「THE BLACKLIST/ブラックリスト」:単なる親愛表現ではなかった「額への接吻」

2018/06/17

残された謎をしつこく考える

さて、いろんな意味で衝撃のドラマ「THE BLACKLIST/ブラックリスト」は、前から言っているように、アメリカでは、5月中旬に、シーズン5の最終話(第22話)の放送が終わり(【速報】「THE BLACKLIST/ブラックリスト」シーズン5最終話:シーズン6ありきで半分投げた)、あとは、来年1月からのシーズン6の放送を待つのみと、なったわけである。
The Blacklistさんの投稿 2017年10月15日(日)
最終話放送後には、制作責任者のジョン・ボーケンキャンプによる自慢たらたらの伏線ネタバレ(「THE BLACKLIST/ブラックリスト」:ジョン・ボーケンキャンプによる伏線のネタバレ)や、インタビューなんかも、あったわけである(「THE BLACKLIST/ブラックリスト」シーズン5最終話放送後のジョン・ボーケンキャンプインタビュー)。
そして、その中で、「視聴者に対してフェアであるように、何度も打ち合わせをして、慎重に伏線を張ってきた」と、言い張っているので笑、本当にそうなのかを、見直しつつ、しみじみと考えているところなのだった。
kiss
以下ネタバレあり、未見の方は注意

3回続けば、偶然とは思えない

さて、前の記事(「THE BLACKLIST/ブラックリスト」:ナオミ・ハイランド暗殺について考える)の最後で描いた「額への接吻の件」だが、あの後、考えていたら、意味がわかった
それは、「もうひとつの例」があったことを、思い出したからである。
3つ重なれば、これは偶然ではなく、意図的に見せているもので、そして、単なる感情の表現として見せているものではない

【この動作が行われた状況】
状況
サムを殺したあと、レッドからサムへ使ってもいい画像がない。
ナオミを送っていく前に、レッドからナオミへ
狙撃されて重傷のレッドに対し、キャプランからレッドへ

Will the strike on Red prove to be the task force’s undoing? http://bit.ly/1AroySy

The Blacklistさんの投稿 2015年5月2日(土)
1〜3までのシチュエーションは、それぞれ違う。
1では、相手を殺し、相手が死んだあとにしている。
2では、ナオミを新しい隠れ場所へ送り出す前である。
3では、これが重要だと思うのだが、レッドは狙撃されて、手術を受けたが、重症であり、さらに追手もかかっていて、絶大絶命であった。
そして、「最後まで付き添う」というキャプランに対し、「自分を置いて、逃げてくれ」と言うのである。
なぜかというと、自分が死んだら、代わりにリズを守る人がいなくなると困るので、キャプランには生きて、リズを守ってもらわないと困る、と言うのである。
これは、前にも述べたように、シーズン4第21話でドムへの指示(自分が死んだら、キャプランに守ってもらえ)とも、一致している。

永遠の別れ

そして、1〜3に共通していることは、なんなのかと考えたときに、答えは
「永遠の別れかもしれない別れの直前の動作である」
ということだろう。
  • 1については、確実に永遠の別れ、
  • 2については、ナオミは死んでいないが、もう永遠に会わない可能性が高いという状況での別れ、
  • 3については、永遠の別れになる可能性のある別れ、
である。
そして、3では、キャプランからレッドにしているから、「別れの接吻」の主体は、レッドだけとは限らない、ということだ。
ということは、これが「結社壊滅団の組織内の儀礼的動作」であるとした場合には、「格付けが上の者から下の者にするとは、限らない」ということになる。
レッドの格付けは、明らかにキャプランよりも上であり、さらに雇用主である。
また、この動作が「性的な関係があった相手との間に限る」とも、言えない、
レッド(成)とナオミには、過去に男女関係があったかもしれないが、レッド(成)とキャプラン、またはサムとの間では、あるはずがない。
レッド(成)は、バイセクシャルではないし、キャプランはレズビアンで、サムは男である。
だから
「組織内の構成員どうしの間で、永遠の別れかもしれない別れの直前に、命が危ない相手に対して、残って戦う側の構成員が敬意を表しつつ施す、儀礼的動作である」
というのが、正しいのではないだろうか。
となると、2の時点のナオミは、あの時点で、すでに命が危なかったということになる。

デンベは違う?

また、デンベは「構成員ではない」ということになる。
シーズン4第8話「Dr. Adrian Shaw: Conclusion」で、リズの代わりにカークに殺されることを覚悟したレッドは、デンベと2人でベンチに座って、カーク側の迎えを待つ。
このシーン↓
これは、2人の間では、「永遠の別れ」であり、デンベは、行くと殺されるから、行ってはいけないと言う。
このとき、デンベは、レッドの額に接吻はしていないし、その逆もない。
別れ際に、「ケイトのことを含め、すべてを許してくれ」と、言うだけである。
昼間から、公園のベンチで、男から男へ接吻をするのは変だから、しなかったのかもしれないが、「もう死ぬ」と思っているんだから、そんな世間体などは、気にしている場合ではないだろう。
このことにより、私は、デンベは、構成員ではなく、レッドの私的な使用人という位置付けなのだろうと、考えている。
だからデンベは、組織とレッドの利害が対立した場合には、レッドにつくのだろうと思う。
そして、この「組織」の構成員には、なんらかの「条件」があって、デンベがそれを満たしていないのかもしれない。

単なる親愛表現ではない

この「額への接吻」が、単なる感情表現ではなく、なんらかの組織の構成員どうしの儀礼的動作なのではないかと思った理由は、一番には、映画「ゴッドファーザー」のラストシーンである。
「ブラックリスト」で繰り返される「意味ありげな額への接吻」は、「単なる親愛の情の表現」というより、どうも何か、「ゴッドファーザー的なもの」を、連想させるのである。

Michael moves operations to Las Vegas

The Godfatherさんの投稿 2013年6月20日(木)

ナオミとレッドの関係

これについても、前の記事(「THE BLACKLIST/ブラックリスト」:ナオミ・ハイランド暗殺について考える)を書いたあと、なんとなく「答え」がわかった。

Is Red's soft spot for Naomi becoming a liability?

The Blacklistさんの投稿 2014年10月11日(土)
どうしてわかったかというと、例の火事の映像を解析したブロガーさんの記事を読んで、ピンと来たからだ。
が、このブロガーさんは、ナオミとレッドの関係について、「私と同じ結論は言っていない」ので、それは、はっきりしておきたいと思う。
シーズン2第4話「Dr. Linus Creel」では、ベルリンに拉致されていたナオミが救出され、「レッドの山小屋(キャビン)」に連れて行かれる。 となると、こういうことが言えると思う↓
  • ナオミは、その山小屋に行ったことがあった。
  • が、今では、いい思い出とは思っておらず、そこへ連れて行かれることは、屈辱であると感じており、自分だけにわかる形で、そういう意趣返しをするレッドに、腹を立て、ビンタをする。
  • 飾ってあった犬と女の子の写真は、ナオミへのなんらかの当てつけの意味であったようである。
この状況から行くと、ナオミは、レッド(成)と、浮気をしていたことがあって、その舞台が、この山小屋だったのである。
もちろん、目的があって、わざわざ「レイモンド・レディントンの妻」を、誘惑したのである。
時期は、確実にはわからないが、「他人には言えない関係」「浮気」だから、夫が失踪する前、である。
本物のレイモンド・レディントンは、カタリーナと不倫をしていたが、妻のカーラ(当時)のほうも、同じことをしていたというのは、不思議ではない。
そもそも、夫は、職業柄、不在がちだったはずである。
例のクーパーの話によれば、レディントンは、最低でも、30年前には、欧州での諜報活動に配置されていた。

娘に知られたくない事情

そして、前にも言ったけれども、私は、ナオミが、何が何でも、レッド(成)に、ジェニファーを発見されまいとしたということで、それは、ナオミ自身が、レッド(成)の妻子の惨殺事件になんらかの責任があるから、仕返しを怖れているのだと推理したけれども、もうひとつ、不倫をしていたことを、娘に知られたくなかったから、というのもあるだろう。
なんらかの「証拠」を、握られているのかもしれない。
「不倫をしていた当時、ナオミが書いた手紙」とか、「写真」とか。
ただし、その「写真」は、「まったく別の顔の男」と写っている、ということになるはずだが…。

単なる浮気だけではない

そして、ナオミはやはり、「結社壊滅団」の構成員だったと、思う。
その勧誘も、この山小屋で行われたのだろう。
そして、飾ってあった写真は、自分のせいで殺されたレッド(成)の家族の写真だったのである。たぶん。
だから、この山小屋に連れてくるということは、
  • 「夫に隠れて、浮気をしていた恥ずかしい過去」
  • 「浮気相手の妻子を死に至らしめた責任」
に向き合わせるという、そういう意図だった、ということになるから、拉致されて拷問された自分を、この山小屋に連れて来て、まだ「精神的にいじめ抜く」という、レッドの非情さに対し、あれだけ逆上した、と見ると、理解できる。

ドムにも「同じような理由」で、怒られていた

シーズン3第20話「The Artax Network」で、リズに死なれて傷心状態でドムの小屋に行ったとき、同じような状況があったことを、覚えている。
このシーン↓
レッドは、ドムの物置で、カタリーナの遺品をいじっているのだが、「キラキラ(金銀の折り紙を粉末状にしたみたいなもの)」をいじって、カタリーナの子供の頃を想像していたんだ、と言うのである。
すると、ドムがこれに反応し、「これ以上、オレをいたぶるのはやめろ」と言って、逆上するのである。
レッドは「そんなつもりはなかった」と、トボけるのだが、これが単なる「無神経」なのか、陰湿な嫌がらせなのかと言ったら、本人はただ、「そこまで気がつかなかった、自分は無神経なだけだ」と、言うだろう。
キレたドム↓
だからこのシーンにも、何か、「レッドとドムだけにわかるような嫌味」が、含まれていたようであるが、それが具体的になんなのかは、私には、まだわからない。
ただ、ナオミが逆上してビンタをした件と、非常によく似ている。

結果だけを見れば、ゴキブリのように嫌な男なのだが

This monday, Red drops a bomb that flips everything upside down. PREVIEW: http://youtu.be/_SUoQB8-PjE

The Blacklistさんの投稿 2014年10月30日(木)
レッド(成)というのは、人好きがするのは、あくまでも表面だけであって、知れば知るほど、陰湿で、やな男だなあという結論に、ならざるを得ない。
このキャラは、「やっていることの結果」だけを見た場合には、自分勝手で、ナルシストで、天上天下唯我独尊、人を人とも思わず、執念深く、陰湿、そういう、ものすごく嫌な男なのだが、それを、「自分勝手に突進するまでのプロセス」と、「演出」と、「役者の演技力」でもって、「みんなに愛されるキャラ」に仕上げてしまうのだから、これは本当に、詐欺のような話笑、もともと、そういう話ではあるのだが。
あくまでも、これが本質↓

Red’s not afraid to say what we’re all thinking at Thanksgiving dinner.

The Blacklistさんの投稿 2014年11月27日(木)
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ドラマミュージックサントラ盤

Goods

「ブラックリスト」は、グッズもあるみたいなので、よかったら、つらっと見て行ってくださいね↓
今のところ、
  • 「リズの手帳」
  • 「フィギュア」
  • 「ロゴ入りショットグラス」
など。
また、何か新しいのが出たら、追加する予定です。

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