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2018年02月07日

【ランウェイで笑って】マンガ 感想&あらすじ ファッションの世界で戦う少女モデルと少年デザイナーが織り成す青春ストーリー

週刊少年マガジン。2017年26号から連載中。既刊3巻
著者:猪ノ谷言葉



あらすじ

高校3年生の藤戸千雪(ふじと ちゆき)は、父親がモデル事務所「ミルネージュ」の社長を務めていることもあって、小さい頃から、世界で最も有名なファッションの祭典「パリ・コレ」のモデルになることを夢見ていた。

小学4年生(10歳)の時点で既に身長は158cmにまで達し、周囲からも将来を有望視されていた・・・・のだが、そこで成長はピタリと止まってしまい、1cmも伸びることなく高校3年生を迎えることに。
それでも夢を諦めることはしなかった千雪は、クビになったミルネージュのオーディションを、何度不合格を言い渡されても受け続けていた。

そんなある日、彼女は同じクラスメイトで手芸部に所属する男子生徒・都村育人(つむら いくと)と出会い、「高卒でもファッションデザイナーになれると思う?」と聞かれ、何事もハッキリ言ってしまう千雪は「無理」と言ってしまう。しかし、彼はファッションデザイナーになりたくても、家庭に専門の学校へ通うような金銭的な余裕はなく、諦めて就職しようと考えていることを知る。

夢はあっても生まれ持ったモノがそれを許さない状況に、自らの姿を彼に重ねた千雪。実は大手芸能事務所から合格を貰っていたのだが、改めて自分の夢を再確認して吹っ切れたことで、育人に「わたしが一番魅力的に着れる服」を依頼。

そして、完成した服を着て再度ミルネージュのオーディションに挑んだ千雪は、審査員の元パリコレモデルの雫に可能性を見せたことで、見事合格を勝ち取るのだった。その一方で、育人もまたひょんなことから、千雪の父親であるミルネージュ社長の目に止まることになり・・・。

これは、藤戸千雪がトップモデルに至るまでの物語――。そして、都村育人がトップデザイナーに至るまでの物語。


ネタバレも少し含まれているので注意
少しでもネタバレ嫌な人はスルーで。



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感想・見どころ

漫画はジャンル問わず幅広く読んでいますが、意外と「ファッション系」の作品はあんまり見かけませんね。少女向け・女性向けのマンガならそれなりに存在してるのかもしれませんけど、こと男性読者が多い雑誌にはほとんどないイメージを勝手に抱いてます。
ぱっと思い浮かぶところでも、以前紹介した『服を着るならこんなふうに』ぐらい。これは、オシャレ初心者の男性目線でファッションを知ることができるため、私のような私服が「ちょっとな・・・」という男性にはホントありがたい作品です。
オシャレにしろ、モデルにしろ、デザイナーにしろ、ダサイ私にとってはめちゃくちゃ眩しく、ちょっと恐れ多い世界でもありますけど、知るとなかなかに興味深くもありますね。

そういったことで、本日は少年誌では珍しいファッションを題材に取り扱った『ランウェイで笑って』という作品を紹介させていただきます。

158センチの低身長でありながらパリ・コレモデルを目指す美少女と、貧しい暮らしの中でもファッションデザイナーを目指す同級生の少年。この、一途に夢を叶えるために突き進む2人の成長と挑戦を描いた物語。
「ファッション」を題材にした少女モデルと少年デザイナー2人が織り成す青春ストーリー。帯での謳い文句は「夢はパリコレ!挑め世界!!」(1巻)、「ファッション×少年マンガ!※注意※どうしようもなく服が好きになります!!」(2巻)、「今一番の“オシャレ”と“熱い物語”あります。」(3巻)。
作者は「第95回マガジン新人漫画賞」において、作品『星に願いを』で特選を受賞されている漫画家・猪ノ谷言葉(いのや ことば)先生。

諦めたくない夢を抱き、ファッションの世界で共に戦う主人公とヒロイン

どんな作品かというと、少年誌では異例とも言える『ファッション業界』をテーマにした漫画。パリコレとか、モデルとか、デザイナーとか、男性読者の中にはちょっと距離を感じる方も多いことでしょう。
しかしながら、煌びやかでもありながら、中身はガッツリとスポ根してる王道青春ストーリーであり、強烈なパッションがそこかしこから噴き出し、魂が震えること間違いナシの作品。

※ちなみに“ランウェイ”と言うのは、ファッションショーでモデルさんたちが歩く細長い舞台のこと。

作品の軸となるのは、パリ・コレを目指す少女・藤戸 千雪(ふじと ちゆき)と、トップデザイナーを目指す少年・都村 育人(つむら いくと)。

この2人が、「無理」と言われても諦めたくない夢≠叶えるため、それぞれの戦場で戦い、一歩一歩成長していくと同時に、少しずつ距離を縮めていく話。

これ、1話ではパリ・コレを目指す千雪の物語を描いていることから、彼女が主人公だと思わされるのですが、ラストで予想外の主人公入れ替え。育人が主人公であること、千雪がヒロインであることが判明。
この意表を突く流れが面白い。まあ、実際のところは千雪と育人のダブル主人公と言っても差し支えないんですけどね。

美少女ではあってもパリ・コレを目指すには身長が致命的に足りない千雪。才能はあってもデザインを学びに行くだけの経済的余裕がない育人。
周囲からは厳しい宣告を突きつけられながらも、前だけを見て夢に向かって歩き出します。互いに影響を与え、時に支え合い、高め合い、対抗心を燃やしながら、折れることなく戦う姿はとにかく熱いです。

逆境に屈しない姿が眩しい

上記にもちょろっと書いた通り、2人共それぞれが抱く夢に対して、生まれながらのハンディキャップを背負っています。なので、「無理」「諦めろ」「叶わない」と言われることは珍しくありませんでした。

千雪が目指すパリ・コレは、女性でも身長が最低175センチは求められる限られた人たちだけの世界。で、肝心の千雪はというと、そのラインに掠りもしない158センチという低身長です。
残酷ではあっても、周囲が反対するのも分かります。というより、ここまではっきり足りないモノが分かっていて、それが努力ではどうにもできないことであったなら、多くの人は自分から降りてしまうと思います。

でも、千雪はこう言います――「藤戸千雪じゃいられないんだよ、諦めちゃったら」と。自分はずっとそうやって生きてきたから、それに諦めたくない理由があるから、彼女はパリ・コレという目標を口に出し続けます。そして、諦めずに戦っていた彼女は、遂に自分の運命を変えるデザイナー志望の少年と出会ったわけです。

その当人である都村育人もまた、目指したい夢はあっても、生まれ持ったモノがそれを許してくれない事情を抱えていました。ファッションデザイナーになるためには、当然そっち系の学校で学ぶ必要があります。でも、貧しい家庭であり、家族思いでもある育人は、妹達の将来を考えて自分は就職の道を選び、夢を諦めかけていました。
でも、千雪が育人に出会って運命が動き出したように、育人もまた千雪との出会いによって、夢への扉が開くことになります。

とは言え、立ち塞がる壁はとんでもなく高く、そして分厚い。2人が戦っているのはプロのシビアな現場ですので、様々な困難が降りかかり、才能と努力だけではどうにもならないこともあります。
それでも、夢とか野望とか、逆境に屈しない強い想いによって、運すらも自ら引き寄せ、夢に向かって猛進していきます。

既に戦友でもある千雪と育人は、意図せず支え合う関係にもなっていて、怖気づきそうなところでも、別の場所で無茶な戦いをしている相手の存在を背中に感じると、前に進まずにはいられなくなってます。その姿が、関係が、とにかく眩しく、応援せずにはいられなくなりますね。

ファッション業界は意外と体育会系

モデルにしろデザイナーにしろ、ファッション業界というのは、外から見てる分には華やかなイメージを抱く人が多いと思います。でも、実は意外と体育会系でとっても過酷・・・

それは漫画の中だけの話ではなく、調べてみるとそんな話はゴロゴロ出てきます。この作品を読んでると、その一端をのぞくこともできるため、華やかなショーの舞台裏での目まぐるしいやりとりを見た後だと、ランウェイを歩くモデルの見方も変わってきます。

千雪なんて育人の前で脱ぎます。躊躇なく下着もはずして。その瞬間はぎょっとしましたけど、そこにはまったくエロさはなく、「プロの現場では裸がモデルの衣装であることは常識」。恥ずかしさを全く見せないその姿は、完全なるプロ。というよりあれはもう戦士ですね。美しいだけではなく、雄雄しくもあり、カッコよくもあり、思わず目を奪われました。

それから、少年誌なのでファッション業界に疎い読者は多いと思いますけど、それを面白く、分かりやすく読ませているのは単純にすごい。
例えば、ファッションショーに出演してるモデルさんが高身長ばかりなことや、近年のトップモデルはランウェイで笑わないことなど、結構不思議に思うことは多々ありますよね。それは、あくまで服を見せるショーであるから、モデルの顔に視線を集めてはいけないから、モデルは服を引き立てるための存在だから、服を良く見せるためには相応のスタイルが必要だから。

また、「意外と皆が知らないファッション用語」という解説もエピソードの合間に挟まれていますので、豆知識を得る楽しみもあります。

最後に

ということで、トップモデルを目指す少女とトップデザイナーを目指す少年の、挑戦と成長を描いた青春ストーリー『ランウェイで笑って』の紹介でした。

下から這い上がっていくサクセスストーリーはシビれますね。珍しいテーマを扱い、読者に知らない世界を知る楽しみを味合わせながら、テンポ良い王道展開で胸を熱くさせているのも良かったです。

ファッションをテーマに持ってくるだけあって、作者先生の絵が非常に綺麗。キャラクターは可愛く、服を纏ったモデルたちは美しく、見せ場での絵による演出は特に素晴らしいと思います。

ストーリーは面白い、テーマも興味深い、絵は綺麗、演出も見事。でも、やっぱり何よりも千雪が可愛すぎます。中身は男らしいんだけど、時折見せる乙女の表情がたまらないギャップになっていて、思わずクラっとしてしまう可愛さ。3巻までの時点では、育人にスポットを当てた物語になっているので、千雪サイドの物語を強く希望します。

個人的な願望言わせてもらいますと、あまりにもトントン拍子で上手く事が運ぶ展開にはなって欲しくないですね。最近の作品はストレスになるシリアス要素を削ぐ傾向にありますけど、やっぱりドラマ性を重視した成長ストーリーでもあるなら、挫折や波乱もあった方が盛り上がりますから。

幅広い読者層に楽しんでもらえる作品ですけど、中でも夢を追いかけてる人、諦めた夢がある人、挫折しそうになってる人には特に胸に来る作品だと思いますので、よければ読んでみてください。自信を持って強くおすすめさせていただきます。



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2017年08月23日

【ダンス・ダンス・ダンスール】マンガ 感想&あらすじ バレエの世界に飛び込んだ少年の成長と挑戦の青春ドラマチックストーリー

週刊ビッグコミックスピリッツ。2015年42・43合併号から連載中。既刊6巻
作者:ジョージ 朝倉



あらすじ

幼い頃は女の子に間違われることも珍しくなかった少年・村尾潤平(むらお じゅんぺい)。

当時、両親と見たバレエに魅了されて姉も通うスクールに通い出すも、父が突然この世を去ってしまったことで、男らしく家族を守るためにその道を断念する。

中学2年生になった潤平は、父の友人が指導する道場で格闘技・ジークンドーを習っていたが、バレエに対する未練は未だ断ち切れずにいた。

そんなある日、2年生になると同時に転校して来た少女・五代都(ごだい みやこ)が現れる。そして、母親がバレエスタジオを営む彼女から、「一緒に、バレエやろうよ!」と誘われたことがきっかけになり、抑えてきた想いが再び燃え上がることに。

他のもの全てを捨てることができた者、己の全てを捧げることができた者しか立てない舞台を目指し、バレエの世界に足を踏み入れた順平は、そこで1人の少年と運命の出会いを果たす。

登場人物

ネタバレも含まれているので注意

・村尾潤平(むらお じゅんぺい)
主人公。岩倉中学2年生(開始時)。野猿系男子。
幼い頃は女の子に間違われるほど愛らしい容姿。その当時、姉のバレエ発表会に訪れた際、ゲストダンサーの踊りに魅了されてバレエを習い始めるも、父の死がきっかけで「男らしく」なるためにその道を諦めました。
バレエの未練を断ち切れないままジークンドー(格闘技)を学んでいた中学2年の春、母親がバレエスタジオを経営する転校生・五代都から、「一緒に、バレエやろうよ!」と誘われたことがきっかけでバレエダンサーを目指すことを決意。
元々身体能力が非常に高く、稀に見るバレエ向きの外見なうえ、ジークンドーの修練によって身につけた優れた体幹とバネを持つ。さらに、周囲を自分の空気に変えてしまう不思議な魅力と迫力があります。
「五代バレエスタジオ」に3ヶ月在籍した後、全てを断ち切って「生川はるかバレエ団」に入団。当初は基礎不足に嘆いていましたが、レッスンを真面目に取り組んだことで着実に成長し、持ち前の優れた感性と相まって周囲からは天才(アホ)と称されることもあります。

・五代都(ごだい みやこ)
中2になると同時に転校してきた順平のクラスメイト。泣きボクロと大きな眼が特徴の美少女。
母親はバレエスタジオを経営。順平が教室でジークンドーの技に紛れてバレエのジャンプ「540」を披露していた場面を目撃し、彼が持つバレエへの興味を見抜いて指導者である母に紹介しました。誘ったのは単純に才能を感じたからだけではなく、順平なら登校拒否中の同居人・るおうのバレエ仲間になれるかもと思ったから。
バレエ中心の生活をしていますが、指導者の母親からは半分諦められてると感じています。潤平に異性として好意を抱くも、祖母のことで苦しむるおうの味方になって側でダンスの手伝いをすることを決めました。

・森流鶯(もり るおう)
都のイトコで順平の同級生。一緒に暮らしていた祖母が認知症で施設に入ったため、現在は五代家で居候していますが、登校拒否状態。ロシア人とのハーフである母親から産まれたクォーター。
当初は部屋に引き篭もり状態でしたが、海外で著名な先生から指導を受けたいという目的のため、五代ママから海外コンクールに出られるよう計らう変わりに、「学校へ行くこと」「洋舞祭りでMVPを獲る」条件を出されて受諾し、外へ出るようになりました。人付き合いが苦手だけど意外と負けず嫌いで天才的なバレエ技術を持つ。ずっと学校に行っていなかったせいで一般常識は無く勉強も苦手。
幼い頃はロシア至上主義の祖母から半ば監禁状態で過酷なバレエのレッスンを受け、その当時に出会った都と親しくなり、自分のお姫様になるという言葉をずっと信じていました。一時、祖母のことで自分が踊る意味を失いかけましたが、側にいてくれた都のおかげで立ち直ることができました。

・五代(母)。
都の母親。「五代バレエスタジオ」を経営するバレエの指導者。
都が「天才」と言って連れてきた順平に、今から始めても年齢的に遅いと厳しい意見を突き付けた人。しかし、順平の荒削りな演技から、最高峰の舞台でバレエの頂点「ダンスール・ノーブル(王子)」になる絵空事を想い描いてしまい、積極的にレッスンを始めました。普段はクールなサバサバ系美女ですが、バレエに対してはとても熱い。
昔は生川はるかバレエ団で将来を渇望されながら学んでいましたが、、ロシア人講師の勧誘を受けて留学し、再び生川の引き抜きを受けて「プリンシパル(バレエ団で最も高い階級)」として入団。

・生川綾子(おいかわ あやこ)
生川はるかバレエ団を主催する女性。日本バレエ界の重鎮。
順平とるおうが出演した「洋舞祭り」に特別審査員として呼ばれ、拍手喝采だった彼等の舞台を「下劣な舞台」と称しました。クラシックバレエは「アート」が持論。いつも笑顔のようで目はちっとも笑っていません。
日本人ダンサーを最高峰のロシアでトップにさせたい五代とは違い、日本バレエ界の世界的地位向上が目的。潤平の才能に目を付け、彼にスカラシップをあげる代わりに「五代バレエスタジオ」を辞めて生川へ入団するよう勧誘。

・生川夏姫(おいかわ なつき)
生川綾子の娘。小学6年生(登場時)。
努力家で非常に優れた技術を持つも、表情の固さに難アリ。パートナー練習で潤平と組んだ際、最初は全く噛み合わずぶつかることも多かったのですが、これまで経験したことのない一体感を覚えてからは、お互いを高め合う大切な存在になりました。
海外でバレエ漬けの生活をすることに憧れを持っていました。しかし、自分のピークを感じてしまったことや、成長し続ける潤平の才能と自分が釣り合わなくなってきたことにも悩むようになり、そんなとき潤平に励まされたことで、同じ舞台で踊れるように必ず乗り越えると約束しました。見事なまでのツンデレ娘です。ヒロインかも?


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感想・見所

以前、『ボールルームへようこそ』という社交ダンスをテーマにした漫画を紹介したと思います(たぶん)。この夏アニメ化されて現在放送されている作品です。
感想書いたときは、この動きが激しい作品をアニメ映像化して大丈夫なのかと不安でしたが、意外と良く作られていたので私的には結構楽しませてもらってます。相変わらず演出のためとはいえ首が長すぎる気はしますけど、やっぱりこの作品は熱い。

そして、熱いのは何もポールルームにおける社交ダンスだけではありません。優雅で可憐なダンス「バレエ」熱もどんどん高まっています。
今回紹介させていただく『ダンス・ダンス・ダンスール』がまさにバレエをテーマにした漫画。このテーマは『昴』や『絢爛たるグランドセーヌ』など、花形であるプリマを目指す少女にスポットを当てられがちなところ、本作はどちかというと男子バレエダンサーを目指す少年たちに注目した珍しい作品になっています。

憧れたバレエの世界を一度は諦めようとするも、ある少女との出会いをきっかけに再びダンサーへの道を歩み出した少年の、ライバルたちと切磋琢磨しながら夢に向かって邁進する成長と挑戦の物語。
「バレエ」を題材にした青春ドラマチック・バレエ・ロマン。帯での謳い文句は「これは、日本人初の男子バレエの頂点を目指す少年の物語である――」、「才能って、ほんと残酷だ――」などなど。
作者は『溺れるナイフ』で知られる主に少女マンガ誌で活躍している女性漫画家・ジョージ朝倉(じょーじ あさくら)先生。

バレエダンサーを志す思春期男子の葛藤と成長

「バレエ」と聞いてまず多くの人が思い浮かびそうなのは、華やかな姿で可憐に舞台を舞う女性ダンサーではないでしょうか。日本のバレエ人口は世界一の規模を誇ると言われていますが、全体の9割以上を女性が占めているのでそのような認識になるのも当然だと思います。
ちなみに、比較的よく耳にする「バレリーナ」というのは女性バレエダンサーを指す言葉で、男性バレエダンサーのことはは「ダンスール」と呼びます。

この作品でメインスポットを当てられているのは、作品タイトルに「ダンスール」と入っている通り、日本バレエ界において絶対数で圧倒的に少ないとされる「男」。まだ思春期真っ盛りのプロを目指す少年バレエダンサーたちがメインです。

主人公の「村尾潤平」は幼い頃にバレエを習い始めるも、父の死をきっかけにその世界から離れた過去を持つ少年。これは、そんな彼が転校生の少女「五代都」と天才バレエ少年「森流鶯」との出会いをきっかけに、再び足を踏み入れたバレエの世界で「ダンスール・ノーブル(王子役)」を目指す成長の物語。

この中には、ただ主人公たちが目標に向かってひた走る姿だけではなく、男子がバレエをやることへの「恥ずかしさ」、何かを求めてやまない「渇望」、周囲からの遅れや足りないモノが多いことから生じる「焦燥感」など、思春期ならではの葛藤に苦しむ男の子の姿を見事に描き出しています。

熱量がとても激しく、バレエの世界をあまり知らない人でもついつい引き込まれてしまう面白さがあります。それに、バレエ用語も当然多く使われていますが、ストーリーの流れの中や、ページ横を使って解説も入れているなど、私のような全く馴染みのない読者にも優しい作りになっていたことは好感持てました。

「静」と「動」が織り成す爆発力と芸術性あるダンスシーン

これはバレエ漫画ですからね、もちろん踊りのシーンも大きな見所のひとつです。

紙面でありながら躍動感溢れるバレエシーンは素晴らしく、感情が高ぶっていくダンサーの心理状態も上手く踊りの中に溶け込ませていたと思います。
特に主人公・潤平の爆発力から繰り出される踊りは目を奪われてしまう迫力がありましたね。

そして、その躍動感ある「動」をより引き立てているのが、息を呑む美しさを醸し出す「静」のシーン。主にバレエのポーズですね。
まだ未熟な彼らなのでアンバランスなところはありますが、動から静へ、静から動へと、漫画であってもどこで止まってどこで動いているのがよく分かり、その緩急を巧みに操る見事な表現によって芸術へと昇華されています。

作者さんの見事な表現力と構成力が生み出すバレエシーンは、見てしまったら胸熱になること必至ではないかと。

正反対の2人、「潤平」と「流鶯」のライバル関係

やはりライバル関係というのは物語を盛り上げてくれる重要な要素ですね。この作品内においては広く言ってしまえば皆ライバルなのでしょうが、特に意識し合う「潤平」と「流鶯」の関係は目が離せません。

定番ですけど何から何まで対照的な2人です。
順平は最高の形の足があり、頭も小さいなど、バレエにおいては完璧に近いプロポーションという才能を持ちながらも、大事な幼少の時期にバレエから仕方なく離れざるおえなかった少年。
一方で流鶯は、身体的な才能には全く恵まれなかったものの、逃げ道はない環境で過酷な英才教育を受けたことで矯正し、バレエしかない人生を歩んできた少年。

これまでの生い立ちからして正反対なうえに、今自分が必要としているモノも相手が持っていて、さらに作中でお互い重大な岐路に差し掛かった際も、選んだ道は真逆。
にもかかわらず、この2人はいつだって絡み合ってるように見えるから面白い。切っても切れない生涯のライバルになる予感しかないです。

気になるのはバレエだけではなく、「恋」の行方もどうなることやらとワクワクソワソワが治まりません。当初は都がヒロインで彼女を巡って2人の男子がバチバチやるのかと思っていたのですが、ツンデレ夏姫ちゃん(6巻の表紙の子)が登場してから雲行きが変わりましたね。
個人的には互いに高めあってる潤平と夏姫ちゃんの組み合わせの方が好きなので、彼女がメインヒロインになることを望んでおります。
今後の動向には要注目。

最後に

そんなこんなで、バレエに情熱を捧げる思春期の少年少女たちの姿を描いた漫画『ダンス・ダンス・ダンスール』の紹介でした。いかがだったでしょうか?
バレエの世界だけではなく、10代にしかない子供の煌びやかな姿を見ることができましたね。あんなキラキラした心と表情、そして爆発力は、悲しきかな今の自分にはもうないです・・・。
絵に関しては目の大きさなど気になる人はいるかもしれませんが、繊細さと力強さを併せ持つ作者さんのタッチは素晴らしく、指先・つま先まで丁寧に描きこまれたキャラクターの姿は美しかったです。
いつもいつも気になる締め方をしてくれるので、続きが気になって仕方ないのが困りどころ。彼等のバレエが、夢が、人間関係が、今後どういう展開を見せてくれるのかは実に楽しみです。
バレエ好きもそうでない人でも楽しめる内容になっていますので、よければ読んでみてください。自信を持って強くおすすめさせていただきます。

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2017年05月31日

【アオアシ】マンガ 感想&あらすじ クラブユースを舞台にプロを目指す少年たちの熱き闘いを描いたサッカー漫画

ビッグコミックスピリッツ。2015年6号から連載中。既刊9巻
作者:小林有吾



あらすじ

愛媛にある公立中学でサッカーをしているFWの青井葦人(あおい あしと)。中学最後の大会で大活躍を見せるも、敵の挑発に乗ってしまったことで退場処分となり、チームも四国大会を目前に敗退し、決まりかけていた高校への推薦も頓挫してしまった。

しかし、そんなアシトがJリーグクラブ「東京シティ・エスペリオン」のユース監督・福田達也(ふくだ たつや)の目に止まり、東京で開かれるユースのセレクションへの参加を勧められる。

家庭に金銭的な余裕がないことや、中学で一緒にプレイしたチームメイトのことで思い悩むアシトだったが、兄に背中を押されたことで決意を固め、セレクションに挑戦するため東京へ向かった。

今まで独りよがりなプレーしかして来なかったアシトだったが、この福田との出会いによって、そしてユースセレクションへの挑戦によって、彼のサッカーに対する姿勢は大きく変わり出し、少年の運命はここから急速に回り出していくことになる。

登場人物

・青井 葦人(あおい あしと)
主人公。東京シティ・エスペリオンユース所属のユース生。ポジション:FW→DF(サイドバック)。愛媛県出身。
短気だけどまっすぐな性格で情も深く、家族や仲間想いの少年。中学では地元にある公立中学のサッカー部でプレイし、高校へは推薦枠での進学を目指していましたが、試合中に騒動を起したことで取り消し。その後、Jリーグクラブ「東京シティ・エスペリオン」のユース監督・福田に才能を見出され、勧められたユースセレクションに見事合格し、中学卒業を前に単身上京。プロになってお金を稼いで母ちゃんに楽をさせることがひとつの目標。
ちゃんとした指導を受けていないため技術も知識もまだ拙く、特に連携・チームプレーは苦手。だが、コート全体の動きを把握する類い稀な俯瞰力を持ち、仲間や監督・コーチの助言を受けながら様々なプレーを身につけ、元々高かった才能を開かせています。後にFWからDFのサイドバックにポジション変更。

・福田 達也(ふくだ たつや)
「東京シティ・エスペリオンFC」のユースチーム監督。34歳独身。元・日本代表MF。
東京のサッカー名門校を経て、J1の東京シティエスペリオンへ入団(18歳)し、各年代の代表にも招集。23歳にはスペイン1部のSCバルサで活躍を見せるも、シーズン最終戦で負った大怪我によって思うようにプレイできなくなり、その後はマイナーチームを転々として引退。
墓参りで帰郷した際に出会ったアシトの才能を見出し、自身が監督を務めユースチームの入団セレクションへ勧誘しました。育成という分野では一線級の評価を得ている指導者。世界を見据えた大きな野望を抱いています。

・一条 花(いちじょう はな)
福田の義理の妹。登場時はアシトと同じ中学3年生。
福田のことは「兄ィ(アニィ)」と呼んでいます。まだ中学生ですが、ボランティアでユースチームの手伝いをすることもあります。入団試験でアシトのプレーと想いに触れて興味を持ち、それ以降はサポートや助言を与えて応援し、自分が世界で最初の彼のファンだと公言しています。アシトを応援するのは憧れていた福田とアシトが似てるから。

・大友 栄作(おおとも えいさく)
東京シティ・エスペリオンユース所属のユース生。浅草大丸中学出身。
小心者で緊張すると胃に来るタイプですが、試合とそれ以外では態度が異なり、試合になると落ち着きと集中力を取り戻します。試合内外で周囲をよく観察していて、的確な判断力も下せ、ここぞという場面で活躍を見せる抜け目のない選手。要所で良い動きを見せることが多く、普段から観察していることで他選手の動きからその意図を読み取ることもでき、コーチ陣からの評価は高い。橘と一緒にアシトの練習に付き合ってくれることもよくあります。

・橘 総一郎(たちばな そういちろう)
東京シティ・エスペリオンユース所属のユース生。横山武蔵野蹴球団ジュニアユース出身。ポジション:FW。
出身の所属チームからユース昇格の話を受けるも、競争心が薄れて成長が止まっていることに危機感を覚えて断り、エスペリオンのセレクションを受けて合格。アシトが受けたセレクションは彼を獲るかどうかを決めるものと噂されるほどの実力者。仲間思いではありますが、自分のことになると1人で抱え込むタイプの人間で、ゴールをなかなかとれないことやかつてのチームのことで思い悩んでいました。

・冨樫 慶司(とがし けいじ)
東京シティ・エスペリオンユース所属のユース生。唯一のスカウト生。ポジション:MF(サイドハーフ)/DF(サイドバック)。
元暴走族の少年で、チームと縁を切ることを条件に入団。自己流で道を切り開いてきたタイプの選手。ジュニアユース上がりと違って型にハマらない動きをしますが、粗くても理にはかなっていて、しっかりとした基礎技術と非常に強いフィジカルを持つ。アカデミー育ちをヌルいと揶揄し、彼らのサッカーに対する姿勢をくだらないと吐き捨てています。
粗野な態度であまり馴れ合うことをしませんが、助言を与えたりアシトの練習に付き合ってくれる面倒見の良い一面も見せています。

・青井 紀子 (あおい のりこ)/青井 瞬 (あおい しゅん)
アシトの家族。紀子は女手ひとつで2人の子供を育ててきた母親。当初はセレクションへの挑戦に反対し、ユースチームへ入団することにも「サッカーにあんたを取られるみたいや」と複雑な思いを抱いていましたが、現在ではプロを目指すアシトを応援しています。
瞬は穏やかで優しい家族想いの兄。入団セレクションに誘われて悩んでいたアシトの背中を押し、余裕がない中で資金を工面してアシトに渡しました。


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感想・見所

愛媛で生まれ育った真っ直ぐな性格のサッカー少年が、東京に本拠地を構える強豪Jクラブのユースチームに入団し、監督・コーチ陣による指導の下でたゆまぬ努力を続けて様々なプレーを身に付け、後に日本サッカー界に革命をもたらす類い稀な才能とセンスを開花させていく様を描いた物語。
Jリーグクラブのユースチーム(高校生)にスポットを当てたサッカー漫画。2017年「マンガ大賞」において第4位を受賞した話題作。
作者は愛媛県出身の漫画家・小林有吾(こばやし ゆうご)さん。原案・取材協力にはスポーツライターで漫画原作者の上野直彦(うえの なおひこ)さん。

世界中に多くのファンを持つ『キャプテン翼』をはじめ、現在までに数多くのサッカー漫画が誕生してきました。特に近年ではその種類も方向性も多岐に及び、色々な楽しみ方が出来るようになったのはサッカーファンである私にとっては嬉しい限りです。
監督を主人公に据えた『GIANT KILLING(ジャイアント・キリング)』、独特のサッカー理論と視点で描かれた『フットボールネーション』、サポーターにスポットを当てた『サポルト! 木更津女子サポ応援記』、他にも女子サッカーや伝記モノ、将棋とコラボしたサッカー漫画まであります。このように多様化したことで楽しみ方も人それぞれになりましたが、だからこそ王道の面白さもまた引き立っているのだと思います。
今回紹介させていただく漫画は『アオアシ』。現在連載されてるサッカー漫画のなかでは個人的に『BE BLUES!〜青になれ〜』と並んで特にお気に入りの作品で、王道でありながら他とは異なるスポットの当て方をされています。

Jリーグのクラブユースを舞台にした異色でありながら正統派のサッカー漫画

サッカーを題材にした漫画は広く多様化されてはいても、やはり高校サッカーとプロサッカーを舞台にした作品が比較的多いわけですが、この作品はそのどちらでもないJリーグのクラブユースを舞台にした珍しい作品
内容は、クラブユースの内情に切り込むという珍しさを覗かせながら、入団した主人公をはじめとしたサッカー少年たちの成長を描いていくという王道であり正統派のサッカー漫画になってます。
ありそうですけど実はあまり扱われることのない題材だったりします。ユースとはJリーグクラブが持つ高校生年代の育成組織のこと。高校生が「ユース」、中学生が「ジュニアユース」、小学生が「ジュニア」です。
当然ながらチームには各地のエース級が集い、試合・大会で勝つという目標の向こうにプロを見据えている少年達ばかりなので、高校の強豪校を舞台にした作品もありますが、やはりユースにいる選手たちの意識はそれとは異なります。
ただ、優秀だろうと彼らがまだ未熟な子供であることも変わりなく、様々なことに思い悩む姿も多く描かれています。多くの悩みや葛藤を抱えながら、仲間たちと競い高め合い、ときには励ましあいながら成長していく少年たちの熱い漫画です。

物語が進むにつれ魅力を高めていく真っ直ぐな主人公

主人公に魅力があるかどうかはどんな作品でも重要な要素。この作品の主人公・青井葦人(あおい あしと)は、ちょっと変わった髪形してますけど熱い心と素直さを持つサッカーを愛する少年。
正直最初の頃は嫌いでもなければ好きでもないぐらいの主人公でした。しかし、その姿を見続けてる内にいつの間にか応援してる自分がいて、彼の不屈の精神と純粋さに強く引かれていましたね。
まだ技術も知識も拙いので足を引っ張ることも多く、周囲のことを考えない独りよがりのスタンドプレーに走ってしまうこともありますが、自分の未熟さと間違いに対しての指摘はしっかり受け止める素直さがあり、それを克服しようと人の何倍も練習に打ち込む負けん気の強さもあります。
素直である上に貪欲なので成長スピードは早く、これまでの自分を否定されるような決定を下されても折れない不屈の精神は熱くされること必至ですね。元々俯瞰して全体を把握できるという羨ましい視野の広さを持っていることから、彼の今後の成長が楽しみでなりません。また、家族想いなところも彼の大きな魅力。

派手な技なんて必要ない。組織と技術理論で魅せる近代サッカー

この作品には派手でありえないサッカー演出はありません。当然人を吹き飛ばしてゴールネットを突き破るような必殺シュートも皆無です。
選手の動きやボールコントロール、戦術においても現実的で、大切なポイントはしっかり抑えて見所も十分あり、サッカーにおいて本当に必要なことが書かれているので読めば知識を深めることもできます。
近代サッカーの傾向もしっかり作中のサッカー描写に反映されていて、アシトの突然のポジション変更は衝撃展開でしたが、あれも現代の流れを考えると案外納得の采配。むしろ、あの重要なポジションへの変更は他にない面白さがあるかと。
あと、テレビ中継なんかで試合を観てると、地味に思えるようなプレーや、フリーの選手がいるのにパスを出さなかったり、スペースが空いてるのに使わなかったりと、首を傾げるようなことも多々あるでしょうが、どうしてそんな動きをしているのかも読めば分かると思います。

最後に

そんなこんなで、異色とも正統派とも捉えられるサッカー漫画『アオアシ』でした。主人公・アシトを中心に、プロを目指すサッカー少年たちの熱き戦いと成長が描かれています。
画力が高い漫画家さんなので試合風景は迫力があり、丁寧な描写で動きも分かりやすいです。主人公を筆頭に登場するキャラクターたちは個性派揃いで面白く、サッカーだけではなくそこにある人間ドラマもあるので見所は多く用意されていました。
戦術や技術でサッカー用語が出てきますが、解りやすく解説もされているのでサッカー初心者にも優しい内容ですので、サッカー好きだけではなく、それほど詳しくない人でも楽しめると思います。
面白いのでよければ読んでみてください。自信を持って強くおすすめさせていただきます。



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2017年05月24日

【BIRDMEN(バードメン)】マンガ 感想&あらすじ SFを織り交ぜて子供の苦悩と成長を描いた青春ジュブナイル

週刊少年サンデー。2013年33号から連載中。既刊9巻
作者:田辺イエロウ
他作品:結界師



あらすじ

変わらない日常、何一つ思い通りにならない人生、煩わしい人間関係、なにもかもに不満を抱きながら陰鬱とした毎日を送っていた中学3年生の烏丸英司。

ある日、唯一の友人である鴨田樹真と学校をサボって公園に行くと、そこで2人は都市伝説として有名な“鳥男”を探していた海野つばめと鷺沢怜に出会った。

その帰り、4人を乗せたバスが転落事故を起こし、命に関わる大怪我を負ってしまう。助けも望めない絶望的な死への恐怖のなか、烏丸たちの前に黒い翼を生やした1人の“鳥男”が現れ――「死にたいか・・・生きたいか・・・どっちだ?」と問われた4人は「生きたい」と望んだことで、彼の助けによって奇跡的に生還を遂げる。

あの事故で鳥男に命を助けられたことがキッカケで、自分の身体まで鳥男のような変化が現れ出した烏丸。同じ状態に陥っていた3人と共に、彼らの運命は予期せぬ方向へと向かっていく。
変わるはずのなかった日常。しかし、少年たちは手に入れた。世界を、運命をも変える手段を――。

主要登場人物

・烏丸 英司(からすま えいし)
主人公で語り部。区立天空台中学校の3年生。目つきが悪い少し小柄な男子。何の変哲もない日常に不満を抱き、世の中に対して冷めた態度をとっていました。ネガティブな思考に陥りがちな根暗ですが、気が強くて超負けず嫌い。頭の回転は非常に速く、思慮深さと同時に思い切りの良い判断力も併せ持っています。
バス事故で命の危険に晒されていたところを鳥男(鷹山)に救われたことがきっかけで、鴨田・海野・鷺沢たちと共に鳥男と同様の体質に変化。チームの司令塔的ポジション。名前バレ防止のためにつけたコードネームは「ブラック」。「先導者(ベルウェザー)」の能力に覚醒。
自分たちの未来のために世界を変えることを決意し、仲間たちと日本を飛び出して世界へ。

・鷹山 崇(たかやま そう)
もう1人の主人公。未だ謎多いキーキャラクター。区立天空台中学校の3年生。ツンツン頭が特徴の男子。バス事故に遭い危険な状態だった烏丸たちを救った鳥男。言葉足らずで表情の変化が乏しく、リアクションも薄いのでいろいろ分かりづらい。
幼い頃に海外旅行へ出かけた際に乗っていた飛行機が事故に遭い、そこで謎の女に救われ鳥男になりました。普段から鳥男として人助けをしており、人の役にたつことに執心している所があります。コードネームは「レッド」。覚醒していないにも関わらず「繋げる者(リンカー)」としての能力を持ち、将来「超越者(トランセンダー)」になりうる資質を持つ。

・鴨田 樹真(かもだ みきさだ)
烏丸にとって数少ない友人。区立天空台中学校の3年生。高身長でスキンヘッドが特徴の男子。強面の見た目とケンカの強さから不良と思われていますが、実際は根がポジティブで行動力もある人の良い単純バカ。元々は烏丸をいじめてたグループにいましたが、ターゲットが自分に移った際に彼に助けられたことで友人になりました。烏丸は鴨田にとって憧れのヒーロー的存在。
コードネームは「グリーン」。「不死者(ライフスティーラー)」の能力に覚醒。考えることが苦手なうえに基本は能力によって不死なので、誰よりも前に出て戦うことが多い。

・海野 つばめ(うみの - )
烏丸たちとは別の中学へ通う女の子。人懐っこい明るい性格で、誰に対しても分け隔てなく接する子。母と小学生の弟、そして治療中の父親がいます。鷺沢とは小学校のとき通っていた熟が同じで仲良くなりましたが、恋人ではありあません。鷹山に仄かな恋心を抱いています。
コードネームは「ブルー」。父親が危篤に陥ったことで人間とセラフを繋げる「繋ぐ者(リンカー)」の能力に覚醒。

・鷺沢 怜(さぎさわ れい)
区立天空台中学校の3年生。裕福な家庭で育った爽やかイケメン。掴み所のない性格。人当たりが良く誰にでも優しく見えるが、周囲の人たちをよく観察して合わせてるところがあり、あまり本音は出しません。芸術家を目指していた兄が自殺した過去を持つ。烏丸たちと一緒にいることは新しい兄弟が出来たみたいで楽しいと思っています。
コードネームは「ホワイト」。人の真意を見抜く「詐欺師(トリックスター)」の能力に覚醒。

・龍目直之(たつめ なおゆき)
東都大理工学部生物学科準教授。進化生物学者。42歳。専門知識のある信用できる協力者を探していた烏丸たちが抜擢した学者。戦隊ヒーローモノで言うところの“ハカセ役”。以前、深夜のホテル街で女に刺されて倒れていたところを鷹山に助けられた経緯を持つ。鷹山曰く、問題行動が多くてやたら大人げなくてとにかくしつこくて諦め悪いけど良い人。烏丸たちの以来を快く受諾し、研究と共に彼等の良き相談相手となりました。マッドなところもありますが、研究よりも烏丸たちの安全を優先する良識人。

・アダム・フォックス
巨大科学機関「EDEN」のエージェント。22歳。EDEN内でも上位に入る頭脳を持った天才。実はEDENが作ったデザイナーベビーADAMU型のクローン人間で、クローンであるがゆえに寿命が短い。本名「AU−G−1153」。自分の内に数人の人格を有しています。目的のためなら手段を選ばない非常な面を持つが、セラフを通して「次の世界」を見たいという願望を持っていて、それを叶えてくれそうな烏丸たちを守るためにEDENを抜けました。



【eBookJapan】 BIRDMEN 無料で試し読みできます


感想・見所

青春の苦悩を抱えながら何の変哲もない日常を過ごしていた少年少女たちが、ある出来事を通じて世界すらも変えうる力を手に入れたことで、否応なく変わり行く非日常の世界で求める世界を掴もうとする姿を描いた物語。
少年少女の苦悩・成長・変化を描いた青春ジュブナイル巨編。他にも、「SF」や「バトルアクション」や「変身ヒーロー」など、複数の要素を併せ持った作品。
作者はアニメ化もされた人気漫画『結界師』で有名な女性漫画家・田辺イエロウ。作品の内容からしてずっと男性だと思ってたんですけど、女性だったんですね。

ジュブナイル―「少年期の」「少年少女の」という意味を持つ英語。本来は10代を対象にした小説ジャンルなわけですが、青春時代ならではの苦悩や葛藤が描かれていて、大人が見ても考えさせられたりちょっと切ない気持ちになる印象がありますね。
ジュブナイル作品をあげるとしたら、私がまず思い浮かぶのは映画『スタンド・バイ・ミー』。それから児童文学の『トム・ソーヤの冒険』や、『ドラエモン
今回紹介させていただく『BIRDMEN』は筒井康隆さんの『時をかける少女』と同様に、ジュブナイルにSF要素を加えた作品で、少年漫画でありながら大人でも楽しめる内容になっています。

変わるはずのなかった世界で「翼」を手に入れた主人公と仲間たち

何一つ思い通りにならない日常に対し、自分はどこへも行けないし変えることもできないと思い込んでいた主人公・烏丸英司。世間に対して冷めた態度をとっていますが、其の実ため込んだ苛立ちと不満を心の内で叫びまくっています。
あまりいないタイプの主人公ですね。極端にひねくれてる主人公は最近ちょくちょく見受けられますが、斜に構えたひねくれ者だけど根っこの部分はそうでもなく、友達はほとんどいないけど別に嫌われてるわけでも疎まれてるわけでもない。頭の回転は速く、客観的に物事を捉えることもでき、仲間思いでちょっと可愛いところもある周囲からいじられがちな男子中学生です。
他の子たちも、漠然とした不安や焦燥感、何も変えられない閉塞感、向き合えずにいた過去の出来事、家族との関係など、一概には括れない青春の苦悩を抱えながら日々を過ごしています。そして、どうすることもできないと思いながらも、自分の世界を変えてくれる確かな形もない”何か”を求めていたりしますね。
そんな彼らが生への渇望と共に手に入れたのが「翼」。自分の力で「飛ぶ」手段を手に入れたことで、彼らの見る世界は大きく変わっていきます。これは、主人公を含めたタイプの異なる5人の、そしてまだ殻を破れずにいる子たちの成長譚が描かれています。

少しずつ解き明かされていく“鳥男”の秘密

しっかり作り込まれた設定も魅力のひとつ。なかなか壮大ではありますけど説明はそれほど難しくないので理解はしやすいかと。
本作一番の謎はもちろん「鳥男(バードマンorセラフ)」。主人公たちに力を授けた鷹山ですらほとんど何も分かっていなかったことから、最初はみんなで試しながら少しずつ理解していくという手探り状態でした。まあでも、鳥男に関しては未だ謎だらけで完全には解明されていないほど複雑なので、このように読み手が登場人物たちと同じように理解を深められるのはありがたく、そして何より楽しいです。
5人は「鳥部」なるものを結成して実験を繰り返し、戦隊ヒーローもので言うところのハカセ役に当たる龍目准教授も仲間に引き入れ、さらに接触を図ってきたEDEN関係者を利用するなどして、少しずつ鳥男の謎や自分たちが置かれている状況の全容に近づいていきます。
主人公の能力「先導者(ベルウェザー)」をはじめ、他の「繋ぐ者(リンカー)」や「不死者(ライフスティーラー)」など、謎の解明だけではなく様々な能力を見れるのもワクワクさせてくれる要素ですね。

非日常へ変わりゆく中で鳥男(女)へ成長していく少年少女たち

ジュブナイル作品といっても色々ありますが、私の印象では子供から大人へと成長する段階で抱えている苦悩や葛藤に対して、子供たちがどう向き合うのかを描いてる作品が多いと思います。この作品でも「子供たちの成長」はメインテーマと言っても差し支えないですね。しかし、ここで描かれていのは大人への成長ではなく、「人類を超えた新たな存在」への成長。
ただし、決して理解できないものではありません。確かに直面する問題は私なんかでは計り知れない巨大なものばかりですが、強さを手に入れる過程と何かを変えたいと思う姿、大人や社会への反発、自らの成長に対しての葛藤など、それは子供が大人へと成長するなかで誰しもが抱いてきたものばかり。このような共感が生まれるからこそ、大人にも好まれる作品になっているところが大きいと思います。
また、鳥男たちは「テレパシー」で繋がっているのですが、この結び付きが強まるほど既存の人間社会から離れていく様子も伺え、このことから他者や社会との繋がりについても結構考えさせられます。

最後に

というわけで、子供が人間から人を超えた存在になる成長譚を描いた『BIRDMEN』でした。内容は大人でも楽しめるというより、大人向けの少年漫画でしたね。ストーリー、絵、キャラクター、演出、どれも素晴らしいのですが、惜しいのは月1連載なので続きが気になるのにコミックだとなかなか読めないことですね。
かつて多くの人が1度は思ったであろう「空を自由に飛んでみたい」、「ここではないどこかへ行ってみたい」、「なんか力が欲しい」といった願望や、漠然とした将来への不安。それらを見事に組み込んである内容と展開を覗かせ、あの頃を思い起こさせてくれるノスタルジーな気分にも浸かれる作品だったと思います。
謎の解明やこれから物語がどう展開されていくのか、そして主人公たちは何を選択していくのか、非常に面白い作品ですので、よければ読んでみてください。自信を持っておすすめさせていただきます。



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2017年04月26日

【ナナマル サンバツ】マンガ 感想&あらすじ 競技クイズに情熱を傾ける高校生たちの姿を描いた青春漫画

ヤングエース。2010年12月号より連載中。既刊13巻
著者:杉基イクラ



あらすじ

「ユメ」、「キボウ」、「モクテキ」、「ミライ」。そんな言葉とは無縁な人生を送ってきた高校生・越山識。

文蔵高校入学2日目、新入生歓迎会の同好会紹介で「クイズ研究会」による早押しクイズ大会が開かれ、ひょんなことから識も参加することになった。最初は戸惑って何もできずにいた識だったが、同じクラスの参加者・深見真理の早押しと言葉に刺激を受け、挑戦した最後の難問に見事正解して歓声を浴びる。

その知識量と頭の良さを見込まれ、真理からクイ研への熱烈な勧誘を受けた識は、彼女の熱意と参加した新入部員向けクイズ大会での出来事に感化され、クイ研への入会を決意した。

飛び込んだ「0.1秒の差」が勝敗を分ける世界の中で、仲間たちと励み、ライバルたちとしのぎを削り、識は競技クイズへのめり込んでいく。

主要登場人物

・越山識(こしやま しき)
主人公。文蔵高校1年生。クイズ研究会所属。小柄で眼鏡を掛けた内向的な少年。知識量と頭の回転の速さを見込まれ、真理の熱烈な勧誘に押し切られてクイ研への入会を決めました。クイ研に入るまではクイズ初心者でしたが、母親が図書館司書で幼い頃から図書館に入り浸っていたため、周囲が舌を巻くほどの豊富な知識量を持ちます。特に文学系・歴史系を得意とし、逆に芸能やマンガ・アニメ関連は苦手。「1度読んだ本の内容なら識ってて当然」と独り言をこぼすなど、吸収力も高い。識の母曰く、本の趣味は既に他界している本好きだった父ゆずりとのこと。

・深見真理(ふかみ まり)
ヒロイン。文蔵高校1年生。識のクラスメイト、クイズ研究会所属。セミロングの髪型にヘアバンドが特徴の美少女。中学時代からクイズ好きで、同じ中学で現在は麻ヶ丘女子へ進学した上月由貴と一緒にクイズを嗜んでいました。そのときの経験から「ベタ(定番)問」の早押しを得意とし、なかでも語源問題は特に強い。天性の直観力の持ち主。クイズのこととなると熱くなり過ぎるあまりおかしな行動をとることもあり、他が疎かになることからクイズバカとも呼ばれる、いわゆる残念美人です。クイズに熱中し過ぎたせいで第一志望校への受験に失敗という歴史持ち。

・笹島学人(ささじま がくと)
文蔵高校3年生。クイズ研究会会長。眼鏡を掛けた180cmを超える長身を持つ男子。1年生のときに超エリート高校・開城学園から転入して来ました。早押しクイズに使用するボタンの端子をポケットの中に忍ばせ、常日頃からボタンの感触を確かめてる生粋のクイズ馬鹿。クイズに関しては全国でも指折りの実力者で、他校の生徒からも一目置かれ、経歴の浅い後輩たちを導いてくれる存在。クイズを誰かのため何かのためにやる気はなく、自分のやりたいクイズを我が侭に楽しみたいと思っています。

・井上大将(いのうえ だいすけ)
文蔵高校1年生。識と真理のクラスメイト、クイズ研究会所属。クイ研に参加したのは真理目的。識とは反対にアニメ・マンガ・オタク関連の問題に強い。当初こそ真理への下心でクイ研に参加していましたが、識たちと一緒に励むなかで、彼らと一緒にクイズをやることが楽しいと感じるようになりました。あと、真理派か迅子派かで悩んでます。

・笹島迅子(ささじま じんこ)
学人の妹。文蔵高校1年生。関西弁を話すツインテールの女の子。兄妹仲は良好。電子工作が得意な弱電女子。「1人弱電部」でクイズで使う早押し機を製作しています。モノ作りが好きなので非生産的だと思っているクイズはやりません。

・御来屋千智(みくりや ちさと)
宮浦高校1年生。クイズ研究部所属。識とは新入部員向けクイズ大会で出会い、その時に識がしでかしたある出来事が原因で彼に興味を持ち、面識を増やしていく中でライバルと認識するようになりました。負けず嫌いで向上心が高く、クイズへの熱意は非常に強い。1年生らしからぬクイズの実力者で、驚異的な早押しのスピードを持ち、理系関連の問題には特に強い。

・深見誠司(ふかみ せいじ)
真理の兄。開城学園高校2年生。誰もが認めるイケメンで、真理がクイズを始めるきっかけになった人。プライドが非常に高く、それが災いして人。中学からクイズを始め、学人とも互角に渡り合う実力の持ち主。勝利にしか意味がないクイズに嫌気がさして距離を置いていましたが、現在は真理や学人らのやりとりを通じ、開城のクイズ研究部に復帰。



【eBookJapan】 ナナマル サンバツ 無料で試し読みできます


感想・見所

高校の新入生歓迎会でクイズ大会に参加したことをきっかけにクイ研へ入会した少年が、仲間やライバルたちと切磋琢磨するなかでその面白さにハマっていく様子と、クイズに情熱を傾ける中高生たちの姿を描いた物語。
高校の「競技クイズ」を題材に扱った青春部活系漫画。タイトルの『ナナマルサンバツ』とは、クイズ形式の1つ「7○3×」(」7問正解で勝ち抜け、3問誤答で失格)が由来。
2017年夏にTVアニメが放送開始されます。メディア化企画は2014年から進んでたようですね。

クイズ番組はたまにしか観ることはないのですが、見始めると番組の出演者よりも早く答えようとしたりして、ついつい夢中になってしまいます。ゲームセンターに置いてある『QMA(クイズマジックアカデミー)』にちょっとハマっていた時期もありましたね。
今回おすすめさせていただく作品『ナナマルサンバツ』は競技クイズという珍しい題材を扱った漫画なので、クイズ好きはもちろんのこと、そうでない人もこの作品を通じてクイズへの興味を深められるかもしれません。
あと、私が読み始めた理由にもなるのですけど『ちはやふる』や『とめはねっ!』のような、マイナー競技・文化に青春をかたむける作品が好きな人にもうってつけの作品だと思います。

0.1秒を争う「競技クイズ」の世界で青春をかける高校生たちの物語

この作品は、毎年夏に開催されている「高校生クイズ」を目指して日々研鑽を積まれている全国の高校生たちのように、競技としてのクイズに取り組む高校生たちの部活モノです。
主人公は夢や希望が溢れる青春とは無縁な生活を送っていた引っ込み思案の高校1年生・越山識。ひょんなことから参加した早押しクイズ大会と、クラスメイトの深見真理からの勧誘がきっかけになり、クイ研(クイズ研究部・同好会)へと入会しました。
見た目も正確も地味で存在感は薄く、目立つことが苦手な本の虫だった主人公が、クイズを通して人間として、競技者として成長していく様子を軸に、同じ世界でクイズに燃える高校生たちの熱き青春を描いた内容です。貪欲に知識を求める姿や、仲間と切磋琢磨して絆を深め、認め合うライバルたちと熱き戦いを繰り広げるという展開。体育会系のノリにも近く、種類は違ってもスポ根漫画と言っても差し支えないような気がします。

競技クイズの入門書としてもお役立ちな基礎とテクニックの数々

そもそも競技クイズとは、様々なルールのもとで参加者がクイズで競い合い、その解答によって勝敗を決める知識の競技。メジャー競技と比べたら認知度も人口も少ないんですが、あちこちでオープン大会が開かれるなど、一定の競技人口があることは確かだと思います。
この作者さんは競技クイズについてよく学ばれていることが内容から如実に伝わってきますね。芸能人のクイズ番組ではあまり見られない0.1秒を争う超早押し、そして超難問の世界がよく描かれています。
そこには当然クイズの基礎があり、様々なテクニックや裏事情なんかも存在します。「何で問題文ほとんど読まれてないのに解答できるの?」なんて疑問に思ったことある人は少なくないと思います。読んでもらえればすぐに分かりますが、それを知って私が思ったのは、カラクリは単純(あくまでクイズ形式の1つとして)、でも実際やるとなるとかなり困難。
答えを知っていれば勝てるなんていう単純な世界ではなく、全てに当てはまるわけではありませんけど知っていることは当たり前で、その上でどうしたら勝てるかを模索して作戦を練り、知識と技術の猛特訓を積んできた人たちが戦う競技。カラクリは単純と書きましたが、クイズの世界はなかなか複雑で面白い。

個性的な登場人物たちが織り成す熱い人間ドラマ

主人公の識や真理たち文蔵メンバーはもちろんのこと、他の登場人物もとにかく個性的なキャラクターが多く、その中で繰り広げられる人間ドラマも魅力の1つ。
誰も彼もがそのときどきの場面で主人公のようにも見え、識たちだけではなく他校のライバルたちにも多くスポットを当てられているので、いろいろなキャラクター、そして高校に愛着が持てると思います。暑苦しいキャラ、チャラいキャラ、お美しキャラ、こじらせてるキャラ、そんなキャラクターたちがクイズを通じ、私には全く縁の無かった熱く爽やかな青春を送っています。
あと、中にはヒロイン・真理を差し置いてヒロインのようにも見えてしまう男キャラまでいて、なんか腐女子の餌食になりそうな友情やライバル関係が溢れてた気はしなくもない。

最後に

クイズをテーマにした『ナナマルサンバツ』、いかがだったでしょうか?このテーマの作品はほとんどないので、展開は王道であっても新鮮な気持ちで読めましたね。
クイズといっても地味さは全く無く、白熱したクイズバトルは見応えも読み応えもあり、彼らが織り成す青春はきらびやかで、知ることの楽しさや喜びにも気づかせてもらえる内容。
クイズ愛好家はもちろんのこと、クイズ番組を見るのが好きくらいの人や、ほとんど馴染みない人でも十分楽しめると思いますので、よければ読んでみてください。強くおすすめさせていただきます。



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プロフィール
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ハネ吉
とにかく漫画が大好きです。愛してるといっても過言ではありません。どんなジャンルにも手を出しますね。正直、文章力にはあまり自信はありませんが、なるべくうまく伝えられるようにがんばります。ちょっとだけでも読んでもらえたらうれしいです。 ちなみに、甘い物とネコも大好きです。
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