いみじのあんちの徒然なるままに

「回復術士のやり直し」がスタートしています。
幼少の頃から勇者に憧れていたアルバン村の少年・ケヤル。 穏やかな日々を過ごしていたが、ある日、どこからともなく森の奥へ誘う声が聞こえてくる。 湖に辿り着くと目の前に現れた星の精霊から森羅万象を見通す「翡翠眼」を譲り受けたケヤルは、かつて【癒】の勇者として生き、この世界を《回復(heal)》した記憶を取り戻す。




魔王イヴ・リースとジオラル王国第一王女フレア率いる征伐隊の戦いの最中、突如ケヤルが反乱を起こす。【癒】の勇者とは名ばかり、フレアたちから、回復専門の道具としてしか扱われないだけでなく薬漬けにされ、日常的に虐待も同然の仕打ちに遭っていた。だが、薬漬けの果てに【薬物耐性】というスキルを獲得した事で正気を取り戻し、フレアたちを出し抜いて「賢者の石」を手に入れる。そして、この世界を《回復》した…

４年前の世界に【時間逆行】したケヤル。彼も記憶が消えるはずだが…ケヤルは、その対策として記憶を封印し、精霊の眼で真実を見通す事で壊れる鍵をかけていた！
前世の記憶を元に人生のやり直しと自らを虐げた者たちに復讐するべく行動を開始。
毒キノコを食べ【耐性】を獲得したケヤルの前に、第一王女フレアが現れる。
ケヤルは、フレアに【癒】の勇者である事実を明かされ、村の人たちに応援され輝かしい旅立ちを迎えた。

フレアは表向きは聖母のような優しい笑顔を見せる美少女だが、ケヤルが戦闘で片腕を失った【剣聖】クレハを《回復》した際、対象者の痛みや恐怖といった経験をケヤル自身が受けなければならないという致命的な欠点を露呈すると…
「全く、こんな使えないのが同じ勇者だと思うと虫唾が走りますわね」
早々にケヤルに見切りをつける。
（ありがとうフレア。一周目と変わらず、正真正銘のクズでいてくれて！これで何の躊躇もなく一切の容赦もなく復讐できる）

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