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2016年08月30日

漫画『サポルト! 木更津女子サポ応援記』1巻の感想とあらすじ

『サポルト! 木更津女子サポ応援記』1巻の感想。


サポルト! 木更津女子サポ応援記
著者:高田桂
掲載:アース・スターコミックス
1巻発売日:2016年7月12日

舞台は千葉県・木更津市。木更津商業に通う地味な女子高生・ムー子こと室町花子は、さびれた駅前とDQNがいるこの街に嫌気がさしていた。ある日、ムー子は学校の帰り道、学校でも有名な問題児の佐橋風夏がチャリをパクられ荒ぶっている姿を目撃する。風夏と目があってしまったムー子は捕獲され、爆走する自転車の後部に乗せられ辿り着いた場所はサッカー場だった。そして、なぜか風夏と一緒に地元のサッカーチーム 「木更津FC」の試合をゴール裏で観戦することになったムー子は、一体となり湧き上がるサポーターの迫力に圧倒され、真剣に地元のチームを応援する人達の姿に感銘を受ける。その光景に心を惹かれたムー子は、風夏と帰国子女のあゆみと一緒に、スタジアムに通いサポーターとしての楽しさを知っていく。

『DAYS』や『ジャイアントキリング』などの選手や指導者メインのサッカーマンガは数あれど、サポーターサイドに焦点を当てた作品というのは珍しいですね。私は知らないですけど他にあるのかな?
興味を引かれたのは題材の珍しさと、私がサッカー大好きなことが理由です。、あともう1つ引かれた点がありまして、この作品のPVのナレーションを声優の田村ゆかりさんがやってたんですね。

J1ではありませんけど私も地元のサッカーチーム応援しているので、何度かスタジアムに行った経験もあり、結構リアルに描かれていたので共感できましたね。声援を送るにしても、最初は普通に恥ずかしいという感情があるため、なかなか声出し辛いというのは分かります。ただ、ゴール裏は毎回行くわけではないんですけど、1回でもあの勢いに乗ってしまうと、後は普段の自分では考えられないぐらいの声を出してたりしますね。周りの熱気に当てられてしまいます。
ゴールが入ったときの盛り上がりの凄さ、失点したときの落胆の溜息なんかもよく分かります。そして、負けててもサポーターは声を出し続けるんですよね。風夏が行ったセリフですけど、「世界一アキらめの悪い場所、それがゴール裏」、まさにこれです。

メインとして出てくるのは3人の女子高生です。
主人公のムー子(室町花子)は小大人しく控えめな性格をした小柄な少女です。地味とは言ってますけど普通に可愛いですね。地元を嫌い、サッカーにも興味なかった子でしたが、次第にその楽しさに目覚めていきます。彼女のスタジアムでの初々しい反応を見てると、初めてスタジアムへ行ってサッカー観戦した日のことや、周りの歓声のすごさに圧倒されてたこと、初めておもいっきり声を出したことなど、私自身が経験したことを思い出せてくれますね。
佐橋風夏は素行の悪さと不良っぽい見た目から周りに怖がられている学校の有名人。ですが、言うほど悪い子ではないですね。確かに口はとても悪くてすぐ蹴りをくりだすところもありますけど、地元のサッカーチームを愛し、一生懸命応援する熱い心を持った子です。涙を浮かべたシーンはちょっとドキリとしました。
3人目は帰国子女の熊倉あゆみです。長い黒髪とスラっとしたスタイルが特徴の良い人です。明るく素直に感情を表に出し、なんか眩しいくらいキラキラしてましたね。あと、よく食べるすけど太らない体質のようです。個人的には一番好きかも。
あと、ライバルサポの個性的な3人娘も出て来ます。

サポのあれこれだけでなく、ムー子たちの友情を紡ぐ話でもあると思います。普通に過ごしていたらあまり接点を持ちそうにない子たちが、ある事をきっかけに打ち解けて友情を育むという流れですね。大人しいムー子の交流範囲も風夏のおかげでだんだん広がり、彼女自身の気持ちも少し変化がみられました。女の子たちはだいたい声を張り上げてるので、キャッキャはあまりないですけどね。

この作品は当たりでしたね。リアルなサポーター目線で描かれているため、「わかるわかる」と思えるあるある描写がよく出てきます。私が読んで感じたことですけど、初めて試合を観に行った日のことを思い出させてくれますね。行ったことのない人は読んだらスタジアムに足を運びたくなるかも?
地元のチームを愛して一生懸命応援することは決してダサいことではなく、特に風夏の応援する姿を見てるとかっこいいとさえ思えてきます。まあ、ガラの悪い人たちはやっぱり怖いですけどね。
できれば長く続いて欲しいと思わせてくれる作品でした。次巻にも期待です。

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2016年08月29日

【無人惑星サヴァイヴ】アニメ 感想&あらすじ 友情深まり絆が繋がる無人惑星でのサバイバル生活



無人惑星サヴァイヴ
2003年10月16日、NHK教育テレビにて放送
監督:矢野雄一郎
原作:
脚本:米村正二、福嶋幸典、山田由香
ルナの声:岩居由希子
カオルの声:真殿光昭 
チャコの声:小飯塚貴世江

あらすじ・概要

宇宙開発技術が発達した22世紀の時代、地球は人の住めない星となったことで人々は惑星にコロニーを建設し新たな生活圏を得ていた。重力制御とワープ航法が実用できるようになっており、惑星間を当たり前のように航行できるようになっていた。
ソリア学園に転校してきたルナとペットのネコ型ロボットのチャコは、修学旅行で惑星開拓の実習旅行に行く最中重力嵐に遭遇し、同じ避難シャトルに同乗していた他の6人と共に見知らぬ惑星に漂着した。その星は地球と酷似していたが、巨大な生物や人を襲う植物までいる危険な星だった。少年少女たちは生き延び家があるコロニーに帰るため、サヴァイバル生活を余儀なくされることになる。

主要登場人物

ルナ・・・主人公。14歳。リーダー的存在。ボーイッシュで明るく元気な女の子です。率先して行動し、メンバー間のいさかいを仲裁さいたりと、皆の精神的支柱として成長していきます。途中から特殊な能力に目覚めます。
チャコ・・・ルナと暮らしているのネコ型ロボット。関西弁。コンピューターの解析や操作ができ、食物の毒素を調べられるなど意外と高性能です。
メノリ・・・14歳。生徒会長。当初はリーダーを務めていたが、プライドが高く高圧的で厳しいことから皆の反感を買います。ルナにリーダーを譲ってからも反発していましたが、次第に参謀としてルナを支えていくことになります。
シャアラ・・・14歳。ルナの初めての友達。メガネをかけた内向的な少女です。想像力が豊かで、この星でのネーミングはほとんど彼女がつけてます。
カオル・・・14歳。無愛想なクールなイケメン。頭脳明晰・運動神経抜群で戦闘能力やサヴァイバル能力も高い超人。口調は厳しめで協調性には欠けるものの、皆の危機を度々救っています。過去の出来事で自分を強く責めています。
ハワード・・・14歳。財閥の御曹司。サヴァイバル生活をするはめになた元凶です。わがままなトラブルメーカーではありますが、ムードメーカーでもあります。
ベル・・・最年長の16歳。大柄で力持ちだが温和で優しい性格をしています。気が弱く、学園ではハワードの子分をさせられていました。サバイバル能力も高く、頼れる男に成長しています。
シンゴ・・・最年少の12歳。2年飛び級した天才少年。年相応に精神的には幼さがあるんですが、機械いじりが得意でチャコと共に帰る手段を模索してます。ハワードとはよく衝突しがちです。

感想

NHKのオリジナルアニメですね。子供の頃にたぶん再放送だったと思いますけど、ワクワクしながら観ていました。
地球が異常気象や人の手によって住めなくなってしまった遥か未来の話です。コロニーで不自由なく育った7人の子供たちと1体のロボットが無人島ならぬ無人惑星に漂着し、サイヴァイバル生活をしながら多くのことを学び友情を育みながら成長していく物語です。

この作品は大きく分けて序盤、中盤、終盤の3つに分けられてます。序盤は先でも述べてるように主にサヴァイバル生活の話です。襲い来る獰猛な巨大生物や自然と戦いながら、各自役割を決め、家を作ったり、食料を調達したりします。その生活の中で仲間内でのいろいろな諍いを乗り越えながら、少しずつ打ち解けていくのが序盤です。
中盤は遺跡調査と脱獄囚たちとの戦いが主な展開です。遺跡を見つけそこでコールドスリープされていた少年と出会い新たな仲間が加わりますが、悪役も登場しました。宇宙からの脱獄囚の3人組で、最初から最後まで清清しいほど悪役していましたね。
終盤はSFです。無人惑星の中の無人島を飛び出し大陸へと渡ります。サバイバル要素も薄くなって今までの流れとはだいぶ変わります。

少年少女たちの成長が1番の見所だと思います。生活面などの環境だったり、人間関係だったり、終始難問にぶつかります。それぞれ個性が強いキャラをしているので、そりが合わなく反発し口論することも日常茶飯事ですし、なかには悩みやトラウマを抱えている子もいます。そんな子たちが失敗を繰り返し反発しながらも1人で出来なかったことは誰かと協力して乗り越え、そのなかで少しずつ打ち解けていき心の内を開いていくようになる描写はなかなか良いです。生死が掛かっている状況が成長を加速させてるんでしょうね。カオルがルナに自分のトラウマを打ち明けるシーンはよかったです。

ルナが良い子すぎる気もしましたけど、私は好きです。仲間思いで皆の間に入り絆を繋げていく彼女は天使ではないでしょうか。この子には変な能力なんていらないぐらいの魅力があったと思います。
ハワードも意外と好きかも。ほんとわがままでトラブル引き連れてくるどうしようもない子だったんですけど、こういう子が成長してかっこよくなっていく姿ってのは王道ですけど良いですね。なかなか憎みきれない子でしたよ。

現在観ても結構面白いです。ただ、惜しい・・・。ご都合主義が強めなところはありますけど、それはまあ個人的には許容できました。厳しい環境でも諦めずに自分に出来ることを見つけ必死に生きる姿や、自分の殻をこじ開けて成長していく姿、そして深めていく仲間との絆を楽しむものだと思っていますから。問題は終盤ですね。唐突な展開が続きます。詳しくは言いませんけど、なんでもかんでもあるもので解決しているような気がしてこれまでのワクワク感は少し減退してしまいました。目立つキャラも限定されてしまいますので。終盤をもう少し丁寧に作ってくれたら文句ないので実に惜しかったです。あと、個人的にはもっとカップリングが欲しかったですっとわがままを言ってみたり。

とはいえ、全体的にはとてもよく出来ている作品だと思います。タイトルの意味についても最終回で判明しますし、最後の皆が成長した姿をみれたのも良かったですね。主人公たちの成長も一部変な特殊能力以外は違和感なく丁寧に描かれていましたので、温かく、時には胸を熱くして見守ることができました。序盤中盤あたりの純粋なサバイバル生活はワクワクものです。道徳アニメとして子供たちに観てほしいという気持ちもありますけど、大人だからこそこのストレートな想いを受け止め感じてほしいとも思いましたね。素直なメッセージ性のある良いアニメでした。



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posted by ハネ吉 at 18:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ

2016年08月28日

【紹介した作品の新刊発売情報】あさひなぐ 第20巻 他1作品

2016年8月29日〜9月4日発売予定の新刊。


あさひなぐ 第20巻 2016年8月30日発売
二ツ坂VS.國陵――頂上決戦!!
インターハイ東京都予選会、団体戦決勝。二ツ坂高校VS.國陵高校。
先鋒、大倉文乃VS.三須英子。
次鋒、八十村将子VS.的林つぐみ。
中堅、野上えりVS.寒河江純。
副将、愛知薙VS.安藤真琴。
大将、東島旭VS.一堂寧々。
勝者だけが立つことの許される そのフィールドで、10人の少女たちが雌雄を決する時がきた。絶対的エース・真春を欠く中、想いをつなげていく二ツ坂。孤独なエース・寧々を擁する國陵に打ち勝つことができるのか――全話号泣必至。少女たちの“全力”が瞬く 第20集!!

19巻では決勝直前に真春が怪我による途中棄権というまさかの事態になりました。真春には気の毒ですけど、展開としては盛り上がってますね。真春は強すぎたところがありましたから、試合での立ち回りの美しさに見惚れることはあっても、勝敗に関したドキドキ感はあまりなかったです。メンバーも今までそんな真春に寄り掛かっていたんじゃないかと思います。でも、この危機が訪れたことで皆一皮むけた覚悟ある表情をするようになりました。今まで飄々としていた文乃の全力の一戦と涙の表情からも伺えたように、これから先は一戦一戦が今まで以上に濃い内容になりそうです。

あさひなぐの過去記事はこちら


試し読みをして気になった作品もひとつ紹介します。


猫のお寺の知恩さん 第01巻
著者:オジロマコト
掲載:ビッグコミックス
2016年8月30日発売

実家を離れて県外の高校へ進学を決めた須田源(16)は、幼い頃に数ヶ月だけ預けられていたことがある遠い親戚の寺に下宿することになる。その下宿先は少しボロくて厠が家と離れた場所にある田舎の古いお寺で、そこには両親が海外赴任している3つ年上の古寺澤知恩(19)と、慰安旅行中のおばあちゃんの2人が住んでいた。しっかり者の知恩姉ちゃんとは幼い頃に滞在していた折に会っていたが源はそのことを忘れており、そのことを少し気にした知恩のいたずらに源はまんまとはめられてしまうことに。しっかり者の知恩が実は意地悪だっことを思い出す源だった。
下宿先の古寺を主な舞台とし、そこを管理している3つ年上の知恩ねーちゃんと源が繰り広げる縁側ラブコメです。著者は中学生の青春を描いた『富士山さんは思春期』を代表作に持つオジロマコトさんです。富士山さんが素晴らしかったので、かなり期待しています。
とにかく知恩さんが魅力的過ぎます。美人でしっかり者の上に、試し読みの1話では見受けられませんでしたけど、サイトの紹介では無防備なところもあるようです。1話最後のしてやったりな子供っぽい意地悪な表情からは可愛さも感じられました。『猫のお寺』とのことなので、猫がどう関わってくるのか気になります。あと源は実家にいるのがいやだから出てきたようなので、そのあたりの事情もストーリーに絡んできそうですね。ただ、源の口調がちょっと軽い感じだったので、そんな大きな事情があるのかは分かりませんけど。個人的には知恩ねーちゃんだけでも十分なほど魅力を感じました。試し読みはビッグコミックスのサイトに1話のみ掲載しています。

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2016年08月27日

漫画『スミカスミレ』1巻の感想とあらすじ

『スミカスミレ』1巻の感想。


スミカスミレ
著者:高梨みつば
掲載:マーガレットコミックス
1巻発売日:2014年1月24日

祖母を看病するために高校を中退させられてしまった如月澄は、その後も父の介護、さらに母の介護をたて続けに背負ってきた。母が亡くなったことで介護生活は終わり、自分のために使える時間が出来た澄だったが、気づけばすでに60歳・・・。
葬儀を終えて母の写真を探していると、昔飾っていた黒猫が描かれた屏風を見つけた澄。不注意から割れた縁で指を切ってしまい、屏風に血を付けてしまったのだが、不思議なことに血の跡はきれいさっぱりなくなっていた。その夜、屏風から黎(レイ)と名乗る黒猫が現れ、「青春を楽しんでみたい」という澄の願いが聞き入れられる。
黎から生気を分けられて17歳に若返った澄は、過ぎ去ったはずの青春を取り戻すため、地元の高校へ通うことになった。

高校から60歳まで介護におわれていた女性が、不思議な黒猫の力で17歳の体に若返り、失った青春をやり直すという話。
私は未視聴ですが、桐谷美玲さん主演でテレビドラマも放送されたようです。青春をやり直すと言ってもタイムスリップ作品ではなく、時代は変わらず体だけ若返って10代からやり直すという話です。
多くの人が1度は願ったことあるような夢物語ですね。私も「やり直したい」と愚痴ったり、あの時こうしていればと悔やむことは少なくありませんから。

澄の境遇は気の毒としか言えません。今の時代では性別なんて関係なく高校へ進学して卒業することは当たり前のようになっていますが、澄の子供の頃は「女に学問はいらん」という考えを持つ人もまだいた時代です。そのため、澄も有無を言わせない父親の言いつけにより、思いも聞いてもらえず中退させられてしまいました。
勉強好きで学校を楽しんでいた澄が、制服を着て高校へ通う友人たちを眺める姿、そして家に帰って泣いている姿は不憫すぎますね。

そんな澄が17歳に若返って「すみれ」という名前で高校に通うようになったわけですが、中身は60歳のおばあさんのままなわけで、感覚・思考・知識、どれも今の時代の若者たちとはギャップが激しい。見た目は釣り合っていても、実際は半世紀近く年が離れていることもあり、当然ジェネレーションギャップは大きいです。本人はそのギャップのせいで周囲と親しくなれないことに悩んでいるので申し訳ありませんが、私はそんなところも可愛いなと思ってしまいました。特にすみれさんの「メッ!」という叱り方は可愛すぎます。さすがに高校生に対してそれはないのではと思いましたが、可愛いのでむしろアリです。

恋人候補は今のところ真白という同級生、化け猫の黎の2人ですね。黎は化け猫なので人の姿にもなれます。爽やかな好青年という感じの真白と、丁寧口調でクールだけど態度が大きい黎という対照的な2人。黎には目的があるので積極的過ぎるぐらいサポートしています。
澄は恋愛ごとに関して言うと、今まで男性と手すら握ったこともない初心すぎる女性なので、なにかと赤面になってドキドキ胸を高鳴らせてます。黎は自身の目的からさっさと恋人を作っ欲しくて積極的にサポートしていますが・・・どうなるんでしょうね。意外とあっさり真白とくっつきそうな気もしますけど。

過ぎ去ってしまった青春をやり直す物語。なかなか面白かったです。主人公の澄は素直に幸せになって欲しいと応援したくなるキャラで、真白や黎、あと友達1号の千明など、周囲のキャラも良い子たちばかりでしたね。
気が早すぎるかと思いますけど結末が非常に気になります。黎はもう元には戻れないと澄に言ってはいましたが、この設定を生かさない手はないと思うので今後の展開には注目です。
まだ始まったばかりということもあり、恋愛の進展はまだ見られませんけど背中がむず痒くなりそうな恋愛物語になりそうですね。

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2016年08月26日

【星が原あおまんじゅうの森】マンガ 感想&あらすじ 不思議な森で青年と精霊たちが織り成すヒューマンファンガジー

ネムキ。2008年から2015年まで連載。全5巻
著者:岩岡ヒサエ
他作品:土星マンション



あらすじ・概要

星が原にある住宅街の一角には、人があまり寄り付かない古びた塀に囲まれた雑森林があった。その場所だけこんもりと草木が生い茂り、子供たちの間では「神様の森」や「おばけの森」などと呼ばわれ噂が絶えない森。この森には不思議な力がある。森で生きる動植物たちや物には感情・意思が宿り、妖精や精霊のような姿をして人と意思疎通できるようになる。そんな森の中には一軒の家がぽつんと佇んでおり、蒼一という人間の青年が精霊たちと一緒に暮らしていた。彼は時々森を訪れてくる者たちの手助けをし、それが役に立ったときはカードにスタンプを押して貰っていた。それは科子という女性の姿をした「風」との約束のため。蒼一は彼女と交わした約束が果たされることを信じて今日もスタンプを貯める。

主要登場人物

・蒼一
主人公。森に住む唯一の人間の青年。基本穏やかで誰にでも優しい性格ですが、その優しさは自分の為でもあります。科子を生きる支えとしており、誰よりも大切に想っています。森を守るためなら自分が嫌われることも厭いません。

・鈴
スズランの精霊。幼い少女の姿をしています。純粋で無垢な心の持ち主で、周りが暗いなかでも明るく楽しそうにしていられる子です。癒し。

・科子
自由気儘な風の精霊。綺麗な女性の姿をしています。彼女が良い風を送っていることで森の草木は力強く育つことができています。蒼一と同様かそれ以上の想いを持って彼のことを支えとしています。

・野分
風の精霊。良くも悪くも無邪気。科子が自分たちは何もできないと思っているのに対し、何でもでき何をしても良いという考えの持ち主。蒼一を憎んでおり、科子との仲を引き裂こうと嫌がらせをしてきます。

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感想

星が原という街の1丁目にある「あおまんじゅうの森」とその中にある古びた一軒家が主な舞台です。そこで暮らす人間の青年・蒼一と、動植物や道具の精霊たちが繰り広げるヒューマンファンタジー作品です。絵からは優しげな雰囲気が醸し出されているんですけど、怖さや悲しみもあるので優しいだけの話ではありません。ほのぼのした話の中にも陰があって、後半はその陰が強烈に表に出てきましたね。

最初は主に蒼一と精霊、あと森に入ってきた少年のほのぼのとした話で展開されていきますが、巻が進むごとに闇が濃く広がっていきます。狂気や悪意の描き方が上手いので怖いですね。暗く重くさせてる主な原因は野分という科子さんと同じ風の一族の精霊です。寂しさや嫉妬から蒼一と彼に関わりのある者や森に悪意をふりまいていくんですが、その行為があまりに狂気に満ちていて少し読むのが辛くもなりました。ただ、実はこれラブストーリーでもあるんですよね。私は全く予想してなかったんですけど。

精霊たちの姿は、ソファ・百科事典・扉などの道具や植物は人間のような姿をしていて、動物たちは姿形はそのままで二足歩行になったりただ人の言葉を話すぐらいの変化をしています。スズランの鈴はとっても明るくて可愛いので好きです。二足歩行のニワトリのキイはなんか面白いですし、百科事典の貫禄あるモモカさんも優しい良いキャラです。他にもユニークな精霊たちがたくさんいるんですけど、誰がどうこうよりも皆好きです。どのキャラも基本可愛いので。

この作品が良かったのは、単に自然の優しさや温かさだけを描いているのではなく、厳しさ畏れも孕んでいるのだと突き付けているところですね。風や草木、岩や石ころなどの「自然」の姿はかわいく描かれているのですが、ときには蒼一に畏れ怒りを向けてきます。蒼一は森を生かすために枝を切って陽が広く当たるように風が通るように手を加えているんですが、伐られた木々は怒りを抱いて襲ってくることもあります。蒼一のやってることは人のエゴでもあって、滅びるのならそれが自然な流れでそこに人の手が加わることは不自然なんですよね。それが悪影響を及ぼす可能性も孕んでいること、人が良しとすることが正しいのかなど考えさせられます。

深い作品でしたね。途中で読むのが辛くなることもありましたけど、最終巻はとても感動することが出来ましたし、素敵な終わり方だったと思います。疎い私ではまだまだ気づいてないことも多いと思いますけど。この作家さんの優しいタッチで描く絵は良いですね。生き生きとした人や自然を描けるのは素晴らしいと思います。特に最後の絵がすごい良かったです。
優しさだけではなく、厳しさだけでもなく、この1つの作品の中に様々な物語が詰まっていますので、よければ精霊たちがいる森の中に踏み入ってみてください。


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ハネ吉
とにかく漫画が大好きです。愛してるといっても過言ではありません。どんなジャンルにも手を出しますね。正直、文章力にはあまり自信はありませんが、なるべくうまく伝えられるようにがんばります。ちょっとだけでも読んでもらえたらうれしいです。 ちなみに、甘い物とネコも大好きです。
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