広告

posted by fanblog
プロフィール

はるるん
絵本は子どもが読むものだと思っていませんか?私は子どもと一緒に絵本を楽しむようになってから、大人の心にも響く絵本がたくさんあることに改めて気づきました。子どもたちだけが読むなんてもったいない!大人も一緒に絵本を楽しみましょう!
リンク集

広告

posted by fanblog
2015年06月25日
「世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ」…本当の幸福とは何か?ウルグアイ大統領の感動スピーチ絵本。

世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ

新品価格
¥1,728から
(2015/6/25 21:06時点)




くさばよしみ(編)
中川 学(絵)
汐文社
2014年3月 初版第一刷発行




2012年6月20日(水曜日)〜22日(金曜日)までの3日間、ブラジルのリオデジャネイロで「国連持続可能な開発会議(リオ+20)」が開かれました。日本を含む各国代表が順に意見を述べた最後に、南米ウルグアイのムヒカ大統領がスピーチをしました。

そのスピーチがあまりに素晴らしく、心を打つものだったため、世界中で大きな話題になりました。今回ご紹介の絵本は、そのスピーチの内容を子どもたちに分かりやすくかみくだいて、紹介するものとなっています。





ただ、絵本の内容は実際のスピーチに忠実で素晴らしいものですが、幼稚園や小学校低学年のお子さんには少し難しいかと思います。

大概の漢字に振り仮名はついていますが、「高い」「話し合う」「表れ」「社会」などなど、ふりがなの付いていない漢字も沢山あり、我が家の低学年の娘には読みこなせませんでした。

私が見たところ、文章が取りあえず全部読めるのは中学年くらいから、内容も理解できるのは、高学年くらいからかと思いました。もちろん、大人の方にも、おすすめです!




《注》最初、私はこの題名を見たときに、「世界でいちばん貧しい国の大統領のスピーチ」だと勘違いをしました。

そうではなくて、大統領が世界で一番貧しい(質素な暮らしをしている)、という意味だということは、後から気づきました。

ちなみに世界でいちばん貧しい国は、アフリカのシエラレオネだと言われています。







内容は・・・



(ムヒカ大統領のスピーチ)
ここに集まった世界各国の代表者に、感謝いたします。また、リオの地で会議を開くために努力して下さったブラジル国民とブラジル大統領にお礼を申し上げます。


私たちはどんな未来を選ぶべきなのでしょう。このことについて、世界中の首脳が話し合おうとしているのは、このままではいけないと、みんなが強く思っていることの表れです。


ずっとここで話されていたことは、地球の自然と調和しながら人類が生きていくにはどうしたら良いか、世界から貧しさをなくすためにはどうしたら良いか、ということでした。しかしその一方で私たちは、欲しいものがどんどん手に入る裕福な社会を望んでいるのではないでしょうか。


もしもインドの人たちが、ドイツの家庭と同じわりあいで車を持ったら、
この地球に何が起きるでしょう。わたしたちが息をするための酸素がどれ
だけ残るでしょうか。



全人類が今までの西洋社会と同じように物を買ったり無駄遣いできると思いますか。そんな原料がこの世界にあると思いますか。


私たちは便利で良いものを手に入れようと、様々なものを作り、発展してきました。しかし、それによってものを沢山作って金儲けをし、そのお金で欲しいものを買い、さらにもっと欲しくなる・・そんな社会を生み出しました。私たちは出来るだけ安く作って、出来るだけ高く売るために、どこの国の人々を利用したらよいか、を考えて世界をみるようになりました。


人より豊かになるために、競争を繰り広げる世界にいて、「心をひとつに、みんないっしょに」などという話が出来るのでしょうか。家族や友人を思いやる気持ちはどこに行ってしまったのでしょうか。


私たちが挑戦しなければならないのは、地球環境の危機ではなく、私たちの生き方の危機です。人間は自分たちが作った仕組みをうまく使いこなせず、その仕組みによって危機に陥ったのです。


わたしたちは発展するためにこの世に生まれてきたのではありません。この惑星に、幸せになろうと思って生まれてきたのです。


人生は短く、あっというまです。そして、命よりも大事なものはありません。



飽きることなく物を手に入れ、物を作り続けることが、今の社会を動かしています。もしこの動きが止まったら、不景気という名の妖怪が襲ってくるでしょう。しかし、本当に世界を襲っているのは、欲深さの妖怪なのです。


長持ちするものを作ってはいけないのです。どんどん売らないといけないからです。働いて物を買い、使い捨てする、そんな文明でなければいけないからです。このような悪循環の中に私たちはいるのです。


私たちは、今までとは違った文化を作るために、戦い始める必要があるのです。


いまの生き方をずるずると続けてはいけない、もっとよい生き方を見つけないといけないと言いたいのです。わたしたちの生き方がこのままでよいのか、考え直さないといけない。そう言いたいのです。


古代の人は


「貧乏とは、少ししか持っていないことではなく、かぎりなく多くを必要とし、もっともっとほしがることである」


と言っています。




水不足や環境の悪化が、いまある危機の原因ではなく、本当の原因は私たちが目指してきた幸せの中にあるのです。見直さなくてはならないのは、私たち自身の生き方なのです。


私の小国には300万人ほどの人々が住んでいます。生活するために必要な自然の資源に恵まれた国です。1300万頭の世界最高の牛がいます。素晴らしい羊もいます。


昔、我が国の労働者は長時間働かされていました。そこで、8時間だけ働けばよいと認めさせるため国や会社を相手に懸命に闘い、6時間働くだけでよいことになりました。しかし、結局6時間だけ働いている人は、もう一つ仕事を掛け持ちし、前よりも働くようになりました。それは、買った品物のローンを支払わないといけないからです。


はらって、はらって、はらって、気がつけばわたしのようなリウマチ持ちの老人になり、人生が終わっていくのです。
そしてひとりがこんな問いかけをするでしょう。「これが人生のたどり着いた先なのか」と。



社会が発展することが、幸福をそこなうものであってはなりません。発展とは、人間の幸せの味方でなくてはならないのです。


人と人が幸せな関係を築く、子どもを育てる、友人を持つ、地球上に愛がある------発展はこれらを作ることの味方でなくてはならないのです。


なぜなら、幸せこそがもっとも大切な宝だからです。


私たちはこれを忘れてはいけません。


ありがとうございました。






おしまい。






ムヒカ大統領の演説が終わった後、会議の出席者から大きな拍手が起こったそうです。世界中の人の心に響く演説だったのですね。

しかし私は、ムヒカ大統領の演説で実際に何かが変わったのかどうか、が気になりました。その場限りの感動ではなく、各国首脳の今後の行動に結びついていれば良いなと思いました。ムヒカ大統領のような首脳が世界中にたくさん増えるといいですね。





小さいお子さんには少し難しい内容です。小学校中学年から大人の方までに、おすすめの絵本です。「本当の幸せ」を、考えさせられる絵本です。








★私にとって、ウルグアイといえば、サッカーで聞いたことのある国名ぐらいの知識だった(ごめんなさい)ので、ウルグアイについて少し調べてみました。
首都: モンテビデオ
面積: 17.6万平方キロメートル(日本の約半分)
人口: 341万人(2013年)
産業: 農牧業が主産業
あと、ムヒカ政権の時に、同性婚が認められるようになっています。(2013年より)




★余談ですが、2011年3月の東日本大震災の発生を受け,ウルグアイ政府からはコンビーフ4,600缶(約2トン)と,50万米ドルの義援金を受けています。ムヒカ大統領の任期中です。




★ウルグアイの位置ですが、ブラジルの南、アルゼンチンの東、といえば大体の場所がお分かりでしょうか。ウルグアイの場所を地図でご覧になりたい方はこちら(Yahoo!の地図に飛びます)





★ムヒカ大統領の説明です。ホセ・アルベルト・ムヒカ・コルダノ(1935年〜)さんは、2010年3月1日〜2015年2月末まで、ウルグアイの第40代大統領でした。(現在は退任されています)愛称はエル・ペペ。

奥さまは元ツパマロスのルシア・トポランスキー上院議員だそうです。ムヒカさんは大統領の時に給料の大半を寄付し、奥さまと愛犬とともに月1000ドル強(レートによりますが、日本円で約10万円強)で生活をされているそうです。このことから、「世界でいちばん貧しい」と言われているようですが、心は大変豊かな方ですし、もちろんご本人は「貧しい」とは全く思われていないと思います。

なので私にはこの表現(「世界でいちばん貧しい大統領」)がしっくりきません。それよりも、「世界でいちばん心の豊かな大統領」などの方が、ムヒカさんを表すにはぴったりだと思うのですが・・。






ムヒカ大統領の実際のスピーチはウルグアイの公用語であるスペイン語でなされました。こちらのページで実際のリオでのスピーチの動画を見ることが出来ます。日本語訳もあります。優しそうなお顔の大統領なんですね。(別のサイトへ飛びます)






★「国連持続可能な開発会議(リオ+20)」には日本も出席し、玄葉外務大臣がスピーチをしています。演説の内容が文章で読めます。ムヒカ大統領のスピーチと比べてみるのも良いかもしれません。(外務省のサイトに飛びます)





★絵の中川学(なかがわがく)さんは浄土宗のお坊さんです。中川学さんの公式サイトはこちら





★この絵本に関する口コミ等を楽天ブックス・Amazonにてご確認頂くことが出来ます。様々な口コミがありますので、ご参考なるかと思います。

Amazonにて「世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ」の口コミ等をご覧になる方はこちら


楽天ブックスにて「世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ」の口コミ等をご覧になる方はこちら






★2015年10月、「世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ」関連の2冊の本が発売されました。

世界でいちばん貧しい大統領からきみへ」・・ホセ・ムヒカ前大統領から、日本へのメッセージ

世界でいちばん貧しい大統領からきみへ

新品価格
¥1,296から
(2015/11/6 15:13時点)






世界を動かすことば 世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ 」(小学校中級〜)

世界を動かすことば 世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ (角川つばさ文庫)

新品価格
¥648から
(2015/11/6 15:14時点)







★絵本選びに迷っている方は、各種ランキングもご参考になるかもしれません。

Amazon・楽天ブックスで売れている絵本ランキングはこちら

ミリオンセラーの絵本ランキングはこちら










この記事のURL
にほんブログ村 本ブログ 絵本・児童書へ
にほんブログ村
検索
検索語句
カテゴリ
最新記事

×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。