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2017年11月11日

【都立中高一貫校】2018年受検倍率(の予想) 〜 気になる倍率はこうなる!by ゲッターズ 〜




  
★ この真実を頭で分かっていても・・・
 
気がつけば、11月も中旬になろうとしています。

「光陰矢の如し」
 
最近、仕事に明け暮れております。
気がつけばもうこんな時期なんだと、この言葉を実感する日々を過ごしています。
 
おそらく、受験(受検)生やその家族の皆さんも、「光陰矢の如し」を実感されていることでしょう。
更に、「一寸の光陰軽んずべからず」とも思われているかもしれません。
もう、受験(受検)まで、残す時間はわずかとなりました。
ぜひ、残る時間を大切に、精一杯頑張ってほしいと思います。
 
確か、去年もブログに書いたと思うのですが、この時期の都立中高一貫校対策で効果があるのは、とにかく過去問やそれに類する問題をひたすら解くことです。
解いて解いて解きまくって、適性検査問題での思考パターンや時間配分を体に染み込ませることが何より大切です。
 
もちろん、進学塾の先生方は、この真実を頭で分かっていても絶対に口には出さないと思いますけどね。
塾の大きな収益源である受検直前対策の問題集や〇〇合宿よりも、自宅で過去問を繰り返し解く方が、はるかに大きな効果があることに気づかれると、売上に大きな影響がでますから。
私も塾を経営していたら、こんな不都合な真実を先生方には絶対に言わせません!(笑)
    
都立中高一貫校が開校して10年以上経つものの、適性検査の出題傾向はさほど変わりません。
そして、数年前から全10校が共通して出題する共通問題の制度ができましたが、この制度により、私は更に問題の出題パターンが硬直的になったろうと思っています。
今までなら各校が柔軟に問題を考えることができたものの、全10校の先生方が協同して問題を作るとなると、なかなか大きな見直しができなくなるものです(常識的に考えて当り前ですよね)。
 
さてと、そろそろ来年の受検倍率が気になりはじめる頃と思います。
今日は、来年の受検倍率の見通しを想像してみたいと思います。
 
 
★ 2017年受検倍率を振り返る
 
まずは、今年(2017年)の受検倍率を見てみたいと思います。
  
< 2017年都立中高一貫校の受検倍率 >
※ ()内は昨年の倍率、矢印は増減
学校名
男子
女子
男女平均
両国
6.4 (8.4) ↓
7.3 (8.4) ↓
6.8 (8.4) ↓
大泉
6.0 (6.4) ↓
7.5 (8.2) ↓
6.7 (7.3) ↓
白鴎
5.1 (5.0) ↑
7.7 (8.3) ↓
6.4 (6.6) ↓
小石川
6.5 (6.9) ↓
5.9 (5.9) →
6.2 (6.4) ↓
桜修館
5.3 (6.0) ↓
7.1 (7.5) ↓
6.2 (6.7) ↓
三鷹
6.1 (6.5) ↓
6.1 (6.7) ↓
6.1 (6.6) ↓
立川国際
5.0 (4.5) ↑
6.3 (6.6) ↓
5.7 (5.6) ↑
富士
5.1 (4.9) ↑
5.8 (5.0) ↑
5.4 (4.9) ↑
南多摩
4.5 (5.0) ↓
5.4 (6.2) ↓
4.9 (5.6) ↓
武蔵
4.7 (5.3) ↓
4.2 (4.5) ↓
4.5 (4.9) ↓
10校平均
5.5 (5.9) ↓
6.3 (6.7) ↓
5.9 (6.3) ↓

 
今年の受検倍率が出た際のブログ記事にも書いたのですが、この表を眺めて思うのは、次のようなことでしょうか。
 
@ 10校平均の今年の男女平均5.9倍は、過去最低の倍率。東京都の公立小学校の児童数がほぼ横ばい(厳密に言えば微妙に増加)であることを踏まえると、都立中高一貫校を受検する子供の割合は減少傾向にあること。
A 相変わらず、東高西低であること(東側にある学校の方が倍率が高くなりやすい)。
B 毎年毎年、高倍率が続いていた両国について、相変わらず他校よりも高いものの、かなり落ち着いたこと。 
C 大学合格実績から、小石川・武蔵の受検者が増えると予想したが、減少したこと。


★ 今年の受検倍率に影響を与えることは?

続いて、今年の受検倍率がどうなるかを想像してみましょう。

この想像には、まずは受検倍率に影響を与えうることを何点か上げる必要があります
次のようなことが、受検倍率に影響を与えやすいのかと思います。
 
〇 「6倍」という受検倍率の受け止め方
〇 小学校児童数の増減
〇 各都立中高一貫校の大学合格実績 
 
この3点について、それぞれ見てみようと思います。
 
(1) 「6倍」という受検倍率の受け止め方
 
2017年の10校平均の受検倍率は「5.9倍」と、合格は6人に1人というものでした。 
そして、ここ6年の10校平均の受検倍率の推移は、次のようになります。

2012年:6.7
2013年:7.6
2014年:7.1 
2015年:6.4 
2016年:6.3 
2017年:5.9 
 
ご覧の通り、2013年をピークに年々低下傾向にあります。
 
このピークである2013年の時代背景を簡単に振り返ると、2011年に白鴎1期生から東大5人合格が出て、2012年の小石川・両国・桜修館・九段1期生の大学合格実績も予想以上(特に桜修館)で、都立中高一貫校は大きな注目を集めていました
このように都立中高一貫校への注目が集まり、急に受検を思い立つ家庭や私立から都立に志望を変える家庭が増えたことで、倍率がグンと上昇したのです。
 
しかし、やはり私立中学の受験倍率と比べても、「倍率が高すぎて合格できる気がしない」と感じる家庭が多いのでしょう。
年々、倍率が低下していきます。
そして、2017年はとうとう「6倍」を割り込みました。
 
株価等のチャート分析と同じ見方をすると、まだまだ下値模索中で、引き続き低下する可能性が高そうです。
私の勝手なチャート分析の結果ですけど、バブル崩壊後の株価下落局面と同じような感じです。(;´Д`)
(ああ〜、株で大損した過去を思い出します・・・(涙))
 
(2) 小学校児童数の増減
 
日本全国で見ると少子化の影響で小学生の児童数は年々減少しています。

しかし、東京都に限って見ると、増加傾向にあるとご存知でしたか?
もう少しブレイクダウンして見ると、東京都内でも、23区内は増加傾向にあり、市部はやや減少傾向にあります。
 
ということですから、今年(今後)も東京都の東側にある学校の倍率は、必然的に高止まりしやすいです。
東西の倍率格差が更に拡大するかも・・・。
  
(3) 各都立中高一貫校の大学合格実績
 
都立中高一貫校に関して、各校の立ち位置がまだ混沌としている時期(4年程前迄でしょうか)は、大学合格実績など学校の評判に関するニュースに翌年の受検倍率は過敏に反応しました。
 
最も顕著に反応したのは、2013年・2014年の桜修館です。
2012年・2013年の大学合格実績が素晴らしかったとの評価で、その翌年である2013年・2014年の受検倍率はとんでもない状況となりました(女子は10倍を越える状況となりました)。
 
しかし、その後、大学合格実績への反応は鈍くなったと実感しています。
小石川や武蔵は、昨年の大学合格実績(東大合格者数)が良かったものの、今年の受検倍率は上がるどころか、むしろ低下しました。
 
合格することの難しさがわかりはじめ、良い大学合格実績はむしろ記念受検組を減らすことに作用し、受検倍率が上がらなくなったのかもしれません。
(倍率は上がらなくなっても、受検者の質は間違いなく上がっているはずですけどね。)
 
したがって、今年の大学合格実績も、さほど来年の受検倍率に影響は出ないでしょう。
 

★ 受検倍率に一喜一憂しない
 
受検倍率について、ここまで色々と書いてきたのにこんなことを言うのもなんですが、あまり神経質になる必要はありません
 
受検倍率がどれだけ高くても、実力のある子供は合格します。
逆に、どれだけ低くても、実力のない子供は不合格となります。
 
 
これは都立中高一貫校の受検に限らず、どのような選抜試験にでも言える合否の真理ですから。
 
あまり受検倍率などに気を取られすぎないよう、残りの日々を大切に過ごして欲しいと思います。

 
 
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2017年10月01日

【都立中高一貫校】小学6年生は人生最初の分岐点 〜 受検を上手く活かすべし 〜




  
★ 秋の空
 
暑いという日はなくなり、すっかり秋の空気が漂う季節となりました。
なかなかブログ更新ができずにいますので、ブログを書く際、いつも季節の移ろいを感じます。

季節の移ろいを感じながら、ちょいと一句・・・。
 
「秋の空 勝負は今ぞ 受験(受検)生」
  
この時期の受験(受検)生本人やその家族の心意気を表現すると、こんな感じでしょうか。
 
テレビ番組の「プレバト」で刺激を受け、俳句を作ってみました。
梅沢富美男よりも上手いと思ってくれた方は、ぜひ、お褒めのコメントをお願いします。(笑) 
 
さてと、今日は、上の俳句とは関係ないですが(汗)、「受検させるべきか否か」で迷っている、小学5年生以下の子供を持つ保護者に向け、私の思うことを書かせてもらおうと思います

この記事のタイトルにしましたが、「小学6年生の1年間というのは人生最初の分岐点」と考えています。
中学受験するかしないかということではなく、小学6年生で勉強習慣が身につき、相応の学力に到達していることは、その後の高校受験・大学受験で大きなアドバンテージとなるためです。

まず、なぜ、「小学6年生で勉強習慣が身につき、相応の学力に到達していること」が重要になるかを、高校受験までの流れで説明したいと思います。 
そのあと、では、小学6年生の1年間をどのように過ごすべきなのかを語っていきます。

 
★ 高校受験までの流れを見れば重要性は明確だ!
 
公立中学に通う子供をお持ちの家庭はわかると思いますが、志望する高校(もしくはこのレベルの学校に行きたいという志望)というのは、意外と早い段階で想定し、その学校を目指して準備を進める家庭が多いです。
 
私の長女は公立中学から都立高校に進みましたが、志望校を明確に定めたのは中学1年生の終わり頃です。

「この学校に行けたらいいな」程度の志望であれば、小学6年生ぐらいから、持っていました。
小学6年生や中学1年生最初の頃の漠然とした志望が、中学1年生前半の成績で「これならガチで狙える」などの判断が加わり、地に足ついた志望校へと変化したのが、中学1年生の後半でした。
 
程度の差はあると思いますが、多くの家庭でも、夢物語を捨て、現実的な志望校をイメージし始めるのが、中学1年生の終わり頃だと思います。
少なくとも、都立のトップ校やそれに準ずる学校に進む子供の家庭では、ほぼ間違いなく、中学1年生の終わりには現実的な志望校を強く意識し始めるはずです。

このように考えると、中学1年生前半の成績というのは、すごく大切なものと思いませんか? 

この頃の成績が、今後進むべき方向を判断する重要なファクターとなっているのです。
また、中学1年生前半の成績で、子供自身が「ああ、僕は/私はこの程度の学力なんだ」という、自分の立ち位置を定めてしまう傾向があるように思われ、子供自身の今後の意欲にも影響を与えていると思っています。
 
そして、ここまで話せばもう想像頂けると思いますが、中学1年生前半の成績は、小学6年生の頃の勉強でほぼ決まります。 
当たり前ですよね?
学力というのは、日々の勉強の積み重ねの結果なのですから、ある日突然に急上昇したり急下降したりはしません。
 
小学6年生で勉強習慣が身につき、相応の学力に到達していることの重要性をご理解頂けたでしょうか?
 

★ 小学6年生の1年間をどのように過ごすべきなのか

以前、次のリンクのような記事を書いたことがありますが、私の感覚では、小学6年生というのは、勉強をし始めるのに最も適した時期なのです。
(なぜ小学6年生で勉強し始めるのが最適なのかは、以前の記事の「小6は本格的な勉強開始に最適な時期」部分を読んで頂ければと思います。)

↓ クリックしてください。↓
都立中高一貫校 6年生から都立中高一貫校を目指すメリット 〜 遅いと諦めることなかれ! 〜
 
おそらく、「小学6年生で勉強し始めるのが最適」という理由はご理解頂けるものと思います。

では、どのように「しっかりと勉強し始める」のか?

私はこの観点からも、都立中高一貫校の受検を考えれば良いのではないかと思うのです。

どのようなことでも同じですが、「目先に明確な目標」というものがなければ、人間というのはなかなか頑張れません。
都立中高一貫校の受検を目標に、小学6年生の1年間を計画的に勉強できると、その後の子供の人生はかなり違ってくるはずです。
 
そして、都立中高一貫校の受検の結果、合格できれば、それは素晴らしいことです。
不合格であっても、何もしなかった場合と比べ、中学1年生前半の成績は明らかに違うはずで、高校受験に向けた力強い一歩を踏み出せる訳なのです
これは想像で言うのですが、今の都立トップ校やそれに準ずる学校には、都立中高一貫校の受検で涙を飲んだ子供が、かなりの割合でいるはずです。
(小石川・桜修館などの一期生が卒業した翌年以降に受検した子供達の学年は特に多いはず(今の高1・2年)。)
 
都立中高一貫校の受検機会を上手く捉え、小学6年生の1年間を計画的に勉強することを考えてみてはどうでしょうか。
 
 

 
 
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・ 指導する保護者向け
 
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2017年08月20日

【都立中高一貫校】適性検査対策後半戦は「スピード」勝負! 〜 そうか、なるほど。これでライバルからの1歩リードは間違いなし 〜




 
★ 新幹線代くれない?
 
気がつけば、お盆も過ぎて8月も後半となりました。
それにしても、雨ばかりで、1月前の暑さはどこに行ったのかという感じです。 
でもまあ、受験(検)生が勉強に集中するには、暑さが和らぎ、ちょうど良いかもしれません。
 
もう半月以上前でしょうか。
長男と私の間で、次のような会話がありました。

(長男)「〇〇(関西の都市)に行ってくるから、新幹線代くれない?」
(私)「何しに行くのよ? 」
(長男)「〇〇大学のオープンキャンパスに行きたいんだよ。」

大学のオープンキャンパスとは、まあ、中学受験に置き変えると、学校説明会とか見学会に当たるものです。
もちろん、中学受験とは違い、説明のターゲットは子供本人なので、もう親の出る幕はありません。
夏休みのこの時期には、様々な大学で盛んに行われていて、学校側も志望校のオープンキャンパスに行くように進めてきます。
 
長男の場合、去年も都内の某大学のオープンキャンパスに行っていました。
ただ、去年は本人に大学受験の実感がまだ全くなかったものですから、感想を聞いても、「お前、何しに行ったんだ?学食にメシを食いに行っただけか?」と思うほど、何も得てこなかった感じでした。(笑)
 
しかし、1年経ち、大学受験への意識がかなり変わったと思います。
オープンキャンパスには、日本で一番偏差値の高い大学も含め、4校に行ったようです。 
この1年で、姉の大学受験に望む姿を傍から見ていたこともありますし、やはり友達との会話にも大学のことが出てくるようになってきたからだろうと思います。
あと、最近、定期テストや模擬試験の成績が絶好調らしいので、自信を持ち始めたのも理由かと思います。
このようなことを書くと、「自慢ばかりですね〜」とコメントで叱られますが。(汗)
 
さてさて、今日は、受検(受験)まであと半年ということで、これからの半年で特に意識した方が良いと思うことを書こうと思います。
具体的には、「スピードを意識して問題を解く」ということです。
(過去の記事でも何度か書いてますが、大事なことですので。)

  
★ 半端なく高い要求水準
 
もう随分昔のことですが、長男が小学6年生になるかならないかの頃、初めて、私は都立中高一貫校の適性検査の問題を見て、そして解きました。

今でもよく覚えていますが、この時、私が受けた印象は次のようなことでした。
 
〇 思考力を問う問題ばかりであること(高校時代の「Z会」の問題を思い出しました)。
〇 時間対比の問題量がとにかく多いこと
 
そう、都立中高一貫校に合格するには、「思考力を問う難しい問題に対処する力」に加え、「スピード感を持ってテンポよく問題を解く力」が必要と気づいたのです。

しかし、それにしてもですよ。 
思考力を問う難しい問題をテンポよく解くのは、半端なく高い要求水準と思いませんか?
 
大人でも、「ん・・・」と腕を組んで考えたくなる問題ばかりなのです。
それにも係わらず、「時間がないんだから、問題を一回読んだら、さっさと答えを書きなさい!」というレベルを、小学生の子供に求めることになるのです。
 
 
★ 合格・不合格の差=スピードの差
 
ただ、「スピード感を持ってテンポよく問題を解く力」をつけなければ、ライバルの後塵を拝することとなり、合格が遠のいていきます。
 
私の感覚ですが、都立中高一貫校を受検する子供なら、時間さえかけると大半の問題が解けるはずです。
合格・不合格の差は、問題を解くスピードの差なのです。
 
したがって、受検対策の中で、「スピード感を持ってテンポよく問題を解く」ことを常に意識するしかないのです。
そして、これには、模擬試験などの本番に近いテストを上手くきっかけにしていくのが良いんだろうなと思います。

「テスト時間内にとにかく全問を解く」
 
この目標を与えてあげると、まだ小学生の子供でも、無意識に色々と工夫し、自分なりに対策を考え始めます
今まで培ってきた基礎的な学力が、この目標で、いよいよ実践的な形になっていくということです。

最初から、上手くできる必要はないんです。
 
この「テスト時間内にとにかく全問を解く」という意識を強く持つことで、次のような点で、その後の勉強での意識が変わってくるはずです。
少なくとも、私の子供達は変わりました。
 
〇 最初に全問をさらりと眺め、どのような問題が出ているかの全体感を掴むようになる。
〇 大事な部分に下線を引くなどで、問題を読む集中力を上げる。
〇 「簡単に早く解ける方法はないか?」と、常にベストな解き方を模索するようになる。

よく考えてみてください。
この風景は、大人の世界では当たり前のことなんです。
 
どのような仕事でも、納期などの制限時間というものがあります。
その納期などの制限時間内に、少しでも品質の高い物を作ったり、サービスを提供しようと、多くの大人は日々努力を重ねています。
この制限時間の意識を、適性検査の勉強でも強く持とうというだけの話です。

適性検査のわずかな時間内に、持てる力を十分に発揮するには、これからの半年、スピードを意識するしかありません。 
難しい問題をたくさんすることにこだわる方は多いですが、制限時間を意識した勉強に注意を払う方は意外と少ないと思います。
 
来年受検のご家庭では、これからの半年、「スピード感を持ってテンポよく問題を解く」ことに拘ってみてはいかがでしょうか。
 

 
 
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2017年07月16日

【都立中高一貫校】適性検査の作文対策は夏休みが勝負 〜 「3つの注意点」を知り、作文を得点源に! 〜




  
★ 一念天に通ず
 
いつの間にか、7月の3連休に入っていました。
それにしても、暑いですね。
やはり地球温暖化が確実に進行しているのでしょうか、暑すぎです。

暑すぎるだけではありません。
日本各地で大きな水害が発生するなど、いやはや、10年、20年、30年後の世の中はどのようになっているんだろうかと、ついつい心配になってきます。
ほんと、数十年後には、異常気象などで人類は滅び、ここ最近流行りのAI(人工知能)が急激に進化して、人類に代わりに地球を支配していることもありえそうです。
 
さて、こんな大きな話は横に置いておき、身近な話を。
 
もうかれこれ3〜4週間前でしょうか。
夜遅くに帰宅すると、食卓テーブルの上に長男の中間テストの成績表がありました。
 
「おいおい、こんな所に立派な成績表があるけど、捨てていいのか?」
そう言いながら、どれどれ・・・と中を見てみると・・・。
 
「お〜、今回凄いじゃない」
全科目合計の学年順位が1桁台となっていました。
科目別に見ると、学年で1番というものもありました。 
 
ここ最近の学年順位は20〜40番ぐらいでしたから、一つランクアップしたような感覚です。
ただ、学年が上がり、文系と理系に分かれたことから、選択科目により試験の難易度もマチマチなため、たまたまの当りの良さで、1桁台の成績となっただけかもしれません。

まあ、何はともあれ、長男にとって、1桁台は長年の悲願だったようです。
もう随分昔のことですが、1年生の1学期の中間テストで悲惨な成績を取った時、あまりの悔しさから自分で誓ったらしいのです。
 
「いつの日か、トップ10に入ってやる」と。
 
そう言えば、1年生の頃は全く点数が取れず、「こいつ、大丈夫か?」とよく思ってました。(苦笑)
薄らとした記憶では、160人弱中140番といったこともあったような・・・。
2年生になり、少しづつ成績が上がりはじめましたけど。
 
「一念天に通ず」

「成し遂げようという固い決意さえあれば、必ず成し遂げられる」ということでしょうかね。
 
暑くてぼーっとしながらダラダラ書いていると、ちょっと長い前置きとなってしまいました。
 
それでは、今日は、適性検査の作文のことを書いてみたいと思います。
もうすぐ夏休み。
夏休みは、点数の稼げる作文の書き方をマスターする絶好のチャンスですから。 
 
 
★ 3つの注意点

都立中高一貫校など適性検査の作文対策について、実は、過去の記事にも何度も書いてます。
まあ、詳しくは過去記事を見ていただくとして、手っ取り早く、大事なことから書いていこうと思います
 
都立中高一貫校などの作文では、「3つの注意点を守る」書き方が大切です。

3つの注意点とは、次のとおりです。

〇 伝えたいことは「例えば」や「つまり」を使って言い換えること
  ⇒ 抽象的表現と具体例の両面から伝えていく
〇 強調したい点は対比で表すこと
  ⇒「□□□ではなく△△△」や「■■■よりも▲▲▲」と、読み手に強い印象を与える
〇 段落前後の因果関係を保つこと
  ⇒ AだからB、BだからCと、話が飛んだり繰り返したりをしない
 
この3つの注意点を強く意識して、とりあえず一度作文を書いてみて下さい。 
もしくは、今まで書いてきた作文を引っ張り出して、この3つの注意点を踏まえ、内容を修正してみて下さい。
 
おそらく、格段にレベルアップした作文となることに驚くはずです。


★ 普段の生活でも大切

もちろん、この「3つの注意点」は、都立中高一貫校などの作文対策だけで大切なことではありません。
普段の生活の中で、文章を書いたり、話をしたりする上でも、常に大切なポイントです。
 
テレビによく出てくる解説者や司会者などを見ていると、この3つの注意点を上手く使いこなしています。

例えば、ニュースをわかりやすく解説することで有名な池上彰さんは、この3つの注意点を使いこなす天才です。
難しい出来事を語る時は、必ず誰でもわかるような簡単な事象と対比させ、話前後の因果関係を大切にしながら、少しづつ問題の核心に迫っていきます。
そして、大切な部分は、しっかりと例え話を挿入してきます。
だから、多くの人々が「わかりやすい!」と感じるのです。
 
あと、上田晋也が司会に引っ張りだこなのも、この3つの注意点を上手く使いこなせるためです。
特に、彼は「例えば」や「つまり」を使うのが上手いですよね。
彼の話し方を見ていると、「つまり、お前はいつも〇〇〇してるということなんや」などと、ゲストの話が多くの視聴者に理解できるよう、常に言い換えています。

このように、この3つの注意点は、普段生活する中でもすごく大切なものなのです。

そして、この3つの注意点ですが、もっと詳しく知りたい方はいらっしゃるでしょうか?

詳しく知りたい型は、福嶋国語塾の福嶋先生の著書を読んで見て下さい
次の著書が一番理解しやすいと思います。
 
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ちなみに、福嶋先生は、著書の中でこの3つの注意点を次のように表現しています。

〇 伝えたいことは「例えば」や「つまり」を使って言い換えること
  ⇒ 言いかえる力
〇 強調したい点は対比で表すこと
  ⇒ くらべる力
〇 段落前後の因果関係を保つこと
  ⇒ たどる力

そして、福嶋先生は、更に次のように定義しています。
 
「言いかえる力」+「くらべる力」+「たどる力」=論理的思考力(国語力) 
 
要は、普段よく言う「論理的思考力」とか「国語力」の正体は、この3つの力の総合力ということなのです。
 
 
★ この夏で自分なりの「型」を作るべし!
  
さて、都立中高一貫校の作文対策に話を戻しましょう。

とにかく、上述の「3つの注意点」を意識しながら、何回か作文を書いてみてほしいと思います。
「3つの注意点」を意識しながら何回か書いてみると、どのような題材の作文問題であれ、徐々に書き方の「型」ができてくるはずです。
  
都立中高一貫校の作文で求められる文字数は、学校により異なりますが、わずか400〜600文字程度です。
この原稿用紙1〜1.5枚分しかない中で、「3つの注意点」を意識し出すと、自然体では規定文字数に収まりきらないことになりますから、必然的に自分なりの「型」(文章展開のパターン)を作るように頭が働くはずです。

そして、この自分なりの「型」ができ、この中で「3つの注意点」が上手く反映できていれば、もう合格レベルの水準に入ってきたと言えます。
 
ぜひ、夏休みの作文の練習では、「3つの注意点」を意識し、自分なりの「型」を作り出すことを目標にしてみて下さい。

「3つの注意点」の全てを意識するのが難しい場合、まずは、比較的にマスターしやすい、「例えば」や「つまり」を使った言い換えだけでも良いと思います。
「例えば」や「つまり」を使って文章を書けるようになるだけでも、読み手への伝わり方は格段にアップしますから。

 
 
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作文原稿.jpg

2017年06月04日

【都立中高一貫校】塾の経営方法を知ると塾との正しい付き合い方が見えてくる 〜後で「こんなはずでは」と思わないために〜




  
★ うちの子、合格できるかも・・・

6月初ともなると、もう初夏ですね。
ほんと、暑くなりました。
 
ブログ更新が月1ペースのずぼらブロガーの私は、「前回の記事を書いた時はまだ春らしい過ごしやすい気候だったのになぁ〜」という具合に、ブログ更新で季節を敏感に感じ取っています。(汗)

つい先日、新聞のチラシを何気に見ていると、某塾の「都立中〇〇〇名合格!」というデカデカとした文字が目に飛び込んできました。
 
チラシの中を少し見てみると、都立中高一貫校合格者の実に48%が某塾出身者とのことです。 
ほんと、都立中高一貫校の受検に独占禁止法が適用されると、即レッドカードが出るような半端ない占有率です。(笑)
 
でも、私自身、このチラシで、某塾の半端ない合格者占有率に興味を持った訳ではありません
この合格者占有率については、以前からの有名な話であり、目新しいニュースでもなんでもありませんから。

私が興味を持ったのは、2〜3月ぐらいなら当然なのですが、こんな時期でも大々的に熟生を募集してることなんですよね。
 
なぜ、某塾は、この時期でも大々的に塾生を募集しているのか?
皆さん、この理由がわかるでしょうか?
  
おそらく、これは某塾だけでなく、入塾テストなどない塾ならどこにでも当てはまる話と思います。

今日は、塾側の積極的な生徒募集の理由を知り、塾に振り回されずに上手く付き合っていく方法を考えてみたいと思います。
  
この塾サイドの積極的な生徒募集は、次のような影響を出しているはずなんです。

〇 都立中高一貫校の受検倍率の高止まり
〇 「うちの子、合格できるかも・・・」という幻想の高まり

  
★ 塾が真に大切にしていることは?

まず、「塾側の積極的な生徒募集の理由」を整理したいと思います。
 
簡単に理解できるところから話したいと思いますが、塾という組織が一番大切にしていることは何だと思いますか?
多くの方は、次のようなことを思い浮かべたのではないでしょうか。
 
「1人でも多くの塾生が希望する学校に合格すること」
 
そりゃ、大切にしていると思います。
先生方も教えている子供達やその保護者の喜ぶ顔が見たいでしょう。
塾の経営者にとっても、塾の評判をあげるために必要なことです。
 
しかし、塾という民間の組織では、もっと根幹的な部分で大切にしていることがあります
それは、次のことです。

「きっちりと利益を出し続けること」 

当たり前のことですが、利益が出せないと民間の組織として存続できませんし、株主に配当も出せません。
 
そして、塾はどのように利益を出しているかについて、ごく簡単に表現すると、次のような形となります。
 
「利益」=「全塾生からの月謝合計」ー「@先生の給料」ー「A教室などの賃料」ー「Bその他(光熱費・印刷代・広告代など)」 

そして、企業会計の世界では、上記の「@先生の給料」や「A教室などの賃料」は固定費と言われます。
固定費とは、売上(塾で言えば月謝合計)の増減に関わらず、支払う額に変動がない費用なのです。
 
ここまで話せば、おおよそ結論が想像頂けそうです。
そう、大雑把に考えますが、全塾生からの月謝合計が、「@先生の給料」+「A教室などの賃料」を上回る分は、そのまま利益となってくるんです。

塾の経営者になったつもりで考えてみましょう。
 
教室にまだ空きがあればどうするでしょうか?
 
当然、新しい塾生を募集します。
この新しい塾生からの月謝分は、大部分がそのまま利益となり、経営者の財布をホカホカにしてくれることになりますから。
だから、こんな時期でも、熱心に塾生を募集しているんです。
  
でも、ここまではいいんです。
塾として塾生をいつ募集しても、別に悪いことではありません。

しかし、この塾側の積極的な塾生募集は、この記事をお読みの皆さまにも大きな心理的影響を与えているはずです。
その影響、この続きで書いていきましょう。


★ 塾のリップサービス

ここからは、少し想像力を逞しくして、読んで頂きたいと思います。

上段でツラツラ書きましたが、都立中高一貫校の合格者数No.1を誇る塾を筆頭に、様々な塾が、この時期でも熱心に塾生を募集しています。
 
この状況下、小学5〜6年生の子供の保護者が、子供の成績がさほど良い訳ではないものの、ちょっと話だけでも聞きたいと思い、塾に電話やメールをしたとしましょう。
 
熟側はどのような姿勢で応対してくると思いますか? 
熟としては、1人でも多く入塾させ、利益を積み上げたいのです。

例えば、塾の教室責任者の先生は、次の2パターンのどちらの話し方をすると思いますか?

A:「通知表はオール2なんですね。入塾頂きたいのですが、まず都立中高一貫校は無理と思います。合格できる可能性はかなり低いと思っておいて下さい。」
B:「通知表はオール2なんですか。でも、うちの塾の卒業生には、オール2でも都立中高一貫校に合格した子供がいましたよ。しっかりとした受検対策さえできれば、十分に狙えると思いますよ。早めに入塾して、対策を始めた方が良いですね。」
 
まあ、教室責任者の先生の大半がBのような話し方をすると思います。
心の中ではAと思っていても。
とにかく、塾経営の視点からは、「教室を塾生でいっぱいにして利益を積み上げる」ことが大切なのですから、嘘だと言われない範囲のリップサービスはいくらでもしてくるはずです。
 
そして、塾としては、塾生を募集するのと同じくらい大切なことがあります。
それは、退塾させないということです。
この理由は、もう言わずもがなかと思います。
 
そして、退塾させないための対策として考えれることは、次のようなことでしょうか。
 
〇 都立中高一貫校の受検を諦めさせるようなことは絶対に言わないこと(頑張れば可能性があるというニュアンスで接し続ける)。
〇 テキストにはあまりにも難しい問題を載せないこと(少し解説すると理解したつもりになるレベルのほどほどの難易度以下に留める)。

このようにして、塾経営の視点からは、「頑張れば合格できる」と思わせ続けて退塾させないことが何もより大切なはずです。

少なくとも、私が塾経営者なら、見方次第ですがこのような悪代官ごとき振る舞いをすると思います。(笑)


★ 塾で本当の実力を知りたければバイトの先生に聞くべし

さて、塾経営の視点から、色々と書いてきました。

各教室の責任ある立場の先生は、普段はごく普通の指導熱心な方であっても、入塾や退塾に絡む話では無慈悲なオオカミとなり経営の視点で接してくるはずです。
教室のトップがお人好しでは、塾が破綻してしまいますからね。

都立中高一貫校を志望する家庭の多くは、塾を利用していると思います。
塾に通うこと自体は、悪いことではないと思っています。
 
「塾の言うことは100%信用せず、リップサービス分を差し引いて自分で物事を判断する。」
これが、塾と上手く付き合う上で大切なことだと思います。

上段で述べてきた通り、各教室の責任ある立場の先生の口から出る言葉には、「塾経営」というバイアスが掛かっていますから。

「うちの子、都立中高一貫校に合格できる可能性はどれぐらいだろう。」
「うちの子の真の実力はどの程度なんだろう。」

このようなことを聞きたい時は、まあ各教室の責任ある立場の先生よりも、「塾経営」というフィルターを持ち合わせていないバイトの先生に聞いた方が的確な評価をしてくれるかもしれません。

とにかく、塾側の子供の評価をそのまま鵜呑みにせず、自分の子供の能力・成績の立ち位置については、第三者の目線でシビアに見ようとする心がけが必要なんだと思います。
中学生・高校生と進むにつれ、テストの順位や偏差値ではっきりと子供の能力・成績の立ち位置がわかるようになってくるのですが、小学生の頃というのはなかなか難しいんですけどね。

塾の先生にちょっと甘い評価をしてもらっても、それで簡単に舞い上がったりせず、冷静な判断ができるよう心がけましょう。 
合格発表の時、いやそれだけでなく、中学校に入った後の定期試験などの結果を見た時、「なぜ?こんなはずではなかったのに・・・」と、愕然としてしまうかもしれませんよ。
 

<ご参考>
 
今日は、ちょっとしたお得情報をお知らせしておこうと思います。
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このブログではZ会のバーナーを貼り付けている関係から、Z会から頻繁にメールで様々な情報が連絡されてきます。
普段は、メールを読むこともなく、そのままゴミ箱にポイとしています。
今日はほんとたまたまなのですが、そのメールを読んでみると、次のようなことが書かれていました。

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2017年05月04日

【都立中高一貫校】適性検査の特徴を学校別に知る 〜 適性検査を知り己を知れば百戦危うからず by 孫子 〜




  
★ 恋もまた芽吹く季節
 
最近、仕事が忙しすぎて、ブログ更新をずっとサボっていました。
 
でも、私がブログ更新をどれだけサボろうとも、季節は移り変わります。
いつの間にか、新緑だけでなく、恋もまた芽吹く季節となったようです。

我が家の長男、学校行事のクラマチ(※)にある男女ペアの応援ダンスに意中の女の子からお誘いを受け、一緒に踊ることになったようです。
気のせいか、最近ニコニコしていることが多く、「クラマチの朝練あるんだから、弁当をもっと早く作ってよ!」と、妻の弁当作りを毎朝煽りに煽っている、今日この頃です。(笑)
(※)3日間続くスポーツ大会+運動会のようなイベントで、学校の3大行事の一つ

ちなみに、今年一緒に踊る女の子は、去年の女の子とは違うとのことです。
そう言えば、去年もクラマチのことを記事にしたので、参考までリンクを貼っておきます。
↓(クリックして下さい!)↓
【都立中高一貫校】 クラマチと適性検査
 
去年の女の子とは、結局、どうも距離を縮めることができなかったようです。
恋バナ大好きな妻が、「あのかわいい子とはどうなったの?」とよく聞いていましたが、長男からは要領の得ない答えしか返ってきませんでした。
まあ、結局どうなったのかはよくわかりませんが、上手くいかなかったのは確かです。(笑)
一緒にダンスはしてくれたものの、それ以降はあまり相手にしてもらえなかったのでしょう。(笑)
 
さてと、今日は、こんな楽しい都立中高一貫校生活の関門にあたる「適性検査」について、ちょっと書いてみようと思います。 
実はこの適性検査、よく見ると、学校毎に重視しているポイントが意外なほど違うものなのです。
 
 
★ 適性検査の出題傾向から見ていこう
 
よくご存じの方には退屈なスタートとなるかもしれませんが、適性検査の構成などを簡単に説明するところから話を始めたいと思います。
 
この都立中高一貫校の適性検査検査には、T・U・Vと3種類があります。
但し、半分弱の学校は、Vを行わず、T・Uだけの実施です。

また、明確に色分けするのは難しいのですが、T・U・Vの出題傾向は次のようになります。
まずここは、enaの説明を借用してみたいと思います。
 
< enaの言う適性検査の出題傾向 >

適性検査種類
a
aaaTaaa
U⁽大問1⁾
U⁽大問2⁾
U⁽大問3⁾
aaaVaaa

出題傾向
a
作文
理系問題
文系問題
理系問題
理系問題
 
まず、適性検査Tというのは、基本、文章を読んで問いに答えていくという国語の問題です。
最後の問いには長文での回答を求めるため、enaでは「作文」と表現しているものと思います。
あと、桜修館のみ、絵や短文などを見せて、思ったことを自由に書かせる独特のスタイルですので、同じ適性検査Tと言っても、かなり内容が異なります。
 
続いて適性検査Uですが、enaの説明では、大問1〜3毎に理系・文系と分けています
しかし、私の感覚で言わせて頂くと、全問、算数の能力をベースにした論理的な思考力を問うものです。
まあ、enaが大問2を文系と分類しているのは、受検を商品化して金の成る木にするためのカラクリでしょうかね。(笑)
大問2について、社会の要素がほんの少しあるなど理由で、enaは敢えて文系とし、「うちで作文・理系・文系をバランスよく勉強しないと合格できないよ!」という空気を醸成することで、多くの迷える家庭から講習代金を吸い取っているんでしょう。
おっと、enaを悪く言うつもりは毛頭ないので、これぐらいにしておきましょう。(笑)
 
最後に適性検査Vですが、学校毎に傾向もかなり異なるようで、一言では表現できません
ただ、このVを理系と決めつけるのはやや乱暴かと思います。
例えば、小石川で見ると、小石川らしく理科実験などに関する問題が多いのですが、何か複雑な計算をして答えを導くよりも、実験結果の予想とその予想理由を文章で書かせるような内容が目立ちます。
当然ながら、登場する実験は特別な知識がなくともわかる内容ですから、理科実験だから理系と単純に分類するのは浅はかで、Uの大問2よりもVの方がはるかに文系と言えます。
 
 
★ 独自問題と配点比率
 
まあ、上段で述べたことをまとめると、適性検査とは「国語と算数の能力をベースにどこまで論理的に物事を考えて表現できるか」を問うものなのです。
 
そして、ベースとなる「国語」と「算数」の能力ですが、学校毎にどちらを重視しているかが異なります
どちらを重視しているかについては、次のポイントで判別できます。

〇 どこに「独自問題」を持ってきているか。
〇 配点の比重はどうなっているか。
 
適性検査T、U(1)、U(2)、U(3)とVの、どこを全校共通の「共同問題」から「独自問題」に置き換えているか、そして配点の重きをどこに置いているかで、学校毎の「このような生徒がほしい」というメッセージが読み取れるということです。
 
まず、次の表を見てもらえるでしょうか。
  
< 各都立中高一貫校の適性検査T〜V別の出題方法(独自/共同)と得点比率 >
※ ()内は得点比率

学校名
a
適性検査1
適性検査2
適性検査3

白鴎
a
全問:独自 (43%)
全問:共同 (57%)
(実施せず)

小石川
a
全問:共同 (33%)
大問1-3:共同 (22%)
大問2:独自 (11%)
全問:独自 (33%)

両国
a
全問:独自 (38%)
全問:共同 (25%)
全問:独自 (38%)

桜修館
a
全問:独自 (29%)
大問1:独自 (29%)
大問2-3:共同 (43%)
(実施せず)

武蔵
a
全問:共同 (33%)
大問1-3:共同 (22%)
大問2:独自 (11%)
全問:独自 (33%)

立川国際
a
全問:独自 (38%)
全問:共同 (63%)
(実施せず)

富士
a
全問:共同 (25%)
全問:共同 (50%)
全問:独自 (25%)

大泉
a
全問:共同 (25%)
全問:共同 (38%)
全問:独自 (38%)

南多摩
a
全問:独自 (34%)
全問:共同 (66%)
(実施せず)

三鷹
a
全問:独自 (38%)
大問1:独自 (25%)
大問2-3:共同 (38%)
(実施せず)

九段
a
全問:独自 (25%)
全問:独自 (38%)
全問:独自 (38%)
 
ざっとこの表を見ていただくと、学校毎にどの適性検査の種類に重きを置いているかがなんとなくわかりませんか?
 
例えば、一番上の白鴎なんかはわかりやすいですよね。
適性検査Tを見ると、独自問題を持ってきている上に、配点比率が他校と比べて最も高く、典型的な「国語」重視の学校とわかります。
 

★ 「国語」重視派?「算数」重視派?「バランス」命派?

さて、上段の表をベースに、各校が重視する能力を、「国語」「算数」「国語と算数のバランス」のどれかに分類すると、次のようになるんじゃないかと思います。

< 重視する科目別の振り分け結果 >

重視する科目
a
学校名

国語
a
aaa・ 白鴎
aaa・ 両国
aaa・ 立川国際
aaa・ 南多摩

算数
a
aaa・ 桜修館
aaa・ 武蔵
aaa・ 大泉
aaa・ 九段

バランス
a
aaa・ 小石川
aaa・ 富士
aaa・ 三鷹
 
これは、私の感覚で割り振った結果ですから、人によっては違和感があるかもしれません

一番違和感を持たれるのは小石川をバランス派にしたところでしょうか。
小石川というと、スーパーサイエンススクールに指定されていることもあり、適性検査も算数の能力重視と思いがちなのですが、実際の問題を見るとそうでもありません
例えば、適性検査Uの独自問題について、小石川と桜修館を比べると、桜修館の方が遥かに難易度が高いと思います。
また、適性検査Vについても、既に記載しましたが、算数の能力だけでなく、国語の能力をベースに論理的な説明を求める問題の割合が多いです。
このように考えると、バランス派となるのです。
 
あと、独自の作文問題を課す桜修館について、算数重視派としたことに違和感を持つ人がいると思います。
この点については、以前記事にしたことがありますので、添付のリンク記事を読んで頂ければと思います。
↓(クリックして下さい!)↓
【都立中高一貫校】2017年桜修館の適性検査2 〜塾では教えてくれない勝負のポイントはここだ!〜 
 
最後に、今年の大学合格実績の良かった大泉についても、ちょっと補足しておきましょう。
この学校の適性検査Vを見ると、あきらかに適性検査Uと同系統で、適性検査Uの延長戦をしているような算数重視の構成なのです。
凄く難しそうな問題はなさそうですが、算数の能力を問う問題比率が他校比で多いです。
学校側は、「算数の能力が高い=難関国立大学を狙う生徒に育てやすい」と考え、適性検査の段階から大学合格実績を上げる布石をしているのかもしれません。
 
 
 
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小石川・適性検査.jpg

2017年04月02日

【都立中高一貫校】2017年大学合格実績 〜 真の実力校、知りたくない? by ブルゾン 〜




 
★ 春来れど懐寒し
 
気がつけば、いつの間にか4月となっていました。
しばらく寒い日が続いていましたが、やっと今日は春らしい天気となりました。
しかし、私の懐は、入学金やらなんやらとお金がドンドン出ていくので、逆に寒くなっています。(涙)
 
さてと、今日も、各都立中高一貫校の大学合格実績を見てみようと思います。
 
前回、国公立大学の前期日程の合格発表直後のタイミングでしたので、一部学校の、しかも集計途中の実績しかわからない状況で記事を書きました。
今回、後期日程の結果も含め、かなり正確な情報が出揃った感がありますので、改めて記事にしてみようと思います。
 
ちなみにですが、実は私、Yahooの知恵袋にも、都立中高一貫校と都立進学指導重点校の大学合格実績を比較した内容を掲載しています。
このYahooの知恵袋の掲載、かなり前にちょいと気軽に書いたものでしたが、実に多くの方に閲覧頂いているので、毎年、以前からのスタイルを原則変えず、実績を中心に更新し続けています。
ぜひ、こちらの方も見ていただけると嬉しいです。

 ↓ クリックして下さい。
「都立中高一貫校 ★ 受検偏差値・大学合格実績の比較で見えてくること」
 

★ 2017年都立中高一貫校の難関国公立大学の合格者数
 
まずは、各校の実績をご覧下さい。

学校毎に卒業生の人数が異なるため、表の一番右の「割合」で、まずは概況を把握頂ければと思います。
この「割合」は、世間一般で言う難関国立大学(東大・京大・一橋大・東工大・国公立医学部)への進学率を示しています。
 
< 2017年都立中高一貫校の難関国公立大学の合格者数 >
※ ()無は今年の実績、()有は昨年の実績
学校名
卒業生
東大
京大
一橋
東工
国医
合計
割合(%)
小石川
154
(148)
14
(14)
6
(1)
5
(4)
6
(5)
5
(2)
35※1
(26)
22.7
(17.6)
武蔵
192
(191)
6
(11)
2
(3)
3
(6)
4
(3)
4
(3)
19
(26)
9.9
(13.6)
南多摩
146
(147)
3
(1)
0
(0)
4
(1)
4
(4)
2
(3)
13
(9)
8.9
(6.1)
大泉
192
(193)
6
(1)
4
(2)
3
(0)
2
(2)
0
(0)
15
(5)
7.8
(2.6)
桜修館
155
(150)
2
(3)
2
(1)
6
(0)
2
(1)
0※2
(3)※2
12
(8)
7.7
(5.3)
両国
186
(196)
4
(2)
0
(0)
5
(2)
2
(4)
1
(3)
12
(11)
6.5
(5.6)
九段
142
(145)
2
(0)
1
(0)
2
(3)
5
(0)
0
(1)
10
(4)
6.3
(2.8)
立川国
145
(149)
1
(4)
2
(0)
1
(6)
0
(3)
1
(4)
5
(17)
3.4
(11.4)
三鷹
152
(152)
2
(1)
0
(1)
2
(1)
0
(0)
1
(0)
5
(3)
3.3
(2.0)
富士
191
(191)
0
(2)
0
(0)
2
(2)
3
(1)
1
(0)
6
(5)
3.1
(2.6)
白鴎
231
(231)
0
(5)
1
(0)
2
(1)
2
(0)
1
(1)
6
(7)
2.6
(3.0)
11校合計
1.886
(1,893)
40
(44)
18
(8)
36
(26)
27
(23)
17
(20)
137
(121)
7.3
(6.4)
11校平均
171.5
(172.1)
3.6
(4.0)
1.6
(0.7)
3.3
(2.4)
2.5
(2.1)
1.5
(1.8)
12.5
(11.0)
7.3
(6.4)
※1:小石川の東大理Vの合格者1名は、東大と国公立医学部の両方でカウントし、合計は1名で算出。
※2:桜修館は医学部合格者数を公表しないため、正確な合格者数は不明(XXX医科大学などの大学名から推測するしかない)。
 
それにしても、小石川の結果は凄いですね。
都立中高一貫校の中だけで見ると、独走状態と言えます。 

しかし、この結果だけを見ていてはわからないものがあります。
実は、立派なのは小石川だけではなく、小石川以上に健闘したと言える学校がたくさんありますから。

詳しくは、今年の卒業生が受検した当時の状況をプレイバックするところから見ていきましょう
 

★ 今年・来年の卒業生当りはスタートラインに最も差がある

今年の大学合格実績を振り返るに当り、私の感覚でですが、今年の卒業生が受検した時の世間の様子を書いてみたいと思います。
 
今年の卒業生が受検したのは「2011年」です。
 
どの都立中高一貫校からもまだ卒業生が出ておらず、世間の目は「都立中高一貫校ってホントに良いの?どの程度の実力なのよ?さあ、もうすぐお手並みを拝見できるかな。」という感じでした。
(この「2011年」受検の翌月に、白鴎の1期生から東大5人が出て、「白鴎ショック」と騒がれることになります。)
 
このような「白鴎ショックの前夜」の段階でしたから、小学6年生の子供を抱える家庭の都立中高一貫校の見方は今と全く違うものだったのです。
こんな当りか外れかのわからない都立中高一貫校でも良いと思う家庭だけが、受検してくる状況でした。
まあ、言い方を変えれば、「どこの馬の骨かわからん奴に、大事な娘をやれるか!」と思う家庭では、都立中高一貫校なんて考える価値すらなかったということでしょうかね。
  
しかし、こんな空気の中でも、「小石川」だけは他の都立中高一貫校とは別格扱いされていて、様々な所で大絶賛されていました
 
長男の受検を考え始めた頃、小石川を大絶賛するネット記事をよく目にしたものです。
当時、まだ都立高校のことをあまり知らなかった私は、「へ〜、小石川ってそんなに凄いんだ。目指してみたいけど、家から通うには遠いなぁ。」なんて思ったものです。 
一方で、他の都立中高一貫校を知ろうと思ってもなかなか情報を得れず、世間での注目の低さを感じたものでした。
 
東京都などが、都立中高一貫校を宣伝するに当り、最もネームバリューのある「小石川」を突破口にする作戦を立て、まずは「小石川」を積極的に売り込んだのかもしれません。

まあ、そんなこんなで、小石川以外の都立中高一貫校が優秀な生徒集めに苦労している頃、小石川は一足早く優秀な生徒集めに成功しはじめたのです。
次の表の2011年部分を見てもらえればよくわかると思います。
 
< 都立中高一貫校毎のSAPIX合格者数の推移 >
※ 数値は人数
学校名
2011年
2012年
2013年
2014年
2015年
2016年
2017年
小石川
27
31
31
29
14
30
30
桜修館
2
8
15
20
16
12
12
両国
3
3
2
4
4
7
8
武蔵
2
9
3
6
4
5
4
大泉
2
1
3
4
4
2
4
南多摩
1
0
1
2
0
0
1
三鷹
4
4
5
3
0
2
0
富士
4
2
2
0
4
1
0
立川国際
1
2
1
0
1
1
0
白鴎
0
2
4
0
2
0
0
10校合計
46
62
67
68
49
60
59

実に、都立中高一貫校が卒業生を出す前から、小石川だけには多数の高偏差値の子供達が受検するような状況になりはじめていました。
 
悪く言っているつもりはないので誤解頂きたくないのですが、今年の小石川の大学合格実績は、ある意味で当然の帰結なのです。
 
この状態は来年にも当てはまります。
2012年というのは、小石川が引き続き大絶賛されていたのに加え、白鴎ショックが都立中高一貫校全体の評価を押し上げた年です。
このように考えると、来年、小石川はもっと凄い実績を出すかもしれません。
場合によっては、日比谷高校を抜き、都立No.1となる可能性もあります。 
 

★ 地道に努力する各都立中高一貫校
 
今年、「小石川」以外の学校では、「南多摩」「大泉」「桜修館」の3校に注目したいと思います。
 
2011年当時のこの3校の偏差値は、揃って54(四谷大塚・女子80)しかありませんでした。
この3校については、難関国立大学以外の合格実績も良いようで、6年前の世間の評価と照らし合わせて見ると凄く立派な結果だと思います。
Yahoo知恵袋の一番下の表を見て頂くとわかりやすいかと思います。)
 
各校は、様々な方法で学力向上を図っていますが、この3校は特に上手く行ったのかもしれません
 
まあ、都立中高一貫校の場合、学習指導のノウハウ共有や先生の異動を通じて、成功した方法は全校に伝わっていきます
したがって、この3校の成功体験は、これから少しづつ11校全体の底上げに貢献していくだろうと思います。
 
全ての都立中高一貫校に言えますが、今後まだまだ大学合格実績は伸びていくと思います。
特に、2年後ぐらいからは、今とかなり様相が変わってくると思います。
 
  

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東大・赤門.jpg

2017年03月12日

【都立中高一貫校】遂に出た! 都立中高一貫校から東大理Vの合格者




 
★ 合格発表相次ぐ
 
先週後半から、国公立大学の前期日程の合格発表が行われています。
一昨日の3月10日には、東大の合格発表もありました。

我が家の長女も、実は、某国立大学の医学部を受験しましたので、先週、その発表がありました。
おかげさまで、なんとか合格を頂き、ほっとしています。
 
長女からは、
「ブログに私のことをあまり書かないでよ。見る人が見ると誰のことかわかるんだから、あまり書きすぎるようだと一生口を聞かないからね!」
と、脅迫されていますので、あまり詳しいことは書けません。(苦笑)
 
ただ、ほんの少しだけ自慢させて頂くと、医学部の中でも合格するのがかなり難しいレベルの学校です。
あ、東大理Vではありませんけど。(笑)
 
模試では一度もA判定を取ったことがなかったのに、よくまあ、合格できたものだと思います。
私は、「そんな難しいところではなく、首都圏大学や旧帝大以外の入りやすい医学部でいいんじゃない?」と、よく言っていたのです。
しかし、勝気で負けず嫌いの長女は私の助言(?)を全く聞こうとせず、我が信念を貫き通しました。

最後の最後まで諦めず、気合と執念で何とか合格をもぎ取ったようなものです。
わが子ながら、「やっぱ凄い娘だわ」と思っています。
 
でも・・・。
将来、こんな勝気で負けず嫌いで妥協ということの知らない娘を誰か嫁にもらってくれるのだろうか・・・。
どうも最近、このような思いがふと頭をよぎります。(苦笑)
 
さてと、今日は、ネット上で確認できる範囲で、都立中高一貫校の難関国公立大学の合格実績を見ようと思います
 
まだ大学合格実績は出回り始めたばかりですので、一部の学校の数字しかわかりません。
また、後期日程もありますから、まだ実績は変わります。
したがって、全都立中高一貫校の全校分の確度の高い情報が出揃った時点で、改めて記事にしようと思いますので、今日はちょいと軽めにいきます。 
 
 
★ なんと東大理V合格者が出た!
 
3/12(朝)時点で、ネットにて大学合格実績が確認できる都立中高一貫校は、小石川・武蔵・両国・桜修館・富士の5校です。
まだ把握できていない合格者がいたり、そもそも後期日程はこれからですから、まだ今後も合格実績は変わっていきますので、あくまでも3/12時点として見たいと思います。

< 「3/12時点」2017年小石川・武蔵・両国・桜修館・富士の難関国公立大学の合格者数 >
※ 数値は合格者数、()内は昨年の実績
学校名
XX東大XX
XX京大XX
東工大XX
一橋大XX
国公立医学部
XX合計XX
小石川
13 (14)
6 (1)
5 (5)
5 (4)
4 (2)
32 (26) ※1
武蔵
6 (11)
2 (3)
4 (3)
3 (6)
4 (3)
19 (26)
両国
4 (2)
0 (0)
2 (4)
5 (2)
1 (3)
12 (11)
桜修館
2 (3)
1 (1)
2 (1)
5 (0)
0 (3) ※2
10 (8)
富士
0 (2)
0 (0)
3 (1)
2 (2)
1 (0)
6 (5)
※1:小石川の東大理Vの合格者1名は、東大と国公立医学部の両方でカウントし、合計は1名で算出。
※2:桜修館は医学部合格者数を公表しないため、正確に把握できない(XXX医科大学などの大学名から確認できる範囲でしかカウントできない)。

注釈に記載しましたが、なんと、小石川から東大理Vの合格者が出ました
おそらく、都立中高一貫校開設から見た合格第1号です。
(都立高校全体で見ると、一昨年に日比谷から1名の合格者が出ていますし、数年に1度程度の頻度で合格者が出ます。)
 
あと、今後も合格者数が増えるかもしれませんが、現時点の合計で見た場合、各校で昨年と大きな変動はないと言えそうです。
武蔵以外は合格者数が少し増えていると感じるぐらいでしょうか。
 
ちなみに、今年の卒業生が受検した年の各校偏差値(四谷大塚の女子80偏差値)は次のような感じでした。
 
・小石川・武蔵:61
・両国:59
・桜修館・富士:55

やはり、大学合格実績順に学校を並べると、おおよそ6年前の偏差値順となります。

このように見ると、やはり、都立など公立中高一貫校においても、入口の難易度は出口の結果に繋がるということですかね。
まあ、当たり前と言えば、当たり前なんですが。
 
そして、今の都立中高一貫校の受検偏差値を考えた場合、6年前と比べると、桜修館を筆頭にどこの学校もかなり上昇していますから、まあ、大学合格実績は今後まだまだ上昇するだろうと思います。
 
では、今日はこれぐらいにしておきます。 
 
   
 
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2017年02月19日

【都立中高一貫校】 2017年受検事情から見えてくること 〜 受検者数減だけではわからない入学辞退者数減から見える都立志望者の動き 〜



 
 
★ 幸せかどうかは自分次第である

遅ればせながら、まずは、都立中高一貫校に合格されたご家庭の皆さま、おめでとうございます。
ずっと目標にしてきた学校でしょうから、期待に胸を大きく膨らませていることだと思います。
 
続いて、残念な結果となったご家庭の皆さま、暫くは難しいかもしれませんが、なるべく早く気持ちを切り替えて前を向いて頑張って行きましょう。
一般の公立中学に進学する子供が大半だと想像しますが、一般の公立中学で頑張るのもそんなに悪くないと思います。 
我が家の場合、都立中高一貫校と一般の公立中学の両方に子供が通っている(通っていた)ので、両方を知っている訳ですが、結局最後は、子供本人と家族の気持ち次第で良くも悪くもなるんだと思います。
 
”Happiness depends upon ourselves.”
「幸せかどうかは自分次第である」
 
これは、古代ギリシャの哲学者アリストテレスの残した言葉です。
(後世の人々が彼の考えを英語で表現したものです。) 
ちょっと偉そうだなぁと思いつつも、少しでもお役に立てばと書いてみました。

さて、今日は今年の受検状況をデータで振り返ってみようと思います。
これら受検状況をデータで見てみると・・・。
 
あれ?
あれあれ?
 
今年の都立中高一貫校の受検事情は、昨年までの様子とちょっと違いそうです。
  

★ 入学辞退率と有名進学塾合格実績が語る真実

今日は、都立中高一貫校10校の入学辞退率SAPIX合格者数を見てみようと思います。
これら数字を見ると、私立との併願状況など様々なことが想像できます。 

入学辞退率は、東京教育委員会のホームページで数値を確認し、(定員数ー入学手続者数)÷ 定員数 で求めた数値を%で表示しました。
この入学辞退率は、都立中高一貫校の合格を袖にして、私立中学の方に入学する子供の割合ということになります。
また、SAPIX合格者数、SAPIXのホームページの合格速報から確認しました。
このSAPIX合格者数を見ると、難関・中堅上位の私立中学と併願したであろう子供の数・割合が想像できます。
 
まあ、何はともあれ、数字を見てみましょう。
(九段は、一部数値が確認できないこともあり、対象から外しています。)
 
< 2017年 都立中高一貫校の入学辞退率 >
※ 数値は%、()内は昨年の数値、矢印は増減
学校名
男子
女子
男女平均
小石川
11.3 (16.3) ↓
25.0 (18.8) ↑
18.1 (17.5) ↑
両国
13.3 (16.7) ↓
5.0 (3.3) ↑
9.2 (10.0) ↓
桜修館
5.0 (5.0) →
10.0 (16.3) ↓
7.5 (10.6) ↓
武蔵
8.3 (8.3) →
6.7 (11.7) ↓
7.5 (10.0) ↓
大泉
3.3 (3.3) →
5.0 (3.3) ↑
4.2 (3.3) ↑
立川国際
1.5 (0.0) ↑
4.6 (4.6) →
3.1 (2.3) ↑
白鴎
1.3 (1.3) →
4.1 (4.2) ↓
2.6 (2.7) ↓
南多摩
0.0 (6.3) ↓
3.8 (1.3) ↑
1.9 (3.8) ↓
三鷹
1.3 (5.0) ↓
1.3 (7.5) ↓
1.3 (6.3) ↓
富士
0.0 (5.0) ↓
0.0 (5.0) ↓
0.0 (5.0) ↓
10校平均
4.4 (6.7)
6.9 (7.9) ↓
5.6 (7.3)

< 都立中高一貫校毎のSAPIX合格者数の推移 >
※ 数値は人数
学校名
2011年
2012年
2013年
2014年
2015年
2016年
2017年
小石川
27
31
31
29
14
30
30
桜修館
2
8
15
20
16
12
12
両国
3
3
2
4
4
7
8
武蔵
2
9
3
6
4
5
4
大泉
2
1
3
4
4
2
4
南多摩
1
0
1
2
0
0
1
三鷹
4
4
5
3
0
2
0
富士
4
2
2
0
4
1
0
立川国際
1
2
1
0
1
1
0
白鴎
0
2
4
0
2
0
0
10校合計
46
62
67
68
49
60
59


★ 数字から見えてくること

さて、まずは、都立中高一貫校10校の入学辞退率とSAPIX合格者数を見て頂きました。
 
何か気づいた点があったでしょうか?

「あまり昨年と変わらないし、何も気づかねえよ!」
と、言われそうです。
 
確かに、パッと見た限りはあまり変わらないように見えるのですが、前々回の記事(【都立中高一貫校】2017年の受検倍率を見て思うこと)を踏まえ、よくよく数字を見ると、見えてくることがあります。

そう、次のような事実が見えてくるのです。

@ 受検者数は減少傾向ながら、都立中高一貫校を第一志望とする子供の割合は増加に転じたこと。
A 受検者数は減少傾向ながら、難関・中堅上位の私立と併願する高偏差値の受検者の数はさほど減っていないと思われること。
 
上の2表で、次のポイントを見て欲しいと思います。

A. 入学自体率について
〇 10校合計の男女平均は、昨年に比べ、1.7%減少したこと(増加し続けてきた辞退率が減少に転換)
〇 10校合計の男子は、昨年に比べ、2.3%も減少したこと(辞退者数が2/3となるほどの減少)
   
B SAPIX合格者数について
〇 10校合計は、ほぼ横ばいであること(高偏差値層の動きにさほどの変化なし)
 
どうでしょうか?
 
3〜4年前、白鴎や桜修館・小石川・両国・九段の1期生の卒業実績で、受検者数が大きく増えるという変化がありました。

そして今、今までの大学合格実績や様々な教育への取り組みが評価され、都立中高一貫校を第一志望とする家庭が増える形で、目立たない静かな変化が始まろうとしているのかもしれません

難関・中堅上位の私立と併願する高偏差値の子供達についても、合格者数が横ばいの中で、辞退者数が相応に減っている事実を踏まえると、難関・中堅上位の私立を袖にして、都立中高一貫校に入学する割合が増えているように思います。
上表でSAPXを見ましたが、ちょいと日能研も見てみました。
日能研では、小石川に26名(昨年23名)、桜修館に22名(昨年22名)が合格であり、SAPIX以外の私立受験を念頭に置いた進学塾の合格者も横ばい(少し増加?)と見ると、結果として、やはり私立よりも都立を選ぶ家庭が増えたように思えるのです。
 
入学辞退率が低下したのは一時的なのかどうか、そして、本当に都立中高一貫校を第一志望とする家庭が増えたのかどうかは、まだ今年の状況だけで結論づけるのは急ぎすぎです。
ただ、今までの流れが少し変わろうとしているように思えてなりません。

 
   
 
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都立武蔵・校舎.jpg

2017年02月05日

【都立中高一貫校】2017年桜修館の適性検査2 〜塾では教えてくれない勝負のポイントはここだ!〜



 
  
★ 人事を尽くして天命を待つ
 
受検生の皆さん、そして、そのご家族の皆さん、お疲れさまでした。

2/9の結果発表まで落ち着かないと思いますが、とにかく適性検査が終わり、一息ついた状況かと思います。
 
「人事を尽くして天命を待つ」
 
まさしく、人事を尽くした心境だろうと思います。
結果の如何に関わらず、やはり人事を尽くすことが何より大切なのですから、今回の受検の経験は一生の宝になるでしょう。
やはり、何かに全力で挑戦することは、本当に良いことですから。
 
さて、早速ですが、桜修館の適性検査問題について、来年以降の受検の参考に思うところを書いてみたいと思います。
今朝は早くに目が覚め、何気にチラリと適性検査の内容を見てみたので、せっかくなので記事にしておこうと思った次第です。
 

★ 第一問目で勝負あり?
 
腰を据えて全問を解いた訳ではないのですが、ざっと問題に目を通してみて、「ここで勝負があったのでは?」と思った点がありました。
 
その勝負問題は、一番最初の第1問目(「1」の問題1)です。
 
学校や塾の先生でもない受験(検)素人の私ですが、ここはビジネスの世界で日々勝負感を鍛えている者の嗅覚で、ビリビリと感じました。
 
「ああ、なるほど、桜修館の先生方は、集まってきた沢山の優等生から頭の切れ味抜群の本物を見抜くため、初球から勝負に出てきたね」と思いました。
 
まあ、まずは実際の問題を見てみて下さい。
まず見て頂くのは、「1」の問題1のけん玉の影の面積を求める問題だけで結構です。

クリックして下さい ⇒ 桜修館2017年適性検査2 

「な〜んだ、面積なんて、都立中高一貫校を受検するような子供なら誰でも解けるでしょ。」
と、思ってしまった方は、まだまだ認識が甘いです。 
このような問題は、如何に「早く」かつ「正確に」解く筋道が瞬時に閃くかどうか、ここが非常に重要なポイントなのです。
 
最善の筋道が瞬時に閃いた子供と、手間取る方法しか思いつかなかった子供では、最終的に同じ答えを出せていたとしても、第一問目を終えた時点で数分程度の差がついたはずなのです。
(それに、手間取る方法では、計算ミス発生のリスクも格段にアップしますしね。)
 
たった45分の試験なのです。
 
この数分の差は大きく、その後の問題の出来具合にもかなり影響が出たと思います。
また、第1問目から手間取ったことで気分的に焦りを感じ、実力が発揮できない状態に陥った子供もいたでしょう。
 
この問題であれば、けん玉の大皿・中皿・小皿の交わる付近を3本の線で区切り、台形3個と一部凹んだ正方形に分け、面積を出して足し合わせるのが、「早く」かつ「正確に」解く筋道であるように思います。
(塾の先生などプロから見ると、もっと良い方法に気づくかもしれませんけど・・・。(;´・ω・)) 
これを、数多くの三角形や四角形に細かく分けて計算した子供は、かなり時間がかかったはずです。


★ 求められる算数の高い能力

ちなみに、上段で取り上げた「1」の問題は、桜修館の独自問題です。 

「1」の問題2や問題3も見るとよくわかるのですが、「2」や「3」の共通問題と比べ、桜修館の独自問題を解くには、算数のかなり高い能力が必要です。
(時間があれば、問題全体をぜひ見て頂きたいと思います。)
 
「1」の問題2や問題3を解くには、図形や確率などの高度な思考力と柔軟な発想力がないと、まず答えを出せないと思います。
一方、「2」や「3」の共通問題は、論理的な思考の積み重ねさえできれば、解答を導けます。

う〜ん、配点はどうなんでしょうね。

「1」「2」「3」で、仮に配点が1/3づつと均等ならば、「1」をさっさと見切り、「2」「3」の解答に注力できた子供が意外と作戦勝ちしている可能性もあります。

ただ、まあ学校側も算数の能力が高い子供がほしいでしょうから、そうそう単純な配点ではないでしょうし、何とも言えません。
それに、各小学校を代表する学力自慢達が競い合っているのですから、やはり「1」でも相応に点数が取れないと、やはり合格は厳しいように思います。 


★ 算数は考えることで鍛える

結局、算数の能力が高くないと、桜修館の合格は厳しいということなんだと思います。
 
桜修館は、独自の作文問題が有名ですので気づきにくのですが、算数の能力でほぼ勝負が決まります。
適性検査がTとUしかない分、配点が高いUの高度な算数問題が、他の都立中高一貫校よりもはるかに合否に直結してきます。
  
合格をガチで狙うには、算数を鍛えるしかありません。
数字に強く、閃きの豊かな脳みそを作り上げるしかありません
 
これには、とにかく日頃から考える訓練をするしかないと思います。
よく勘違いしている方がいますが、算数を鍛えることは、単純な計算問題をたくさんすることではありません。
それに、やる気のない子供に無理やり勉強させても、高度な算数の能力は身につきません。

やはり、好奇心旺盛で、あれこれと自分で物事を考える子供が、総じて算数の能力を伸ばしていくと思うのです。
(都立中高一貫校には何事にもポジティブな生徒が多いとよく感じるのですが、実はこのような背景があるので、必然的にポジティブ思考の子供が合格しているものと思います。)

子供の好奇心を潰さないよう、やる気を刺激して、算数の能力を伸ばしてあげましょう。
 
あと、また今度時間があれば(気が向けば?)、他の都立中高一貫校の問題も見てみようと思います。
 
   
 
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