アフィリエイト広告を利用しています

広告

posted by fanblog

2017年10月06日

漫画『創世のタイガ』1巻の感想とあらすじ マンモスの時代へタイムスリップした大学生たちによるサバイバル

『創世のタイガ』1巻の感想。



創世のタイガ
著者:森 恒二
掲載:イブニング
1巻発売日:2017年8月23日


あらすじ・概要

これまで心の底から感動した事も、本気になった事も何一つなかった青年・タイガ。付き合っていた彼女と別れてから半年、大学の人類学ゼミに所属している男女7人の仲間たちと、オーストラリアへ卒業旅行に訪れていた。
ワイナリーを求めてかれこれ1時間もブドウ畑を歩きっぱなしだったタイガたちは、偶然見つけた洞窟の中でガイドにも載ってない古代の壁画を発見する。平穏な日常を吹き飛ばす発見に喜び感動していると、急に眩暈と頭痛に襲われたことで一時避難しようとするも、直後に起こった崩落に巻き込まれることに。
奇跡的に大した怪我なく切り抜けることができ、別の出口を見つけて無事外へ脱出が叶った一行。しかし、彼等の目の前に飛び込んできたのは、今まで居た場所とは全く異なる巨木が生い茂る森。そして、現代では棲息してるはずがない原始時代の生き物だった。
、外へ出た彼らがそこで目にしたものは、現代では絶滅したはずの巨大哺乳類が生息する世界だった。

何の感動も抱くことなく凡庸な人生を送り続けてきた青年が、大学卒業を控えたゼミ仲間と一緒に数万年前の時代に迷い込み、そこで仲間たちとサバイバルを始める物語。
原始時代へタイムスリップした若者たちによるサバイバル漫画。帯での謳い文句は「人類創世の謎を解き明かす、命がけの冒険が始まる」。月2回刊行されている青年漫画誌「イブニング」にて2017年3月発売の8号から連載開始。
作者は『ホーリーランド』や『自殺島』などの作品で広く知られる漫画家・森恒二(もり こうじ)先生。

感想

タイムスリップやタイムリープものを読んでると、必ずと言っていいほど「自分だったら・・・」なんて妄想を膨らませているハネ吉です。
子供の頃は素直な気持ちで恐竜がいた時代に行ってみたいとか思っていたものですけど、大人となった今そんなことを考えると、即捕食されて終了、微生物による病気で終了、気候や環境に適応できなくて終了、なんて夢もへったくれもない方向へ思考がひん曲がっていきますね。
むしろ最近は、子供の頃に戻ってよりよき将来を掴むために努力したいとか、中学に戻ってちゃんと好きな子に告白したいとか、そんな何の面白味もないつまらん妄想ばかりだったりします。
妄想の中ぐらいもっと夢をでっかく持てよと自分に言いたい。

えーっと・・・、本日紹介させていただく漫画は『創世のタイガ』。ちょっと過去へ何て生易しいレベルではなく、人類創世の時代にまでタイムスリップした若者たちの話です。

作者の森恒二先生は、社会の抱える問題や人間という存在を、ありのままのリアルな姿で描き出すことに定評あるお方ですね。
この作品の内容をざっくり説明しますと、ひょんなことから数万年前の原始時代へ、大学の友人たちと一緒にタイムスリップしてしまった主人公の青年が、過酷な環境下で否応なく生を強く実感したことで何かイキイキしながらサバイバルするお話。
「タイムスリップ」×「原始時代」×「サバイバル」作品ですね。都会での路上サバイバル『ホーリーランド』から始まり、無人島サバイバルの『自殺島』、そして超能力SFテロルの『デストロイ』ときて、今回はさらに現実ではありえないタイムスリップでの太古の時代。ありえないとは言っても、作者先生がこれまでどの作品にも描いてきた「生きるとは?」というテーマと「リアリティ」は、今作にもしっかり引き継がれています。

主要メンバーは主人公・タイガを含めた、アラタ、レン、リクの男子4人と、ユカ、リカコ、チヒロの女子3人からなる大学生計7人です。
始まりは卒業旅行先のオーストラリアで偶然見つけた洞窟内の壁画。突然起こった崩落から奇跡的に切り抜けて外へ脱出すると、そこはマンモスが跋扈する太古の時代でした。原因は不明。

主人公タイガはこれまでの作者先生が手がけた作品の主人公に比べると、だいぶ明るくて社交性も若干ですけどまともなうえ、結構自分から色々なことにアクションをかけてる「青い」青年。身体の線が細くて心は繊細であり、何か特別な出来事を渇望しているところは同じですね。
ただ、これまで何かに本気で感動したり取り組んだことのない人生にコンプレックスを抱いているようで、付き合っていた彼女ともその辺の温度差から別れています。
しかし、この絶望的な世界に放り込まれたことで、困惑以上に喜びにも近い感情が湧き上がってくるタイガ。誰よりも早く現実を受け入れ、これまでにない純粋な生の実感にイキイキし始めています。

タイガの気持ちは分からなくもないです。これまでずっと凡庸な人生を歩み続け、これから大学を卒業した先にまっているのも、平凡な一社会人としての生活。多くの人は何かしら特別な出来事を内心では求めていると思いますし、それが若者であれば尚のこと非日常へのトリップは願望として持っているのではないかと。
そんな彼が、一歩間違えれば命を落とすことも十分ありうるとは言え、凡庸な日常から飛び出せたなら、胸が高鳴ってしまうのも当然のことですね。

時代はいつになるのでしょうか?タイムスリップして最初に出会った動物がだいたい新生代新第3期の260万年前まで棲息していた「カリコテリウム」。で、マンモスと人類の時代はその後の第4期だったはず。さらに、だいたい誕生したのは40万年前ぐらいとされるホモサピエンスとネアンデルタール人も同じ時代に登場。もし仮に、最初の洞窟で見た壁画を描いた時代に飛ばされたとするなら、最古の壁画がだいたい4万年前ぐらいなので・・・・うーん?(私の勘違いだったらすみません。)まあ、現在ある説も化石が発見される度に変化してるので、だいたい1万年〜4万年前ぐらいかと。
場所も元いたオーストラリアからだいぶズレてるようです。アフリカ発祥とされるホモサピエンスと、ヨーロッパ辺りで栄えたネアンデルタール人がぶつかってる場所。ホモサピエンスはネアンデルタール人にとって侵略者のような存在と言っていたことから、舞台は現代のスペイン、イタリア、トルコ辺りかもしれません

私たちの祖先がホモサピエンスとされていますので、作中の流れからしても、今後タイガたちはホモサピエンス側と交流を計りにいくことになりそう。ネアンデルタール人が問答無用で彼らを排除しにかかっていたことからも、その線が農耕ですね。
ただ、7人の中から裏切り者が出て、ネアンデルタール人と通じるなんてこともなくはないかと。

そんなこんなで、タイムスリップ(?)してしまった大学生たちが更新世でサバイバル生活を始めた漫画『創世のタイガ』1巻の紹介でした。
主人公たち登場キャラクターだけではなく、読者もこれまでにないほど純粋な生を実感できる物語になってます。なんせ原初のサバイバルですから、それだけでもワクワクしてしまいます。
マンモスを始め、絶滅した大型の動物を観察できるところも面白く、ホモサピエンスの社会にタイガたちがどう関わり、何をもたらし何をもたらされるかは楽しみです。確かな真実なんて誰にも分からない舞台の上で、どこまでリアリティを追求することができるのかにも注目。
あと、女性キャラ3人の中でメインヒロインになりそうな子が不在。誰がその座を射止めるのかと思っていたところ、ラストにそれらしい新キャラがちょっとだけ登場しました。しかも、そのキャラはホモサピエンスの子ときました。
まだまだ導入ということもあって、どうなるかは不明ですけど、サバイバルと共に濃密な人間ドラマも覗けそうですので、今後が実に楽しみな作品でした。2巻、3巻と出たらまた詳しく書かせてもらおうと思います。

創世のタイガ(1) (イブニングKC)

森 恒二 講談社 2017-08-23
売り上げランキング : 18097
by ヨメレバ


【eBookJapan】 創世のタイガ
 ↑無料で試し読みできます

にほんブログ村 漫画ブログ おすすめ漫画へ
この記事へのコメント
コメントを書く

お名前:

メールアドレス:


ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/6781725
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
プロフィール
ハネ吉さんの画像
ハネ吉
とにかく漫画が大好きです。愛してるといっても過言ではありません。どんなジャンルにも手を出しますね。正直、文章力にはあまり自信はありませんが、なるべくうまく伝えられるようにがんばります。ちょっとだけでも読んでもらえたらうれしいです。 ちなみに、甘い物とネコも大好きです。
プロフィール
<< 2018年04月 >>
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          
検索
最新記事
リンク集

400,000冊以上の電子書籍を販売していて、マンガの保有は世界最大級。パソコン、タブレット、iPhone/iPod touch、Androidなど幅広い機種に対応。
無料立読もできます。
カテゴリーアーカイブ
ファン
×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。