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2017年01月23日

【地球防衛企業 ダイ・ガード】アニメ 感想&あらすじ 社会と企業の現実を描きながら熱さを損なわない異色のロボットアニメ


地球防衛企業 ダイ・ガード
1999年10月放送
全26話
監督:水島精二
原作:XEBEC
脚本:志茂文彦、稲荷昭彦、石川学、他
赤木駿介の声:伊藤健太郎
桃井いぶきの声:平松晶子
青山圭一郎の声:三木眞一郎

あらすじ

西暦2018年、太平洋から謎の大怪獣「ヘテロダイン」が出現。軍は多大な被害を払うも何とか撃退に成功し、事態は一応の収束を果たす。

国連安全保障軍はこの惨劇を防ぐため、対ヘテロダイン用兵器として巨大ロボット「ダイ・ガード」を開発し、ヘテロダインが再び襲来する日へ向け備えを整えてきた。
しかし、最初に撃退したヘテロダイン以降、その後12年もの間敵が出現することはなかった為、ダイ・ガードが本来の役割で運用される機会は1度もなく、現在では民営会社の広報用マスコットロボットとしての扱いを受けていた。

2030年、人類がその脅威を忘れて平和に甘んじていた矢先、沈黙を破ったヘテロダインが突如として熱海に出現した。パイロットの赤木たちは市民を守るため、避難命令に背き、襲い来るヘテロダインへ立ち向かう。

『サラリーマンだって、平和を守れるんだ!!』

登場人物

・赤木 駿介
主人公。25歳。21世紀警備保障企画開発部広報2課に勤務するサラリーマンであると同時に、ダイ・ガード1号機のメインパイロット。正義感に溢れる思い立ったら一直線な熱血漢であり、面倒見が良く意外と気も利く青年。防衛大時代は座学は苦手でも実技は非常に優れ、教官からも一目置かれていました。直情的過ぎるきらいはあるが、人々の平和と幸せを守りたいという純粋な思いの持ち主。

・桃井 いぶき
ヒロイン。20歳。21世紀警備保障広報2課に勤務するOLであり、ダイ・ガード1号機の搭乗ナビゲーターでもあります。高卒で入社しているため、会社では年上の赤木よりも先輩。赤木同様正義感が強く、男勝りなしっかり者で明るい性格。実の父はヘテロダイン災害で亡くしており、現在は母が再婚しているものの、その家庭環境に思い悩んでいます。

・青山 圭一郎
ダイ・ガードの動力機関のコントロールを担当している搭乗エンジニア。赤木とは同期入社。25歳。熱血な赤木とふぶきに対し、比較的冷静。爽やかなイケメンで話術も巧み、女性の扱いも慣れてるうえに残業は一切せず退社するため、プレイボーイと勘違いされることもあります。実際は真面目な性格で入院している母親を毎日看病する好青年です。

・城田 志郎
安全保障軍幕僚本部から戦術アドバイザーとして派遣された監査官。常に冷静沈着で落ち着きがあり、合理的な思考をしているため、正反対の赤木とはしばしば衝突することもあります。ですが、本気でぶつかりあってきたことで徐々に感化され、突っ走り気味な彼等のサポート役にまわることになっていきます。

・大河内 伝次郎
21世紀警備保障社長。最初のヘテロダイン出現の際は安保軍の少佐として作戦に関わり、その戦いで右眼を失っています。当時の軍のやり方に疑問を持ち、軍を離れて21世紀警備保障を立ち上げ、ダイ・ガードの運用を始めます。赤木たちの行動に理解を示す頼れる存在。


感想・見所

突如現れ人類の脅威となった大怪獣に対抗するため巨大ロボットが開発され、それを運用する民間警備会社で普段はサラリーマンやOLとして従事している人たちが、家族や親しい人のため、人々の平和と幸せのために戦う姿を描いた物語。
90年代後半に製作された少し風変わりなロボットアニメ。後に『鋼の錬金術師』や『機動戦士ガンダム00』を手がけている水島精二さんが監督を務めています。漫画版と小説版も刊行されています。

もう15年以上前の作品ということもあり、アニメ好きでも観たことある人はそれほど多くはないと思われるマイナー作品です。私もたまに利用している動画配信サービスのリストを漁ってるときに偶然見つけ、大した期待も抱かずなんとなく試しに観たら意外と面白かったというのが経緯です。
たまたま当たりを引いた喜びのせいで大袈裟になってるのかもしれませんが、個人的には隠れた名作なんじゃないかと思ってます。

リアルロボットアニメと言えば『ガンダムシリーズ』や『マクロスシリーズ』、あと『ボトムズ』当たりを思い浮かべますが、このダイ・ガードはそのどれと比べても一風変わっており、違う方向性でリアルを追求した設定を敷いています。私が知るなかで近い作品を挙げるなら『機動警察パトレイバー』、最近では『アクティヴレイド』が多少それらしさのある作品だと思います。
迫力ある戦闘描写を観たいのなら、はっきり言って上述で上げている別のロボットアニメの方が断然楽しめると思いますが、ロボットを運用している人たちの作業風景や人間模様に関してなら、ある意味随一と言っていいレベルの濃さを見せていますね。

簡単に言ってしまえば、これは人類の存続を脅かす脅威から世界を守るアニメ。そのあたりの設定はヒーローもの、ロボットものでは特に珍しくもない方向性ではありますが、特徴としては主人公たちダイ・ガードを運用している人たちが属しているのは軍ではなく、無用の長物となっていたロボットを買い取った民間の会社だというところですね。なので、赤木たちパイロットの3人もサラリーマン、OLとして普段は勤務しています。
もちろん軍は存在しますし、そちらはそちらでヘテロダインへ対抗するため様々な手段を講じ、この緊急時にダイ・ガードを民間に持たせていいものかという当然の展開もあることにありますが、メインはあくまで会社に勤めるサラリーマンたちの戦いです。

普通のロボットアニメの場合、なんといっても迫力ある戦闘シーンが最大の見所となるはずなんですが、この作品そこに至るまでが非常に面倒くさい。出撃までに時間が掛かり 出撃できても本格的に戦うまでにまた時間が掛かってしまいます。
軍なら緊急時の特例なんかでそれなりにスムーズに出撃できるところ、民間の会社ということもり、会議を開いてお偉方の各種手続きを整えなければいけないというなんとも言えないグダグダ感。民間なのでその運用予算については確かに深刻な問題であり、下手なことして会社の印象を悪化させるのも死活問題という、その辺妙に生々しいやりとりを繰り広げていましたね。それが顕著に現れるのは序盤くらいですが、実際に民間会社が巨大ロボットを運用していたらこうなるかもしれないというリアリティは感じられます。
出撃できたとしても市民の避難誘導にそれなりの時間を割き、完了してようやっと戦闘。戦闘終了後には破損についての大量の始末書という新たな敵も立ちはだかります。
普通なら省くかあっさりした描写で流すところに力を入れた作風は面白いですね。シビアな問題に頭を悩ませるリアル感は見事だと思います。

さて、いかに戦闘までに面倒くさいあれこれがあるとはいえ、ヒーローロボットアニメの完成度を高めるためにも戦闘シーンは当然重要なファクターとなります。ですが、序盤のダイ・ガードは弱すぎるため、あれを目の当たりにしていたらとてもじゃないけど命を預ける気にはなりません。
長年マスコット扱いされていたため装甲はハリボテ、武装はなく、組み立てはクレーン、はっきり言ってしょぼい。戦闘後はボッコボコに凹んでましたね。ロケットパンチというのは強力なジェット推進力で腕を撃ち出すものだと思うんですが、そんな武装は当然なく、赤木はダイ・ガードの腕をもいで振りかぶって投擲という滅茶苦茶のロケットパンチを生み出しています。
しかし、物語が進むにつれ段々と武装は強化され、クレーンでの作業もなくなり、かっこよく立ち回れるまでにダイ・ガードは成長を遂げていきます。まさか人の成長よりもロボットの成長に感慨深い思いをさせられるとは予想してませんでした。ただ、正直言いまして、最初のグダグダで泥臭い感じも嫌いではないというか、むしろあれこそがダイ・ガードなのではとさえ思ってしまっています。

事務作業や各種手続き、保障など、ジビアな現実を描いてはいても、やはり熱いロボットアニメでした。ダイ・ガードの成長もさることながら、ぶつかり合っていた者同士が互いを認め合い共に敵へ立ち向かったり、戦う理由に思い悩みながらも家族への想いを胸に再び乗ることを選んだりと、登場人物たちの人間ドラマもこの作品を熱くさる大きな役割を果たしていたと思います。
また、OPとEDも素晴らしく、特にEDテーマの『走れ、走れ』は哀愁ある曲調と遠藤響子さんの歌声がほんと素晴らしかったですね。
パイロットだけが戦っているわけではなく、動かすだけでも様々な人たちが関わっており、敵を倒した後にもまた別の形で奮闘している人たちもいる。ロボットだけでも、パイロットだけでも、整備する人たちだけでもロボットを動かすことはできず、どれか1つだけではなく様々なパーツが揃って初めて真の力は発揮されるということに改めて気づかせてもらえました。
他にはない魅力があるロボットアニメ、面白いのでよければ観てください。




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posted by ハネ吉 at 18:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ
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とにかく漫画が大好きです。愛してるといっても過言ではありません。どんなジャンルにも手を出しますね。正直、文章力にはあまり自信はありませんが、なるべくうまく伝えられるようにがんばります。ちょっとだけでも読んでもらえたらうれしいです。 ちなみに、甘い物とネコも大好きです。
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