一匹狼のアニメゲーム咆哮

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著者
辻村深月

ジャンル
感動ファンタジー

発売日/ページ数
2012/8/27(441P) 文庫

物語

一生に一度だけ

死者との再会を叶えてくれるという使者

突然死したアイドルが心の支えだったOL

年老いた母に癌告知出来なかった頑固な息子

親友に抱いた嫉妬心に苛まれる女子高生

失踪した婚約者を待ち続ける会社員

ツナグの仲介のもと再会した生者と死者

それぞれの想いをかかえた

一夜の邂逅は、何をもたらすのだろうか

感想
おすすめ度S

第32回（2011年）吉川英治文学新人賞受賞作品

生者と死者をツナグ少年が織りなす物語

短編の連作なので読みやすいです

生きてるうちに一回しか会うことが出来なくて

その一回会って話す場面が、ファンタジックで好きです

それぞれの想いが繊細に描かれている

特に待ち人、友情、アイドルの話しが良い

人によっては涙がでてしまう事もあるので

自宅で読むほうがいいと思います

(私も気づいたら涙出てました)

映画版は原作より劣るが良かったです

小説が苦手な方は 、映画をおすすめします

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著者
百田 尚樹

ジャンル
感動ファンタジー短編集

発売日/ページ数
2010/11/12(224P)文庫

物語

幸せな空気溢れるクリスマスイブ

恵子は、7年間働いた会社からリストラされた

さらに倒産の危機に瀕する弟になけなしの貯金まで渡してしまう

「高望みなんてしない。平凡な幸せが欲しいだけなのに」

それでも困っている人を放っておけない恵子は、一人の男性を助けようとするが

感想
おすすめ度S

クリスマスにまつわるちょっとした

切ないファンタジー短編集

読んでるうちに切なくなるものが多い中

ケーキが特に群を抜いてます

これにはうるっときました

全体的に短くて読みやすいです

著者の中では3番目に好きな作品です

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著者
ダニエル・キイス

ジャンル
SFサイエンス

発売日/ページ数
2015/03/13(485P)

物語

32歳になっても幼児の知能しかないパン屋の店員チャーリイ・ゴードン

そんな彼に、夢のような話が舞いこんだ

大学の偉い先生が頭をよくしてくれるというのだ

この申し出にとびついた彼は、白ネズミのアルジャーノンを競争相手に、連日検査を受けることに

やがて手術により、チャーリイは天才に変貌したが

超知能を手に入れた青年の愛と憎しみ、喜びと孤独を通して人間の心の真実に迫り

全世界が涙した現代の聖書

感想
おすすめ度S

1959年に中編小説にて世に知れ渡り、1966年に長編小説として登場

年代が進むにつれ表紙などが変更されている

TVドラマ化が二度されている


最初の方は、すごく読みにくくなっている

これは雰囲気を出すためだろうと思うが、本格的でリアルティーがある

チャーリー自身が見ていた世界は幸せそうだった

手術によりチャーリーの世界が実は酷い世界だったことに気づく

それにより文章は徐々に読みやすくなっていく

知らない方が幸せって言葉が頭を過る

チャーリーの成長を描いた作品でもあり

例えそれが真実でもチャーリーは前を進む姿は立派でした

そしてタイトルの意味を理解した時感動しました

日本語訳がとてもよかった

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著者
小路幸也

ジャンル
感動系

発売日/ページ数
2011/9/15(320P)文庫

物語

小学六年生のカホはある日

ビルの屋上から飛び降りようとする少年を見つける彼の名前はハル

半年前にカホの親友を「殺した」相手だった

十二歳の少年に科せられた人殺しの烙印と高額の賠償金

重い罪を背負った子供を大人たちは守ることができるのか

苦しみながらも前を向く人々を描いた感動作

感想
おすすめ度A⁺

重い傷を背負った少年少女たちが再生していく物語

4人の視点からそれぞれ心情が語られていく

ある事故で同級生を死なせてしまったハルだが

その主な原因が何故かはっきりしないのでモヤっとしてしまう

「まだ弱き者に、この世で力を持たない者に、優しくしたい気持ちを偽善と呼ぶなら

私は喜んで偽善者になる」

この言葉が好きです

傷ついた少年に手を差し伸べるイザさんたちは、はとてもステキです

このタイトルの意味を理解した時、切なくなります

文体は非常に読みやすく、読破後は優しい気持ちになれた作品です

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著者
住野よる

ジャンル
青春

発売日/ページ数
2015/6/17(288P)単行本

物語

偶然、僕が拾った1冊の文庫本

それはクラスメイトである山内桜良が綴った秘密の日記帳だった

感想
おすすめ度S

ある日、主人公は共病文庫を病院で見つけ彼女の素性を知ってしまう

彼女は膵臓を患っていて余命が短い

二人はクラスメイトだが、正反対の為これまで関わりがなかったが

これを機会にぼくは彼女に関わり少しずつ変わっていく物語

新人作家らしいが、結論から言いますと面白いです

ダ・ヴィンチを読んでいたらインパクトあるタイトルだと思い

内容も嫌いではなかったので手に取りました

とにかく文体が非常に読みやすく

主人公の呼び名が特殊で新鮮でした

ヒロインとぼくとのやりとりが可笑しくてにやにやしてしまいました

余命が短いのにここまで明るくできるのは、真似できないと思います

「生きるってのはね、きっと誰かと心を通わせること」

「そのものを指して、生きるって呼ぶんだよ」

彼女の台詞には重みを感じました

主人公は、他人に全く興味がなかった本の虫だったが

彼女の影響で少しずつ変わっていく様が巧く描かれている

余命で死ぬと思ったら、まさかの展開で、え？と思いました

あれが伏線になっていたとは誰が想像するだろうか

彼女がいなくってそれを認めてしまった時の主人公の動作に

思わず落涙しそうになりました

人との出会いは大切だなと改めて思わせてくれました

最近の本の中では、特に良かった本なので文庫化が待ち遠しいです

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著者
岡田惠和

ジャンル
恋愛青春

発売日/ページ数
2006/12/18(166P)

物語

三人はいつも一緒だった

なんでも言い合える友達だったはずなのに

なぜか、一番大切な想いだけが言葉にならない

感想
おすすめ度S

脚本家である著者が初めて書いた小説です

最高の恋人、輝く季節の中で、夢のカリフォルニア、あいのうた等の脚本家です

殆どが恋愛ものというのが特徴です

小説は、短すぎず長すぎでよくまとまった方です

内容的には、恋愛+青春+感動です

物語の雰囲気に惹かれるのですらすら読めて楽しめました

聖なる三角形と名付け彼ら3人は幼少の頃固い絆を結びました

大人になってその三角形に異変が現れ物語は進みます

彼らの関係が読んでいくと切なくってきます

ラストは落涙してしまいました

映画の方は、やや原作部分を削ってはいるものの

それでも映画もいい出来だったので二度落涙しました

切ないけど、温かい恋愛ものでした

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著者
新堂冬樹

ジャンル
青春/家族愛

発売日/ページ数
2005/2/9(260P)文庫

物語

離れて暮らす母に会うため

小学三年生の沖田大志はひとり、旅に出る

途中、様々なトラブルが大志に降りかかるが

行く先で出会う人々の優しさに助けられ乗り切っていく

心細い思いをしながらも健気に旅を続ける大志は

果たして母に会えるのか？

「涙でページがめくれませんでした」という読者が続出した

親子愛溢れる感涙のハートフルストーリー

感想
おすすめ度A⁺

白新堂版、母を訪ねて三千里だと私も思いました

特に伏線やストーリーが凝ってるわけでもないんですが

終盤でのシーンはちょっと感涙しそうになります

8歳の少年と一匹が遠く離れた場所にいる母に会いにく物語

道中では、色々な人に出会い優しくされ

トラブルを乗り切って少年は少しずつ成長していきます

読破後には、温かい気持ちにさせてくれる一冊です


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著者
川口俊和

ジャンル
感動系ファンタジー

発売日/ページ数
2015/12/7(348P)

物語

お願いします、あの日に戻らせてください

「ここに来れば、過去に戻れるって、ほんとうですか？」

不思議なうわさのある喫茶店フニクリフニクラを訪れた

４人の女性たちが紡ぐ、家族と、愛と、後悔の物語

感想
おすすめ度A⁺

4回泣けますという文字に惹かれ手に取りました

元は舞台でやったものを小説化したものなので

人によっては読みにくいかもしれません

過去(未来)に戻る(行く)ことが一度だけ許されるが

「過去に戻っても、この喫茶店を訪れた事のない者には会う事はできない」

「過去に戻って、どんな努力をしても、現実は変わらない」

「過去に戻れる席には先客がいる」

「その席に座れるのは、その先客が席を立った時だけ」

「過去に戻っても、席を立って移動する事はできない」

「過去に戻れるのは、コーヒーをカップに注いでから、

そのコーヒーが冷めてしまうまでの間だけ」

というけっこう縛りが強いルールが斬新です

なんだか辻村深月の作品であるツナグを思い出しました

涙腺はけっこう緩い方だとは思いますが

残念ながら一度も泣けませんでした

物語の内容は悪くはないです

「姉妹」と「親子」はうるっときました

私は特に親子が好きでした

悲しいだけじゃ終わらないので温かい作品です


楽天ブックス コーヒーが冷めないうちに [ 川口俊和 ]

著者
重松清

ジャンル
青春/教師

発売日/ページ数
2010/6/29(437P)文庫

物語

村内先生は、中学の非常勤講師

国語の先生なのに、言葉がつっかえてうまく話せない

でも先生には、授業よりももっと、大事な仕事があるんだ

いじめの加害者になってしまった生徒、父親の自殺に苦しむ生徒

気持ちを伝えられずに抱え込む生徒

家庭を知らずに育った生徒―後悔、責任、そして希望

ひとりぼっちの心にそっと寄り添い

本当にたいせつなことは何かを教えてくれる物語

感想
おすすめ度S

別々の話しが書かれた短編小説です

話しは繋がっておらず

一遍ずつ非常勤である村内先生が

ひとりぼっちの生徒にたいせつなことを教えていく心温まる物語

どの話も魅力的で良いですが

個人的には、「ハンカチ」「拝啓ねずみ大王さま」「進路は北へ」が好きです

進路は北へのアナゴの例えは巧いなと思います

村内先生は、上手く言葉を話すことが出来ない

だからこそ、たいせつなことしか彼は言わない

間に合ったと言って、彼が言うたいせつなことを教えることで

生徒は救われ前へ歩み出す姿は感動します

彼がいうこの言葉が特に好きでした

「先生は、ひとりぼっちの。子の。

そばにいる、もう一人の、ひとりぼっちになりたいんだ

だから、先生は、先生をやっているんだ」

映画化にもなりました


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