【投資脳のつくり方】
木下 晃伸
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1.NY株、一時350ドル上げ、日経平均反発
(出所)2008年9月9日付日本経済新聞朝刊1面
●公的資金投入決断は株価を上昇させた
●日本株にも好影響
●マネーは、慎重姿勢から今後強気に転じていく
週明け八日のニューヨーク株式市場ではダウ工業株三十種平均は大幅続伸し、
前週末比で一時約350ドル上げた。米住宅公社の救済策発表で信用不安の後退
などへの期待感が高まっている。
政府管理に置かれる連邦住宅抵当公社(ファニーメイ)と連邦住宅貸付抵当公社
(フレディマック)は、配当が停止されることなどを嫌気してともに一時1ドル
前後と、前週末比で約8割下げた。株主にも相応の負担を強いるということが決定
されたからだろう。また、リーマン・ブラザーズが前日比12%を超える下落とな
る等、実質的な破たんが懸念される金融機関の下落も目立った。
リーマン・ブラザーズ株価( http://finance.google.com/finance?q=leh&hl=en )
また、8日の東京株式市場で日経平均株価が3日ぶりに大幅反発した。ドル高・
円安の加速で輸出関連株も買われ、日経平均の上昇幅は一時、450円を超えた。
終値は前週末比412円23銭(3.38%)高の1万2,624円46銭。東京証券取引所第一
部の値上がり銘柄数は全体の約9割に達し、ほぼ全面高の展開だった。
本日は下落に転じているが、昨日の大幅上昇の後だからこれは仕方がない部分が
あるだろう。結果的に、大幅な株価上昇のキッカケとなったりそな銀行の国有化
も、発表後1週間は行ったり来たりだった。その後、急速にマネーフローが戻って
きた。同様のケースが当てはまる可能性は十分ある。