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2017年06月09日

漫画『三成さんは京都を許さない―琵琶湖ノ水ヲ止メヨ―』1巻の感想とあらすじ

『三成さんは京都を許さない―琵琶湖ノ水ヲ止メヨ―』1巻の感想。


三成さんは京都を許さない―琵琶湖ノ水ヲ止メヨ―
著者:さかなこうじ
掲載:くらげバンチ
1巻発売日:2017年3月9日

あらすじ・概要

戦国時代、織田信長をはじめとした数多の武将たちが奪い合いあった重要拠点。その地の名は「近江」――現在、「滋賀県」。
かつては「近江を制する者は天下を制す!!」とまで言われた要所でありながら、現在は全国都道府県別魅力度ランキング「43位」として、毎年下位争いを繰り広げている有様。地味な県、パっとしない、関西ヒエラルキーの底辺、琵琶湖だけが取り柄など、県民からですら散々な評価・・・。
そんな現状を憂いた知事(ゴリラ)が滋賀県を立て直すため、県知事特別秘書に任命した人物は、なんと現代へタイムスリップしてきた戦国武将・石田光成だった。
滋賀が落ちぶれた原因は全て「京都」にあると目の敵きにする光成は、滋賀県が今一度天下に躍り出るため、職員たちに向け――仇敵「京都をボッコボコにするのです」――と宣言。今この現代を舞台に、天下分け目の戦いの火蓋が切って落とされようとしていた。

戦国時代からタイムスリップしてきた智将・石田光成が、滋賀県を立て直して知名度を上げるべく、京都を目下の仇敵として(無謀な)仁義なき戦いを繰り広げる話。
なぜか現代へタイムスリップしてきた石田光成を主人公にした「滋賀県」のご当地紹介コメディ。帯には「逆襲の滋賀!!!」。2016年10月から「くらげバンチ」にて連載開始されています。
作者は、『鬼さんこちら!』(まんがタイムファミリー)でデビューした滋賀県出身の漫画家・「さかなこうじ」さん。

感想

今や漫画・アニメが町興しに使われることはさして珍しくもなく、特定の地域のみをピックアップした「ご当地漫画」と呼ばれるジャンルまで生まれています。ご当地ネタ満載で地元住民は「あるある」と楽しめるのはもちろんのこと、その地域以外の人が読んでも楽しみながら色々な知識を得ることがき、取り上げた舞台への興味を深めることができるかもしれません。作中で登場した実際に存在する場所に行ってみる楽しみもありますね。
例えば、群馬県の『お前はまだグンマを知らない』や、静岡県の『ローカル女子の遠吠え。それから博多の『博多弁の女の子はかわいいと思いませんか?』などがあります。
『三成さんは京都を許さない―琵琶湖ノ水ヲ止メヨ―』は滋賀県を舞台にした自虐も盛り込んだご当地下克上コメディ漫画。しかも、タイムスリップしてきた地元と馴染み深い戦国武将を主人公に据えるなど、他にはあまりない面白い見せ方をしている作品です。

滋賀県民や滋賀事情にそこそこ詳しい方なら、この表紙イラスト・タイトル・帯の文言を見ればどんな内容かは「ピンっ!」と来るのかもしれませんが、そうでない人からしたら第一印象は「なんだこれ?」といった感じではないかと思います。
この作品は上記にも書いた通り滋賀県を舞台にした「ご当地漫画」。ローカルネタに自虐をふんだんに盛り込んだ内容でありながら、不思議と滋賀の魅力を強く感じられ、地元民なら納得の「あるある」として、県民ではない人なら訪れてみたいと思わせてくれる作品です。掲載が『お前はまだグンマを知らない』と同じ新潮社「くらげバンチ」という時点でちょっと笑えます。
これは、どういう訳か現代へタイムスリップしてきた戦国武将・石田三成が、これまたどういう訳か就職していた滋賀県庁で、仇敵・京都を「ボッコボコ」にして下克上をはかろうと息巻きながら、県民としての誇りと愛を胸に出生地である滋賀復興を目指す話。

物語は、日本食トップレベルの悪臭を放つ「鮒鮨(ふなずし)」によって騒然となっていた滋賀県庁職員たちのもとに、ゴリラ県知事から特別秘書を拝命した三成が戻って来たところから始まります。
その場は三成の見事な手腕によって、鮒鮨を初心者でも美味しくお手軽に食べられる「鮒鮨のお茶漬け」にすることで解決。そして三成はお局様のように「滋賀県民としてもっと誇りを持ちなさい」と職員達を叱りつけるのですが、自信を失っている彼らから返ってきた言葉は・・・
―電話しても「千葉」や「佐賀」に間違えられる。
―自分たちから見ても名産物はパっとしない。
―琵琶湖だけが取り柄。
―地味

など、散々な評価。もちろん三成も黙ってはいません。各種様々なデータを持ち寄り滋賀の素晴らしさを語って職員達を湧かせ、滋賀の地味な現状は全て彼奴ら「京都」にあるとし、コンプレックスの塊と化していた職員達の士気を向上させ、京都完全討伐のために動き出しました。

最初はそこまで京都を目の敵にしなくてもいいのにとは思いましたが、事情を知るとちょっと納得。関西圏で言えば奈良と京都、京都と大阪もややこしい雰囲気を感じますが、滋賀と京都の間柄はそれら以上に張り詰めていそうです。まあ、はんなり笑顔で余裕綽々な京都府民の姿が目に浮かびますけど。
滋賀県あるあるネタ満載で送られていて、中でもやはりスーパーマーケット平和堂のエピソードが特に面白かったですね。どこに行ってもある平和堂。金色のホップカード普及率は8割以上とか、もう平和堂のポイントカードが県民証みたいなものですね。

実はタイムスリップしているのは石田治部少輔三成だけではなく、アニオタと化した大谷刑部少輔吉継も同じ滋賀県庁で働いてたりします。もしかして滋賀県知事がゴリラなのは、この2人が猿(秀吉)に仕えていたところから来てるのかも。それとも単純に・・・。他にも三成の手先として破壊神・島左近まで現れ、京都側にはまさかの人物まで登場。

出だしのインパクトが強烈だっただけに後半は失速していくかなと不安になりましたが、最初から最後まで勢いは衰えることなく駆け抜けてくれました。設定、キャラクター、ストーリーは見事で、滋賀県民はどうか知りませんが、それ以外の人なら肩肘張らず気楽に楽しめる作品。
三成の智謀によって京都への下克上は成されるのかは楽しみなところ。ただ、確か三成のお墓は京都の大徳寺三玄院にあったはずなんですけど、それはいいのだろうか・・・。
私は他県の人間なのであとどれだけ滋賀あるあるが埋まっているのかは分かりませんが、2巻以降も是非このノリを継続してもらいたいですね。とりあえず元気な滋賀県が見れて良かったです。


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ハネ吉
とにかく漫画が大好きです。愛してるといっても過言ではありません。どんなジャンルにも手を出しますね。正直、文章力にはあまり自信はありませんが、なるべくうまく伝えられるようにがんばります。ちょっとだけでも読んでもらえたらうれしいです。 ちなみに、甘い物とネコも大好きです。
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