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2018年03月09日

漫画『ワンルームワンコ』1巻の感想とあらすじ サモエドとOLの日常を描いたモフモフと癒しのストーリー

『ワンルームワンコ』1巻の感想。



ワンルームワンコ
著者:正田しろくま
掲載:COMICポラリス
1巻発売日:2017年11月14日

あらすじ・概要

六畳ワンルームのアパートで暮らす23歳のOL・六条ひとみ(ろくじょう ひとみ)には、愛してやまない大きな同居がいる。それは、フワフワで真っ白な毛並みが特徴のでっかいワンコ「サモエド」のぽてまる。
中庭にドッグランが付いてるアパートで、ひとみとぽてまるは仲良くふたり暮らし。大好きな日課のおさんぽは雨の日でも楽しく、毛布にくるまってぬくぬく過ごし、気持ちいいプラッシングをすれば、サモエドがもう一匹作れそうなくらい大量の毛が取れる。
もちろん大型犬を飼うのは大変なことも沢山あるけど、宇宙一かわいい愛しのぽてまると暮らし始めてから、日々の楽しいことがどんどん増えていくひとみ。
甘えん坊な大型犬と、溢れる愛情をワンコに注ぐ女性との、モフモフとハッピーがいっぱいのワンダフルな日常がここに。


六畳一間のアパートにふたりで暮らす、まっしろふわふわなサモエド犬と、ペットを溺愛する飼い主のOLとの、幸せいっぱいな日常を描いた物語。
もふもふワンコとOLが織り成すワンダフルな日常ストーリー。帯での謳い文句は「おっきくてやさしいワンコ×犬好き女子。HAPPYサモエドスマイルいっぱい!六畳一間のワンダフルライフ♪」。Webコミック配信サイト「COMICポラリス」で2017年5月25日から連載開始。
作者は「第8回メテオ・ポラリス彗星賞」において、佳作&審査員特別賞をW受賞した漫画家・正田しろくま(しょうだ しろくま)先生。

紹介・感想

ペットを飼いたい・・・。結婚してないし、恋人もいない、疲れて家に帰ってきても誰もいない真っ暗な部屋。そんな毎日に最近はちょっと寂しさを感じています。
ほんとうに飼う場合、引越さないといけない問題もありますけど、それ以上に何を飼うかが悩ましいところ。ネコも可愛い、イヌも可愛い、爬虫類も可愛いので、ペットショップに行ってもあっちこっちに目移りしてしまい、迷ってばかりです。
ただ、子供のころから世界中で愛されてる『名犬ラッシー』の話が大好きだったこともあって、大型犬の「コリー」には憧れがあります。大型犬となるとさらに物件探しは難航しますし、単純に飼育も大変でしょうけど、いつかおもいっきりモフりたいなとは思っております。

本日紹介させていただく一冊は、犬好きのみなさんにおすすめしたい『ワンルームワンコ』というイヌ漫画。笑いと癒しが詰まった作品です。

内容は、六畳一間のアパートで暮らすOLと、彼女が溺愛している大型犬のサモエドとの、モフモフしまくりな羨ましい日常を描いたお話。
タイトルと表紙イラストから想像できる通りの内容です。イヌ好きOLお姉さん×甘えん坊のサモエド=癒しのモフモフ。始まりから終わりまで可愛いを満喫でき、大型犬あるあるネタもあったりと、サモエド愛がこれでもかと詰め込まれた作品となってます。

主人公は23歳のOL・六条ひとみ(ろくじょう ひとみ)。六畳一間のアパートで暮らす普通の女性ですが、ちょっとだけ人と違うところがあります。
ひとみは大型犬「サモエド」の“ぽてまる”とふたりで暮らす愛犬家。まるで我が子のようにぽてまるを可愛がり、デレッデレに溺愛しまくる親バカです。

「サモエド」というのは、ロシア原産の大型犬種。極寒の国を出身地にしていることから、分厚い毛に覆われているのが特徴であり、その真っ白いフワフワな体毛はサモエドの魅力でもあります。人間に対して友好的なとても賢い犬。ただ、その堂々とした体格の割りに、甘えん坊で寂しがり屋な性格だったりします。あと、つぶらな瞳と口角があがった独特な表情「サモエド・スマイル」が有名ですね。

そんなサモエドのぽてまるにベタ惚れのひとみ。高校生のときに着ていた制服のネイクタイをぽてまるの首に巻いたり、お留守番の様子見たさにWEBカメラを購入したり、職場で思い出しモフーしてしまうなど、頭の中はいつでもどこでも宇宙一可愛いぽてまるのことばかり。
もちろん大変なこともあります。雨の日の散歩、ぽてまるが苦手なシャンプータイム、抜け毛季節のブラッシング、それにエサも大型ですし、体力ないとなかなかキツイ。それでも、疲れはしてもなんだかんだで楽しくもあり、大変なことがあっても、全部チャラにしてしまう癒しを与えてくれるため、愛おしくてたまらないようです。

ひとみが住むアパート「ハイツ犬養」は、ペット可の物件のため、管理人兼大家のおばあちゃんを含め、犬を飼う住居人がたくさんいます。部屋の間取り自体は六畳一間とそれほど広くなくても、中庭ドッグラン付きという素晴らしい物件。愛犬家には堪らないアパートですね。

そんな住民たちと交わす飼い主トークでは、ペットに関するあるあるも聞けますので、飼ったことある人なら「わかる」と共感できるのではないでしょうか。あと、犬につけた名前の由来を語り合ったり、みんな一緒にデレっとしたり、愛犬を通して繋がる人間関係も見どころのひとつ
それから、話を面白くしてくれそうな人物がもうひとり。ひとみに想いを寄せるも、犬が苦手という致命的な欠点を持つ同僚の犬井。彼とひとみのラブ展開もあるのかどうか、その辺りも気になります。まあ、壁は高そうですが・・・。

締めにだらっと

ということで本日は、六畳ワンルームで暮らすOLとサモエドとの日常を、モフモフMAXで描いた漫画『ワンルームワンコ』1巻の紹介でした。

これはヤバイ・・・。かわい死ぬ・・・。

犬の可愛さ半端ないです。サモエドのぽてまるはもちろんのこと、大家さんちの柴犬ファミリーや、ダルメシアンにチワワ、そして私の憧れでもあるコリーも登場したりと、まさにワンダフルな漫画。
言葉が通じるわけはないんですけど、犬の気持ちを描き文字で知ることができるのもこの作品の特徴。そのおかげで愛おしさがさらに膨れ上がることに。

それに作者先生の画力が高く、ぽてまるのモフ感も上手く表現されていますし、犬の描き分けもしっかりできてました。ワンコたちの表情をとても豊かに描かれているのも良く、可愛さは二割り増しどころじゃきかないです。

このアパート羨まし過ぎますね。六畳一間でサモエドほどの大型犬と暮らすのは大変そうですけど、中庭ドッグラン付きとか犬好きには嬉しい設備。こんなん見つけたらすぐ引越したいかも。でも家賃はどのくらいなんだろうと真剣に考えてみたり。

可愛いワンコたちを、ひとみとぽてまるとの日常を、もっともっと見ていたい。そんな温かい気持ちにさせてもらえました。他の住人たちもいい人ばかりですし、犬井くんにチャンスはあるのかも気になりますから、いろんな意味で続刊が楽しみです。

だらだら書いたあとにこんなこと言うのもなんですけど、「可愛い」の一言で全部片付きますね、この漫画は。


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2018年03月02日

漫画『空男 -ソラダン-』1巻の感想とあらすじ 女性ばかりのCAの世界に飛び込んだ高卒男子の奮闘を描いた青春フライトストーリー

『空男 -ソラダン-』1巻の感想。



空男 -ソラダン-
著者:糸川 一成
掲載:モーニング
1巻発売日:2017年12月21日

あらすじ・概要

母一人子一人の家庭で育った男子高校生の空賀カケル(くが かける)。父親が借金だけを残して蒸発したことで、母は昼夜を問わず働き続け、カケルも母を助けるためにバイトを入れる毎日。将来の夢なんてモノは何も無く、適当な仕事について適当に生きていくのだろうと考え、すでに人生を諦めて日々を送っていた。
そんなある日、修学旅行で生まれて初めて飛行機に乗ったカケルは、ちょっと意地悪なCAの妃(きさき)と出会い、彼女を通して空で働くことの魅力を知り、「空の世界で働きたい」と強く思うようになる。
空の仕事を調べ、高給のパイロットを目指そうとするも、莫大な学費と高い英語力という壁が立ち塞がり、挑戦さえ出来ずに諦めかけていた。しかし、妃がメモ代わりにした名刺を頼りに、パイロットの高殿に連絡をとったところ、男でもCAになれることを知る。
高卒でも採用している日本アイランド航空の試験を受けられることになったカケルは、男女比1:99と言われる女社会の世界へ、空への熱い想いを抱いて果敢に飛び込んでいくのだった。


貧しい母子家庭に育った男子高校生が、修学旅行で飛行機に乗ったことをきっかけに、空の世界に魅了され、超ド級の女社会であるCAとなって空高く青春を翔ける物語。
高卒男子がキャビンアテンダントを志す青春フライトストーリー。帯での謳い文句は「高卒18歳男子、CAとして空を翔る!人にはきっとある。死ぬない理由になるほど自分を生かしてくれる仕事が。」。週刊漫画雑誌「モーニング」の2017年44号から連載開始。
作者は「第71回ちばてつや賞」において、『ブラック企業新卒 座敷山童子の入社』で奨励賞を受賞した漫画家・糸川一成(いとかわ いっせい)先生。

紹介・感想

女性の割合が圧倒的に高い職場や学校というのは、男性ばかりの世界で生きてる人にとっては、羨ましく見えるのだそうです。でも、実際はそれほど良いものではなく、むしろ苦労の方が多かったりします。肩身は狭く、力仕事を押し付けられ、なにより人間関係が非常にめんどくさい。あと、イケメン以外は自分がモテない事実を何度も突き付けられる非常な世界。
私がかつて通っていた高校は、共学になってまだそれほど年が経っていなかったので、女性が7割以上占めていました。最初はちょっとだけ期待に胸を膨らませてもいたのですけど、半年もたたないうちに、少し距離のある男子校に行ってれば良かったなと後悔してましたね。ただ、精神面は確実に鍛えらた・・・。
男からしたら未知との遭遇と同義。よかれと思ってやったことでさえ、それが地雷となることもありますから、飛び込むなら女性の性質を知っておくことは必須でしょうね。

さて本日は、日本ではほぼ完全に女社会である「キャビンアテンダント」の世界に、熱意だけで飛び込んだ少年の姿を描いた『空男』という漫画を紹介させていただきます。

どんな内容かと言いますと、家庭環境のせいで人生に夢も希望も抱けずにいた男子高校生が、始めて乗った飛行機がきっかけで空の仕事に興味を持ち、パイロットは色々な事情から目指せないことから、男の身でCAの世界に飛び込み、周囲は自分以外みんな女性ばかりの職場で奮闘するお話。

「CA(キャビンアテンダント)」をテーマとし、日本ではまだ珍しい男性CAを主人公に据えた業界お仕事漫画。青春の爽やかさと、スポ根的な熱さを感じられる作品です。

主人公は人生を諦めていた18歳の少年・空賀カケル(くが かける)。父親がギャンブルで借金作ったあげくに蒸発したせいで、母は昼も夜も働き詰め。カケルもバイトを掛け持ちしないとやってけないぐらい貧しい家庭環境であり、夢も希望も見出せない状況ですけど、母子関係はとても仲が良く、母親想いの優しい性格だったりします。

当初は行く気のなかった修学旅行に、それは「大事なモン」だと母親がお金を振り込んでくれたことから参加。そこで飛行機に乗り、CAの妃(きさき)に出会ったことで、カケルは空の世界に夢と希望を見出し、男でありながら男女比「1:99」のCAを目指すことに

細かなことは省きますが、そこからはご都合主義的の流れで結構あっさりCAになります。まあ、これはCAを目指す物語ではなく、あくまで男目線でCAの世界を描いた物語なので、そこをだらだら書く必要はなかったのでしょう。
無事CAになれたとはいえ、大変なのはここから。男は一人、他みんな女性という環境の中で、お頭が弱いだけでなく身体能力も低く(カナズチ)、接客技術もまだまだ未熟。そのうえ、同期の気が強い女性CA・八雲はな(ヒロイン?)には反発を喰らうなど、人間関係も悩ましい状況。

それでも、憧れの国際線CAになるため、そして母親に楽をさせてあげるため、持ち前の元気と愛嬌を武器に、空の世界でしっかり成長しながらお仕事に励んでいくのでした。その姿がとにかく眩しい・・・。


締めにだらっと

とまあそんな感じで、CAの世界に飛び込んだ高卒18歳少年の成長を描くと共に、男性目線でCAという職業を覗ける漫画『空男』1巻の紹介でした。

やっぱり男性CAという斬新な設定が面白いですね。海外ドラマや映画にはよくいますけど、国内線の飛行機では私も出会ったことはなかったと思います。そういった作品もこれまで見たことないから一層興味を引かれました。

主人公のカケルが好感持てる人物だったのも良かったです。単細胞ですけど素直で明るく、仕事にも一生懸命取り組み、何より母親想いなので応援したくなります。そこそこイケメンだと思いますし、母性を擽りそうな性格なので、モテそうですね。勢いもあるので見ていて飽きません。

彼を取り巻くキャラもクセが強くて興味を引かれます。美人揃いの女性陣も魅力的。ツンキャラのヒロイン?はなとのやりとりは面白く、この世界にカケルを引き込んだCAの妃も何か事情を抱えてそうですし、色々助けてくれたパイロットの高殿も何か企んでるみたいなので今後の展開が楽しみ。

あと、一般人からすると華やかな面しか知らないCAさんたちの、仕事や訓練風景といった裏の部分を覗けるのも見所でしょうね。

さて、初フライトでいきなりとんでもない問題に直面してしまったカケル。果たしてどうなってしまうのか、2巻の内容が気になって仕方ありません。


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2018年02月23日

漫画『おひ釣りさま』1巻の感想とあらすじ 趣味を“お一人様”で満喫する女性アングラーの日常を描いた釣り道楽

『おひ釣りさま』1巻の感想。



おひ釣りさま
著者:とうじたつや
掲載:Championタップ!
1巻発売日:2017年11月8日

あらすじ・概要

人々のライフスタイルが多様化する現代において、「おひとりさま」の時間を大切にする女性も増加している。そしてここにも、そんなおひとりを楽しむ女子が一人――。

会社で働く24歳のOL・上条星羅(かみじょう せいら)。入社して2年目の若手ながら、テキパキと仕事をこなす優秀な働きぶりを評価されていたが、人付き合いはドライで近づきがたいオーラを放っていた。
そんな事を気にもしない彼女は、休日に「釣り」を楽しむ釣りガール。それも、友人とワイワイ楽しむわけではなく、女一人で真摯に向き合うおひとりさまのスタイル――「おひ釣りさま」――。
川や海、管理釣り場やイベントに出かけ、周囲からの好奇な視線にさらされながらも、釣り竿に向き合い獲物と対峙する星羅は、自分のペースでおひとりの時間を満喫していくのだった。


クールビューティーの24歳OLが、休日になると同行者を一切伴わずに海や川などに出掛け、お一人様スタイルで趣味の釣りを満喫する日常を描いた物語。
お一人様女子が趣味に没頭する釣り道楽日記。帯での謳い文句は「一人釣り・・・・・・たまらん」。秋田書店が運営するwebコミック配信サイト「Championタップ!」の2016年12月15日から連載開始。
作者は過去に『少年Y』で作画を担当していた漫画家・とうじたつや先生。

紹介・感想

ここ何年か釣りを全くしてなかったんですが、先月久しぶりに行ってきました。去年このブログでも紹介した『放課後ていぼう日誌』という青春釣り漫画。この作品を読んだのがやりたくなったきっかけ。
で、行った感想は・・・「寒かった」。まあ、冬の堤防だから当然なんですけど、もう少し対策してけば良かったなとちょっと後悔。数年ぶりの釣り、さらに最強寒波でしたので、坊主もあるなと覚悟してたところ、コノシロ(たぶん)4匹にアジ2匹が釣れました。
こんな成果でも久々だと結構楽しかったので、今度はもっと違う釣りにもチャレンジしたいなと思ってます。

さて本日は、色々な釣りを自分なりに楽しむ女性の日常を描いた漫画、『おひ釣りさま』を紹介させていただきます。

ざっくりした内容は、普段は会社であまり感情を出さずにテキパキ働く女社員が、休みの日に様々な釣り場や関連イベントに出かけ、悦に入りながら趣味の釣りをお一人様で満喫する物語。

最近増えてきた「釣りガール」と「お一人様女子」をテーマにした漫画。釣り漫画で多く見られる初心者が釣りにハマっていく作品だったり、女の子たちがキャッキャしてる類の作品とは異なり、プロ並の腕前を持つ寡黙な美人アングラーの休日での日常と、様々な釣りテクニックや釣具の使い方を解説してる作品です。

主人公はクールビューティな24歳のOL・上条星羅(かみじょう せいら)。仕事ぶりは2年目の若手ながら、同僚からも一目置かれる優秀な女性社員。ただ、仕事はテキパキこなすも、職場での彼女はいつも無表情で近寄りがたく、付き合いもドライなのでプライベートは謎。
一見冷めた雰囲気を纏う星羅さんですが、実は釣りをこよなく愛する女性アングラー。ちょっとかじってるなんていうレベルではなく、様々な釣りテクニックに精通してるプロ顔負けの腕前だったりします。しかも、釣りだけに集中するため、同行者は一切付けず、女性ひとりで楽しむ「おひ釣りさま」スタイルです。

彼女は、海や川や湖はもちろんのこと、管理釣り場やプロのイベントにも出向くなど、そこに釣りがあるならどこへでも足を運びます。もちろんお一人様で。
ターゲットもブラックバス、ナマズ、鯉、サバ、アジ、ウグイなど実に様々。場所と魚によって使う道具も釣法も異なるので、その時々に合わせたテクニックを駆使して、オールラウンドに対応。作中ではそれらの解説も丁寧に描かれています。

星羅さんは基本的に無表情で寡黙なことから、傍目には眼光鋭い一流のハンターといった風貌に見えます。ですが、それに反して心の中では非常に饒舌で、実況するかのように淡々とした口調で多くを語りながら、ちょっと独特な妄想にもふけっているのが特徴。
そして、獲物を釣り上げたときに「たまらん」と悦に入る表情は、読者からしても「たまらん」と思える魅力を溢れさせています。いわゆるギャップ萌えというやつですね。

誰の目も気にせず、誰かに媚びたりもせず、釣りへのスタンスもブレることなく、ただただ趣味の世界に一人で没頭していく星羅さん。彼女の生き様と「悦っ」の表情、そしてちょっと変わった妄想を是非チェックしてもらいたいですね。

締めにだらっと

といったところで、同行者を伴わずにお一人様で趣味の釣りを満喫する女性の日常を描いた漫画『おひ釣りさま』1巻の紹介でした。

それなりにちゃんとした釣り漫画という印象。最近増えてる釣りガールをテーマにした漫画とは違い、青春の一ページを彩るドラマがあるわけでもなく、萌えに寄り過ぎてるわけでもなく、ただただ女性一人で釣りに向き合う主人公・星羅さんの姿を描いた作品。

難しいことは何もありませんし、彼女が釣りをしてる最中の心境や例え妄想も独特で面白い。構成も一話完結方式なので読み易かったです。
上に書いた通りドラマ性が高い内容ではないですけど、先が気になる要素も伏せられていたりと、上条星羅という女性への興味がどんどん深まります。

釣りテクニックや釣り具の解説も丁寧で解りやすく、それが読んでてくどくならない調度良い塩梅で描かれていましたので、釣り入門書としても良い作品だと思います。

私としても、やったことの無い釣りについて多く知ることができ、彼女の釣りを楽しむ姿を見ていたら、ちょっと挑戦してみたい気持ちが湧いてきましたね。彼女が次にどこへ足を運び、何を釣りあげるのか、とても楽しみです。


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2018年02月16日

漫画『恋せよキモノ乙女』1巻の感想とあらすじ 着物大好きなOL女性とメガネ男性が織り成すピュアな恋の物語

『恋せよキモノ乙女』1巻の感想。



恋せよキモノ乙女
著者:山崎 零
掲載:月刊コミック@バンチ
1巻発売日:2018年1月9日

あらすじ・概要

大阪で会社の受付嬢をしている野々村もも(ののむら もも)。亡くなった祖母に懐いていた彼女にとって、おばあちゃんが遺してくれた箪笥を宝物。その中にしまわれている物は色とりどりの「着物」や「帯」であり、仕事が休みの日には、受け継いだ着物でお出かけすることを楽しみにしていた。
木蓮のつぼみが開き始めた3月のある日のこと。春の季節に合わせた着物を着て、京都の老舗喫茶店「六曜社」に出掛けると、そこで一人静かに読書をしていた男性と出会う。彼の素敵な佇まいと、さりげない親切に胸を高鳴らせ、「また会えたらいいなぁ」と秘かに想うのだった。
すると、出掛け先の図書館で偶然”喫茶店の君”を見かけたもも。さらに後日、職場でまさかの再会を果たしたのだが・・・。


祖母から受け継いだ着物を楽しんでコーディネートして、休日に着物姿で関西のあちこちへお出掛けする乙女の、ピュアな恋を描いた物語。
キモノ乙女のピュアの恋模様にトキメク、関西おでかけ漫画。帯での謳い文句は「キモノ着て、恋しよう。」。月刊漫画雑誌「月刊コミック@バンチ」の2017年7月号にて連載開始。
作者はn日本画の作家活動もされている漫画家・山崎零(やまざき ぜろ)先生。監修は着物スタイリストのコバヤシクミさんが担当。


紹介・感想

代表的な日本文化といえば、「着物」を連想する人が多いと思います。ただ、現代では馴染みある人となると、何かしらの伝統文化に携わっている人ぐらいで、いまでは日本人であってもちょっとハードルの高いモノになってます。
ただ、自分が日本人だからというのもあるかもしれませんが、着物を着てる女性を見かけると、「綺麗だなぁ」とついつい目で追ってしまいます。着慣れてる人の立ち姿や所作が美しいのはもちろんのこと、着慣れていない人のぎこちない様子も、あれはあれで可愛いなと思ったり。
漫画に登場する着物キャラクターも素敵。『ちはやふる』での袴姿とかイイですよね。あと最近では『おもたせしました。』という着物女性が主人公の作品もあります。

で、本日紹介させていただく『恋せよキモノ乙女』も、タイトルの通り着物好きの女性が主人公の漫画でして、とっても可愛くて素敵な話になってます。

季節に合わせた着物を着てお出掛けする事が趣味の女性が、行く先々の名所で四季折々の情景を楽しむ姿を描くと同時に、一目惚れした素敵な男性とのピュアな恋模様が綴られていくお話。

「着物女子」をテーマにしてる漫画。
「着物」と「黒髪乙女」と「恋」と「旅」といったように、見所の多さが特徴です。

主人公は大阪在住の女性・野々村もも(ののむら もも)。父、母、姉、そして愛猫のネロと一緒に暮らしています。表紙の印象だと中高生ぐらいに見えますけど、これでも会社の受付嬢として働いているれっきとした社会人です。
亡くなった祖母の影響で着物が大好きになり、休日には受け継いだ大切な着物でお洒落して、お出掛けすることが何よりの楽しみ。

そんなももが、春に合わせた着物をチョイスし、こなれた様子で着付けを済ませ、お目当てのドーナツと珈琲を求め、京都の老舗喫茶店「六曜社」へお出掛け。そこで待っていたのは素敵な出会い。
伏し目の瞳に泣きぼくろが特徴のメガネ男性を見掛け、本を読む姿に「めっちゃ 素敵・・・!」と一目惚れ。彼のさりげない親切を受け、可愛らしく顔を真っ赤に染めるももは、「また会えたらいいなぁ」と想いを募らせるのでした。後日、その“喫茶店の君”である椎名透也(しいな とおや)と職場で再会することに。果たして、この2人の恋模様はどうなることか。

2人の恋が見所であることは言うまでもなく、この作品は「お出かけ漫画」でもありますので、ももが関西に実在する名所を旅する様子も魅力のひとつであります。
京都の老舗喫茶店「六曜社」から始まり、大阪の「中之島図書館」、琵琶湖湖畔の「白髭神社」、兵庫県三ノ宮の中華料理店「天一軒」などなど、レトロで趣ある雰囲気に浸れるのもグッド。

彼女が着ている着物や小物はTPOを考えたコーディネートなので、四季折々の情景を背景にすると、より着物姿が素敵に見えます。普段のOL姿とのギャップもあって魅力は倍増。
着物スタイリストのコバヤシクミさんによる丁寧な着物解説もあり、楽しみ方も語られているので、物語と併せてこちらも必見です。

締めにだらっと

といったところで、キモノ大好きな乙女の、関西のあちこちへお出かけする様子と、彼女の可愛らしい恋を描いた漫画『恋せよキモノ乙女』1巻の紹介でした。

着物への愛が強く伝わってくる作品でした。色とりどりの着物や帯に加え、羽織やストール、バックに日傘、半襟や帯締めにも気遣っていて、その着こなしのひとつひとつにテーマやストーリーを感じられたのも良かったです。ももの着物姿だけではなく、着付け描写も丁寧に描かれていたのはポイント高いのではないかと

作者先生が日本画にも精通してる方ともあって、絵には美しさと共に温もりも感じられ、繊細なタッチで描かれる絵はこの作品の雰囲気にもマッチしていたと思います。

そして何より、ヒロインである着物乙女・ももがとっても可愛い。着物のコーデを考えてるとき、着付けをしてるとき、思った通りの着こなしが出来たとき、着物姿で散策してるとき、どこからも彼女のウキウキがよく伝わってきて、見てるこちらも楽しくなってきます。
普段は少し幼く見える彼女が、着物に袖を通すと印象は一変。上品さと大人びた雰囲気を醸し出す魅力的な女性へと変貌を遂げます。

ももと喫茶店の君との恋がこれからどう進展していくのか、やっぱりそこが気になるところ。ここまでピュアな恋模様はなかなかお目に掛かれないので、是非読んでみて欲しいです。それから、彼女が可愛がってる猫のネロもメチャクチャ可愛いかったです。


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2018年02月13日

漫画『シネマこんぷれっくす』1巻の感想とあらすじ 映画マニアの生態にフォーカスした高校が舞台の映研コメディ

『シネマこんぷれっくす』1巻の感想。



シネマこんぷれっくす
著者:ビリー
掲載:月刊ドラゴンエイジ
1巻発売日:2017年12月9日

あらすじ・概要

映画ばかり観て生きてきた高校一年生の少年・熱川鰐人(あつかわがくと)。入学した高校では映画みたいな青春を送ろうと胸を熱くさせ、その第一歩となる部活動をどこにするかで真剣に悩んでいた。
そんなとき、どういうわけか落ちていたスター〇ォーズのグッズを発見した鰐人は、フ〇ースに導かれるかのように、グッズを拾いながら旧部室棟にまでたどり着く。しかし、そこにいたのは学内でイカレた変人集団として広く名を知られ、色々ヤバイとも噂されるマイナー文化部「映研部(通称:死ね部)」。鰐人は映画好きが災いし、映研の女子部員3人組の罠にまんまと掛かってしまった。
かくして、トラップを駆使した巧妙(?)な勧誘によって映研に入部した鰐人。映画好きをこじらせた面倒くさい先輩たちと共に、好きな映画について熱く議論する賑やかな部活動を始めるのだった。


映画大好きな高校一年生の少年が、ひょんなことから入部した映研部の面倒くさい先輩たちと共に、様々な映画について熱く談義を交わす物語。
ドタバタ映研コメディ。帯での謳い文句は「吹替派?字幕派?こじらせ映研部員たちのドタバタ映画議論コメディ!!」。月刊漫画雑誌「月刊ドラゴンエイジ」の2017年5月号にて連載開始。
作者は以前『桜とつぼみは放課後ひらく!』という読み切り作品を同誌に掲載された漫画家・ビリー先生。『艦これ』のアンソロジーでもお馴染みの方。


紹介・感想

映画って人の特徴が出やすいですよね。内容やジャンルの好みはもちろんのこと、見方にもそれぞれのスタイルがありますから。
どこで観るのか、一人で観るのか、誰かと観るのか、字幕かそれとも吹き替えかなど、その人なりの好みがあるのだから、性格も関係してくるでしょう。これは結構対立の火種となったりもして、こだわりの強い人たちを同じ空間に放り込むと、主張がぶつかり合って面倒くさいことになることも・・・。
ただ、私はそんな様子を眺めてるのが結構好きだったりもして(笑)まあ、これ全部漫画にも言えることなので、私も人の事とやかく言えないですけどね。

さてさて本日は、趣味について語りたい映画オタたちの、コミカルな日常を描いた『シネマこんぷれっくす』という漫画を紹介させていただきます。

どんな内容かと言いますと、トラップに引っかかって映研部に引きずり込まれた男子高校生と、先輩である映画好きをこじらせた3人の残念美人(アホ)たちが、活き活きと好きな映画について無益な激論を交わしまくるお話。

高校の映研部を舞台にしたドタバタコメディ。タイプの異なる面倒くさい映画マニアたちが、様々な「映画ネタ」ついて、各々の主張をぶつけ合う作品です。
映画マニアの日常を描いた作品としては、以前紹介した『木根さんの1人でキネマ』という漫画があります。本作はそれをよりハイテンションでアホにした感じ。こちらの方が登場人物たちの語りたい欲も強めだったと思います。

物語の主人公は、高校に入学したばかりの映画好き少年・熱川鰐人(あつかわがくと)。彼は映画のような熱い青春を送ると決意していたのですが、あらすじに書いた通り、スター〇ォーズグッズを用いた勧誘トラップに引っ掛かり、最後は色仕掛けに負けて映研部に入部。ちなみに、鰐人は馬鹿だけど学業成績は学年1位という矛盾・・・。

映研部といっても自主映画を制作するような意識の高い部活ではありません。ただ放課後に集まって映画の話で盛り上がってるだけです。一学年上の女性部員3人が美少女であることが唯一の救い・・・というわけでもなく、3人が3人とも映画好きをこじらせてる残念美人ときました。
いつもサングラスを掛けてる黒澤映画好きのクオーター・黒澤 天喜(くろさわ あき)。B級好きのクソ映画ハンターで人見知りの宮川 一子(みやかわ いちこ)。活発だけど口が悪いカンフー映画マニアの花村 瑞月(はなむら みつき)
見た目だけなら文句の付けようがない美少女揃い。花さんなんてミスコン1位ですし。彼女たち目当ての野郎が集まって来てもおかしくないんですが、男子部員は主人公を除けば唯一の3年生・祝 巌鉄(いわい がんてつ)のみ。

校内でも映研部はイカればかりの変人集団として(特に2年生が)有名で、シネマに掛けて通称「死ね部」と呼ばれる有様。美少女といってもウザくて馬鹿でアホな子しかいないので、誰も好き好んで近づこうとしない・・・。

この作品も『木根さん』みたいな映画を題材にした他作品と同様に、基本的には1エピソードごとに1タイトルの映画を紹介して、部員たちがああだこうだと語り合います。
ただ、知っておいて欲しいことがひとつ。彼らが毎度繰り広げてるやりとりは、「映画あるある」というよりも、「映画『マニア』あるある」と言った方が正しいです。ストーリーの論評をしているのではなく、映画マニアの生態について、自虐を交えてコミカルに描かれています。
「吹替派 vs 字幕派」の勝者なき不毛な戦いだったり、好きなジャンルだからこそ素人を自分色に染めようとしたり、映画館での座席選びやポップコーン論争・・・etc。
紹介された映画から派生した「あるある」ネタで大盛り上がりです。しかし、ただただ己の主張を発信しまくるばかりなので、意見が纏まることは奇跡に近い。そんな極端な人たちばかりなのに、映画への深い愛によって通じてる彼女たちは、絶妙な調和を見せ、切れ味のよいギャグとツッコミで笑かしてくれます。

それから、中盤から登場する鰐人に気がある優等生の小津 安(おづ あん)は、作中では唯一の常識人。しかし、鰐人との距離を縮めようとすれば、死ぬ部の変人たちとの接触も不可避。ほぼ映研の色に染まりつつある鰐人同様、彼女もその毒牙に掛かってしまうのか・・・。

最後ににだらだらと

そんなこんなで、映画愛をこじらせた残念美少女と、彼女たちによって変人へと染められていく主人公が、映画ネタで主張をぶつけ合う学園コメディ『シネマこんぷれっくす』1巻の紹介でした。

ちょっとマニアックではありますけどギャグの切れ味はなかなかですし、テンポも良かったですね。それと、ヒロイン勢の残念ぶりがいいお味になっております。ギャップでの可愛い演出もあるので、きゅんとしてしまうことも無くもないかと。ほどよいサービスとラブコメもあったりと、意外とバランスが良い作品。

彼女たちマニアの生態は、とにかく終始めんどくさい。だがしかし、自分の胸に手を当てて、これまでの行いを思い返してみると、思い当たる節が・・・。好きなモノを語るときは、普段の自分からは想像できないほど饒舌になってしまいます。語ってる相手に引かれてることにも気づかずに。ああ、こんな感じに見えてるのかと気づかせてくれるありがたさ。そして恥ずかしさ・・・。

映画のセレクトも良いですね。『ゴーストバスターズ』、『コマンドー』、『HiGH&LOW』、『デビルマン』など、往年の名作から新作まで、そして迷作をも含んだセレクトなので、その議論はニヤリとしてしまうこともあったり。

映画好きでもそうでない人でも楽しめますが、やっぱ映画好きな人の方がより楽しめる内容。あと何かしらのマニアの人とか。アホみたいなやりとりばかりですけど、ついつい笑ってしまいました。個人的にはこのめんどくさいノリは好きですので、これからにも期待。

ちなみに、私は一人で映画を観る派で、ポップコーン無しのドリンクオンリー、座席は通路側。あと、「スタッフロールまで行ったらもう「携帯見てもいいよね!」みたいな客は殺す!」に関しては、少しですけど分からんでもない。


【eBookJapan】 シネマこんぷれっくす
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ハネ吉
とにかく漫画が大好きです。愛してるといっても過言ではありません。どんなジャンルにも手を出しますね。正直、文章力にはあまり自信はありませんが、なるべくうまく伝えられるようにがんばります。ちょっとだけでも読んでもらえたらうれしいです。 ちなみに、甘い物とネコも大好きです。
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