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2016年09月27日

漫画『おとむらいさん』1巻の感想とあらすじ

『おとむらいさん』1巻の感想。


おとむらいさん
著者:大谷 紀子
掲載:BE LOVE KC
1巻発売日:2016年2月12日

鳴かず飛ばずとはいえ、一応女優として生きてきた音村いずみ、28歳。まわってくる仕事はあまり日の目を見ることのない役ばかりで、老衰以外の死に方はほぼコンプリートしているくらい死体役を演じてきた。決して恵まれているとは言えない女優人生を歩んできた音村さんは、憧れを抱く監督の作品に出演できることを夢みて頑張っていたが、その監督が突然引退表明してしまったことで彼女の夢は砕け散ることに・・・。
完全にお通夜状態になってしまった音村さん。ただ、当面の生活費を稼ぐ必要もあるため、いつまでも塞ぎ込んでるわけにもいかず、知り合いに薦めてもらった仕事を引き受ける。
しかし、当初は結婚式の司会だと思って会場に向かった音村さんだったが、到着した仕事場は結婚とは関係のない場所。そこは、亡くなった方を弔い送り出す場所――葬儀場だった。

死体役ばかりこなしていた女優が夢を砕かれたことで気力を失い、そんな時に「声」を買われて薦められた葬儀の進行役を務めることになり、そこで作られたドラマではなく生きた「人間ドラマ」にふれていく物語。
表紙見てもらえれば分かるように、葬儀の仕事を題材にした作品です。「死」を扱っているのでしんみりした雰囲気もありますが、1巻の話は比較的和やかで温かさもあり、読み終えた後には穏やかな気持ちになれる内容でした。

主人公の音村いずみは数多の死体役を演じてきた28歳の一応女優。真面目な性格をしている感受性の強い女性です。仕事の依頼は少ないので女優として生きている実感は小さいようですね。スラっとしたスタイルと整った顔立ちを持つクールビューティーなので、こんな美人が2ヶ月もスケジュール真っ白なのはちょっと不思議。まあ、美人なだけでは厳しい世界ではあるとは思いますけど、なぜ売れないんでしょうね。幸の薄い役を得意としていることからして足りないのは華やかさかな?プロ意識は高いのでどんな仕事にも一切手は抜かない人です。

この音村さんは、いつか出演することを目標にしていた憧れの監督が引退してしまったため、その夢を断たれたことで糸が切れた人形のようになってしまいます。でも、生きていくためにはこのまま腐っているわけにもいかず、花屋に勤めていた知り合いのイケメンに仕事を紹介され、葬儀の進行役アルバイトを引き受けました。本人は会話の内容から結婚式の司会だと勘違いしてしまったようですけどね。音村さんは古風な雰囲気もあるので葬儀場での仕事は合っているように見えました。

音村さんの務めることになる葬儀屋は、あちこちに展開している規模の大きな会社ではなく、町の小さな葬儀屋さんです。
上司にあたるクールなイケメン葬儀プランナーの産神(うぶがみ)さんは、出会って早々演技の仕事を「偽物の人間ドラマ」と言い放つなど、あまり言葉を選ばず思ったままを口にしてしまう人のようです。ただ、仕事に対する姿勢は真摯です。出産の神様みたいな名前を持つ人が、亡くなった方を送り出す立場にいるというのも不思議な感じ。

葬儀は様々な形があり、訪れてきた人にマッチした葬式を産神さんが作り出します。昔ながらのお葬式も未来へ残していくべき大切なものだと思いますが、人それぞれに合わせた新しい形の個性的な葬式というのも良いですね。どちらにせよ、送り出す人にとっても、残された人にとっても最高の葬儀が作られています。
2巻以降ではキレイなだけじゃない部分も出てくるかもしれません。産神さんの言っていた通り、確かにここには人の数だけ本物の生きた「人生ドラマ」があるので、様々な感情も溢れていました。

綺麗な絵、テンポよく進む話、暗くなりそうなテーマの割には笑いもあるので読みやい作品かと。私はこの作品にあるような葬儀には今まで立ち会ったことがなかったので、フィクションではありますけど新しい葬儀の形を見ることができて面白かったです。
音村さんはこの仕事を通じて人として成長していくことになると思いますが、このまま葬儀に携わった仕事をしていくのか、女優として転機を迎えるのか、今後彼女がどのような道を選び、歩んでいくことになるのか気になりますね。死や生について考え始めた音村さんの変化、産神さんの過去など、ストーリーがどのように展開されていくのか楽しみです。


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ハネ吉
とにかく漫画が大好きです。愛してるといっても過言ではありません。どんなジャンルにも手を出しますね。正直、文章力にはあまり自信はありませんが、なるべくうまく伝えられるようにがんばります。ちょっとだけでも読んでもらえたらうれしいです。 ちなみに、甘い物とネコも大好きです。
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