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2018年11月23日

ランナー必見!世界的作家が綴る「走ること」への向き合い方〜本の紹介24〜/著:村上春樹

こんにちは、職業・施術屋/本の紹介屋です。


今日は私が最も好きな作家のエッセイの紹介です。好きな作品を紹介しようとするのは個人的にハードルが高いもので、自分の想いを上手く表現しきれない文章スキルにやきもきしてしまいます。(なんなんだろう、この気持ち笑)


私がこの作家の作品を好むのは、きっと考え方や身体に対する意識に共感するところが多いからかもしれないと考えさせられたのがこのエッセイです。私は武道というジャンルですが、ランナーの方には特に響くエッセイです。

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走ることについて語るときに僕の語ること (文春文庫)



本書の内容&紹介屋の注目ポイント

日本を代表する現代作家の1人、村上春樹さんのエッセイ本です。2005年の夏から始め、2006年の秋に書き終えたという「走ることについて正直に書いた」という自身が綴った本になります。


本書は全262ページ第9章に分けて書かれています。内容はタイトル通り「走ること」をベースにマラソンやトライアスロン、職業の小説に関することや知られざる海外での生活など、”村上春樹”独特な語り口で綴られています。


ハワイ州カウアイ島〜東京〜マサチューセッツ州ケンブリッジ〜北海道サロマ湖〜神奈川県〜新潟県村上市と1年と2ヶ月の間にさまざまな大会に参加していて、もはや趣味の域を超えているように思います。
私は今回のエッセイで村上春樹さんの文章が一層好きになりました。その理由は走ることに対して彼の身体への向き合い方、そしてそれを表現する書き方の上手さ。趣味レベルといえど、武道を嗜む身としては深い地下の部分で通じているかのように思えるところが多々ありました。


本書を読むと、82年に専業作家になるにあたり路上を走り始めたと言います。村上春樹さんが33歳のとき、丁度私がフリーになった年齢でもあります。自身が経営していたジャズ喫茶を譲渡し、専業の小説家として生きていくことを決めたというところも店舗責任者という立場を置いてフリーになった私にも刺さるところがあります。

本の紹介屋に響いた言葉

刺さるといえば、私は読書の際には気になるところに付箋を貼る習性があるのですが、その中から私の心に響いた文章の一部を抜粋します。(以下、「」内は引用)

「継続すること、リズムを断ち切らないこと。長期的な作業には、それが重要だ」(第1章より引用)

村上春樹さんには作家活動におけるルールを設けていることをいくつかのエッセイで語っていますが、まさに長距離ランナーの如く長期的なスパンで物事を捉えて実行に移しています。私が最も憧れている部分です。

「腹が立ったらそのぶん自分にあたればいい。悔しい思いをしたらそのぶん自分を磨けばいい」(第1章より)

これも私の好きな言葉の1つです。20代の頃から社会に出て、他人に対して愚痴る人間に大した人間はいないし、十中八九周囲から嫌われているのを目の当たりにしていたので、他人に対してどうこう言う前に自分が上に行って離れる方法を考えるようにしていました。結果として、良くも悪くも他人にあまり影響を受けなくなりました。

人生にはどうしても優先順位が必要になってくる。時間とエネルギーをどう振り分けていくかという順番作りだ。ある年齢までに、そのようなシステムを自分の中にきっちりこしらえておかないと、人生は焦点を欠いた、めりはりのないものになってしまう。(第2章)

ジャズ喫茶を完全に譲渡して、作家として専念することや人付き合いなど物事に対する在り方が特に強く感じられる箇所です。自分の特性を考えたルールを決めていったところに私は強く憧れます。


私も少しずつではありますが、その生活スタイルを構築できるように努力しているところです。

ものごとの基本を着実に身につけるには、多くの場合フィジカルな痛みが必要とされる。(第8章より)

ここは私が共感できるところです。武道をはじめ、手技療法の基本や勉強など、キッチリと基本を身につけるときには心身ともに負荷がかかります。特に”フィジカルな痛み”と言う現実の身体を指しているところが好きです。


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感想(46件)




本書をオススメしたい人は?

私は20代の頃から村上春樹さんの作品にどハマりし、こうしたエッセイなどを含めてほぼ全てに目を通しています(翻訳本以外)。なので、それなりに影響を与えられている存在です。そんな彼と多くのビジネス書や自己啓発本に出てくるような実際に功績を残されている人などを見比べてみると、実際に偉業を成し遂げる人は皆努力家です。それも異常なまでに。この本をはじめ、村上春樹さんの多くの著書に触れればきっとそのことは理解できるでしょう。


ただ、村上春樹さんの努力の仕方そのものは、特別な人にしかできないことではありません。めちゃくちゃ早寝早起きの部分は一般の会社員にはマネできないかもしれませんが、取り組んでいる内容は”普通”とも言えます。


ただ、それを継続することが難しいだけです。


本書は世界的有名な作家の創作活動への取り組む力の源が書かれています。この本は____

・創作活動に取り組む人
・運動習慣に取り組みたい人(特にランナー・トライアスロン系)
・なにか習慣を身につけたい人
・村上春樹さんが好きな人


____にオススメです。


最後に彼が「もし、墓碑銘に何かを書かれるとしたら?」という一文で本書は終わるのですが、その墓碑銘がまたカッコイイ。


こういったセンスが私はとても好きだし憧れるところであうとともに、自分は作家になれないなぁと自覚する瞬間でもあります。村上春樹さんはなんて書かれたいと思うか?それはその目で確かめてほしいです。




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合気道を嗜みながら整体・ライティング・読書、そして旅をしてインプットとアウトプットを交互に回して面白い人間になりたいです。

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