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2015年05月24日
【都立中高一貫校】 都立両国、復活の舞台裏(上)<「教えない授業」の魔力>
★ 日経記事
前回記事と同じ流れですが、記事のネタ探しのため、ネットで都立中高一貫校に関連する情報を検索してみると、このようなタイトルのものを見つけました。
都立両国、復活の舞台裏(上) 「教えない授業」の魔力 :日本経済新聞 ← クリックして下さい
この記事自体は、昨年11月にリリースされたものです。
今回、この記事からわかる都立高校・都立中高一貫校の現状について、ちょっと思うところを書かせて頂こうと思います。
また、この日経記事には、「都立両国、復活の舞台裏(下) 受験は男女混合団体戦 :日本経済新聞」というタイトルの続きもあります。
この続きについても、また次回にでも思うところを書かせて頂こうと思います。
★ 日経に取り上げられる程に新鮮なのか?
ざっとでもいいですので、この日経記事を一通り読んで頂きたいと思います。
両国の英語の先生方による創意工夫した授業・取組みが紹介されています。
創意工夫した授業・取組みで、「教科書を読み、知らない単語を覚え、和訳する」という伝統的な英語学習のスタイルを捨て、「生徒間のコミュニケーションによる会話やプレゼンをする」ことで、生徒達に本当の英語力をつけさせようとしています。
ただ、この記事を読んで、どう感じたでしょうか?
都立中高一貫校は素晴らしいと思ったでしょうか?
私がまず真っ先に思ったのは、「このような授業スタイルは、日経に取り上げられる程に新鮮なのか?」ということです。
今から20年ほど前になりますが、会社で海外業務の担当になった私は、会社が指定する英会話学校に1年程通うことになりました。
その学校での授業のスタイルが、まさしくこの記事に近い内容で、ネイティブの先生と5〜10名の生徒が、英語のみで一つのテーマをディスカッションし合う形で生きた英語を学んでいくものでした。
おそらく、巷に溢れている英会話教室も似たようなシステムだろうと思います。
この記事を読んだ時、「日本人は実践的な英語が話せないと言われて久しく、民間ではかなり以前から様々な勉強方法が試されているのに、この記事のような英語学習が本当に新鮮なのか。今までの中学・高校の学校教育はどうなっていたんだ。」と思ったのです。
しかし、この日経記事を読んで暫くした後、ふと思ったのです。
都立高校ではつい10年程前まで、英語だけでなく、全ての教科で旧態依然のままの授業を改善・見直しされることなく続けていたのだろうと、気がついたのです。
おそらく、気の利いた私立中学・高校では、英語をはじめとした各教科の授業スタイルを時代と共に変化させ、学習効率を高めていたにも関わらず。
この日経記事では、両国中学・高校の英語授業や先生を取り上げることで、「都立高校・都立中高一貫校は、10年以上前の古い体質から、大きく変わりつつある」ことを伝えたいのです。
★ 都立復権
ご存じの方は多いと思いますが、1999年に石原慎太郎氏が都知事に就任することから、都立高校の改革がはじまりました。
「都立復権」の旗印を掲げ、悪名高い学区制の撤廃や、進学指導重点校・中高一貫校の導入など、都立高校の改革を大胆に進めました。
都知事や都庁主導により、旧制度は大きく見直され、都立高校に再び競争原理が働きはじめました。
そして、都知事や都庁主導の制度改革が進むにつれ、現場の先生方による授業改革も自然と始まったのです。
制度改革が新しいハードウエアの構築であるなら、授業改革はアプリケーションの開発と言えます。
いくら立派なハードウエアを導入しても、乗っかっているアプリケーションが時代遅れでは、十分な結果を出せません。
都立高校の改革では、あまり目立ちはしていませんが、現場の先生方の涙ぐましい努力が影にあるのです。
★ 高校入試がないメリット
実は、日経記事を読んだ時に、もう一つ思ったことがあります。
両国中学・高校と似たような授業は、既に他の都立高校や都立中高一貫校でも行われているはずということです。
長女の通う都立高校や長男の通う都立中高一貫校でも似たような授業が行われているのです。
長男の通う都立中高一貫校について言うと、英語の授業での使用言語は英語だけであり、生徒間のディスカッション主体で授業が行われています。
又、息子は明日の英語の授業で発表しなければいけないからと、前日にそのプレゼン原稿を考えたりしていることがあり、生徒が積極的に英語で意見を言う機会を設けていることがわかります。
授業の細かな内容・進め方は違えども、「ディスカッション」や「プレゼン」主体の生きた英語を学ぼうとする姿勢は、今や都立高校・都立中高一貫校の多くで見られる風景ではないかと思います。
また、英語だけでなく、論理的思考を学ぶ時間を取るなど、色々と創意工夫した授業を行っているのが実態です。
更に、私の長女・長男の勉強を少し覗き見ての印象ですが、都立中高一貫校の方が、「ディスカッション」や「プレゼン」を多く取り入れた授業を積極的に行っているように思います。
やはりこれは、高校入試がないので、授業を効率よく進めることができるメリットによるものだと思います。
ぜひ、大きく変わった都立中高一貫校を、多くの方に目指してもらいたいものです。
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2015年05月17日
【都立中高一貫校】 「ena」はなぜ都立中高一貫校に強いのか
★ 「ena」はなぜ都立中高一貫校に強いのか
記事のネタ探しのために、ネットで都立中高一貫校に関連する情報を検索してみると、このようなタイトルのものを見つけました。
・ enaはなぜ「都立中高一貫校」に強いのか ←クリックして下さい
今日は、「ena」という塾について、私の思うところを書かせて頂こうと思います。
本当は、前回記事の続きと思っていましたが、やめました。
前回記事はちょっと趣向を変えて書いてみましたが、かなり不評だったようで、閲覧数がさっぱりでした・・・。
世間のニーズに敏感でないと、更新頻度の低い当ブログはあっと言う間に忘れられてしまうでしょうから。(笑)
★ 都立中合格者の4割が「ena」出身
まず、この「ena」という塾をご存じでしょうか。
東京都の多摩方面もしくは23区西側にお住まいで、都立中高一貫校を考えている家庭では、よくご存じだろうと思います。
実際に、子供を「ena」に通わせている家庭も少なくないと思います。
この「ena」、都立中高一貫校の合格実績が半端ないのです。
今年の都立中高一貫校における合格実績は次の通りです。
11校合計と各校の「合格者数/定員(占有率)」を書いてみたいと思います。
・11校合計 : 624名/1433名(41%)
・立川国際 : 94名/160名(61%)
・南多摩 : 94名/160名(59%)
・三鷹 : 89名/160名(56%)
・武蔵 : 71名/120名(59%)
・富士 : 70名/120名(58%)
・大泉 : 44名/120名(37%)
・小石川 : 40名/160名(25%)
・桜修館 : 39名/160名(24%)
・九段 : 38名/160名(24%)
・白鴎 : 29名/160名(18%)
・両国 : 16名/120名(13%)
これは「ena」のホームページから単純に転記した数字です。
どうも、11校合計の定員数や占有率では一般枠・特別枠の考慮が行われているものの、各校の定員数では行われていません・・・。
このような細かな矛盾はありますが、ここではご愛嬌として許しておきましょう。
それにしてもすごいですね。
都立中高一貫校全体の4割強が、東京都西側に立地する立川国際・南多摩・三鷹・武蔵・富士においては6割前後が、「ena」出身の生徒達だというのですから、この合格者占有率は中途半端なものではありません。
このように、「ena」は、キャッチフレーズ通り、「都立に強い」塾なのです。
★ 「ena」のビジネスモデル
それにしても、この「ena」の快進撃の理由はどこにあるのでしょうか。
おそらく、「@学習指導が他塾よりも格段に優れているため」というよりも、「A時代にマッチしたビジネスモデルを他塾に先駆けて構築できたため」に、このような大成功を収めているのだろうと思います。
ネットの記事では、@A共に優れているトーンで書かれていますが、現実は@にさほどの成功要因はないと思います。
都立など公立中高一貫校の受検対策については、今でもそうですが、大手進学塾はあまり積極的ではありません。
都立中高一貫校だけでも毎年1万人程度が受検するのですから、マーケットとしては決して小さくないものの、やはり適性検査の出題範囲が私立入試に比べて狭く、大手進学塾にはビジネス上の旨味が少ないからだと言われます。
大手進学塾においては、私立希望者が減り、都立希望者が増えるような事態となると、経営危機に直面しかねないのです。
相応のマーケット規模がある都立中高一貫校の受検において、このような大手進学塾が手を出さずに見ているだけの中、「ena」はいち早く都立中高一貫校受検対策の指導体制を整え、「都立に強い」という看板を立てながら多数の教室を急速に展開できたのです。
まさしく、ビジネスの成功例だと思います。
「ena」は、東京都内に193教室を展開しています。
JRや私鉄各線の駅ごとに隈なく小規模の教室網を拡げていて、交通アクセスを良くすることで、とにかく「多くの子供を集める」ことに軸足を置いた戦略を取っています。
比較のために「SAPIX」の教室を見ると、東京都内には21教室しか展開していません。
これは、難関私立中学への高い合格率の維持を重視し、多くの子供ではなく、優秀な子供を集めることに命題を見出しているので、多くの教室を各地に設ける必要性がないためでしょう。
このように、大手進学塾が手を出さない都立中高一貫校という相応規模のマーケットに狙いを定め、とにかく多くの子供を集めるという「質より量」の戦略で、都立中高一貫校の合格者数を一気に増やすことに成功したのです。
「都立中高一貫校の合格者が増える」→「都立中高一貫校の志望者が集まる」→「塾生が増える」→「都立中高一貫校の合格者が増える」→「都立中高一貫校の志望者が集まる」→「塾生が増える」→・・・・
毎年毎年、この好循環に乗って規模を拡大しているのです。
冷静になって考えると、「ena」の合格率は、一般的に公表される受検倍率とさほどかわらないはずです。
これは確率論を常識的に考えれば簡単に推測できることです。
1教室から20名(※)が受検したと仮定すると、193教室全体で3,860名となります。
合格者が624名なのですから、合格率は6.19となり、今年の10校平均受検倍率の6.22倍とほぼ同じとなります。
そもそも、「ena」は合格者の4割強とほぼ半分を占めるのですから、確率統計の常識で、「一般的に公表される受検倍率」≒「enaでの合格率」となっているはずなのです。
(※)世田谷区を例に想定しました。「ena」は世田谷区内に10教室を展開中です。一方で、世田谷区立小学校は64校です。「ena」1教室で、6〜7小学校をカバーする配置であり、1小学校から「ena」に通う3名程度が受検すると見ると、「ena」1教室で20名程度となります。
★ やはり大切なことは・・・
「ena」に入塾すれば、合格できるのではないか・・・。
「ena」の合格者数を見れば、誰もがそのような錯覚に陥るように思います。
しかし、現実はそれほど甘くはありません。
上述の通り、「ena」での合格率はおそらく6〜6.5倍と、受検倍率とさほど変わらないはずです。
「塾の規模が大きくなり塾生が増えていることが背景で、合格者数が増えている」と、冷めた目で見ておくことも大切です。
やはり合格を目指す上で最も大切なことは、塾に頼ることではなく、子供が意欲的に勉強することなんだろうと思います。
意欲がなければ、塾のノウハウや教材も上手く活かされません。
意欲のある子供は、どのような塾でも、極端に言えば塾に行かなくとも、合格に近づけるはずです。
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2015年05月09日
【都立中高一貫校】 作文の極意はお笑い芸人から盗め!
★ くりぃむしちゅー上田の場合
日テレのしゃべくり007などを見るといつも思うのですが、くりぃむしちゅーの上田の司会は本当に上手いと思います。
そう思いませんか?
彼の司会の上手さは、どこにあるのだろうか・・・。
私の勝手な分析ですが、視聴者にゲストとの会話を「簡単に」理解させるところに、彼の非凡さがあるのだろうと思っています。
彼の巧みな司会で、視聴者は、ゲストの面白い話がストレスなく「簡単に」頭に入ってくるので、心地よく番組を見れるのだろうと思います。
少し、タモリの才能に近いかもしれません。
同じ司会でも、さんまや島田紳助のように、自らが考えるストーリーにゲストを巻き込みながら、番組を面白くするタイプとは少し違う気がします。
さて今日は、冒頭からいきなり、「くりぃむしちゅー上田」の話をしてしまいました。
なぜ、上田の話を持ち出したか。
彼の話術は、国語力(論理的思考力)を鍛える教材として最適と思うためであり、普通の人でもその優れたポイントを見出しやすいためです。
今日は趣向を変えて、お笑い芸人の話を延々と書こうとした訳ではありません・・・。
このブログを読んでくれる方は、受検を考えている方が中心ですからね。(笑)
彼の話術が、どのような点で優れているか、どのように国語力(論理的思考力)の強化に活かせるかを、簡単に紹介していこうと思います。
★ 「国語力(論理的思考力)」とは何か
まず、上田の話術が優れていることを理解するためには、「国語力(論理的思考力)」とは何かという、やや硬苦しい話をする必要があります。
少し付き合って下さい。
かなり以前ですが、次のような記事を書いたことがあります。
【都立中高一貫校】 3日間で作文を上達させる方法
【都立中高一貫校】 独自学科「論理を学ぶ」
時間があるようでしたら、ぜひ、過去の記事も読んでもらいたいと思いますが、有名な福嶋国語塾の福嶋先生は次のようなことを言っています。
「国語力」=「論理的思考力」=「言いかえる力」+「くらべる力」+「たどる力」
要は、普段よく口にする「国語力」とは、「論理的思考力(物事を順序立てて思考する能力)」と同じことであり、「論理的思考力」は「言いかえる力」「くらべる力」「たどる力」の総合力と同じだということです。
又、「言いかえる力」「くらべる力」「たどる力」も、簡単に説明すると、次のようになります。
「言いかえる力」=「つまり」「要するに」「例えば」などの接続詞を使い、「具体的なこと」を「抽象的なこと」に、逆に「抽象的なこと」を「具体的なこと」に言いかえる力
「くらべる力」=「それに対して」などの接続詞を使い、「AよりはB」、「AではなくB」などと、対比することで伝えたいポイントを際立たせ強調できる力
「たどる力」=「AだからB、BだからC、そしてCだからD」という因果関係を伝える場合、相手の理解度に応じて、その関係を説明する程度を調整できる力(何も知らない相手にはA→B→C→Dと順番に詳しく説明する必要がありますが、A・B・Cを知っている相手にはC→Dの部分さえ説明できれば話は伝わります。相手の理解度を見抜き、説明のレベル感を調整する力ということです)。
そして、この3つの力(「言いかえる力」「くらべる力」「たどる力」)を意識すれば、「相手が容易にかつ正確に理解できる」ような話が出来たり、文章を書けるようになるということなのです。
かなり簡単に記載しましたが、国語力(論理的思考力)を身につけるには、非常に大切なポイントです。
あまりお金をかけることを煽りたくないのですが、次の福嶋先生の本を読むと、よくわかります。
都立中高一貫校の受検を検討されている家庭には、本代千数百円の投資を遥かに上回るリターンがあるので、ぜひ一度読んでみて下さい(中古本なら数百円で購入できます)。
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※ まず保護者が理解するには、この『「ビジネスマンの国語力」が身につく本』が良いと思います。
この記事の下部にも、福嶋先生の本のリンクがあります。
★ 論理的思考力に秀でる
さて、話を「くりぃむしちゅー上田」の話に戻しましょう。
彼の話し方を注意して聞いていると、まさしく「言いかえる力」「くらべる力」「たどる力」をフル回転にして、司会をしています。
「お前、何かぁ、それはXXXXXXだと言うことかぁ」(@)とか、
「だからなんだな、△△△よりも□□□□がいいということなんだろ?」(A)とか、
「お前が〇〇〇したのは、◕◕◕◕◕だと思ったからなんだろ?」(B)と言った表現をよく使っています。
ゲストや周りの芸人の発言に、このような表現を加えることで、ゲストや周りの芸人の発言や行動を、視聴者がスムーズに理解できるようにしているのです。
@は、まさしく「言いかえる力」。ゲスト達が言った個別具体的な表現を一般的で抽象的な言葉に置き換えたり、その逆にゲストの抽象的すぎる言葉を具体的な例で示したりして、そのゲスト達のことをよく知らない視聴者にも上手く伝えています。
Aは、「くらべる力」。ゲスト達の話を、世の中の誰もがわかるようなものと比較して、ゲスト達の話をより解りやすくし、その話の面白さを上手く引き出しています。
Bは、「たどる力」。あまり話慣れていないゲストの場合、話が飛んでしまうこともあるため、話が飛んだ部分を上手く補って、話の連続性を保ち、視聴者が理解し易いようにしています。
このような感じで、彼の話ぶりをつぶさに観察していると、彼は抜群の論理的思考力の持ち主であることがよくわかります。
あと、私は、ホンジャマカの石ちゃんなんかも、非常に論理的思考力が高いなぁと思います。
まあ、テレビの第一線に残り続ける芸人は、総じて素晴らしい論理的思考力を持っていると思います。
結局は、この能力が高くないと、時流に乗った芸などで一時的に売れても、そのうちに消えてしまうのでしょう。
★ 国語力(論理的思考力)は芸人から盗め!
国語力(論理的思考力)と言うのは、人間が文化的生活を行う上で非常に大切な能力です。
芸人の世界だけでなく、普通のサラリーマンの世界でも、この能力の程度がビジネスの成功/失敗や出世に多大な影響を与えると言えます。
ただ今は、あまり大きな話をするのはやめましょう。
このブログを読んでくれているメイン層の方々が最も関心のある事項に絞った話にしましょう。
そう、子供の「作文を書く能力」「長文を読解する能力」を引き上げることに絞って。
文章を書く能力、そして文章を読む能力というのは、話す能力と根幹は同じです。
一見、それぞれが別々の能力と思われがちですが、論理的に話ができる人物は他人に伝わり易い文章を書く能力もありますし、他人の文章を的確に読解する能力もあります。
そして、文章の読み書きだけでなく、自らの頭の中で様々な情報を的確に処理する能力もあり、判断力にも優れています。
国語力(論理的思考力)がついてくると、書く、読む、話す、そして考えることの全ての能力がアップするということです。
そういうものです。
「言いかえる力」「くらべる力」「たどる力」に意識し、国語力(論理的思考力)を底上げすると、必然的に「作文を書く能力」「長文の読解力」も向上するということなのです。
(福嶋先生の本にはこの理屈が詳しく書かれています。)
あ、気がつけば、調子に乗ってタラタラと書きすぎたように思います。
次回、私が考える「芸人からの国語力(論理的思考力)の学び方」を書いてみたいと思います。
まあ、学ぶのは芸人からだけでなく、普段の生活の中でもできる国語力(論理的思考力)の付け方を考えてみようと思います。
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