2010年05月31日
日本が危ない(16)米国を既に越えた中国のソーラーシステム!
米国を既に越えた中国のソーラーシステム=輸出国のはずが輸入国に?米国が危機感
2009年8月28日
ニューヨークタイムズは24日、「米国を最先端のクリーンエンルギー輸出国に」というオバマ大統領の期待とは裏腹に、中国がその地位に向けて大きく踏み出していると報じた。
同紙によると、中国が特にソーラーシステムの分野で他国を圧倒しており、米国市場においてさえ中国のソーラーシステムが主役を演じている。
これは低価格戦略が主因とみられているが、中国のソーラーシステム製造各社は昨年、中国政府による財政支援などを背景に、太陽電池板のコストを半分近くにまで削減している。
中国最大のソーラーシステム電池板の製造企業の幹部は、「市場占有率を上げる為に、米国市場で販売している太陽発電電池の価格は、材料費・加工費・運送費を合わせたコストよりも低く抑えてある」と説明する。
中国政府の後ろ盾により、中国のソーラーシステム製造各社は、米国に現地工場を建設し、現地で組立を行っている。
各社は、数十年前の日本の自動車メーカーと同じく、現地との摩擦や反中感情がもたらす影響等を避ける為、現地法人の経営陣に、米国人を雇い入れはじめているという。
オバマ政府も米国内のソーラーシステム製造企業に対する減税・優遇措置などを打ち出したが、多くの米国人は、超低金利で融資を受け、低コストの労働力で立ち向かってくる中国企業には対抗できない、と危機感をつのらせている
追記: 太陽光発電システム
現在、中国の多結晶シリコンの生産量は5年前の80倍の年間4000トン、世界一の生産量を誇る。
中国政府は、今年の生産量は3万トンに達するとみており、2011年にはその3倍に当たる15万トンに達するとの予測もある。
ソーラー板のマーケットは需要が大きくなり、既に年間1000億ドルの市場になっているという。
この為、少なくとも16の省で33の多結晶シリコン工場の建設が始まっているという。
現在、太陽エネルギー関連企業の世界トップ10のうち、すでに中国企業が4社を占めるまでに至っている。
その中でも、太陽光電池・太陽光発電システムム生産の中国最大手サンテックパワーは、世界第2位につけている。
シリコン:
金属ケイ素を原料にして生産した人工高分子化合物である。
主に半導体、太陽電池などに使用される。
アルミニウムと同様、酸化物から還元するには大量の電力を必要とするため、金属シリコンの状態になってから輸入するのが一般的である。この為、電力の安い国が金属シリコンの供給源となる。
これまで中国、ブラジル、ロシア、南アフリカ、ノルウェーなどが主要な供給国であったが、近年はオーストラリア、マレーシア、ベトナムなども注目されているという。
2009年8月28日
ニューヨークタイムズは24日、「米国を最先端のクリーンエンルギー輸出国に」というオバマ大統領の期待とは裏腹に、中国がその地位に向けて大きく踏み出していると報じた。
同紙によると、中国が特にソーラーシステムの分野で他国を圧倒しており、米国市場においてさえ中国のソーラーシステムが主役を演じている。
これは低価格戦略が主因とみられているが、中国のソーラーシステム製造各社は昨年、中国政府による財政支援などを背景に、太陽電池板のコストを半分近くにまで削減している。
中国最大のソーラーシステム電池板の製造企業の幹部は、「市場占有率を上げる為に、米国市場で販売している太陽発電電池の価格は、材料費・加工費・運送費を合わせたコストよりも低く抑えてある」と説明する。
中国政府の後ろ盾により、中国のソーラーシステム製造各社は、米国に現地工場を建設し、現地で組立を行っている。
各社は、数十年前の日本の自動車メーカーと同じく、現地との摩擦や反中感情がもたらす影響等を避ける為、現地法人の経営陣に、米国人を雇い入れはじめているという。
オバマ政府も米国内のソーラーシステム製造企業に対する減税・優遇措置などを打ち出したが、多くの米国人は、超低金利で融資を受け、低コストの労働力で立ち向かってくる中国企業には対抗できない、と危機感をつのらせている
追記: 太陽光発電システム
現在、中国の多結晶シリコンの生産量は5年前の80倍の年間4000トン、世界一の生産量を誇る。
中国政府は、今年の生産量は3万トンに達するとみており、2011年にはその3倍に当たる15万トンに達するとの予測もある。
ソーラー板のマーケットは需要が大きくなり、既に年間1000億ドルの市場になっているという。
この為、少なくとも16の省で33の多結晶シリコン工場の建設が始まっているという。
現在、太陽エネルギー関連企業の世界トップ10のうち、すでに中国企業が4社を占めるまでに至っている。
その中でも、太陽光電池・太陽光発電システムム生産の中国最大手サンテックパワーは、世界第2位につけている。
シリコン:
金属ケイ素を原料にして生産した人工高分子化合物である。
主に半導体、太陽電池などに使用される。
アルミニウムと同様、酸化物から還元するには大量の電力を必要とするため、金属シリコンの状態になってから輸入するのが一般的である。この為、電力の安い国が金属シリコンの供給源となる。
これまで中国、ブラジル、ロシア、南アフリカ、ノルウェーなどが主要な供給国であったが、近年はオーストラリア、マレーシア、ベトナムなども注目されているという。
投稿者:がくがく|00:15