2015年10月14日
プロスペクト理論
こんばんは。
FXで自由を手に入れるためのブログのTakaです。
さて、FXに限らず投資や投機の世界に興味や関心、関係を持っている人ならば「プロスペクト理論」という言葉を一度は聞いたことがあると思います。今日はこの理論について解説していきましょう。
まずは手っ取り早く超簡潔に。
世の中の99%以上の人が、「出来る限り損失からは目を背けたがり、出来る限り利益を早く掴みたい(確定させたい)」という心理・傾向を持っています。その結果、一般的に人間の思考は相場で損をするようにできている。
ということです。以上。
以下にて少々詳しく。
これから2択の質問をします。
設問@
A. 100万円を貰うことができる。
B. サイコロで偶数がでれば200万円貰えるが、奇数がでればお金は貰えない。
あなたはどちらを選んだでしょうか。おそらく大多数の人はAを選ぶはずです。50%の200万円よりも、100%の100万円で夢は広がります。今夜は焼き肉でしょうか(笑)。
それでは同じように2択です。
設問A
あなたは既に200万円の借金があります。
A. 借金が確実に100万円減ります。
B. サイコロで偶数が出れば借金は無くなりますが、奇数が出れば借金は減りません。
さて、今回はどちらを選んだでしょうか。おそらくBの方が多数派ではないかと思います。既に200万の借金をしているのですから、どうせなら帳消しになるチャンスに賭けたい!というのが人情でしょう。
しかし、これらの質問の期待値はA、Bともに変わりません。ですから、実はどちらが正解!ということはないのですが、その答えには人間の思考からくる偏りが発生します。
設問@は、人間は早々に利確する傾向があり、利益を伸ばすのがニガテ。
設問Aは、人間は早めの損切りで損失を確定させるよりも、一発逆転を狙いたい。
ということを端的に表現しています。相場の格言に「損は早く切って、利は伸ばせ」というのがありますね。人間の思考と真逆を行くものですが、これまた相場の格言に「人の行く裏に道あり花の山」というものもあります。多数派が負け組で、少数派が勝ち組の相場をよく表しているのではないでしょうか。
このように人間の思考が相場にどのように影響しているのかを扱った書籍に「図解でわかる ランダムウォーク&行動ファイナンス理論のすべて」というものがあります。タイトルこそ、「お硬い」ものですが、そんな専門的な知識も必要なくとても解りやすい内容となっていますのでよければ読んでみてください。
それでは失礼します。
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