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2015年07月31日

天使の卵-エンジェルス・エッグ- 小説 感想

著者 
村山由佳

発売日
1996/6/20文庫

ページ数
全214P

物語

そのひとの横顔はあまりにも清洌で

凛としたたたずまいに満ちていた

19歳の予備校生の“僕”は、8歳年上の精神科医にひと目惚れ

高校時代のガールフレンド夏姫に後ろめたい気持はあったが

僕の心はもう誰にも止められない

感想
おすすめ度A⁺

この本との出会いは18の時でした

それまでは本とは、無縁な生活を送ってました

きっかけは、学生の時に夏休みの自由課題で

何でもいいから小説を買って読むこと

という、ちょっと変わった課題でした

店内で目立つ場所に当時置いてあったのを

手に取ったのが出会いです

第6回「小説すばる」新人賞受賞作品

映画化にもなりました

原作をおすすめします

ページ数が短めなので

小説があまり慣れてない方におすすめです

内容は切ない純愛物語で読みやすく感動しました

この作品が気に入った人は

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2015年08月06日

図書館戦争 小説 感想

著者
有川浩

ジャンル
SFラブコメディー

発売日/ページ数
2011/6/23 (385P)文庫

物語

2019年(正化31年)

公序良俗を乱す表現を取り締まる『メディア良化法』が成立して30年

高校時代に出会った、図書隊員を名乗る“王子様”の姿を追い求め

行き過ぎた検閲から本を守るための組織「図書隊」に入隊した一人の女の子がいた

名は笠原郁。不器用ながらも、愚直に頑張るその情熱が認められ

エリート部隊・図書特殊部隊に配属されることになったが!?

感想
おすすめ度A⁺

好き嫌いが、分かれる本かもしれません

内容は、少女漫画のようなラブコメディーです

私は世界観に興味があったので読みましたが

郁が暴走するので、読んでて面白かったです

印象に残ったのは台詞が多いなと思いました

小説というよりライトノベルっぽいので、読みやすいです

シリーズは4巻+番外編2巻です

アニメにもなりました

ラブコメが好きな方には楽しめると思います

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2015年12月10日

天使がいた三十日 小説 感想

著者
新堂冬樹

ジャンル
純愛小説

発売日/ページ数
2010/12/6(285P)文庫

物語

作曲家の日吉友哉はクリスマスイブに

子供を身篭っていた最愛の妻を事故で亡くしてしまう

喪失感から酒に浸り、ギャンブルにはまり、借金を重ねた

音楽もやめ、配達の仕事を始めるも解雇される

何もかも失った一年後のイブの日、自身も旅立つ決意をした友哉の前に

チョコレート色をしたアイリッシュ・セターが現れる

珠玉の純愛小説

感想
おすすめ度A⁺

絶望した男が一匹の犬に出会い再起していく物語

白新堂が描くストーリーは切なくピュアなものが多いが

この作品もそうです

マリーは少しずつ友哉を絶望から立ち直らせていく

立ち直るまでのストーリーは良く描けている

ラストの妻の一言は涙を誘います

文体も読みやすいです

白新堂作品の中では好きな本です

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2015年12月20日

誰よりも強く抱きしめて 小説 感想

著者
新堂冬樹

ジャンル
純愛

発売日/ページ数
2008/10/9(298P)文庫

物語

児童書専門店を営む水島月菜は、児童文学作家の良城と結婚して八年

とても優しく思いやりのある夫

だが、強迫的な潔癖症を患う彼は

愛する妻に指一本触れることさえできないのだった

店の隣のバーで働く年下の青年と知り合い、次第に心惹かれる月菜

しかし彼もまた、誰にも言えない秘密をも抱えていた

揺れ動く女性の心をきめ細かく描く、究極の純愛小説

感想
おすすめ度A⁺

夫婦間の苦悩や愛を描いた本作

物語に挿入される童話と繋がっていて巧い

潔癖症の夫に悩む妻

妻に触れることが出来ずに悩む夫

それぞれの苦悩がリアルに描かれており惹きこまれる

切なく優しくて最後は感動しました

こんな風に互いに誰かと繋がってる事はとても素晴らしいと思いました

白新堂が描く作品は、好きです

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2015年12月25日

いま、会いにゆきます 小説 感想

著者
市川拓司

ジャンル
恋愛ファンタジー

発売日/ページ数
2007/11/6(432P)文庫

物語

大好きだった妻の澪が亡くなって1年

身体にさまざまな不具合を抱えた巧は

町の小さな司法書士事務所に勤めながら

6歳になる一人息子の佑司とひっそりと暮らしていた

再び巡ってきた雨の季節の週末、いつもどおりの散歩に出かけた町はずれの森で

この父と子二人に奇跡が訪れる

哀しい未来を知りながら、それでも愛しい存在に向かって発せられる言葉

その深く強く優しい決意に、きっと心打たれるはずです

市川拓司ワールドの原点をなす最上の恋愛小説

感想
おすすめ度S

悲しいながらも愛という優しさで温かくなれる物語

内容的にはファンタジーが含まれているが

その取り込み方が上手く機能していて物語に惹かれていきます

文体も読みやすく最終的には、落涙しました

映画も良かったし感動しました

多くの人に知ってもらいたいそんな作品です

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2015年12月28日

世界の中心で、愛をさけぶ 小説 感想

著者
片山恭一

ジャンル
恋愛

発売日/ページ数
2006/7/6(240P)文庫

物語

「ぼくにとってアキのいない世界はまったくの未知で」

「そんなものが存在するのかどうかさえわからないんだ」

「大丈夫よ。わたしがいなくなっても世界はありつづけるわ」

朔太郎とアキが出会ったのは、中学2年生の時

落ち葉の匂いのファーストキス、無人島でのふたりきりの一夜

そしてアキの発病、入院

日に日に弱っていくアキをただ見守るしかない朔太郎は

彼女の17歳の誕生日に、アキが修学旅行で行けなかったオーストラリアへ一緒に行こうと決意するが

好きな人を失うことは、なぜ辛いのか

321万部空前のベストセラー、待望の文庫化

感想
おすすめ度A

当時はかなり話題になっていた作品ですが

内容的には普通にありそうなものでした

泣けると聞いていたが実際に私は泣けませんでした

所々、描写が足りないなと思いつつ読みました

若い世代向けの本だと思います

オーストラリアで行う行為は儚くも美しいと感じました

ドラマ、映画にもなりましたが

一番わかりやすく、いいものだったのがドラマです

原作よりも私はこちらのほうが感動できました

主演の綾瀬はるかと山田孝之はイメージにぴったりで

最終的にドラマ>映画>>>原作の評価です

ドラマは本当に良かったので原作よりおすすめします

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2016年03月21日

忘れ雪 小説 感想

著者
新堂冬樹

ジャンル
恋愛サスペンスミステリー

発売日/ページ数
2012/4/12(584P)文庫

物語

瀕死の子犬を偶然拾った深雪は、“忘れ雪に願いをかければ必ず叶う”という

祖母の教えを信じて子犬の回復を願った

そこへ獣医を目指す桜木が通りかかり子犬を治してしまった

忘れ雪の力は本当だったのだ!

不思議な力に導かれて出会ったふたりは、次第に惹かれあってゆく

やがて別れの時を迎えた深雪と桜木は

“7年後の同じ時間、同じ場所”での再会を約束するが

愛しているのにすれ違うふたりの、美しくも儚い純愛物語

感想
おすすめ度A⁺

純愛3部作の第一弾となっていますが

これは、ただの恋愛小説ではないので

「人を選ぶ」作品だと思います

白新堂と黒新堂が混ざったようなシナリオなので

ちょっと独自な感じです

前半は、恋愛っぽくいい感じで進んでいきますが

中盤以降から二転三転していき

あれ?これ純愛小説だったよね!?と思ってしまう展開あり

個人的には色々な展開を楽しめましたが

やはり、人を選ぶ作品だと思います

ラストの展開は、哀しくて落涙をしてしまいましたが

一風変わった純愛ものの終わり方として見れば

ありなのかもしれません

(個人的にはハッピーエンドにしてほしかった)

純愛小説ではなく

サスペンスミステリーと思って読めば

そこそこ面白いと思います


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2016年03月22日

ある愛の詩 小説 感想

著者
新堂冬樹

ジャンル
恋愛

発売日/ページ数
2006/2/25(451P)文庫

物語

小笠原の青い海でイルカのテティスと共に育った心やさしい青年・拓海

東京からやってきた美しい歌声を持つ音大生・流香

ふたりはテティスに導かれ、きらめくドルフィンビーチで劇的な出逢いを果たす

二ヶ月後、「君の笑顔がみたいから」ただそれだけの理由で、拓海は帰郷した流香のもとへ

そこで彼女が抱えた心の闇を知り

互いを想うあまり、哀しい運命に翻弄されるふたりの愛の行方は?

やさしい涙とまばゆい愛が心の海にひろがる“純恋”小説

感想
おすすめ度A

新堂純愛三部作の第二弾

これぞ白新堂作品です

前回の忘れ雪とは違い完全な純愛もの

恋に傷つき人を信じれなくなった流香と

純粋すぎる拓海との恋愛物語

イルカが二人を惹き合わせたことから始まる

何ともロマンチックなものである

自然の描写が丁寧であり

拓海とイルカの絆が伝わってくる

イルカと会いたくなるような素敵な作品である

拓海と流香の距離が縮まるのにけっこう時間はかかるものの

その過程が退屈ではないので、とにかく先が気になります

結末は暗いものではなく、ハッピーエンドで良かったです

これぞ純愛と呼ぶのにふさわしい作品でした


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2016年03月23日

ラストノート きみといた季節 小説 感想

著者
飯田雪子

ジャンル
恋愛

発売日/ページ数
2009/1/15(210P)文庫

物語

学生時代に安いファミレスと喫茶店で少しずつ育まれていった

洋祐と文香の恋は、ほんの些細なきっかけで壊れてしまった

幼かった恋が残した疵のせいで、臆病になった二人は恋ができなくなってしまう

そんな文香たちに巡ってきた新しい恋の予感と再会のクリスマス

もう一度だけ、恋を信じられますか?

すれ違い、傷つけ合っても、恋を求めずにはいられない若い男女の切ない想いを描く

とっておきのラブストーリー。書き下ろしで登場

感想
おすすめ度A

互いに想い合っていたのに

ある事が原因で別れてしまった二人が

次の恋へと再生に向かう

切なくて甘酸っぱいけど優しい物語

ページ数も少なく、さくさく読めます

最後の手紙の終わり方がとても印象的でした

二人とも色々あったけど、最後はハッピーエンド良かったです


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2016年05月15日

永遠。 小説 感想

著者
村山由佳

ジャンル
青春/恋愛

発売日/ページ数
2006/10/13(160P)

物語

生きることに無器用なひとなのね

それが私にはいとしかった

葉月さんは亡くなる前、娘の弥生と幼なじみの僕に話してくれた

かつて別れた恋人のことを

弥生はその男の向かいの部屋に住み、彼の講義を聴きに短大に通った

「お父さん」と、一度も告げられずに

卒業式の日、僕は弥生の帰りを待つ

感想
おすすめ度S

2003年に公開された映画である「卒業」のサイドストーリー

そんなことを全く知らずに手を取ってみた感想です

映画を観ていなくても一つの作品として楽しめるが

本編は100P強ぐらいしかないので

あっという間に読み終えてしまう

かといって軽すぎず重すぎず

よく描けている作品だと思います

「想いは、永遠のなの」

「一度誰かとの間に芽生えたつながりは、ずーっと消えずに続いていく」

この言葉は回想で出てきますが、彼女の切ない想いが伝わってきます

弥生と徹には幸せになってもらいたい

映画を観ればまた見えてくるものが変わるのでしょうか

機会があれば観ようと思います


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