2017年03月13日

【ガン×ソード】アニメ 感想&あらすじ イカしたキャラで復讐劇を気楽に観れる娯楽として痛快に描いたロボットアニメ


ガン×ソード(GUN×SWORD)
2005年7月放送
全26話
監督:谷口悟朗
原作:兵頭一歩
脚本:谷口悟朗、久城りおん、須永司、ほか
ヴァンの声:星野貴紀
ウェンディの声:桑島法子

あらすじ

それは、宇宙の底にある、お伽の国。荒野に夢、街に暴力があふれる、ボンクラ達の理想郷―――人呼んで、「エンドレス・イリュージョン」。

荒野を彷徨う流浪のタキシード男、その名はヴァン。腹を空かせて食べ物を恵んでもうらため立ち寄った教会で、荒くれどもに襲われていたウェンディという名の少女と出会った。無法者たちの襲撃を受けていた町に住むウェンディは、自分の目的を果たすため、町を救ってくれたヴァンに着いていくことを決意する。

ヴァンは恋人を殺したカギ爪の男に復讐するため、ウェンディはカギ爪の男にさらわれた兄を探すため、2人は同じ相手を追いかけるために旅立った。

そして、カギ爪の男に近づくにつれある計画を知ることになったヴァンとウェンディは、旅の中で出会った仲間たちと共に、野望を打ち砕くために組織へ立ち向かっていく。

主要登場人物

・ヴァン
主人公。黒いタキシードを纏い、デンガロハットを被る、いつも眠たそうにしている長身痩せ型の男。婚約者のエレナを結婚式当日に殺され、犯人のカギ爪の男を追いかけて復讐するため旅を続けています。刀身がしなやかに伸縮する大きな蛮刀を携え、通常の戦闘に用いるだけではなく、自身のヨロイ「ダン・オブ・サーズデイ」を呼ぶ際には刀でV字を切る動作をします。ウェンディに付けてもらった「夜明けのヴァン」の他、「地獄の泣き虫」、「縁の下の力任せ」、「いい人」など数多くの通り名を持ちます。

・ウェンディ・ギャレット
ヴァンと旅をする少女。13歳。無法者たちに襲われていた町にヴァンが訪れた際に出会いました。村を助けてもらえるかわりに自分は何が出来るかを考え、「あなたの、お嫁さんになってあげる」と宣言し、ヴァンを困らせています。さらわれた兄・ミハエルを探すためにカギ爪の男を追っています。後ろで2つに束ねたコロネのようなちょっと変わった髪形。兄が大切にしていた銃を背中に背負っています。カメオという名のペットのカメを連れています。

・カルメン99(カルメンきゅうじゅうきゅう)
本名はカルール・メンドゥーサ。23歳。ホバースクーターに乗り、各地でヴァンたちの前に現れる謎の女情報屋。武器は4枚刃が付いたヨーヨー。「99」に関しては、99cmのバストと99の謎を持ってるらしいです。お金にがめつく、金目になりそうなものはちゃっかり持ち帰っていきます。ヴァンに対して好意を抱いていたものの、その想いを表に出すことはほとんどありませんでしたが、最後にやっと素直になれ・・・。

・レイ・ラングレン
ヴァン同様愛する人(妻)・シノをカギ爪の男に殺された復讐者。腰には刀のように差した長身の銃を携えたいます。ヨロイ乗りでもあり、愛機は妻も設計に関わった「ヴォルケイン」。復讐の鬼と化しており、障害となるものはなんであろうと排除しようとします。同じ目的を持つヴァンとは協力関係にはなく、むしろどちらがカギ爪の男を倒すかで衝突を繰り返していましたが、ある女性の説得を受けて共闘を決意。

・カギ爪の男
正式名称が存在しない「組織」のリーダー。本名はクー・クライング・クルー。ヴァンの婚約者、レイの妻を殺した張本人。右腕にカギ爪の義手を付けてることから、ヴァンたちに「カギ爪の男」と呼ばれています。常に温和で誰に対しても穏やかな語り口調で会話し、怒りの感情を表すことは全くありません。考え方がサイコパスの思想家なため、そもそも会話が成立しないことも多々あります。「幸せの時」という計画を実行し、自身が思い描く夢の世界を造ろうと企てています。

・ミハエル・ギャレット
カギ爪の男に誘拐されたウェンディのお兄さん。ほぼ洗脳された状態になり、カギ爪の男に対して異常なまでの崇拝を捧げています。ネオ・オリジナル7の一員として、ヨロイ「サウダーデ・オブ・サンデイ」に搭乗。同じメンバーであるファサリナには特別な感情を抱いている模様。「幸せの時」計画の重要なキーとなる存在。


感想・見所

婚約者を殺した相手に復讐を誓った1人の男と、さらわれた兄を探すため男の旅に同行する少女が、それぞれ絶望と希望を抱きながら旅を続けるなかで、ある組織の野望を知ることになり、巡り合った仲間たちと計画を打ち破るため立ち向かう物語。
ヒーローもの、復讐譚としても楽しめる巨大ロボットアクションアニメ。「痛快娯楽復讐劇」というキャッチコピー通り、復讐であっても気楽に観れる作品ですね。
週刊少年チャンピオンでアニメ本編とは展開・設定が異なる漫画が短期集中連載され、全1巻でコミックも発売。描き下ろしの『ガンソード -another-』は外伝的な作品です。

ロボットアニメは今も昔も数々の名作を生み続けている人気ジャンル。それゆえ残念ながら外れも多いわけなんですが、本作『ガンソード』に関しては個人的に当たりでした。
初見はリアルタイムではないですけどもう5年以上は前のことで、アニメ好きの友人からほとんど押し付けられる形でDVD借りたのがきっかけ。
「痛快娯楽復讐劇」という変てこなキャッチコピーを目にして、「なんじゃそりゃ」と思いながら観始めたら確かにそのまま内容でしたね。良い意味でバカばかりの登場人物たちが繰り広げる爽快なバトル、笑いを生むやりとり、痛快な顛末を見せ、掲げた看板に偽りなしの作品だと思います。
真面目に観ようとするとバカをみるカオスでイカした(イカれた)アニメ。

最初に気になったのはデザインだったりします。このスタイリッシュなちょっと独特なキャラデザどこか見覚えあるなと思っったら、監督・谷口悟朗さん、キャラクターデザイン担当・木村貴宏さん、両名『コードギアス』でも同様の立場で制作に携わっていた人でした。
この作品はコードギアスはもちろんのこと、同監督作品『スクライド』もチラつくような、監督らしさが出ていた気もします。

悪者退治もしますけど正義だの悪だのと単純に二分化するような内容ではなく、お互いの思想というより感情のぶつけ合いをハイテンションで繰り広げる作品だったと思います。特に中盤以降。
前半は基本1話完結式ですが、それぞれのエピソードに伏線を貼られているので、後々になって全てが繋がってくるという巧みな構成。正義のヒーローとは言い辛いヴァンがウェンディを連れ、訪れた場所で終盤にも再登場する様々人たちと出会いながら、悪いことやアホなことをしてる人たちをバッサリ倒していき、カギ爪の男の影を追っていくというのが前半の展開。
中盤以降になると散らばっていた伏線を回収しながら、カギ爪の男やその一派と本格的にぶつかり合う展開に突入します。

ヴァンは正義を語ることも他人の話を聞き入れることもせず、最後まで全体を見ずに自己の目的のため復讐者として生きた主人公。動機はともあれ結果として一応ヒーローものとしての体は成しているものの、ヴァンを純粋なヒーローやダークヒーローに当てはめるには違和感があり、こういった作品では珍しい主人公でしたね。
大切な人や物を奪われ闇に落ちていく主人公が登場する作品は珍しくはなく、全てではないにしろ大抵は正義感を捨てきれずダークヒーロー的な役割を担い、愛や友情によって次第にほどされていくという展開が多いと思います。
しかし、ヴァンの場合は最後までぶれることはありませんでした。彼を想ってくれるキャラは何人かいますが、ヒロインの愛や言葉で復讐への意識まで和らげることはなく、復讐だけを思って突き進んでいきます。まあ彼の二つ名に関してはブレブレでしたけどね。
でも、あんなサイコパスの変人に罪もない愛する人をいきなり殺されたとしたら、憎しみを抱くのは普通のことで、共感とは違うかもしれませんけど、変に聖人ぶるキャラクターよりもよっぽど理解できます。復讐に生きてるのに普段は眠たそうな顔をし、バカでかなり抜けてるところもある子供っぽい男性というのも良い味出てますね。

見所は、当然ロボットアニメですから、ヨロイでの熱いバトルは必見。デザインは豊富でかっこよく、作画レベルが高いのでよく動くバトル描写は見応えあります。
ヴァンの駆るヨロイ「ダン・オブ・サーズデイ」は文句なしでかっこいいんですが、どうしても惹かれてしまう正義を叫ぶ爺達の「エルドラV」。合体ロボというのはどうしてこうも男心を引きつけていくのか・・・。結構序盤で登場した彼らが終盤でもヴァンたちのもとにかけつけてきたときは嬉しかったですね。
面白いのは、ロボットバトルであることを否定する気はありませんが、この作品の場合正しくは口喧嘩バトルと言った方が正しいと思います。ロボット同士のバトルよりも搭乗者同士の口喧嘩の方が白熱してるすごいアニメ。『ガンダム』なんかでも戦いながら思想をぶつけ合ってるシーンはよくありますが、ガンソードの場合そんな高尚なものではなく、「バカ、バカ、バ〜カ!」なんてセリフも出てくる子供レベルの口喧嘩だから笑ってしまいます。
喧嘩バトルと言えば忘れられない、『スクライド』のラスト1話丸々喧嘩してるだけの話。監督が同じだからなのか、感情をぶつけ合うバトルばかりで楽しませてもらえました。

「痛快娯楽復讐劇」と謳うだけのことはある気楽に楽しめる復讐劇。見事なストーリー展開を見せ、ラストへ向けての盛り上げ方がうまかったので、しりつぼみすることなく最後まで飽きることなく楽しませてもらえました。BGMがラテン系のノリ
でこれも良いアクセントだったと思います。
キャラクターもクレイジーな奴等ばかりで笑え、もちろん女性陣も魅力的。主人公勢だけでなく、敵勢力のキャラクターも魅力的に描く作品はやはり面白い。
ロボット、アクション、ギャグ、シリアスなど楽しめる要素は多いというより、混ざり混ざってカオスな内容になっていますが、ハイテンションなノリを楽しみたい人にはもってこいの作品だと思います。強くおすすめしていいのか分からないですけどよければ観てください。




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posted by ハネ吉 at 19:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ
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