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2017年06月04日
【都立中高一貫校】塾の経営方法を知ると塾との正しい付き合い方が見えてくる 〜後で「こんなはずでは」と思わないために〜
★ うちの子、合格できるかも・・・
6月初ともなると、もう初夏ですね。
ほんと、暑くなりました。
ブログ更新が月1ペースのずぼらブロガーの私は、「前回の記事を書いた時はまだ春らしい過ごしやすい気候だったのになぁ〜」という具合に、ブログ更新で季節を敏感に感じ取っています。(汗)
つい先日、新聞のチラシを何気に見ていると、某塾の「都立中〇〇〇名合格!」というデカデカとした文字が目に飛び込んできました。
チラシの中を少し見てみると、都立中高一貫校合格者の実に48%が某塾出身者とのことです。
ほんと、都立中高一貫校の受検に独占禁止法が適用されると、即レッドカードが出るような半端ない占有率です。(笑)
でも、私自身、このチラシで、某塾の半端ない合格者占有率に興味を持った訳ではありません。
この合格者占有率については、以前からの有名な話であり、目新しいニュースでもなんでもありませんから。
私が興味を持ったのは、2〜3月ぐらいなら当然なのですが、こんな時期でも大々的に熟生を募集してることなんですよね。
なぜ、某塾は、この時期でも大々的に塾生を募集しているのか?
皆さん、この理由がわかるでしょうか?
おそらく、これは某塾だけでなく、入塾テストなどない塾ならどこにでも当てはまる話と思います。
今日は、塾側の積極的な生徒募集の理由を知り、塾に振り回されずに上手く付き合っていく方法を考えてみたいと思います。
この塾サイドの積極的な生徒募集は、次のような影響を出しているはずなんです。
〇 都立中高一貫校の受検倍率の高止まり
〇 「うちの子、合格できるかも・・・」という幻想の高まり
★ 塾が真に大切にしていることは?
まず、「塾側の積極的な生徒募集の理由」を整理したいと思います。
簡単に理解できるところから話したいと思いますが、塾という組織が一番大切にしていることは何だと思いますか?
多くの方は、次のようなことを思い浮かべたのではないでしょうか。
「1人でも多くの塾生が希望する学校に合格すること」
そりゃ、大切にしていると思います。
先生方も教えている子供達やその保護者の喜ぶ顔が見たいでしょう。
塾の経営者にとっても、塾の評判をあげるために必要なことです。
しかし、塾という民間の組織では、もっと根幹的な部分で大切にしていることがあります。
それは、次のことです。
「きっちりと利益を出し続けること」
当たり前のことですが、利益が出せないと民間の組織として存続できませんし、株主に配当も出せません。
そして、塾はどのように利益を出しているかについて、ごく簡単に表現すると、次のような形となります。
「利益」=「全塾生からの月謝合計」ー「@先生の給料」ー「A教室などの賃料」ー「Bその他(光熱費・印刷代・広告代など)」
そして、企業会計の世界では、上記の「@先生の給料」や「A教室などの賃料」は固定費と言われます。
固定費とは、売上(塾で言えば月謝合計)の増減に関わらず、支払う額に変動がない費用なのです。
ここまで話せば、おおよそ結論が想像頂けそうです。
そう、大雑把に考えますが、全塾生からの月謝合計が、「@先生の給料」+「A教室などの賃料」を上回る分は、そのまま利益となってくるんです。
塾の経営者になったつもりで考えてみましょう。
教室にまだ空きがあればどうするでしょうか?
当然、新しい塾生を募集します。
この新しい塾生からの月謝分は、大部分がそのまま利益となり、経営者の財布をホカホカにしてくれることになりますから。
だから、こんな時期でも、熱心に塾生を募集しているんです。
でも、ここまではいいんです。
塾として塾生をいつ募集しても、別に悪いことではありません。
しかし、この塾側の積極的な塾生募集は、この記事をお読みの皆さまにも大きな心理的影響を与えているはずです。
その影響、この続きで書いていきましょう。
★ 塾のリップサービス
ここからは、少し想像力を逞しくして、読んで頂きたいと思います。
上段でツラツラ書きましたが、都立中高一貫校の合格者数No.1を誇る塾を筆頭に、様々な塾が、この時期でも熱心に塾生を募集しています。
この状況下、小学5〜6年生の子供の保護者が、子供の成績がさほど良い訳ではないものの、ちょっと話だけでも聞きたいと思い、塾に電話やメールをしたとしましょう。
熟側はどのような姿勢で応対してくると思いますか?
熟としては、1人でも多く入塾させ、利益を積み上げたいのです。
例えば、塾の教室責任者の先生は、次の2パターンのどちらの話し方をすると思いますか?
A:「通知表はオール2なんですね。入塾頂きたいのですが、まず都立中高一貫校は無理と思います。合格できる可能性はかなり低いと思っておいて下さい。」
B:「通知表はオール2なんですか。でも、うちの塾の卒業生には、オール2でも都立中高一貫校に合格した子供がいましたよ。しっかりとした受検対策さえできれば、十分に狙えると思いますよ。早めに入塾して、対策を始めた方が良いですね。」
まあ、教室責任者の先生の大半がBのような話し方をすると思います。
心の中ではAと思っていても。
とにかく、塾経営の視点からは、「教室を塾生でいっぱいにして利益を積み上げる」ことが大切なのですから、嘘だと言われない範囲のリップサービスはいくらでもしてくるはずです。
そして、塾としては、塾生を募集するのと同じくらい大切なことがあります。
それは、退塾させないということです。
この理由は、もう言わずもがなかと思います。
そして、退塾させないための対策として考えれることは、次のようなことでしょうか。
〇 都立中高一貫校の受検を諦めさせるようなことは絶対に言わないこと(頑張れば可能性があるというニュアンスで接し続ける)。
〇 テキストにはあまりにも難しい問題を載せないこと(少し解説すると理解したつもりになるレベルのほどほどの難易度以下に留める)。
このようにして、塾経営の視点からは、「頑張れば合格できる」と思わせ続けて退塾させないことが何もより大切なはずです。
少なくとも、私が塾経営者なら、見方次第ですがこのような悪代官ごとき振る舞いをすると思います。(笑)
★ 塾で本当の実力を知りたければバイトの先生に聞くべし
さて、塾経営の視点から、色々と書いてきました。
各教室の責任ある立場の先生は、普段はごく普通の指導熱心な方であっても、入塾や退塾に絡む話では無慈悲なオオカミとなり経営の視点で接してくるはずです。
教室のトップがお人好しでは、塾が破綻してしまいますからね。
都立中高一貫校を志望する家庭の多くは、塾を利用していると思います。
塾に通うこと自体は、悪いことではないと思っています。
「塾の言うことは100%信用せず、リップサービス分を差し引いて自分で物事を判断する。」
これが、塾と上手く付き合う上で大切なことだと思います。
上段で述べてきた通り、各教室の責任ある立場の先生の口から出る言葉には、「塾経営」というバイアスが掛かっていますから。
「うちの子、都立中高一貫校に合格できる可能性はどれぐらいだろう。」
「うちの子の真の実力はどの程度なんだろう。」
このようなことを聞きたい時は、まあ各教室の責任ある立場の先生よりも、「塾経営」というフィルターを持ち合わせていないバイトの先生に聞いた方が的確な評価をしてくれるかもしれません。
とにかく、塾側の子供の評価をそのまま鵜呑みにせず、自分の子供の能力・成績の立ち位置については、第三者の目線でシビアに見ようとする心がけが必要なんだと思います。
中学生・高校生と進むにつれ、テストの順位や偏差値ではっきりと子供の能力・成績の立ち位置がわかるようになってくるのですが、小学生の頃というのはなかなか難しいんですけどね。
塾の先生にちょっと甘い評価をしてもらっても、それで簡単に舞い上がったりせず、冷静な判断ができるよう心がけましょう。
合格発表の時、いやそれだけでなく、中学校に入った後の定期試験などの結果を見た時、「なぜ?こんなはずではなかったのに・・・」と、愕然としてしまうかもしれませんよ。
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以上
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