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2018年03月14日

内科 〜 図書館 〜 仕事とか社会復帰とか

5 時起床.

朝一番で内科に行く.
先日受けた成人健診で, 血糖値の値が高く再検査となったためである.
年末年始に鬱が苦しかった頃, 食べると気持ちが落ち着く気がしてケーキや菓子パンなど甘いものの買い食いをしていたからだと思う.
去年の健診では問題は全く無かったが, 健康を保つのは難しい.

午後は図書館で数学の勉強をする.
Kan 拡張 (Kan extension) についての節を読む.
定義も構成の議論もかなり抽象的で意味がわかりづらい.
本には「構成方法を記述するので詳細な議論 (これは自明ではない!) は読者に委ねる」とある.
一行づつ考えながら解読していく.

夕方になって何となく仕事とか社会復帰とかについて考えた.
チラシ配りは人との接触も無く一人でできるし, 理想的なバイトだと思っていたのだができなくなってしまった.
今の自分にできることはあるのだろうか. このままだと社会から孤立して引きこもってしまいそうだ. これは恐ろしい.
コンピューターに向かうのが以前ほどは苦しくなくなってきているので, 自宅でネット経由でできる作業があるのではないだろうか.
少なくとも今の体調ではプログラミングの仕事は無理だ.

結論は出ず.
またあらためて考える.

疲労感だけが残った.
あまりいい疲れ方ではない.
良くない.

シャワーを浴びて倒れ込むように休む.
posted by 底彦 at 23:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日常生活

読書: 高瀬正仁『岡潔 数学の詩人』

図書館で借りて読んだ.

岡潔自身の著作は読んだことがあるのだが, 本書のような評伝的なものは初めて読む.

数学者としての岡潔の生涯を淡々と書いている. よく知られた, 数学に没頭するあまりの奇行などについても冷静に客観的に書いてあり読みやすい.

興味深かったのは岡の研究の進め方である.

ノートに数学上の計算や思索, 進展具合を日々記録する.
それ以外にも, 外へ出て地面に木の枝で図や数式を書いたり, それもせずに心の中だけでひたすら考えることもよくあったようである.
起きているときも寝ているときも, すべての時間が数学なのだ.

そのような中から多変数解析函数論の根源的な業績が生まれていく.
数学上の発見をしたときの喜びを岡は 発見の鋭い喜び と言っている.
これは岡自身も著作の中で何度も書いていて, 自分の好きな言葉の一つである.
この言葉が実は寺田寅彦が元だと初めて知った.

研究ノートは 1925 年から 1966 年まで書き続けられる.
最後のほうは多変数代数函数論への思索が続く.
リーマンが一変数函数論で成し遂げたことを多変数函数論で実現しようとしていたとある.
そのノートは 1966 年 12 月 31 日を最後に書かれることが無くなった.

以後, 岡は随筆の執筆や講演を生活の中心とするようになり, 直接の数学の研究からは離れていく.

第 2 次世界大戦の後, 数学はフランスを中心に極端な抽象化に向かう.
岡はこれを好まなかった.
あまりにも抽象的になった数学を冬景色にたとえている.

この辺りのことはとても興味がある. 数学の抽象化が何をもたらしたかという側面と, 個々の数学者がどう感じているか, 言っているか等.

本書の副題には岡潔を指して 数学の詩人 とある.
そう思う.
「僕は数式も論理も無い数学をやってみたい」という岡の言葉はそれをよく表わしている.
posted by 底彦 at 06:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日常生活
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