2008年03月10日
山本清治氏の見解・ホットマネー
山本清治氏のクラブ9
http://www.kyas.com/club9/QA/qa080310.html
からの引用。
(三)激増するホットマネー。
(1)ここで言うホットマネーの内訳は政府系ファンドとオイルマネーである。
昨年、政府系ファンドの資金量は300兆円、オイルマネーは200兆円に激増し、合計500兆円に達した。
(2)これまで株式市場で主役を演じてきた200兆円のヘッジファンドは運用成績の悪化もあって影が薄い。
(3)政府系ファンドの中には中近東のオイルマネーや、中国の貿易黒字や、シンガポールの年金資金が混在している。
これらのホットマネーは現在も急増し続けており、5年後に1,500兆円に大膨張すると見込まれている。
(4)ホットマネーは昨年、欧米の大手銀行に対する資本注入と商品市場への参入で、大いに存在感を高めた。
しかし過半は現金で、今年は新規のホットマネーを加えた700兆円が金融市場で猛威を振るう可能性が高い。
(5)今、世界中のエコノミストが景気後退論を競い合っているが、700兆円のホットマネーの出現を軽視しているから、商品相場と同様に、予想外の株価暴騰が起こりうると私は思う。