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2018年01月16日

漫画『天地創造デザイン部』1巻の感想とあらすじ 神様のオーダーに応え、動物を創造するデザイナーたちによるお仕事ドタバタコメディ

『天地創造デザイン部』1巻の感想。



天地創造デザイン部
原著:蛇蔵&鈴木ツタ / 作画:たら子
掲載:モーニング・ツー
1巻発売日:2017年11月22日

あらすじ・概要

天地の創造者たる万能の神は、その御業によって光や水、大地を造り出した。そして、そこに住まう生命、動物たちを新たに創造――しようと思ったけど、面倒になったから下請けに丸投げした・・・。
地球上に生きるあらゆる動物たちを作る下請け会社「天地創造社」。この会社のデザイン部では、クライアント「神様」からの依頼を天使が届け、デザイナーたちが日々様々な動物のデザイン案を考え、エンジニアたちが検証のために試作し、それをもとに神様が可否を判定している。
ペガサスやユニコーンは何で存在しないのか、可愛いけど可愛くない動物ってなんなのか、チョウチンアンコウの恐ろしい交尾など、彼らは苦心しながらも試行錯誤を繰り返し、様々な動物を生み出していく。
あの生き物はどうしてこんな形状で、どうしてこんな生態をしているのか。その答えは、ムチャ振りする神からの以来を受け、天上でデザインを考えている彼等のしわざだった。

天地創造が面倒になってしまった神様からのオーダーで、様々な生き物の造詣デザインし、地球上で生きていけるように試行錯誤する、天界にあるデザイン部での日々の業務風景を描いた物語。
生き物を創造する天界でのお仕事コメディ。帯での謳い文句は「どうしてこうなった!?抱腹絶倒!生き物創造コメディ!!」。月刊漫画雑誌「月刊モーニング・ツー」の2017年4月号にて連載開始。
原作は『決してマネしないでください。』の蛇蔵(へびぞう)先生と、『BARBARITIES』の鈴木ツタ(すずき つた)先生。作画は『もうそうのアキ』のたら子先生。

紹介・感想

笑いながら学ぶことができ、学んだ内容を誰かに話したくなるってのは、漫画ならではの良いところだと思います。元々そのテーマに馴染み深い人が楽しめるのはもちろんのこと、そうでない人にとってはお試しとしても入り易いですし、もしかしたらより深く知ろうとするきっかけにもなるかもしれません
例えばマイホーム購入に役立つ『プリンセスメゾン』や、使う機会はほぼないであろう本格サバイバル術を学べる『ソウナンですか?』。あと、最近では『正直不動産』という不動産の裏側を覗ける作品もあります。
個人的にもこういったジャンルの作品は好みなので、それなりの数は読んでると思います。まあ、そのせいで知りたいことが増えすぎて困ってもいますけどね(笑)

さて本日は、読めば生き物に興味が深まるかもしれない一冊、『天地創造デザイン部』という漫画を紹介させていただきます。

ざっくり内容を説明しますと、天地創造の神様から委託されて、生き物のデザインをしている下請け部署のデザイナーたちが、フワっとしたテーマに大して試行錯誤していく様子を描いたお話。

生き物のデザインをする部署を舞台にした天界ドタバタコメディですね。飛び抜けた発想なんだけど、動物のなるほどトリビア満載の内容で、それが妙な説得力を持っているのも面白い。

神は始めに天と地を作り、光と闇を分け、水と大地を生み出し、植物や動物を造った――というのが天地創造の話のはずなんですが・・・。
本作では、その創造主たる神様が、天と地、そして光・水・大地を造り、いよいよ出来上がった下界に生き物を生み出そうとしたところで、面倒になっちゃったから生き物造るのは天界にある下請け会社に委託(丸投げ)。現在、地球上に生息している生き物は、神様ではなく、その下請け会社「天地創造社」のデザイナーたちが考えていたという設定
そんな斬新で面白すぎる設定のもとで、登場キャラたちがコミカルなやりとりを繰り広げる作品。クリエイティブな職場の様子を覗けるところも面白ポイントだと思います。

一連の流れは、
  「すっごい高いところの葉っぱが食べられる動物」
  「新しくておもしろいカエル」
  「かわいくてかわいくない」
  「とにかくちまちま食べる動物」
・・・のように、フワっとした神様からのオーダーを天使たちが受け取り、それを天地創造社のデザイン部へ伝え、デザイナーたちが様々な案を出し合い、それが実際に地上世界で生きていけるかを検証するためにエンジニアが試作し、最後に神様が可否を決めます。
物語は、主に無茶振りに応える個性豊かなデザイナーたちのやりとりを中心に描かれています。ちなみに、ここで働いているデザイナーやエンジニアたちは、天使なのか人間なのかがよく分からない正体不明な人たち。

かなり荒唐無稽ではあるのですが、これが意外とタメになる内容でして、動物の特徴、生態、進化に対する深い専門知識が伺えました。しかも、奇想天外なんだけど「ありそう」と思えてしまう行程と作業風景なので、記憶にも残りやすいのではないかと。
「この動物何でこんな不思議なフォルムしてるの?」「なんでこんなヘンテコな生態なの?」、みたいなことを考えたこと少なからずあるのではないでしょうか?人気のメジャーアニマルであるキリンも、よくよく考えてみたらおかしなフォルムです。そんな動物に対する疑問を、試行錯誤するデザイナーやエンジニアたちのやりとりの中で、楽しく学ぶことができます。
逆に採用されない案も当然あり、例えばペガサスやユニコーンみたいな動物が何故存在しないのかも、納得の解説をなされています。ペガサスはまだしも、鹿がいるのだからユニコーンだったいてもおかしくないと思ってたんですけど、そんな訳があったんですね。


締めにだらっと

といったところで、今回は神様の無茶振りに応え、生き物を創造していくデザイナーたちのコミカルなお仕事風景を描いた漫画『天地創造デザイン部』1巻の紹介でした。

なんか楽しい気持ちになる作品でしたね。私たちの知らないところで、ほんとにこんなやりとりが交わされていたらと想像するだけで、なんか楽しい。あと、子供の頃にオリジナルの動物を考えて遊んだこともあったので、少しだけ昔を思い出したりもしました。

他にはない発想の斬新さが特に目を引きますが、動物の詳しい生態やトリビア・豆知識などを、笑いを交えながら学べるとてもタメになる漫画。ちゃんと紹介された動物の図鑑も載っているので、より興味と知識が深まります。

また、一癖も二癖もある個性豊かなキャラクターたちの魅力が強く、そんな彼らのやりとりがとても面白い。一応の主人公は連絡係の新人天使・下田(しもだ)くんですが、それ以外の面々の方が遥かに濃いです。
特に好きなのは、代表作に「馬」があることから、何かと馬がベースの生き物を提案してくるデザイン部室長の土屋(つちや)さん。それと、いつもアノマロカリスを抱え、グロ系やキモイ系が可愛いというなど、かなり感覚がズレてる冥土(めいど)ちゃんも、可愛いくて面白い子でした。他にもオネエデザイナーや苦労人エンジニアなど、個性的なキャラが盛り沢山なので、好きになる子もいると思います。

実際は全然違うのだけど、生き物の誕生の裏側を覗けたような不思議な気分。漫画として面白く、図鑑として役に立ち、大人も子供も楽しめる作品でしたね。2巻以降も期待できそうです。

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2018年01月12日

漫画『虎子、あんまり壊しちゃだめだよ』1巻の感想とあらすじ 怪力無双の女子高生がヤンキー娘たちと繰り広げる友達作りコメディ

『虎子、あんまり壊しちゃだめだよ』1巻の感想。



虎子、あんまり壊しちゃだめだよ
著者:ぬじま
掲載:ヤングアニマル嵐
1巻発売日:2017年11月29日

あらすじ・概要

全国の不良や問題児たちの最終集積地と言われる私立大葵学園。生徒は堂々とタバコを吹かし、喧嘩も日常茶飯事なこの不良高校に、とある少女が転校してきた。
彼女の名前は虎沢愛子(とらさわ あいこ)。あまりにも人間離れした武勇伝を持っていたことから、それを聞いた不良たちは「ぶっ潰す!」と息巻いて待ち構えていたのだが、その転校生はいきなり扉を破壊したかと思えば、いじめられっ子の雰囲気全開でオドオドと震えながら教室に入ってきた。
大柄の体格に反して小動物のように怯える彼女の姿から、獲物を見つけた肉食獣のように目をギラつかせるクラスメイトたち。おちょくるように武勇伝についての質問をぶつけるも、どうにも歯切れの悪い返答ばかりを繰り返す虎子。業を煮やしたリーダー各の不良少女・鷹野が喧嘩を吹っかけてきたのだが、手を滑らせただけの虎子に服を引き裂かれ、あられもない姿を晒すことに・・・。
内気で臆病な虎子は、規格外の超怪力を持つ女子高生だった。強すぎることが災いしてずっと孤独だった虎子。果たして、不良たちが集まるこの学校で、彼女は念願の友達を作ることができるのだろうか。

規格外の超怪力を持つことから、周囲の人たちに疎まれ続けてきた臆病なぼっち女子高生が、転校先のヤンキー高校で友達作りを頑張る物語。
怪力JKが不良高校で繰り広げる友達作りコメディ。帯での謳い文句は「ひとりぼっちの怪力JK虎子、友だちを作ります!友達いないけど、最強!」。月刊青年漫画雑誌「ヤングアニマル嵐」の2016年12号にて連載開始。
作者は過去作に『歌うヘッドフォン娘』を持つ新鋭漫画家・ぬじま先生。

紹介・感想

大柄な女性キャラって良いと思いませんか?漫画やアニメのヒロインになることは稀なのですけど、はっきり言って私は好みです。それに加えて筋肉質な体つきだったら尚良し。
私が大きい女の子に惹かれるようになったきっかけは、漫画『エアマスター』の主人公・相川摩季(あいかわ まき)です。でかい、強い、可愛いの三拍子に加え、なんかほっとけない印象の彼女にハマってしまいました。
他にぱっと思い浮かぶところでは、『魔法戦士リウイ』のジーニ、『ヨルムンガント』のバルメ、『富士山さんは思春期』の富士山牧央、『魔法先生ネギま!』の長瀬楓。みんなたまらなく魅力的な女性たちですね。
もちろんその見た目だけでも十分魅力的なんですが、大柄な容姿に反してシャイな性格だったり、そうでなくても弱い一面を見せられると、私の場合は小さい女の子よりも保護欲を掻き立てられることがあります。

さて本日は、内気だけど怪力無双の女子高生がヒロインの漫画、『虎子、あんまり壊しちゃだめだよ』を紹介させていただきます。

簡単に内容を説明しますと、なんでも破壊してしまう超怪力を持つ臆病でぼっちな女子高生が、転校先のヤンキー高校を舞台に、周囲からビビられながらも友達作りをがんばるお話。

人類最強の怪力ヒロインが、ヤンキー女子高生たちと学園を舞台に繰り広げる日常コメディ。

舞台は全国の不良や問題児たちが集まる私立大葵学園。生徒は学校敷地内で堂々タバコを吹かし、教室では男女が殴りあいの喧嘩をするなど、学校は荒れまくってる状態。そんな学校にとんでもないな噂を引っさげ、とある少女が転校してきたところから物語は始まります。

その転校生の名前は虎沢愛子(通称「虎子」)。噂では、以前の学校でクラスメートと教師を全員半殺しにし、ビルを倒壊させ、熊を殴り殺した凶暴・凶悪なモンスター。こんなのが本当にいたとしたら、それはもう人間じゃないですね。

その噂を聞いたクラスのヤンキーたちは臨戦態勢で待ち構えていたのですが、教室に入ってきたのは大柄だけどオドオドビクビクした、いかにもな苛められっ子オーラを放つ気弱そうな女の子
噂されていたモンスター像からは程遠く、その噂自体どう考えても誇張されてるとしか思えない馬鹿げたものだったので、ヤンキーたちはニヤニヤふざけて質問攻めするのですが、虎子の反応は予想外のもので、あのとんでも武勇伝は、何一つ誇張されていないどころか、どうやら全て事実・・・。

その様子にしびれを切らしたヤンキー少女・鷹野(たかの)が喧嘩を吹っかけ、一方的に殴る蹴るのラッシュを浴びせるも、防ごうとした虎子が手を滑らせたことで、制服を引き裂かれ・・・胸をポロリ・・・。虎子は人類レベルの範疇を超えた超怪力の持ち主だったのです。
彼女に悪意は全くないのですけど、自身でも上手く力を制御できないらしく、その結果があのありえない武勇伝と、鷹子のポロリに繋がっています。

これまではその怪力が災いしてずっとひとりぼっちだった虎子。なんとか友達を作ろうといろいろ努力はするのだけど、彼女が動けば何かが壊れ、頑張れば頑張るほど被害は拡大し、周りからは恐れらてしまうという悪循環。

リーダー格の鷹野が無残にもやられて(?)しまったことで、彼女の仲間たちが次々とああだこうだと接触してくるのですが・・・。
ローターを常にアレしてる兎洞萌(うどう めぐむ)は、ぶん投げられて雑巾の気持ちを理解。幼女にしか見えない特攻服を着た雀森ことね(すずめもり)は、宝物の木刀を破壊されてギャン泣き。一番イキがっていた猿間(えんま)は、自分の乳を報酬にヤンキー共を従えるも、鉄骨振り回す虎子の姿に命の危機を感じてあえなく退散。
ポンコツなのは虎子だけではなく、基本的に登場キャラはアホばかり。当初はヤキ入れようと絡んで来た彼女たちも、それ以降はビビりまくって距離を置こうとします。しかし、そうは問屋が卸さない。担任から彼女を半ば強制的に押し付けられ、4人が所属している「しいくぶ」に虎子が仮入部することに。

このように、友達を作るために頑張る虎子と、そんな破壊神の友達作りに巻き込まれていく鷹野たちの、破壊ありきの騒がしい交流が描かれていきます。

締めにだらだらと

ということで、制御できない怪力のせいでひとりぼっちだった最強JKの虎子が、友達候補のヤンキー娘4人組を巻き込んで、友達作りを頑張るコメディ『虎子、あんまり壊しちゃだめだよ』1巻の紹介でした。

虎子のパワーは完全に人類の範疇を超えてますね。もうこれ恐竜レベルと言っても過言ではないので、名は体を表すとはよく言いますけど、その名前の「虎」さえ貧弱に思えてしまいます。さすがの虎も鉄骨を軽々振り回したり、人間を天井や床ににめり込ませたり、500円硬貨を4つ折りにはできないでしょう。

彼女の行動のほとんどは善意から来てるものなのだけど、「役に立ちたい」「頑張ろう」という気持ちが先走り過ぎて、大事な力加減が頭から抜けてしまい、結果的にやりすぎて周囲はドン引き。
ずっと友達がいなかったせいもあって、「役に立つ=友達」みたいな感じで友達の意味を履き違えていまして、その辺りを鷹野たちと付き合う中で間違いに気づき、怯える彼女たちと真に友情を築くことが出来たらいいですね。

ともあれ、虎子が可愛いことに間違いありません。色々でかい容姿はもちろんのこと、キョドってる様子やコロコロ変わる表情、ピュアな性格と暴走するバカさ加減がいい味出してます。
もちろんヤンキー娘4人組もそれぞれに「萌え」を感じる魅力ポイントがあり、中でもリーダー格だけど以外と乙女な鷹野さんが面白い。まあ、総じてアホカワイイ女の子たちです。
鷹野たちは虎子を激しく拒否しているのだけど、だんだん虎子が輪の中に馴染んできてる様子も良かったと思います。

肩の力抜いて気軽に楽しめる内容のうえ、1話15ページに満たないショートストーリー構成なので、ちょっと時間空いたときなんかにサクっと読むのにも適してますね。
これから虎子がなにを破壊していくのか、そして鷹野たちとどのような日常を送り、果たして友情を築くことができるのか、とても楽しみです。

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2018年01月07日

【紹介した作品の新刊発売情報】ダンス・ダンス・ダンスール 第8巻 他7作品

2018年1月8日〜1月14日発売予定の新刊。
このブログで紹介した作品や関連作品の新刊情報と、試し読みした作品の感想。



7SEEDS 外伝 2017年1月10日発売

7SEEDSの過去記事



ドラゴン、家を買う。 第2巻 2017年1月10日発売

ドラゴン、家を買う。の過去記事



七つ屋志のぶの宝石匣 第6巻 2017年1月12日発売

七つ屋志のぶの宝石匣の過去記事



恋するヤンキーガール 第3巻 2017年1月12日発売

恋するヤンキーガールの過去記事



ダンス・ダンス・ダンスール 第8巻 2017年1月12日発売

ダンス・ダンス・ダンスールの過去記事



でぃす×こみ 第3巻 2017年1月12日発売

でぃす×こみの過去記事



人魚姫のごめんねごはん 第3巻 2017年1月12日発売

人魚姫のごめんねごはんの過去記事



試し読みをして気になった作品もひとつ紹介します。


恋せよキモノ乙女 第01巻
著者:山崎 零
掲載:月刊コミック@バンチ
2018年1月9日発売


大阪で家族と猫のネロと一緒に暮らす女性・野々村もも(ののむら もも)。彼女は亡くなった祖母から受け継いだ着物を着て、仕事が休みの日におでかけすることが何よりの楽しみ。
木蓮のつぼみが膨らんで来た春の頃、季節に合わせた着物を纏い、京都にある老舗喫茶店「六曜社」に出かけたももは、そこで出逢った素敵な男性に恋をして――。
四季折々の古都の情景を背景に、着物コーディネートを楽しむ乙女なももの、とってもピュアな恋の幕が開ける。

キモノ乙女がお出かけ先で織り成す、ピュアでキュートな恋の物語
作者はご自身も着物をよく着ている漫画家兼日本画家の山崎零(やまざき ぜろ)先生。
それから、着物スタイリストのコバヤシクミ さんが監修を務めています。

「着物」をメインテーマに据えた作品。季節やおでかけ先に合わせて着物コーディネートを楽しむヒロインを軸に、彼女の胸きゅんな恋模様が綴られている漫画。同時に、関西の実在するあちこちへお出掛けする様子も描いている内容。

主人公は会社の受付で働いている大阪在住の女性・野々村もも(ののむら もも)。既に他界している祖母の影響で着物好きになり、仕事が休みの日には受け継いだ着物を纏ってお出掛けすることが趣味。社会人の割にはかなり幼く見える容姿ですね。

木蓮の木に蕾がたくさんなっている光景に春を感じ、それに合わせて着物をコーディネートしたもも。こなれた感じで着付けを済ませると、お気に入りのドーナツと珈琲をだしてくれる京都の老舗喫茶店「六曜社」へお出掛け。
店に入ると、目尻に泣きぼくろがある眼鏡男性が一人静かに本を読んでいて、それを見たももは「めっちゃ 素敵・・・!」とうっとり。

そして、お目当てのドーナツとミルクコーヒーを注文したのですが、ドーナツは最後のひとつが注文されてしまった後。「しゅん」と肩を落としていると、どうも先ほどの素敵な眼鏡男性がドーナツを注文していたようで、ももの残念そうな姿を見て、自分は急用ができたと言って譲ってくれました。

どう見ても恋に落ちた様子のももは、顔を真っ赤に染め上げ、心臓はバックバク。ドーナツを食べながら、「また会えたらいいなぁ」と”喫茶店の君”を想うのでした――。

華やかさと静謐感ある作品の雰囲気は素晴らしく、着物への愛が強く伝わってくるのも良かったです。ももが纏う着物で季節感を表現しているところも素敵だと思います。
着物の描写、着付け描写がとても丁寧に描かれていて、繊細な絵は着物の良さを表現するだけではなく、この作品の雰囲気にマッチしていたのではないかと。あくまで着ているももの魅力を引き出すことを大切にしている点も好感持てます。

色々な表情を見せてくれるヒロインのももがとっても可愛いです。毎回ウキウキと着物のコーディネートをしているときのモノローグから、彼女がどれだけ着物好きなのかが伺えます。
普段の姿は年齢よりも幼く見えるのに、着物に袖を通したももは、可愛さもありながら、ちょっと大人びた雰囲気を醸し出しているところもグッド。
あと、彼女が飼ってる猫のネロも可愛いかったです。

ももの恋がどうなっていくのかも気になるところ。こういう四季折々の情景を背景にした作品や、ピュアで和やか、そしてキュートな恋模様は個人的に好きなので、ヒロインのことも作品のことも応援したくなりますね。これからの活躍に期待させていただきます。

あと、コミックでは各エピソードでももが着ている着物について、監修を務めているコバヤシクミさんが解説されているそうです。

試し読みはコミックパンチWEBさんの公式サイトに掲載されています。(こちら

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2018年01月05日

漫画『モブ子の恋』1巻の感想とあらすじ 地味で大人しい女子大生が織り成す恋の物語

漫画『モブ子の恋』1巻の感想とあらすじ
『モブ子の恋』1巻の感想。



モブ子の恋
著者:田村茜
掲載:月刊コミックゼノン/WEBコミックぜにょん
1巻発売日:2017年10月20日

あらすじ・概要

人見知りで目立つことが苦手な田中信子(たなか のぶこ)は、20年間物語のすみっこで脇役のように生きてきた大人しい女子大生。アルバイトの面接ではモブ子と名前を間違われ、人と上手くコミュニケーションもとれない地味な女の子。
そんなモブっぷりを発揮する信子には、現在気になっている人がいた。それは、いつも困っているときにさりげなく助けに入ってくれる、スーパーのバイト仲間で同い年の入江君。気がつけばいつも彼を目で追い、彼のことばかり考えてる自分がいた。とは言っても、積極的なアプローチなんて出来るわけがない信子は、一年立った今でも彼の前だと特に緊張してしまい、連絡先を聞くだけでも四苦八苦。
気を遣い過ぎて、そして緊張し過ぎて、なかなか上手く接することは出来ないけど、入江君に恋をしてから着実に変わり始めている信子は、勇気を振り絞って彼との距離を縮めようと努力していくのだった。

地味で目立たないモブのような人生を過ごしてきた女子大生が、淡い恋心を抱いた同い年の男性と親しくなるため、勇気を振り絞って一歩を踏み出していく恋の物語。
爽やかなで優しいラブストーリー。帯での謳い文句は「脇役だって、恋をする。“主役”の恋に飽きたあなたに贈る、ささやかな恋物語」。月刊青年漫画雑誌「月刊コミックゼノン」の2017年5月号にて連載開始。
作者は過去作に『たそがれメモランダム』を持つ女性漫画家・田村茜(たむら あかね)先生。

紹介・感想

『君に届け』のヒット以降、地味系女子をヒロインに据えた恋愛作品が続々登場してますね。もちろん良作ばかりというわけではありませんが、結構男性受けも良いですし、なにより応援したくなる魅力があります。
地味ではあっても、とてもピュアな子であったり、頑張り屋であったりと、大抵何かしらの良さを持ってるもの。その魅力に読者である自分は気づいてるんだけど、物語の中では気づかれ辛く、ちょっと不憫な目にもあったりするものだから、報われて欲しいと願わずにはいられなくなります。
そんな地味子の魅力に気づくイケメンが現れると、それだけで良いヤツに見えてしまうから、私も単純だなと思っています。

そして、本日はまさにそんな応援せずにはいられない引っ込み思案な女の子がヒロインの作品、『モブ子の恋』を紹介させていただきます。

簡単に説明すると、脇役のように生きてきたおとなしくて目立つことが苦手な女子大生が、淡い想いを寄せる同い年のメガネ君にちょっとでも近づくため、ぎこちないながらも勇気を振り絞って頑張るお話。
内気な女子大生が織り成す心温まる恋の物語です。表紙から受ける印象そのままの内容と雰囲気を持った作品で、優しい世界と、控えめだけどとてもピュアなヒロインの恋路が魅力。

大人しくて控えめではあっても、モブというわりにはかなり可愛いヒロインなので、帯の”主役の恋に飽きたあなたに贈る”には若干違和感を覚えるものの、モブ子には共感出来るところも多く、だからこそ余計に応援したくなるところがありますね。

ヒロインは20歳の女子大生・田中信子(たなか のぶこ)。一年前からスーパーのアルバイトを始めていて、物語で描かれているのも主にそのスーパーでのやりとり。
地味で大人しく、目立つことが苦手。人見知りが強いので誰かとコミュニケーションとるだけでも心臓ドッキドキ。物語の主人公よりもすみっこの脇役でいる方が落ち着く、そんな控え目な子です。

でも、たとえ地味であろうと、世界のすみっこにいようとも、信子だって年頃の女性。現在、そんな彼女には気になってる男性がいます。
それは、同じスーパーで働く同い年の大学生・入江(いりえ)君。メガネをかけた落ち着いた感じの見た目で、いつもさりげなく信子を助けてくれる好青年。信子がバイトを始めたばかりの頃、レジで困ったいたところを助けてもらったことがきっかけで、それからずっと淡い恋心を抱き続けています。

とは言っても、大人しい信子に積極的なアプローチが出来るはずもなく、一年たった今でも連絡先すら聞けていない状況。新しくバイトに入ったフレンドリーな女の子・安部さんのように、すんなり場に溶け込み、すんなり連絡先を聞くなんて芸当は、決して簡単なことではありません。
何かと考えすぎてしまい、基本ネガティブに持っていってしまう彼女の習性もあって、シミュレーション立ててるうちに機会を失ってしまうばかり。

信子は周りのことをよく見ていますし、考えすぎてしまうのは、自分のことだけではなく、相手の立場にもなって考えてる彼女の優しさの現われでもあるのですが、とにかく不器用。
でも、だからこそささいな出来事も信子にとっては一大イベントになるので、入江君との僅かな一時を噛み締めるかのように大切にし、幸福に包まれて胸を高鳴らせています。そんな一つ一つの出来事を丁寧に紡いでいく彼女の様子を見てると、愛おしくてたまらない気持ちになりますね。

入江君も信子と同じく人付き合いはちょっと苦手なようですが、困ってるところに颯爽と現れ、助け舟を出してくれる頼れる男。信子が惚れてしまうのも頷けるイイ奴。
ただ、一巻を読む限りでは入江君のことをしっかり者だと思っていたのですが、彼の友人の言からすると、実はそうでもないらしい。どうも、彼がしっかり者に見えるのは、信子の前でだけとのこと。つまり、彼女が困っているところに颯爽と現れていたのは、彼もまた信子と同じくいつも目で追っていたからなんでしょうね。

ピュアで初々しいにも程がある信子の入江君。彼女たちの背中をおもいっきり強く押したくなる衝動にかられますけど、こっそり見守って静かに応援する方がこの2人には良さそうです。

締めにだらっと

悶え死にそうになったところで、脇役のように目立たず生きてきた女子大生の応援したくなる恋路を描いた漫画『モブ子の恋』1巻の紹介でした。
私の淀んだ心を浄化してくれるかのようなピュアっぷり、よろしいんじゃないですかね。というか素晴らしい。2人が大学生という設定なのも、より清く見えてくる要因なのかも。
世界自体がとても優しく、嫌なキャラが一人も存在しません。信子と入江君の恋は周りからしたらバレバレなんだけど、変におせっかいし過ぎることはなく、かるーく背中を押す程度なのも良い。人によっては物足りなさを感じるかもしれませんが、こういう全く毒のない恋物語も、私的には安心してニヤニヤできるので好きです。
あと、作中にはちょくちょく「モブ子の習性」なるものが出てきます。これがまた、少しでも人付き合いが苦手だったり、内気なところがある人には、とても共感できるモノです。私も「あるわ〜」と頷くことが多く、より信子に愛着が湧いてしまいました。
いまどきこんな純愛なかなかお目にかかれませんね。人の恋愛応援してる場合じゃないんですけど、2人には報われて欲しいと強く思います。今後どんな恋を紡いでいくのか、楽しみです。

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2018年01月03日

漫画『星と旅する』1巻の感想とあらすじ 一家に一星の世界で記憶喪失の少女と巡る、星旅ファンタジー

『星と旅する』1巻の感想。



星と旅する
著者:石沢 庸介
掲載:少年マガジンR
1巻発売日:2017年10月17日

あらすじ・概要

ここは陸のない海の星。それでもそこは、確かに人の暮らす星――。母性の周りに「超近接衛星群」が浮かび、一家に一星持つことが普通の世界。
小さいながらも家星を持つことができた放浪者の青年・ゲンジ。のんびり釣りをしていると、危険な海を漂う一隻の船を発見し、船上で気絶していた少女をあわやのところで救い上げる。どうも記憶を失っているらしい少女は、この世界のことはもとより、自分の名前すら分からない状態。
当初は警戒していた少女も少しずつ打ち解けていき、さらに「桃源郷みたいな星を造る」というゲンジの夢に感動し、自分もここでこの星達と、そしてゲンジと一緒に、桃源郷を造りたいと強く想うようになる。
少女を自分の家星に迎え入れたゲンジは、何も持たない謎ばかりの彼女に「ルナ」と名付け、共に星々を巡る旅へと出発するのだった。

個人でも星を持つことが出来る世界で、家星を持つ放浪者の青年と記憶を失った少女が出会い、2人は夢を同じくしたことから、一緒に暮らしながら星に乗って星々を巡る旅をしていく物語。
星星を巡るDIYファンタジー。帯での謳い文句は「圧倒的発想力で紡がれる宇宙規模DIYものがたり。」。隔月刊・偶数月20日に発売される月刊少年マガジン増刊「少年マガジンR」の2017年3号にて連載開始。
作者は過去作に『超人学園 混沌魍魎青春事変』や『忍のBAN』を持つ漫画家・石沢庸介(こくざわ ようすけ)先生。

紹介・感想

物語を読んでいて、「こんな世界に入ってみたい」と思ったこと、みなさんはありませんか?私は大人になった今でも、ワクワクする、壮大、美しい、癒されるなどなど、丁寧に作り込まれた世界観を持つ作品に出会えると、妄想を膨らませてしまうこともしばしば。
小学生だったときには、現在も一応連載中の『HUNTER×HUNTER』の世界によく浸っていたものです、もし念能力が使えるとしたら、自分は何系の能力者になるのかな?なんてこともよく考えていました。あと、どんな能力にするのかとかね。
最近だと『とんがり帽子のアトリエ』。大人に成長してそれなりに厳しい現実を目の当たりにしてきたからこそ、あの純粋なファンタジー世界には強く惹かれるものがあります。

そういったことで、本日紹介させていただく『星と旅する』という漫画も、とてもユニークな世界観で描かれた作品でして、読んでると物語世界に入りたい気持ちにさせてもらえるかもしれません。

表紙から受けた印象ではただの萌え漫画かと思ったのですが、その要素を踏まえながらもストーリーは意外と少年漫画っぽく、予想以上に世界観・設定が面白かったです。主人公の男性も表紙だと少年に見えますけど、実際は大人でした。

内容は、一家にひとつ星を持つことが出来る世界で、自分の星に乗って気ままに旅をしていた男性が、海を漂っていた記憶喪失の少女を保護。男性の抱く夢に少女が感動したことから、2人は理想の星を造るため、一緒に暮らしながら星を巡る旅に出るお話。
冒険アリ、萌えアリ、本格的なバトルもアリの、SFファンタジーですね。結構王道なボーイ・ミーツ・ガールでもあるのかも。あと、情報に書いてあった通り、確かにこれは宇宙規模のDIYでした。

まずは斬新な世界観を軽く説明しときます。99.9%が海の巨大な母星の周囲に、「超近接衛星群」と呼ばれる数多の衛星が浮かんでいる世界。超近接衛星群には国星、町星、村星、家星があり、その大きさも用途も特徴もまちまち。人々はそれら星の上で暮らし、“一家に一星”持つこともできます。
『ドラゴンボール』が好きな人なら、界王様が暮らしている界王星を思い浮かべる人も多いかと。あの感じの星が母星の周りにたくさん浮かんでるところを想像してらえれば、わかり易いと思います。

主人公は小さな家星を手に入れたばかりの男性・ゲンジ。まだ仮設の家しか建っていない状態ですが、桃源郷のような星を造ることを夢見ています。更地フェチとのこと。

そんなゲンジが釣りをしていると、母星の海に漂う一隻の小船を発見。海には獰猛な海獣が棲息していることから、船で渡るなんて酔狂なことは普通しません。
しかも、乗っていた少女は気絶中。ゲンジは慌てて救出したのですが、その子は世界のことだけでなく、自分のことすら何も分からない記憶喪失の少女でした。

ゲンジにルナと名付けられた記憶喪失の少女(ロリっ子)は、彼の夢に感動し、何もない更地な自分も積み重ねれば桃源郷のようになれるかもと考え、一緒に暮らしながら星に浮かんで旅をすることと相成りました。

序盤の流れのままユニークな世界でのほのぼのDIY生活を描いていくのかと思いきや、中盤に入るとまさかの本格的なアクションシーンが挟まれます。全然ほのぼの出来ない未知なるキモイ生物(巨大な芋虫や人サイズのカマキリ)とのバトル展開に入るのですが、それがこれまでの印象からは想像できない迫力とかっこよさを見せてくれました。
しかも、いつもダラっとしてる唐変木なゲンジが驚きの戦闘力を披露し、昔の知り合いで国星を持つベイダーというイケメンが登場したことで、ゲンジはかつて「鬼人」の異名で呼ばれていた凄腕の狩人であったことが判明。そして、王を目指すベイダーからゲンジは勧誘を受けることに・・・。

締めにだらっと

そんなこんなで、一家に一星持てる世界で、家星を持つ男性と記憶喪失の少女が、理想の星を造るために旅をする漫画『星と旅する』1巻の紹介でした。
要素が色々混ざっていて何をどうしたいのかちょっとだけ分かり辛いところはあるのですけど、私はこの作品の世界観と雰囲気は大好きです。自分の星を持つことができ、それを自由にDIYできるという発想は面白くて、とてもワクワクさせてもらえました。予想外のバトルシーンも迫力あって見応え十分でしたし。
それに、主人公・ゲンジをはじめとした、キャラクターの魅力も光ってます。一見ただのDIYオタクに見えて、実は頼れる男だったというゲンジのギャップはグッド。バトル時に見せた表情がたまらなくかっこ良かったです。
ヒロインのルナは文句なく可愛い。2人の関係は兄妹か親子って感じですけど、これから恋愛に発展するのかどうか、その辺りも気になります。他の女の子キャラも可愛いのですけど、個人的にはもう少し大人の魅力ある女性キャラの登場を願いたいところ。
これらを支えている作者先生の高い画力も素晴らしかったです。やっぱ、面白い世界観と高い画力が合わさると、それだけでも作品の魅力は何倍にも膨れ上がりますね。
2巻からさっそく大きく物語が動き出しそうなので、どんな展開になっていくのか非常に楽しみ。いろんなこと出来そうな設定なので、これからの活躍に期待大です。

石沢 庸介 講談社 2017-10-17
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ハネ吉
とにかく漫画が大好きです。愛してるといっても過言ではありません。どんなジャンルにも手を出しますね。正直、文章力にはあまり自信はありませんが、なるべくうまく伝えられるようにがんばります。ちょっとだけでも読んでもらえたらうれしいです。 ちなみに、甘い物とネコも大好きです。
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