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2016年08月20日

漫画『響〜小説家になる方法〜』1巻の感想とあらすじ

『響〜小説家になる方法〜』1巻の感想。


響〜小説家になる方法〜
著者:柳本 光晴
掲載:ビッグコミックス
1巻発売日:2015年2月27日 既刊4巻

自身が執筆した小説を、小論社「木蓮」編集部の新人賞に応募した女子高生の鮎喰響。その小説は応募要項を満たさない形で郵送されていたことから、中身も見られずゴミ箱に捨てられてしまった。しかし、女性編集者の花井がちょっとした興味心から拾い上げ目を通すと、あまりに圧倒的で革新的な出来に言葉を失ってしまった。連絡をとりたくても記載されていたのは名前だけで、住所も電話番号も連絡先は一切書かれていなかった。この作品を、ひいては作者を埋もれさせてはいけないと考えた花井は、執筆した当人からのアプローチが来ることを期待して、新人賞の選考に出すことを決める。

タイトルから予想すると、純文学が好きな主人公・鮎喰響が小説家としてデビューするまでの過程を描いた物語・・・におそらくなるんだと思います。
まず最初に言ってしまうと、この作品を気に入るかどうかは主人公を受け入れられるかで全てが決まると思います。ちなみに、「小説家になる方法」と書いてはいますが、その工程などを詳しく書いている作品ではありません。

主人公・鮎喰響は、読む者を釘付けにし、言葉を失わせる圧倒的な小説を書く正に天才少女なわけですが、同時に一般人とは様々な回路が異なる奇人・変人でもあります。初登場時は眼鏡をかけた物静かな文学少女といった感じで、普通に可愛いなと思っていたら、文芸部にたむろしていた不良たちに物怖じせず対峙し、その直後にとった最初の印象をぶち壊すありえない行動に思わず絶句。
変人と言いましたが、そのレベルを遥かに超えてましたね。よく言えば周りに流されない独特な思考の持ち主、悪く言えば狂人とさえ呼んでも差し支えない人物だと思います。決して万人受けするような主人公でないことは確かです。まあ普通の人とは見えてる景色や感じ方が違い、その独特の感性で表現しているからこそ、人を強く惹き付けるなものを生み出しているんでしょうけどね。いったい天才というのは何で出来てるんですかね?
ただ、もしかしたら彼女は純粋なだけなのかもしれないとも少しだけ思いました。私としてはこんな子がどんな小説を書くのかが非常に気になります。

一見誰にも受け入れてもらえることのないような主人公ですが、多くはなくても結構人を引きつけ集まってきます。中には強引に引っ張り込まれた人もいましたけど。
幼馴染で友人(?)らしい椿涼太郎は、保護者的な存在で響の隣にいることが多く、献身的な態度から若いのに人格者だなと最初は思いましたが、少し執着し過ぎてる気もしますね。たとえ幼馴染であっても、あの響を「普通の女の子ですよ」と当たり前のように言う彼もどこか変わってる人なのかもしれません。ただの思い過ごしかもしれませんけど、うっすらと狂気じみた何かを感じました。気のせいかな?
執着と言えば響の小説を読んだ編集者の花井さんもですね。彼女の場合は、出版業界に革命をもたらしてくれるかもいしれない存在として、彼女を気にかけています。必死すぎるため、なりふりかまわずで暴走してしまいそうでもあります。なんかやらかしてしまいそうなキャラですね。
部長のリカさんも気になってます。見た目は黒ギャル風で、自身で小説も書いている文学が好きの女の子。悩みとはちょっと無縁な性格に見えましたが、1巻ラストで響の小説を読んだ後に、かなりショックを受けていた表情をしていたので少し心配になりましたね。

何ともインパクトの強い作品でした。それもこれも、主人公・響の凄まじい突き抜け具合が大きな要因。「純文学」をテーマにした作品というのも珍しく、テーマのわりに小難しい内容にはなっていなかったので読みやすいと思います。響を筆頭に、リカさんや椿、花井さんたちの今後の動向は非常に気になります。
読者を選ぶ作品だと思われるので、誰も彼もにおすすめできるものではありませんが、響というキャラを少しでも気に入ってもらえればハマる可能性は十分あるかと。あと、小説を読む人や書く人、それぞれが持つ小説観っていうのかな?そういったものを作中の登場人物から伺うことができるのも面白かったです。

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