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2017年11月03日

漫画『星明かりグラフィクス』1巻の感想とあらすじ 美大を舞台に2人の女子大生が織り成す青春フラフィティ

『星明かりグラフィクス』1巻の感想。



星明かりグラフィクス
著者:山本和音
掲載:ハルタ
1巻発売日:2017年9月15日


あらすじ・概要

埼玉県某所のとある芸術大学に通うデザイン学科2年の吉持 星(よしもち・せい)。デザインの才能は天才的、だけど思春期のときに受けたショックな出来事が原因で、極度の潔癖症になってしまった女子大生。以来、人が泥人形のように見えてしまうことから、他人に触れることは出来ず、まともな人付き合いも出来ずに過ごしていた。
そんな問題児と唯一親しくしてくれる芸術学科2年の友人・園部明里(そのべ・あかり)は、芸術の才能は平凡だけど、コミュ力のあるリア充学生。美大を「才能のある人間とコネをつくる所」と現実的に割り切り、有望株である星の溢れる才能に乗っかろうと企てていた。
一癖も二癖もあるキワモノたちが集まる芸術大学で、人嫌いな潔癖女子と彼女の才能に目を付けた腹黒女子、ひねくれたふたりの青春に彩られたキャンパスライフが幕を開ける。

天才だけど潔癖症で人嫌いな女子芸大生と、彼女の才能に目をつけた平凡だけど社交的な友人女性2人による、美大を舞台に織り成すちょっとゆがんだ青春模様を描いた物語。
ひねくれ芸大生コンビの青春グラフィティ。謳い文句は「美大ってのは仲良しクラブじゃないんだよ」。年10回刊行する漫画雑誌「ハルタ」2016年Vol.40にて連載開始。
作者は本作1巻が初コミックスとなる漫画家・山本和音(やまもと かずね)先生。

紹介・感想

芸大・美大を舞台にした物語など、クリエイティブな業界に携わる人達を描いた作品というのは、あくまで個人的にですけど結構当たりが多いように感じてます。
奇人・変人が多い印象を強く持っていることもあって、ちょっとぐらいの浮世離れした破天荒なシーンがあったとしても、特に根拠もないのに芸大生ならありえるかもと思ってしまうことも少なくありません。
登場キャラクターーは一般人の感覚とはかなりズレてるケースも多く、その場合は共感し辛いという面がありますけど、その独特な行動原理や心境を追っていくのは楽しいところ。あと、自分が極めて平々凡々とした人間であることも、強く惹かれてしまう理由だと思います。

本日紹介させていただく一冊は、女子芸大生の青春キャンパスライフを描いた漫画『星明かりグラフィックス』。帯の文言に引かれて思わず購入。

潔癖症で対人スキルゼロだけど芸術の才能だけはピカイチの主人公その1と、凡人だけど社交的で見る目もある腹黒な主人公その2。この友人関係にある2人の女子が、揺れ動く距離感の中で芸術大を舞台に織り成す、青春に彩られたキャンパスライフを送る日々を描いたお話。
ざっくり説明するとこんな感じです。美大・芸大生の青春モノですね。芸術・美術もテーマではあるのですけど、どちらかというと凸凹主人公コンビを中心にした芸大キャンパスライフなどの日常風景がメイン。
1巻通してゆるゆる〜っとした平坦なストーリー展開を見せながら、どこか波乱の種が芽吹きそうな雰囲気も感じられる作品です。

この作品は埼玉芸術大学に通う2人の女子芸大生の物語。デザイン学科2年・ビジュアルデザイン専攻の吉持 星(よしもち・せい)と、美術学科2年・油絵専攻の園部明里(そのべ・あかり)のダブル主人公です。表紙手前のフード被ってる子が星、奥のお団子眼鏡が明里。

星は天才的なデザインセンスを持ってるんだけど、極度の潔癖症で色々めんどくさい子。中学生という思春期真っ只中の時期に、ショッキングな場面を目撃したことがトラウマで潔癖症になり、それ以来他人と触れ合おうとすると相手が泥人形のように見えてしまう状態。その潔癖に合わせて、元々偏屈でもあったことから基本的に人付き合いは苦手。
厄介な子ではありながらも、それでいて憎みきれない素直な性格をしていて、何よりデザインセンスと仕事の速さはピカイチ。ちなみに、スプラッターホラーが大好き。

明里は芸術の才能は平凡だけど、人を見る目とコネを作ることに関しては有能なちょっと腹黒い子。美大を「才能のある人間とコネをつくる所」と割り切っていて、サークルには8つ掛け持ちで参加し、将来を見据えたコネクション構築に余念の無い世渡り上手。
友人である星の才能に目をつけ、自分が彼女を世に押し出す役目を担おうとしている節があります。それ故、星がせっかく築きかけていた人間関係を裏から手を回して潰したりと、なるべく自分を頼るように仕向けるゲスさも覗かせていますが、打算だけで付き合ってるわけではないようで、彼女にとっては数少ない良き理解者でもあります。「今のところ一番大切な友達」とはっきり言えるぐらい大切ではあるようです。

いまはまだストーリーに大きな波らしい出来事はなく、けっこう淡々と2人の日常が描かれていきます。2人の関係紹介から始まり、呼び出された星の新歓準備作業の様子や、高いカメラが欲しくて課題のお手伝いバイトをしたり、作業はそれぞれで取り組んでいた2人が学際のためにチームを結成するなど。
クセは強そうだけど凡人の枠にいるサブキャラを交えることで、周りと感覚がズレてる星の天才性を表現しつつ、明里の星を手懐けようとする様子や、真っ当とはいい難いように見えて何気にちゃんとした信頼(?)を傾けてる友人としての関係が描かれていきます。
1巻では学際に向けてチームを組んだところで終わったので、2巻以降で作品の方向性がはっきりすると思います。2人の間にそれなりのドラマも起こったら尚面白くなりそうですね。ただ、シリアス面強くし過ぎて作品の雰囲気を壊すことだけは避けて欲しい。とりあえず、星も明里も可愛いのは確かです。

このような感じで、とある美大を舞台に天才と世渡り上手な2人の女子大生コンビが織り成す青春ストーリー『星明かりグラフィックス』1巻の紹介でした。
やっぱ芸大モノはイイ感じにクセが強くて面白い。気に入るかどうかは主人公どちらかのキャラに共感・感情移入できるかがキモだと思います。どちらも意味不明だと「なんだこれ?」になりそう。
職人気質の星と、プロデューサー気質の明里、2人がひとつだったら完璧だったなと思う主人公コンビ。まあ、そうなったら何の可愛げも無いキャラが生まれそうですけどね。完璧な人間に感情移入なんて出来ないでしょうから、この何かが欠けてる感じが丁度良いのかも。
2人のひねくれた関係はめんどくさくも見えるんだけど、実は単純なのかもしれない妙な友情関係がいい味を出しています。ただ、ここにもっと切実で現実的な問題が生じた場合、それなりに上手くいってる関係に亀裂が入りかねない危うさもなくはないかと。
一見芸術の才能に恵まれなかった凡人の明里に共感が集まりそうですけど、この若さでここまで現実的に物事を割り切れる人間というのも天才と同じくらい希少かもしれません。
絵はシンプルでストーリーもサクサク進むので読みやすい作品。平坦のようでいて見方によっては色んな感情を受け取れる内容でもありました。好きな人はかなりハマりそうな作品だと思いますし、個人的にも好みだったのでこれからが楽しみであります。

山本 和音 KADOKAWA 2017-09-15
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ハネ吉
とにかく漫画が大好きです。愛してるといっても過言ではありません。どんなジャンルにも手を出しますね。正直、文章力にはあまり自信はありませんが、なるべくうまく伝えられるようにがんばります。ちょっとだけでも読んでもらえたらうれしいです。 ちなみに、甘い物とネコも大好きです。
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