容なので、3巻ぐらいまとめて読んだ方がいいかもしれませんね。私は3巻まで読んでみました。
暑苦しいのも青臭い主人公も受け付けない人は避けるべきですが、逆を言えばそういった熱血漫画が好物の人なら楽しめる内容になってると思います。なかなか面白かったです。


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2016年12月16日

【ケンガンアシュラ】マンガ 感想&あらすじ 拳≠ニ筋肉≠ナ語り合う漢たちの闘う姿を描いた熱き格闘漫画

裏サンデーMangaONE。2012年4月18日より連載中。既刊20巻
作者:サンドロビッチ・ヤバ子



あらすじ

拳願仕合――企業同士が巨額の利益を賭け、互いが雇い入れた闘技者の素手による決闘を行い、勝者がその全てを手にする企業間の代理戦争。

悩み多き冴えない老年サラリーマンの山下一夫。ある日、路地裏でストリートファイトの現場を目撃し、遥かに体格で上回る相手に何もさせず倒してしまった青年・十鬼蛇王馬と出会う。

後日、突然乃木グループの会長に呼び出された山下一夫は拳願仕合の存在を知らされ、そこで代理の選手として雇われていた王馬と再会し、彼の世話係を担当するよう言い渡される。

組まれた3試合全てを勝利で飾った後、次期拳願会長を決する『拳願絶命トーナメント』の開催が決定したことを知り、その戦いに王馬も山下一夫の闘技者として参戦することに・・・。

己が最強であることを証明するため、十鬼蛇王馬は山下一夫を引き連れ、数多の猛者に挑んでいく。

主要登場人物

・十鬼蛇 王馬
主人公。、元乃木グループ闘技者、現山下商事闘技者。通称「阿修羅」。出自や年齢など多くが謎の人物。ワカメヘアーがトレードマークの、古代ギリシャ像のような美しい肉体の持ち主。己が最強であることを疑わず、それを証明するため闘技者となりました。幼い頃に十鬼蛇二虎から「二虎流」の技を伝授されています。野生児さながらの生活を送っていたため、一般的な社会常識は欠如。

・山下 一夫
うだつの上がらない壮年のサラリーマン。56歳。本作の公式ヒロインらしいです。妻は家を出て行き、長男は引きこもり、次男はグレてヤンキーという崩壊しかけていた家族関係。乃木グループ傘下の乃木出版に勤めていたところ、会長直々に王馬の世話係を言い渡されます。トーナメント参加のため、山下商事の社長に就任。強者を見抜く高い観察能力の持ち主。

・乃木 英樹
幅広い業種を手掛けている大企業、乃木グループの会長。61歳。高いカリスマ性を持つ野心家。拳願絶命トーナメントの開催を提唱した人物。自身の闘技者である初見泉など、多くの優秀な闘技者を有しています。発起人ということから、トーナメントで代表闘技者が敗北した場合、グループは即時解散することが決められています。

・秋山 楓
乃木英樹の秘書。抜群のプロポーッションを持つ眼鏡をかけたクールな知的美女。王馬の世話係として右も左も分からない山下一夫のサポート役を務めています。年齢と体重は不明。自分から積極的にはならないものの、彼氏は欲しいようです。

・片原 滅堂
大日本銀行の総裁。拳願会第58代会長。代表闘技者は「滅堂の牙」こと加納アギト。日本の政財界に多大な影響力を持つ人物。齢90を越えているにもかかわらず、仕事でも女性関係でも現役というパラフルすぎる老人。老いた体からは想像できない威圧を放っています。

・加納 アギト
史上最強の拳願仕合闘技者。第5代「滅堂の牙」。157戦無敗という化物じみた記録を持ち、対戦者の多くは再起不能の傷を負っています。相手に合わせた試合運びをし、受けた技を試合中に分析・吸収してしまうなど、停滞することなく常に進化し続ける怪物。武に関すること以外はてんで疎い。



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感想

企業間の代理戦争として用いられてきた拳願試合に、己が最強だと証明するため足を踏み入れた1人の闘技者と、なんか巻き込まれて世話役をすることになった壮年のサラリーマンの、様々な思惑が渦巻く壮絶な戦いの舞台に挑む熱き物語。
格闘技好き、筋肉好き必見の異種格闘技漫画。単行本9巻、10巻ではストリートファイターとのコラボ作品も掲載され、ケンガンキャラvsストリートファイターキャラのドリームバトルも見ることができます。

拳願仕合とは、企業間で利害を巡る対立が発生した場合、その解決手段として互いが雇い入れた闘技者を戦わせ、決闘の勝敗で様々な権利の譲渡先を決める企業の代理戦争。たった1試合だけで数十億、数百億という巨額の金が動く裏企業スポーツで、武器の使用は一切禁止されている完全ステゴロでの決闘。
そして、それを取り仕切っているのが裏格闘技界最大規模を誇る組織、「拳願会」です。その歴史は正徳5年の江戸時代にまで遡り、江戸幕府が滅びて以降も脈々と現代まで継承され続けていました。いくつもの派閥が存在し、闘技者による試合の裏側ではそれぞれの思惑が蠢いており、この拳願会内での権力争いも見所の一つだと思います。

魅力の1つは個性とクセが強すぎるキャラクターですね。薄味要素が全くない濃過ぎるにも程がある人物が次から次へと登場するため、キャラクター数は非常に多いにもかからず、1度でも目にしたら忘れられない奴等の饗宴になってます。
一応本筋ストーリーの主人公は十鬼蛇王馬と山下一夫であることは間違いありませんが、『グラップラー刃牙』の「最大トーナメント」を模した展開になっているため、主人公そっちのけで他闘技者に焦点を当てることの方が多くなってます。王馬ですら勝てそうにない領域に達している闘技者や、個性立ち過ぎてる闘技者も多数登場し、巻数を重ねるごとに主人公の影はどんどん薄くなっていくという展開を見せましたが、どの試合もメイン級の内容の濃さで描かれているため、王馬には悪いですけど全く気になりませんでした。まあ、その王馬も2回戦で輝きを取り戻せたので、きっと本人もホッとしていることでしょう。
個人的に取分け好きな闘技者は、純粋な強さを見せる「“猛虎”若槻武士」と、戦う姿と覚悟に感動させられた「“大物喰い”金田末吉」ですね。女性キャラでは秋山楓さんに惚れました。

どの試合も目が離せない面白さがあります。プロレス、ボクシング、相撲、作者の創作した格闘技や流派、さらに傭兵や暗殺者、はては医者や元十種競技者まで登場するまさに異種格闘技戦の様相。
奇妙な技を駆使した戦いもありますが、基本は磨き上げ鍛え抜いてきた肉体と技によるガチンコの殴り合い。死人が続出しないことが不思議なくらいまともじゃない攻防が繰り広げられ、意地も曲げないことからどちらかが完全に倒れ伏すまで終わらないといういかれ具合。馬鹿げてる、でもそれが熱い。
その迫力を支えているは作者の高い画力。筋肉一つとってもどこに力を込め、衝撃がどう伝わっているのかがよく分かります。この作者さんの筋肉描写好きです。大きく膨らんだ筋肉なのにゴツゴツとした印象はなく、ムチっとした柔らかさとしなやかな動きを見せ、より躍動感溢れる描写を生んでいます。筋肉祭り最高です。

最近の格闘マンガの中では個人的にピカイチの面白さを誇る作品になってます。
難しいことも複雑なことも何もなく、漢たちの拳で語る姿、壮絶な生き様や死に様を見る漫画です。物語の展開はシンプルなので深く考える必要のなく楽しめる読みやすさがあり、登場人物は強さや勝利を求める背景を描かれているので魅力に磨きが掛かり、高い画力が生む迫力満点なバトル描写は目が話せない面白さがあります。
あと、登場人物たちの普段の様子や、男女逆転した世界、他作品とのコラボを描いてる巻末のおまけもパラエティに富んでいて面白かったですね。
格闘技好き、迫力あるバトルが好き、なにより筋肉が大好きな人ならきっと楽しめる作品だと思いますので、よければ読んでみてください。自信を持っておすすめさせていただきます。



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posted by ハネ吉 at 18:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | 格闘

2016年12月15日

漫画『贄姫と獣の王』1巻の感想とあらすじ

『贄姫と獣の王』1巻の感想。


贄姫と獣の王
著者:友藤結
掲載:花とゆめCOMICS
1巻発売日:2016年5月20日

瘴気漂う禁忌の世界。そこには人間を喰らう異形の眷属である魔族たちの国があり、先の大戦の折に人間と和睦を交わしたものの、異を唱える者達によって未だ人間と魔族の間には小競り合いが起こっていた。そして、ここにはそれら異形の存在を恐怖で統べる1人の王がいる。
人間は魔族を恐れ、忌み嫌いながらも、対等ではないことを示すために停戦の条件とされた生贄を差し出していた。そんな供物として捧げられることになった99人目にあたる人間の少女・サリフィ。王を前にしても怯える素振りは一切見せず、淡々とした口調で「私はここであなたに食べられておしまい・・・それでいいの」と告げる。
いよいよ生贄を喰らう供儀が執り行われる天啓の夜が訪れるも、ひょんなことからサリフィは王の秘密を知ったことで・・・。

異形の魔族たちを統べる名も無き王と、生贄として王に捧げられた少女、運命を受け入れていた少女が王の孤独な心に寄り添い絆深める物語。
既に1つのジャンルと言っても差し支えないほど最近増加中の、人外×少女の交流を描いたファンタジー作品。花とゆめに連載されている少女マンガということからお分かりの通り、本作は恋愛ストーリーになってます。

人間と魔族が存在する世界が舞台。魔族はかつて人間を喰らっていたことから恐れられ、近くに接する人間の国とは和睦後も小競り合いが続いているようです。
人間は魔族を忌み嫌い恐れ、魔族は人間のことを下等な者として蔑んで見ています。魔族は人間よりも優れ、人間は魔族よりも劣っている存在だということも示すため、終戦の条件にもされていたことから人間は生贄の少女をこれまで定期的に差し出していました。
そして、99人目として王に捧げられた少女がサリフィは・・・という感じの世界観。

あまり斬新さは無く、この手の作品では王道の内容をしてますけどそこが良いとも言えます。
獅子の顔、大きな角、鋭い牙を持つ異形の者たちを統べる魔王。片や生贄として捧げられた平凡な少女。しかし、その少女は誰もが恐れおののく魔王を前にしても怯えることはなく、かしずく事もせず、興味を持って距離を詰めてくるというお約束とも言える設定と展開。
強さを持って多くの者たちを統べるが故に孤独の中にいた魔王は、その壁をなんなく突き破って寄り添う少女に心を許していきます。

サリフィは大人しい子かと思いきや、意外と天真爛漫でフリーダムな性格をしていました。厳つい魔王の脅しに対しても脅えずに肉球ぷにぷにしたりとあまり物怖じすることもなく、いつわりのない態度と言葉で接する子供らしい無邪気さもある素直な子です。
ただ、親だと思っていた人達はサリフィに愛情は抱いてなく、実の娘が生贄に選ばれることを回避すため、身代わりとしてサリフィを育てていたという辛すぎる経緯があります。それゆえか、明るく笑っていてもどこか自分の運命を諦めてしまっているように見えます。冷たい瞳を向ける人達のいる家に帰されるよりも王の糧になることを望んでいました。

王は威厳に満ちた姿と魔族たちを統べるにふさわしい強さを持ちますが、彼は弱点とも言える秘密を抱えています。詳しくは避けますけどここの設定は賛否分かれそうです。そして、秘密を知ったサリフィの優しさに癒された王は彼女を自分の妃として迎え入れると宣言するんですが・・・反発必至に決まってますね。
それからは、妃として受け入れられたことで生じる面倒事や、瘴気の中にいることによる身体的な問題、人間であることがネックとなり様々な問題に直面していくことになります。
あと、ずっと名前のなかった王はサリフィから「レオンハート」という名前を付けて貰いました。

痛みと孤独を知り、運命を受け入れている2人が寄り添い、互いを癒しながら愛の絆を深めていくというとにかく綺麗な話。斬新さなんてほぼ皆無な展開が続いていくものの、王道ゆえの安定感はあり、なにより2人の作り出す雰囲気には引き込まれる魅力があったと思います。
雷を怖がっているサリフィに、レオがもふもふな尻尾で安心させている光景は微笑ましかったです。本当にこの2人のお互いを必要として寄り添う様子は尊く見え、見守りながらニヤニヤと顔が緩んでしまいましたね。
異種間ファンタジーロマンス、最高に良かったです。



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ハネ吉
とにかく漫画が大好きです。愛してるといっても過言ではありません。どんなジャンルにも手を出しますね。正直、文章力にはあまり自信はありませんが、なるべくうまく伝えられるようにがんばります。ちょっとだけでも読んでもらえたらうれしいです。 ちなみに、甘い物とネコも大好きです。
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