2018年02月21日

【Radio Lady -レディオレディ-】マンガ 感想&あらすじ 21歳の女性と女子高生声優が繰り広げる、ラジオ番組現場でのドタバタコメディ

ぽにマガ。2015年10月15日から連載中。既刊2巻
著者:茶麻
協力:ちゃんこ



あらすじ

女子大生の伊野 環(いの たまき)は、現在21歳にも関わらず、将来設計は特になく、就職も決まらない状況で気ままに日々を過ごしていた。

そんなある日、たまたま聞いていたラジオの面白さに激しく惹かれた環は、深く考えもせずにラジオを作る人になることを決意する。

専門の学校で一から勉強するのはメンドいからと、作家に弟子入りすることが一番手っ取り早いと考え、文明放送の局から出てくる人に片っ端からアタックを仕掛ける環。

すると、それを聞きつけた女性プロデューサーの星が現れ、環は作家志望への熱い想いを語ったのだが、環の声を面白いと笑った星の思いつきから、何故かゲストとしてラジオに出演することになってしまった。

さらに、環の特異なキャラクターとしての面白さに目をつけた星によって、作家ではなくパーソナリティに抜擢されてしまう。
新人女子高生声優の中条朋絵(なかじょう ともえ)とのタッグで、いきなり一つの番組を任されることに。

かくして、ラジオ番組を始めた破天荒な素人パーソナリティの環。番組を人気にすべく、声優なのにあがり症な朋絵とコンビを組み、ちょっと危なっかしい軽快トークでリスナーたちを盛り上げていく。


ネタバレも少し含まれているので注意
ちょっとでもネタバレ嫌な人はスルーで。



[ 完全無料のWEBコミック 『ぽにマガ』 ] Radio Lady ←公式サイトで全部読めちゃいます

感想・見どころ

みなさんは普段ラジオとか聴いてますか?または周りに聴いてる人とかいます?私は大学生のときにちょくちょく聴いてたりもしたんですが、社会の波に揉まれ出してからは全く聴かなくなってました。
ただ最近は、以前紹介した『波よ聞いてくれ』の影響で試しに聞いてから、また聞くようになってます。やっぱり利点としては、テレビよりながら作業しやすいのが良いですよね。番組にもよりますけど、集中力はそれほど削がれませんし、逆に効率が上がることもありますから。それに、音声だけなので想像力を養えるのも良いところ。
近年はネットを介してラジオ番組を聴けるようにもなってますので、ラジオの復活というか下克上もありえるかも?

そういったことで本日は、女の子2人によるラジオ番組の収録現場を、コミカルに描いた『Radio Lady』という漫画を紹介させていただきます。

ラジオの放送作家を目指そうとしたら何故かパーソナリティに抜擢された女子大生と、あがり症気味の新人女子高生声優の2人を中心に、ラジオ番組の賑やかな収録模様を描いた物語。
ドタバタラジオ番組コメディ。帯での謳い文句は「ラジオ知識0の就活女子大生×新人女子高生声優 凸凹コンビのラジオ番組ストーリー」(1巻)、「番組終了のピンチ!?どうなるゴキラジ!!」(2巻)。
作者は代表作にアニメ化もされた『あいうら』を持つ漫画家兼イラストレーターの茶麻(ちゃま)先生。ラジオ監修・協力にはラジオ番組「あいうらじお」の構成作家でもあった小林洋平(通称「ちゃんこ」)氏が担当。

魅力的なキャラクターが織り成すラジオ番組の賑やかな現場風景

この作品は「ラジオ」をテーマとした4コマ形式の漫画でして、番組制作の現場風景と日常バートが描かれております。

茶麻先生が連載されている漫画。『あいうら』のアニメ化と同時に放送されたラジオ番組『あいうらじお』での経験を活かされてるとか。同番組の巨漢構成作家・ちゃんこ氏が協力してるようで、作中には完全にモデルとなったと思われるキャラがメイン級で登場しています。

主人公は、ニートになりかけていた21歳の素人パーソナリティの伊野 環(いの たまき)と、緊張しいで気弱な新人女子高生声優の中条朋絵(なかじょう ともえ)。


基本的には、このパーソナリティである2人の女の子が、ラジオ番組と併せて物語を回していくゆるいコメディです。さらに、そこに主人公たちにも引けを取らない個性豊かな面々も加わることで、一層騒がしさに拍車が掛かり、毎回ドタバタわいわいしています。

あと、架空のラジオ番組サイトも開設されていて、そかから読者が質問などのお便りを送ると、実際に作中でそのお便りがネタとして使われる番外編マンガもあります。
試しに送ってみてはいかがでしょうか。→→特設サイト『朋絵と環のごきげん☆ラジオ

ラジオというのは、出演者とスタッフだけではなく、リスナーも絡めて番組を盛り上げていくモノ。そんなラジオの醍醐味をこの漫画でも味わうことができます。
作中での絶妙なやりとりを見せる環と朋絵、主人公と脇役キャラ、パーソナリティとスタッフに加え、そこにわたしたち読者(リスナー)も含め、見事な一体感を持たせているのが一つの魅力ポイントでしょうね。

自由過ぎるロリ主人公「環」の圧倒的な存在感

この作品における最大の特徴が何かを問われたなら、間違いなく主人公の一人である「環」だと答えるでしょう。それだけ彼女の放つ存在感はズバ抜けてウザ・・・基い、強い輝きがあります。

21歳にも関わらず、見た目は小学生にしか見えない幼児体型であり、性格も子供っぽく、自由過ぎて制御不能な合法ロリです。

もうね、ブレーキが壊れてるのか、はたまた元から備わっていなかったのか、常時フルスロットルで感情のままに行動してしゃべり倒すので、(星Pを除いて)周りの人たちは彼女に振り回されっぱなし。傍目に見てる分には面白いんだけど、リアルで絡んだらかなり大変そう。

ただ、普通ならイラっとしてしまいそうな奔放ぶりを見せながら、どうにも憎めないキャラでもあり、読んでるうちに愛着さえ沸いてくるから可笑しい。
どこにでも何故か憎めない人っていると思いますけど、環はまさにそんなタイプ。バカ正直で人との間に壁も無く、毒を吐いても相手を堕としてはいないところが良い。

天性の喋り屋でもある環。図々しくズカズカ土足で踏み込み、相手が誰であろうと好き勝手にズバズバ言えちゃうところは、彼女の魅力と言えるでしょう。いまでは次に何をやらかしてくれるのかと期待してる自分がいます。

ほんと人生楽しそうに生きてるので、彼女を見てると小さいことでくよくよしてる自分が馬鹿らしく思えてきますね。

キャラクター同士の掛け合いが面白い

もちろん環のみならず、出てくるキャラクターはだれもかれもが個性を光らせてる人たちばかりです。そんな彼女たちが繰り広げるテンポとノリの良い掛け合いはサイコーに面白い

相方の朋絵はというと、はっきり言って彼女だけだとただの普通に可愛い女子高生といった感じ。実際、彼女が一人でパーソナリティを務めていたときは、「クッソつまらなかった」と彼女のマネに言われてしまうほど、面白味のない番組だったようです。

だがしかし、そこへ突如現れた変人・環によって、朋絵は「イジられキャラ」というポジションを確立させることに。終始振り回されてはいますが、環のおかげで朋絵は本来の魅力をどんどん発揮していきます。そして環もまた、イジり甲斐のある相方を得たことで、一層活き活きとし、キレッキレに暴れまくってます。

そんな凸凹コンビのやりとりがめっちゃ面白く、正に2人は太陽と月のような関係・・・とでも言いたいところですけど、そんな美しいモノでもない。

そこに、巨漢作家のごっつぁん、環をも振り回す星プロデューサー、無表情だけどノリが良い浦田マネージャー、朋絵を溺愛する売れっ子声優の宝井・・・などなど、ユニークなキャラたちも絡んできます。
それによって、さらなる笑いが生まれ、ブース内も、彼女たちの日常も、そして作品自体も、最高の盛り上がりを見せます。

最後に

そういうことで、素人(元)女子大生と女子高生声優の2人のパーソナリティを中心に、ワーワーギャーギャー騒がしいラジオ番組の制作現場を描いた漫画『Radio Lady』の紹介でした。

個人的に笑いがツボだったのでかなりハマってます。主人公2人を筆頭にキャラクターの魅力がよく表現されていていますし、彼女たちのコミカルな掛け合いは楽しく、ストーリーの展開も非常に面白かったです。内容のテンポとノリの良さに加え、1ページに大きい4コマひとつの作りなので、サクサク読めるというのもこの作品の良いところ。

どのキャラクターも個性を爆発させていますけど、その中でも常に自然体で無遠慮な主人公・環の暴れっぷりから目が放せません。好き勝手にしゃべって相手をイジり倒してるだけなんだけど、その天性のトーク力によって、結局はみんな彼女のペースに持ち込まれています。どこでも誰に対しても一切怯むことのない彼女は、ある意味大物なのかも。

あと、ラジオの魅力が詰まっているので、読んで後はラジオ番組を聞きたくなります。ほんとにこんなラジオ番組あったらどハマりしそう。お便りに対する環と朋絵のアメとムチの受け答えが面白い。

コミック派としては、刊行されるのが年に一冊とゆっくりペースなのが難点ではあります。ただ、完全無料のWEBコミックなので、公式サイトに行けば一応全部読むことは可能です。私はまとめて読みたいので今は我慢してますが、早く続きを読みたい・・・。

あまり読者を選ぶ内容ではないので、笑いが合いさえすれば誰でも楽しめる作品ではないかと。特にラジオが好きな人、女の子の面白い掛け合いを見たい人、気楽に漫画を読みたいにはうってつけだと思いますので、よければ読んでみてください。自信を持って強くおすすめさせていただきます。



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2018年02月18日

【紹介した作品の新刊発売情報】のんのんびより 第12巻 他12作品

2018年2月19日〜2月25日発売予定の新刊。
このブログで紹介した作品や関連作品の新刊情報と、試し読みした作品の感想。



モブ子の恋 第2巻 2017年2月20日発売

モブ子の恋の過去記事



ワカコ酒 第10巻 2017年2月20日発売

ワカコ酒の過去記事



のんのんびより 第12巻 2017年2月23日発売

のんのんびよりの過去記事



マージナル・オペレーション 第10巻 2017年2月23日発売

マージナル・オペレーションの過去記事



アオアシ 第12巻 2017年2月23日発売

アオアシの過去記事



猫のお寺の知恩さん 第6巻 2017年2月23日発売

猫のお寺の知恩さんの過去記事



BLUE GIANT SUPREME 第4巻 2017年2月23日発売

BLUE GIANTの過去記事



くーねるまるた 第14巻 2017年2月23日発売

くーねるまるたの過去記事



とんがり帽子のアトリエ 第3巻 2017年2月23日発売

とんがり帽子のアトリエの過去記事



薬屋のひとりごと 第2巻 2017年2月24日発売

薬屋のひとりごとの過去記事



兄の嫁と暮らしています。 第4巻 2017年2月24日発売

兄の嫁と暮らしています。の過去記事



試し読みをして気になった作品もふたつ紹介します。


デゾルドル 第01巻
著者:岡児志 太郎
掲載:モーニングtwo
2018年2月23日発売


[あらすじ]――15世紀初頭、フランスの民衆が絶えず暴力と死の恐怖に怯え、後の世ではヨーロッパの暗黒時代と言わしめた最悪の戦争があった。歴史家達はこの時代を、「百年戦争」と呼ぶ?―。
“憤怒(ラ・イール)”の異名で恐れられ、全ヨーロッパ最悪最強の傭兵と言われる傭兵団団長を父に持つ少女・ルーヴ。自身も傭兵団に身を置きながらも、彼女は死と破壊に塗れた運命を呪っていた。
そんなルーヴがとある村で出会ったのは、“乙女(ラ・ピュセル)”と呼ばれる男装の少女。2人の少女の邂逅の果てに待つものは軌跡なのか、はたまた・・・。

運命に呪われた少女と軌跡の少女が紡ぐ、『ジャンヌ・ダルク異聞録』
作者は『ヒガンバナの女王』を過去作に持つ漫画家・岡児志太郎(おかにし たろう)先生。

「百年戦争」「ジャンヌ・ダルク」という使い古された題材を使った作品ですが、これまでに見たことない入り方。なんか面白くなりそう。

主人公は2人の少女(たぶん)。一人は左頬に傷がある傭兵の男装少女・ルーヴ。父は傭兵団を率いる団長であり、憤怒(ラ・イール)”の異名で呼ばれ、全ヨーロッパ最強最悪の傭兵として恐れられる存在。

ルーヴは根が優しい子なんだけど、傭兵にとって甘さは邪魔でしかないことから、彼女に流儀を叩き込もうとする父の命令により、とある村を襲撃して掠奪を行うことに。でも、そんなことをしたくないルーヴは、なんとか村人を逃がせないかと時間を稼いでいました。

そこで出会ったのがもう一人の主人公、「乙女(ラ・ピュセル)」と呼ばれる男装の少女です。浮世離れしてるとでも言ったらいいのか、なんとも不思議な雰囲気を纏ってる少女。

生まれのせいで、どこまでも死と破壊が憑いて回る自身の運命を呪うルーヴ。その運命に抗う武力も知略も勇気もなかった彼女ですが、ラ・ピュセルの言葉に突き動かされ、出自という鎖を自らの手で断ち切り、父の配下に剣を向けました。

最初はルーヴがジャンヌ・ダルクなのかと思ったけど、ラ・ピュセルの方がそれっぽい。それとも、ジャンヌ的な存在が2人いたとかいう流れかな?
どちらにせよ、ジャンヌ・ダルクという絶対的カリスマをテーマに据えた物語で、主人公を2人置いた設定はあまり見掛けないので、新鮮で面白いと思います。

あと、ルーヴの父親であるラ・イールが物語のボス的存在なのかと思いきや、途中で挟まれた未来を思わせるシーンでは、ルーヴと一緒にジャンヌの陣営にいるので、どうなるんでしょうね。そもそも、ラ・イールって確か、ジル・ド・レと並んでジャンヌを支えた戦友だったような・・・。さらにポトンもいるし。

ちょっとグロいところはありますけど、画力は高い方なので絵には迫力ありますし、ジャンヌの置き方が新鮮で興味深く、なかなかイイ戦記モノになりそうな予感。悲劇的末路が分かってるとはいえ、これからの展開が非常に気になるストーリーは面白く、個人的には結構期待してます。

試し読みはモーニングさんの公式サイトに掲載されています。(こちら



星くずのプリンス 第01巻
著者:小林 ユミヲ
掲載:モーニングtwo
2018年2月23日発売


[あらすじ]――1970年代、高度経済成長とオイルショック、希望と不安が入り混じっていた時代。そして、普及したテレビの娯楽性が高まったことにより、芸能界はまさにアイドル全盛時代でもあった。
長野県でホテルを営む名家に生まれた小鳥遊林太郎(たかなし りんたろう)。金持ちなせいでイジメを受けていた林太郎にとって、味方は住み込みで働く仲居さんの娘・マチ子ちゃんだけだった。しかし、林太郎がプレゼントした亡き母のペンダントのせいで、盗っ人と勘違いされたマチ子は家から追い出されてしまう。
それから数年後、高校生になった林太郎は、今もマチ子ちゃんとの再会を信じていた。しかし、関係を迫る義母と行為を父に目撃され、一方的に悪者にされた林太郎は家出。新宿で浮浪者同然の生活を送っていると、芸能プロダクション社長の浪越マリアンヌに拾われ、林太郎は白鳥かけるとしてアイドルデビューすることに。

トップアイドルを目指す戦い、幼馴染である憧れの人との恋を描く、『バトル&ラブ・アイドルストーリー』
作者は『にがくてあまい』で知られる漫画家・小林ユミヲ(こばやし ゆみを)先生。

『にがくてあまい』が面白かったので、同作者先生の新作ということで読んでみたら、これが結構良さげの内容。昭和70年代の舞台設定と、スタイリッシュな絵柄がとてもマッチしていると思います。

主人公は裕福な家庭で育った少年・小鳥遊林太郎(たかなし りんたろう)。幼い頃、住み込みで働いていた仲居の娘・マチ子ちゃんに想いを寄せるも、あらすじに書いた経緯で離れ離れに。

マチ子ちゃんへの想いをそのままに、高校生になった林太郎はかなりのイケメンに成長。林太郎には義母がいるのですけど、その義母に夜な夜な肉体関係を強要され、それが父親にもバレてしまい、被害者にも関わらず一方的に悪者扱い。家にも嫌気がさしていた林太郎は、はらいせに金目のモノを全て持ち出し、家出しました。

それからは、マチ子を探しに上京したのだけど、会うこと叶わず金もなくなり、ゴミを漁る浮浪者生活。そんなボロボロの状態のときに出会ったのが、芸能プロダクション代表・プロデューサーの浪越マリアンヌ。林太郎は彼女にスカウトされ、望みを叶えるためにアイドルデビューすることに。

芸名・白鳥かける。キャッチフレーズは「陽だまりの白いインコ」。注目の白い王子様――。

林太郎(かける)がトップアイドルを目指すアイドルストーリーであると同時に、マチ子ちゃんとの恋を描いたラブストーリーとのこと。
マチ子ちゃんは、子供の頃はふくよかで素朴な女の子だったんだけど、18歳くらいの彼女は色っぽい美少女に成長。なんか雑誌のモデル的な仕事をしてたので、案外再会は近そう。

小林ユミヲ先生の絵とノリと見せ方は独特で面白いですね。ストーリーは盛り上がりを見せそうですし、キャラクターもかっこよく、コメディの塩梅も丁度良いので読みやすい。
70年代なんて私は生まれてもいませんが、なぜかノスタルジックな懐かしさを覚える不思議な感じ。こういう感覚に浸れる作品は嫌いじゃないので、続きも楽しみにしたいと思います。

試し読みはモーニングさんの公式サイトに掲載されています。(こちら

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posted by ハネ吉 at 16:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | 新刊情報

2018年02月16日

漫画『恋せよキモノ乙女』1巻の感想とあらすじ 着物大好きなOL女性とメガネ男性が織り成すピュアな恋の物語

『恋せよキモノ乙女』1巻の感想。



恋せよキモノ乙女
著者:山崎 零
掲載:月刊コミック@バンチ
1巻発売日:2018年1月9日

あらすじ・概要

大阪で会社の受付嬢をしている野々村もも(ののむら もも)。亡くなった祖母に懐いていた彼女にとって、おばあちゃんが遺してくれた箪笥を宝物。その中にしまわれている物は色とりどりの「着物」や「帯」であり、仕事が休みの日には、受け継いだ着物でお出かけすることを楽しみにしていた。
木蓮のつぼみが開き始めた3月のある日のこと。春の季節に合わせた着物を着て、京都の老舗喫茶店「六曜社」に出掛けると、そこで一人静かに読書をしていた男性と出会う。彼の素敵な佇まいと、さりげない親切に胸を高鳴らせ、「また会えたらいいなぁ」と秘かに想うのだった。
すると、出掛け先の図書館で偶然”喫茶店の君”を見かけたもも。さらに後日、職場でまさかの再会を果たしたのだが・・・。


祖母から受け継いだ着物を楽しんでコーディネートして、休日に着物姿で関西のあちこちへお出掛けする乙女の、ピュアな恋を描いた物語。
キモノ乙女のピュアの恋模様にトキメク、関西おでかけ漫画。帯での謳い文句は「キモノ着て、恋しよう。」。月刊漫画雑誌「月刊コミック@バンチ」の2017年7月号にて連載開始。
作者はn日本画の作家活動もされている漫画家・山崎零(やまざき ぜろ)先生。監修は着物スタイリストのコバヤシクミさんが担当。


紹介・感想

代表的な日本文化といえば、「着物」を連想する人が多いと思います。ただ、現代では馴染みある人となると、何かしらの伝統文化に携わっている人ぐらいで、いまでは日本人であってもちょっとハードルの高いモノになってます。
ただ、自分が日本人だからというのもあるかもしれませんが、着物を着てる女性を見かけると、「綺麗だなぁ」とついつい目で追ってしまいます。着慣れてる人の立ち姿や所作が美しいのはもちろんのこと、着慣れていない人のぎこちない様子も、あれはあれで可愛いなと思ったり。
漫画に登場する着物キャラクターも素敵。『ちはやふる』での袴姿とかイイですよね。あと最近では『おもたせしました。』という着物女性が主人公の作品もあります。

で、本日紹介させていただく『恋せよキモノ乙女』も、タイトルの通り着物好きの女性が主人公の漫画でして、とっても可愛くて素敵な話になってます。

季節に合わせた着物を着てお出掛けする事が趣味の女性が、行く先々の名所で四季折々の情景を楽しむ姿を描くと同時に、一目惚れした素敵な男性とのピュアな恋模様が綴られていくお話。

「着物女子」をテーマにしてる漫画。
「着物」と「黒髪乙女」と「恋」と「旅」といったように、見所の多さが特徴です。

主人公は大阪在住の女性・野々村もも(ののむら もも)。父、母、姉、そして愛猫のネロと一緒に暮らしています。表紙の印象だと中高生ぐらいに見えますけど、これでも会社の受付嬢として働いているれっきとした社会人です。
亡くなった祖母の影響で着物が大好きになり、休日には受け継いだ大切な着物でお洒落して、お出掛けすることが何よりの楽しみ。

そんなももが、春に合わせた着物をチョイスし、こなれた様子で着付けを済ませ、お目当てのドーナツと珈琲を求め、京都の老舗喫茶店「六曜社」へお出掛け。そこで待っていたのは素敵な出会い。
伏し目の瞳に泣きぼくろが特徴のメガネ男性を見掛け、本を読む姿に「めっちゃ 素敵・・・!」と一目惚れ。彼のさりげない親切を受け、可愛らしく顔を真っ赤に染めるももは、「また会えたらいいなぁ」と想いを募らせるのでした。後日、その“喫茶店の君”である椎名透也(しいな とおや)と職場で再会することに。果たして、この2人の恋模様はどうなることか。

2人の恋が見所であることは言うまでもなく、この作品は「お出かけ漫画」でもありますので、ももが関西に実在する名所を旅する様子も魅力のひとつであります。
京都の老舗喫茶店「六曜社」から始まり、大阪の「中之島図書館」、琵琶湖湖畔の「白髭神社」、兵庫県三ノ宮の中華料理店「天一軒」などなど、レトロで趣ある雰囲気に浸れるのもグッド。

彼女が着ている着物や小物はTPOを考えたコーディネートなので、四季折々の情景を背景にすると、より着物姿が素敵に見えます。普段のOL姿とのギャップもあって魅力は倍増。
着物スタイリストのコバヤシクミさんによる丁寧な着物解説もあり、楽しみ方も語られているので、物語と併せてこちらも必見です。

締めにだらっと

といったところで、キモノ大好きな乙女の、関西のあちこちへお出かけする様子と、彼女の可愛らしい恋を描いた漫画『恋せよキモノ乙女』1巻の紹介でした。

着物への愛が強く伝わってくる作品でした。色とりどりの着物や帯に加え、羽織やストール、バックに日傘、半襟や帯締めにも気遣っていて、その着こなしのひとつひとつにテーマやストーリーを感じられたのも良かったです。ももの着物姿だけではなく、着付け描写も丁寧に描かれていたのはポイント高いのではないかと

作者先生が日本画にも精通してる方ともあって、絵には美しさと共に温もりも感じられ、繊細なタッチで描かれる絵はこの作品の雰囲気にもマッチしていたと思います。

そして何より、ヒロインである着物乙女・ももがとっても可愛い。着物のコーデを考えてるとき、着付けをしてるとき、思った通りの着こなしが出来たとき、着物姿で散策してるとき、どこからも彼女のウキウキがよく伝わってきて、見てるこちらも楽しくなってきます。
普段は少し幼く見える彼女が、着物に袖を通すと印象は一変。上品さと大人びた雰囲気を醸し出す魅力的な女性へと変貌を遂げます。

ももと喫茶店の君との恋がこれからどう進展していくのか、やっぱりそこが気になるところ。ここまでピュアな恋模様はなかなかお目に掛かれないので、是非読んでみて欲しいです。それから、彼女が可愛がってる猫のネロもメチャクチャ可愛いかったです。


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ハネ吉
とにかく漫画が大好きです。愛してるといっても過言ではありません。どんなジャンルにも手を出しますね。正直、文章力にはあまり自信はありませんが、なるべくうまく伝えられるようにがんばります。ちょっとだけでも読んでもらえたらうれしいです。 ちなみに、甘い物とネコも大好きです。
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