新規記事の投稿を行うことで、非表示にすることが可能です。
2016年10月29日
漫画『花と黒鋼』1巻の感想とあらすじ
『花と黒鋼』1巻の感想。
花と黒鋼
著者:篠丸のどか
掲載:ヤンマガKCスペシャル
1巻発売日:2015年8月6日
現代より少し先の近未来。世界は深刻な食糧難に陥り、各地でわずかな食糧資源を巡る戦争が勃発していた。そんな荒れた世界情勢のなか、地図上には存在せず、レーダーにも映らない小さな絶海の孤島には、おじじと金髪の少女・ルルが暮らしていた。
ある日、この平和でのどかな島に、世界で唯一にして最強のサイボーグが流れ着く。斉藤と呼ばれるサイボーグと友達になったルルはさっちゃんと呼び慕うようになり、彼もまた久しくなかった安らぎと懐かしさを感じ、島と少女のもとへ定期的に訪れるようになった。
食糧難によって荒れた近未来を舞台に、絶海の孤島で出会った金髪の小さな少女と、彼女に心を開いたサイボーグ兵の物語。
近頃はやりの人外×少女モノ。サイボーグを人外として扱っていいのかはちょっと疑問ですが、分類的には似たような作品です。
アニメ化もされた『うどんの国の金色毛鞠』の著者・篠丸のどかさんの作品。素敵なデザインの表紙に引かれ、うどんの国の作者名が目に入ったことで購入を決めました。表紙イラストに描かれているちっちゃい女の子とでっかいサイボーグの2人をメインに繰り広げられる作品です。
ストーリーは心温まる描写もありますけどハードでシリアスな設定を敷いているため、うどんの国とも著者の他作品とも異なった作風。
食糧難を回避するために人体の一部をサイボーグ化することが推進されており、その施術を先駆けて実行した日本ではそれがごく一般的に浸透している世界観。
1巻はまだ丸々導入のような内容のため、世界観や人物など各種設定の紹介がメインだったので、ストーリーが動き出すのは2巻からになりそうです。
日本が選んだ食糧難への対策は、活動エネルギーを補うためのサイボーグ化を一般的に普及させることでしたが、そこで留まらないのが人間の業というやつですね。案の定その技術を軍事転用し、さらなる強化を施されたサイボーグ兵士の斉藤少佐が生み出されました。彼がどこまでサイボーグ化しているのかは分かりませんが、人間的な部分はまだ残ってるようです。まあ、そうでなければサイボーグどころか完全にロボットですからね。
そんな斉藤少佐が普通の方法では決して辿り着けない島に偶然流れ着き、ルルという幼い少女と出会います。ルルに貰ったコロッケに感動してあっさり警戒をとき、さらに友達にもなって「さっちゃん」と可愛く呼ばれる最強サイボーグ。それ以降も島へ訪れるようになり、ルルに寄り添って彼女に危機があればまるでガーディアンのように守ってます。
ルルという少女に関しては深く語ると核心に触れそうなので簡単にしておきますが、サイボーグの高精度な解析を用いても何も分からなかったことから普通の少女ではないことは確か。なにより、とにかくすごい可愛い。
一緒に暮らしているおじじと、軍に殺された科学者・ルティシア博士が彼女の出生に深く関わっていて、軍に対するある計画のために島で隠れながら育てているようです。
ただ、無垢で天真爛漫に育ったルルが計画に同調するのかは微妙なところではないかと。さらに、島に現れた予期せぬ訪問者・さっちゃんによって何かしらの変化が生まれる予感もします。それぞれが何を選び、どう動くのか、今後の展開が気になりますね。
思っていた内容とは違っていましたけど楽しませてもらえました。戦火が広がる殺伐とした世界と自然に囲まれたのどかな島、軍に反する計画を企てているおじじと純真無垢な心を持ったルル、ちっちゃいルルとでっかいさっちゃんなど、様々な対比があることで、それぞれの状況や立場、抱いている想いが一際強く伝わってきます。
優しさ溢れるほのぼのした雰囲気ですが、荒れた世界はそれを許してくれそうもない不穏な空気も漂っています。ルルという少女の存在がサイボーグやこの世界にとってどんな影響を及ぼすのか、さっちゃんとの出会いはルルに何をもたらすのかなど、ここからストーリーはどのような展開を見せてどこに行きつくのか非常に楽しみですね。あと、とりあえずコロッケ食べたい。
【eBookJapan】 花と黒鋼
↑無料で立ち読みできます
花と黒鋼
著者:篠丸のどか
掲載:ヤンマガKCスペシャル
1巻発売日:2015年8月6日
現代より少し先の近未来。世界は深刻な食糧難に陥り、各地でわずかな食糧資源を巡る戦争が勃発していた。そんな荒れた世界情勢のなか、地図上には存在せず、レーダーにも映らない小さな絶海の孤島には、おじじと金髪の少女・ルルが暮らしていた。
ある日、この平和でのどかな島に、世界で唯一にして最強のサイボーグが流れ着く。斉藤と呼ばれるサイボーグと友達になったルルはさっちゃんと呼び慕うようになり、彼もまた久しくなかった安らぎと懐かしさを感じ、島と少女のもとへ定期的に訪れるようになった。
食糧難によって荒れた近未来を舞台に、絶海の孤島で出会った金髪の小さな少女と、彼女に心を開いたサイボーグ兵の物語。
近頃はやりの人外×少女モノ。サイボーグを人外として扱っていいのかはちょっと疑問ですが、分類的には似たような作品です。
アニメ化もされた『うどんの国の金色毛鞠』の著者・篠丸のどかさんの作品。素敵なデザインの表紙に引かれ、うどんの国の作者名が目に入ったことで購入を決めました。表紙イラストに描かれているちっちゃい女の子とでっかいサイボーグの2人をメインに繰り広げられる作品です。
ストーリーは心温まる描写もありますけどハードでシリアスな設定を敷いているため、うどんの国とも著者の他作品とも異なった作風。
食糧難を回避するために人体の一部をサイボーグ化することが推進されており、その施術を先駆けて実行した日本ではそれがごく一般的に浸透している世界観。
1巻はまだ丸々導入のような内容のため、世界観や人物など各種設定の紹介がメインだったので、ストーリーが動き出すのは2巻からになりそうです。
日本が選んだ食糧難への対策は、活動エネルギーを補うためのサイボーグ化を一般的に普及させることでしたが、そこで留まらないのが人間の業というやつですね。案の定その技術を軍事転用し、さらなる強化を施されたサイボーグ兵士の斉藤少佐が生み出されました。彼がどこまでサイボーグ化しているのかは分かりませんが、人間的な部分はまだ残ってるようです。まあ、そうでなければサイボーグどころか完全にロボットですからね。
そんな斉藤少佐が普通の方法では決して辿り着けない島に偶然流れ着き、ルルという幼い少女と出会います。ルルに貰ったコロッケに感動してあっさり警戒をとき、さらに友達にもなって「さっちゃん」と可愛く呼ばれる最強サイボーグ。それ以降も島へ訪れるようになり、ルルに寄り添って彼女に危機があればまるでガーディアンのように守ってます。
ルルという少女に関しては深く語ると核心に触れそうなので簡単にしておきますが、サイボーグの高精度な解析を用いても何も分からなかったことから普通の少女ではないことは確か。なにより、とにかくすごい可愛い。
一緒に暮らしているおじじと、軍に殺された科学者・ルティシア博士が彼女の出生に深く関わっていて、軍に対するある計画のために島で隠れながら育てているようです。
ただ、無垢で天真爛漫に育ったルルが計画に同調するのかは微妙なところではないかと。さらに、島に現れた予期せぬ訪問者・さっちゃんによって何かしらの変化が生まれる予感もします。それぞれが何を選び、どう動くのか、今後の展開が気になりますね。
思っていた内容とは違っていましたけど楽しませてもらえました。戦火が広がる殺伐とした世界と自然に囲まれたのどかな島、軍に反する計画を企てているおじじと純真無垢な心を持ったルル、ちっちゃいルルとでっかいさっちゃんなど、様々な対比があることで、それぞれの状況や立場、抱いている想いが一際強く伝わってきます。
優しさ溢れるほのぼのした雰囲気ですが、荒れた世界はそれを許してくれそうもない不穏な空気も漂っています。ルルという少女の存在がサイボーグやこの世界にとってどんな影響を及ぼすのか、さっちゃんとの出会いはルルに何をもたらすのかなど、ここからストーリーはどのような展開を見せてどこに行きつくのか非常に楽しみですね。あと、とりあえずコロッケ食べたい。
【eBookJapan】 花と黒鋼
↑無料で立ち読みできます