2017年02月24日
L.A. Guns 「L.A. Guns」(邦題 「砲」)
バンドスコアが108円だったのでシリーズ第2弾。後追いでCD買いました。
とはいえL.A. Gunsの1st、知ってはいました。
私はGuns N' Rosesのファンなので、その名前の半分を持つトレイシー・ガンズにも当然興味はあるわけで。「Sex Action」くらい聴いた事はありました。
ただまぁ、ガンズの創設メンバーでありながらすぐに脱退しちゃって、その後ガンズの1stが歴史に残る世界的大ヒットになった事で、なんか微妙な感じというか・・・。
L.A. Gunsも評価はされたものの大ヒットまでにはならず、ミュージックシーンの変貌によってメンバーチェンジを繰り返し、音楽性もPANTERAもどきになって迷走、最近は懐メロバンドみたいな感じでトレイシー中心とフィル中心の2つのL.A. Gunsがあったり、やっぱ2人でやったり、やたら「ガンズの1stの曲は俺が作った」的な痛々しい発言があったりと、ねぇ・・・。
はい、まぁそんな感じのL.A. Gunsですが、初期のアルバムには熱心なファンもいます。実際けっこうカッコいい。
これは1stなんですが、実は何気にオールスターバンドで、リーダーでギターは元ガンズ・アンド・ローゼズのトレイシー、ヴォーカルは元ガールのフィル、ベースは元ファスター・プッシーキャット、しかもこの後すぐ加入するドラムが元W.A.S.P.である。
実力者揃いで、作品のクオリティは高い。
フィルをはじめとして皆グラマラスな雰囲気は持っている事もあっていわゆるL.A.メタルという括りだが、フィルはNWOBHM出身だし、よりハードでスリージーなロックバンドだ。
初めてちゃんとアルバムを聴いて、実際弾いてみたんだけど、うん、悪くない。カッコいいよ。
でもなんか惜しい感じ。
フィルはさすがの存在感なんだけど一本調子なボーカルになりがちだし、トレイシーはバッキングのセンスとか凄く良いんだけど、これといったキラーリフも無いし、個性があまり感じられない。
惜しい感じ。
アルバム通して、シンプルで力強いハードロックで、質は高いんだけど、なーんか印象に残らない。
トレイシー、いいギタリストなんだけどね。器用貧乏って感じがしちゃうんだよな。メタルでいうとジェフ・ウォーターズ(Annihilator)みたいな。
センスはあるけど、技巧派ってわけでもないし・・・っていう。
で、やるとけっこうちゃんとPANTERAっぽくも作れちゃったりするから諦めきれない感じ。
前に書いた、Twisted Sisterくらい吹っ切れてれば良かったんだろうけどね。センスがいいだけに、逆に出来ないっていうかね。
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