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2017年05月26日

漫画『おもたせしました。』1巻の感想とあらすじ

『おもたせしました。』1巻の感想。


おもたせしました。
著者:うめ
掲載:月刊コミック@バンチ
1巻発売日:2017年4月8日

あらすじ・概要

叔母「さくら」の指示を受けて仕事で取引先や知人を訪ねる機会が多い眼鏡を掛けた和服女性・轟寅子(とどろき とらこ)。取引先との資料の受け渡しや挨拶回りをする毎日を送っていた寅子は、訪問先へは必ず自分が選んだ手土産を持参して、なぜか「おもたせしました」と訪ねていく。
叔母から挨拶したらすぐに帰ってくるようにと注意を受け、自分でも気をつけなければと思いつつも、お腹はどうしてもごまかせない寅子。訪ねた先々で手土産を一緒に食べさせてもらい、お酒まで付いてくる。
寅子が選ぶ手土産はとても美味しいものばかり。だけど、手土産を選ぶ際に彼女が大切にしていることは、自分が食べたいと思うことだった――。

仕事で取引先など様々な人の所へ訪問する機会の多い眼鏡を掛けた和服女性が、訪ねる際は必ず自分で選んたオシャレで美味しい手土産を持参し、行く先々で「おもたせですが」と彼女も一緒にご相伴にあずかる姿を描いた話。
「手土産」を題材にしたコミュニケーショングルメ漫画。
作者は『大東京トイボックス』『STEVES(スティーブス)』で有名な、夫婦ユニットで漫画家活動をしている「うめ」先生。ゲーム業界漫画や、Appleを作った2人のスティーブをメインに据えた伝記的な漫画を描いた「うめ」先生の次なる作品は、まさかのグルメ漫画。かなり意外でした。

感想

「グルメ漫画」ブームが始まってもう何年も経ちましたが、未だ衰えを感じさせないほど高い人気を保っていますね。扱うテーマの多様化・細分化も留まるところを知らず、ちょっと目を離している間にも次々と新しいグルメ漫画が登場しています。誰得なんだろうかと疑問に思う作品もありますけどね。
『食戟のソーマ』などのグルメバトル漫画や、『孤独のグルメ』のような実際に存在する店舗を食べ歩く1人飯漫画、それから『忘却のサチコ』のように女性を主人公にしたコメディ要素強めの作品も増えていますね。他にもうんちく系、ギャグ系、ハートフル系、日常系などその種類は多岐に及び、なかにはゲテモノ料理や餌付け漫画まで存在します。いったいどこまで広がっていくことやら・・・。
今回紹介させていただく『おもたせしました。』は、「手土産」というこれまでにない新たな切り口で描かれた作品。さらに文学話も交え、その向こうに人間模様も伺える内容になっています。テーマは斬新でも内容は結構王道的かも。

良さ気な表紙と作者名に釣られて何の事前情報無く手に取った作品でしたが、個人的には当たり棒を引いた気分でかなり満足。
この作品のメインテーマは普通の食事とは若干異なる美味しい「手土産」。それに加え、「お酒」と「文学」も結構重要な要素になっています。ありそうでなかった面白い着眼点ですね。
表紙に描かれている眼鏡をかけた和服女性が主人公の轟寅子(とどろき とらこ)。なぜか何の職業に就いている人なのかは1巻読んでもぼんやりしていてハッキリしない女性。かつては小説家を目指していたようですが、現在はこれまた謎の女である叔母「さくら」の指示を受け、クライアントか何かと資料の受け渡しをする仕事をしています。背景を小出しにしてることで、主人公にも作品にも興味を深めさせてくれますね。

エピソードごとの流れは毎回同じです。取引先だけではなくてたくさんの友人知人もいる寅子は、毎日誰かしらのもとへ訪問しているわけですが、その際には必ず自分で選んだ手土産を持参します。それも自分が食べたいと思った美味しいグルメ的な手土産を持参し、寅子が「おもたせしました」と訪ね、お腹を「ぎゅ〜〜」と鳴らして一緒にご相伴になるという流れ。
これ、寅子が訪問するときに「おもたせしました」と言うのはちょっとおかしなことなんですけど、それが面白いところでもあります。
本来「おもたせ」というのは、訪問客が持参した手土産を受け取った側が、そのお客をもてなすために受け取った食べ物をその場に出すときに「おもたせで失礼ですが(恐縮ですが)」と言葉を添えるもの。確かに近年では、お客が「これをおもたせに」と言うケースも増えてはいるようですが、本来は持参した側が口にする言葉ではありません。寅子の場合は自分が食べたい物を持参しているため、食いしん坊の心の声がダダ漏れしてるようにしか見えませんね。

寅子が持参する手土産はどれも美味しそうなものばかりで、見てるとお腹が減ってくるのは困りどころ。しかも、作中で登場する美味しい手土産の数々は、実在するお店で実際テイクアウトできる名物グルメを紹介しているので、手を出せるだけに余計気になってしまいます。
さらに、その手土産と物語に絡めて文学も一緒に紹介されているのも特徴のひとつ。紹介された文学によって歴史も垣間見えたりするので、エピソード毎に登場するゲストキャラクターの人間模様や手土産品の味わいも深まります。美味しいグルメ×文学でお酒も一層美味しくなりますね。

手土産としてのグルメに特化した漫画『おもたせしました。』でした。作品内容・雰囲気はどちらも心地良いものの、お腹は減ってくるわお酒は飲みたくなるわで困ってしまうところもある作品。
グルメはどれも美味しそうに描かれ、背景もしっかり描きこんであり、1巻通してくずれることなく安定した絵でとても見やすかったです。
グルメに文学を掛け合わせると、作品自体の味わいも深めてくれるので個人的にはとても好きな組み合わせ。この作品はそのチョイスからセンスの良さも感じられ、紹介された手土産グルメと併せ、文学にも興味を拡げさせてもらうことができました。
ちなみに、『大東京トイボックス』を読んだことある人には嬉しいちょっとしたサプライズもありますので、よければ読んで確かめてみてください。


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とにかく漫画が大好きです。愛してるといっても過言ではありません。どんなジャンルにも手を出しますね。正直、文章力にはあまり自信はありませんが、なるべくうまく伝えられるようにがんばります。ちょっとだけでも読んでもらえたらうれしいです。 ちなみに、甘い物とネコも大好きです。
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