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2015年08月04日
【冷房温度28度でも体感25度!?】エアコンの賢い節電法
夏の節電を一言で表すなら……
「冷房の設定温度は28度以上」
学校や職場で言われませんか、これ。 誰が言いだしたのかは知りませんが、今やこの「設定温度28度」は、節電の暗黙のルールとして浸透しています。1度でも下げようものなら、凄い目で睨みつけられる世の中です。
暑がりの私にとっては、大変都合の悪いルールです。そこで私は考えました。設定温度を下げずに、体感温度を下げる方法はないかと。今回はそれをご紹介します。
風向・風量も大事だけどさ
賢いエアコンの使い方として
- 風向きは上向き(水平)にする
- 風量は強の方が節電にもなる
なんてのをよく聞きます。
確かにこれは大切なことです。
冷たい空気は下に溜まりやすいので、風向は上向きにした方が部屋全体が涼しくなります。風量は強い方が効率が良いので、消費電力は少なくて済みます。
でも、私は思うんです。もっと先にするべきことがあるだろうと。
起きて1畳、寝て半畳
1.部屋全体を冷やす必要はない
エアコンのスペックは、「エアコン 6畳用」みたいに部屋の広さで表現されます。私が知る限り、一番低いスペックは「4畳用」です。
でも考えてみてください。
4畳も冷やす必要あります?
「起きて1畳、寝て半畳」
なんて言葉がある通り、人間1人が占めるスペースなんて、たかだか1,2畳くらいじゃないですか。だったら、4畳も冷やす必要ないですよね?あなたがいる1畳分さえ冷やしてくれればそれでいいわけですから。
2.6畳分の冷却力を、1畳に集中させる
要するに何が言いたいかというと、その4畳分の冷却機能を、あなたがいる1,2畳だけに集中させれば、設定温度は高くても、体感温度は低くなるんじゃないかって話です。
部屋の中に小部屋を作る
具体的にどうすればいいかというと…
部屋を狭くします。
正確には、狭くするというより部屋の中に小さい部屋を作る感じです。
- エアコン周り1畳の床を高くする
- エアコン周り1畳を壁で囲む
- その1畳に寝っ転がる
床を高くするというのは、座布団などを重ねればOKです。壁は、襖や戸などを壁代わりにして仕切れば完璧!
何ということでしょう。
冷気がすぐに壁に当たって跳ね返る(冷気の循環が早くなる)ので、設定温度28度とは思えないくらい、涼しく感じます。具体的には、設定温度25度にした感じ。
1畳じゃなくても良いよ
「1畳じゃ狭すぎる」
という場合は1畳じゃなくても構いません。6畳の部屋なら、真ん中に仕切りを置いて3畳にするとかでいいんです。目的は、部屋を狭くして、冷気の循環を早めることなので。
電化製品はできるだけ外に
1.今回のまとめ
冷房の賢い使い方は
- 床を高くする
- 仕切りで小部屋を作る
この2つに尽きます。とにかく部屋を狭くして、冷気の循環を早めましょう。設定温度30度でも、28度くらいの涼しさを実感できますよ。風向(上向き)や風量(強)はその後です。
注意点は1つ。電化製品です。
- テレビ
- パソコン
- 据え置きゲーム
これらは熱源となるので、壁の外に置いておきましょう。
2.冷房温度を上げると、どれくらい電気代は安くなるの?
ところで、設定温度、設定温度うるさい世の中ですけど、実際、冷房温度を上げることで、何円くらい電気代が安くなるか知っていますか? 本当に28度が適切なのか、気になる人は、こちらの記事もチェックしてみてください。
⇒ 冷房の設定温度を1度上げたら、電気代はいくら安くなるわけ?
冷房の設定温度を1度上げたら、電気代はいくら安くなるわけ?
「冷房の設定温度は28度」
夏になると、節電強行派の連中はこう言いますが、これってよく分からないですよね。
- 温度上げてどの程度安くなるのか
- なぜ28度にこだわるのか
謎だらけです。
1度上げる毎に少しずつ安くなるのか、
それとも28度と27度の境界線で、電気代が劇的に変わるのかも、いまいちピンときませんよね。
そこで今回は、そんな冷房の秘密を探ってきました。まぁ、秘密って程もことでもないんですけど。
電気代は、1度上げるごとに下がる
まず最初は、電気代の下がり方です。
冷房の電気代は、28度を境に劇的に変わるわけではなく、1度上げるごとに、電気代が少しずつ安くなるんだそうです。これだけ聞くと、28度にこだわる必要はない気がしますね。
具体的にどれくらい安くなるかというと、1度上げるごとに、10%程安くなるんだとか。
……それで、その…
10%っていくらなの?
10%っていくら?
10%安くなるというのは…
「25度から26度に上げると、25度の時の電気代より10%安くなる」という意味なんでしょうか。だとしたら、設定温度が高くなる程、1度上げた時の電気代の下がり幅は小さくなりますよね。↓
25度で7,000円なら…
26度で6,300円(−700)
27度で5,670円(−630)
28度で5、103円(−567)
要するに、「23度から24度にした時は1,000円安くなったけど、27度から28度にした時は500円しか安くならない」みたいなことになるんじゃないかって話です(金額は適当)。
なぜ28度?
そこで出てくるのが28度。
恐らくこれが「1度毎の電気代の下がり幅が、目に見えて分かるボーダーライン」なんだと思います。これ以降は、温度上げてもあんまり安くならないんじゃないでしょうか。
それに、28度以上になってしまうと、涼しく感じられなくなりますから、色んな意味で「ギリギリの設定温度」なんだと思います。
28度で、体感温度25度にする裏ワザ
しかし、人によっては、28度でも涼しく感じられない人もいると思います。その場合は、こちらの裏ワザを試してみてください。
⇒ 【冷房温度28度でも体感25度!?】エアコンの賢い節電法
実際に計測してみた
実際に温度ごとの消費電力を測定したらどうなるでしょうか。とは言っても、一般家庭にそんな設備はありません。代わりに「目がテン」という番組で行われた実験結果を載せようと思います。
1.消費電力はこれだけ違う
当番組では、冷房温度以外を全て同じ条件にして、冷房開始から2時間後のエアコンの消費電力を測定しました。
- 26度:600W
- 28度:390W
仮にこの消費電力で1日10時間・30日間使用したとすると、電気代は
- 26度:4,500円
- 28度:2,925円
となります(1kW25円とした)。これだと、1度上げるごとに、電気代が19%安くなる計算になります。
2.エアコンのスペックによって、下がり幅は違うらしい
1度上げるごとに、数%ずつ電気代が安くなるのは確かみたいですが、下がり幅はエアコンのスペックによって違うみたいです。
設定温度を上げたのに、電気代が高くなることがあるって本当?
1.今回のまとめ
冷房の電気代は
- 1度上げるごとに、数%安くなる
- 何%かは、スペックによる
- 28度以上は、あまり変わらない
- 28度は、涼しく感じる限界温度
という結論に至りました。
2.温度を上げたのに、電気代上がったんだけど
実は私、過去に
「設定温度を上げたのに、逆に電気代が高くなった」という経験をしたことがあるんです。もちろん、原因は設定温度とは別のことでしたけどね。詳しくはこちら。
⇒ 【悲報】冷房の設定温度を上げたのに、電気代が上がったんだけど
熱帯夜を乗り切る扇風機の賢い使い方
「暑くて眠れない」
「寝ても暑くて目が覚める」
「汗でシーツがベチャベチャ」
夏の夜はとにかく悩ましいです。
「エアコンつければ?」
と思うかもしれませんが、エアコンは体が冷えますし、電気代もバカになりませんから、どうにもはばかられるんですよね。
その点、扇風機は優秀です。
電気代は安いですし、使い方次第では、扇風機だけで体感温度を5,6度下げることだってできますからね。
今回はその「使い方」をご紹介します。
3台使うのがデフォ
1.電気代はエアコンの10分の1以下
「扇風機で体感-5度?」
「無理じゃね?」
と思うでしょう?確かに無理だと思います。扇風機1台ではね。
私は3台の扇風機を回すことで、熱帯夜を乗り切っています。扇風機の電気代はエアコンの10分の1以下なので、3,4台使っても電気代は半分以下です。
まぁ設定温度を変えれば、エアコンの電気代もかなりお安くなりますが、それでも扇風機3台分を下回ることはないと思います。
⇒ 冷房の設定温度を1度上げたら、電気代はいくら安くなるわけ?
2.なんでそんなに使うの?
3台の扇風機の「役割」は以下の通り。
- 自分に向ける用
- 風の通り道を作る用
- 部屋の熱気を外に出す用
自分にだけ風を当てても、部屋に熱気が籠もったままでは涼しくなりませんからね。温度を大幅に下げたいなら、部屋ごと涼しくしなければ。
直当て禁止
1.壁に跳ね返った風を浴びるのがベスト
まず1台目。
自分に当てる用ですが、直接当てるのはNGです。布団やベッドを壁際に寄せ、その壁に向かって送風しましょう。
直接風にあたると、皮膚呼吸が出来なくなったり体が冷えたりします。壁に跳ね返った風を浴びるくらいがちょうどいいんです。
2.どうしても直接風に当たりたい
「跳ね返ってきた風じゃ足りない」
「どうしても直接風にあたりたい」
という人は、足元に当ててください。足の温度は体温への影響が大きいので、かなり涼しく感じられるはずです。
風の通り道
続いて2台目。
窓を開け、その反対側(部屋の奥)に扇風機を置いてガンガン回してください。これで風の通り道の完成です。
しかし、これだけでは風の通り道を外れた場所に熱気が溜まってしまいます。だから3台必要なんです。
熱気が溜まっているのはここ!
1.天井に溜まった熱気
「外は涼しいのに部屋が暑い」
なんて経験ありませんか? あれって実は「天井付近にたまった暑い空気」が原因なんです。窓を開けて風通しを良くしても、天井の空気までは循環しませんからね。
寝る時は扇風機を天井に向けて、上に溜まった空気を「風の通り道」とかき混ぜるようにしましょう。
2.押入れがある人は…
押し入れやクローゼットも熱気が溜まりやすい場所です。夏は閉め切らずに、普段から開けっ放しにしておきましょう。寝る前には、必ず扇風機で空気の入れ替えをしておいてください。
3.まだ暑い
ここまでやっても暑くて眠れない場合は
- 寝る前にベランダに打ち水
- 扇風機の前に凍らせた水のペットボトルを置く
などをしてみてください。これでもダメならもうエアコンを使うしかありません。
記事元
一人暮らしっく
http://一人暮らしっく.jp/aircon-temprature-1050