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2016年09月25日

【紹介した作品の新刊発売情報】3月のライオン 第12巻 他3作品

2016年9月26日〜10月2日発売予定の新刊。
このブログで紹介した作品や関連作品の新刊情報と、試し読みした作品の感想。


3月のライオン 第12巻 2016年9月29日発売
藤本雷堂対土橋健司、桐山零対滑川臨也の対局は激戦を極めて…!? あかり、ひなた、島田、二海堂、林田先生も活躍の最新刊!!     (白泉社より引用)


3月のライオン 西尾維新コラボ小説付き特装版 12 (ヤングアニマルコミックス)
西尾維新書きおろし!羽海野チカ装画!3月のライオンと〈物語〉シリーズのコラボレーション小説「月物語 第交話つばさライオン」付き特装版!     (白泉社より引用)


3月ライオンの過去記事はこちら



3月のライオン昭和異聞 灼熱の時代 第3巻 2016年9月29日発売
「3月のライオン」神宮寺会長の青春の日々を描く、唯一のスピンオフ!神宮寺の修行時代を知る、兄弟子・山南が登場。将棋以外でも才覚を見せる山南だが、根底には神宮寺との関係があり…!?様々な想い渦巻く第3巻!!     (白泉社より引用)




試し読みをして気になった作品もふたつ紹介します。



AGHARTA -アガルタ- 【完全版】 第01巻、第02巻
著者:松本 嵩春
掲載:コミックガム
2016年9月26日発売

かつて水の星と呼ばれた惑星は、3度に渡る大天災により水は枯れ、大地は砂に覆われ、世界は荒廃し続けていった。とある町の犯罪組織に属している少年のジュジュは、先輩で相棒のコーリィと共に、至高の島(ハイヤーグランド)というこの世界では珍しい緑が茂る島へと侵入する。ジュジュはコーリィと離れ離れになり島で迷っているとどこからか水の音が聞こえ、誘われるままにその場所へ向うと、そこで鎖に繋がれたひとりの美しい少女と出会う。「僕はジュジュ・・・、ジュジュ=メイヤー。――君は?」
大天災により大地は隆起し世界は砂に覆われ、緑は僅かになり水が希少になっている世界が舞台の話です。私はこの作品知らなかったんですけど、連載されていたのは1997年なのでもう20年近く前の作品なんですが、休載が続いていたため長いこと完結されずにいた作品です。このたび装いを新たに未収録の完結編を収録して発売されるようです。
世界観は荒廃した埃っぽい雰囲気がよく出ていて、人の醜さも色濃く描かれてましたが、それらのおかげで希少な緑や水、それから人の強さや美しさが一層際立ってたと思います。主人公は少年のジュジュ?という犯罪組織の下っ端のようですけど悪者っていう感じはなく、生きるためにしかたなくといった感じですね。試し読みのラストに出ていた鎖に繋がれた美しい少女がこの作品のキーマンになるんだと思いますけど、こっちが主人公だったりするのかな?試し読みではこの2人が出会ったところで終わっていたので、当然わからないことだらけですけど絵はきれいですし、引き込まれる世界観もあって面白くなりそうではあります。
試し読みはコミックガムさんのサイトで1話を配信しています。



上野さんは不器用 第01巻
著者:tugeneko
掲載:ヤングアニマルコミックス
2016年9月29日発売

中学校の科学部に所属するマッドではない天才発明家の上野さんは、同部員の田中くんと山下さんと一緒に実験に勤しんでいた。へんてこな実験ばかりを繰り返す上野さんは、部員の田中くんに片想い中。普段は小さいなりをしていながらでっかい態度をしているが、こと恋愛ごとになると弱気で恥ずかしがり屋になってしまい、素直に「好き」という想いを伝えられずにいる。実験と銘打って気を引こうとしているようだけど、不器用すぎて全くうまくいかない上野さんだった。
態度は強気だけど恋愛には弱気になってしまう不器用な上野さんと、部員の田中くんたちによるサイエンスラブコメディです。上野さんが田中くんのことを好きなのはすぐ分かるので応援してあげたくはなるんだけど、彼女の愛情表現はちょっとあさっての方向にいっちゃってる気がしてならないです。というかもう変態と言われても仕方ないようなことしてますし。でもなぜだろうか、だんだん変態な実験に疑問をもってる田中くんの反応の方が変なんじゃないかと思わされてる自分がいました。
まあでも、田中くん自身もちょっと変人なんじゃないかと思います。あまりにも鈍感すぎますし、正直すぎるところもありますし、大物?なのかもしれません。というか田中くんがコワイ・・・。「もうやめてあげて」と言いたくなるほど上野さんが不憫すぎて居た堪れない気持ちにもなるんですけど、そこが面白かったりもするわけで、彼女には悪いと思いながらも笑ってしまいました。これはもっと見たいですね。
試し読みはヤングアニマルdensiさんのサイトで1話から順次配信しています。

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2016年09月24日

漫画『山賊ダイアリー リアル猟師奮闘記』1巻の感想とあらすじ

『山賊ダイアリー リアル猟師奮闘記』1巻の感想。


山賊ダイアリー リアル猟師奮闘記
著者:岡本 健太郎
掲載:イブニングKC
1巻発売日:2011年12月22日

岡山県の田舎で生まれ育った岡本健太郎は、漫画家でありながら狩猟免許を持つ現役猟師。友達が近くに住んでいなかった幼少時の遊び相手は、近所に住む猟師のおじいちゃん。様々な猟の知識を教わった岡本は、大人になるということは猟師になることだと思っていた。
時は流れ、大人になった岡本は東京に移り住み、恋人とデートでバーに行くような生活を送るようになっていたが、猟師になることは諦められずにいた。その彼女とは猟師の件を話した時に野蛮と軽蔑されたことで別れ、結局岡山に戻って狩猟免許を取得した岡本。そして、狩猟に必要な自分の銃も手に入れたことで、岡本は猟師としての生活を始めるのだった。

現役猟師の漫画家さん本人による、実体験にもとずいたリアルな猟の現場と、数々のジビエ料理を描いた実録猟師漫画。
迫力ある狩猟シーンを描いている作品ではなく、その日行った狩猟、猟師の各種免許、動物の生態、捕った獲物でのジビエ料理などについてを、淡々とした語り口で日記のように描かれています。関連する法律についても解説されているので結構内容は濃いです。自分はちょっと田舎の方の出なので全く知らないわけではないんですが、それでも直接触れてきた世界ではないので知らなかったことも多くて勉強になりました。

最初は『山賊』と言うぐらいだからマタギのような人の暮らしを描いた物語を想像してたんですが、そういうものとはだいぶ違いましたね。
主人公の岡本は街にあるマンションに住み、ネットの地図で猟場を調べ、原付を走らせて猟へと出かけて行きます。岡本が使用しているのは空気銃のエース・ハンター(中古5万円)で、散弾銃よりも免許の取得は簡単みたいです。
それにしても、狩猟の資格がこんなに種類が多いとは知りませんでした。ちょっとした罠を張るだけでも免許が必要だったんですね。

この作品に登場する主人公以外の人物も実在している人をモデルにしているようです。もちろん作中の名前は変更してあります。
まず幼少時の遊び相手でもあったおじいちゃんは岡本を猟師の世界に導いた存在ですね。亡くなった際には形見分けにおじいちゃんが仕留めたイノシシの頭骨を貰い、今では仏壇代わりに供えてあります。
猟師の同期であるマサムネ君とアキ君。2人共散弾銃を使用。同期で年齢もそんなに離れていないことから、よく一緒に狩りへ出かけています。アキ君は妻帯者で子供もいるのですが、猟師は小学校の頃からの夢ということでしぶしぶ承諾を得られただけで理解はされておらず、家で解体してたときは後頭部をハイヒールで蹴り上げられていました。マサムネ君は岡本とアキ君より若干腕が落ちるようで、しかも我侭ですぐ弱音を吐くことから「お坊ちゃま」扱いされてます。
あと先輩猟師の佐々木さんや前原さん、自衛隊出の赤木さんなどが出てきて、岡本はいろいろアドバイス貰ってます。

捕ってきたウサギやハトやカモを自分で捌いて調理した、から揚げや串焼き、ローストチキンなんかはそれなりに美味しそうではあるんですが、中にはマムシやカラス料理なんかもあります。カラスって一応鳥肉だから食べられないことはないんでしょうけど、あんまり美味しそうには見えませんね。硬くてパサパサしているだけでクセはないとは言え、正直元の黒々したアイツを想像すると食欲減退させられます。
なんか狩猟自体よりも捕ってきた獲物を捌く方が勇気も体力も使いそうな気がしなくもないです。ただ、自分で捕って自分で調理するという過程があると、生き物や自然への感謝の気持ちは大きくなるでしょうね。

猟師に興味を持たせてくれる珍しくて面白い作品でした。ただ、作者本人である岡本が幼いころから猟師という存在に触れ、少なからず知識を持っていたからこそ1年目でもそれなりに出来ていることで、素人が興味だけで飛び込んだらマサムネ君みたいになりそうです。猟友会って存在も閉鎖的でしょうしね。まあ、そうとは分かっていても少し憧れてしまいますけど。
猟師というあまり一般人が触れる機会のない世界について描かれた本作品。ソフトな語りで読みやすく、リアルではないけど味のある画風なのでグロさはなく、猟師に興味ある人には手引き書として、そうでない人にとってはこんな世界があることを知るいいきっかけになるんじゃないかと思います。命に、自然に、そして猟師さん方にも感謝したくなりました。


【eBookJapan】 山賊ダイアリー リアル猟師奮闘記
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2016年09月23日

【少女ファイト】マンガ 感想&あらすじ バレーを通じて絆を深める少女たちの成長を描いた作品

イブニング。2006年2号から連載中。既刊13巻
著者:日本橋ヨヲコ
他作品:G戦場ヘヴンズドア



あらすじ・概要

姉を自分のせいで死なせてしまったと思い込んでいる大石練は、そのことを考えないようにするためバレーに打ち込み、所属していたバレーチームでキャプテンを務めて全国大会準優勝にまで導く。しかし、進学先のバレーの名門中学では実力者でありながら、その力を隠し、友達も作らず、球拾いや洗濯などの雑用をして3年間を終えようとしていた。そんな中、怪我で出られなくなったチームメイトの代わりに練は試合にでることになり、序盤こそは目立たないように力を抑えながらプレーしていたが、次第に染み付いたバレー感覚が顔を出すようになり、体まで勝手に反応してしまうことに。試合はアクシデントによって途中退場することになり練は再び心を閉ざしてしまったのだが、姉の墓前である女性と出会ったことをきっかけに、姉とが通っていた黒曜谷高校に進学することを決める。

主要登場人物

・大石 練
主人公。黒曜谷高校女子バレー部1年生。身長は160にも満たない低身長だが、類い稀な身体能力を持つバレーの実力者。小学生時代のプレースタイルから「狂犬」と異名されています。小学5年の時に姉・真理を交通事故で失っています。勉強は苦手だけど記憶力だけは優れています。模型の制作が趣味。

・式島 滋
黒曜谷高校スポーツ科学科2年。女子バレー部の専属トレーナー兼マネージャー。練の幼馴染。実家は整骨院を営んでおり、彼自身もマッサージを得意としています。練に好意を寄せていて、何かと気にかけています。

・小田切 学
黒曜谷高校女子バレー部1年生。178cmの高身長だけどバレーは初心者。いじめから助けてもらったことをきっかけに練を尊敬し憧れています。漫画執筆のためマネージャーとして入部するつもりでいたが、選手として入部を決めます。

・式島 未散
黒曜谷高校スポーツ科学科1年男子。滋の弟で、練の幼馴染。兄弟仲は良好。中学3年のときにバレーから一時離れるが、黒曜谷男子バレー部員の三國の推薦でバレーに復帰しました。ポジションはセッター。昔ある理由から隆子と交際していました。

・唯 隆子
白雲山学園高等部バレー部所属の1年生。チームのスーパーエース。性格はマイペース。アメリカにいたときに練の姉・真理と出会い、彼女との交流で強い憧れを持ちました。小学生のときに3ヶ月だけ練のチームで共にプレーしており、練は隆子のことを親友と思ってます。



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感想

バレーへの熱意を自らの意思で抑えていた主人公が、新たなコートで新たな仲間を得て情熱を取り戻し、バレーを通じて仲間と共に成長していく姿を描いた物語。
バレーボール漫画ではあるけど大会メインというより、どちらかというと登場人物たちのバレーボールを通じて精神的に成長していく姿を描いてる作品。『ハイキュー』や『ハリガネサービス』などの王道路線からはだいぶ外れていますね。著者の日本橋ヨヲコさんは青春時代バレーをして過ごしていたそうです。

バレーボール漫画にしては、必死になって汗を流しての練習風景は他の作品と比べたら少なかったような気がします。多くの登場人物が重い悩みやトラウマを抱えているので、そのことについて苦悩してる姿や乗り越えようとしている姿の描写が多く、体育館に部員が集まっても何かしらのことで心配したり談笑してたりします。決して練習してないわけではなく、アドバイスや練習方法について説明してるシーンはちゃんとあります。実際に取り組んでいるシーンが少ないだけです。

この作品の面白さは、それぞれ抱えている悩みや葛藤に誰かの助けを貰いながら立ち向かっていく姿と、ちょっと複雑な人間ドラマにあると思ってます。心の機微を丁寧に描いているので、内面の揺らぎ、囚われていたものから解放されていく様がよく伝わってきます。その中でチームメイトや友人・家族と絆を深めていくという展開はやっぱり良いものですね。意外ですけど少年漫画らしい王道っぽさも伺えました。

キャラは良く言えば個性的ですけどクセは強烈。正直言いますと、これ以上登場人物増やさなくてもいいんじゃないのかな、と思うぐらいキャラで満腹になりかけています。高校生にしては色々なものを抱え過ぎている子が多く、さらにみんな他人のことでは大事なことに気づいてあげられるのに、自分のことになると途端に不器用になる子たちばかり。普段かっこよくて頼りがいもある人が弱々しくなったり無様な姿を晒したり、逆にいつもはちょっと頼りがいのない人物が、誰かの背中を押したり叱咤することもあって、そんな意外な姿を見れるのも面白いところ。
個人的に好きなのは伊丹志乃と唯隆子ですね。あと由良木コーチもかっこいいなと思ってます。

絵は独特でかなりクセが強いです。こういう画風はあまり見ないので印象には残りそうですが、反面受け付けられない人も多そうです。かくゆう私自信、最初は馴染めなくて1巻読んでから続き買うまで結構期間開きました。まあでも、上手いとは言えませんけど慣れてくるとなかなか味わい深い。
特に表紙が毎回かっこよくて、中でも1巻と12巻好きです。「『少女』ファイト」という割にキャラの容姿は大学生くらいに見えて、見た目には少女らしさはあまり感じられませんけどね。

話の展開や独特な絵が原因で万人受けはしないだろうなとは思いましたが、私は巻を重ねるごとにどんどんこの作品に引き込まれてしまいました。心の葛藤を丁寧に描いた作品は好きなので気に入ってます。
練習風景はそんなに多くはなくても、試合に関してはそれなりに躍動感ある描写を見せ、戦略もしっかり練られているので結構見応えあります。
純粋なバレーボール漫画とは若干方向性も見せ方も異なりますが、バレーが疎かになっていることはなく、それに加えて恋愛や友情もしっかり取り扱ってる青春漫画です。面白いのでよければ読んでみてください。



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2016年09月22日

漫画『さらば、佳き日』1巻の感想とあらすじ

『さらば、佳き日』1巻の感想。


さらば、佳き日
著者:茜田千
掲載:it COMICS
1巻発売日:2016年1月14日

とある町にあるアパートに引っ越してきた一組のカップル。引越しの挨拶では「新婚です。」と返答する奥さんであるらしい広瀬晃と、そんな晃にくちづけする夫であるらしい広瀬桂一。桜が咲く季節に新たな生活を始めようとしている2人だけど、誰にも言うわけにも知られるわけにもいかない秘密を抱えていた。新婚夫婦だと思われていた2人の関係は、「兄と妹」。血の繋がりある兄妹でありながら恋人でもある桂一と晃、親にも行き先を告げづに黙って家を飛び出して始めた生活は、秘密の同居生活だった。

仲のよい新婚夫婦として新たな生活を始めた、実は兄と妹である関係を隠している頼りないヘタレメガネの桂一と、世話焼きでしっかり者の晃の秘密だけど穏やかな日常を描いた物語。表紙の美しく爽やかな雰囲気に惹かれてすぐ手に取ったんですけど、帯を見てちょっと悩みました。「僕の妻は妹でした」という一文を見て、切なさある感動は嫌いじゃないけど、人間関係がグチャグチャでドロドロした話はあまり得意ではないので躊躇。まあ結局、悩んだ末に表紙の爽やかさを信じて買ってしまいました。

読んで見ると中身は全然ドロドロした話にはなっておらず、背徳感を感じる禁断の肉体関係の描写もなく、表紙の印象のままいい雰囲気の話になってました。ただ、2人の生活と関係がいつか終わりを迎えてしまうことを示唆しているかのようなタイトルなので、悲壮感とは違いますけど危うさや多少緊張感もあります。幸せそうなんだけど切なさも感じて、それを映しているかのような情景描写も巧みなので物語に引き込まれますね。

1話では引っ越してきた桂一と晃の普段の日常でのやりとりと、それぞれの職場である出版社と保育園でのちょっとした出来事などの新生活について描かれてます。
2話では新生活の話はいったん横に置いて、2人の幼少期とそれぞれ高校生・中学生だった頃の過去について語られています。晃が桂一を異性として?意識し始めた話です。桂一の方はそのあたりのいきさつや、晃に向けている感情がどういったものなのかはまだ分かりづらいですね。
3話では晃の友人の森珠希と、彼女の近所に住んでいる桂一の友人でもある牧嶋剛の話です。
友人の話でちょっとした事件っぽいことと衝撃の事実がありましたが、メインの話ではそんな大きな出来事も人間関係のイザコザもありません。ありふれた日常を描いているのでこれが普通の恋人の話だったら退屈でしかないのかもしれませんが、兄妹であって恋人という普通ではない異質な2人の関係から見ると、そんな日常風景も違う色で彩られ、違う空気が漂ってるように感じますね。

1巻ではあまり多くを語られていないので、2人が恋人関係になったいきさつ、親に黙って実家を飛び出したきっかけ、桂一がいつ晃を異性として意識し始めたかなどはまだ語られていないので分かりません。肌での直接の触れ合いはほとんどなく、登場人物の細やかな心の機微を上手いセリフ回しや絵を用いて巧みな心理描写で描いています。さらば『佳き日』って言うのは今の生活を指しているのか、それともこの生活を始める以前の兄妹として友人たちと共に過ごした過去の日々を指しているのか、はたまた別の何かを指しているのか、それが何を示しているのかによって結末は全く違ったものになるでしょうから非常に気になりますね。2巻読まずにはいられません。


【eBookJapan】 さらば、佳き日
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2016年09月21日

【よつばと】マンガ 感想&あらすじ よつばの楽しいありふれた日常を描いた作品

月刊コミック電撃大王。2003年3月から連載中。既刊13巻
著者:あずまきよひこ
他作品:あずまんが大王



あらすじ・概要

夏真っ只中の季節、とある町に父と娘の親子が引っ越してきた。ちょっと変わっている元気いっぱいの女の子「よつば」と、「とーちゃん」の2人だけの家族。よつばの周りには、度々訪れてくるとーちゃんの友達ジャンボや、小岩井親子が引っ越して来た家のお隣さん綾瀬家には3姉妹がおり、よつばは交流を深め仲良くなっていく。好奇心旺盛なよつばは何にでも興味津々ですぐ飛びつき、周りの人たちは振り回されるばかり。一見なんでもないありふた日常だけど、そこにはきっといろんなものが詰まったよつばの日常。

主要登場人物

・小岩井 よつば
主人公。5歳。元気の塊のような女の子。天真爛漫で好奇心旺盛、いつも全力フルスロットル。とーちゃんの実の娘ではなく、外国で拾われ娘になりました。国籍などは不明。四葉のクローバーのように四つの房が飛び出した髪型をしており、気分が落ち込むと垂れ下がります。

・小岩井 葉介
とーちゃん。血は繋がっていないけどよつばの父親。職業は翻訳家。自宅で仕事をしてるため、Tシャツとトランクスでいることが多いです。普段からだらしないく風香にも注意されることもあるが、叱るべきときは親としてしっかり叱ります。

・綾瀬 風香
綾瀬家3姉妹の次女。高校生。学校では生徒会副会長を務めています。健康的な体系をしていますが、本人は太り気味と思っていることから指摘すると怒ります。よつばにとっては遊び相手になってくれるいいお姉さん。ダサいへんてこなTシャツを着てます。

・綾瀬 あさぎ
綾瀬家3姉妹の長女。大学生。美人でスタイル抜群なため、男性にとてもモテます。いたずら好きでもあり、周りをからかうこともしばしば。ただ、よつばのことを気に入ってるようで、面倒見の良い一面も見せます。

・綾瀬 恵那
綾瀬家3姉妹の三女。小学生。真面目な性格をしており、何事にも本気で向き合う子です。クマのぬいぐるみを集めており、それぞれに名前をつけてます。よつばと一番年が近いことから一緒に遊ぶことも多いです。風香とは逆に芸術・美的センスに恵まれてます。

・竹田 隆
ジャンボ。とーちゃんの友達。その名の通り2メートルを超えるアクティブな巨人。本職は花屋で、休みの日は頻繁に小岩井家を訪れてきます。よく移動にも使われています。あと、あさぎに片想い中。
感想

ちょっと変わってる元気いっぱいの女の子よつばと、父親のとーちゃん、そして小岩井親子の周りにいる人たちによるなにげないけどあったかい日常を描いた話。この作品のキャッチコピーになっている「いつでも今日が、一番楽しい日。」のままに、よつばが見るもの聞いたことに目を輝かせて好奇心のおもむくままに毎日を楽しんでました。日常系マンガの元祖といっても過言ではない「あずまんが大王」の作者さんによる、これまたTHE・日常系と言える作品ですね。

魅力は当然よつばというキャラでしょうね。予測不可能な小さき自由な猛獣って感じですか。興味を持ったものに全力でぶちあたって全力で楽しんでる姿に癒されます。周りは振り回されっぱなしですけど。行動も言動も可愛くてクスっとさせてくれる面白さがあります。
変わってはいますが、よつばの行動自体はリアルに近い子供の姿を描いています。2つのことを同時にやろうとすると、一方に集中力の大半を使ってしまって、それ以外を疎かにしてしまうことから生じるちょっとした惨事。でもなんでこんなことになってしまったのかはよく解ってないあたり「あー、あるある」とか思って和んでしまいます。作者さんの感性が素晴らしいんだと思いますけど、子供の視点で見た世界の書き方が上手いんですよね。こういうきっかけを与えてくれると自分の子供のころを思い出させてくれるので嬉しいですね。恥ずかしい気持ちにもなりますけど。
ただ、完全なリアルを追求しているわけではないんでしょうね。実際よつばと同じ年齢の子はもっとわがままですし、よつばみたいに聞き分けもよくないですから。まあでも、このあたりはよつばの性格もあるのかな?

とーちゃんなどよつばの周りにいる人たちもいい味だしてます。基本よつばに振り回されたり、よつばの行動にツッコミ入れたりしてます。一部悪ふざけする美人なお姉さんもいますけど。大人たちがよつばの目線に合わせてハシャいでいるんですけど、大人として子供たちを楽しませようとしてるのも分かりますし、遊んでいる中でだんだん子供の気持ちに帰っていってるのもよく分かります。そして、良いことをすれば褒めて、やってはいけないことをすれば諭すなど、よつばの成長を見守っている温かい視線を感じました。

この作品最初の頃はギャグ要素が強めだったんですけど、だんだんそれが薄れていって、ありふれた日常描写が増えていきましたね。背景の絵も徐所に細かく丁寧に描かれるようになっていったんで、情景が広がるんですよね。元々淡々とした日常を描いていた作品なんですけど、その部分の描写が色濃くなって、最近は雰囲気を楽しむ形の話が多くなっていると思います。これを良しとするかつまらないと切るかは人それぞれでしょうけど、私はより和めるようになりましたしよつばのひとつひとつの動きも以前より見やすくなってるので良い変化だと思ってます。

こんな人気なのにアニメ化しないのかなとずっと思ってたんですけど、作者さんが反対してたんですね。理由は「よつばならではの動きをカットせずアニメにするのは難しい」とのことです。アニメ製作に詳しいわけではないので分かるような分からないようなといった感じです。詳細なよつばの表情や体の動きと行動を表現できる制作会社があれば可能ってことかな?でもそうなると結構予算必要になりそうですね。普通なら無駄だと思えるシーンも加えなきゃいけないですしょうし。正直言うと、作者さんの執筆ペースから考えて、忙しくなるのがイヤなだけなんじゃないの?とか勝手に思ってました。

ありきたりすぎるだろうなと思う感想になってしまいましたけど、この「よつばと」はまったく体力を使わずに気楽に読める素晴らしい作品です。むしろ疲れが徐所に抜けていくやさしい癒しの中に浸かってる気分になりした。数多ある日常系作品の中でも特になんでもない本当の日常を描いていながら、キャラの個性とセンスある軽めのギャグでここまで面白い作品に仕上げているのはすごいと思います。でもこの作者さん、某ハンター漫画の作者さん並に休載多い人ですから、次の巻が出るのはいったいいつになるんでしょうかね?待ち遠しくて仕方ないです。この作品は普段漫画を読まない人でも楽しめるんじゃないかと思いますので、まだ読んだことのない人にはためしに読んでみたほしいですね。おすすめします。



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posted by ハネ吉 at 18:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日常
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ハネ吉
とにかく漫画が大好きです。愛してるといっても過言ではありません。どんなジャンルにも手を出しますね。正直、文章力にはあまり自信はありませんが、なるべくうまく伝えられるようにがんばります。ちょっとだけでも読んでもらえたらうれしいです。 ちなみに、甘い物とネコも大好きです。
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