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2017年08月23日

【ダンス・ダンス・ダンスール】マンガ 感想&あらすじ バレエの世界に飛び込んだ少年の成長と挑戦の青春ドラマチックストーリー

週刊ビッグコミックスピリッツ。2015年42・43合併号から連載中。既刊6巻
作者:ジョージ 朝倉



あらすじ

幼い頃は女の子に間違われることも珍しくなかった少年・村尾潤平(むらお じゅんぺい)。

当時、両親と見たバレエに魅了されて姉も通うスクールに通い出すも、父が突然この世を去ってしまったことで、男らしく家族を守るためにその道を断念する。

中学2年生になった潤平は、父の友人が指導する道場で格闘技・ジークンドーを習っていたが、バレエに対する未練は未だ断ち切れずにいた。

そんなある日、2年生になると同時に転校して来た少女・五代都(ごだい みやこ)が現れる。そして、母親がバレエスタジオを営む彼女から、「一緒に、バレエやろうよ!」と誘われたことがきっかけになり、抑えてきた想いが再び燃え上がることに。

他のもの全てを捨てることができた者、己の全てを捧げることができた者しか立てない舞台を目指し、バレエの世界に足を踏み入れた順平は、そこで1人の少年と運命の出会いを果たす。

登場人物

ネタバレも含まれているので注意

・村尾潤平(むらお じゅんぺい)
主人公。岩倉中学2年生(開始時)。野猿系男子。
幼い頃は女の子に間違われるほど愛らしい容姿。その当時、姉のバレエ発表会に訪れた際、ゲストダンサーの踊りに魅了されてバレエを習い始めるも、父の死がきっかけで「男らしく」なるためにその道を諦めました。
バレエの未練を断ち切れないままジークンドー(格闘技)を学んでいた中学2年の春、母親がバレエスタジオを経営する転校生・五代都から、「一緒に、バレエやろうよ!」と誘われたことがきっかけでバレエダンサーを目指すことを決意。
元々身体能力が非常に高く、稀に見るバレエ向きの外見なうえ、ジークンドーの修練によって身につけた優れた体幹とバネを持つ。さらに、周囲を自分の空気に変えてしまう不思議な魅力と迫力があります。
「五代バレエスタジオ」に3ヶ月在籍した後、全てを断ち切って「生川はるかバレエ団」に入団。当初は基礎不足に嘆いていましたが、レッスンを真面目に取り組んだことで着実に成長し、持ち前の優れた感性と相まって周囲からは天才(アホ)と称されることもあります。

・五代都(ごだい みやこ)
中2になると同時に転校してきた順平のクラスメイト。泣きボクロと大きな眼が特徴の美少女。
母親はバレエスタジオを経営。順平が教室でジークンドーの技に紛れてバレエのジャンプ「540」を披露していた場面を目撃し、彼が持つバレエへの興味を見抜いて指導者である母に紹介しました。誘ったのは単純に才能を感じたからだけではなく、順平なら登校拒否中の同居人・るおうのバレエ仲間になれるかもと思ったから。
バレエ中心の生活をしていますが、指導者の母親からは半分諦められてると感じています。潤平に異性として好意を抱くも、祖母のことで苦しむるおうの味方になって側でダンスの手伝いをすることを決めました。

・森流鶯(もり るおう)
都のイトコで順平の同級生。一緒に暮らしていた祖母が認知症で施設に入ったため、現在は五代家で居候していますが、登校拒否状態。ロシア人とのハーフである母親から産まれたクォーター。
当初は部屋に引き篭もり状態でしたが、海外で著名な先生から指導を受けたいという目的のため、五代ママから海外コンクールに出られるよう計らう変わりに、「学校へ行くこと」「洋舞祭りでMVPを獲る」条件を出されて受諾し、外へ出るようになりました。人付き合いが苦手だけど意外と負けず嫌いで天才的なバレエ技術を持つ。ずっと学校に行っていなかったせいで一般常識は無く勉強も苦手。
幼い頃はロシア至上主義の祖母から半ば監禁状態で過酷なバレエのレッスンを受け、その当時に出会った都と親しくなり、自分のお姫様になるという言葉をずっと信じていました。一時、祖母のことで自分が踊る意味を失いかけましたが、側にいてくれた都のおかげで立ち直ることができました。

・五代(母)。
都の母親。「五代バレエスタジオ」を経営するバレエの指導者。
都が「天才」と言って連れてきた順平に、今から始めても年齢的に遅いと厳しい意見を突き付けた人。しかし、順平の荒削りな演技から、最高峰の舞台でバレエの頂点「ダンスール・ノーブル(王子)」になる絵空事を想い描いてしまい、積極的にレッスンを始めました。普段はクールなサバサバ系美女ですが、バレエに対してはとても熱い。
昔は生川はるかバレエ団で将来を渇望されながら学んでいましたが、、ロシア人講師の勧誘を受けて留学し、再び生川の引き抜きを受けて「プリンシパル(バレエ団で最も高い階級)」として入団。

・生川綾子(おいかわ あやこ)
生川はるかバレエ団を主催する女性。日本バレエ界の重鎮。
順平とるおうが出演した「洋舞祭り」に特別審査員として呼ばれ、拍手喝采だった彼等の舞台を「下劣な舞台」と称しました。クラシックバレエは「アート」が持論。いつも笑顔のようで目はちっとも笑っていません。
日本人ダンサーを最高峰のロシアでトップにさせたい五代とは違い、日本バレエ界の世界的地位向上が目的。潤平の才能に目を付け、彼にスカラシップをあげる代わりに「五代バレエスタジオ」を辞めて生川へ入団するよう勧誘。

・生川夏姫(おいかわ なつき)
生川綾子の娘。小学6年生(登場時)。
努力家で非常に優れた技術を持つも、表情の固さに難アリ。パートナー練習で潤平と組んだ際、最初は全く噛み合わずぶつかることも多かったのですが、これまで経験したことのない一体感を覚えてからは、お互いを高め合う大切な存在になりました。
海外でバレエ漬けの生活をすることに憧れを持っていました。しかし、自分のピークを感じてしまったことや、成長し続ける潤平の才能と自分が釣り合わなくなってきたことにも悩むようになり、そんなとき潤平に励まされたことで、同じ舞台で踊れるように必ず乗り越えると約束しました。見事なまでのツンデレ娘です。ヒロインかも?


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感想・見所

以前、『ボールルームへようこそ』という社交ダンスをテーマにした漫画を紹介したと思います(たぶん)。この夏アニメ化されて現在放送されている作品です。
感想書いたときは、この動きが激しい作品をアニメ映像化して大丈夫なのかと不安でしたが、意外と良く作られていたので私的には結構楽しませてもらってます。相変わらず演出のためとはいえ首が長すぎる気はしますけど、やっぱりこの作品は熱い。

そして、熱いのは何もポールルームにおける社交ダンスだけではありません。優雅で可憐なダンス「バレエ」熱もどんどん高まっています。
今回紹介させていただく『ダンス・ダンス・ダンスール』がまさにバレエをテーマにした漫画。このテーマは『昴』や『絢爛たるグランドセーヌ』など、花形であるプリマを目指す少女にスポットを当てられがちなところ、本作はどちかというと男子バレエダンサーを目指す少年たちに注目した珍しい作品になっています。

憧れたバレエの世界を一度は諦めようとするも、ある少女との出会いをきっかけに再びダンサーへの道を歩み出した少年の、ライバルたちと切磋琢磨しながら夢に向かって邁進する成長と挑戦の物語。
「バレエ」を題材にした青春ドラマチック・バレエ・ロマン。帯での謳い文句は「これは、日本人初の男子バレエの頂点を目指す少年の物語である――」、「才能って、ほんと残酷だ――」などなど。
作者は『溺れるナイフ』で知られる主に少女マンガ誌で活躍している女性漫画家・ジョージ朝倉(じょーじ あさくら)先生。

バレエダンサーを志す思春期男子の葛藤と成長

「バレエ」と聞いてまず多くの人が思い浮かびそうなのは、華やかな姿で可憐に舞台を舞う女性ダンサーではないでしょうか。日本のバレエ人口は世界一の規模を誇ると言われていますが、全体の9割以上を女性が占めているのでそのような認識になるのも当然だと思います。
ちなみに、比較的よく耳にする「バレリーナ」というのは女性バレエダンサーを指す言葉で、男性バレエダンサーのことはは「ダンスール」と呼びます。

この作品でメインスポットを当てられているのは、作品タイトルに「ダンスール」と入っている通り、日本バレエ界において絶対数で圧倒的に少ないとされる「男」。まだ思春期真っ盛りのプロを目指す少年バレエダンサーたちがメインです。

主人公の「村尾潤平」は幼い頃にバレエを習い始めるも、父の死をきっかけにその世界から離れた過去を持つ少年。これは、そんな彼が転校生の少女「五代都」と天才バレエ少年「森流鶯」との出会いをきっかけに、再び足を踏み入れたバレエの世界で「ダンスール・ノーブル(王子役)」を目指す成長の物語。

この中には、ただ主人公たちが目標に向かってひた走る姿だけではなく、男子がバレエをやることへの「恥ずかしさ」、何かを求めてやまない「渇望」、周囲からの遅れや足りないモノが多いことから生じる「焦燥感」など、思春期ならではの葛藤に苦しむ男の子の姿を見事に描き出しています。

熱量がとても激しく、バレエの世界をあまり知らない人でもついつい引き込まれてしまう面白さがあります。それに、バレエ用語も当然多く使われていますが、ストーリーの流れの中や、ページ横を使って解説も入れているなど、私のような全く馴染みのない読者にも優しい作りになっていたことは好感持てました。

「静」と「動」が織り成す爆発力と芸術性あるダンスシーン

これはバレエ漫画ですからね、もちろん踊りのシーンも大きな見所のひとつです。

紙面でありながら躍動感溢れるバレエシーンは素晴らしく、感情が高ぶっていくダンサーの心理状態も上手く踊りの中に溶け込ませていたと思います。
特に主人公・潤平の爆発力から繰り出される踊りは目を奪われてしまう迫力がありましたね。

そして、その躍動感ある「動」をより引き立てているのが、息を呑む美しさを醸し出す「静」のシーン。主にバレエのポーズですね。
まだ未熟な彼らなのでアンバランスなところはありますが、動から静へ、静から動へと、漫画であってもどこで止まってどこで動いているのがよく分かり、その緩急を巧みに操る見事な表現によって芸術へと昇華されています。

作者さんの見事な表現力と構成力が生み出すバレエシーンは、見てしまったら胸熱になること必至ではないかと。

正反対の2人、「潤平」と「流鶯」のライバル関係

やはりライバル関係というのは物語を盛り上げてくれる重要な要素ですね。この作品内においては広く言ってしまえば皆ライバルなのでしょうが、特に意識し合う「潤平」と「流鶯」の関係は目が離せません。

定番ですけど何から何まで対照的な2人です。
順平は最高の形の足があり、頭も小さいなど、バレエにおいては完璧に近いプロポーションという才能を持ちながらも、大事な幼少の時期にバレエから仕方なく離れざるおえなかった少年。
一方で流鶯は、身体的な才能には全く恵まれなかったものの、逃げ道はない環境で過酷な英才教育を受けたことで矯正し、バレエしかない人生を歩んできた少年。

これまでの生い立ちからして正反対なうえに、今自分が必要としているモノも相手が持っていて、さらに作中でお互い重大な岐路に差し掛かった際も、選んだ道は真逆。
にもかかわらず、この2人はいつだって絡み合ってるように見えるから面白い。切っても切れない生涯のライバルになる予感しかないです。

気になるのはバレエだけではなく、「恋」の行方もどうなることやらとワクワクソワソワが治まりません。当初は都がヒロインで彼女を巡って2人の男子がバチバチやるのかと思っていたのですが、ツンデレ夏姫ちゃん(6巻の表紙の子)が登場してから雲行きが変わりましたね。
個人的には互いに高めあってる潤平と夏姫ちゃんの組み合わせの方が好きなので、彼女がメインヒロインになることを望んでおります。
今後の動向には要注目。

最後に

そんなこんなで、バレエに情熱を捧げる思春期の少年少女たちの姿を描いた漫画『ダンス・ダンス・ダンスール』の紹介でした。いかがだったでしょうか?
バレエの世界だけではなく、10代にしかない子供の煌びやかな姿を見ることができましたね。あんなキラキラした心と表情、そして爆発力は、悲しきかな今の自分にはもうないです・・・。
絵に関しては目の大きさなど気になる人はいるかもしれませんが、繊細さと力強さを併せ持つ作者さんのタッチは素晴らしく、指先・つま先まで丁寧に描きこまれたキャラクターの姿は美しかったです。
いつもいつも気になる締め方をしてくれるので、続きが気になって仕方ないのが困りどころ。彼等のバレエが、夢が、人間関係が、今後どういう展開を見せてくれるのかは実に楽しみです。
バレエ好きもそうでない人でも楽しめる内容になっていますので、よければ読んでみてください。自信を持って強くおすすめさせていただきます。

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ハネ吉
とにかく漫画が大好きです。愛してるといっても過言ではありません。どんなジャンルにも手を出しますね。正直、文章力にはあまり自信はありませんが、なるべくうまく伝えられるようにがんばります。ちょっとだけでも読んでもらえたらうれしいです。 ちなみに、甘い物とネコも大好きです。
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