2016年05月06日
稲川淳二さん
私、稲川淳二さんの語る怪談が大好きです。
稲川淳二さんの語る怪談を聞いていると、怖いことは怖いのですが、何故だかとても安らかな気持ちになり、いつの間にか安眠してしまうんです。一般には理解していただけないのですが。
怪談の語り部としての稲川淳二さんは、講談師? 怪談師?
ご本人は肩書きなど気にされないのでしょうけど、あの語りは、伝統芸能の域に達していると私は確信しています。初代「稲川淳二」として、弟子を育成すべきなのでは?と考えている程です。
稲川淳二さんは何度も死体の第一発見者となっているそうで、黄泉の国から選ばれた人なのかもしれません。選ばれし者の宿命として、怪談の語り部を務めている…あの語り口には、「死者や神々や精霊など、不可思議な存在を信じ畏敬する心」が籠められています。だから聞いていて心地よく、不快な怖さがない。ただ人を脅かす職業としての怪談テラーではなく、生者と「向こうの国」を繋ぐ架け橋としての語り部。
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