2012年01月25日
同人とは
同人
同人という言葉自体の意味は、
同じ趣味・嗜好を持ち、活動をする人、もしくはその集団のことを指します。
一般に、この活動とは、その趣味・嗜好を(主に同人及び仲間内に向けて)発表する場を創出し、同人内での相互研鑽を行うことであり、目的はその分野においてそれぞれの地位や名声を高めていくことといって良いでしょう。
その為、同人活動においては金銭的利益を求めないのが普通です。
同人という言葉自体の意味は、
同じ趣味・嗜好を持ち、活動をする人、もしくはその集団のことを指します。
一般に、この活動とは、その趣味・嗜好を(主に同人及び仲間内に向けて)発表する場を創出し、同人内での相互研鑽を行うことであり、目的はその分野においてそれぞれの地位や名声を高めていくことといって良いでしょう。
その為、同人活動においては金銭的利益を求めないのが普通です。
同人誌の成り立ち
上記目的のため、自ずと同人活動が盛んな分野は、その分野に関する教養が一定以上ないと評価が難しい、芸術関係が多いことになります(文芸・アート・漫画など)。
同人が発行する雑誌を同人誌といいます。
元々は出版活動がある程度容易になった明治期に、文芸活動が盛んになる中で、それこそ文筆業というものが勃興する段階では、それで食っていくことよりもまず出版するという行為に憧れを抱いたのでしょう。
流通も今のように発達していなかったことが商業誌と同人誌の境界線をあいまいにしていた背景もあったように思います。
俳句の世界ではなんといっても正岡子規を主とした同人雑誌『ホトトギス』が有名ですが、ここには夏目漱石の「吾輩は猫である」をはじめとした錚々たる文豪の小説も連載されたようです。
(参考:wikipedia ホトトギス (雑誌))
このことから俳句における同人誌の存在は確固たるものとなり、現在まで続くのですが、上記のような文豪の存在もあってか、文壇の世界でも同人誌の存在は大きく、井伏鱒二や太宰治、三島由紀夫なども文壇に上がる前後には盛んに同人活動をしていたようです。
現在の同人誌
その後、文学における同人誌の規模は大変小さいものになってしまい、現在では一般での『同人誌』という単語の響きは、俳句や文学というよりも、漫画やアニメの設定やキャラクターを引用した2次制作物としての認識が強くなっています。
しかし、俳句に関する同人誌も規模は小さくなり、一般における知名度は低くなりましたが、俳句の世界においては、今もその影響力は大きく、どんなに有名な俳人も、主たる活動にそれぞれの同人誌が存在しています。
俳句結社での同人
さて俳句結社に入ると、通常はその結社が定期的に刊行する雑誌に合わせて、各会員は投句を行い、雑誌にはその投句した句が載ることになります。
この時点で広義には結社会員は『同人』ということになるはずですが、俳句結社内では投句した句のうちの何句が掲載されるか、雑誌の運営への関わり度合い等によって、◯◯同人という風に、同人そのものの格付けのようなものが存在します。
このため、俳句の世界においては結社に所属しただけ、同人誌を購読するようになり、投句に参加するだけ、では『同人』と呼ばれないことがあるので注意が必要です。
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