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THEE MICHELLE GUN ELEPHANT / 世界の終わり(WORLD'S END)

昨日はルースターズから影響されたバンド ブランキージェットシティを取り上げたが、今日もルースターズから影響されたバンドを取り上げようと思う。バンドの名前は THEE MICHELLE GUN ELEPHANT である。

彼らもブランキーと同じく活動時期に存在は知っていたが、なぜか聴こうとしなかったバンドである。活動時期にタイムリーで追いかけられなかったことを後悔しているバンドのひとつである。今日も敬省略で書こうと思う。

彼らもルースターズから影響を受けたバンドとして知っていたのでブランキーと同時期にアルバムを何枚かまとめてヤフオクで落札した。はじめに聴いた印象はチバユウスケの歌声、歌い方が全盛期の大江慎也のように攻撃的なことに驚き、このバンドは好きなバンドになるだろう、と思った。

また、このバンドもそうだが、ベースとドラムが巧いと思った。ウエノコウジとクハラカズユキのプレイはすばらしい。ウエノのベースのトーンはブンブンというより、ビンビンと響く独特な音がする。彼独特な音である。テクニックがあり、グルーヴを生み出す力強い音である。これがとてもこのバンドに合っている。クハラはビート勘が鋭い。テクニックももちろんある。ウエノとクハラが作る独特なグルーヴ感に身体が自然と動いてしまう。

アベフトシは世界的にもまれにみる攻撃的な、殺人的な、カッティングワークで上手く表現できない鋭い音を出す。これがこのバンドの見せ所のひとつでもある。A.R.B時代の田中一郎が聴かせたような巧いカッティングワークで気持ちの良い音を聴かせてくれるが、一郎とアベの違いは、一郎がきっちりビートを極めて人をのせる音なら、アベの音はバタバタと人を切り刻んでいくような、又は、マシンガンで蜂の巣にするような感じがする凶暴なカッティング音である。ギターの音が歪んでいないが彼独特のピッキング、カッティングで鋼鉄のようなへヴィーな金属音をギターで鳴らす。

チバもギターを弾くがあくまでもでしゃばらず、バンドのサポートに徹している。

彼らの初期の曲 ブラックタンバリン や キャンディーハウス はパブロック的な曲調だが、彼らが弾くと新しい音、ジャンルに感じるから不思議である。自然と身体が動いてしまう。これらの曲が発表された当時のイギリスでは古いスタイルだったかもしれないが、彼らがもし日本人ではなく、イギリス人としてイギリスでデビューしていたとしたら新しいロックバンドとして受け入れられただろう。

世界の終わり という彼らにとって重要な曲のひとつがあるが、この曲が始まりスピーカーから音が鳴るといつも新鮮に感じる。ギターのバッキングからスタートして、次にギターの音が重なり、次にドラムとベースの演奏が始まるが、そうすると音がとても大きく増幅されたように感じる。アベのバッキングはすばらしく、ウエノ、クハラがグルーヴを作り出すようにはじめから考えて演奏している。そこにチバの声が乗るのだがこれがなんともたまらなく良い。ライヴでもどんどん彼らの世界に引き込まれるようなっていたと思うが、音だけ聴いているだけでその空気感を感じる。

バンドがアルバムを出すごとに音が攻撃的になっていく。この点も、ルースターズやブランキーと同じく、ある一定の距離間、領域を守って進化していった結果だと思う。

私は彼らのライヴを観ていないので空気感を上手く表現できない(観ていても表現できないだろう)が、どんどん前のめりにのって行く感じがする。この感じは私の好きなライヴバンドに共通する点である。そして、何度も、何度も、繰り返し、繰り返し同じリズムを演奏しているのにどんどん、どんどんと盛り上がってくる面白さがある。これがグルーヴだが、これが表現できないバンドは陳腐なだけで何の面白みもない。

彼らは一時期活動を休止して、バンドから距離を置いたが、そのことによって良かったのか、悪かったのかは彼らにしかわからないが、ポジティブに自分たちが進化する過程、新しいチャレンジを試す機会への準備が整ったと思う。

彼らもブランキーと同じく矛盾した言い方だが、余力を残して完全燃焼したバンドだったと思う。このバンドでやれることをすべてやりきったと思う。そして、バンドがいい状態で解散していると思う。

先にふれた曲 世界の終わり がラストライヴの終焉曲だったが、その演奏がすばらしいものだった。実際にライヴで体感していたら不思議な空気感を会場で体験できたと思う。

演奏を聴いて(映像で見て)いるとバンドが燃え尽きていくのがわかる不思議な感じがする。まったくいつもと変わらないように演奏しているのだろうけれど、メンバーがラストまで空気をかみしめるように演奏しているように感じる。歌い終えてチバがステージを去るが、他のメンバーは演奏をやめずに続ける。そのときの、アベの顔が印象的である。ただ一点を見つめ、身体が勝手にギターを演奏しているような感じである。目は涙目のようにも感じるが、そうではなく、ただ燃え尽きていく時を待っているように見える。ギターの弦は切れている。それでもそんなことにはまったく動じず演奏をやめない。あのような人の表情を見るのは初めてのことだった。だからとても印象的だった。

バンド解散後はメンバーそれぞれが違う道を進んだが、アベだけすべて燃え尽きたように活発に活動をしていない。大江のインストアイベントに参加したが、上手くいかなかったのか(大江が花田と演奏したかったからということもあったが)そのときだけで終わっている。個人的には一緒に活動して欲しかった。ウエノは特に心配していたらしく、シーナ&ザ ロケッツのイベントにゲスト参加したアベを気遣い、シーナさんと鮎川さんにアベの代わりにお礼を言っていたそうだ。吉川さんのコンサートのゲストで演奏したのがファンの前では最後の演奏になった。

アベは若くして次の年に亡くなった。とても偉大なギタリストを無くしてしまった。とても残念である。訃報を聞いた日は私はミッシェルの曲を一日中聴いていた。

これで、永遠にミッシェルの再結成は無くなった。

ミッシェルの曲も体調の悪い日は聴こうとは思わない。ミッシェルも好きなバンドなのでまた違った角度で思ったことを書こうと思う。

ミッシェルは日本の音楽界で永遠に語られるバンドのひとつだと思う。

ミッシェル・ガン・エレファント/THEE GREATEST HITS

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THEE MICHELLE GUN ELEPHANT/BURNING MOTORS GO LAST HEAVEN(DVD)

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