2016年11月12日
理気について
まずは漢字の成り立ちや意味を見てみましょう。
「理」には「玉」を 磨き、「玉」の文様、 筋をあらわすという意味があります。
(部首(漢字の左側)が王のものを「たまへん・おうへん」と言いますが
「玉」が偏になるときは点がなくなり王になります)
旁(漢字の右側)の「里」はきちんとしたものや、筋という意味です。
「理」
デジタル大辞泉で『理気』を見ると「理」は
『もと玉の筋目の意から、道理・真理、さらに形而上(けいじじょう)的な本体、普遍性の意をもつ語。』
とあります。
元玉(もとだま)とは玉切りされた原木の、根に近い部分です。
玉切りとはこんな感じ。
玉切り
=立木の伐倒後、
枝払いをした丸太を木の特徴に合わせ
規定の寸法に切断すること
元玉は節が出にくく荷重に強いそうで、元玉で取った柱は最高とされていたようです。
他に、「玉」は宝石を差しているという説もあり、その場合は
宝石を磨いて文様、筋を出すという意味になります。
形而上とは形のないものです。
「気」
理気の「気」は
『もと雲気・呼気の意から、万物を生動させる原質、ひいては現象の意をもつ語。』
とありますが
もと雲気じゃなくただの雲気かと(笑)
私が知らないだけで「もと雲気」という言葉があるのかと思って色々調べましたが、
その様な言葉はありませんでした・・・
雲気とは空中に立ち上る異様の気、呼気とは人間の吐く息のことです。
つまり理気とは目に見えないけど存在するものの法則といったところです。
占いを統計学だと言いたがる人がいますが、統計じゃなくて法則です。
陰(いん)・陽(よう)
森羅万象、宇宙のありとあらゆる事物をさまざまな観点から
陰と陽の二つのカテゴリに分類する考え方です。
陰と陽とは互いに対立する属性を持った二つの気(エネルギー)のことで、
万物の生成消滅と言った変化はこの二気によって起こるとされています。
太極図が、この陰陽を象徴的に表しています。
陰陽の関係にあるものは
天と地、太陽と月、男と女、親と子、昼と夜、光と闇、生と死、剛と柔、
表と裏、上と下、奇数と偶数、プラスとマイナス、など様々です。
陽の中に黒い点があるのは、陽中の陰を示し、
いくら陽が強くなっても陽の中に陰があり、後に陰に転じることを表しています。
陰の中の白い点も同様です。
魚の目にも見えることから、中国では太極図を「陰陽魚図」とか「双魚図」と呼ぶそうです。
木・火・土・金・水(もっかどこんすい)
古代ギリシャでは、宇宙の万物の構成要素を「火・地・風・水」の4元素と考えたように、
古代の中国では「木」「火」「土」「金」「水」の5元素を宇宙の構成要素と考えました。
これを五行説と言います。
5種類の元素は互いに影響を与え合い、その生滅盛衰によって天地万物が変化し、循環していきます。
五行は単に5種の基本要素(エレメント)というだけでなく、
季節や樹木の成長など、変化の中における5種の、状態、運動、過程という捉え方もされます。
五行相生の関係
特定の五行が別の特定の五行を強める関係を
「相生」と言います。
木は火を生じ、火は土を生じ、土は金を生じ、
金は水を生じ、水は木を生じます。
生じたものは弱くなり、生じられたものは強くなります。
五行相剋の関係
特定の五行が別の五行を制する関係を
「相剋」と言います。
木は土を剋し、土は水を剋し、水は火を剋し、
火は金を剋し、金は木を剋します。
剋するものはエネルギーを消耗し、
剋されたものは弱くなります。
同じ五行どうしの関係は「比和(ひわ)」と言い、お互いに強め合う関係です。
五行説は中国占術の中核を成す理論であり、
風水、四柱推命、算命学、奇門遁甲、六壬、気学等中国を発祥とするほとんどの占術は
この理論上に構築された技法です。
乾(けん)・兌(だ)・離(り)・震(しん)・巽(そん)・坎(かん)・艮(ごん)・坤(こん)
易を構成する要素で「小成卦」と言われます。
この八卦が2個重なると8×2=64で六十四卦が出来ます。
八卦の小成卦を八方位に割り振るとこうなります。
風水や中国占術では
図表は上が南で下が北です。
ちなみに、↑これと↓これは後天図です。
八卦の配置には
先天図というものがあり、
方位が異なるのでご注意ください。
後天八卦 先天八卦
子(ね)・丑(うし)・寅(とら)・卯(う)・辰(たつ)・巳(み)・
午(うま)・未(ひつじ)・申(さる)・酉(とり)・戌(いぬ)・亥(い)
現在では「干支(えと)」と言うと十二支のことを指すと思う人が多い様ですが、
本来「干支」(=かんし)は十二支と十干を組み合わせたものです。
十二支だけを差したい場合は「十二支」または「地支(ちし)」と言います。
年、月、日、時、方位など様々な表現に使われますが
方位を示す時は12方位にするか24方位にするかで相当する方角が変わってきます。
24方位にする場合は十干から戊と己(五行が土)を抜いたものと、
八卦の乾・巽・艮・坤を加えます。
12方位に分ける方法は、風水では基本的にしません。
(紫微風水で使ったりするくらいでしょうか・・・)
また、12方位に分ける場合も1つの方位を30度とします。
なので、東西南北を30度ずつ、
それ以外の方位(北東・北西・南東・南西)を60度ずつという分け方はしません。
甲(こう)・乙(おつ)・丙(へい)・丁(てい)・戊(ぼ)・
己(き)・庚(こう)・辛(しん)・壬(じん)・癸(き)
十干(じっかん)は、干支を書くとき干を支の前に書くことから「天干(てんかん)」とも言います。
陽を兄、陰を弟として、
「甲」を「木の兄(きのえ)」、「乙」を「木の弟(きのと)」などと呼びます。
「干支」を「えと」と読むのは、この「兄弟」(えと)に由来するそうです。
一白水星(いっぱくすいせい)・二黒土星(じこくどせい)・三碧木星(さんぺきもくせい)・
四緑木星(しろくもくせい)・五黄土星(ごおうどせい)・六白金星(ろっぱくきんせい)・
七赤金星(しちせききんせい)・八白土星(はっぱくどせい)・九紫火星(きゅうしかせい)
中国占術で方位学や風水等で多様される9つの虚星(実在しない星)です。
九星には、定位と言って本来の場所というのが決まっています。
五行や八卦の後天図と合わせるとこうなります。
巒頭の判断に流派の違いはあまりないのですが
理気には八宅派、紫白九星派、飛星派、玄空派、奇門派、星度派など色々な流派があります。
その為、ある流派では吉となる家でも、別の流派では凶となるということが多々あるのです。
奇門遁甲や紫微斗数では
吉と凶の区別がすぐにできないうちは点数を付けて分かりやすくするのですが
本来は点数制ではない為、当然その象意に合った良い面と悪い面が出てきます。
なので、100点と50点が合わさっても75点になる訳ではありません。
風水も、どの流派でみても吉となるのが理想的です。
従って、あちらを立てればこちらが立たずとなり、
引越しの際の物件の候補なんかはどんどん削られていきます。
ちなみに私は、自分の引越しの際に理気だけで90軒以上の鑑定をしました。。。
理気がものすごく良いのに巒頭がダメな場所があり
巒頭がものすごく良いのに理気がダメな家もあります。
理気の条件にこだわる様になると巒頭を軽んじたりしがちですが
どちらも良いに越したことはありません。
結局は、運気の良い人はすぐ良い物件にめぐり逢えるけれど
普通の人はどちらかを優先しないとなかなか見つからないといった感じです。
巒頭についてはこちら
↓お手数ですがクリックお願いします↓
「理」には「玉」を 磨き、「玉」の文様、 筋をあらわすという意味があります。
(部首(漢字の左側)が王のものを「たまへん・おうへん」と言いますが
「玉」が偏になるときは点がなくなり王になります)
旁(漢字の右側)の「里」はきちんとしたものや、筋という意味です。
「理」
デジタル大辞泉で『理気』を見ると「理」は
『もと玉の筋目の意から、道理・真理、さらに形而上(けいじじょう)的な本体、普遍性の意をもつ語。』
とあります。
元玉(もとだま)とは玉切りされた原木の、根に近い部分です。
玉切りとはこんな感じ。
玉切り
=立木の伐倒後、
枝払いをした丸太を木の特徴に合わせ
規定の寸法に切断すること
元玉は節が出にくく荷重に強いそうで、元玉で取った柱は最高とされていたようです。
他に、「玉」は宝石を差しているという説もあり、その場合は
宝石を磨いて文様、筋を出すという意味になります。
形而上とは形のないものです。
「気」
理気の「気」は
『もと雲気・呼気の意から、万物を生動させる原質、ひいては現象の意をもつ語。』
とありますが
もと雲気じゃなくただの雲気かと(笑)
私が知らないだけで「もと雲気」という言葉があるのかと思って色々調べましたが、
その様な言葉はありませんでした・・・
雲気とは空中に立ち上る異様の気、呼気とは人間の吐く息のことです。
つまり理気とは目に見えないけど存在するものの法則といったところです。
占いを統計学だと言いたがる人がいますが、統計じゃなくて法則です。
陰陽
陰(いん)・陽(よう)
森羅万象、宇宙のありとあらゆる事物をさまざまな観点から
陰と陽の二つのカテゴリに分類する考え方です。
陰と陽とは互いに対立する属性を持った二つの気(エネルギー)のことで、
万物の生成消滅と言った変化はこの二気によって起こるとされています。
太極図が、この陰陽を象徴的に表しています。
陰陽の関係にあるものは
天と地、太陽と月、男と女、親と子、昼と夜、光と闇、生と死、剛と柔、
表と裏、上と下、奇数と偶数、プラスとマイナス、など様々です。
陽の中に黒い点があるのは、陽中の陰を示し、
いくら陽が強くなっても陽の中に陰があり、後に陰に転じることを表しています。
陰の中の白い点も同様です。
魚の目にも見えることから、中国では太極図を「陰陽魚図」とか「双魚図」と呼ぶそうです。
五行
木・火・土・金・水(もっかどこんすい)
古代ギリシャでは、宇宙の万物の構成要素を「火・地・風・水」の4元素と考えたように、
古代の中国では「木」「火」「土」「金」「水」の5元素を宇宙の構成要素と考えました。
これを五行説と言います。
5種類の元素は互いに影響を与え合い、その生滅盛衰によって天地万物が変化し、循環していきます。
五行は単に5種の基本要素(エレメント)というだけでなく、
季節や樹木の成長など、変化の中における5種の、状態、運動、過程という捉え方もされます。
五方 | 五季 | 五色 | 五常 | 五情 | 五臓 | 五感 | 八卦 | 十干 | 十二支 | |
木 | 東 | 春 | 青 | 仁 | 努 | 肝臓 | 視 | 震・巽 | 甲・乙 | 寅・卯 |
火 | 南 | 夏 | 赤 | 礼 | 楽 | 心臓 | 聴 | 離 | 丙・丁 | 巳・午 |
土 | 中央 | 土用 | 黄 | 信 | 欲 | 脾臓 | 臭 | 坤・艮 | 戊・己 | 辰・未・戌・丑 |
金 | 西 | 秋 | 白 | 義 | 喜 | 肺臓 | 味 | 乾・兌 | 庚・辛 | 申・酉 |
水 | 北 | 冬 | 黒 | 智 | 哀 | 腎臓 | 触 | 坎 | 壬・癸 | 亥・子 |
五行相生の関係
特定の五行が別の特定の五行を強める関係を
「相生」と言います。
木は火を生じ、火は土を生じ、土は金を生じ、
金は水を生じ、水は木を生じます。
生じたものは弱くなり、生じられたものは強くなります。
五行相剋の関係
特定の五行が別の五行を制する関係を
「相剋」と言います。
木は土を剋し、土は水を剋し、水は火を剋し、
火は金を剋し、金は木を剋します。
剋するものはエネルギーを消耗し、
剋されたものは弱くなります。
同じ五行どうしの関係は「比和(ひわ)」と言い、お互いに強め合う関係です。
五行説は中国占術の中核を成す理論であり、
風水、四柱推命、算命学、奇門遁甲、六壬、気学等中国を発祥とするほとんどの占術は
この理論上に構築された技法です。
八卦
乾(けん)・兌(だ)・離(り)・震(しん)・巽(そん)・坎(かん)・艮(ごん)・坤(こん)
易を構成する要素で「小成卦」と言われます。
この八卦が2個重なると8×2=64で六十四卦が出来ます。
正象 | 八方 | 五行 | 人物 | 身体 | 象意 | |
乾 | 天 | 西北 | 金 | 父 | 首 | 目上・寺社・学校・庁・交通・貴金属等 |
兌 | 沢 | 西 | 金 | 少女 | 口 | 弁舌・口論・色情・喜び・飲食・貨幣・趣味 |
離 | 火 | 南 | 火 | 中女 | 目 | 文書・印鑑・試験・学問・派手・華やか・別れ |
震 | 雷 | 東 | 木 | 長男 | 足 | 音楽・電気・電話・発展・驚き・効く |
巽 | 風 | 東南 | 木 | 長女 | 股 | 香り・利益・信用・評判・交際・整う・完成 |
坎 | 水 | 北 | 水 | 中男 | 耳 | セックス・暗い場所・苦労・秘密 |
艮 | 山 | 東北 | 土 | 少男 | 手 | 変化・改革・貯蓄・銀行・静止・地味・ケチ |
坤 | 地 | 西南 | 土 | 母 | 腹 | 衣類・田畑・勤勉・誠実・平凡・大衆的 |
八卦の小成卦を八方位に割り振るとこうなります。
巽 木 南東 |
離 火 南 |
坤 土 南西 |
震 木 東 |
兌 金 西 | |
艮 土 北東 |
坎 水 北 |
乾 金 北西 |
風水や中国占術では
図表は上が南で下が北です。
ちなみに、↑これと↓これは後天図です。
八卦の配置には
先天図というものがあり、
方位が異なるのでご注意ください。
後天八卦 先天八卦
十二支
子(ね)・丑(うし)・寅(とら)・卯(う)・辰(たつ)・巳(み)・
午(うま)・未(ひつじ)・申(さる)・酉(とり)・戌(いぬ)・亥(い)
現在では「干支(えと)」と言うと十二支のことを指すと思う人が多い様ですが、
本来「干支」(=かんし)は十二支と十干を組み合わせたものです。
十二支だけを差したい場合は「十二支」または「地支(ちし)」と言います。
年、月、日、時、方位など様々な表現に使われますが
方位を示す時は12方位にするか24方位にするかで相当する方角が変わってきます。
24方位にする場合は十干から戊と己(五行が土)を抜いたものと、
八卦の乾・巽・艮・坤を加えます。
12方位に分ける方法は、風水では基本的にしません。
(紫微風水で使ったりするくらいでしょうか・・・)
また、12方位に分ける場合も1つの方位を30度とします。
なので、東西南北を30度ずつ、
それ以外の方位(北東・北西・南東・南西)を60度ずつという分け方はしません。
十干
甲(こう)・乙(おつ)・丙(へい)・丁(てい)・戊(ぼ)・
己(き)・庚(こう)・辛(しん)・壬(じん)・癸(き)
十干(じっかん)は、干支を書くとき干を支の前に書くことから「天干(てんかん)」とも言います。
十干 | 訓読み | 意味 | 陰陽 | 五方 | 西暦年の 下1桁 |
甲 | きのえ | 木の兄 | 陽 | 東 | 4 |
乙 | きのと | 木の弟 | 陰 | 5 | |
丙 | ひのえ | 火の兄 | 陽 | 南 | 6 |
丁 | ひのと | 火の弟 | 陰 | 7 | |
戊 | つちのえ | 土の兄 | 陽 | 中 | 8 |
己 | つちのと | 土の弟 | 陰 | 9 | |
庚 | かのえ | 金の兄 | 陽 | 西 | 0 |
辛 | かのと | 金の弟 | 陰 | 1 | |
壬 | みずのえ | 水の兄 | 陽 | 北 | 2 |
癸 | みずのと | 水の弟 | 陰 | 3 |
「甲」を「木の兄(きのえ)」、「乙」を「木の弟(きのと)」などと呼びます。
「干支」を「えと」と読むのは、この「兄弟」(えと)に由来するそうです。
九星
一白水星(いっぱくすいせい)・二黒土星(じこくどせい)・三碧木星(さんぺきもくせい)・
四緑木星(しろくもくせい)・五黄土星(ごおうどせい)・六白金星(ろっぱくきんせい)・
七赤金星(しちせききんせい)・八白土星(はっぱくどせい)・九紫火星(きゅうしかせい)
中国占術で方位学や風水等で多様される9つの虚星(実在しない星)です。
九星には、定位と言って本来の場所というのが決まっています。
五行や八卦の後天図と合わせるとこうなります。
四緑 巽宮 木 南東 |
九紫 離宮 火 南 |
二黒 坤宮 土 南西 |
三碧 震宮 木 東 |
五黄 中宮 土 |
七赤 兌宮 金 西 |
八白 艮宮 土 北東 |
一白 坎宮 水 北 |
六白 乾宮 金 北西 |
まとめ
巒頭の判断に流派の違いはあまりないのですが
理気には八宅派、紫白九星派、飛星派、玄空派、奇門派、星度派など色々な流派があります。
その為、ある流派では吉となる家でも、別の流派では凶となるということが多々あるのです。
奇門遁甲や紫微斗数では
吉と凶の区別がすぐにできないうちは点数を付けて分かりやすくするのですが
本来は点数制ではない為、当然その象意に合った良い面と悪い面が出てきます。
なので、100点と50点が合わさっても75点になる訳ではありません。
風水も、どの流派でみても吉となるのが理想的です。
従って、あちらを立てればこちらが立たずとなり、
引越しの際の物件の候補なんかはどんどん削られていきます。
ちなみに私は、自分の引越しの際に理気だけで90軒以上の鑑定をしました。。。
理気がものすごく良いのに巒頭がダメな場所があり
巒頭がものすごく良いのに理気がダメな家もあります。
理気の条件にこだわる様になると巒頭を軽んじたりしがちですが
どちらも良いに越したことはありません。
結局は、運気の良い人はすぐ良い物件にめぐり逢えるけれど
普通の人はどちらかを優先しないとなかなか見つからないといった感じです。
巒頭についてはこちら
↓お手数ですがクリックお願いします↓