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2017年12月13日

【織田シナモン信長】マンガ 感想&あらすじ 現代にワンコとして蘇った戦国武将たちの日常を描いたお犬様コメディ

WEBコミック ぜにょん。2016年5月1日から連載中。既刊4巻
著者:目黒川うな



あらすじ

時は天正十年(1582)六月二日、場所は本能寺。戦国の乱世を疾風のごとく駆け巡った武将・織田信長(おだ のぶなが)は、今まさにその激動の人生に幕を下ろそうとしていた。

志のためとは言え、多くの非道を成した自らの人生に思いを馳せ、「来世は犬畜生にまで落ちる・・・か。それもまた一興・・・である――。」。
そう格好つけながら業火に飲み込まれていき、命を落とした。

その結果、織田信長現代に転生!
それも、マジで犬に生まれ変わっちゃった!?
柴犬に!!?

当時の記憶をバッチリ残したまま柴犬に転生した織田信長。かつて第六天魔王と恐れられ、日ノ本統一目前にまで迫った漢は、いまでは「シナモン」というラブリーな名前を付けられ、飼い主の女子高生・尾田市子(おだ いちこ)にリードで繋がれて散歩する日々を送っていた。

ある日、市子と一緒に初めてのドッグランに訪れたシナモン。声高々に名乗りを上げて乗り込むと、その声に反応して「久しいのぉ」と一匹のポニラニアンが歩み寄って来たのだが、その犬の正体はなんと・・・。しかも、同じ境遇のお犬様が何匹も。

何の因果か犬として生まれ変わったこの場所は、時代を超え、転生した武将たちが集う、ワンダフルな群雄割拠の町であった。

ネタバレそれなりに含んでいるので注意
今回も長くなった、というより多くなってしまったのでまた折り畳んでおきます。


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感想・見どころ

みなさんはどの戦国武将が好きですか?
大河ドラマをはじめ、ドラマ、映画、アニメ、漫画、小説、ゲームといったあらゆる媒体を通じて、年代も性別も関係なく幅広い層に親しまれている戦国武将。近年は特に女性が熱いようで、歴女や刀剣女子なんていう言葉も生まれましたね。
にわかながら私も結構好きでして、子供の頃は特に武田信玄が好きな武将でした。子供だったので「戦国最強」に惹かれたという安易なところもありますけど、信長も恐れるズバ抜けた戦闘力、臨機応変な政治力、優秀な家臣が集まるカリスマ性と人徳、まさに最強と言って差し支えないお方ですね。不運だったのは、たまたまお隣さんがその最強と比肩する謙信であったこと。
最近は大谷吉継も良いなと思ってます。豊臣への忠義を貫き、難病を押して友である石田三成のもとに馳せ参じ、小早川の裏切りに対して善戦するも、さらなる東軍武将の裏切りに直面したことで敗れ、最後は自ら命を絶った優将。友情だけではないとは分かっていても、その生き様と人柄を知ると惚れそうになります。
このままだと漫画感想ではなく、戦国武将の記事になってしまいそうなので切り上げますが、きっと思い入れのある武将がいる人も少なくはないことでしょう。

さて、本日はそんな戦国人気NO.1武将である織田信長をはじめ、様々な武将たちが現代へ「犬」として生まれ変わってワチャワチャするコメディ漫画『織田シナモン信長』を紹介させていただきます。

戦国時代では日ノ本を駆け巡り、数多の武将たちから恐れられた魔王・織田信長が、現代日本に<犬>として生まれ変わり、同じように転生したかつての武将たちと共に、ワンダフルでゆるい群雄割拠な日常をおくっていく物語。
時空を超えて蘇った漢達が繰り広げるワンワンお犬様コメディ。帯での謳い文句は「織田信長犬に転生!!有名武将たちが犬になってワンちゃんライフ♪武将転生犬コメディ」(第1巻)、「漫画業界は空前絶後の転生ブーーーム!!乗っかれるものには乗っかっとけ!!!世界に一つだけの武将転生犬漫画」(第4巻)など。
作者は『ザン★メン5〜残念なイケメンたち〜』や『白薔薇物語』を手掛け、同人活動もされている漫画家・目黒川うな(めぐろかわ うな)先生。

現代で女子高生に飼われる第六天魔王「織田信長」

お馴染みの大河ドラマを始め、様々な媒体の戦国モノ作品には引っ切り無しで登場し、人気・知名度ともにNo.1と言っても過言ではないであろう戦国武将・織田信長。
その人物像は、味方からも敵からも畏怖される魔王のような存在でありながら、絶対的なカリスマ性も併せ持つ異端児として描かれることが多いと思われます。

しかしながら、本作におけるかの御方は、ちょっとどころか大分その雰囲気、そして姿は異なります。一般的に強く持たれてる信長のイメージは皆無に等しく、描かれているのはかつてないほどキュートな織田信長

それもそのはず、だって「モフモフな犬」に生まれ変わったから。しかもバッチリ前世の記憶を残したまま。
本能寺の変で人生に幕を下ろした信長は、現代に「柴犬」として転生し、新たな人生・・・基い、犬生の幕が開かれました。

で、現代でどうしてるかと言うと、ペットショップで処分されかけていたところを女子高生・尾田市子(おだ いちこ)に救われ、「シナモン」というラブリーな名前を付けてもらい、可愛がられています。

そこにかつての魔王の威厳はどこにも無く、女子高生にリードで繋がれウキウキ気分で散歩に出かけ、お腹を撫で回されて恍惚となり、お庭では穴掘りに興じ、おやつの甘いすぅぃ〜つにがっつく。信長としてのプライドはほ〜んの僅かだけど残ってはいても、本能と誘惑には全く抗えないシナモンちゃんです。

環境の変化が与える影響がここまで恐ろしいものだとは・・・。あれほどイケてた信長様は、完全に人格崩壊を起こし、ワンコライフを満喫されております。

後近所さんも犬に転生した武将だらけ!?ほのぼの過ぎる群雄割拠

お犬様ライフをエンジョイする信長というだけでも衝撃過ぎると思うのですが、この町もこの作品もそれだけではありません。

市子に連れられて初のドッグランにやってきたところ、信長を知る一匹のポメラニアンが接近してきました。どうも同じく戦国から転生したお犬様のようで、「このつぶらな瞳に覚えはないか?」と問われ、その愛らしい姿から推察し、蘭丸か直江兼続かと予想を立てるも、まさかの武田信玄!(犬名:ラッキー)

驚くのはまだ早い。さらにそこへ現れたのは・・・
上杉謙信:ボルゾイ(犬名:ジュリアン)
伊達政宗:フレンチブルドック(犬名:ブーちゃん)
今川義元:ダックスフンド(犬名:ギルバート)
黒田官兵衛:トイプードル(犬名:チャーリー)
・・・他にも沢山いますけど、なぜかマリー・アントワネット(犬名:リリィ)までギルバートの嫁として登場。


戦国で名を馳せた有名武将たちが、み〜んな可愛いお犬様に生まれ変わったことで、この町はまさかの群雄割拠の様相を呈していました。
と言っても、血生臭い争いになることはなく、全員キュートな犬なので、その光景はとってもほのぼの。あれほど血気盛んに戦乱の世を駆け巡っていた御仁たちは、色んな煩わしさから開放されたことによって、牙を抜かれたというか、まるで去勢でもされた犬のよう・・・。

かわいい。それは間違いありません。ただし、中身はみんな厳ついおっさんなのです。これが、ギャップ萌え?いや、違うか・・・。
しかも、どうやら感情が昂ぶると前世イメージが背後に現れる設定らしく、そこに映し出されるのは、四つん這いのまっぱなおっさんたちが首輪を付けて若い女の子にリードで繋がれてるヤバい姿。

まあでも、皆様それなりに楽しそうなので何よりです(笑)

勉強にもなるかも?歴史の時事ネタ・トリビア満載!

群雄割拠と言っても、ほとんど同窓会みたいな状態。信長たちは武将してた頃の思い出トークに花を咲かせ、ああだこうだと盛り上がっています。

これがしっかり歴史に基づいてるので意外と勉強にもなり、それがコミカルな会話で柔らかくされているため、す〜っと頭に入ってくる優れものだったりします。表紙カバーを外すと、武将時代のかんたんな年表も載っていました。
当時のあるあるネタやトリビアも満載なため、歴史好き・武将好きにはたまらない会話ではないかと。

中にはもちろん真相が定かではなく、様々な説が囁かれてるネタもそれなりにあり、そこはこの作品独自の解釈や創作で語られています。一般的に広く知られている説に対し、本人が「実は・・・」と否定したり、実際の状況を語る展開も面白いところ。
例えば、織田信長による延暦寺焼き討ち事件(1571年)の話になったとき、「実はワシ・・・寺、焼いてないのである」(信長)、「エエエエエエエ」(一同)といった感じ。他にも「敵に塩を送る」で有名な上杉謙信美談の真実や、「鳴かぬなら殺してしまえホトトギス」ネタについてなど、面白トークが盛り沢山となっております。

そしてもうひとつの大きな見所になるのは、あの戦国史最大のクーデターと言われる「本能寺の変」の真相

最も広く知られている説は明智光秀による謀反。その次が豊臣秀吉黒幕説かな?でも、この作品においては、光秀は本当の黒幕によって謀反人として仕立てあげられた被害者であり、秀吉も彼の死後に真実を知ったとのこと。いったい誰が何のために信長を葬ったのか、創作であっても楽しみ。
ちなみに、その時の信長はというと、「あ やっちったなー大・失・敗☆」と逆に笑えて、そのノリで「人間五十年〜」なんて一曲踊ってたらしい。

最後に

ということでして、織田信長をはじめ、現代に犬として生まれ変わった戦国武将たちがゆるゆるとお犬様ライフをエインジョイする漫画『織田シナモン信長』の紹介でした。

戦国武将を扱った作品は星の数ほどあれど、そのどれと比べても異質であり、特殊極まりないテイストで描かれているのが本作。

「であるか!」とお尻ふりふりしている毛並みモフモフな信長様は、愛くるしいにもほどがあります。でも、中身はやっぱりおっさんというギャップ。
可愛い姿を愛でることで癒され、コミカルなやりとりにクスっと笑わせてもらえるので、良い感じに肩から力が抜けていきます。

色んなお犬様が登場しますので、犬好きには特にたまらない作品。もし、愛犬がいるのでしたら、「この子の前世は・・・」なんて妄想膨らませてしまかも?

歴史あるあるやオマージュネタも豊富であり、世に浸透している説に対して一石を投じる荒業も見せていますので、歴史スキーや戦国武将ファンの方にもうってつけな内容かと思われます。

もちろん歴史に興味はなく、「俺は猫派だ!」という方でも楽しめるゆるコメですので、よければ読んでみてください。自信を持って強くおすすめさせていただきます。

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2017年09月27日

【ゆうべはお楽しみでしたね】マンガ 感想&あらすじ ルームシェアを始めたネカマとネナベのDQXラブコメ

ヤングガンガン/ガンガンONLINE。2014年13号から連載。既刊4巻
作者:金田一蓮十郎



あらすじ

『ドラゴンクエストX』をプレイしている女キャラクターのパウダー(種族:プクリポ)は、初めてのMMORPGながらその居心地の良さによって、今ではリアル生活の日課になるまでハマっていた。

ある日、同じチームに所属している男キャラクターのゴロー(種族:オーガ)さんから、アパートを引っ越そうか更新しようかというリアル問題の相談にのっていたパウダー。

たまたまゴローさんの勤め先が現在1人で暮らしている祖父の一軒家から近かったことから、空いてるワンルームを提供し、顔も知らないネトゲ仲間とのルームシェアを始めることに。

実はパウダーはゲーム内で女キャラを使っているものの、現実では男のネカマプレイヤー。そのことは隠さず以前から公言しているため、今回の話を受けたゴローさんも当然男だと思っていた。

しかし当日、待ち合わせ場所でパウダーを待っていたのは、まさかのギャル系女子・・・!?
登場人物

ネタバレも含まれているので注意

・パウダー
『ドラゴンクエストX』では主にマスコット的な2頭身の愛らしい種族・プリクポ(♀)を使用。通称「バウ」。プレイスタイルは“エンジョイ派”。パウにオシャレさせてロケ地を探して撮影会したりと、好きなようにのんびり遊んでいます。そのためメインストーリーは未消化。チーム「ヘブンスライム」に所属。名前の由来は、食べていたお菓子に記載されていた「なんとかパウダー配合」から。
中の人は22歳のドラクエ大好きなゲームオタクの男性。本名は「さつきたくみ」。初MMOのドラクエXにハマり過ぎて、今ではリアル生活の日課になってるほど夢中。プクリポ愛が強く、一緒におしゃれを楽しめるプク女子仲間が欲しいと思ってます。祖父の一軒家で一人暮らし中でしたが、ゲームの中で知り合ったゴローさんにルームシェアを提案しました。ゴローさんを同性だと勘違いして同い年ぐらいのサラリーマンを想像していたところ、出会ってみると実はギャル系女子であったことが判明。
専門書店「animate」の店員として働いているものの、コミュ障気味で接客が苦手。しかし、ゴローさんとの生活がきっかけで心境にも変化が現れ、努力したことで接客も克服していくが、そのことから・・・。
学生時代のトラウマでギャル系に対して苦手意識を持っていることから、当初はいかにもなギャルの風貌だったゴローさんに戸惑っていましたが、化粧を落としたすっぴん(メガネ付き)素顔に少しときめく。それ以降、少しずつ打ち解けていくなかで恋心も芽生えることになります。

・ゴロー
『ドラゴンクエストX』では主に角を生やした大柄の種族・オーガ(♂)を使用。パウとは反対に結構なガチプレイヤーで、コロシアウムでのランク上げにも積極的。その反面、使用キャラのおしゃれには無頓着。最近は特にゴツイ装備を身に付けているため一層いかつい。パウが倒れていた際に辻ザオ(通りすがりのプレイヤーによる蘇生行為)したことがきっかけで親しくなりました。名前の由来は実家で飼ってる犬のペットから。
中の人はネイルサロンで働くギャル系女子。本名は「おかもとみやこ」。アパートを引っ越すか更新するかで悩んでいたとき、ゴローを男だと勘違いしていたパウの提案を受け、彼とのルームシェアを開始。一応ネナベプレイヤーであっても、本人に性別を偽っている自覚は無く、そもそもネカマ・ネナベのネトゲ用語も知りませんでした。そのため、パウダーのネカマ宣言も全く理解しておらず、キャラの見た目と言動から女性だと勘違いして、ルームシェアの話を受けていました。パウが男性であったことには驚くも、元々さばさばした性格ゆえ、そのまま部屋を借りて住むことに。4年付き合っていた彼氏とドラクエ原因で別れてます。
当初は異性として全く意識していませんでしたが、ルームシェア生活の中で心境に変化が現れ、好意を抱くことに。

・マーブル
『ドラクエX』プレイヤー。種族「ウェディ(♀)」。「ヘブンスライム」のリーダーであり、バウとゴローをチームに勧誘した人物。ちなみに、へブンスライムはほとんどリアル友達繋がりで、顔を知らなくても友達の友達という関係のチーム。

・マリオ
『ドラクエX』プレイヤー。種族「ウェディ(♀)」。おしゃれ大好き女子で、チクチクというプレイヤーのリアル妹という設定で遊んでいますが、実際は関西在住のフレンドリーな男子大学生。
パウとはサブキャラのプリクポ(♂)「ちゃぶだい」ともよく一緒に撮影したりおしゃべりするフレンド。

・ドリップ
『ドラクエX』プレイヤー。種族「オーク(♀)」。プクリポ好き。可愛いプクリポを見つけるとあからさまにテンションが変わり、プク萌え発作も度々起すようです。プクリポのためならリアルマネーを消費することも苦にならない人。

・おおにた
パウがリアルで働いている専門書店の店長。ドラクエXは未プレイ。大阪出身でテンションは高く、ちょっとキモチ悪い満面の笑顔をふりまいて接客してます。かなりやかましい性格。パウがドラクエきっかけで異性と同棲を始めたことに興味を持ち、ちょっとだけオンラインゲームにも関心を持ちました。後に他店舗へ転勤。

・あやの
ゴローのリア友。リア充オーラ全開の女性。たくみが今まで交際してきた相手とは異なるタイプの男性であったことから、興味を持つようになります。軽いところがあり、彼氏がいながら結婚相手を探し始めました。その際にたくみが目を付けられるのですが、その理由は「働いてるから」。ただ、みやこの気持ちを知ったことで、ちょっかいを出すことはやめたようです。


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感想・見どころ


みなさんはMMORPGみたいなネトゲをプレイしたことありますか?
私は大学生のときに当時人気だったゲームを友人から勧められてネトゲデビューし、その頃はかなり夢中になってプレイしてました。まだ始めたばかりの右も左も分からなかった頃、助けてもらった方に雰囲気の良いギルドに入れてもらえたことも、ハマった理由としては大きいですね。
普通に男キャラを使っていたにも関わらず、丁寧口調で話し過ぎたからなのか、ギルメンから女だと勘違いされていたときは反応に困ったものですけど、今ではそれも懐かしい良い(?)思い出。そういえば狩りよりもフレンドやギルメンとおしゃべりばっかしてた気がします。
思い返してるとまたやってみたくなりますね。まあ、何をプレイするか決めるだけでも一苦労だったりするわけですけど。

今回はそんなネットゲームを題材にした漫画、『ゆうべはお楽しみでしたね』を紹介させていただきます。ゲーマーならこのタイトルにピンとくる人は多いはず。

MMO『ドラクエX』の世界で友達になった2人のプレイヤーが、お互いを同性だと勘違いして始めたルームシェア生活のなかで、ゆったりとのんびり、でも確実に変化していく関係を描いた物語。
『ドラゴンクエストX』が繋げるネカマとネナベのラブコメディ。帯での謳い文句は「ネカマの僕がシェアハウス始めました。」、「君と過ごすオン×オフ時間。」、「君といると初体験がいっぱいだ。」など。
作者は『ジャングルはいつもハレのちグゥ』『ニコイチ』『ライアー×ライアー』などで広く知られる女性漫画家・金田一蓮十郎(きんだいち れんじゅうろう)先生。

「ネット」×「リアル」で描く、ゆるゆるラブコメ

ゲーマーでなくとも、タイトルぐらいなら誰もが一度どころか何度も聞いたことがあるであろう超有名作品『ドラゴンクエスト』。そのシリーズの中で有料オンラインゲームとして発売された『ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族』を題材にしした漫画。

と言っても、ドラクエ世界を舞台にしたファンタジーではありません。ゲームを遊ぶプレイヤーである主人公とヒロインの、ドラクエ]内でのプレイしてる様子と、リアル生活の様子を描いた内容。
割合で言うなら、描写自体は「ネット3:リアル7」ですけど、やりとりの内容は「ドラクエ8:リアル2」でほとんどドラクエについての話題で盛り上がってます。

「ネカマの僕がシェアハウス始めました。」の謳い文句通り、リアルは男性の主人公・パウはゲーム内だと女キャラを使ってる“ネカマ”。そんな彼がゲームで親しくなったフレンドさんとルームシェアを始めることに。
しかし、同性だと思っていたそのお相手のゴローさんは、ゲーム内では男、リアルは女性。いわゆる“ネナベ”という存在でした。しかも、パウが苦手なギャル系女子で・・・。

主人公・パウとヒロイン・ゴローさんの、勘違い(お互いの性別)から始まったルームシェア生活を、2人のやりとりが織り成すラブとコメディ、そしてゲームプレイ描写で綴られていきます。
リアルとネットの入り混じったストーリー構成ですね。ネトゲエピソードの抽出も上手く、単純にプレイ日記としても楽しめるのもこの作品の大きな特徴。

ただ、ラブ要素に関してはひじょ〜にゆっくりペースで進んでいきますので、序盤は特にゲームを楽しむ男女2人のゆるい日常漫画といった雰囲気。
そのことから目まぐるしく状況が変化するドキドキハラハラ感は味わえませんけど、ゆったり好きなことについて語り合う光景はとても心地よく、いつまでもこの生活を見ていたいと思わせてくれる魅力がありますね。

ドレクエ]、プレイしてみようかな?

そんな気持ちが読む度に湧き上がってくる困ったところがあります。

パウとゴローさん、そして他のプレイヤーたちも、とにかく自分のペースで楽しんで遊んでいるため、ドラクエ]はもちろんのこと、ネトゲをやりたい気持ちにさせてくる促進力と誘惑力が凄まじい

メインストーリーやバトルよりも、おしゃれや写真撮影などのサブコンテンツを好みがちなエンジョイ勢のパウ。対してゴローさんは、リアルだとおしゃれギャルなのにゲーム内ではその辺おざなり状態で、コロシアムにこもってランク上げに熱中するガチなプレイヤー。
他にも、まんべんなく楽しんでる人、特定の種族を愛でまくりな人など、それぞれの好みの遊び方で無理なく楽しんでます。・・・いや、たまには無理もしてますね。クエスト攻略のためとか。

ネトゲやってれば良いことばかりじゃないことは当然認識してるのですけど、この作品ではあえてそういったネガティブ要素は省かれているため、その羨ましさが余計に「私もこんな風に・・・」なんて風に手を出したくなってきます。

あと、ネトゲやったことある人なら共感できる「ネトゲあるある」エピソードも多いです。この辺はドラクエでなくても通じるネタなので、何かしらのゲームプレイ経験ある人なら共感できると思います。

ほんと楽しそうでなにより。大人になっても子供の頃みたいに友達と集まって、みんなでワイワイ無邪気に遊べるというのは良いですね。

ゆっくりのんびり進展する2人の恋模様

もちろん気になるパウとゴローさんの恋の行方。ラブ要素が薄いと言っても、まぎれもなくこの作品はラブコメですからね。恋の展開も見どころのひとつであることは確か。

そもそもが勘違いから始まったルームシェア。しかもリア充と非リア充の真逆な人生を歩んできたであろう2人組なわけで、パウに関してはトラウマさえ持っていたギャル系女子がお相手。
私が同じ立場に立たされた状況を想像すると・・・・・うん、きつい。フリーズしてしまいそうになるかも。

ただ、当初こそコミュ障気味のパウは動揺しまくりでしたが、ゴローさんの普段は素朴なすっぴん素顔だったり、彼女の優しさや親しみやすさにふれ、どんどん親しくなっていきます。
2人きりでもドラクエの話題で会話のネタにはことかかないため、なんだかんだで楽しそう。ゴローさんも意外と居心地の良いこの生活には満足してる様子。

普通に生活してたらまず深く関わることはなかった2人を、共通の趣味が繋げるというのは良い設定ですね。

まあでも、ここからがっつり恋愛に持っていく展開にはなりません。お互いちょっと気になる・・・、という様子がしばらく続き、1エピソード丸々恋愛話になることはほとんどありませんでした。2人とも相手の異性関係を気にしてるあたり、意識してるのは確かで、パウに関しては惚れてる感じも伺えます。
性格や今の状況もあって一歩進むにも時間のかかる2人なんですけど、それ故微妙な気持ちの変化に受ける印象が普通の恋愛ストーリーよりも強く、ゆっくりでも飽きさせない展開を見せていました。

私の場合、むしろこのじっくり進展されていく関係性が大好き。温かく見守りたい気持ちになりますね。

最後に

ということで、『ドラクエX』がネカマの主人公とネナベのヒロインを繋げるラブコメ漫画『ゆうべはお楽しみでしたね』の紹介でした。

ルームシェアのきっかけは妄想にも程がありますけど、パウとゴローさんの2人の関係は素敵すぎて憧れます。ゆ〜っくり織り成されていく恋模様はいつまでも見続けていたいと思いつつ、その結末が気になってしまったり。

最近はネトゲから離れてましたけど、これ読んでると無償にやりたくなってきますね。読むたびに色々検索して悩んでおります。

ドラクエXをプレイしてる人はもちろん、それ以外のネトゲ経験のあるゲーマーの方々も楽しめると思いますので、よければ読んでみたください。いや、むしろネトゲ経験ない人こそ、その魅力に気づける作品かも。まあとにかく、自信を持っておすすめさせていただきます。

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2017年09月06日

【恋するシロクマ】マンガ 感想&あらすじ 捕食者と被捕食者との異種交流を描いたビーストラブ(BL)コメディ

月刊コミックジーン。2015年7月号から連載中。既刊3巻
作者:ころも



あらすじ

それは、運命の出会い。ひと目見たその瞬間、心を奪われた――。

食物連鎖の上位に君臨するとある1匹のシロクマ(♂)が恋に落ちた。
そのお相手は、大きな瞳、なめらかなボディライン、そして真っ白で美しい体の・・・・アザラシ(♂)。

熱烈アタックで想いを伝え続けるシロクマさん。見渡す限り広がる白銀の世界、その中で2匹の大小異なる彼らのふれあいは微笑ましくもあるけど、本能的な恐怖には逆らえないアザラシ君は震えてばかり。

本来ならば狩る狩られる、捕食者と被捕食者の関係性。

種族も、性別も、立場も乗り越え、果たしてシロクマさんの恋は成就するのだろうか?そして、その想いを一身に受けるアザラシ君の運命や如何に。


登場キャラクター

ネタバレも含まれているので注意


・シロクマさん
シロクマ(ホッキョクグマ)のオス。アザラシ君に一目惚れをし、種族の壁も性別の壁もお構いなしに熱烈アタックを継続中。心優しい性格をしていますが、非常に鈍感なうえに天然でもあります。
産みの親は双子の兄だけを愛し、ある日シロクマ君を置き去りにしていなくなってしまいます。その後、偶然通りかかった優しいシロクマ親子に家族として迎えられ、その母と兄から思いやりの心や大切な人を愛する心を教わりました。幸せな日々を過ごしていましたが、あるとき大きなオスシロクマの襲撃に合い、母はシロクマ君を守るために命を落とし、兄は助けに入って・・・。
アザラシ君が初恋をしたことにショックを受けながらも、彼の幸せを願って応援していましたが、本意ではありません。失恋した彼に意を決して改めて告白するも、今度ははっきりとフラれてしまい、失恋者同士で大泣きしました。しかし、その後でペンギンのキャシーに背中を押され、再び熱烈アプローチで想いを伝え続けています。

・アザラシ君
タテゴトアザラシのオス。お母さんの言い付けを破ってちょっとだけ探検していたところ、ばったり遭遇したシルクマさんに一目惚れされました。本能的な捕食の恐怖が消えないため常に体は震えています。
かつて出会った人間のカップルが交わしていた“食べてしまいたいくらい好き”という愛情表現を、そのままの意味として受け取り、「大好き=食べる」と解釈していました。
母の「人の嫌がること、悲しむことをしてはだめよ」という言葉を大切にするあまり、恐怖で震えてはいてもなんだかんだでシロクマさんを邪険にはできない優しさを持ちます。
震えにおいて天才的なセンスを持つも、高速の域に達したそれは止まって見えてるため、シロクマさんには恐怖が伝わり辛い。
シロクマとアザラシが親しくなれるわけがないと思いつつも、少しずつ心を開きかけている自分の変化に悩んでいましたが、恋人はともかく友達であることは認めるようになりました。
母親から泳ぎを教わらなかったため、最初にシロクマさんから、次にペンギンのキャシーから、そして現在はシャチのダーリンからレクチャーを受けています。

・クジラのお姉さん
シロナガスクジラのメス。死期を感じて最期にと選んだ場所に訪れた際、家族を失って悲しんいたシロクマさんと出会い、ほんの僅かの間だけ友達になりました。「おばさん」と呼ぶと「お姉さんよ」と訂正してきます。

・お母さん(アザラシ)
アザラシ君のお母さん。一度は本能で息子を連れてシロクマさんのもとから逃げるも、彼に捕食する意思がないことを信じ、別れを告げてアザラシ君を独り立ちさせました。優しいけど抜けてるところがあり、アザラシ君に泳ぎ方を教え忘れたまま去ってしまいます。

・シロクマちゃん
まだ幼い子供のシロクマのメス。り母親とはぐれて途方に暮れていたとき、シロクマさんたちと出会って一緒にお母さん探しをしました。しっぽに結んだリボンが特徴。
おままごとをすることになった際、自分をおかあさん、シロクマさんをおとうさん、そしてアザラシ君に割り当てたのは「ごはん」の役。シロクマさんに恋をしているため、アザラシ君にはちょっと手厳しい。

・キャサリン
失恋中の2人の前に現れたコウテイペンギンの・・・体はオス、心はメス。愛称は「キャシー」。姐さん気質の頼れるペンギン。アザラシ君の2代目となる泳ぎの先生。
恋愛ごとには異常なほど熱くなり、泳ぎのレクチャーと共に恋愛講座的なこともしてくれます。「ダーリン」と呼ぶ恋人がいるのですが、相手はペンギンではなく食物連鎖の頂点に君臨する「シャチ」。

・ダーリン
シャチのオス。キャシーと共に世界中の海を旅しています。本人は恋人でもなければ、キャシーは勝手に付いて来てるだけと言っているものの、それなりに仲良くやってきたようです。
なかなか泳ぎが上達しなかったアザラシ君に、スポーツ科学にのっとったかのような説明で間違いを指摘し、真の先生になってくれました。
どうも人には言えない性癖を持っているらしい。


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感想・見所

漫画というのは元々ありえないことだらけの娯楽物なのですが、その上で思わず「ありえないだろ!」とツッコミを入れたくなる奇抜な設定の作品もよく目にします。
私の場合は溢れる好奇心を抑えることがなかなか難しく、これまで特に興味なかったジャンルでも手に取ってしまいますね。まあ、7、8割方は出オチの息切れが早いわけですけど、まれに当たり作品とも巡り会えるから衝動買いもやめられません。
最近だと『八雲さんは餌づけがしたい。』と『傘寿まり子』は、設定に無理ありますけど非常に良く出来た面白い作品だと思ってます。

さて、今回紹介させていただく漫画は『恋するシロクマ』。
BL作品は全く読まない私ですが、シロクマとアザラシというありえない組み合わせが気になり過ぎて思わず購入。結果的には非常に面白く、BLを受け付けられない人でも全く問題なく読める内容でした。

真っ白いタテゴトアザラシに恋をしてしまったシロクマ(♂)と、その彼から熱烈アピールを受けるアザラシ(♂)、食物連鎖に抗うかのような種族を超えた恋と友情の物語。
動物のオス同士によるBL(ビーストラブ)。帯での謳い文句は「それは、運命の恋」、「この恋は弱肉強食」など。限定版はドラマCD付き。ぷちアニメ化され、全国約50の映画館にて上映。
作者は本人腐ってるらしい漫画家・ころも先生。

捕食者と被捕食者との異種同性恋愛(?)コメディ

弱肉強食の自然界において、本来ならば捕食行為以外のことでは交わることのない、シロクマ(捕食者)とアザラシ(被捕食者)の異種交流を描いた作品。
しかも、シロクマ(♂)がオザラシ(♂)に恋をするという同性での純愛を描いたBL(ビーストラブ)でもあります。

ただ、オスがオスに恋をするというボーイズラブ要素を含んではいますが、一方通行の恋慕で過度な腐向け的表現は無く(そもそも動物だし)、上記に書いた通りその類の作品に強い抵抗ある人でも楽しめる内容。
かくゆう私も腐女子の生態には若干興味あってもボーイズラブはちょっと無理な部類。それでも全く拒否反応出ることなく読めました。

むしろ、シロクマさんがアザラシ君を抱きしめてる光景はとても和まされますね。なにせモフモフがモフモフをモフモフしてるんですから。このモフみ純度の高さはある意味卑怯。
まあ、震えるアザラシ君の心境を考えると、和んでしまってることに申し訳なさを感じますけど・・・それはそれでかわいかったり。

立ち塞がる障害などお構いなしで熱烈アピールを続けるシロクマさんと、それを受けて終始震え続けるアザラシ君。そんなありえないな絵面でのシュールやりとりが織り成されているハートフルコメディ
現状はシロクマさんの一方的な片想い。どちらかというと仲の良い(?)友達といった感じ。はっきり言ってアザラシ君には微塵も恋に発展する兆しが見えないので、このまま奇妙な友情物語として進むのかもしれません。

そもそも友情が芽生えてるだけでも奇跡、さらなる奇跡は果たして・・・。

一途なシロクマと震えるアザラシのすれ違いが面白い

この作品の魅力はここにあるでしょうね。

ただただ一途に想うアザラシ君への愛をアピールし続けるシロクマさん。それを受けて胸の高鳴り(恐怖によるドキドキ)とガクブルが治まらないアザラシ君。
種族も違う、立場も違う、だけど性別は同じ、そんな不合理過ぎる関係性がちぐはぐなすれ違いを生み出しています。

アザラシ君の恐怖をなかなか察することのできないシロクマさんは、おめでたい脳内でポジティブ変換して1人ウキウキ気分。
アザラシ君もシロクマさんが「食べない」と言ってはいても、遺伝子レベルで刷り込まれている本能から湧き上がる捕食の恐怖は拭えず、信用させて食べるのではとか、大好きは食べたいの裏返しみたいな形で捉えているため、純粋な想いはなかなか伝わりません。

そんなやりとりがとても可愛くて、ちょっと不憫で、かなり可笑しいことになってます。

当初は恐怖しか無かったアザラシ君も、一緒に過ごすなかでシロクマさんの優しさにふれ、次第に心を開いていきます。恐怖と振るえは消えませんけど。

コメディだけじゃない!ウルっとくる切なくも美しい話

この作品、基本的にコメディ寄りの内容ではありますが、それだけじゃない見所も多く含まれています。たまに挿し込んでくる思わずウルっときてしまう切ない話、美しい話、考えさせられる話が良いアクセントになっていました。

本来ならは狩る狩られるの関係が正常。強い捕食者であるシロクマにとって、力無き被捕食者であるアザラシは格好のエサでしかありません。それが自然の摂理というもの。

今のありえない関係は笑いを生むこともありますが、作中には涙を誘う美しい絆の話や、厳しい現実とも直面する話も用意されています。
シロクマさんの切ない過去、交わらないはずだった2人の間に絆が芽生える出来事、そして愛する者を守ろうとする姿など、笑いだけではなく、温かい愛情も溢れている作品

と言っても、悲しいだけ、美しいだけでは終わらせないオチも見事に決めてきます。

最後に

と言ったところで、運命の出会いを果たしてしまった捕食者と被捕食者との交流を描いた漫画『恋するシロクマ』の紹介でした。
とにかくカワイイ。カワイイは正義。シロクマさんとアザラシ君はもちろんのこと、他にも登場する様々な動物キャラタクーたちはとても愛らしく、そんなサブキャラたちと出会い別れを繰り返して物語は展開されていきます。
作品の雰囲気はハートフルで心地よく、絵柄も内容にマッチした可愛い系、読後感もほんわかした温かな気持ちになれるので癒されます。
アニマルキャラクターのビジュアルに癒されるのも、可笑しなやりとりを楽しむのも、特殊な同性愛に想像を膨らませるのも、楽しみ方は無数。
男性でも女性でも性別関係なく楽しめる作品ですので、よければ読んでみてください。自信をもっておすすめさせていただきます。

恋するシロクマ (1) (MFコミックス ジーンシリーズ)

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2017年06月28日

【手品先輩】マンガ 感想&あらすじ 可愛い残念女子による手品を絡めたくだらないが笑えるギャグ漫画

週刊ヤングマガジン。2016年13号から連載中。既刊3巻
作者:アズ



あらすじ

この春、種無高校に入学したある新入生の男子生徒(本名不詳)は、学校が強制部活動制を敷いていたため、帰宅部を志望していた彼も部活探しを余儀なくされていた。

適当でだらしない部活を探していた少年は、たまたま目に入ってきた「たのしい奇術部」と書かれた教室を覗いてみると、中には何やら練習をしている1人のカワイイ女子生徒が・・・。

廃部寸前の奇術部で、たった1人の部員だった手品先輩(本名不詳)。奇術部員でありながら、アガリ症でドジ過ぎるため、手品を積極的に披露しようとするも失敗ばかり。

そんなカワイイけど残念な手品先輩と出会ってしまったことで、半ば強引に助手にされてしまった少年は、ヘンな彼女のヘンテコなマジックショーに付き合わされていくのだった。

登場人物

ネタバレも若干含むので注意

・手品先輩(てじなせんぱい)
本名不詳。助手からは「先輩」、姉からは「妹ちゃん」と呼ばれています。種無高校3年生。奇術部唯一の部員ですが、実は正式な部活動とは認められていません。髪をショートボブにした巨乳の女子生徒。
奇術部員だけどアガリ症なうえドジっ子でもあるため、1人でなら成功する手品も誰かに見られていると必ず失敗し、そうなると大抵エッチなあられもない姿になってしまいます。図太いうえに往生際も悪く、明らかな失敗でも認めずにごまかそうとすることもしばしば。コミュ症のせいでクラスではぼっちなため、助手が話しかけてくれると顔が華やぎます。何でも信じやすいことから催眠術にかかりやすい。あと、ピエロの素質あり。

・助手(じょしゅ)
本名不詳。種無高校1年生。奇術部(仮)部員。
適当な部活を探していた際、たまたま迷い込んだ奇術部で手品先輩に出会ってしまったことで、強引に手品の助手にされてしまいました。仕方なく手品先輩に付き合っていますが、毎回起こるエッチなハプニングからは目が離せないようで、そのときは普段の死んだ目にも力が宿ります。そこそこの変態。
一応助手ということになっていますが、奇術部は正式な部ではないため、隣の化学部に籍だけ置いています。先輩のボケに冷静なツッコミを入れながらヤレヤレといった感じで世話をし、それなりに彼女のことを気にしていますが、恋愛感情はまだない様子。

・お姉ちゃん先生
本名不詳。教師。手品先輩の姉にして助手の担任。一応奇術部顧問。既婚者。妹とは違って胸は小さい。
ちゃらんぽらんな性格。うっかりな天然さんで妹同様結構ぽんこつ。妹ちゃんが大好きで、胸を揉むなど彼女をおちょくっては反応を見て楽しんでいる困った人。コスチューム好きでカワイイ衣装を集めています。先輩が手品をする際に来ている衣装も姉から借りたものであるため、主に胸のサイズが合っていません。

・咲ちゃん(さきちゃん)
苗字不詳。種無高校3年生。奇術部員。カラコンに厚化粧のギャルで巨乳。
転校したてで部活を探していたところ、奇術部が廃部寸前ということを聞き、乗っ取って「大道芸部」にしようと画策。奇術部か大道芸部かで揉めていたところ、顧問の姉が「おっぱい大きいほうが勝ち」という謎の提案をし、僅差で手品先輩が勝って奇術部ということになりました。風船アートが得意。重度の危ないブラコンで、弟のまーくんの部屋でごみ箱を漁ったり、人工呼吸を求めたりと、弟のことになるとヤバイ人になります。

・まーくん
名前は「正志(まさし)」、苗字は不詳。たぶん1年生。体重は助手2人分のふくよかな体形。奇術部員。
見た目通り食欲旺盛で食べ物には目がない。ブラコン姉の奇行には慣れているようで、基本は冷静に軽くいなし、ときには辛らつに当たります。大道芸は元々まーくんがやり始めていたところ、何でも一緒にやりたがる咲ちゃんが後から始め、自分よりも上手くなっていました。迷惑な姉に悩まされている共通点から、手品先輩から仲間意識を向けられています。



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感想・見所

カワイイけどアガリ症でポンコツの残念な先輩と、彼女に半ば強引に手品の助手にされてしまった冴えない男子生徒の、手品によるドタバタで下らな過ぎる騒動とちょっとエッチなハプニングを描いた賑やかな話。
残念美少女によるポンコツ手品ショートギャグ漫画。1話あたり1〜6ページのショートストーリーで構成されている作品形式。
作者は漫画家の「あず」さん。2015年に読み切り版をヤングマガジンで掲載し、連載デビューを獲得。

情報量が多くて密度も濃い漫画って楽しみながら様々なことを学ぶことがき、なんか読んだ後は自分まで意識が高くなった気分にもさせてもらえるのですが、同時に専門書ほどではなくても気楽に読める漫画のわりにはちょっと疲れるという難点もあったりなかったり。最初から活字だけだと分かってる小説だとそうでもないんですけど。
そんなわけで、そのような作品を立て続けに読んでると、無性にくだらないが誉め言葉になるような毒にも薬にもなりそうにない漫画を読みたくなることもよくあります。
今回紹介させていただく漫画『手品先輩』がまさにそんな作品。「だがしかし」の作者・コトヤマ先生も推薦されていた漫画です。

手品×残念女子=ギャグ

「ボクは出会ってしまった…、カワイイけど“ヘンな”先輩に!」――ということで、この作品は手品が好きだけどドジでアガリ症なせいで失敗ばかりの残念女子ヒロイン「先輩」と、彼女の手伝いというかお世話を仕方なくしている男子生徒の主人公(?)「助手君」の2人を中心に、毎話何かしらの手品を絡めたしょうもない部活動でのドタバタ模様と、手品を失敗した先輩のちょっとエッチなあられもない格好を眺める作品

主な登場人物はコミック単行本3巻時点で5人程度と少なく、ヒロインと主人公はいつも「先輩」「助手君」と呼称されているので本名は一向に明かされません。(なぜかサブキャラには名前アリ)

内容やギャグ・落ちに関しては全体的に本当にくだらないモノばかりで、ストーリーなんてあって無いようなものですが、その読んでも何ら実になることのないくだらなさが最高とも言える漫画。
皆が皆そうとは限りませんけどお腹を抱えて大爆笑というより、「クスッ」とか「フフッ」と笑えるネタを連続投下してくる感じですね。

ポンコツだけどカワイイ愛すべきヒロイン

魅力はもちろん手品先輩が最高にぽんこつで可愛いところ。これ以上の魅力は必要ないと言ってもいいかと。

先輩は手品が大好きなナイスバディで運動神経もかなり良い美少女。ただ、とってもアガリ症でお間抜けなポンコツさんなので、披露する手品はどうしても失敗してしまします。
千円札切断マジックでは本当にお札を切ってしまい失敗し、縄を使えばどうやったのか分からない形で複雑に絡まり、早着替えでは肝心の着替えを忘れてマントを羽織ってるだけのただの変態に・・・・etc。
人目がないところだとそれなりに成功するようですが、誰かに見られているとアガってしまい簡単な手品すら失敗してしまいます。それでいて、明らかな失敗でもなんとかごまかそうとする図太さや、後輩のダメ出しをして先輩としての威厳を保とうとする器の小さい面もあるちょっと困った人。まあ、そんなところも可愛いんですけど

手品を失敗した際に必ずと言っていいほどちょっとエッチなハプニングを同時に引き起こすところも特徴。胸・お尻・ふとももなどを強調し、手品披露するよりパンツ披露してる率の方が高いような気さえしてくるレベル。手品やってなくても普段から無防備過ぎて助手君にガン見されてるのですが、それが「チラッ」どころの話ではなくモロです。本人は恥ずかしがり屋なので、そんなときの赤面した表情がこれまた素晴らしい可愛さ。他にも可愛い先輩をたくさん見ることができます。

へっぽこな先輩とヤレヤレな助手との掛け合い

この先輩、見た目は可愛くてギャルっぽい部活では明るい人なのに、コミュ症なうえおかしな行動をとるものだからクラスでは悲しきかなぼっち。しつこい勧誘をしてれば迷惑がられるのも当然。
それでもやっぱり寂しいのか、相手をしてくれる助手君への執着心は強く、決して奇術部から逃がそうとはしません。「助手が入部してからちょうど1カ月の記念日」なんていうどこぞの面倒な彼女みたいなことまで言い出します。
助手君も世話焼きな面があるのか、なんだかんだとぶつくさ言いながらも付き合っていて、ポンコツな先輩のどうしようもない行動に彼が冷静にツッコミを入れるやりとりは面白いですね。まあ、多少の迷惑なんてラッキースケベという役得でチャラどころかお釣りモノでしょうけど。

恋愛の様子はほとんど見せないのですが、ちょっとだけ誰かが後押しすれば何かが変わりそうな距離感も好きです。今後何かしらの変化はあるかもしれませんね。その辺りもちょっと楽しみです。

最後に

というわけで、ポンコツかわいい先輩を愛でるだけでいい漫画『手品先輩』の紹介でした。ストーリー性はあまり関係なく、可愛さとちょっとエッチなシチュエーションと勢いあるノリだけで突っ走っていくような作品でした。
この作品を読んで賢くなることは土台無理な話でしょうが、1エピソードが6ページ程度と読み易く、クスっと笑える程度のギャグなので、ちょっと時間が空いたときに読むのには最適かと。
残念女子が好きな方や頭からっぽにして漫画を楽しみたい方なら特に楽しめると思いますので、よければ読んでみてください。だいぶ人を選ぶとは思いますが、個人的には強くおすすめさせていただきます。



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2017年04月12日

【ちおちゃんの通学路】マンガ 感想&あらすじ 女子高生たちの奇想天外な通学路での出来事を描いた登校コメディ

月刊コミックフラッパー。2014年5月号より連載中。既刊6巻
著者:川崎直孝



あらすじ

三谷裳ちお(みやも ちお)、高校1年生、目立つことが嫌いな自称「中の下」の女。

徒歩で学校へ通学する毎日を送っているちおちゃん。平穏無難に過ごしたくても、どうしてもいちいち何かやらかしてしまうため、彼女の登下校では何かが起こる。

思わぬ通行止めによって遅刻の危機、行く手を阻む暴走族、尿意に耐えられず飛び込んでしまった男子便所からの脱出・・・etc。立ち塞がる数々の障害を前に、ゲームで鍛えた思考をフル回転させ、苦難を乗り越えていく。

10年来の親友である小市民の同級生・真奈菜や、学校の人気者でリア充なスポーツ少女・雪など、学校の友人たちとも仲良く登下校することもあるが、やはりそこでも巻き起こってしまう騒動。

果たして今日のちおちゃんは、無事に学校へ通学することができるのだろうか?

登場人物

・三谷裳 ちお(みやも ちお)
主人公。私立鮫島学園高校1年生、軟式テニス部所属。眼鏡をかけた少し地味目の女子高生で、眼鏡を外すとより地味に拍車が掛かります。ゲームマニアで特にFPSなどの洋物ゲームを好み、徹夜がもとで遅刻しそうになることは珍しくありません。ゲームイメージで妄想を膨らませたり、ネトゲで「血塗蝶(ブラッディ・バタフライ)」と名乗るなど、若干厨二病も患っている模様。むだに高い運動神経とゲームで鍛えた思考回路を用い、数々の危難を乗り越えていきます。他人を利用して被害を免れようとする姑息な一面もありますが、だいたい倍になって自分に返ってくる事態に。結構小金に汚い。

・野々村 真奈菜(ののむら まなな)
ちおの小学生時代からの友人で同じ高校へ通う同級生。髪を後ろで2につ束ねたツインテールの平凡な子。小物で矮小な小市民なので地味なちおとも気が合います。女の子らしくメイク道具一式を携帯し、調子づくとおしゃれでイケてる女子高生ぶることもありますが、知識だけのにわかなので墓穴を掘ることの方が多い。ウソや方便の類はちおを踏み台に雪との関係を深めてリア充グループ入りを画策するなど、小賢しいゲスな行動をすることもしばしば。たまになぜかちおと良い雰囲気になることも。

・細川 雪(ほそかわ ゆき)
ちおのクラスメイト。陸上部所属の長距離選手で、取材を受けるほどの有力選手。引き締まったスレンダーな体型。クラスでは派手なグループと仲の良い人気者だが、対極に位置する地味ちおとも分け隔てなく仲良くしてくれる気さくな優しい女の子。ちおも真奈菜も彼女と仲良くしておこぼれに授かろうと醜い争いを繰り広げることも多々あります。極度の走りたがりなだけではなく、実はかなりの見せたがりという一面も持ち、露出狂の気も・・・。家では全裸でいるらしく、理解されなくても良いけど茶化されると怒ります。

・安藤 繭太(あんどう まゆた)
暴走族「星空會」のヘッド。登校中に出会ったちおが案の定やっちまったことで絡まれるが、偶然振り被った肘打ちがアゴへクリーンヒットし、直後に「血塗蝶(ブラッディ・バタフライ)」と名乗ったちおのハッタリを効かせた凄みに迫力負けして暴走族まで辞めることを決意。その後、一連の出来事がハッタリであったことをちおから告白されるも、怒るどころ逆に感心を深めたことでチームへの心残りも消え、ちおのために道化すら演じてくれました。ちおに惚れているようで、彼女の気を引くために度々奇行を見せるようになります。

・久志取 まどか(くしとり まどか)
鮫島学園の3年生。カバディ部部長。長身で胸が大きく、肌が日焼けしてる女の子。ちおたちがカバディの真似事をしていたところに雪と現れ、負けたら入部の模擬戦を強要するも、ちおの無駄に良い運動神経・ゲーム脳と観察力を駆使した頭脳プレイを前に雪共々敗北。実は女の子好きでカバディをやっているのも女の子とくんずほぐれつできるからという事実が判明。公園で山篭りと称して女の子断ちするもホームレスに諭され、「カバ道とは揉むこととみつけたり」と悟り、女の子のお尻を揉むことに躊躇がなくなりました。

・篠塚 桃(しのづか もも)
鮫島学園の2年生。生徒会風紀委員。規律を重んじる超堅物で、その性格が災いして友達はいません。人の役に立ちたいと思っての行動は空回りしてしまい、そのことで悩んでいた折に教師の後藤から「篠塚が必要なんだ」と風紀委員に誘われ、そのことがきっかけで後藤先生に想いを寄せるようになりました。かなりの甘党。

・安藤 ちはる(あんどう ちはる)
安藤繭太の妹。超お嬢様学校・永平女学院初等部に通う小学生。突如ちおと 真奈菜に「ケツ闘」と称してカンチョーで襲撃してきた危ない幼女。その目的は、兄がチームから抜けた理由となった女(ちおちゃん)を見つけ出し、カッコ良かった憧れの兄を変えてしまったその女に制裁を加えるため。当のちおに関しては、情けなさすぎるという理由でターゲットから外れ気味。


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感想・見所

目立ちたくないのに色々やらかしてしまう女子高生が、自分の行いが招いた自業自得の不幸や危機的事態に対処しながら、友人たちと一緒にドタバタな登下校を送る様子を描いた話。
キャッチコピーは「エクストリーム登校コメディ」。奇想天外な出来事に遭遇する女子高生たちのドタバタ劇場です。メディアファクトリー主催の第9回MFコミック大賞「フラッパー賞」受賞者・川崎直孝さんによる連載作品。
去年(2016年)、「Amazon Kindle」で1〜4巻が激安セール中だったときに見つけ(現在は通常価格)、これ幸いと読み始めたのがきっかけです。

高校生など学生たちの日常部分をピックアップしたギャグ要素を含んだ漫画というのは、現在では特に珍しいジャンルでもなく、有名なところでは『School Rumble』や『みなみけ』、あと『それでも町は廻っている』など、多くの作品が今も昔も生まれています。アニメでも『女子高生GIRL'S-HIGH』は結構好きな作品。
そんな作品の中で描かれているのは、授業風景や休み時間の出来事、部活や委員会活動に励む姿、休日や放課後の様子など、学園などで起こる日常の様々な部分を取り上げなていくのが一般的だと思います。
そんな中で、学園モノであったも「通学路」での出来事に大きく焦点を当てた作品も存在します。それが今回紹介させていただく『ちおちゃんの通学路』。最初はこんな設定で長く続けられるのか疑問に思いましたが、それは杞憂でしたね。

サバイバルと化した女子高生の登下校風景

『ちおちゃんの通学路』というタイトルの通り、この作品で描かれているのは通学路をメイン舞台にした女子高生たちの登下校風景。自宅でのシーンは多少描かれているものの、授業などの学校内でのシーンはほぼ皆無。
「なんだそれ?」と思われるかもしれませんが、決して退屈な作品ではありませんのでご安心を。ただ登下校するだけと言っても平凡なゆったりとした光景を描いたほのぼの作品ではなく、奇想天外な通学路での出来事を、女子高生たちがハイテンションでふざけてるコメディです。日常がさながらサバイバルにでもなったかのような、まさにエクストリーム登校。
主人公が何らかの不足な事態に巻き込まれる場合もありますが、多くは自らが蒔いた種による自業自得な不運だったりりするので、少なくとも同情の余地はありません。巻き起こるハプニング、対処法、キャラ同士のやりとり、そしてオチなど、色々な意味でギリギリ(ほぼアウト)のラインを攻めてるため、日常でありながら非日常を感じられる面白さがここにはありますね。

やらかしがちな「中の下」のちおちゃん

この作品の主人公・ちおちゃんこと三谷裳ちお(みやも ちお)は、自らを「中の下」の存在と称し、目立つことを嫌がる女子高生。しかし、目立ちたくないと言っておきながら思いついたことはすぐ行動し、自らの行いで事態を余計ややこしくするなど、毎回何かしらやらかしては後々後悔してしまう質なので、読者にとっては退屈しない子ですね。
不幸体質の少女が不運に巻き込まれるのではなく、自らの行動によってトラブルやハプニングを招き寄せ、下手につついては余計にこじらせてしまうのがこの作品。
行き止まりで遅刻の危機に直面した際、映画やゲームのように屋根など建物の上を駆け抜けられたらという妄想を、ちおちゃんは一笑に付して留まるどころか実行してしまいます。ありそうだけど普通の人ならまずやらないようなことをやってしまうから面白い。
中の下と称してるわりに地味な見た目以外の基本スペックは異常に高いちおちゃん。ゲームで培った知識を現実で応用できてしまう尋常ならざる身体能力と思考力を武器に、様々なハプニングをかいくぐりながら登校していきます。

おかしな友情を深めていく変人たち

ちおちゃん1人の話よりも、友人たちと一緒に登下校してる割合のほうが高め。ちおちゃんの友人で準主人公的立ち位置にいるゲスな小市民・野々村真奈菜と、露出に目覚めそうな天然系スポーツ少女・細川雪が主なメンバー。
基本ゲスなちおと真奈菜は友人関係にありながら、自らのためなら相手を蹴落とすこともやぶさかではない間柄。スクールカーストの上位にいる人気者の雪ですが、気さくな性格でたまたま通学路が同じだったことから仲良くなっていく3人。しかし、ゲスでは一歩先を行く真奈菜はこの好機を逃すまいと、ちおを踏み台にして雪との仲を深め、リア充への仲間入り計画を度々実行しています。まあ、大体失敗しては「おかえり」と、ちおちゃんの元に帰ってくるオチですけどね。
他にも女の子大好き女子高生のカバディ娘・久志取まどかや、元暴走族でちおに惚れてる安藤繭太などなど、どこかしら壊れてるキャラしかいないので飽きようがありません。

最後に

「登下校」という日常の中にあるありふれたワンシーンのひとつでありながら、様々なハプニングのオンパレードによりハイテンションで描かれている作品。
こういった何かに特化した作品というのは、最初のインパクトは強くても、どうしても似た話が増えたりして徐々にグダグダになって飽きられていくものが多いと思います。ですが、この作品は衰えるどころか巻を重ねるごとにテンションは上昇し、毎回ツッコミどころが満載なギャグは面白い。
個人的にはできたらアニメ化して欲しいなとちょっと期待してます。コメディ・ギャグ漫画好きの人なら特に楽しめる内容だと思いますので、よければ読んでみてください。自信を持って強くおすすめさせていただきます。



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プロフィール
ハネ吉さんの画像
ハネ吉
とにかく漫画が大好きです。愛してるといっても過言ではありません。どんなジャンルにも手を出しますね。正直、文章力にはあまり自信はありませんが、なるべくうまく伝えられるようにがんばります。ちょっとだけでも読んでもらえたらうれしいです。 ちなみに、甘い物とネコも大好きです。
プロフィール
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