2008年12月08日
12月から「為替大転換」が起こる!
元信光人 [info@gensin-fund.com]
のメルマガから引用。
● 【Market Comment】
〜12月から為替の大転換が起こる!
「相場変動の震源となる理由」〜
GENSINです!
現在、急激な円高・ドル高が進行し、
外貨建投資をされていた投資家は、
おおむね為替差損を抱えておられます。
最近、会員様からも、
・この円高・ドル高がいつまで続くのか?
・為替差損を抱えているが、どう対処すればいいのか?
というご質問を多数頂くようになりました。
ですので今回は、
最近の為替動向を分かり易く・論理的に御説明し、
どのような時期が転換点となりうるのか?
を考えて参りたいと思います。
まず、ここ10年ほどの為替相場を見れば、
特にドルと円の関係を見れば、
12月から4月に相場の転換点(天底)が訪れていることが多いことに
気づくと思います。
参照サイト
→
http://blog.livedoor.jp/zizidai_3373/archives/51568707.html
なぜこのような現象が生じるのでしょうか?
今回はその原因に対して、
論理的仮設をたててご説明したいと思います。
今年はリーマン破綻前後が為替の転換点となり、
そこから急速にドル高、円高に転換しましたが、
これはリーマンの清算に入ったことが最も大きな
原因だと考えられます。
なぜ12月から4月なのか?
論理的な仮説としては、
いわゆる「世界の鬼っ子」が重要なカギを握っておると考えられます。
その「世界の鬼っ子」こそが日本です。
日本はこの10年間以上、万年不況に陥り、
ゼロ金利政策といわれる、超低金利政策を続けてきました。
そして、公共投資と称して
不要な建物や道路を借金して作り続けるということを
行ってきました。
日本が超低金利であれば 金融屋がもうけるには
この超低金利の日本から調達して
高金利の国に輸出する「資本貿易」をすれば儲かりますよね?
たとえば、
日本で1%で借りてアメリカで6%運用できれば
差額の5%が儲かります。
しかし、ここで考える必要があるのが、
為替変動リスクです。
この為替変動リスクを回避するために、
10年前から5年前ぐらいまでは為替先物で
ヘッジを行っていました。
上記の場合なら、円買いの為替ヘッジを入れておけば
為替変動リスクを回避して、手堅く金利差分の利益を
とれたわけです。
最初はこの方法で堅実に利益をとれたのです・・
しかし、先ほどの収益モデルは非常に簡単ですので
当然、別の人間が同じ仕掛けをしてきますので、
しだいに為替先物において、
現物価格と先物価格の乖離が大きくなったため、
為替ヘッジのために要するコストが大きくなってしまい、
結局儲からなくなってしまったのです。
そして、オプションを絡めてみたり、
それでも駄目にならば株やら債券などでヘッジをかける
などの対策を行うようになりました。
そして高度なレバレッジをかけて高収益を狙うような
ヘッジファンドの台頭が起こったのです。
ヘッジファンドの至上命題は、
「ドル建ての運用利回りを上げる」
ということでした。
そして、ここからもっと頭のよい方法を思いついたのです。
それが、FXを利用した為替ヘッジ方法です。
FXにはスワップ金利というものがあり、
たとえば金利5%のドルを買い、金利1%の円を売ると
その金利差である4%分がもらえます。
逆に、ドルを売り円を買うと、
金利差である4%分を支払う必要があります。
ですから、FX初心者の方は当然円を売り、
ドルなど金利の高い通貨を買って、
スワップ金利獲得を狙うポジションをとります。
ヘッジファンドはこれを活用したのです・・
たとえば、ヘッジファンドが円を売って金利7%のドル債券を買った場合、
FXのドル円のスワップ金利差が5%であった場合、
投資初心者は当然ドルを買って円を売ってきますので、
ヘッジファンドがドル売り円買いで投資初心者のポジションを相殺する形で受ければ、
為替リスクは完全に相殺でき、しかも2%の金利差を低リスクでとれるようになります。
つまりFXの普及もあり、日本円を低金利で調達できて為替リスクをヘッジし、
その利ざやを堅実に懐に入れることが可能になったのです。
どうやっても儲かる仕組みを作ったわけです・・
このように日本の低金利を利用して
ヘッジファンドなどが資金調達を行い、
さらに日本のFX初心者を利用して為替ヘッジも
同時に行っていたというわけです・・
見事な仕組みですね?
ですから、このサブプライムショックの種をまいた
大きな原因の一つは日銀の低金利政策という訳です。
しかし、リーマン破綻でその清算が始まりました。
サブプライムローンの焦げ付きはその損失分までの
債権額を破綻させて清算すれば終わります。
その清算処理のために
リーマンをはじめ、米国の金融機関は保有資産を
いくらでも良いので処理したいということで
一斉に売り始めました。
日本については儲かる分野であった不動産、
特に東京の不動産が大特価で売られました。
また韓国については預金金利、
台湾については株式配当が儲かる分野であったので、
韓国はウォン安、台湾は大きな株安
になったというわけです。
そこに来て
12月になりました。
12月31日は台湾や韓国、その他アジア諸国で決算が一斉に入ります。
これに対して日本欧米は3月末日であり、
この関係で通貨が動きます。
12月は特に転換点になりやすいのです。
それから3月。
これらは全て決算の絡みの動きだと思います。
日本の低金利を借りて海外で運用したものが
決算で返されてくるのです。
企業の利益が低ければ決算のかさ上げに使用されます。
また、銀行などの自己資本比率の国際基準は8%ですが、
それを保つために使用されたりするのです。
またスイスフランなどは、
スイスに貯めていた資産をドルなどに変換して
持ち出しているので現在はスイススラン安となっております。
このように、サブプライムショック後、大きく為替変動が起こりましたが、
この流れは、今年の12月から4月までの間に大きな転換点を迎える可能性が
高いと思われます。
既に限界点に近い円高の終焉はこの時期になる可能性があります。
またドル高からドル安への転換も起こる可能性があります。
さてここから面白いのが韓国ウォンです。
韓国の上場企業は12月末に一斉に決算を迎えます。
ということで韓国ウォンは12月に大きな動きがあるでしょう。
そろそろ絶好の投資チャンスが近いかもしれません・・
いずれにせよ、
決算が落ち着いた春、桜の咲くころまでには
大きな転換が起こっている可能性が高いと考えております。
ですから、円高で為替差損を抱えている方は
今は辛抱のしどころかもしれません・・
これから外貨建投資される方は
ここ数カ月が絶好のチャンスとなるかと思われます。
ご参考にして頂ければ幸甚です。
のメルマガから引用。
● 【Market Comment】
〜12月から為替の大転換が起こる!
「相場変動の震源となる理由」〜
GENSINです!
現在、急激な円高・ドル高が進行し、
外貨建投資をされていた投資家は、
おおむね為替差損を抱えておられます。
最近、会員様からも、
・この円高・ドル高がいつまで続くのか?
・為替差損を抱えているが、どう対処すればいいのか?
というご質問を多数頂くようになりました。
ですので今回は、
最近の為替動向を分かり易く・論理的に御説明し、
どのような時期が転換点となりうるのか?
を考えて参りたいと思います。
まず、ここ10年ほどの為替相場を見れば、
特にドルと円の関係を見れば、
12月から4月に相場の転換点(天底)が訪れていることが多いことに
気づくと思います。
参照サイト
→
http://blog.livedoor.jp/zizidai_3373/archives/51568707.html
なぜこのような現象が生じるのでしょうか?
今回はその原因に対して、
論理的仮設をたててご説明したいと思います。
今年はリーマン破綻前後が為替の転換点となり、
そこから急速にドル高、円高に転換しましたが、
これはリーマンの清算に入ったことが最も大きな
原因だと考えられます。
なぜ12月から4月なのか?
論理的な仮説としては、
いわゆる「世界の鬼っ子」が重要なカギを握っておると考えられます。
その「世界の鬼っ子」こそが日本です。
日本はこの10年間以上、万年不況に陥り、
ゼロ金利政策といわれる、超低金利政策を続けてきました。
そして、公共投資と称して
不要な建物や道路を借金して作り続けるということを
行ってきました。
日本が超低金利であれば 金融屋がもうけるには
この超低金利の日本から調達して
高金利の国に輸出する「資本貿易」をすれば儲かりますよね?
たとえば、
日本で1%で借りてアメリカで6%運用できれば
差額の5%が儲かります。
しかし、ここで考える必要があるのが、
為替変動リスクです。
この為替変動リスクを回避するために、
10年前から5年前ぐらいまでは為替先物で
ヘッジを行っていました。
上記の場合なら、円買いの為替ヘッジを入れておけば
為替変動リスクを回避して、手堅く金利差分の利益を
とれたわけです。
最初はこの方法で堅実に利益をとれたのです・・
しかし、先ほどの収益モデルは非常に簡単ですので
当然、別の人間が同じ仕掛けをしてきますので、
しだいに為替先物において、
現物価格と先物価格の乖離が大きくなったため、
為替ヘッジのために要するコストが大きくなってしまい、
結局儲からなくなってしまったのです。
そして、オプションを絡めてみたり、
それでも駄目にならば株やら債券などでヘッジをかける
などの対策を行うようになりました。
そして高度なレバレッジをかけて高収益を狙うような
ヘッジファンドの台頭が起こったのです。
ヘッジファンドの至上命題は、
「ドル建ての運用利回りを上げる」
ということでした。
そして、ここからもっと頭のよい方法を思いついたのです。
それが、FXを利用した為替ヘッジ方法です。
FXにはスワップ金利というものがあり、
たとえば金利5%のドルを買い、金利1%の円を売ると
その金利差である4%分がもらえます。
逆に、ドルを売り円を買うと、
金利差である4%分を支払う必要があります。
ですから、FX初心者の方は当然円を売り、
ドルなど金利の高い通貨を買って、
スワップ金利獲得を狙うポジションをとります。
ヘッジファンドはこれを活用したのです・・
たとえば、ヘッジファンドが円を売って金利7%のドル債券を買った場合、
FXのドル円のスワップ金利差が5%であった場合、
投資初心者は当然ドルを買って円を売ってきますので、
ヘッジファンドがドル売り円買いで投資初心者のポジションを相殺する形で受ければ、
為替リスクは完全に相殺でき、しかも2%の金利差を低リスクでとれるようになります。
つまりFXの普及もあり、日本円を低金利で調達できて為替リスクをヘッジし、
その利ざやを堅実に懐に入れることが可能になったのです。
どうやっても儲かる仕組みを作ったわけです・・
このように日本の低金利を利用して
ヘッジファンドなどが資金調達を行い、
さらに日本のFX初心者を利用して為替ヘッジも
同時に行っていたというわけです・・
見事な仕組みですね?
ですから、このサブプライムショックの種をまいた
大きな原因の一つは日銀の低金利政策という訳です。
しかし、リーマン破綻でその清算が始まりました。
サブプライムローンの焦げ付きはその損失分までの
債権額を破綻させて清算すれば終わります。
その清算処理のために
リーマンをはじめ、米国の金融機関は保有資産を
いくらでも良いので処理したいということで
一斉に売り始めました。
日本については儲かる分野であった不動産、
特に東京の不動産が大特価で売られました。
また韓国については預金金利、
台湾については株式配当が儲かる分野であったので、
韓国はウォン安、台湾は大きな株安
になったというわけです。
そこに来て
12月になりました。
12月31日は台湾や韓国、その他アジア諸国で決算が一斉に入ります。
これに対して日本欧米は3月末日であり、
この関係で通貨が動きます。
12月は特に転換点になりやすいのです。
それから3月。
これらは全て決算の絡みの動きだと思います。
日本の低金利を借りて海外で運用したものが
決算で返されてくるのです。
企業の利益が低ければ決算のかさ上げに使用されます。
また、銀行などの自己資本比率の国際基準は8%ですが、
それを保つために使用されたりするのです。
またスイスフランなどは、
スイスに貯めていた資産をドルなどに変換して
持ち出しているので現在はスイススラン安となっております。
このように、サブプライムショック後、大きく為替変動が起こりましたが、
この流れは、今年の12月から4月までの間に大きな転換点を迎える可能性が
高いと思われます。
既に限界点に近い円高の終焉はこの時期になる可能性があります。
またドル高からドル安への転換も起こる可能性があります。
さてここから面白いのが韓国ウォンです。
韓国の上場企業は12月末に一斉に決算を迎えます。
ということで韓国ウォンは12月に大きな動きがあるでしょう。
そろそろ絶好の投資チャンスが近いかもしれません・・
いずれにせよ、
決算が落ち着いた春、桜の咲くころまでには
大きな転換が起こっている可能性が高いと考えております。
ですから、円高で為替差損を抱えている方は
今は辛抱のしどころかもしれません・・
これから外貨建投資される方は
ここ数カ月が絶好のチャンスとなるかと思われます。
ご参考にして頂ければ幸甚です。