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2016年10月15日

漫画『恋するヤンキーガール』1巻の感想とあらすじ

『恋するヤンキーガール』1巻の感想。


恋するヤンキーガール
著者:おりはら さちこ
掲載:アクションコミックス
1巻発売日:2016年6月28日

ヤンキー風少女の須藤アヤメに、突然絡まれてしまった少年・風間ナギ(14)。小心者のナギは自分がヤンキーに絡まれていると思い、「ちょっと・・・付き合えや」という誘いに「は・・・、はひ・・・」と答えてしまった。だが、この一連のやりとりは別に絡まれていたわけではなく、実はアヤメ一世一代の愛の告白だった。
お互いの勘違いから始まってしまった恋人関係。ナギは取り返しがつかなくなる前になんとか誤解を解こうとするも、小心者のためなかなか言い出せず、ズルズル関係は続いていくことに・・・。しかし、付き合うなかでアヤメの様々な表情をみていくうちに、ナギの気持ちにも少しずつ変化が現れ出す。

小心者の少年とヤンキー風少女の、勘違いから始まった2人の恋人関係を描いたラブコメディ。中学生の純情な恋愛模様に軽いギャグを交えて展開されていく作品。ドタバタ4コマ漫画です。
作者は『同棲終了日記〜10年同棲した初彼に34歳でフラれました〜』という作品で自身の体験を赤裸々に描いた‟おりはらさちこ”さんです。

ヤンキーガールというより、ヤンキーに見られがちなガールですね。言葉遣いと行動、鋭い眼光に加え80年代くらいに存在したスケバンのような格好。それらのことからアヤメやその友人たちは学校で不良・ヤンキーとして認識されています。ですが、本人たちは自分たちを不良だとは全く思っていません。そう指摘されて本人たちは普通に驚いてましたからね。たしかに、学校へもサボらず毎日まじめに通って授業を受け、ヤンキーのように見える格好にもそれぞれちゃんとした(?)理由があってのことでした。

ヒロインのアヤメは一途で純情過ぎる女の子。ナギはすっかり忘れていたようですけど、同じ幼稚園に通っていた間柄。その当時のとある出来事がきっかけでナギに恋をし、その想いを中学生になった現在まで抱き続けるという超純情娘でした。あまりにも強いナギへの想いはかなり暴走しがちで、傍目からは不良が絡んでいるように見える強引さも、彼女の恥ずかしさの裏がえしからくる行動のようです。義理堅く友達思いの優しい子なので、仲間から強く慕われていることにも納得。
スケバンのような制服姿とは違って私服はかわいい乙女チックなものを好むようですが、センス皆無なのでダサい・・・。そこはアヤメらしくて可愛いらしいところでもあるんですけどね。

周囲から取り巻きに見られているアヤメの友人たちも個性的で面白い子たちばかり。内2人は明らかにヒロインよりも可愛い容貌をし、残る1人もアヤメとどっこいどっこいといった感じでしたね。どの娘も皆アヤメに惚れ込んでいるので、彼女たちからアヤメの人間性の良さを伺うことができました。

このようなアヤメや友人たちに振り回されっぱなしの気弱なナギが、付き合っていくうちに抱いていた彼女の印象とは違う優しさ、可愛さ、あと不器用さにふれ、次第に惹かれていくというストーリー展開をしていきます。

ヒロインの可愛いさ、特に内面から溢れてくる魅力を強く感じさせてくれる作品でした。
見た目は不良に見えるけど実は不良ではないアヤメ。そんな彼女に振り回されながらも彼女の魅力に少しずつ気づいていくナギ。そんな2人を温かく、時には厳しく見守っている友人たち。メインだけでなくサブの登場キャラにも焦点を当て、それぞれの魅力も表現しながら、結局はアヤメ可愛いに行きつく内容。
ギャグのノリでテンポよく話は進み、読みやすい4コマ形式で面白かったです。個人的にはアヤメだけでなくナデシコも好きなので、今後彼女にもっとスポットを当ててほしいですね。


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2016年10月14日

【花もて語れ】マンガ 感想&あらすじ 朗読という珍しい世界に足を踏み入れた女性の青春漫画

月刊!スピリッツ→ビッグコミックスピリッツ。2010年6月号から2014年35号まで連載中。全13巻
作画:片山ユキヲ
原案・協力:東百道
他作品:ふろがーる!



あらすじ・概要

両親を事故で亡くし伯母に預けられた小学1年生の佐倉ハナは、その悲しみから引っ込み思案で口下手になってしまい、学校では友達が出来ず孤独な日々を送っていた。そんなハナが好きなことは空想。空を漂う雲のかたちから様々なものを想像し、そこから自分だけの物語を作り出す。あるとき、新しく赴任してきた教育実習生の折口柊二に出会あったハルは『朗読』を知る。学芸会のナレーションの練習に付き合った折口はハルから朗読の才能を見出し、彼のアドバイスもあって大成功を納めた。
それから15年の時が過ぎ、22歳になったハルは上京し社会人になり、そこで再び朗読に出会うことになる。


主要登場人物

・佐倉ハナ
主人公。冒頭では小学1年生の7歳、現在は22歳のムーンリバーコーヒーに入社した新入社員。引っ込み思案、口下手、不器用な女性。想像力は豊かで、集中力も高い。上京先でしばらく離れていた朗読に再び出会い、藤色きなりが主催する朗読教室に通うことになります。

・佐左木 満里子
26歳の女性。ハナが勤務する会社の取引先大手レストランレッドベリーの社長令嬢。高校2年のときに妹を亡くしています。その時のことが原因で後々トラウマとなり、しばらくひきこもることになります。ハナとの出会いをきっかけに外に出るようになり、親友関係にもなります。

・藤色きなり
プロの朗読家。その傍ら、ハナが通うことになる朗読教室を主宰し講師をしています。ハナの才能を見抜き、彼女と後に生徒になる満里子に朗読の指導をします。折口柊二は父である朗読の師から共に学んだ兄弟子、妹弟子の関係。

・折口 柊二
ハナが小学生のときに教育実習生として赴任してきた人物。一番最初にハナから朗読の才能を見出しました。小説家を目指していたが挫折し、その後ラジオの制作会社でディレクターになります。大きな朗読会の演出も務めています。



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感想

小学生のとき知った朗読に、上京して新社会人となった主人公が朗読教室を見つけたことで再び出会い、そこで様々なことを学びながら徐々に朗読の魅力に目覚めていく物語。朗読という稀有な題材を扱っている漫画です。
読書は好きだけど朗読には全く興味なかったこと、地味そう、眠くなりそう、なんて思っていたことから存在は知っていても長らくスルーしていました。ただ、評判良かったのでためしに1冊だけ読んでみたら、あっさり引き込まれてしまいました。一字一句読み逃せない「読ませる」漫画でしたね。あと、意外に熱い。

あくまで朗読素人目線から見て、朗読をするにあたっての大切なノウハウが細かく語られていたと思います。

作中で感心させられたものをいくつかあげると、例えば朗読の基本になる「視点の転換」。時には物語の外から、時には物語りの中から、作者がどの立場で、どの人物で、どの高さから見て感じたことを語っているのかを把握すること。国語の授業で「作者の気持ちになって」とか言われてもピンと来てなかったんですけど、どこに立っているのかを想像するとわかりやすくなるかもしれませんね。
そしてイメージの力です。朗読は「イメージに始まり、イメージに終わる」。読み手はイメージできなければ声に出せない、そのために繰り返し読むことで正確なイメージを構築する必要があります。だからこそ、黙読以上に内容を聴き手に伝えることができる、というものです。なるほど、と思わせてくれましたね。
ただ、この「イメージに始まり、イメージに終わる」というのは聴き手側にはズバリ当てはまるとは思いますが、読み手はかならずも当てはまらないのではと思いましたね。声を出して言葉にすることでイメージを生み出し膨らませられる人もいますから。

あと、この作品読む前から持ってた私の単純な疑問、「何でわざわざ声に出して読む必要があるのか?」についても、メインキャラが同様の疑問を持っていたことから、そのキャラを通して知ることができたのはよかったですね。

予想に反して熱い漫画なんですよね。漫画なので音声がないにもかかわらず、「癒し系熱血朗読マンガ」と謳っていたように詠み手のほとばしる感情が溢れています。それを聴いた聴衆のリアクションからも強い感動や衝撃を感じられ、胸を熱くさせながら読んでいました。地味なのは主人公の見た目だけですね。かわいいですけど。

自分の中にある想いやイメージを他人に伝えることの喜び、楽しさは朗読をする登場人物から強く伝わってきました。特にハナですね。人見知りで口下手な彼女なので、上手く人と話せないことから友達もできず、仕事にも支障をきたしてししまうことも。そんな彼女は朗読になるとハキハキと感情を乗せて物語を詠むことができます。朗読教室で学んだ様々な手法を生かして詠み、それが聴衆に伝わったときのハナの喜びは強く感じられ、当人でない私も嬉しい気持ちにさせてもらえましたね。口下手という設定があるからこそ、そのことで苦悩してきた過去があるからこそ、達成できたときの喜びや楽しさは一層際立っていました。

読後感が爽やかな作品でした。登場人物1人1人のバックボーンは比較的重たい印象だったんですけど、朗読を通じて物語と自分の体験を照らし合わせ、そこから今まで気づかなかったことに気づくことができた人達の救われた表情、見ていて心地いい気分にさせてもらえました。
他にはない朗読という珍しい世界を優しく教えてくれる漫画。キャラも個性的で、説明も分かりやすく、伝えることの喜びを感じることもできます。地味という印象はあるでしょうが、ためしにちょっとだけでも読んでみてください。



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2016年10月13日

漫画『ごほうびごはん』1巻の感想とあらすじ

『ごほうびごはん』1巻の感想。


ごほうびごはん
著者:こもとも子
掲載:芳文社コミックス
1巻発売日:2015年2月16日

長野から上京してきた社会人1年目のOL・池田咲子には、週に1度だけの楽しみがある。それは、1週間仕事をがんばった自分をねぎらうため、好きなものをとことん食べる“ごほうびご飯”。
財布に余裕があるときは思い切って豪華に、そうでないときは少し抑え目で、食べたいものを楽しんで食べる咲子。1人で料理を堪能するだけではなく、同僚や身内と一緒にその美味しさを共有したりと、仕事でくたくたな身体もそのひとときだけは至福の時間。
今宵もごほうびを探し求める咲子。その食卓をちょっとのぞいてみてください。

地方から上京したきた新人社会人の女性が、1週間慣れない仕事に励んだ自分に対して、好きなものを思うままに食べる「ごほうびごはん」でねぎらうグルメ漫画。
私はOLではないですけど気持ちはすごい分かります。仕事が大変であっても、この後にはごほうびが待ってると考えるだけでやる気が沸いてくるものです。それが週末ならなおのこと。毎日贅沢できるわけではありませんが、1週間に1度くらいは財布の紐を緩めても罰は当たらないでしょう。あと、コンビニスイーツ買うなんていうプチご褒美とかはよくありますね。

基本は1話完結型の漫画。だいたい1話あたり10ページくらなので、ちょっとした合間に読むのに適している量だと思います。
咲子は1人で料理を楽しむこともあれば、同僚や上司、家族や友人とも一緒に食事を楽しむエピソードもあります。大きな波もなければ特に捻りもない内容ですが、心にしみる良い話もあるので、まったりしながら読めますね。
あと、咲子の手料理レシピも載せられていまして、半熟煮たまごなどの誰でも簡単に作れる料理が多いのでチャレンジしてみるのもひとつの楽しみ方だと思います。私は中でもローストビーフが意外と簡単そうだったので作ってみたくなりました。あと、映画『カリオストロ』のワンシーンで登場した、ルパンと次元がくるくる取り合って食べてたミートボールスパゲティまで再現されています。あの映画好きな人にとっては憧れの一品でしょうね。

全体的には美味しそうに見える料理が多いのですが、正直言いましてあまり美味しそうには見えない料理もいくつかありました。
特にカレーと海老が食べたいという理由で、お店に入れなかったから自分で作った「伊勢えびカレー」。数ある海老の中から伊勢えびを選んだことにも驚きましたが、手料理なので仕方ないのかもしれませんけど少し見栄えが悪いように感じました。
とはいえ、多くの料理は美味しそうなので、見てると胃袋がちょっと大変なことに。画力はそれほど高いとは言えないレベルですが、むしろこのぐらいの方がほのぼの感が出ているので作品内容にはマッチしていたと思います。美味しそうな料理を見て楽しむというより、どちらかと言うと美味しそうに料理を食べてる人の表情や仕草を見て楽しむ作品ですね。

なんといっても咲子が可愛くて魅力的。普段から可愛いことには変わりないのですが、幸せそうな表情で料理をほおばっている姿は一層可愛さを増し、さらにはその様子を見てるとほっこりさせてもらえます。彼女の食べることが好きという気持ちがとても伝わってきました。
咲子の心象イメージが食事シーンで描かれ、その中に出てくるかわいいコスプレ姿もいろいろなバリエーションあって良かったです。
美味しそうにご飯を食べる女性に弱い自分としては、彼女の食べてるシーンだけでも心は満腹になりそう。お腹は満足どころか悲鳴をあげてますけどね。

1話完結の読みやすい構成、愛着が湧く可愛い絵柄で描かれたキャラクター、実用的なレシピなど、とても楽しませてもらえました。純粋に食べることを楽しむ咲子の姿には、見てるとこちらまでほっこり幸せな気持ちにさせてもらえます。表紙の咲子さんの表情からして幸せオーラが溢れていますね。2巻以降もゆっくり読んでいこうと思います。


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2016年10月12日

【CLAYMORE(クレイモア)】マンガ 感想&あらすじ 美しい戦士たちの凄惨な戦いを描いたダークファンタジー

月刊少年ジャンプ→ジャンプスクエア。2001年7月号から2014年11月号まで連載中。全27巻
著者:八木教広
他作品:エンジェル伝説



あらすじ・概要

人間を捕食する妖魔が蔓延る世界。妖魔は喰らった人間の姿に擬態し、隣人として、友人として、家族として、村や街に紛れ込み人を襲い殺して内臓を喰らう。人々はそんな妖魔の存在に常に怯えながら暮らしていた。だが、そんな妖魔を狩る者達がいる。背に大剣を背負い、銀色の瞳をした、女ばかりで構成された戦士達の組織「クレイモア」。妖魔を狩るため、体内に妖魔の血肉を取り込んだ半人半妖の戦士たちは、各地に散らばり依頼の下妖魔を狩り、「銀眼の魔女」と恐れられながらも人々を守っていた。
妖魔の被害が相次いでいたとある村に住む少年・ラキは、村長が依頼し訪れてきた1人の女戦士・クレアと出会う。

主要登場人物

・クレア
主人公。47名からなる戦士の中でNo.47という最下位に位置する戦士。妖魔の血肉を取り込んだ他のクレイモアとは違い、全戦士の中で唯一戦士の血肉を取り込んだ「特殊体」。身体能力は劣るものの、妖気感知能力は高い。無口で表面上は冷静だが、心の内では熱い感情が渦巻いています。

・テレサ
通称「微笑のテレサ」。歴代最強と謳われたかつてのNo.1。あらゆる能力に特化しており、中でも妖気感知能力は極めて高い。妖魔に連れ回されていた幼いクレアを助けたことをきっかけに、彼女に懐かれるようになり、テレサ自身もクレアと共に生きて生きたいと思うように。覚醒者になったプリシラによって命を落とします。

・ラキ
人間の少年。兄に化けていた妖魔から救われたことで、クレアと共に旅をすることになります。助けられたこと、元々の優しい性格から、クレイモアであるクレアを慕い、恋心を抱くようにもなっていきます。料理が得意。

・ミリア
通称「幻影のミリア」。組織のNo.6。責任感が非常に強いリーダータイプ。クレアにとって良き姉のような存在。瞬間的な妖力の急上昇によって、高速移動を発揮し残像を生んで敵を惑わせながら戦います。

・プリシラ
クレアの復讐相手。テレサがNo1だった世代のNo.2。短期間でNo.2にまで昇り詰めた天才。逃亡したテレサに挑むも叩き伏せられ、激昂したことで妖力解放の限度を見誤り、半人半妖が妖魔化した存在である覚醒者と成り果ててしまいます。油断していたテレサを斬首し、他のクレイモアの切り伏せ北へ向かいました。



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感想

人を喰らう魔物「妖魔」と、妖魔を狩る女戦士「クレイモア」が存在する世界。命を救われ絆を深めたテレサを殺めた覚醒者・プリシラへの復讐のため、テレサの血肉を取り込むことでクレイモアとなったクレアの戦いの日々を描いた物語。クセのある美術的な絵と独特な世界観、多様なキャラによる凄惨で過酷なストーリーで描かれたダークファンタジー作品です。2007年にはアニメ化もされました。アニメと漫画のラストは完全に異なっていましたね。

話が進むにつれて広がっていく独特な世界観が素晴らしい。人を喰らい、喰らった者の姿に擬態できる妖魔が人々の暮らしを脅かしており、それに対抗するため生み出された存在が、妖魔の血肉を体に取り込んだ半人半妖の女戦士「クレイモア」です。全部で47名の正式な戦士で構成され、番号がそのまま強さの序列を示しています。
前述で書いた「覚醒者」というのは、妖力開放の限度を超えた戦士たちの妖魔化した姿です。戦闘力は戦士時代の実力・潜在能力を反映していて、力は普通の妖魔を超越しています。
世界の全貌を書いちゃうとネタバレすぎるので省きますけど、かなり練られた世界観でしたね。凄惨で混沌としたダークな雰囲気が魅力的です。厳しい世界だからこそ、強さや美しさがより映えて見えます。

ストーリーは結構辛い話、というよりエグい話かな、そういう傾向の話が多かったですね。村や街を妖魔から救っているにもかかわらず、人々から忌み嫌われているのは辛い。未知なるもの、自分たちとは違うもの、半分は自分たちを脅かしている存在であることからして、恐怖を抱くのは仕方ないところはあるんですけどね。
もう1つは前述にも書きました覚醒者が元戦士というわけなので、それを討伐するのはかつて共に戦った仲間や友人なんですよね。本人も知った上での討伐戦だったり、討伐した後にそれが苦難を共に乗り越えた友人だということを知ったりと、読んでて辛くなることも多く、彼女たちに救いがあることを強く願うばかりでした。
エグいと言ったら彼女たち戦士を作っている組織です。モルモットでも扱っているかのような感覚をしているので、彼女たちを人としては全く見てません。戦士たちに救いと温かな未来を願う一方、ありとあらゆる苦痛と絶望を奴等に与えて欲しいと望んでいました。

美しく強い戦士たちに見惚れてしまいますね。たぶん人気高いのは美しさだけでなく、強さも規格外だったテレサかな?幼いクレアとテレサの過去話は評価高いですし、この辺も起因していると思います。孤高だった存在が幼いクレアに触れ愛情を抱くようになっていく様は、この作品では稀なほっこりさせてもらえるエピソードなので私も大好きです。それ故にその後の展開は辛すぎました。まあ感動も待ってますけど。あと、最後まで彼女の強さの底は見えませんでしたね。彼女を育てた組織ですら把握できていなかったようですし。全てにおいて規格外。
私もテレサやクレア好きなんですけど、あえてそれ以外の人物で誰か1人をあげるとしたら、ガラテア姉さんですね。「神眼のガラテア」の通り名を持つ妖気感知能力に優れた人物です。美しさもさることながら、強くてかっこ良く、多くの物事が見えすぎるせいか、周りとはどこかかけ離れている存在でした。子供たちに慕われてる姿を見ると、良きお姉さん、良きお母さんにもなれそうです。魅力的な人たちばかりですけど、個人的には彼女が1番好きですね。

覚醒者の覚醒した姿も書き分けられていて、様々な特徴から戦士時代がどんなタイプの戦士だったかも伺えて楽しませてもらえました。そんな覚醒者との戦闘は緊迫感あって良かったですね。以前は手も足もでなかった存在に対し、成長し力をつけ、心を預けられる仲間と共闘し立ち向かう戦闘シーンは熱くさせられることもありました。

どこかの書店で適当に選んで買った1冊だったんですけど、予想以上に面白くハマってしまった作品でした。ストーリーは重厚ながらも分かりやすくテンポも良い。序所に明かされていく世界の在りよう、戦士たちの存在理由、迫力ある戦闘シーン、見応え十分でした。最終巻は特に感動でき何度読み返したか分かりませんね。
過酷な世界で凄惨な戦いを強いられながら生きるクレアたち女戦士たちの生き様を描いたダークファンタジー、よければ読んでみてください。



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2016年10月11日

漫画『スズキさんはただ静かに暮らしたい』1巻の感想とあらすじ

『スズキさんはただ静かに暮らしたい』1巻の感想。


スズキさんはただ静かに暮らしたい
著者:佐藤洋寿
掲載:ゼノンコミックス
1巻発売日:2015年4月20日

ある事件を目撃してしまったことが原因で、世間から隠れるように母親と2人ひっそりと暮らしていた少年の仁輔。家に帰ってきても誰もいなく、苦労の多い生活を強いられていても、自分のために一生懸命働いてくれる母・仁美と一緒に暮らせてることに感謝していた。だが、仁輔の誕生日、ついに居場所を突き止められてしまい仁美は殺されてしまった。仁輔も殺されそうになったその時、彼を助けてくれたのはお隣に住んでいたスズキさんだった。1人生き残った仁輔、そんな彼を助けたスズキさん、この2人の疑似家族として追ってから逃げる生活が始まる。

両親を殺されてしまった少年の仁輔、そんな彼をたまたまお隣に住んでいた女殺し屋のスズキさんが助け、追っ手から逃れるために家族ごっこしながら逃亡生活を送る話。『レオン』というジャン・レノ主演映画の殺し屋と子供の性別を逆転させたような設定です。もちろん内容は異なります。サスペンスであり、2人が絆を深めていくハートフルな話でもあります。

衝撃の1話を見た後に予想したのは血みどろの逃走劇だったんですが、意外と穏やかに話は進んでいきましたね。たぶんスズキさんのキャラがそう見せてるんだと思います。頼りになるかっこいいツンデレさん。子供に不慣れでぎこちないスズキさんはちょっと可愛いです。
最初はさっさと仁輔を厄介払いしようとしていたスズキさんなんですが、警察に預けることが不可能になってしまったことで一緒に逃げることになり、その過程で仁輔とふれ合っていく内に少しずつうちとけていき人の温もりを感じるようになります。

仁輔とスズキさんはお互いの第一印象は最悪だったんですよね。仁輔は深夜に仕事から帰ってくる仁美を寝ないで待っています。お母さんとふれあえる大切な時間なんですけど、なにぶん深夜、しかもボロアパートなので隣に住むスズキさんには迷惑でしかないため怒鳴り込んできます。大切な時間を奪われた仁輔は睨み付け、そんな彼を可愛げないガキと吐き捨てるスズキさんでした。
でも、母の死をじわじわと実感して悲しみが溢れた仁輔がすがり抱きつけるのは、今はもう助けてくれたスズキさんだけなんですよね。消してしまおうかとも考えていた殺し屋のスズキさんも、そんな仁輔の姿と「ママ」という言葉にあっさり堕ちます。

重く暗い話のはずなんですけど、うちとけていく2人を見てると温かい気持ちになります。手間取りながらも料理するスズキさん、それを食べた仁輔の反応に対するリアクションは微笑ましかったですね。「スズキさんはただ静かに暮らしたい」というタイトル、これは事件に巻き込まれてしまったことから来るスズキさんの悲嘆が込めらていると思っていました。でも、スズキさんの変わりようからすると、仁輔と2人で静かに暮らしていきたい、壊されたくないという思いを反映させたタイトルなんじゃないかと思います。

面白いです。続きが気になります。
「家族」を強く意識させられる温かい話、でもその裏では執拗に痕跡を辿り迫りくる追っ手。
「レオン」のような最後は見たくないですけど、どうなるでしょう・・・。温もりを知り優しくなっていく反面、非情になりきれず、殺し屋としては弱くなっていくスズキさん。仁輔だって両親を殺したやつらへの恨みはこの先当然大きくなっていくでしょうしね。
この2人の逃亡の先には何が待っているのか、怖くもありますが、続き読んでみようと思います。


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プロフィール
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ハネ吉
とにかく漫画が大好きです。愛してるといっても過言ではありません。どんなジャンルにも手を出しますね。正直、文章力にはあまり自信はありませんが、なるべくうまく伝えられるようにがんばります。ちょっとだけでも読んでもらえたらうれしいです。 ちなみに、甘い物とネコも大好きです。
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