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2017年02月13日

【ガンパレード・マーチ 〜新たなる行軍歌〜】アニメ 感想&あらすじ 凄惨な非日常世界で繰り広げられる青春ラブストーリー



ガンパレード・マーチ 〜新たなる行軍歌〜
2003年2月放送
全12話
監督:桜美かつし
原作:ソニー・コンピュータエンタテインメント
脚本:新宅純一、水上清資、高山文彦
速水厚志の声:石田彰
芝村舞の声:岡村明美

あらすじ

西暦1945年、人類は史上最悪の敵となる謎の生命体と遭遇した。

突如出現した「幻獣」と呼ばれる生物は容赦なく人々へ牙を向き、人類は抵抗を試みるも最強の破壊兵器さえ来訪者には効果なく、ただひたすら消耗戦を強いられ続けていた。

それから50年、西暦1999年7月。幻獣と人類との熾烈な戦いは今なお終わりは見えず、日本政府はまだ年若い少年少女まで戦場に送り出さなければいけないほど緊迫した状況にあった。

「5121部隊」に所属する速水厚志もその1人として、幻獣に対抗するため開発された人型戦車「HWT」に搭乗し、最前線に立っていた。対幻獣殲滅兵器「PBE」の攻撃に巻き込まれた速水等は、そこでHWTを駆る謎の少女・芝村舞に助けられる。

登場人物

・速水厚志(はやみ あつし)
主人公。HWT士魂号複座型パイロット。趣味はガーデニング。優しい心根の持ち主ですが、優柔不断でのんびりした性格をし、仲間からは「ぽややん」と呼ばれることもあります。一見頼りなさげに見えますが、どんな状況でも仲間は決して見捨てることはなく、勇敢な一面を見せることもあります。舞を仲間としてだけでなく異性としても慕っています。

・芝村舞(しばむら まい)
ヒロイン。HWT士魂号複座型オペレーター。日本有数の企業体である芝村グループ会長の娘。表情は険しく、生真面目でお堅い性格。HWT操縦では天才的な素質を持つ少女。複雑な家庭環境で父親に反発し、お嬢様の身でありながらパイロットに志願しました。周囲には厳しく振舞いがちですが、ののみ等幼い子供の前では優しい顔をみせます。

・善行忠孝(ぜんぎょう ただたか)
5121部隊司令官。常に冷静沈着に物事を観察し、的確な指示で部隊をまとめる司令塔。同部隊員の原素子とはかつて恋人関係にありました。戦場には友情は必要だが愛情は不必要という考え。表にはあまり出さないが、意外と仲間思い。

・原素子(はら もとこ)
5121部隊整備班長。容姿端麗で才能にも恵まれ、クールで大人の雰囲気漂わせる5121部隊のお姉さま的存在。善行の元恋人。女性隊員のまとめ役的な立場にもあり、同じ整備班の森精華には特に慕われています。

・東原ののみ(ひがしはら ののみ)
PBE起動要員。 無垢で無邪気な部隊の可愛いマスコット的存在。PBEの起動には遺伝子操作された幼児が必要なため、体・精神共に8歳で成長が止まっています。子供らしく舞たちに甘える様子も見せ、戦いに身を置く隊員たちを和ませてくれます。

感想・見所

突如世界中に現れ人類の脅威となった謎の生物に対抗するため、戦場に投入されたまだ年端もゆかぬ少年少女たちが、命がけの死闘を繰り広げるなかで、恋に、友情に、青春の日々を送る物語。
青春SFロボットアニメ。ソニー・コンピュータエンタテインメントから発売されたPS版シミュレーションゲーム、『高機動幻想ガンパレード・マーチ』を原作とした作品です。ゲームプレイ済みの人にはあまり高い評価を得られなかったようですが、私は未プレイなせいかとても楽しませてもらえましたね。

世界観はかなり緊迫してます。突如現れた幻獣は人類の天敵となり、各地で猛威を奮いながら着実にその支配地域を広げています。人類は当然抵抗を試みていますが、圧倒的な物量で押し寄せてくる来訪者にじわりじわりと生存圏内を縮小させられてる状態。さらに、幻獣の中でも「ブレイン」と呼ばれるとりわけ大型の指揮型幻獣が存在し、その相手には通常兵器はほとんど効果を成さず、最終手段であるはずの最強破壊兵器を用いたにも関わらず、結果は灰と霧を撒き散らせただけで幻獣の進行は一切防げなかったという絶望感。
それから半世紀の月日が流れた1999年、状況は全く好転していないどころか、人類の生存圏は日本を含めたごくわずかという敗色濃厚な状況から始まります。
政府はヒロイン・芝村舞の実家である芝村グループが開発した人型戦車「HWT」と対幻獣殲滅兵器「PBE」を用い、幻獣の進行を抑えて殲滅・撃退を図ろうとしています。ほとんど後がない状況であるため、パイロット適性のある者は年端もゆかぬ子供であっても選抜徴兵され、適性が認められれば自ら志願も可能。そんな少年少女たちだけで組まれた部隊が、主人公の速水や舞たちが所属する「5121部隊」です。

ストーリーは、人類が幻獣に対して完全に劣勢な状況で進行し、容赦なく人が命を落としていく絶望感もある「戦争モノ」・・・という一面も確かにありますが、実はかなり濃い「ラブストーリー作品」だったという意外性ある内容。しかもかなり出来の良い恋愛・青春描写を見せてくれます。
前半こそ、戦争モノ・ロボットものとしてのの要素が強いんですが、中盤から次第に内容の変化が現れ、特に終盤になってからはラブで青春な方向へと大きく舵を切るという思い切ったストーリー展開。

前半は人類にとっても5121部隊にとってもシビアでシリアスな状況を見せながら、見応えある本格的なミッションとロボット戦闘を繰り広げています。
部隊員の中からまさかの犠牲者が出てしまったときは少し衝撃でしたね。最初はメインの2人に次ぐ活躍と成長を見せてくれるのではないかと予想していただけに、あの子の脱落は非常に残念でなりませんでした。結構好きなキャラだったので個人的には数少ないマイナスポイント。
まあ、それだけ主人公たちは甘えの許されない死と隣り合わせな世界に立っているということ、それを改めて強く印象づけさせる効果はありましたけどね。そして、そんな世界観を前半で見ていたからこそ、中盤・終盤での個々の内面に踏み込んだラブコメ展開は秀逸なものになったんだと思います。

大きな変化を見せたのは雪山辺りからですかね。絶望的な状況は何も変わっていないにも関わらず、作品やキャラクターの雰囲気は途端に明るくなります。前半部分での幻獣との存亡をかけた熾烈な展開が面白かっただけに、この変化には正直戸惑ってしまったわけですが、見終わってみればとても満足してる自分がいましたね。後半のラブコメ展開こそがこの作品最大の見所だと思います。まさか最後まであの調子で突っ走るとは思いませんでした。
幻獣も一応出てはきますが、「幻獣は?」「人類存亡は?」と疑問を持ってしまうほど、あれほど猛威を奮っていた奴等の出番はおまけ程度になってしまいます。

速水と舞に焦点を当て、じっくり丁寧に2人が距離を縮める様子を見せてくれたのが吉と出ましたね。開始当初の間に壁でも立ち塞がっているのかのような距離感から、いろいろなすれ違いを経て、仲間としての絆が芽生え、次第にそれは愛情へと感情を深めていきます。
前半部での凄惨な出来事が強く印象付けられているため、初々しくなかなか素直になれない甘酸っぱい恋愛や、仲間たちとの日常の温かさが一層際立って見えたのだと思います。厳しい世界であるからこそ、速見と舞の関係を、仲間たちと、告白に少し絡んでくる駄菓子屋のおばあちゃんやTVのリポーター等と一緒に応援したくなりますね。

幻獣という人類の脅威と戦い続ける非日常の中で織り成す、緩やかな青春の日常を描いた良質なラブストーリーでした。戦闘やロボットを期待すると肩透かしくらうかもしれないので注意が必要。
ゲームプレイした人の評価が低かったので原作の設定を少し調べてみましたが、かなり複雑なうえに奥深い。これは確かにゲーム設定をそのままアニメに組み込んでいたら12話ではまとめきれないなかったでしょうね。あくまで原作を知らない立場からの意見ですが、大胆に複雑な要素を削り落として速見と舞の関係を主軸に据えたおかげで、重きを置いた2人の深く掘り下げた内面を覗くことができ、恋愛ものとして王道でわかりやすいストーリー展開を生み出せていました。12話という尺を考えたら恋愛に絞ったのは英断だったと思います。
ロボットもの・戦争ものとしてではなく、学園ラブロマンスとして良質なアニメ作品です。よければ観てください。




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posted by ハネ吉 at 18:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ
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とにかく漫画が大好きです。愛してるといっても過言ではありません。どんなジャンルにも手を出しますね。正直、文章力にはあまり自信はありませんが、なるべくうまく伝えられるようにがんばります。ちょっとだけでも読んでもらえたらうれしいです。 ちなみに、甘い物とネコも大好きです。
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